コメディ・ライト小説(新)
- Re: 俺のペットはアホガール*短編集* ( No.97 )
- 日時: 2017/10/31 10:27
- 名前: 雪姫 ◆kmgumM9Zro (ID: jAa55n87)
- 参照: https://img-i.akatsuki-novels.com/40079_20171030085154.jpeg
「「トリックオアトリート!!」」「「お菓子をくれないとイタズラしちゃうぞ♪」」
そこゆく君。ちょっと待ちたまえ。君に質問してあげよう。今日は何月何日だい?
・・・。
そう! 今日はリアルタイム時間で10月31日、つまりハロウィンだよ!
本日は急遽本来の話を変更してハロウィンの季節ネタをお送りしようと思う。
と、ハロウィンネタをする前に君はそもそもハロウィンのを知っているかい?
【ハロウィンとは】
ケルト人の1年の終わりは10月31日で、この夜は夏の終わりを意味し、冬の始まりでもあり、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていた。
時期を同じくして出てくる有害な精霊や魔女から身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた。これに因み、31日の夜、カボチャ(アメリカ大陸の発見以前はカブが用いられた。スコットランドではカブの一種ルタバガを用いる。)をくりぬいた中に蝋燭を立てて「ジャック・オー・ランタン(Jack-o'-lantern)」を作り、魔女やお化けに仮装した子供たちが近くの家を1軒ずつ訪ねては「トリック・オア・トリート(Trick or treat. 「お菓子をくれないと悪戯するよ」または「いたずらか、お菓子か」)」と唱える。家庭では、カボチャの菓子を作り、子供たちはもらったお菓子を持ち寄り、ハロウィン・パーティを開いたりする。お菓子がもらえなかった場合は報復の悪戯をしてもよい、とされているが、これはあくまでもお菓子をもらうための口実、実行力を伴わない形式的な台詞であり、お菓子をもらえない場合でもがっかりして立ち去るのがほとんどである。
【Wikipedia抜粋】
……だそうだよ。
と、まあ、ハロウィン云々の話はこの辺でその辺にでも投げておいて、だね。今日は僕様のお家。水仙寺財閥主催の仮装大会開催だよ!!
町の人たちみんなで仮装して町を練り歩くのさっ。もちろん衣装はレンタル可だから、気軽に仮に来てくれていいのだよ。1着1万でいいよ♪
ふっふっふっ……仲の良い友と一緒になって馬鹿騒ぎ、ふっ、これも青春かっ。
「ナルシーはっけーん♪」
「千代紙君に、その他女子諸君、着替えが終わったんだね」
女性専用の更衣室から女子メンバー達が着替え終わったようでぞろぞろ出て来たよ。
「おおう、みんな似合っているね!」
千代紙君、小野君、緑屋君、青龍院君、翡翠君の5人はみんな同じ魔女のコスプレを選んだようだね。
「いぇーい! 似合ってるしょっ☆」
いつもながらに元気いっぱいの小野君。
いつもは下ろしている髪は後ろで纏めてアップにして、あと髪につけているアクセサリ、ゴシックな感じの赤いバラが大人の雰囲気を出して、いつもと雰囲気が違ってなんだか別人に見えるから不思議だね。女の子は服装、髪型を変えるだけで別人になるからいいよね。僕様達男児はあまりイメチェンする機会が少ないから……ちょっとだけ羨ましいよ。
「そ、そうかな……?」
恥しそうに頬を染めている緑屋君。学校がある日も休日の日もいつも常にフードをかぶっている緑屋君。たまにはフードを被っていない彼女を見てみたいと思っていたのだけどな……。
「やっぱり……なにか被ってないと落ち着かないから」という事で、魔女の帽子のかわりにお化けのベールをかぶっています。
……なんだろう。緑屋君の雰囲気も相まってか、聖職者の人に見るから不思議。
「はぁ……何故私がこんなつまらない祭りなどに参加しなければならない」
不満げに悪態着くのは僕様のお家の永遠のライヴァル家、青龍院財閥の娘さん 青龍院 幽真君だね。幼い頃は食事会とかで何度か顔を合わせたことがあるけど、中学になった頃からだったかな? 彼女のお家と僕様のお家の仲が急速に悪くなっていってパーティーに一緒に出なくなったのは。……なんで急速に悪くなったんだっけ?
まあ、とにかく、こうして面と向かって話すのは小学校卒業して以来なのだよ。いやぁ久しぶりだねっと先ほど声をかけたら「ふんっ」と鼻で笑われたよ……なして?
