コメディ・ライト小説(新)

Enjoy Club 第2章 プロローグ ( No.18 )
日時: 2011/05/12 14:10
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

 その男は、笑っていた。
 声は立てずに、しかし薄い唇ではっきりと弧を描いて。ふと、結ばれていた唇がうっすらと開かれる。唇の隙間から白い歯がのぞき、同時に笑いまじりの息が漏れた。そしてそれが引き金になったかのように、くつくつと押し殺すような笑い声が漏れ、次第にそれは哄笑へと変わっていった。気が付くとその男は、肩を震わせ全身で笑っていた。沈黙の広がる部屋で、唐突に。
 体に力が入ったせいか、男の腰かける肘掛けの付いた椅子が甲高い音を立てる。しかし男は構わず笑い続け、やがて再び唐突にその口を閉じた。しかしそれでも紛れもない笑みが、その口元にうっすらと残っていた。


「影晴」


 笑いの収まったところで、男に声がかかる。低い男性の声だ。ぼそっと呟くように発せられたその音は、先の男――大崎影晴からやや距離を置いたところに立つ青年の口から発せられていた。彼の助手の天銀だ。まだ若いその顔は、極端に表情に乏しい。
 名を呼ばれた影晴は、一度目を閉じ笑いを含んだ声で言った。

「いや、突然すまない。もうすぐ我々の実験の成果をこの目で見れるのかと思うと、急に楽しくなってきてしまってね」

 言いつつ再び笑みをこぼす。好奇にあふれた、しかしどこか冷たい笑みを。

「……至る所にばらまいた薬の効果がうまく出ていれば、我々の次なる“能力者”もそろそろ自我を持ち始める年齢だろう。一応長年の実験で、成人した体には相当の量の薬を直接体に投入しなければ能力が発生しないことは分かっているが、実際のところどうなのかは今回の結果を見て判断するしかない。今後薬を改良していくことを考えると、徹底的に調べなくては」

 誰かに話すという風ではなく、ひたすら自らの決意を確認するかのように述べる影晴。爪の跡が残るほどに、ぐっと強くこぶしを握る。狂気に光る目でひたと前方を見つめた彼は、ふとそこで部屋の扉付近に直立したままの天銀に顔を向けた。

「そういえば、君の弟に投与した能力を発生させる薬は、いくつ効果があった?」
「ふたつ」

 淡々とした声で即答する天銀。それを聞いて、包帯に覆われていない方の目を細め、満足気な表情の影晴。そのまま2人はしばらくの間どちらも口を開かず、何の感慨もない平坦な時が流れた。その間影晴は眠っているかのように目を閉じ、肘掛けに頬杖をついて何事かを考えていた。一方で天銀は目を伏せ身じろぎひとつせず、じっと部屋の隅にたたずんでいる。

 優に15分の時が過ぎた頃、影晴はゆっくりと瞼をあげ、冗談の欠片もない真剣な声音で言ったのだ。

「――頃合いだ」

 天銀が口を閉じたままおもむろに顔をあげる。

「能力者を組織する段階に、そろそろ本格的に移っていくとしよう。ようやく私の“能力察知”の出番がきたようだ」

 影晴の顔が、陶酔に染まる。



 これは時をさかのぼること、8年昔の話――……

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ人気投票= 本編更新 ( No.19 )
日時: 2011/05/12 17:50
名前: 北野(仮名) (ID: grnWwvpR)

俺が感想のため返信していいんすかねえ?(焦り)

なんだかストーリーが壮大ですね、読んでてわくわくしてきます。

文末から察するに・・・過去編でしょうか?

