コメディ・ライト小説(新)
- レンと仲間の謎の夢 ( No.0 )
- 日時: 2017/03/28 17:11
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: Pvby2f.0)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=11731
ここは我々がいる惑星、地球から、とても程遠い星、アイマックス。その星には人の影は一切なく、クマ族とハムスター族が暮らしている。
今から語られるのは、その星に住む、とある戦士とその仲間たちの物語。
「はっ、せいっ、といやー!!」
クマ族の戦士――レン――が、剣を無造作に振り回す。
「ちょっと、危ないじゃない‼」
ハムスター族のムードメーカーである、ナッツが顔をしかめる。しかし、その一撃は木の板に命中する。修行の成果が出ているのは明らかだ。
「まあまあ、特訓の成果が出ていることですし...。」
そう言うのはハムスター族の天才、テラだ。その手には、創生者の杖が光っている。
「それはそうと、二人共、もう夜ですが...。帰らないのですか?」
「なんですとぉ!?」
レンとナッツは目を合わせる。そしてテラがまばたきをしたときには二人はもういなかった。
その夜。
レンとナッツ、テラがまさか夢の世界で大事件に巻き込まれるなど、誰も知るはずがない。
《INDEX》※コメントアリです!ご了承下さい!
一章 夢現の渦・4つの宝剣を求めて
>>0-20
二章 異次元の狭間に潜むもの
>>21-31
三章 夢の世界の支配者
>>32-40
四章 きらめくもうひとつの世界
>>41-43
あとがき
>>44
オマケ レンの『ゴクフツー』の一日
>>45
- レンと仲間の謎の夢 ( No.1 )
- 日時: 2017/03/04 18:42
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
目が覚めると、レンは見知らぬ場所にいた。
「う~ん...。」
むっくりと起き上がるレン。隣には何故かナッツとテラがいる。それに、夢だと分かっているに関わらず、意識がとてもはっきりしている。レンはそれが気になって、落ち着かなかった。
「ナッツ、ここは何処なのです?」
「そんなこと私に言わないでよっ。」
ナッツとテラも、此処が何処なのかわからないようだ。
「レンは分かりますか?」
「知らない...。けど、意識がはっきりするんだ。」
それを知った二人は目を合わせる。二人も同じように意識がはっきりしているらしい。
「とにかく、前に行こう。ここで止まってちゃ、何も始まらないよ。」
「そうね。」
「行きましょう。」
二人も賛成している。
レンは首肯くと、仲間と共に前へ足を踏み入れた。
- レンと仲間の謎の夢 ( No.2 )
- 日時: 2017/02/25 13:36
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
進む。進む。前へと進む。
しかし、あるのは草木ばかり。
「ちょっと、いつまで歩き続けなきゃいけないのよ?」
ナッツは歩き疲れている。
「確かに、このまま歩き続けていたら、体力も底をつきます...。」
テラも体力の限界らしい。レンもさすがに諦めかけていた、その時。
「あら、レンじゃない!何してたのよ!?」
後ろから聞き慣れた声がした。
「母さん!」
振り向くと、そこにはレンのお母さんが微笑んでいた。
「もう夜ご飯よ。友達連れて来ていいから、家に帰るわよ。」
「わーい!じゃ、またねー。」
レンはお母さんの後へ続く。
「こっちもいくよ~!」
二人も、彼の後を追う。
「お帰り。お、今日は友達もいるのか。」
レンのお父さんが新聞から顔を上げる。
二人は礼をすると、テーブルに座り、ワイワイと話し出した。
「...それにしても、ご飯、遅いなあ。」
しばらくして、レンがキッチンに目を向ける。
「ちょっと見てくるよ。」
レンは立ち上がると、キッチンへと行った。
「母さん、ご飯...。」
レンが続きを言おうとしたが、変な物が目に止まった。
...毒グモ?
「...母さん、今、何入れた?」
恐るおそる、聞いて見るレン。
すると。
お母さんの体から手がいくつか生え出し、舌が蛇のようになって、おまけに目の色が赤く染まった。
一瞬、レンは目を丸くした。
(父さんと皆が危ない!)
