コメディ・ライト小説(新)
- レンと仲間の謎の夢 ( No.32 )
- 日時: 2017/04/03 16:43
- 名前: クーゲルシュライバー (ID: oq/GQDEH)
「僕から行かせて貰います!ていやっ!!」
そう言い、テラはマシンロッドを操りつつ、エルサレムに魔法を連発する。マシンロッドは魔法をマシンガンのように連発できるのだ。
だが、エルサレムはバリアを張り、テラの魔法攻撃を防ぐ。
「くそっ、こうなったら!!」
テラはマシンロッドの先端部に魔法を集める。杖ならではの魔法吸収特技だ。
その間に、レンが光を剣に集め、真光剣を放ち、エルサレムにあてる。
エルサレムはその攻撃を真っ正面から受け、後ろに吹っ飛ばされた。
「よぉし、これを受けなさい!」
ナッツが魔法の木で出来た弓矢、ランクルアローを構え、エルサレムに視点を合わせる。そして、矢を打ち放った。
エルサレムはその攻撃をまともに食らう。
「さあ、これでとどめです。てやぁ!」
レンとナッツがエルサレムを攻めていた間に、魔法を集めていたテラが、魔法の塊をエルサレムに向かって投げ出した。
ドガァン!!!
派手な音が周囲を支配する。エルサレムの姿は...無かった。
「まさか...倒したの?」
レンは恐るおそる口を開ける。
「...きっと、倒したんですよ!!」
やったぁ!という目でテラが跳ね上がる。
「これで、アイマックスに帰れるのね!」
ナッツがホッとして手を合わせる。
だが、運命はそう優しくなかった。
「フフ...フフフ...アッハハハハ!!」
周囲に、不気味で耳障りな笑い声が響き渡る。
「!?」
驚きのあまり辺りを見回すレン達。
「あ、あれは!」
レンが城の塔を指指す。その先には、エルサレムがニヤリと笑みを浮かべていた。
- レンと仲間の謎の夢 ( No.33 )
- 日時: 2017/04/03 17:05
- 名前: クーゲルシュライバー (ID: oq/GQDEH)
「ええっ!?」
三人は声をあげる。
「三人の力と希望、拝見させてもらったわよ。」
パチパチと拍手するエルサレム。その拍手さえとても不気味で、レン達は背筋が凍りそうになった。
「そ、それじゃあ、さっきのは...?」
テラが震えた口調で言う。エルサレムはフフ、と鼻で笑う。
「あれは蜃気楼。偽りの私よ。貴方達の力と希望だけは褒めてあげるわ。」
そう言うと、彼女は塔から飛び降りてきた。だが、その体は傷ついていない。
「けれど、その努力も終わり。貴方達の目に映るものは、この景色が最期になるわ。」
エルサレムは微笑むと、急にナッツに向かって蹴りを喰らわせた。
「ゴホッ...!」
ナッツはバタリと倒れる。一回の蹴りだけで人を窮地に追いやるなど、さすがは『暗黒の陰陽師』だ。まぁ、ナッツが女の子という理由もあるが。
「ナッツ!」
テラがナッツに駆け寄ろうとする。
だが、エルサレムは裾からナイフを取り出すと、テラの足にグサリと差し込んだ。
「ぐあっ!」
テラはよろめき、その場に座り込む。
「こうなったら...てやぁーー!!」
レンはエルサレムに剣を向けると、剣と共に前へ走り出す。
しかし。
「雑魚が調子に乗るんじゃないわよ。」
エルサレムはレンを物凄い目付きで睨んできた。
「...!」
レンはその睨みに恐怖を覚え、後ろに後すざる。
そして、剣先を下に向けてしまった。