コメディ・ライト小説(新)

Re: 恋愛とかなんかさらっと書くコーナー ( No.69 )
日時: 2017/06/21 21:35
名前: モズ (ID: XQp3U0Mo)

「ブスメガネ」チェリーソーダさんリクエスト

桜田花陽(さくらだはなよ)
神木颯大(かみきそうた)



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「ブースッ、こっち近づいてくんなよ」



「メガネブスー!!」



いつもこんな風にけなされる。
私が何かした?
一回そう聞いたときがあったけど、
そのときは



「桜田がメガネブスだから、
ただそれだけ……」



静かだけどクラス階級の高い子。
その子にそう言われた。
あとでその子は謝りに来たから
怒ってなんかいない。
その子は周りに流され、言っただけ。

でも、やっぱり悲しかった。
メガネブスって言われること。
それが当たり前になって
誰も注意しないこと。
まぁ、私の友達が味方だけど。
それもあるけど。
神木くんに言われたから。
だから、とっても悲しい。



そんな日々に変化が訪れた。



初夏、そして梅雨に入って。
外で遊べなくなるから
男子とかは中で走り回っている。

私は自分の席でじっと、していた。
暴言は吐かれるけど。
ぶつかったら何を言われるか。
怖くて仕方ないから。



「はーちゃん、地理の教科書
貸してもらってもいいー?」



その声に私だけじゃなくて、
走っていた男子も反応した。

私の友達は可愛い美人。
白石心音ちゃんは可愛い。
学年ではそれで有名な子。
私なんかと違って。
私よりも先に男子が群がっていた。

私が向かうと当たり前のように



「……イタッ……」



弾き飛ばされた。けれど、
近くにいた女子が助けてくれた。



「大丈夫?
私も一緒に私に行くよ」



そうして暴言を吐かれながら
心音ちゃんに教科書を渡せた。
そして、そのときに



「眼鏡、やめたら?
コンタクト持ってるのに。
はーちゃん、可愛いじゃん」



明るく言われたから、
少し心が軽くなった。



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最悪、忘れ物したし。
息を切らしながら教室に入った。
すると、



「……桜田。前は、本当にごめん」



会ってすぐに謝る神木くん。



「大丈夫だよ。
私なんかに謝らないでよ」



神木くんといると
心が凄く安心する。
神木くんは暴言を吐かない。
それもあるけど。
ずっと前から好きだった。

こんな風に会うときには
優しくしてくれるから。
男子でも神木くんだけ。
私なんかにそうしてくれるのは。



「俺が悪いんだよ。
傷つけちゃってごめん。
その癖に男子を止められなくて……」



「そんなこと、ないから!
私、元気だよ?」



作り笑いだけど。
傷ついてるけど。
神木くんとこうして話す。
それだけで自然な笑顔に。
心の傷も癒えてくるみたい。



「そう、なの?」



「うん、そうだよ。
あ、私、忘れ物しただけだから」



悪口だらけの机に向かって
その忘れ物を取る。



「神木……さん。バイバイ」



私なんかが。
そう思ったからさん付けにしてる。



「神木でも何でもいいよ。
それじゃ、また明日」



「あ、うん」



驚きを隠せずに
馬鹿みたいな反応をして
教室を去った。



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Re: 恋愛とかなんかさらっと書くコーナー ( No.70 )
日時: 2017/06/25 04:33
名前: モズ (ID: MgJEupO.)

次の日。



「うっわ、メガネブス来たし~」



「いい加減不登校になれよー」



うるさい。
でもそう言ったって。
意味がないのは知ってる。
だから、なにもしない。

何人かの女子は
やめなよって言ってるけど。
一時的な制限としかならない。
……ありがたいけど。



「桜田をいじめて何が楽しいの」



これは明らかに男子の声だった。
うるさい私への悪口も止んだ。



「か、神木?
お前、なに言ってるの?」



結局、その声も。
神木くんのあの声も。
共々、かき消された。
でも、私の心には残っていた。
神木くんのその声がちゃんと。



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ガチャン!



