PR
コメディ・ライト小説(新)
- Re: 木いちごと、魔法 no,12更新完了!! ( No.66 )
- 日時: 2017/10/02 18:37
- 名前: チェリーソーダ (ID: xStpW3P0)
no,14 才能
「これからどうするー?」
パンを食べながらマーカスが言った。
「うーん。どーしよーか」
私はそう言って噴水に腰かけた。
う~ん……ん?
「えっ?!」
「おーいたいたルイン」
「おじいさん?」
「石ができたぞ。いや、石の加工ができたぞ」
「待ってました!」
やったぁ!
「この人がそのおじいさん?」
メールが言った。
「あぁ、そう。おじいさん、メール。メール、おじいさん」
「マーカス、おじいさん、おじいさん、マーカス」
「お、おう」
マーカスはいった。
「はい」
おじいさんに差し出されたのは指輪と懐中時計だった。
「この指輪と時計は石が入っている。指輪は宝石の部分がそうだ」
「きれい……」
「そしてこの懐中時計」
おじいさんはネックレスになっている懐中時計を指さした。
ゴールドが一般だが、これはシルバー。中を開けると時計が入っていて、横の丸いふちが医師になっていた。
「ありがとうございま……」
「いいよ、いいいいいい……ぜんぜんいい」
そういうおじいさんはとてもうれしそうだった。
「そうだそうだメールにマーカス」
おじいさんは噴水に腰かけた。
「お前たちに、魔法学校に入ってほしいんだ」
「はっ?」
「あ?」
「んんっ?」
「今ー、なんて言いました?」
マーカスが言った。
「とりあえず後でまたここに来てくれ。君たちには才能がある」
「才能……はい」
諦めたようにマーカスが言った。
「じゃあ、いこっか」
私たちは、この後「才能」という言葉に振り回されるということをまだ知らない。
no,15 初恋
お楽しみに!
PR