コメディ・ライト小説(新)
- Re: 木いちごと、魔法 no,14更新完了!! ( No.67 )
- 日時: 2017/10/02 18:58
- 名前: チェリーソーダ (ID: xStpW3P0)
こんにちは、チェリーことチェリーソーダです!
いよいよミル・カインの登場!
お楽しみに~
no,15 初恋
「これからどうしよっかー」
私は噴水に腰かけたまま言った。
「そろそろ……」
メールが妙にためる。
「「そろそろ?」」
私とマーカスがハモった。
「そろそろ一大イベント!若者の集まる所へ行くよ!」
「お、おう……」
マーカス。ちょっと引いてるな。
しばらく歩いて大通りから小道にはいった。
「う、なんか怖いな……」
私は言った。だって薄暗い小道を明かりなしで歩くんだよ?
「もうすぐもうすぐ~」
メールは全然怖くなさそう。スキップしてるし……
「はい、ついたよー」
ついた場所は茶色い木の重そうなドアがある建物。
一階建てで奥行は広そう。でも古びていて苔も生えている。
本当にここなの?
「え、ここ?」
マーカスも戸惑っている。
「は?どこみてんの?こっちこっち!」
「あ、そっち?」
指さされたのは隣の建物。
びっくりした……。
するとメールは突然大きな声を出した。
「あ、ミル!」
ミルと呼ばれたその青年。ドアの前で待っていてくれていた。
きれいなクレープ色の髪を赤いひもで束ねていて、きれいな青緑の目と雪のように白いその肌。
身長も高く、理想の『イケメン』感がちょっと気に食わないなぁ……。
メールったら顔を赤く染めて……
私はひきつった笑いをしていると思う。
「さ、こっち」
ミルはなかへと案内してくれた。
ミル、メール、私、マーカスの順に入る。
声を潜めてメールが、
「アイツ、あんま好きじゃないタイプだ、俺」
といった。
「私も」
小さな声で言った。
細い廊下を歩く。
メールが歩きながら
「あの人、私の初恋」
と、小さい声で言った。
「うっそ!!!」
「声がでかい!」
あわてて口をふさがれる
「どうした」
振り返るミル。
「なんでも……」
そう言ってごまかす。
嘘だろ初恋とかっ!!
<次回予告>
no,16 まさかの展開
お楽しみに!