レンはリビングへ走った。
しかし。
にぎやかに話しているナッツとテラの隣には、舌に目が生え、蛇に触手が生えた化け物がいた。
レンは一瞬、目を丸くしたが、すぐさま二人を連れて、ドアを蹴り、家を出た。後ろから化け物が追いかけてくる。
――この世界は、この夢は、
何かがおかしい...!
- レンと仲間の謎の夢 ( No.3 )
- 日時: 2017/03/14 16:21
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
レンはひたすら走った。ゼエゼエと息を切らしながらも、あの化け物から逃げた。
「どうしたんですか、レン!?」
テラがレンに目を向ける。
「後で話す!」
レンはそう言うと前へと走った。幸いなことにレンは足が速い。どんどん化け物との距離を伸ばしていく。
「ふう...。」
森の中に入る。化け物はもう、追ってきてはいなかった。
レンはさっきの事を話すと、二人はすぐさま声を張り上げた。
「えええええ!?」
ナッツはもう、失神寸前だ。
「レンの言う通り、この世界は何か変ですね...。」
テラも、驚いている。
「父さん、母さん...。」
レンがため息をついた、その時だ。
ふいに、ひとつの木が光り始めた。
なんだなんだと、光りの方へ向かう三人。
すると、光りが喋り始めた。
『貴方達は、夢に迷いし戦士達ですか?』
「光りが喋った!」
また失神寸前になるナッツ。レンとテラはコクりと首肯く。
『ここは夢の世界、ドリームマックス。夢の住民だけが暮らす事のできる世界です。』
おー、と、感心する三人。しかし、光りは曇った口調で淡々と話を続けた。
『しかし、少し前から「現実」が、ここ、ドリームマックスを少しずつ侵食していったのです。貴方達がここに迷いこんだのも、それが原因でしょう。』
ほうほう、と、話を聞く三人。
『夢と現実はバランスが必要。けれど、このままでは夢と現実のバランスが崩れてしまいます。どうか、ドリームマックスを救って下さい!』
「任せてよ!」
拳を握りしめるレン。
「何がなんだかわからないけど、私達に任せなさいよ!」
「夢の世界は、僕らが救って見せます!」
ナッツとテラも行くらしい。
『ありがとうございます!バランスを戻すには、四つの宝剣が必要だと言います。』
「オッケーオッケー!よしナッツ、テラ、行こう!」
「よし!」
「うん!」
三人は首肯くと、森を後にする。
『旅のご無事を祈ります...!』
光りはその言葉を残して、音もせずに消えていった──。
- レンと仲間の謎の夢 ( No.4 )
- 日時: 2017/02/26 16:04
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
「ようし、宝剣を集めて、現実と夢を救おう!」
森を抜け、レンがガッツポーズを作る。しかし、そんな彼とは裏腹に、ナッツは首を傾げた。
「けど、どこにあるのかしら...。」
「確かに、ある場所を確保しなければ、宝剣を集めるのは相当難しいですね...。」
「うっ...(゜゜;)。」
当然な事だが、やはり伝説の宝剣を探し出すのはそう簡単では無いようだ。
「...けど、だからと言ってここで止まったら何にも始まんないよ。サクッと行こう!」
しかし。
「うわっ!何よ、こいつら!?」
ふいにナッツが叫び出す。レンはナッツの方を向いた。
そこにはなんと、大量の化け物が待ち構えていたのだ。
「そんな都合のいい展開にはならないようですね!」
テラが杖を構える。
「負けないでよね、私が戦わなかったからって!」
ナッツが震えた声を出す。ナッツは女の子だから剣技などを操れないのだ。
「ま、ここで負けちゃあ、話しにならないしさ。戦士の出番って訳ね!」
レンは背負っていた剣を構えると、テラと共に化け物の群衆に突っ込んでいった。
- レンと仲間の謎の夢 ( No.5 )
- 日時: 2017/03/10 18:16
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
「えいっ、流水斬ッ!!」
レンは剣に水の力を宿し、敵軍をなぎ倒す。
「水を司る精霊神よ、その崇められし力で穢れを流し、無に返せ!」
テラが杖を振ると、水が溢れ、敵軍は流されていった。呆気なく化け物の数は減っていく。
「とどめだぁぁ!夢想の連撃ィィィ!!」
そして、残った敵目掛けて、レンは剣と共に貫いたのだった────。
「凄いわ、レン、テラ!剣技と魔力は私の枝とフライパンよりいっちょまえだわ!!」
キャッキャと跳び跳ねるナッツ。それにしても、剣とフライパンって、比べるにも比べられないだろ...。
その時だ。
「ん?」
テラの目に光るものがあった。
「あれは...。何でしょう?」
テラはそれを拾う。そして、すぐさま目を丸くした。
「どしたの?」
レンとナッツが駆けつける。
「これ...。」
テラの手のひらには、テラの半分ぐらいの大きさの地図があった。
「これは地図ね。これがどうかしたの?」
ナッツがテラに問いかけると、テラは震えた声を出した。
「こ、これは──」
「宝剣の場所を示した地図です...。化け物達も、きっと宝剣を探しているに違いありません...!」
- レンと仲間の謎の夢 ( No.6 )
- 日時: 2017/03/13 19:37
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
◆作者から
『レンと仲間の謎の夢』の閲覧回数が50回を突破しました!ありがとうございます!そして、これからもよろしくお願いします!
◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆
「なんですとお!?」
目を丸くするレンとナッツ。しかし、テラの目は真剣だ。
「きっと、化け物達も現実に行き、暴れるつもりですよ!」
「だとしたら、皆が危ないわ!」
うん、今すぐ宝剣を集めないと。レンも心の中でウンウンうなずいていた。
「ここに宝剣があるようですね...。」
テラは地図の森の中にあるばつ印に目を向ける。さっきの化け物が持っていたと言うことは、ここから近くにあるに違いない。
しかし、ばつ印のあった場所には、このような文字しかなかった。
『葉っぱ=?
肉=?
ライオン=?』
「何、これ...。」
ポカーンと大きく口を開くナッツ。
「問題...というか、パズルでしょうか?わかりませんね...。」
テラも頭を抱えている。
うーん、なんだろう。レンも考えた。葉っぱ...これがヒントなのかな?=(イコール)も気になるな...もしかして、見方を変えて見るとか...ん、待てよ、まさか!
「わかったぞ!」
気がつけば、レンは叫んでいた。
◆作者から
君たちには分かるかな?けっこう簡単だよ!
答えと解説はこの後!
- レンと仲間の謎の夢 ( No.7 )
- 日時: 2017/03/07 15:23
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
「何か分かったのですか?」
テラがレンに視線を向ける。
レンは首肯くと、文字の方へ目を向けた。
「これ、そのまま受け止めたらダメ。答えを見つけるには、見方を変える必要があるんだよ。」
そのまま、レンは説明を続ける。
「葉っぱ...これって、8×8ってことだと思うんだ。」
「ああっ!!!」
その説明を聞いて、二人もどうやら気がついたようだ。
「8×8は64。肉も考えてみると2×9で18。かけ算九九で考えていくんだよ。」
「でも、ライオンはどうなの?かけ算で解けないわよ?」
ナッツがレンに聞く。しかし、レンは余裕の笑みを浮かべていた。
「これも見方を変えて見るんだ。ライオンって『獅子』って言うじゃん。」
「そういえば!」
あっ、と、目を丸くするナッツとテラ。レンはえっへんと胸を張る。
「獅子...4×4...って考えれば16ってなるじゃん。これが答えだよ!」
レンは石をつかむと、文字の横に三つの答えを書き記した。
すると、ゴゴゴゴと音がして、文字の下の地面が動き出した。
その中には...。宝剣があった。
「ようし、一つ目の宝剣、ゲットだ!」
レンは宝剣・アイスクラッシュを天に掲げた。
- レンと仲間の謎の夢 ( No.8 )
- 日時: 2017/03/13 19:36
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=769
◆作者から
総合掲示板にて、レンと仲間シリーズのオリキャラ&オリパズル&オリブキを大募集します!詳しくは『リク依頼・相談掲示板』から!
◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆
「これ、装備出来るかな?」
レンは宝剣を手にしている為か、興奮している。アイスクラッシュは、キラリと美しく輝いている。
「ん?」
そんなレンを無視して、次はナッツが、剣の入った箱の中にあった紙に手を伸ばした。
「これは...。」
その紙には、こう書かれていた。
「大地の宝剣、ロック・フィールドが欲しければ、この暗号を解け。
1
2
3
5
?
