コメディ・ライト小説(新)
- Re: 恋愛とかなんかさらっと書くコーナー ( No.37 )
- 日時: 2017/05/23 01:50
- 名前: モズ (ID: MHTXF2/b)
陽介とようやく、帰れる。
そう思うと時が過ぎるのは早かった。
「ねぇー、陽介ー!!今日も……え」
「ごめんな、今日は朱寧と帰ってもいいか?」
「……うん、わかった。ごめんね」
千夏は居心地悪そうにして
一人で足早に教室を去っていった。
「朱寧……久しぶりに帰ろうよ」
「うん、帰ろっ」
自分でもよくわからなかった。
けど、素直にその言葉が出てきた。
そして下駄箱を抜けて……
「あのさ、今日は話したいことがあってな」
やけにその顔はカッコよくて
こっちが恥ずかしかった。
「話したいこと?
千夏じゃ、ダメなの?」
「ダメ、朱寧じゃないと話せないし
朱寧に話さないとだから」
「ふーん、相談事?
まさか、千夏のことが好き……とか?」
そんなこと、認めたくなかったけど
自然とそんな言葉が出てくる。
「違う、他に好きな人がいる。
だから、今から告白するつもり」
いつもふわふわしている、
けど頼れる陽介。
きっと告白された子は付き合うんだろう。
幼馴染みってだけで
今まで私が陽介のことが好きだなんて
思ったことはなかった。
でも、千夏といるのを離れて見てると
やっぱり、陽介のこと好きなのかな
そんな風に考えつつある、
そんな日々も続いていた。
でも、陽介に好きな人がいるなら、
諦められる。
だから、
「頑張ってよ!
絶対、成功するからっ!応援してるよー!」
私的にはいい感じかなって思ったけど、
陽介はクルリと私の方を向いて
歩くのをやめた。
ちょうどすいか畑を過ぎたくらい。
なのに、人はいなかった。
私と陽介だけの世界みたいで
なんとも言えなかった。
「朱寧、聞いてほしいことがあるんだ」
私の方に歩み寄り、
逃げないようにか肩を掴んでいた。
なのに、その手は震えていた。
何が恐いの?
「俺、朱寧のこと、好きなんだ。
今まで幼馴染みってだけで
話してたり、帰ったりするのが当たり前で
千夏と帰ることになるまで
それが普通で朱寧がいつもいるのが
当たり前って思っていたんだ」
「……私に告白してるの?
恋愛予行練習のつもり?」
私は大分鈍感だった、いや、違う。
信じられなかった、びっくりしていた。
「違うっ、本当に大切なんだ。
朱寧がいつも隣にいる日常が楽しいんだ、
話しているときが幸せなんだ、
帰ってるときがなんか、安心するんだ。
上手く言葉に表せないけどさ、
俺にとって朱寧は大事な存在なんだ。
……でも、朱寧、俺のこと幼馴染み、
そうとしか思ってないだろ?
だから告白しても意味ないんじゃないかって」
「そんなこと、ないからっ!」
やっぱり、陽介のこと、好きなんだ。
時々ふわふわしているのも、
いつも親切で優しいところも、
さりげなく褒めてくれるところも、
幼馴染みだから、わからなかった。
陽介と いるのが当たり前すぎて、
それがどれ程、私にとって大切か。
それを今まで知らなかった。
私も、陽介のこと、好きなんだ。
「私、陽介と同じだよ。
今まで陽介の大切さに気づかなかった。
それが当たり前すぎてわからなかった。
でも、私も、陽介のこと、好きだから。
いつも、私の隣にいてくれるだけで嬉しいよ」
いつも笑っている、陽介。
なのに、私が喋り終わったら硬直してる。
なんか、笑える。
「あぁー、二人でラブラブかぁー。
羨ましいなっ」
『千夏っ!!』
「二人で反応しちゃって、
キスでもしてたのかな?」
「してないし、千夏どうしてここにいるの?」
「すいかのかん水だよ、
リア充はいいなぁーー」
……ん?
私と陽介は付き合ってることになってる?
ラブラブってどーいうこと?
「私、陽介と付き合って……ないよ?
前もそう言ったはずだし。
というか、陽介のこと、好きなんでしょ?」
「それ、別の陽介だよ~!
実は毎日恋愛相談してもらってたんだ~!
本当にごめんねっ」
勘違いってこと?
「陽介、どうして千夏嫌いなんて……?」
「さすがにうざかったんだよ。
毎日、わざわざ俺で練習。
それに朱寧と帰りたかったしさ」
「あれ?二人は付き合ってるんでしょ?
だから、あんなLI○E送ったんだけど?」
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つまり、千夏が勝手な勘違いをしたから
いろいろ話がややこしくなっていったんだ。
つまり、千夏とはライバルでもなかった。
そしてとある、夏の日。
「すいか、美味しいっ!
塩をかけるともっと美味しいよねー」
「そーだな、朱寧」
私達は二人でお互いのすいかを食べています。
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まとまらんかった、意味不明でしたね。