コメディ・ライト小説(新)

Re: ホロフロノス〜刻限の輪廻〜 ( No.3 )
日時: 2017/03/01 20:59
名前: 珠紀 (ID: vX58USPj)



中学一年生の春下旬。

桜の花も徐々に枯れはじめ、季節は梅雨の時期を迎えていた。

しとしとと降る雨は心なしか、寂しさを覚えるようなものであった。


日向子ひなこ』 


誰かが自分の名前を呼んでる気がした。
 
その声は愛おしげに甘い。
まるで、恋人にささやきかけるような声に徐々に眠気に襲われる。

寝てはダメだ。
だってここは外なのだから。

 

…………外?


いや、違う。

 
「……どこ?」

 
真っ暗闇の中あたりを見渡すと、光が見えた。
その光は徐々に近づいてくる。
 
よかった。助かった。
そんな考えは、光の正体を目にした瞬間に消え去った。

近づいてきた光。
それは―――――――

 
 
 

 
鈍い音とともに、日向子は目を閉じた――… 






『……Do you believe in God ?』


〜貴女は 神を 信じますか ?〜