ていうか影さん黒いですね。

そして・・・この文章力を見習わなくては・・・・・

Re: Enjoy Club ( No.20 )
日時: 2011/05/15 21:26
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


北野(仮名)さん>

コメ返しが遅くなってごめんなさい><
コメありがとうございます!!ww うれしいですww

いや、私の話はかなーり薄いんですょね^^;
壮大で深い話っていうのを一回くらいは書いてみたいものですww

わくわくするって言ってくださるのは最高の褒め言葉だったりします!!←
結構それが目的で書いてるっていうのはあるので^^
ありがとうございますm(__)m

影さんww かわいいですね、その呼び方^^ww 私も使おうかなww←

この先の展開はこれからのお楽しみでww←
また来てくださるとうれしいです^^ コメありがとうございましたー(^^)/

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ人気投票= 本編更新 ( No.21 )
日時: 2011/05/15 22:03
名前: 北野(仮名) (ID: gzQIXahG)
参照: 初めて天銀を見た時、てんぎんと呼んでしまいました

いやいや、全く薄くなんかないですよ。
濃すぎもせず調度いい感じだと思いますよ。

あと自分、キャラクター名を○○さん(or君、ちゃん)って呼ぶ
癖があるんです。

あとですね・・・ついこないだ
能力ものにあこがれてファジー小説で始めてみたんですよ

ところが、これが想像以上に難しくて・・・
無駄に能力は強くなるし、人は多いし・・・ってことに
なってしまったんです。

まだ七話ぐらいですけどすでに人物が十人はいるという状況
なぜか「狒牙」と名前をかえております。

いろいろ自分で文句つけたんですけど
親バカというか何というか・・・
自分では気に入っているんですよ(余計に達が悪い)

なんとかしようと思ってるんですけどねぇ・・・

Enjoy Club 2章 第1話『愛しき日常』(1) ( No.22 )
日時: 2011/05/21 22:50
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

「1年生はそろそろ高校生活にも慣れた頃でしょう。2学期は体育祭や文化祭といった大きな行事がひかえていますが、気を緩めすぎないように、勉強・行事どちらも精力的に取り組んでいってください。2年生は――」

 始業式定番の“校長先生の話”がだらだらともう15分近く続いている。これがユーモアを織り交ぜた面白おかしい話だとまた違うのだが、校長先生が何十年とやっているだろう完全にお決まりの話だ。退屈なことこの上ない。話している間ずっと立たされたままという事も相まって、私の顔がどんどん歪んでいくのが自分でもわかるほどだ。そして追い打ちの、体育館内の反則な蒸し暑さ。正面に立っている親友も、七分丈に折った白いブラウスの袖で汗をぬぐっている。おそらく本当はとても可愛いハンカチを持っているのだろうが、それをポケットから出す気力さえ起きないのだろう。内心彼女の気持ちに深く共感しながら、せめて座って聞かせてくれればいいのに、と恨み言を心の中で呟く。そしてしびれるような鈍い痛みをうったえる足をもぞもぞと動かし、私――友賀亜弓は、今日何度目かのため息を盛大に吐き出したのだ。



 9月1日と言えば、多くの学生は長い至福の夏休みが終わり2学期が始まる、あの複雑な気持ちを思い出すだろう。友達に再会できる喜びと、早起きしなくてはならない上にこれから毎日勉強しなくてはならない憂鬱とが交互に現れるような気持ちだ。いや、やっぱり私個人的には後者の方が少しばかり大きいかもしれない。意外と短くてなんだか物足りない最も長いはずの休みが終わってしまい、加えて夏休みの課題なるものも提出しなくてはならないという事実に、気分が落ち込んでしまうのである。課題というものに毎年手をやいている私には、もう馴染みにさえなってしまったものだ。ただし今年に限っては、課題を手伝ってくれる人が近くにいたため、例年ほどは苦労せずに済んだのだが。
 そして私の場合この鬱な気分は、2学期初日の教室に入る直前までに限られる。当てはまらない年はあるものの、朝教室に入った時点で、たいていそれまでの沈んだ気持ちが綺麗さっぱり消えてしまうのだ。もちろんそれは、夏休みの間ほとんど会えなかった仲の良い友達と再会できるからである。久しぶりに顔を合わせた時の友達のまぶしいほどの笑顔を見ると、なんだかもう休みじゃなくてもいいかな、なんて思えるのだ。その後の面倒な上に退屈な始業式に参加した時点で、早くもその気持ちは揺らいでしまうのだが。

