コメディ・ライト小説(新)

その十七「夏だ! 海だ! 水着だ!」 ( No.59 )
日時: 2017/09/24 12:29
名前: 雪姫 ◆kmgumM9Zro (ID: xGY5.0e4)

雲一つない青い空

砂浜を照りつける太陽

どこまでも広がる青い海

そうここは__


「海だァァァァ!!」

「だぁ~♪」

海水浴場。砂浜。ビーチ。
駅でちよ子のお母さんと色々あって体力のほとんどを持っていかれたような気もするけどなんとか辿り着いた、海です。
回りには沢山の観光客でいっぱいだ。主にカップルが多い……目の毒って奴なのかな? 

「海だー♪ 海だー♪ 海だーキャッホウッ♪」

「イエーイ♪」

海に大興奮のちよ子とイラン。

「んふふふ……」

楽しそうな二人を見ていると僕まで楽しくなってくるから不思議。
一足先に海で遊んでいる二人は放置の方向で更衣室に行って着替えましょう、と腕を引っ張る美希に連れられて更衣室の方へ……って置いて行っても良いの?

「緑屋さんに朱雀さんっ」

「あ。高浜さん」

更衣室には知らない他のお客さんに混じって高浜さんが着替えていた。
そういえば…あの白いフリルのお嬢様風の水着、ちよ子のお母さんが◎を書いて駄目にしてたけど……あれどうするんだろう?
シャツ着て隠すと言っていたけど……

「こんなこともあろうかと、もう一つ用意して正解でした」

「こんなこともあろうかとってどんなことを想像してたんですかっ、会長!?」

高浜さんって用意周到な人なんだ。水着をもう一着持ってきていたなんて。
青い生地で真ん中に大きなリボンが可愛い今度は清楚な感じの水着ですっごく可愛い。
自分達も早く着替えましょうという美希にせかされて、本当は水着なんて着たくないのに仕方なく着替えることに…。

えっと空いてるロッカーは……と探すと、丁度隣り同士に空いているロッカーを発見。
良かったねと美希と笑い合いながらロッカーの戸を開けると中に

”バトン”と書かれた紙が貼り付けられた棒が入っていました…。なんだろう…これ…。

よく分からないものだったので、そのままゴミ箱へさようなら。

水着に着替え終わると、また美希に腕を引っ張られながら更衣室の外へ出て行ってみると

「ねぇ~ねぇ~アタシ達と遊ばな~い?」

「キミ可愛いね~♪」

「え…。えっと僕様は…友達と……」

逆ナンされているっぽい、優雅くんと

「まずは、スイカ割りしよう!!」

「イイネ!」

「ソイヤッ!」

頭でスイカを割るちよ子と割ったスイカを美味しそうに食べるイラン達を冷たく見守る終殿と高浜さん。
そういえばちよ子とイラン、水着を着ているけどいつの間に着替えたんだろう? 更衣室では見かけなかったはずだけど……?

「頭でスイカを割るなんてどんな石頭してるんでしょうね~」

「大和殿」

いつの間にか隣にはズルズルと焼きそばを食べる大和殿とその近くに

「ヤッホー、ミッキー♪」

「ミッキーちゃんだ♪」

「…どうも美希さん」

「ゲッ!!!?」

何処かで見たことがるような子達の姿が……あ。思い出した。
美希のクラスメイトの子達だよ。どうやら彼女達も日帰り旅行でたまたま、ここに遊びに来ていたそう。
偶然友達と会えて良かったね、美希。と話しかけたら、美希は何故か青ざめた顔をしていたんだけど、どうして? 友達と学校以外の場所で会えたのがそんなにも嬉しかったのかな??

