コメディ・ライト小説(新)

Re: 恋愛とかなんかさらっと書くコーナー ( No.45 )
日時: 2017/05/31 23:18
名前: モズ (ID: T0oUPdRb)

ありがと、もかー。
これ、もか用のやつだしね


ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「地味な私とイケてる先輩!」


嫌だ、嫌だ、嫌だぁ~~!!
体育大会なんて、嫌だぁ~~~!!



「梓、体育大会嫌いなのはわかるけど
そんな顔してると涼馬先輩にからまれるよ」



「なんで?やる気のない人を?」



「本当に……良い人すぎるんだよ。
みんなで楽しみたいんじゃないかな?」



……だるい。
そんな面倒な先輩……。
涼馬先輩か、聞いたことある名前。
私のなかで涼馬先輩に関する情報を
収集した。

3年生の先輩でとある運動部に所属。
なんの部活かは覚えてないけど。
明るくて、優しいことで評判。
それで爽やかなスポーツ系の人。
だから、たくさん告白されてる、らしい。

つまり、良い人でモテ男子。
そんな人と関わるのは無理。



「まぁ、大丈夫だよ。
梓、運動まぁまぁ出来るし
人が良いから勝手に動くでしょ」



その言葉を信じて
体育大会の長い長~い練習に臨もう。



「梓、日焼け止め貸して~」



「わかったっ!50と32、どっちがいい?」



ーーーーーーーーーーーーーーーーー



「みんな、えっと……
ここの団長になった、日向涼馬です。
俺たちにとっては最後の体育大会。
みんなで楽しみたいから
みんな、精一杯練習してほしい。
えっと、よろしくお願いします!」



よりによって、団長。
……私、学級委員だよ?
人が良いからって、
何でも押し付けないで欲しいけどな。



「各クラスの学級委員、応援委員、
ここに集まってぇ~~!!」



年老いてる女の先生の声。
メガホンで無理矢理響かせている。
各地ではガヤガヤとした、騒音。
……やっぱり、体育大会だな。
あんまり、好きじゃないけど。

そんな感じで少し走って向かった。



「みんなには率先して応援をしてほしい。
そうすれば、みんなも応援をするだろ?
だから、まず応援を覚えて欲しい」



スーーッと大きく息を吸って、



「フレーーッ!フレーーッ!
頑張ぁ~れぇ~……」



でも、熱心に応援してる。
今は誰のためでもないのに。

そんな姿に思わず、じっと見ていた。



「じゃあ、また今度集まるからなー」



その声で我に帰った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「リレーの選手、集まってぇー!!」



私は出ないけど涼馬先輩は出るみたい。
いつもにこやかで……



「梓、まさか涼馬先輩のこと……」



「そりゃ、ないって。
それに私、恋なんてしたことないからね?
だから、好きとかわかんないから」



「モテそうなのにねー……」



「モテるわけないよー、
マジであり得ないから」



「えー、そうかなー?
でも、涼馬先輩かっこいいよねー」



「普通の女子ならそう思うんじゃない?」



そして不幸なのか幸運なのか。
団対抗競技で涼馬先輩と同じチームに。
しかも、何故か二人で。
……うぅ、もうダメだ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「えっと、ペアの2年は……紺野、梓か。
改めて、俺は日向涼馬。よろしく」



さりげなく、手を差し出された。



「……あ、はい。よろしくお願いします」



「そこまで緊張しなくて良いよ。
楽しく行こうよっ!」



そういうの、あんまり得意じゃない。



「私、そういうの苦手なんです。
基本、大人しくて。
だから、日向先輩のペース、
ついていけません」



さすがに、はっきりと言い過ぎたかな。
しかも、先輩に。
やっぱり、言い過ぎた。
謝ろう、うん、謝ろう。



「いいよ、しっかり意見言ってくれるなら。
でも、『日向先輩』じゃなくて『涼馬先輩』
そう、呼んでよ。
なんか、梓って頼りになりそう。
頼ってもいい?」



……?
いきなり、梓呼び?
どうして頼りになりそう?
年下なのに?



「LI○E……してるよね?
交換しよ!」



話の展開がいきなりすぎて
ついていけなかった。
けど、なぜかLI○Eは交換した。
そして帰宅してトークが始まった。



(あ、涼馬です!
相談したいんだけど……いいかな?)



いきなり、相談?
私なんかに?

そんな私の思惑は無視して
メッセージがどんどん来る。



(俺、みんなに頼られて嬉しいんだけど
悩みを誰にも打ち明けられないんだ)

(それで、今相談したいことがあるんだ!)

(みんなで体育大会を楽しむためには
どうすればいいのかなって)



どうして私に?
やっぱり、そう思う。
けど、既読ついちゃったし
相談されたからな。



(まずは自分が楽しむこと、
それに3年生が楽しんでいれば
みんな、楽しめるのかなだて思います)



既読、ついた。



(俺ってやっぱ、嫌われるのかな?
明るすぎてウザいのかな?)



(確かに私は涼馬先輩のテンションは苦手、
でも見ていて楽しいです。
引っ張ってくれるから助かりますよ。
ウザくなんてないです、良い人です)



(……先輩の癖になんだけど、
甘えてもいいかな?)



(どういう意味ですか?)



(なんか、同級生だとそんなの言えなくてさ
……梓はなんか、頼れそうな後輩だから)



頼られるのは嬉しい。
とても嬉しい。
無性にスマホを両手で持っていた。



(相談、してください。
私なんかでよければ)



本心から。
そう、思ったことだ。



(意外、ありがと、梓。
頼りにしてる)



今日はこれで寝落ちした。