コメディ・ライト小説(新)

その十一「三国志」 ( No.18 )
日時: 2017/08/10 08:35
名前: 雪姫 (ID: ujrmNVNs)



前回までのあらすじ


僕、緑屋 詩緒はイラン、大和殿と一緒にちよ子のお家で勉強会(…みたいなもの)をしていました。
でも全く勉強に身が入らない、ちよ子とイランの為にお菓子休憩をとることにしました。
でもそれは間違いだったようです…。まさかお菓子一つで戦争が起こるなんて……。





*つづき~*



「フーーーーヌ!!」


僕の隣に座っている、鼻息の荒々しい人はちよ子のお母さん、れい子さんというらしい。
ちよ子と同じ橙色の髪でひとつにまとめている、おば…


「ちょっと、アスパラガスちゃん? 貴女なんだかとても失礼なこと考えていないかしら?」


「いえ……考えてないです」


エスパー? なんか…怖い人。


「初めまして~ちよさんと仲良くしてあげてます~、飯野です」


「まぁあ! 可愛い子! よろしくね、メッシ―くん」


「あはは……どうもです」


「僕は…緑屋…」


「ちょっと待って」


大和殿に続けて自己紹介しようとしたら、何故か止められました…。なんとなくれい子さんのあたりが僕だけキツイような……?


「ちよ子! なんなのあの普通にちょっと可愛い子は!!」


「え? 友達のしおちゃんだけど?」


「駄目よ! あんな普通に良い子そうで可愛い子がいたら、あっくん取られちゃうわよ!!」


「大丈夫だよ、ワタチの方がカワイイから♪」


「いやいやいやいやいや!!!」


「いやいやいやいやいやいやいや!!!」


「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!!!」


「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!!!」


何をやっているんだろう……この親子は……。


「そろそろいいですか~?」


「あら? なにかしら、メッシ―くん」


「いえねぇ~何しに来たんだよっと思いまして~」


「フッフフフフッ、そうだったわね。メスパラガスの存在ですっかり忘れていたわ!」


……メスパラガスってなんです?


「貴方達、この世でもっとも美味しいお菓子は何だ? って話をしてたのよね?」


え…? そんな壮大な話でしたっけ? もっと小規模な……。


「一番、美味しいのは きのこの山だぁぁ!!」


「イチバンはたけのこの里に決まってるし!!」


「いえいえ、きこりの切り株決まってるじゃないですか」


「……僕は……パイの実…」


「パイの実なんて邪道! ハイッ退場!」


えぇ~~~。何故か速攻で退場させられました…。


「残念でしたね~緑(リョク)さん。

 きのこの山・たけのこの里・きこりの切り株と何故か一緒に名があがるパイの実は現代のお菓子四天王と有名なのに、即退場だなんて~」


「え…そうなの?」


そもそも…現代のお菓子四天王ってなに?


※四天王はおいといて、きのこの山・たけのこの里・きこりの切り株・パイの実どれが一番美味い論争は、きのこの山たけのこの里戦争ではよくある話。



「確かに…現代のお菓子業界ではそう呼ばれているわね」


「へぇーそうなんだし? 全然知らなかったし」


「ワタチもー!! 初めて知った!」


「……本当に有名なの? お菓子四天王……」


「コホン。でも貴方達は知ってるかしら? 彼の存在を―」


「「「「彼???」」」





****


お母さんの紹介で尺使いすぎたorz
次辺りでやっと、タイトル「三国志」なわけ、書けると思います…たぶんw

その十一「三国志」 ( No.19 )
日時: 2017/08/11 09:39
名前: 雪姫 (ID: syyiHjY.)





「そう! すぎのこ村の存在をね!!」


「「「「・・・・???」」」」


「ちょっとぉ!! なにその反応はァァァ!!?」


「ごめんなさい…聞いた事のない名前だったので…」


「知らない物にどう反応しろと~?」


「そもそもすぎのこってなんだし?」


「あっそれ! ワタチも気になる!」


「~~~~~~~ッ!!!」


あ…ちよ子のお母さん、なんか…すごく悔しそう。地団駄踏んでいるし……大人なのに…。


「これを見てもまだそんなことが言えるかしらァァァ!?」


「「こ、これはァァァ!?」」

ちよ子とイランが反応してあげる。…優しいんだな、二人とも……僕はこの場の空気について行けそうにないよ。


「すきのこ村の箱ですか~? あ。中身もあるんですね~」


「食べて見なさい!」


言われるがままに、一口。棒状のピスケット粒子状のアーモンドをまぶしミルクチョコレートコーティングしたお菓子……あれ? こんな感じのお菓子あるよね?



「小枝のパクリですね」


「…そうか、小枝の「違うわ!!」え?」


「小枝が販売されたのは1971年森永製菓から、でもすぎのこ村はそれよりもちょっぴり後、1987年に明治から発売日されたお菓子!

 決してパクリではないわ!」


後から発売された時点でパクリ疑惑があるのでは……ないでしょうか?


「それに今はきのこの山・たけのこの里・きこりの切り株・パイの実でお菓子四天王だなんて呼ばれてるけどね!
 元々本来は、1975年明治製菓から出た きのこの山、1979年に明治製菓から出た たけのこの里、そしてすぎのこ村村の三国志と呼ばれていたのよ!!」


※気づきましたか? そうです、↑のセリフを言いたいが為だけにタイトルを「三国志」にしたのです笑


「なのに酷いじゃない!!

 [すぎのこはそもそも食べ物じゃない]

 [後から出て来たくせに生意気だ]

 [そもそもすぎのこってなんだよ]

 って世間の冷たい声のせいで売上が良くなかったすきのこ村は……

 1987年から1988年の約一年間で販売が終了してしまったのよ!!」



熱い。あまりの熱弁にツッコミがいれずらい…。


「2005年には期間限定で復刻販売したこともあるのよ!? パッケージの絵が当時と比べて道路が舗装されてたり、ビルが建ってたりしてて…

 2000年代にはラッキーミニアーモンドって販売してたりしたんだから!!」


「でも所詮は、小枝のパクリですよね~」


「や、大和殿!?」


それは言ってはいけない奴では!?


「アタシもやっぱたけのこの里がイッチばんだし」


「えーきのこの山だよ! 一番美味しいのは!!」


「だから~きこりの切り株だって言ってんだろ? アホ共が」


や、大和殿? キャラ違くないか…?



「やはり、どうあっても分かりあないようね」


いえ…その…何故みんなお菓子一つでこんなに盛り上がっているんだ? 僕はそこが知りたいです…。


「さぁ! 今日は朝までどのお菓子が一番なのか、話し合うわよー!!」


「「「おぉぉーう!!」」」


「えぇーー勉強はーー!!?」



こうして僕達はちよ子の家に強制的にお泊りさせられ、次の朝までずっと寝ずにお菓子談義をしました…とさ……つ、疲れた…しばらくお菓子を食べたくないです…。



あと散々論争してたのに、結局どのお菓子が一番美味しいのか決まりませんでした……何だったんだ、あの地獄の1日は――




***

やっと書き終わったー♪ まさか三枚になるとは…(; ・`д・´)

あ! 素朴な疑問なのですが、皆さんは何派ですか?



・きのこの山

・たけのこの里

・きこりの切り株

・パイの実

・すぎのこ村

・小枝




これを見た者(読者様)は(貴方様が見てから)3日以内に回答せよ


さもなくば、貴方の家に↑のお菓子セットを送り付けてやろう


しかも着払いでな! ナァハハハハハハハハハッ!!


「…でちなみに着払いで送るのってどーやんの? あっくん」

「知るか阿呆」


***