コメディ・ライト小説(新)
- Re: 短編集 ( No.146 )
- 日時: 2018/01/24 19:36
- 名前: モズ (ID: MHTXF2/b)
>>143-144
↑方針が見えなくなって展開を考えたら意味不明になりました故にチェンジンジだ。
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×情報が合っている保証はないです。
「その笑顔、大好きだよ」
一月も中旬を過ぎ、まだまだ寒さは深まる中。温かい蛍光灯の灯る教室では何人かが残っている。
何をしているのかは知らないがどうせ下らないことでも喋って暇潰しして記憶に残らない青春だろうか。
その審議は誰にも分からないだろうけど。
寒さが身に染みる、下駄箱。二人の男女が仲良さげに話していた。
「寒い。この白い息はこの場が汚れている証拠」
「聞いたことあるよ、それ。空気中にごみとか塵とかあるせいだっけ? 」
「そこまでは知らない、でも空気の綺麗さが関係していることは確実。
南極では白い息は出なかったらしいからね……塵等が水蒸気が纏ったからかな」
片方の女子は淡々とそれを話しながら無駄に黒光りするローファーをコンコンと履く。
肩に丁度付く黒髪のボブ。前髪はバンドマンのように長く、目に掛かりそうである。
それを阻止したいのか興味ないのか、彼女の雰囲気には似合わなそうなビビットピンクのピンがいた。
しかしそいつも役立たないし似合わないことを察したのか、
彼女はそのピンを当たり前のように制服のブレザーのポケットに差し込んだ。
その女子の話を親身になって聞いている男子はその女子が平均的な身長に対しやたら大きかった。
男子の中でもなかなか大きい方だろう。
彼女とは頭一個分程の差があった。とは言え、彼女はやたら頭が小さいから参考にはならない。
大きいとはいえ、彼は意識せず優しいオーラを放出してそうな顔をしていた。
とはいえ、熊や爺さんのような顔をしている訳ではなく顔の綺麗な天使と例えるべきか?
彼はどうやら学年でも、いや学校でも人気なようで昇降口から数人の女子が二人の様子を眺めていた。
「シュークリーム。キャベツに似ているかな」
「うーん、微妙だよね。シューがフランス語でキャベツだったっけ? 」
「そこまでは知らないけど、確かそうだった気がする」
話を切り出すのはいつも彼女の方のようで彼はそれに補足を加えて返しているように思えるが。
この二人の会話、どうでもいい雑学ばかりだ。合っている保証もないのに何を申しておる?
- Re: 短編集 ( No.147 )
- 日時: 2018/01/24 19:35
- 名前: モズ (ID: MHTXF2/b)
- 参照: 千文字から二千が今の限界
>>146 容姿、ざっくり世界観ご紹介ー。
なんか普通に甘くなりそうだしタイトル変える、いや変えない。いや、変えてくる。
──ぺちっ
【このSSにての紹介事項、ひとつのみ】
黒髪ボブちゃん:椎名紬
シュークリームの話をいわゆる彼氏とした。私の彼氏はとても人気者で二人でいても女子がいる。
私は一切気にしてなかったが、彼の方は私のことを心配してくれて聞いてくれた。
から、私はただ「話してて良いよ、そういう人なんだから」って言った。
そしたら彼も彼女たちと他愛ない話をしていく。すると、その女子たちは躊躇なく話していく。
皆の方が可愛い、それくらい知ってる。
派手だけど顔は本当に可愛くて、さりげなくボティータッチとかしちゃって。
私に出来ないことばかりしていて、たくさん話していて。彼は笑っていた。
彼が人気者なのは知ってる、知っている。
彼はたぶんスタイルも良いだろうし顔付きも何故か可愛らしいのに綺麗で羨ましかった。
どうして私なんかと話してくれて、一緒に出掛けてくれるのか、未だに疑問だった。
それを口に溢すと、彼はただ「好きだから」としか答えてくれなくて、モヤモヤしていた。
それを考えていた、昇降口。スマホを見ると、それほど時間は経っていなかったが、そう思えなかった。
女子はいなかったが、考えていたらそんなことは頭から視界から消えていたのだろうか?
「どうしたの、紬」
身長が大きいのにわざわざ私の高さまで背を屈めて温かく少し大きい両手で私の顔を挟んだ。
彼の手の温かさが頬に伝わって顔全体に広がって体全体が温まる、そんな疑似感覚をした。
恥ずかしげもなく、その純粋で汚れない綺麗な目を私の目にしっかりと向けてくる。
いきなりでびっくりしたが、声は出なかった。瞬きして動揺して彼の目を少しだけ見ていた。
それを思い出して目を逸らした。それに必死で手のことを忘れていた。
急いで顔をぶるぶるさせると、あぁ、ごめん。そう言って手を離した。
その空気を変えたかったから私は提案した。私も彼も今日は部活がない。
すぅ、と息を吸い込んだ。そして……
「どうせだし……シュークリーム食べ行かない? 」
これを言うだけにどれ程の勇気がいるか。甘いシュークリームだけど、今は少し恨むから。
それに彼はにっこりと微笑んで頷いた。その笑顔に少しだけ恨んでいたシュークリームに感謝した。
- Re: 短編集 ( No.148 )
- 日時: 2018/01/31 22:50
- 名前: モズ (ID: Ft4.l7ID)
──帰ろうか
シュークリームを食べた。店内の空間があまりにも気持ち良くて、眠くなりそうで。
もう少し長居するつもりが、彼によって早めに切り上げられてしまった。
「冷え込む前に帰った方が良いじゃん」
彼はその持論を押し付けて私を連れ出して寒い外へ。
「今だって寒いよ」
私が本心を述べると、彼は横を歩きながら
「知ってる。寒いよね」
ほぼ同じようなことを返してきた。帰路を急ぐ中、寒い風が顔にぶち当たる。
「やっぱり、寒い。これ、あげるから使ってよ」
「ストール……なんで? 」
「もうすぐ誕生日でしょ」
「そっちも寒いでしょ」
そんな平和的なやり取りを続けて一人でストールを被った。
これほど温かいものはない。
それに感動して私は思わず、笑みを浮かべた。
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>>146-148
強制終了。以上。ばいなら。
