コメディ・ライト小説(新)

Re: ぷわぷわーお! (オリキャラ募集中) ( No.42 )
日時: 2017/07/16 18:53
名前: のんたん (ID: Fx1lBa4z)

今回はラブラブしてるね。


「ねぇ美音ー」
「何?」
「俺のこと嫌いー?」
「......は?」

24.ツンデレ

今日の日直は私と百花である。いきなり黒板を消しているときに言われて口をぽかんと開けてしまった。チョークの粉が口に入り、むせてしまう。
「急すぎて頭が追い付かないわ」
「だって俺といるといつもムスーっとした顔でいるんだもん」
「もともとそういう顔なの」
「あとさぁ、美音ってツンデレだよね。もっとデレの部分増やしてよー」
「お断りします。無駄口叩いてないで早く日誌書いちゃって」
「はいはい」


今度は百花がムスーっとした顔で答えた。思わずため息をつく。
外亜と話しているときも自分を見失うときがあるが、百花のときは比べ物にならないほど見失ってしまう。だからこそ、私は冷静にいなければならない。
「そうだ美音、今度晩御飯作ってよ」
その瞬間、そこにいた全員が吹き出した。
「百花ちょっと」
そう言って教室から連れ出す。クラスはざわつき、噂を広めに行く人もいた。


「あなたねぇっ同じアパートに住んでいることはクラスには内緒ってどれだけ言えば分かるのよっ!?」
「ごめんごめん、すっかり忘れてた」
アハハと笑う能天気な彼を無視し、私は二度目のため息をつく。噂されてしまえば困る。私たちの秘密がバレてしまうかもしれない。
「だって美音の料理おいしいんだもん。この前の焼きそばおいしかった。今度勉強教えてよ」
「......はいはい」
やっぱり自分を見失う。ペースが乱れてしまう。こんなにバカで能天気な人はいない。百花には叶わないわね。


「......百花はさ、好きな人いるの?」
「え、俺?」
「ええ」
「いるよー......って美音は俺のこと嫌ってるから別にどうでもよくない?」
「しかめっ面なだけで別に嫌ってなんか」
「じゃあ俺のこと好き?」
「はぁ!?」
「嫌いなの?」
「......好き、だけど......友達として」
「デレいただいました~! やっぱりツンデレだ」
「......ふざけんじゃないわよ!」


そう言うと百花は足早に逃げていった。私は顔が真っ赤に火照っていることに気づく。あーもうっ本当に百花はペースを乱させるんだから!!!
彼は私のことをバカにする。いつもそう。だから私の気持ちなんて気付きやしない。私があんたのことをどれだけ想っているかも。
いい加減気づけよバカっ!