コメディ・ライト小説(新)

Re: 恋愛とかなんかさらっと書くコーナー ( No.75 )
日時: 2017/06/30 00:10
名前: モズ (ID: Ft4.l7ID)

リクエストは受け付けておりません。

現在のリクエスト
萌夏のやつ
チェリーのやつ



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萌夏さんのリクエスト
・真面目女子が人気男子に片想い……


「今もずっと片想い」


・石川友理奈(いしかわゆりな)
・長野涼太(ながのりょうた)



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好き、好きなんだよ。

なのに、近づけないんだよね。

なんでだろ?

わからないんだよね。

ねぇ、神様がいるなら教えてよ?

私にチャンスはあるのかって。

涼太くんの横にいる私が見えるかって。

自分でも変だよね。

そんな風になるんだ、私。

いわゆる、初恋だからかな?

心がとっても苦しい。

でもそれを出してしまうと

今度は悲しくなる気がする。

だから、この想いはずっと。

そう、ずっと。

私が持ったままにするんだ。

偉いでしょ、褒めてよ。

そうしないと自分が持たないから。



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どうして好きになったのか。
ベッドの上で寝転びながら、
思い出す。



「うーーん……あっ!」



うとうとし始めた頃に。
それを思い出した。



うん、それはとある春の日。



「おはよー、みんな!」



妙に真新しい机の良い匂い。
そして桜の花びら。
時々、風にのせられて
その机にやってくる。



そんななかで。
涼太くんを初めて知る。



「あ、俺、長野涼太。
涼太ってみんなから呼ばれてる。
よろしく!……えっとー」



「……石川、友理奈……です。
よ、よろしく、涼太くん」



地味な私らしく。
おどおどしながら。



「友理奈、よろしく!」



「あ、うん。
よろしくね、涼太……くん!」



このときはまだ、良い人。
それで明るい人。
そんなイメージだったな。
初対面だし仕方ないよね。
私はどう思われたのかな?



そして梅雨に入ったんだ。
クラスもどこか湿ってた。



「おはよー、みんな!
あ、友理奈もおはよー!」



このときは驚いたな。
初めて、挨拶されたから。
あ、もちろん涼太くんに。



「あ、おはよう!
涼太くん!」



私なりに元気に返した。



それだけだけどね。



当たり前のことでもこんなに嬉しい。
地味だから。
人気者の涼太くんに話しかけられる。
それが非日常と認識していたから。
なのかな?



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Re: 恋愛とかなんかさらっと書くコーナー ( No.76 )
日時: 2017/07/02 00:00
名前: モズ (ID: Kot0lCt/)

季節は早く過ぎる。
授業もそう。
私は気がつけば、ずっと。
ずっと、涼太くんを見ていた。
本当に無意識。



それに……



「友理奈、その髪形似合うな」



いつも私は低めのポニーテール。
今日はツインテール。

正直、凄い嬉しい。
ただ、それだけ。
心は嬉しいで満たされてた。
どんな状態なんだろ。



「……嬉しい、な。
ありがとう、涼太くん」



「思ったこと言っただけだ」



シンプルに嬉しかったからね。
ありがと、涼太くん。




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好きになったのはなんだろう。
んー、いつだっけかなぁ。



「あ、文化祭……だ」



少し肌寒くなった秋。
赤い葉っぱも枯れ葉も、
舞い散っていく。



文化祭当日。
準備もいろいろあったな。

涼太くんと一緒に作業。
緊張してヤバかったけど。
たまに手が触れたり、
顔が近かったり。
本当に恥ずかしかったな。

友達と笑いながら作業。
本当に楽しかったよ。

疲れたけど、楽しい。



「友理奈、今日は頑張ろうな」



「うん、頑張るよ」



そして各自持ち場についた。



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「本当に今日はお疲れ様」



「そうだね。涼太くん」



文化祭は無事に終わり、
帰っている者もいる。



「本当に楽しかったな」



「うん、ライブも楽しかったよ」



ライブでは吹奏楽部、
ダンス部、チア部などの
文化部のパフォーマンス。
そして有志の出演。
涼太はなぜか、
3年生の先輩に誘われた。
そして出演した。

ただ黙々とベースを弾いてた。
というか弾けたんだ。だけど。
でも、かっこよかった。
思わず、にやけちゃった。

本当にいろんなことがあって
私は既に好きだったかもだけど、
本当に好きになったんだ。



「ちょっと、照れる……な」



「ふふっ、本当にお疲れ。
もう、帰るね……」



「そうだな、
バイバイ、友理奈」



ふいに吹いた秋風。
それはとても冷たくて、
身震いした。



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あれからずっと告白できてない。

好き、それは変わらない。

でも、私なんかが。

私、可愛くないから。

そんな風にいて、告白してない。

まだ、彼女はいないみたい。

でも、私じゃ叶わないんだ。

だから、せめて。

せめて、傍に……。

近くにいたいな。

この思いが届いたら、

どうなるんだろう。

今までの関係は崩れるのかな?

……それが怖いんだ。

だから、告白できない。

それでも、いいかな?

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END



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うわ、ないわ。
こんな終わり。
ごめん、萌夏。