13
21
この暗号が分かれば宝剣ロック・フィールドを触ることが出来るだろう。』
「ええ!?」
いつの間にか、紙を覗きこんでいたレンが声を張り上げた。
嘘だろ...。
また暗号かよ...!?
- レンと仲間の謎の夢 ( No.9 )
- 日時: 2017/03/10 17:33
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
このパズル...。難易度が高い数字パズルなうえに、ヒントがあまり見当たらない。しかし、だからと言って、こんな中途半端なところで諦める訳にも行かない。だいたい、諦めると、夢の世界がなくなってしまう。
とはいえ、レンもナッツもテラも、このパズルの意味すら分からなかった。
しばらくして。
「あっ!」
ナッツが声を出した。なんだよ、と、レンとテラは彼女の方へ耳と目を向ける。
「これ、2以外全部『奇数(2で割りきれない数)』じゃない?つまり、答えは...ん?あれ?えーっと...。だんだん分からなくなってきたわ。却下しまーす。なんか...ゴメン!」
自分が出した推理を自分でダメ出ししている。やっぱり、そういう単純な問題じゃないと思う。
レンも、暗号をじっくり見ながら、考えてみる。
ん~...。これって、まさかだけど、さっきの暗号みたいに『計算』するのかな?1+2=3でしょ...。ん、あっ!そういうことか!分かったぞ!
「みんな!分かったぞ!」
レンはナッツとテラを見る。
◆作者から
皆はこの暗号、分かったかな?第一の暗号のように『計算』するのが大事だよ!
答えと解説はこの後!
- レンと仲間の謎の夢 ( No.10 )
- 日時: 2017/03/10 18:15
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
「え?分かったの?」
ナッツが言う。それに対して、レンはにっこりと笑う。
「これ、ある法則があるんだけど...。ナッツとテラは分かる?」
「えっ...。急に言われても困りますよ。」
テラが戸惑いつつ、レンに言う。
「上から順に計算してみなよ。」
レンに言われ、二人は計算を始めた。
「1+2=3で、2+3=5、3+5=8って...ああっ!そういうことか!」
ナッツもテラも、目を丸くする。どうやら、この暗号の法則が分かったらしい。
「そう!これ、3からは、上の数を足した計算になってるんだ。読者さん、分かりにくくてゴメンね。
と、まあそうやって計算してくと...。答えは『8』になるんだ!」
レンはそう言うと、持っていた羽ペンを手にもって、?マークに『8』と書きこんだ。
すると。
ガコーンッ!!!
あるものがテラの頭に命中した。
「イッターいぃ~~ッ!!!」
その場にしゃがみこむテラ。あまりに不運なヤツだ。
ナッツは落ちて来た物を拾う。それは、タイガーアイのように輝かしい剣だった。
「これ...宝剣よ!」
ナッツがおおー、と声を出す。レンは、宝剣が見つかったことより、テラの生命力に目を丸くしていた。
とにかく。
レンは宝剣を大空に掲げた。
「宝剣、ロック・フィールド、ゲットだ!」
- レンと仲間の謎の夢 ( No.11 )
- 日時: 2017/03/14 16:27
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
◆作者から
『レンと仲間の謎の夢』の閲覧回数が100回を突破しました!この物語の作者として嬉しい限りです。
というわけで、前回にも記したように、リクエストを募集しています。リクエスト、よろしくね!URLはNo.8に!
◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆
宝剣、ロック・フィールドを手にいれたレン達。残りの宝剣は二つとなった。
「あと二つ、宝剣をゲットしたら、ドリームマックスは平和になるワケね。...よし、残りのも探しだそう!」
レンは行く気満々だ。
しかし、その気は束の間、レンは腕を組む。
「...どこに行けばいいんだ?」
レンは二人を見る。テラとナッツも、当然ながら分からないようだ。
「とりあえず、情報収集しましょう。この世界が化け物だらけとは思えないわ。」
ナッツが提案する。
そうだね、と、レンとテラはそう言うと、ナッツと共に歩き始めたのであった。
けど、そのときはまだ知らなかったのだ。
宝剣は偽りの光りだということに。
- レンと仲間の謎の夢 ( No.12 )
- 日時: 2017/03/14 16:19
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
しばらく歩いていると、森に囲まれた、小さな村に着いた。ざわざわと、木々が風を通している音しか聞こえないことから、誰もいないようだ。
「やっぱり皆、化け物になっちゃったのかしら...。」
ナッツが言う。
「図書館があります。宝剣に関する情報を入手できるかもしれません。行ってみましょうよ。」
大きな建物を指すテラ。看板にはかすれた文字で『図書館』と書いてある。もしかしたら、宝剣をゲットできるヒントが見つかるかもしれない。
レンとナッツはコクリと首肯くと、テラと共に図書館へ向かう。
図書館は、家の五倍ぐらいあった。ほぼ机と本棚で埋まっている。レン達は、分かれるとそれぞれの本棚から、宝剣に関するヒントを探し始めた。
しばらくして。
「あった!!」
レンが一冊の本から、一枚の紙を取り出した。
『宝剣・ファイアウォールはここに眠る。
さみすせそ なみぬねの 木木木 反対』
え?
息を飲む三人。
どういうことだ...?
- Re: レンと仲間の謎の夢 ( No.13 )
- 日時: 2017/03/14 16:45
- 名前: シニガミ支局 営業第3課 (ID: e5znF6u2)
支援です!
- レンと仲間の謎の夢 ( No.15 )
- 日時: 2017/03/15 16:16
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
>>13
ありがとうございます!
『式神憑きと陰陽師』を書いているんですよね?
『宝剣・ファイアウォールはここに眠る。
さみすせそ なみぬねの 木木木 反対』
この暗号を前にして、レン、ナッツ、テラは腕を組むことしかできなかった。
「どういうこと?やーん、私ギブアップ~...」
ナッツが退却する。テラも、もう無理なようだ。しかし、ここで諦める訳にはいかない。
だが、一つ引っ掛かるところがある。『さみすせそ』、『なみぬねの』が間違っているのだ。『さしすせそ』、『なにぬねの』でしょっ、『し』と『に』が間違ってるよっ。
...ん?『し』と『に』が『み』?あれ?これって...まさかだけど!
次の瞬間。
「∠※。.:*:・'°☆パーン!!」
レンの脳内を、たくさんのクラッカーが一斉にパーン!となった。
◆作者から
皆は分かったかな?国語力が無いとダメかもねえ...。(-∀-)フッフッフ
答えと解説はこの後!
- Re: レンと仲間の謎の夢 ( No.16 )
- 日時: 2017/03/15 06:52
- 名前: シニガミ支局 営業第3課 (ID: e5znF6u2)
そうです!『式神憑きと陰陽師』を書いてます。拙い駄作ではありますが、よければ御覧になって下さい。
- レンと仲間の謎の夢 ( No.17 )
- 日時: 2017/03/20 15:59
- 名前: クーゲルシュライバー (ID: P8fkdnbW)
>>16
とても面白い作品ですね!
お気に入りスレッドに追加させていただきました!
あと、旧名『ポッポ』は外させてもらいます。
『クーゲルシュライバー』と呼んで下さい!
