コメディ・ライト小説(新)

Re: 私のスクールライフ……? ( No.49 )
日時: 2017/10/15 02:15
名前: モズ (ID: OLpT7hrD)

名前だけ今は紹介します。

──前回登場の可愛い大好き先輩
鈴上雪


──の友達、可愛い系毒舌のギャップ野郎
日宮裕斗


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 「スカウト」(前回出演の変態先輩視点)



 「はぁー、なんで僕が行かなければ……」



 「仕方ないよ。可愛いもの好きでお馴染みだからね」



 現在、とあるクラスの前の廊下にいる。ちなみに同行人は学年内でも可愛いとお馴染みのみや



 「あのクラスには悠ちゃんがいるんだぞ、それなのに優くんをスカウトしろだと? 
意味わからない、無理矢理は駄目っしょ」



 「文章の意味わからないけど、変なところで真面目だよね」



 日宮は見た目は可愛いくせに中身は単なる毒舌野郎。普通に仲は良いのだが、言われるとムカつく。



 「あー、あの子だよ。えっと、須々木優くん。バスケ部の子」



 「僕が知らないとでも思ってるの? あの子をスカウトするんでしょ」



 日宮が指差したのは健気に作業している男の子。前から顔は見てたけど安定の男の娘ぶりだね。



 「他のクラスもカフェ系やるみたいで優くんを狙ってるみたいだから。
人気出すにはやっぱり男の娘でしょ? しっかり捕まえてよね」



 「お前、男の娘立場ってことを理解してるのかよ」



 「はぁ? 何言ってるのさ。見た目だけだよ。あの子、馬鹿そうだし。捕まえてこいよ」



 口を開けば毒しか吐かない。もうなんか、ムカつく。



 「はいはい。スカウトすりゃいいんだろ……」



 そうしてその優くんと話そうと教室の戸へ向かおうとすると、



 「お前、あいつは俺たちのもんだ。横取りすんな、馬鹿」



 他クラスの脅し担当のでっかい野郎が僕の腕をガシッと掴んでいる。
 ただな、口だけなら僕の方がうわなんだよな、馬鹿はお前だよ、低脳くん。
という訳で耳元で小声で脅しにかかろうか。



 「お前のものではないよね、低脳+強面がどうやってあの子を捕まえるつもりなのさ。
その戦略もなくここに来たんならお前の方がよっぽど大馬鹿だよね」



 そう言うと軽くキレたようでその場から去ってくれた。
他クラスも僕の存在に気付いてくれたようでそわそわと何かを話している。
 ただ、一番の問題は悠くんがクラスにいるから……スカウトしにくいかな。
 まぁ、頑張ってみるか。



 「須々木優くんって誰? 少し話をしたいんだけど」



 優くんのことなんて学校のみんな知ってるけど。教室のなかに向けてそう言うと一人の生徒が反応して、



 「あ、僕ですよ。どうか……しましたか? 」



 少し不安げな顔をした優くん。
視線の奥で悠くんと藤原涼くんがいるのが凄く怖いんだけど。完全にコッチを見てるんだけど。



 「……悠くんと涼くんも連れてきてもらっても良いかな? 」



 誤解を招かぬようにそうお願いして日宮と一緒に廊下の奥に連れていくことに成功した。



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 「で、優だけに用があるんじゃないんすか、雪先輩」



 連れてきて一発目に悠くんからトゲのある声で質問されちゃったよ。



 「い、いや誤解を招かないように説明をしようかなって思いまして……」



 こういうときの悠くんは凄い怖いんだよね、ガチめに。
表情も怖いし……裕斗、僕を何故助けない?



 「ふぅん。じゃあ、本題話してよ、ろくなことじゃなかったらテレビ通話禁止な」



 「うわ、それはやめてください……。裕斗、お前から説明しろ、そうしないと死ぬ」



 僕がそういうとはぁ、とため息をついて



 「優くんを俺んとこのクラスのカフェで使わせて欲しいだけ、ダメかな? 」



 ド直球で聞くのかよ……まぁ、それが裕斗だもんな。あぁ、癒しが無くなる……死ぬなこれ。




 「やっぱりか。優はどうなの? 仕事はこっちで振り分ければ良いから問題ないよね、涼」



 え、悠くん、意外にオッケーなの?



