コメディ・ライト小説(新)
- Re: ぷわぷわーお! ( No.48 )
- 日時: 2017/08/27 17:28
- 名前: 麗楓 (ID: 2aIbLYIF)
名前変えてから初めての投稿です。ついでに「麗」はゲームやMixchannelで使っている名前を漢字にして、「楓」は好きなキャラから名前を取りました。別冊マーガレットからですね。
そして九月にテストがあります。死にそうなので、「アオイゼミ」という勉強アプリを入れました。動画を見て学ぶのですが、データ通信量の関係で見ることが出来ず......。体育祭面倒くさい!
「......ん......」
目を覚ますと醤油の香ばしい匂い、激しい雨の音、目の前には焼きそばがあった。ん、焼きそば?
「起きたね、まぁこれでも食べて」
そこには「dea」の店主が居た。
28.キュウキュウシャ
「名前言ってなかったね。俺の名前は公広、愛梨と年は同じかな」
「店長さん愛梨さん知っているんですか!?」
「知ってるも何も、高校一緒だし。まぁ頭はあっちのほうが1億倍良いけどな」
「1億......?」
「とりあえず食べて。熱ありそうだけど大丈夫?」
「大丈夫ですっ (多分)」
そう言ってズルズル焼きそばを食べ始める。確かに体がダルくて動きづらいけど、この焼きそばは美味しくて、箸が止まらないのだ。
ソースと醤油のコンビは絶妙にマッチしていて、野菜はシャキシャキで歯ごたえが良く、肉の上に卵が乗っていて黄身とあえると尚美味しい。
「外亜ちゃん大丈夫?」
「あ、笑さん」
「あなたがお茶を用意していたら、急にバッタリ倒れるんですもの。凄く焦ったわ」
だから夢見ていたんだ。しかも夢の中でも熱で倒れるし......。
「すみません、笑さんが運んで.......」
「いいえ、運んでくれたのは男の子だったわ。救急車呼ぼうか焦っていたら」
......救急車?
「男の子が外亜ちゃんをお姫様抱っこしてここまで運んでくれたわ。お礼を言いたかったんだけど、雨で濡れたからってすぐ消えてしまって」
「え?」
「あっ汽車の時間が迫っている! そろそろ行かなきゃ、また来るわね」
「わざわざ来ていただいたのに......すみません」
「いいのよ、しっかり休んで」
そう微笑んで笑さんは帰っていった。しかし、私を運んでくれたのは誰だったのだろう?
焼きそばを食べ終わったので、広さんにお礼を言って店から出て行った。部屋まで着いてドアを開けたら、また静かな日常が戻っていた。
ふと見ると、テーブルの上に冷えピタシートと、市販の風邪薬が置いてあって、メモ帳に小さな字で「しっかり休むこと! 未来の母親からの伝言」と書かれていた。母親の周りには何度もグチャグチャと書き直した跡があった。悩んで悩んで書いたのだろう。優しい人だ......。しかし救急車には驚いたものだ。
「自分が外亜を運んだって言えば良かったのに」
「......うん」
やはり醤油の香ばしい匂いが部屋中漂う。目の前に大量の焼きそばが置かれて、食欲をそそる。ここの焼きそばは野菜がキャベツしか入っていなくて、シンプルで美味しい。
「そういうところが学校復帰出来ない要因じゃねぇの?」
「そうかもね」
「女子をお姫様抱っこなんて、一生出来ないぞ?感想ぐらい一言いったらどうだ、なぁ瀬奈?」
「うん、まぁ一つだけ言うと」
「おっ」
「......醤油、昆布醤油に変えたね」