コメディ・ライト小説(新)

Re: 恋愛とかなんかさらっと書くコーナー ( No.34 )
日時: 2017/05/22 18:09
名前: モズ (ID: KZRMSYLd)

はい、ここまで読んでしまった……
そんな人、いますかね?

そんな方もそうでない方も
お口直しのすいか、いかがですか?

あ、意味不明?
まぁ、読んでくれると嬉しいですな。
まぁ、のんびり書くんですがね。





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「すいかに塩をかけると美味しい」

南朱寧(みなみあかね)
塩沢陽介(しおざわようすけ)
縁切千夏(えんきりちなつ)



私の通う高校は普通科じゃない、
実は総合学科ってところ。

商業、産業、農業とか勉強とか。
とにかく、いろんな業を知れる。
そして就職率がとても高いのが特徴で……。

そして一年生は農業の一環として
すいかを育てることになっている。
ウリ科で実はアフリカ出身のすいか。
塩をかけるとより、美味しいすいか。
そいつを育てることになっている。



「暑いよー!はぁ、部活もないのに。
そんな休日にどうして学校に……」



もう、五月も終わる頃。
衣替えもして夏服の爽やかなセーラー服。
アニメみたいに爽やかな白が主なセーラー服。

なのに、暑い。
どうして初夏でこんなに暑いの?



「そういっても仕方ないだろ、
それはみんなそうなんだしさ」



そうやって話しかけるのは
幼馴染みの陽介。
家が隣同士、それだけなのに。
それに、お母さんが仲良くて……
典型的な幼馴染みって感じ……。
みんな、羨ましがるけど
私には理解できないかな。



「おい、朱寧。
かん水終わったのか?」



「ま、まぁ、終わったよ!
って、あぁー!千夏ーー!!」



千夏も気付いてくれて
こっちに歩いてきてる。
はぁー、助かったぁー。



「……ん。千夏と話したら帰ろう。
それまで待ってるから」



「なら、私も朱寧と陽介と帰りたいよー!
いいでしょ、朱寧?」



少し、嫌な感じがした。
私は陽介と帰りたいって思っている。
今まで一緒に帰るのが当たり前だったから
こんな気持ち、初めてかも。
しかも、陽介に対してこんな気持ち……
恋、そんな訳がないよね。
だから、千夏と帰らないと
駄目に決まっているよね……



「いいけど、陽介は……どう?」



少し嫌そうな顔をして
しぶしぶ頷いた、そんな感じだった。



「ありがとうー!
やっぱり、陽介は優しいねー!」



陽介だけ褒めてる?
……気のせいだよね。

帰っていてもいつもみたいに楽しくない。
千夏はずっと陽介とだけ、話してる。
友達なのにどうして?
それに陽介もなんか、楽しそうだし。
私、邪魔者じゃん。



「あのさ、陽介。それに千夏。
私、早く帰らないとだったから
先に帰ってるね、バイバイッ」



居づらかった。
千夏も陽介も楽しそうだったから。
もしかして、二人付き合ってたのかな?
そうだったら、私これからは一人じゃん。
というか、今まで二人のこと、邪魔してた。
謝らないと。



家に帰って千夏にLI○Eした。
すると、すぐに既読がついた。
そして



(付き合ってないよ。
でも私、陽介のこと好きなんだ。
だから、一緒に帰りたかったんだ。
ごめん、私の方が邪魔だったね。)



ううん、私が邪魔なんだよ。
まだ陽介のことが好きなんて言えないし
わからないのに。
モヤモヤしているのに、何言ってるんだ。
私が邪魔なんだよ。
陽介だってそう、思っているんだよ。
千夏、頑張って……ね。
そんな思いを託して返信する。



(いいよ、私、幼馴染みなだけだし。
陽介が好きならいいよ。
私も好きなのかわからないし。)



そして、また既読がついた。
数分後、メッセージが届いた。



(じゃあ、頑張るよ。
陽介を何があっても手に入れるから!)



それから千夏は少し態度がおかしかった。













Re: 恋愛とかなんかさらっと書くコーナー ( No.35 )
日時: 2017/05/22 21:22
名前: モズ (ID: MHTXF2/b)

かん水とは……?
水やりのことと思ってくれれば幸いです



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「ねぇ、陽介ー!
今日も帰ろうよー!!」



まず、毎日陽介と一緒に帰ろうとしている。
最初のうちは陽介も帰っていたけど
だんだん面倒そうな顔をしている。
クラスのみんなも若干引いてるけど、
日頃の素行が良いから
あんまり気にしてないみたい。




「私も一緒に話していい?」



どう考えても私と陽介で話していたのに
そこにわざわざ乱入してきたこと。
最初は三人で話していたけど
だんだん千夏が割り込んできて
結局千夏が一方的に陽介と話している。



そんな日々がしばらく続いた。
そして義理で追加してた陽介から
メッセージが届いていた。



(明日、一緒に帰れないか?)



それを見たとき、一瞬体が硬直した。
そして二度見、いや三度見した。
信じられない、というよりも
ただただ、びっくりした。
それからまた、メッセージが来た。



(今の千夏、嫌い……かもしんない)



私もそれにはすぐ返信してしまった。



(なんか、わざとらしい……ね。
まぁ、私と陽介が恋人同士じゃないけど、
さすがに……あれは)



すると、すぐに返信が来た。



(だよな、邪魔しようとしてるな。
それで明日、一緒に帰れないのか?)



……一緒に帰りたい、ずっとそう思ってた。
千夏みたいにそんなこと、言えなかった。
千夏がいたから、尚更言えなかったけど。
でもここには千夏はいない。



(うん、帰ろう。
私も陽介と帰りたかったから)



そしてすぐに返信が来た。



(ありがと、ありがとうな、朱寧)



そして明日がやってきた。