レンは二人の方を向くと、すぐさま解説を始めた。
「これ、『さしすせそ』と『なにぬねの』が正しいはず。なのにこの暗号は『さ「み」すせそ』、『な「み」ぬねの』になってる。
『し』と『に』が『み』...『し』『に』が『み』...『死神』って読めない?」
「ああ!」
目を丸くするナッツとテラ。
「そして、『木木木』だけど、これは『木』を三つ組み合わせた漢字『森』のことだと思うんだ。呼んでいくと...『死神の森』になるわけ。」
得意げに説明したレンだが、不意にう~ん、とうなった。
「ただ、『反対』っていうのが意味不明だ。テラ、分からない?」
「任せて下さい!」
座って黙っていたテラが立ち上がる。
「『反対』と言うのはおそらく『反対語』のことだと思うんです。死神の反対語は『生神』と聞いたことがあります。そして、『森』の反対語は『砂漠』。答えは
『生神の砂漠』ですね!」
そう言うと、テラは持っていた地図を広げる。この図書館にあったものを取ってきたらしい。
「『生神の砂漠』は...。この村から半日かかりますね...。行きます?」
「行くに決まってんじゃん!」
「行きましょっ!」
テラの質問に即答するレンとナッツ。
三人は地図を折り畳むと、図書館を後にした。
- レンと仲間の謎の夢 ( No.18 )
- 日時: 2017/03/21 13:33
- 名前: クーゲルシュライバー (ID: P8fkdnbW)
◆作者から
2017年3月17日、私の通う小学校を卒業しました!喜びと涙が混じりあっているなか、こうやって小説カキコにて投稿者の一人としていられるのは、皆さんの支えがあってこそです。本当に、ありがとう。
さて、というわけで、私は中学校へ進学するのですが、部活動や勉強で一日が埋まり、小説を投稿しにくくなります。
まあ、小説はまだまだ書いていきますので、引き続き応援、よろしくお願いいたします!
◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆──◆
村を出発してから何時間か過ぎた。辺りはもう、深紅に染まり始めている。
「レン~...。いつになったらつくのぉ...?」
ナッツがため息をつく。
「一旦、ここで休みましょうか。」
小さなオアシスを見たテラが提案した。
オアシスでくつろいでいると、三人に何かが囁いてきた。
『レン...ナッツ...テラ...。私の声が聞こえますか...?』
声がした方を向くレンの先には...。
森で会ったあの光り!!
しかし、色も声も違う。
「どうかしたの?」
レンと同じことに気づいたナッツが言う。
すると光りは、とんでもない事実を口に出した。
『あなた達が集めている宝剣...あれは罠です。』
- レンと仲間の謎の夢 ( No.19 )
- 日時: 2017/03/19 15:50
- 名前: クーゲルシュライバー (ID: P8fkdnbW)
「ダニィ!?」
思わず叫びだすレン。ナッツとテラは、目が点。
『宝剣を集めさせることによって、時間稼ぎをしたに違いありません。つい先ほど、夢の王、ルナシーが復活したのです...。』
「そのルナシーって?」
レンが光りに訪ねる。
「夢の世界の支配者で、貴方達を夢の世界へと送り込んだ本人です。現実を破壊する神だったために封印されていたのですが、ある日、何者かが封印を解いてしまったのです。』
光りの声はとても重々しい。
「よし、そうなったら、改めて封印しなきゃ!」
「でも、どうすれば...?」
はりきっているレンとは別に、テラが首を傾げる。
『その二つの宝剣を、新月の夜に交じりあわせるのです。そうすれば、異次元にワープすることが出来ます。』
「分かった!ナッツ、テラ、行こう!」
「だったらやってやろうじゃないの!」
「改めて、夢と現実を救いますよ!」
レンに続き、ナッツとテラもやる気になったようだ。
『今日は運よく新月です!今度こそ、夢と現実を救ってください!』
立ち上がるレンを見て、光りはそう言うと、スゥ、と消えていった。
- レンと仲間の謎の夢 ( No.20 )
- 日時: 2017/03/21 13:30
- 名前: クーゲルシュライバー (ID: P8fkdnbW)
光りが消えてから、数時間が経った。
月が闇に隠れし夜。風の音しか聞こえない。
「よし、テラ、これを持って!」
「分かりました!」
レンは宝剣・ロック・フィールドをテラに渡す。
「みんな!異次元はきっと、ドリームマックスより危ないかもしれない。準備と覚悟はいい?」
「いいわよ!」
「準備万端です!覚悟も出来ています!」
レンは首肯くと、テラと共に宝剣を交じり合わせた。
二つの宝剣がキラリと輝いた、その時───。
視界が曲がった。
世界がグニャリと歪み、意識が遠くなる。
「う、うわーー!」
「きゃあーーー!」
「ひ、ひいーー!」
曲がりくねた世界が、三人を吸い込んでいく。
そして、三人の意識がプッツンと切れた。
三人は、異次元を旅するはめになる。
異次元をさまよった末、この大事件の黒幕と、夢と現実を掛けた戦いが始まるのは、そう遠くない──。
一章 了
二章に続く