コメディ・ライト小説(新)
- 未来改変 ( No.30 )
- 日時: 2017/04/08 08:43
- 名前: ラッテ (ID: 5YaOdPeQ)
『遂に両者は激突する。お互いの信念を持って。信念がぶつかり合う時、より強い心を持った方が勝利する。大事なのは、心だ。』
《第5章 両者激突》
Re;28 任
雄哉たちナンバーズは、朝起きてから朝登の口から任務の事を聞かされた。
内容は、裏政府の人間の目撃情報があった為、偵察へ行き、必要であらば銭湯も許可する、である。
ナンバーズにとっての初任務。それは、初めての雄哉と芽亜の戦闘でもあった。
これから始まるのは、《戦い》。
無縁な所で生きてきたようで、実はそうでも無い。
意外に二人は落ち着いていた。
《初めての事》と言うのは、やはり誰であっても緊張してしまうのだが、《それ以上の事》を経験してきたのなら、話は別だ。
雄哉と芽亜は、今まで過酷な人生を送ってきた。
その人生が、二人を強くした。
それは、紛れも無い事実である。
《送ってきた人生》
これに関してだけは、二人は負ける者などいないと考えていた。
その考えが、後に二人を絶望のどん底へ突き落とす事になるのであった。
全員の準備が整い、ナンバーズは早朝に真国会を出発した。
全員まだ眠そうだったが、動いていればそのうち眠くなくなるさ、と朝登は言った。
彼等の今回の目的地は、ある町の中にある、路地裏だ。
そこで、裏政府と思わしき人間が複数発見されているのだ。
その中には、裏政府が最近味方につけたという能力者までいるという。
その情報は、ナンバーズ全員を緊張させ、そして警戒させた。
全員が理解している。クリエイター同士の戦いは、非常に激しいものだと。
下手すれば、ナンバーズ壊滅の危機になる事も有り得る。
そんなピリピリした空気の中、一行は目的地へと到着した。
本当に路地裏だった。
建物が密集していて、周りからは何も見えない、世界から隔離されている場所のようだった。
しばらく彼等は誰かが出現するのを待っていたが、そのような者は愚か人すら誰も来なかった。
もう帰ろうか。そんな意見が出始めた時、現れた。
黒いマントで全身を覆った、三人組が。
彼等はいきなり出現した。
その登場はナンバーズ全員を驚かせたが、唯一朝登だけが平常心を保っていた。
この時、戦いが幕を開けた。