「せっかく会えたんだし、一緒に遊んで来たら?」

「ええっしーさんっ!!?」

すっごく嫌そうな顔、今から売られに行く家畜のような顔をしていたような気がするのは僕の気のせい??
うん。気のせいだよねっ。だってせっかく友達と偶然会えたのに、嬉しくないわけないもんねっ。そうに決まってるはずだよ。

「さて_。僕は何をしようかな」


『汚れたバベルの塔』緑屋 詩緒side4-1




Re: 俺のペットはアホガール*短編集* ( No.60 )
日時: 2017/09/26 11:23
名前: 雪姫 ◆kmgumM9Zro (ID: 6/JY12oM)

『汚れたバベルの塔』緑屋 詩緒side4-2


選択肢

-ちよ子達と一緒に遊ぶ←ポチッ






「(私はこの海で斎藤くんとイイ感じに…)
 ねぇ斎藤くん。よかったら……私と泳ぎに…「貴様ー!! そのデカパイをあっくんに見せつける気かァァァァ!!」んなっ!? 見せつけたりなんてしませんよっ!!!」

「………」

来て早々変な場面に立ち会わせちゃった。
しおーも食べるし~とイランから貰ったスイカを終殿へと持って来たのはいいけど、ちよ子と高浜さんの変な修羅場に出くわしちゃった……。

「で、でも…まぁ。斎藤くんも男子ですし? 向こうから見て来たりはするかも///」

グラビアモデルさんが大きい胸を両腕の内側で寄せるあのポーズ……だっちゅ~の?
で、大きな胸を終殿にアピールしながら照れ顔で言っているけど…

「見ないし」

「ちょ、ちょっとくらい見ても怒ったりなんてしませんよ!?」

「見る気ないから」

「見てよぉぉおおお!!!」

「変態かっ!!?」

あーあ。バッサリ切られてるよ……やっぱり。
美希が前に高浜さんはこの呪われた学校の犠牲者2号なんですよ……と言っていたけど本当だ。
バイオで一番最初にられそうな人Tだよ。……高浜さんが2号なら1号は誰なんだろう??

「やはり見せつける気満々かァァァァ!!」

「りつこのえっちぃ~♪」

「………///」

なんて声をかければいいのか分からない。
でも…そうゆうのはもっと大人になってから/// 今の僕達にはまだ早いような///

「お仕置きだああああぁぁぁぁぁあああ!! ハイッィィィ!!!」

「んなっ」

「えっちよ子!?」

お仕置きだと叫んだちよ子が高浜さんの大きなお胸を鷲掴わしづかみにして押し倒し上から覆いかぶさったって何しているだっ、二人とも!?

「さ、斎藤くん助けて……って」

「ん………あ」

海の家からレンタルしたパラソル&ビーチチェア&丸い小さなテーブルの上にはハワイアンな感じのハイビスカスあとパイナップルオレンジその他諸々で飾っている、トロピカルジュース。
黒いサングラスもかけて、持って来た勉強道具を手に

「う、海を満喫してるぅぅぅぅうう!!?」

ご愁傷様だよ、高浜さん。

「今だっ!!! どりゃあああっ!!」

「し、しまった!?」

油断した一瞬の隙をついてちよ子は高浜さんを埋めた、砂の中に。
ただ埋めるだけじゃつまらないですよ~、と焼きとうもろこしを食べていた大和からの助言があってちよ子とイランは砂を盛って高浜さんの顔の下に体のラインを作った。
何がしたいんだろこの子達は……そして大和殿はよく食べるな。先程から発見した限りずっとなにか食べているような…。

「やったぞ……」

「?」

「おっぱいを砂で平らにしてやったぞっ!!」

「そんなことっ!?」

「ふぅー、一仕事終えた後のソーダはうまいし」

高浜さんの大きなお胸を封じたいが為に埋めたの、砂にっ!?
イランはたぶんなんのこっちゃ分かっていないんだろうな……すっごく幸せそうな顔でソーダ飲んでいるから…。
そして

「へっでもないわっ!!!」

「なにっマジかっ!!?」

この二人のアホな攻防戦はいつまで続くんだろう…。

「ならばーーーー!!!」

「へ?」

ねぇ…ちよ子、さん? どうしてそこで僕を見るの?










