コメディ・ライト小説(新)
- Re: 私のスクールライフ……? ( No.50 )
- 日時: 2017/10/21 12:09
- 名前: モズ (ID: XnbZDj7O)
- 参照: 文字がよく消えるので更新遅め
「毒舌くんはアイスに興味津々」
坂田ゆきがこの城山学園に通っていると知ったのはつい最近のこと。
もちろん、この話は可愛い大好きでお馴染み、雪から聞いた。
ただ、彼女が入学した当初からずっと言っていたがうざかったので聞いてなかった。
そして今回、ようやく聞く気になってそのことを知っただけ。
だが、坂田ゆきのことは人並みに知っていたが雪にさらに知恵を入れさせられた……。
それが昨日の話。昨日は早く寝たから今日は早く起きた。から、いつもより早めに登校した。
「……寒くなってきた、カーディガン着て正解だったかも」
そう呟いて歩いていたら後ろから早足で誰かが歩いている。わざわざ振り返って見るのはだるい。
だから相手が俺を抜かしてくれるのを期待してゆっくり歩いた。
そしたら……
「……そんなの、私が望まない。私はそんなの、絶対に嫌。誰がなんと言ったって……」
ドラマのセリフだろうか、そんなものを言いながら城山学園の制服を着た、女子生徒。
きっと、坂田ゆきか。俺はそう、確信していた。だから、回り道をして顔を見てみることにした。
「……現在、連続ドラマに出演中、モデルとしても活躍。後ろ姿的に坂田ゆきっぽかったけど……」
考え事はよく口に出てしまうものだ。あ、足音がする。曲がり角に隠れなきゃ。
「……そんな世界なんて、消えてしまえよ。そうじゃなきゃ、私は君をきっと、殺す……」
少し低い声でセリフを言いながら歩く女子生徒。顔を覗き見たら案の定、坂田ゆきだった。
「ふぅーん。やっぱ、俺の勘、当たっちゃった。ま、だから何なんだって話なんだけど」
坂田ゆきと話したい訳でも握手したい訳でもなく、少し興味があっただけだからもう用は済んだ。
そして、寄り道せずに学校へ向かった。
「あーあ、本当に暇……」
学校に着いたら誰もいなかった。まぁ、早い時間帯だし仕方ないよね。
だから適当に勉強して寝てたら雪が来たから坂田ゆきのことは言わずに適当に話した。
そしたらホームルームが始まってた。それが終わればつまらない授業の始まり。あぁ、嫌なものだよ。
はい、割愛。授業なんてつまらないし適当に勉強すれば出来ちゃうからちょっと寝てた。
そのあとは大好きな絵を描いて……これ、Twitterにあげようかな。
まぁ、授業が終わったってことは昼食の時間ってことなんだけど。
「ひぃー、授業終わったぁーー」
「ねぇ、みんなで購買に行こうよー」
男女の煩い声が聞こえてくるけどそんなの、一切興味ないから。
うーん、今日は一人でさらに寝たいかもしれない……。
「祐斗、弁当一緒に食べる? やっぱり今日は一人飯か? 」
いつも配慮して俺に聞いてくれるから雪は本当に良い奴。それで美形で身長あるし。
モテる要素ばっかある。何、見た目チートかよ。それでも仲良くなれたの、今でも本当に謎。
「うん、一人飯が良いかな。配慮、ありがとね、雪」
そう言って俺は弁当、毛布、シートを持って屋上に向かう。誰もいないはずだ。
そう思ってコツコツ、と階段を上っていくと誰かの声がする、気配もする。これは……屋上からか。
屋上への扉に耳を近づけて澄ませてみると何かを言っている。しかも、女子の声。
関わるのは面倒だからそーっと開けてそーっと閉めてそーっと一人飯スペースに移動した。
「ふぅ、バレなかった。けど、あいつ、坂田ゆきっぽい。声も似ているし……」
そいつは何かを必死に言っている。俺と反対側にいるから正確には聞き取れないが。
そいつが坂田ゆきだとすれば、現在出演している連続ドラマのセリフだろうな。
「……何が真実、本当だ、俺を信じろ? あんたの言うことなんか信頼できないから……」
ドラマのセリフじゃなかったらただ単に悩んでいる人にしか見えないけど。
ドラム缶の後ろに隠れて見ていたらそいつはいきなり振り返ってこちらを見たような気がした。
目が合った気がしてあっ……と思ったが相手はこちらには気付いてないようだった。
そしてそのまま扉へ向かって歩いてそして降りていった。
「……完全に坂田ゆきだったし。まぁ、弁当食べて寝ないと」
少し昼寝をして雪が起こしに来てくれてまた憂鬱な授業。
もちろん、雪に坂田ゆきのことは話していない。話したら話さないといけなくなるしだるい、面倒。
ていうか、名前の読みは二人とも同じだ、気付かなかった。ま、どーでも良いけど。
「放課後来たー、きーちゃんナンパ行きましょ」
「しゅりちゃお、カラオケ行こー」
「アッ、アッ、アッ、アッ、メイト行かないとぉー! 」
……帰りのホームルーム終わったらみんなすぐのうなる。マジで煩い。
「祐斗、放課後どうするか? 」
正直、吹部に居候してもいいけど今日は一人で帰ろうかな。
文化祭の準備をしてる人が多いけど俺は今回の店の監督だし労働はしたくないから帰ろうかな。
「……一人で帰る、そんな気分」
「そうか、わかったよ。じゃ、また明日」
「うん、ばいばい」
そして荷物を持って労働者に指示をして教室を出る。本当、みんなお利口さんだよね。
そうして階段を下りて昇降口に向かう。
「とりま、ドン勝したいしやるか……」
そう呟いて学園の門から出ると、またいた。が、今回はマネージャーらしき女性といる。
「ゆき、学校お疲れ様。今日は撮影だけど頑張ってね」
「ありがとう、佐伯さん。今日も車、お願いします」
「それじゃ、乗って。セリフとか確認しておいてね」
「わかりました。ちゃんとやりますから」
そう言うと車に乗り、その場から走り去った。今日はやたらと坂田ゆきを見かけたな。
まぁ、しれっとドラマ観てるし興味はあるかも。なんか話せたらラッキーかな。
今日もドン勝できたらいいな。
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「毒舌くんはアイスに興味津々……」
可愛い系なのに毒舌の日宮回。そして坂田ゆきも出ていました。
というか文化祭、一切進んでいない……。思ったより文化祭回、多くなりそうです。
そろそろまどかたちもちゃんと出さないと……。そろそろ、文化祭本番でも良いかも。
久しぶりの更新でした。