クラスのみんなが
こちらに振り向いた。



「メガネブスは眼鏡を取ったら
ただのブス、だろ?」



私の顔なんて見ないくせに。
いきなり眼鏡を床に叩きつけた。
そしてグチャグチャに踏んだ。



その男子はクラスの女子、
しーちゃんこと心音ちゃんに
囲まれて……責められた。



そのあとはコンタクト。
それで過ごした。
グチャグチャの眼鏡。
それもちゃんと拾った。

そのあとの授業中に
今までで初めて
視線を感じたけど。
嫌な予感しかしなくて
ノートとにらめっこしてた。



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昼休み。
しーちゃんとお弁当を食べる。
そんな移動中に



「はーちゃん、
眼鏡はどうしたの?
あ、コンタクト!
可愛いよ、本当に~!」



パァッと顔を輝かせて言う。



「そう、なのかな?
わからないけど」



「はーちゃん、マジで。
可愛すぎる、付き合ってよー」



「無理だよ、無理ー」



「周りに耳を澄ませてよ、
聞こえるでしょ、男子の呟きが」



そうして聞こえてきたのは



「白石の横、誰だ?
あんな可愛いの、いたっけ?」



「あ、知ってる。
クラスで虐められてたみたい。
あんな可愛いのに……」



「ここはなコンビか。
マジで目の保養じゃん!」



「可愛すぎるやろ。
あんなんを虐めてたんか」



複雑な気分だよ?
しーちゃん。
いつもこんな声、聞いてたんだ。
お疲れ様。



「まぁ、気のせいだよ。
お弁当、食べよっ!」



うぅ、しーちゃん。
まぁ、食べよう。
お腹が空いたし。



「食べよっか!」



お弁当の卵焼き、
甘くて美味しかったな。



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「あの、可愛い。
付き合ってください」



「急すぎる……よ」



「今まで虐めててごめん。
もうしないから付き合ってよ」



「理不尽すぎませんか?」



それだけじゃなくて、



「なぁ、はーちゃん?
本当に可愛いよなぁ~」



「いきなり、なに?」



「ここはなコンビ。
ヤバイ、デートして!」



「もう、意味わかんない」



こんな風にモテモテ?
そうなったみたい。
しーちゃんといると、
『ここはな』と叫ばれるし。
虐められなくなったのは嬉しい。
けど、対応の変化凄い。
手のひら返してきたね。



でも好きな人は変わらないから。
神木くん。
神木くんだけが好きだから。
でもこんなんで
気持ちを伝えられるのかな?



「桜田。眼鏡があぁなって
悲しいかもだけど、
虐め、なくなったな」



放課後。
珍しく静かな教室に。
二人きりで言われた。



「うん、そうだね。
虐め、なくなったね」



そんな返ししかできない。
告白したい。
でも、今じゃ無理。
こんな私じゃ無理。
そんな風に思ってきた。



「何も出来なくて、ごめん」



そんなことない。
助けてくれたじゃん。
前だけじゃなくて、
何度も何度も。



「そんなことないよ」



「でも、止められなかった」



私にちゃんと話しかけてくれた。
それ、凄い嬉しかったよ。
私を虐めなかったじゃん。
それだけで私は嬉しいんだよ?
好きな人が心の綺麗な人。
それだけで嬉しいんだよ?
ふふっ、ウザいな、私。



「そんなことないから!」



「でも桜田……さんは
俺のこと、嫌いだろ」



そんなわけないじゃん!
桜田って呼んでよ!



「虐めから救えなかった、
傷を癒せなかったし。
もしかして、今の俺、
ウザいのかな?」



しーちゃんもそう。
でも神木くんが一番。
私のこと、助けてくれた。
なんでそんなこと言うの?

思わず、



「そんなことないから!
ウザくないから。
神木……くんは」



「何度も私を助けてくれたよ。
私とまともに話してくれた。
悪口言わされても謝ってた。
それがどれだけ嬉しいかっ。
本当に嬉しかったの」



長々と喋る、
いや叫んでいたのかも。

神木くんも呆然。
けれど、



「ほ、本当なの?
俺なんかが」



「そうだよ。
本当に本当に嬉しかったの」



「そう、なんだ。
なら、良かった。
って、引き留めちゃってごめんね。
バイバイ」


神木くんが教室から……

……それじゃだめだ。
このままじゃもう、
言えなくなりそう。
何となくだけど、
今、言うしかない。



「待ってよ、神木くん」



「ど、どうしたの?
桜田……さん」



「桜田って呼んでよ!
私、その方がいいから」



それだけじゃない。
言いたいのは。



「伝えたいことがあるから。
ずっと前から言いたかったこと」



絶対、言わなくちゃ。
神木くんが好きってこと。



「……言うの、恥ずかしいな。
でも、言わないと」



心の声が思わず、漏れてた。



「私、好きなの。
神木くんのことが。
虐めから何度も助けてくれた。
その前からも私に優しかったし。
メガネブスの私なんかに。
……せめて、思いだけでも。
こうして伝えたくてね。
じゃあ、バイバイ!
神木くん」



もう、言い終わった。
結果は目に見えてるし。
しばらく、病みそうだな。



「ひゃあ!」



こんな間抜けな声が出たのは
神木くんに肩を掴まれたから。
……凄い恥ずかしいよ。



「メガネブスなんかじゃない。
可愛いじゃん、桜田……は。
優しいじゃん、お前も。
何気にお前と話すのは好きだった。
恋とかってわからなくて。
こんな風に話せるのは
桜田くらいしかいないんだからな」



若干照れながら。
きっと、私のこと好きって。
……?
私のこと好き?



「っ、そんな顔するな。
俺はお前が好きなんだよ。
はぁ、言わせるなよ」



そんなに私、可笑しい顔してた?
しかも、めっちゃ照れてる。
神木くん、可愛い。



「神木くんが照れるの、
本当に可愛いんだけどー」



「うっせぇな!
虐めてやるぞ?」

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唐突にリア充になりました(笑)
でも、とっても楽しいです!
にひひ、明日はデートなんだ!



「もう寝よっ」



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「メガネブス」えんど



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キャラ崩壊……やばたん

チェリーもといリーさんへ
うん、めんどくなった
わからなくなった
何を書いてるんだろって思う

今度もう片方のも書く



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チェリーの作品紹介

まず、更新スピードが早い!
まぁ、僕に比べればですけど

読みやすい!
表現とかもスーって感じで
スラスラ読める感じ

コミュニケーション!
コメントしやすいです!
雑談とかいろいろしてるみたいすね


ん、話がずれてる?



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バイビッ!