コメディ・ライト小説(新)
- Re: ぷわぷわーお! (オリキャラ募集中) ( No.27 )
- 日時: 2017/04/15 23:39
- 名前: のんたん (ID: elm3oo.m)
15.ハジメマシテ
朝10時。待ち合わせは学校。覚えていますか? この前、お父さんが函館に勤めているので、一緒に来ないか?と言われて断った外亜です。今日は独り暮らしのアパートを愛美ちゃんと探しに(というより見に)行きます。ついでに楽しくお買い物できればと思っています。
「ガイちゃんお待たせーっ」
「愛美ちゃん! 待ってないから大丈夫だよ」
「今急いで走ってきた。じゃあ行きましょうか」
歩いている途中で少し気になっていたことを質問した。
「愛美ちゃん、塾の先生ってどんな感じなの?」
そう、見に行くアパートは前に愛美ちゃんが見に行ったアパートで、知り合いの塾の先生がいるらしい。
「マイペースな人かな。いつも授業もゆるゆるだし」
「うんうん」
「なんかぽわぽわしてる」
「ぽ、ぽわぽわ?」
「そんな音が周りから聞こえていそうなんだ」
あっという間にアパートに到着。うーん、渋い。意外に年期が入っている。木造の築40年ぐらい。愛美ちゃんが言うには、見た目はぼろぼろでも中は結構いいお部屋らしい。
「ここ、あと一つしか部屋が空いていないから、入るなら今のうちだよ」
「そうなんだ......」
「......ていうか愛梨先生どこ行ったんだろう?」
ぼそぼそと愛美ちゃんが呟いていたとき、
「愛美ちゃ~ん」
という声が後ろから聞こえてた。ん? 誰だ? あ、もしかしてこの声ってあの塾の先生か?
振り返ると、かわいい女の子が立っていた。一言で言う。女子だ、完璧な女子。ふわふわの髪、小顔でかわいい、これこそTHE 女子。
「あ、神ちゃん久しぶり~。元気だった?」
「愛美さんおひさしぶり! 滅多に会わないね」
なるほど、知り合いでしたか。しかしこの子は塾の先生じゃなさそうだね。というよりこの小説、知り合い設定多くね? 美音ちゃんと広田くんといい、愛美ちゃんとこの子といい......。ていうかこの子もかなりぽわぽわしてるけどね。
「ガイちゃん、紹介するね。この子は神切縁。私はいつも神ちゃんって呼んでいるんだ。同じ高校だよ! 神ちゃんはこのアパートに一人で暮らしているんだ」
「......一人で」
「神ちゃん、この子は工藤外亜。」
「初めまして外亜さん。神切縁です。よろしくね」
「工藤外亜です。よろしくね縁ちゃん!」
「んで神ちゃん、どうしたの?」
「それが、愛梨先生、仕事でいなくなっちゃった」
「「ええええぇぇぇ!!?」」
「なんか、『あ、仕事忘れてた! 愛美ちゃんに伝えておいて~』って」
二人して声がかぶる。本当にマイペースなんだなぁ......。
こうして、アパートを見たあと、一緒にお買い物しました。縁ちゃんは用事があるとのことで、参加しなかったけど、いつかは行きたいなぁ。
その日の夜、お父さんにアパートの話について話し合います。まだ、独り暮らしできるかは分からないけど......。