コメディ・ライト小説(新)
- Re: ぷわぷわーお! (オリキャラ募集中) ( No.29 )
- 日時: 2017/04/29 20:23
- 名前: のんたん (ID: JEeSibFs)
17.イリス
私は寝てしまったようだ。目をうっすら開ける。木と花と紅茶の匂いが混じった部屋。ぼやける視界に見慣れない木造の壁が映り、ハッと目を見開いた。ここは私の部屋じゃない。
「久しぶりだね」
「......久しぶりです」
私の目に映る人物はセレネだった。 そういえばセレネはお母さんに似ているんだ。強く真っ直ぐな目、笑顔はどことなくお母さんに似ていた。でも、お母さんだけじゃない。セレネは他の誰かにも似ている。だけど、誰に似ているかまでは分からなかった。
「ねえ、ずっと聞きたいことがあったんだけど」
「なあに?」
「セレネって自分のこと"僕"って言ってるけど、もしかして男の子?」
てっきりツインテールだし、白いワンピースを着ているので女の子だとずっと思っていたけどまさか......?
紅茶を丁寧に入れながらセレネは
「僕は女の子だよ。というより女神かな?」
と答えた。女神? なんじゃそりゃ? そのとき
「セレネー!」
大声で名前を叫んでいた。木造の小屋の窓から外を覗くと花畑の中央に女性が立っていた。手を大きく振っていた。私に気づくとこちらにニッコリと笑いかけ、軽く会釈をした。
「イリス! びっくりしたー」
セレネは焦った表情でイリスという女性に話しかけていた。すっっっごい綺麗な人!!! お肌スベスベで髪はサラサラ、そしてなんといっても......
なんかめっちゃスタイルいいーーーーーっ!!!
「ガイアちゃん......だよね? 初めまして、イリスです。よろしくね」
「がっガイアです。よろしくお願いしますっ」
きっとセレネと仲良しだから、私の名前も知っているのだろう。慌てて挨拶するとイリスさんはクスっと笑い、私の顔をまじまじと見つめてきた。
「な......なんでしょう?」
「うーん、やっぱりお母さんに似ているのね」
凛とした表情で呟いた。