 高校生になって初めての夏休み明け。9月1日の朝。教室に入った私と、私の親友――荒木恵玲を笑顔で迎えてくれたのは、1学期一緒に過ごしていた3人の友達だった。

「恵玲、あーちゃん、おはよー! 久しぶり〜っ!」

 肘まで伸ばして大きく腕を振ってくれているのは、私達のグループ1番の元気っ子、谷田津波である。日焼けした乾いた質の茶髪は、涼しげなショートカット。夏休みの水泳部の活動のせいか、一段と肌も焼けたようである。彼女の以前会った時と変わらぬ溌剌とした表情に、私は思わずほっと胸をなでおろした。津波の隣では、沢田美久がふんわりとした人懐っこい笑顔を浮かべている。ポニーテールで涼しげな表情の幸崎静音も、嬉しそうに眼鏡の奥の目を輝かせていた。

「おはよーです〜!」
「おはよぉ」

 ちょっとだけ感慨深い思いを感じながら皆の元に歩いて行くと、すぐに津波ら3人の視線が一気に恵玲に注がれた。予想通りの反応だったので、私もなぜか得意気になりながら隣に並ぶ恵玲の方を見る。津波達は窓際の席から一斉に、黄色い声を上げた。

「恵玲その髪型ちょーかわいい〜っ!」

 この日の恵玲は、両耳の後ろ辺りを一部三つ編みにし残りは下ろすという、いつもと少し違う髪型をしていた。それをとめる小さな青いリボンがまたよく似合っている。津波達の声に反応して、他の数人のクラスメートもチラチラと恵玲を見ている。彼女は基本的にクラスメート受けのいい子だ。きっと皆今頃、可愛いと感嘆の声をもらしているのだろう。
 注目を浴びはにかむように頬を染めた恵玲は、そこで私にとっては不意打ち以外の何物でも無い話題を振ったのだ。

「それより亜弓、夏休みの後半追試の勉強すっごい頑張ったんだよぉ。ねー亜弓?」

 その瞬間、私の表情は一気にしらけてしまった。

「恵玲、今その話題振るタイミングじゃな――」
「よかった勉強できたんだ。追試本番はいつなの?」

 格段にトーンの下がった私の声を遮ったのは、クラスでもかなり頭のいい部類に入る静音である。しかし彼女はその素晴らしすぎる学力をひけらかす様子が全くなく、勉強面で結構尊敬の眼差しを向けられている。癖の無い性格で、優しく気が利くのも功を奏したのだろう。
 私はすぐに手帳を開いて、日にちを彼女に告げた。追試本番は体育祭の直後である。意外と先の予定であることに目を丸くした静音の横で、美久がしゅんとした様子で鈴の音のような声をもらした。

「もうすぐ体育祭だ〜」

 その声は少なくとも楽しみにしているようには聞こえなかった。私と津波が顔を見合わせ苦笑をもらす横で、静音は美久と同様あまり気の乗らなそうな顔をしていた。
 すると恵玲が不安げな顔の美久の手をとって、「一緒にがんばろぉ」と上目遣いでちょこんと首をかしげたのだ。しかしそう言っている彼女自身抜きんでた運動神経の持ち主なので、運動の苦手な美久の励みになれるとは正直あまり思えなかった。私と同じことを考えていたのだろう。津波が、練習付き合うよと恵玲よりよっぽどためになりそうなことを提案し、私達は名案だと顔を輝かせ、しばらくの間その話題で盛り上がっていた。



 久しぶりに顔を合わせても、以前と変わらず穏やかな雰囲気をまとった津波達。私はふと深い安心感に包まれて、体の中心がぽっと蝋燭が灯るようにあたたまるのを感じていた。

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ人気投票= 本編更新 ( No.23 )
日時: 2011/05/21 22:52
名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: AzZuySm.)

遅くなりましたが、人気投票に参加させていただきますwww!!

有希 白波……3票
友賀 亜弓……1票
紫苑 風也……1票

で、お願いします!!
本当はお園ちゃんにも入れようか迷っていたのですが、白波に3票以上入れたかったので諦めました(`・ω・´)(キリッ←

これからも、更新がんばってくださいね^^

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ人気投票= ( No.24 )
日時: 2011/05/21 23:01
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

こんばんは〜。
第1話投稿された直後にここに来たみたいです。
1話アップされた時間と読み始めた時間の差が2分くらいでした。(ォォ〜)

いよいよ始まりましたねぇ!第2章!
相変わらず亜弓の周りはこの上なく平和でつい、顔がほころびます。

恵玲がヘアスタイル変えたってのは意外でしたが、それ以上に恵玲にはにかむという行為ができたことが最大の驚きです(オィ)。

あと、物凄くどーでもいい話ですが、私目のとてもお気に入りのゲームの次回作が来夏発売されるとのことで、そのゲームの名前をこれからは投稿者の名前に使わせていただきたいと思いますっ!

