コメディ・ライト小説(新)

Re: 短編集 ( No.143 )
日時: 2018/01/14 10:41
名前: モズ (ID: FpNTyiBw)

 「好きとかそういうの」──始まり



 どうしてだろう、みんな恋をしているじゃないか。私は『恋』という感覚なんて解らないのに。
みんなあの人のことを羨ましがっている、人によっては怒ってきたりしたけど。
正直、今の私にとってはいい迷惑なんだが……。



 「ねぇ、白間……俺と移動しよ」



 「大丈夫だから」



 こんなやり取り、面倒だけど。

Re: 短編集 ( No.144 )
日時: 2018/01/14 12:38
名前: モズ (ID: FpNTyiBw)

──ストーカー、というスキル持ち



 あの人、私的には言い方は悪いが『ストーカー』は同じ学年の人。
どうやら基本的にはクールで女子でもなかなか話せないような上の存在らしい。
 だが、その人が私にストーカー的行為を始め出しめると、語り出した。
友人によると、ひたすら私のことを褒めていた、中には嫉妬してる子もいるんじゃない? って。
前者に関しては無視すれば良い、問題は後者だ。下手すりゃ、いじめられるなと不安になった。
 一ヶ月も前からこのストーカー的行為は続いていて、移動教室や学年集会など。
会える時があれば問答無用で私の方にやってくる。が、私は彼に会ったことはない筈だ。
 その人の名前は『すずかぜすみ
学年では相当なクールで顔は良いからと告白はよくされているが、全てお断り。
その人のことが好きな友人はクールでイケメン、孤高の存在……はぁ、素敵、なんて言ってる。
孤高、というのは存在感、性格だけではなく成績も優秀である点にも置ける。
 では何故、私にストーカー的行為をするんだ? これが一番の疑問だ。
もちろんこの解決には本人と話すのが手っ取り早いが、まともなことを話すとは思えない。
学年、学校で相当な人気を誇る男子が何故平々凡々の私をストーカー……?
友人に聞けるだけ聞いても、返答は皆同じ。「水澄の考えてること、誰が解るか」
 今日も学校が始まる。あれは趣味なのか? それともドッキリという名のイジメか?
そう考えるしかなかった私はやはり今日も無視を決め込むことにした。