コメディ・ライト小説(新)

Re: キミの隣に。『コメント募集中!!&イラスト投稿』 ( No.63 )
日時: 2017/03/25 10:39
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c (ID: QYM4d7FG)

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「悪い、今日ちょっと授業変更するから皆座れ」
特活が終わった後、急に担任の先生――中本先生が皆を集めた。

「えーと、今日国語の静川先生休みだから3時間目の国語を特活に変更する。文化祭について決まったんならその準備しろ」

相変わらず不機嫌そうな顔で相変わらず怒ったような口調の先生は、それだけ言うと教室から出て行った。
先ほどの特活は2時間目だったから、次の時間も引き続き特活、ということだ。

残りの休み時間、またクラスの皆は散らばって話をしたり遊んだりした。

「ねー芽衣。国語が特活だって!超嬉しい!」
……国語が苦手な麻奈は、すごく喜んでいた。

「私は国語の方が良かったけど」
ゆかちゃんも私の席に集まり、そう言っていた。何で、と聞く前にゆかちゃんは寝られるし、と言って笑っていた。

「光崎さんって結構寝てること多いけど成績良くて羨ましいなぁ」
「成績良いかな?森川さんだって成績良いじゃん」
「私は咲恵には負けるよ~」
「水山さんは優秀すぎるんだと思うけど」

そう言って麻奈とゆかちゃんが話す様子を見ていると、なんだか微笑ましく思えた。



……麻奈は、もともと私みたいに根暗ではなく、どちらかというと親しみやすい明るいキャラ……という感じだった。けれど、なぜか友達が居なかったみたいでいつも本を読んでいた。1クラスしかなかったから、そんな彼女のことをいつも気に掛けていた。

1年生の時私はいじめられてから、そういう人を放っておけなくなった。

2年生でも1クラスで、私は徐々に友達も増えていっていた頃。
思い切って彼女に声を掛けると、普通に話せる子で――私たちはすぐに友達になった。


だから、麻奈と他の人が話していると、ちゃんと踏み出せるようになったなぁ――と親みたいなことを考えてしまう。



私がそんなことを思い出していると、いつの間にか咲恵ちゃんも集まっていて、私の席で3人で盛り上がっていた。

「水山さんって東海高校受けるんだ!私は私立の桐島きりしま高校にしようと思ってる」
「咲恵だったら余裕で受かりそうだね……私は久木くき高校受けるよ」
「私も咲恵ちゃんと同じところ受けるよ」

慌てて3人の会話に混ざる。そうなんだ、頑張れ!と皆が言ってくれる。



そうして休み時間は終わった。

Re: キミの隣に。『コメント募集中!!&イラスト投稿』 ( No.64 )
日時: 2017/03/26 22:31
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c (ID: QYM4d7FG)

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滝沢くんと米原さんが前に出て、

「作業の班決めします」
と言った。一気に静かになる。

「……もう出席番号でいいわ!じゃ、1番から8番、9番から16番、16番から25番!厚紙作りと景品考えるのと看板作りとよろしく」

相変わらず適当な滝沢くん。そんな彼の決め方に文句を言う人は出てきたが、「作業に時間かけないと駄目だろ」という彼の言葉に皆は押し黙って3つの役割を決めようと行動し始めた。

「じゃー出席番号1番の青石と、9番の佐藤、16番の八谷さん!前に出て役割決めてくれ」

……私の出席番号は7番。ということは、青石くんと班が一緒……だ。
顔には出さずとも内心とても喜ぶ。――そういえば、「本来の時空」で行った文化祭の班も青石くんと一緒だったような気がする。

変えられない過去には嬉しいこともあるんだと思った。

でもやっぱり、過去は……変えることの出来ないものだとも悟った。


「じゃーんけん……」
静かなじゃんけんのかけ声が聞こえる。

確か――看板作りだっけ。


「おー勝った。じゃあ……」

「勝った」と言った低い声……青石くんだ。
彼は少しだけ迷ってから近くにいた同じ班の子に問うている。そして納得したような顔を見せた彼は、

「……看板作り。俺らはそれ担当する」



……看板作り。私が予想――いや、過去にあったものと同じ通りだ。


少し楽しみな気持ちと同時に、

不安が募る。









――

ごめんなさい!芽衣の出席番号7番です><
間違えてましたすみません<(_ _)>