「…………」
無言で立ち尽くしている翡翠君。
いつもかけている分厚い眼鏡を外してかわりに前髪で瞳を隠してしまっていて、実に勿体ない。でもいつもストレートに下ろしている髪型を一部三つ編みにしているのは、幼児っぽくて可愛いね。
頭につけているアクセサリ、デビルカチューシャに背中につけているアクセサリ、デビルウイングとお尻につけているアクセサリ、デビルしっぽが小悪魔感を出していてさらに可愛いね。
「どうだっあっくん!!」
千代紙君がひとつ大きな声を上げたよ。それを合図にその他魔女っ子4人が集まって、
「これが魔女っ子ゴレンジャーだーーー!!!」
ポージング。朝やっている5人の先頭隊員たちのパージングを真似したみたいだね。メンバーがメンバーだからポーズはバラバラのやる気が感じられないけど……それはそれで素人感があって僕様はいいと思うのだよ。
で、見せつけられた最藤君の反応は、と、いうとだね……。
「あっそ」
物凄くあっさりとしたものだったよ……もっとなにかなかったのかい、最藤君……。
*〇*〇*〇*〇*〇*〇*〇*〇*〇*〇*
HAPPYHallowe'en!!
- その二十九「トリックオアトリート」 ( No.98 )
- 日時: 2017/10/31 11:01
- 名前: 雪姫 ◆kmgumM9Zro (ID: jAa55n87)
- 参照: https://img-i.akatsuki-novels.com/40079_20171031091729.jpeg
「皆さん早いですね」
「なんで……会長とお揃い……」
千代紙君たちから少し遅れて出て来た、高浜君と朱雀君。
レンタル衣装の数には限りがあるからね。どうやらもう魔女っ子の衣装は残っていなかったようだよ。その代わりにと二人が着ているのは、破妖ノ衣のようだね。
で片方の肩を出した和服のロングスカートみたいなもの。靴も足袋で雰囲気が出ていていいね。
「2人とも髪型を変えているのだね」
「ええ。ちょっちしたイメチェンですね」
と言っている高浜君は伸ばした髪をポニーテールで纏めてあげて綺麗なうなじが出て、さすが大和撫子っといった感じだね。和服が良く似合っているよ。
頭のフラワーニットのヘアバンドもちょっとしたアクセントって感じでまたいい感じだよ。
「どうせなら、しーさんとお揃いがよかったですよぉ」
と、ふてくされている朱雀君はいつも頭の後ろで纏めているポニーテールの髪型を少しだけ変えて、頭の横で纏めたサイドテールにしたようだね。それだけの違いなのに、幼児っぽかった彼女の雰囲気が一気に大人っぽくなったから不思議だね。
あとワンポイントで付けている花の髪飾りもまた可愛くていいと僕様は思うよ。
「水仙寺さんは……何のコスプレですか?」
ふっふっふ。僕様がなんのコスプレをしているかって……? よくぞ聞いてくれたねっ、高浜君!
パアァァ!! 僕様の親衛隊3人が背後に立ち僕様をライトアップしてキラキラ粉を撒いて盛り上げるのさっ。
「よくぞ聞いてくれたね、僕様が着ているのは、ブラム・ストーカーさんの恐怖小説『吸血鬼ドラキュラ』でお馴染みの、ドラキュラ伯爵だ、よっ!!」
「さすが優雅様っ眩しい!!」
「さすが優雅様っなにをお召しになってもお似合いです!!」
「馬子にも衣裳とはこのことですよね……」
ふっふっふ。全く親衛隊の3人は褒め上手だから困ってしまうよ。……で、馬子にも衣裳とはどうゆう意味だったかな? ああ……言わなくてもいいのだよ。きっととっても似合っていますよっという意味なのだよねっ。
と、高浜君たちの方を見つめ返してみると、
「ひそっちは狼男なんだ」
「うん。カッコイイでしょう?」
「う、うん……そ、そうだね(可愛い子犬にしか見えないとは言えない……)」
「玄武さんは……フランケンシュタインですね」
「そうです。俺のこの怖い見た目だったらもう、フランケンシュタインしかないかな……と」
「アリャ? 大和ーどうしたしー? 包帯ぐるぐるだし」
「……もしかしてミイラ男のコスプレか、それは」
「いえ、そこの裏路地で終さんに……「嘘をつくな」」
わいわいと僕様を無視して盛り上がっている、みんな。
…………寂しくない、寂しくなんてないのだからねっ。全然寂しくなどないのだからね!!
「全然寂しくなんかないのだからねーーーーー!!」
*fan*