 「うん、あとは優次第かな……どう? 」



 涼くんもオッケーぽい……あとは優くんだけ。マジでお願いします!



 「普通に接待をすればいいなら大丈夫ですけど……」



 そう言えば自分のとこのクラス、カフェやるしか聞いてないな。
普通のカフェをやるんだろうな? そうであれ、そうであれ!



 「あ、ごめん。メイドカフェだから普通ではないかな。女子で可愛いのがそんなにいなくて。
君みたいな可愛いのが欲しいんだよね、ついでならそこの君も」



 「……もう、死んだ。これ」



 裕斗安定の毒舌が発揮されたよ。つか、メイドカフェするなんて聞いてないし。
俺んとこのクラス、メイドカフェには向いてない女子が多めなのに何故するのかよ。馬鹿か。
 あと、さりげなく悠くんをスカウトすんなよ。これ、僕、死にました。はい、死にました。



 「……これ、雪先輩知ってたら通話なしだよ」



 「知りません、文化祭の話んときは屋上で寝てました……」



 悠くんには頭が下がります……、後輩に敬語って何だろ、僕。



 「うん。雪、文化祭の話のときはいなかった。LINEでも知らせてないからそれはマジだから」



 裕斗、フォローありがとう! ま、メイドカフェするなんて本当に知らなかったけど。



 「で、メイドしてくれる? それか執事でも良いけど。お姫様もありか。王子さまも良いかも……」



 ……裕斗は思ったことが口に出るタイプだった。ろくでもないことを考えてるな。



 「自分は帰るから裕斗、あとはよろしくな」



 この場にいるのがツラくなり、逃げ出した。もちろん、行き先は誰もいない屋上だ。



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 「これ、完全にやばたんパターンな予感だよ……」



 あのあと、裕斗は何をしたのだろう。あの毒舌に押されてすることになってしまうのか。
無理矢理……だとしたら申し訳無いな。



 ガチャ



 屋上のドアが開いた音がする。誰か来たのか。



 「雪先輩、小鳥遊ですよ。逃げ出した先輩のもとにやってきた小鳥遊ですよ」



 「悠くんか……どうかしたの? 」



 悠くんが来るなんて予想外。何処かのヤンキーが来るかと思ってたよ。



 「逃げ出したのは無理矢理……な展開だったからでしょ」



 はぁ、悠くんは鋭いな。本当、凄いや。



 「そうだよ。無理矢理させるのは駄目だなと学びましたよ、悠くん」



 「ふぅん、そうですか。暇ですし一緒に日向ぼっこして寝ますか? 」



 「うん、そうだね……え、今、何て? 」



 聞き間違いだよね、悠くんが天使でもそんなこと言うっけ?



 「日向ぼっこして寝ます? それだけですけど。まぁ、俺も眠かっただけなので」



 そう言って欠伸をする悠くん。あ、ガチで眠そうな目をしてる。



 「うん、寝るか。お日様が温かくてもう眠い……」



 うとうとしてきた。やばい、昨日はゲームしてたから全然寝てなかったし。
横に寝転ぶ悠くん見れずに寝ちゃうなんて悲しいよ。でも、眠気には……か、勝てな……。



 「zzz……」



 「あ、雪先輩、寝ちゃった。寝るの、早すぎ」



 気付けば学校なんて終わってて悠くんが横ですやすや寝てたから起こして一人で帰宅。
それにしても悠くんの寝顔、凄いやばたんだった。別の意味で死ねるね。




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 「スカウト」



 本来ではダブルゆうがメイドにさせられそうな話をやる予定でしたが書けず……。
なので変態先輩こと雪先輩がスカウトして……にしました。



 ちなみに雪は意外にも常識人です。日宮くんの方が悪い子です。毒舌です。悪魔です。
この二人もこれから有効活用していきたいと思います。
雪と悠コンビ、のほほんとしたときに書けそうです。
日宮くんは……毒舌を活かして何かやらかしてもいますか。



 ちなみに日宮、優はどうなったのか。それは秘密かもしれません。
文化祭シリーズ、頑張りますか。
暇なら全キャラアナログで描いてみます。
それではチャオチャオ。