コメディ・ライト小説(新)
- Re: キミと一緒に。[**コメント募集中**] ( No.22 )
- 日時: 2017/02/19 10:26
- 名前: ましゅ ◆um86M6N5/c (ID: QYM4d7FG)
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「芽衣ー、帰ろ」
「あ、うん」
麻奈に呼ばれ、私は鞄に教科書を詰める。
「芽衣はちゃんと日誌書いてて、偉いよねー」
「え!?麻奈は書いてないの?」
「私ペアの子に任せっぱなしー」
……麻奈は面倒くさがりだな……。
小学生の時は、もっとしっかりしていたのに。中学校になって、急に変わった気がする。
「あ」
突然、麻奈が声を上げた。それには感嘆のような……優しい声だった。
麻奈の方を向くと、彼女は目を細めて山から覗く、
「夕焼け……」
私たちが歩く道や、周辺の家、木々をオレンジ色に染める……夕焼けを見ていた。
麻奈は自然が大好きらしく、花の名前や花言葉、木などの品種などもすぐに答えることが出来るくらい。
そんな夕焼けを見ながら歩いていると、
「今日夕飯の買い物行くから、またね~」
と、私に告げた。
「あ、うん!また明日」
私はそう言い、狭い道を歩いていく麻奈に手を振った。
「――あれ?黒崎?」
突然私の名字を呼ばれ、肩がビクッと震えた。
誰――と思い振り返ると、日でよく見えなかったけれど……目を細めると、大体わかった。
「青石くん……?」
「今帰りなら、一緒に行こうよ」
私の返事も待たずに、青石くんはさっと歩いていった。
私はそのあとを走ってついていき、横に並ぶ―――。
――
いやあ、テスト1週間前なのになにやってるんでしょうね((
次の更新はまだ未定です。
- Re: キミと一緒に。[**コメント募集中**] ( No.23 )
- 日時: 2017/02/22 16:20
- 名前: ましゅ ◆um86M6N5/c (ID: QYM4d7FG)
~
夕日でオレンジ色に染まる道を、青石くんの横顔を見ながら歩く。……こんなに緊張する下校道なんて、初めてだ。
青石くんの姿を見られるのは嬉しいけれど、同時に切なさがこみ上げてくる――。
気付かないうちに、視界がぼやけていた。涙を流していたらしい。
横に歩く彼には気付かれないようにそっと拭う。
「黒崎ってさー、今の担任どう思う?」
「え?中本先生……あんまり好きじゃないかも。HR長いし……怖いし」
「確かに、俺もそう思う。前怒られたんだけどすげー怖かった」
目を細めて笑っていた。……何とも言えない微妙な気持ちが私の中に渦巻く。
トリップしてから3日が過ぎた。――3日分、青石くんの姿を見られる時間が無くなった。
そう思うと、また視界が―――
「……黒崎?」
その声に反応したときには、私の足は動いていなかった。
立ち止まって涙を流していた……。
幸い、夕陽で涙は見えなかったみたい。「行こうぜ」と少し心配気味に言う。
「…ごめん…」と、ぽつりと呟きまた横に並ぶ――。
「じゃあ、またな」
「うん、また明日…――」
また明日。この言葉が、ずっと続けばいいのに。
―――
実技教科が(^o^)