「しおちゃんをこうだぁぁぁぁあああ!!」

「!!!!!!!!!!!?」

埋められました、砂浜に。
高浜さんの隣でたぶん同じように顔の下が人型の形になっている……のだと思う。
どうしてだと思うなのかと言うと、単純に見えないからです。僕の目の前にある縦に大きくそびえ立つ2本の柱、東京タワーとスカイツリーしか見えませんっ。

「これで今1番胸がないのはおっぱい星人のりっちゃんだ!
 ……しおちゃんが1番巨乳だよっ♪」

「ううぅ、なんだか涙が出てきたよ……」

「そんなに嬉しい??」

「アホね」

「なにぃぃぃ!!? これも効かないと言うのかあああ!!!」

「当たり前です。早く出してくださいっ」

「そうか……」

ちよ子が膝から崩れ落ちた。お、終わったの? この不毛な戦いが……

「これだけはするまいと思っていたが……」

と思ったけど変だ。ちよ子の様子がおかしい…。

「イラちゃんっ!」

「ガッテンだしっ♪」

「「おぉぉおおおおお!! そりゃそりゃそりゃあああああああ!!!」」

「ま、待って!! それはっ待って!?」

イランも参戦して2人で高浜さんの……こか……お股の方にその……砂のお山を……///

「ね、ねぇ! それは駄目でしょっ、ねぇ! ねぇー!?」

「ワタチだってこんなことはしたくはなかった。だが、もう遅いのだっ!!!」

お山はどんどん大きくなっていきます。どんど……///

「わ、わかった! 反省しますからっ!!」

ではどうぞ、高浜さんの謝罪の言葉です。

「こっこのたびは私のおっぱいが大きいせいでご迷惑を……「自慢かあああ!!」どうしろってのよっ!!」

うん。今のは高浜さんが悪い。

「こうなったら、盛って盛りまくってくれるわああああ!!!」

「イヤッ!? それ以上は駄目めめめめめめええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!?」

「「オラオラオラオラオラオラァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」」










そして数分後。


「我々に勝利だあああ!!!」

「っしゃあああ!!」

「イヤアアアアアアアアアアア!!!」

出来てしまった。高浜さんのこか……お股に高く立派にそびえ立つ汚れたバベルの塔が…。

「わーいわーい♪」「やめてっ! やめてよぅ!」

「うるせぇな…」

ついに彼が動いた。

「やったぁぁぁああ「勉強に集中できないだろうがァァ!!」ゴブゥゥシュッ」

ハイタッチからの抱き合って大喜びしていたちよ子とイランの頭をグーで殴って砂浜に埋めた、さすが終殿。女子相手でも容赦ない……。

「斎藤くんっ///」

「ん……ッ!?」

高浜さんのお股にある汚れたバベルの塔を見てさすがの終殿も絶句。

「あぁ!? こんな私を見ないでーーー/// いやー///」

「はぁ……崩してやるよ……」

さすが終殿、顔は怖いけど根は優しい。汚れたバベルの塔を崩してあげようと手を近ける

「そ、そんなもの触ったら駄目っ!!」

「あ?」

「だってそれ。私的には自分の股間から生えてる感じで、そんなものを斎藤くんに触られたたらっ。
 触られたらあああああああああああああああああああああああああああああああ///」

「そうか、じゃあ」

ゲシッ。

「アアッ!!?」

蹴った。
足で蹴って汚れたバベルの塔はへし折られました。

「イヤアアアアアアアアアアアアアアッ!!! アアアアアァァアアアアァァァアアアン、ぁぁん♪」


後に戻って来た


「しーさんになんてことしてくれてんですかぁぁああああ!!!?」

美希に救出され事なきを得ました。
そのあと彗から

「いい写真が撮れた。ありがとう」

って言われたけどあれはどうゆう意味だったんだろう…?





※後編へつづく☆







「……ふふ。またコレクションが増えた」