コメディ・ライト小説(新)

Re: キミの隣に。『コメント募集中!!』 ( No.82 )
日時: 2017/04/29 11:59
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c (ID: QYM4d7FG)

*参照500突破感謝*


番外編!今まで謎だったアニタについて。
番外編……ですが、本編に関係あるかもです。

シリアス……だと思います。

語り手はアニタです。



○*



私が人間だった期間は――15年間だ。





身長が低いことで私はいじめられていた。
低いと言っても――異常に低いのだ。顔も童顔なせいで、幼稚園児くらいの見た目。
そのせいで私は身長についていじめられていた。


ある日、学校で暴力事件が起こった。

対象は……私だった。



耐えきれなかった。

数日間の暴力の末、私は自殺の道を選んでしまった。本当に馬鹿だったと今でも思う――


高いビルの屋上から飛び降りた。


その時に思ったのは―――その当時好きだった男の子に想いを伝えたい、と言うことだった――…。





○*


私が今居る魔界は、未練を感じ取ったら一時的に引き取られて、その未練が叶えられるものなら人間界に数ヶ月間だけ戻ることの出来る、という世界だ。
私の未練はどうやら感じ取れたみたいで、私が目を覚ますとそこは魔界だった。


けれど……私の未練は、解決することが出来ない。そう言われた。


理由はいじめだ。
もう一度人間界へ戻ったとしても、いじめられるだけ。

それにその好きだった人も、私のことなんて目にも留めていなかった。
だから無意味と判断され、私は天国に送られようとしていた――…


『待ってください。この子、魔界で引き取りませんか?』


そう言ったのは、魔界の王様とも言える立場――セリナ。
彼女はなぜか私のことを気に入ったみたいで、「引き取る」と言った。


『あなた……名前は?』
『……「あかり」』


私の今の名前、「アニタ」は……魔界から付けられた名前。

私の本当の名前は、「あかり」。


『あかりちゃん、ね………そうね、貴方の魔界での名前……「アニタ」はどう?』

どういう経緯で「アニタ」なのかよく分からないけれど、私はなぜか親しみを覚えた。
セリナの言葉に私は強く頷いた。


『じゃあアニタ。少し、私の話に付き合ってくれるかしら――』








―――


これから数話、番外編お送りします。

本当に参照500突破……嬉しいです(・・*)有り難うございます!