では、また〜〜〜!

Re: Enjoy Club  ( No.25 )
日時: 2011/05/22 11:06
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


北野(仮名)さん>

天銀は色々とクセものでして^^; 変換されないんですょね、あまがねって打っても(泣;
結構それが不便だったり←

能力者モノと学園モノはどうしても人数が多くなっちゃいますね><
私もこの小説かなり序盤の時点で矛盾だらけの意味不明な状況になっちゃってますからww
書いてておもしろければそれでいいんだって若干開き直っちゃってます(←ォィ;

コメありがとうございました(^^)v


詩織さん>

わーい投票だぁー!!ww←
ありがとうございますっww

朱雀さんと同じくやっぱり白波ですね^^笑 あとメインメンバーに1票ずつ入れてくれたのがうれしいですww
てか?お園ちゃんに入れるか迷ったって……!! よかったお園ちゃん嫌われなくて……!!←

更新がんばりまするーww
よろしければまた見に来てやってください♪


ARMA3さん>

とうとうこっちが本当の名前になったんですね?笑
改めてよろしくです^^

クラスメート書くのは楽しいです(町田も含めww)
てか基本的に日常を書くのが好きww たぶん次回かその次くらいには、風也のクラスメート――つまり町田ちゃんが登場してくれると思いますww 楽しみだぁww

えれさまはたぶん気まぐれです(ぇ
今回のはアレなんで。某友人がバレンタインで書いてくれたキャラ絵のえれさまの髪型に惚れた作者がどうしても小説内で出したいってことで入れちゃったやつなんで←
次の日くらいには元に戻ってるんじゃないかな^^

えれさまがはにかんだりするのはあーちゃん以外の子に対してです。たぶんフリですょ、フリ←

コメントありがとうございましたー!!
またぜひいらしてください♪

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ人気投票= ( No.26 )
日時: 2011/05/27 16:04
名前: 優香 (ID: J9Wlx9NO)

来ましたぁ
えとー
投票しまーす。
亜弓5票←だめか・・・w
風也5票↑同じく
こんなかんじです。
色々と頑張ってください。

Enjoy Club 2章 第1話『愛しき日常』(2) ( No.27 )
日時: 2011/06/19 20:27
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

 風音高等学校、通称風高。2学期を迎えたこの学校では今、体育祭の話題で持ちきりである。風高は元々行事に積極的な生徒が多く、男女関係なく皆が遠慮なしに本気を出せる良い空気を持った学校だ。冷めた空気なんて微塵もない。そんなだから生徒全員参加の行事である体育祭は、風高の一大イベントなのだ。本番は9月の下旬。2学期が始まって間もない時期にあるので、のんびりなどしていられない。夏休み前から発足している実行委員会を中心に、色分けやクラスTシャツ、係りや競技の内容が順調に決められていった。
 イベントの外枠を形作っていく委員会とは逆に、一般生徒は当然もっと具体的で自分に直接関係のあることに関心を寄せる。つまりクラスTシャツのデザインだとか、自分の出場する種目などに、だ。――その日は特に、全クラスHRのある曜日で出場種目が決まるため、学校全体が色めきだっていた。



 1年3組の担任――まだ若い新人教師である川島誠は、種目振り分けの最後の最後が決まらず、途方に暮れていた。

 1時間目に開かれたHR。体育祭係が、大変な競技になかなか立候補しないクラスメートをどうにかこうにかリードして、1人2、3種目ずつで割り振ることには成功したのだが、最後、目玉種目である“男女混合リレー”だけがひと枠余ってしまったのである。3組はリレーにかなり重きを置いてメンバー決めをしたため、適当に残りひと枠を埋めるわけにもいかない。しかもリレーはそれだけで4種類の種目があり、1人2種目までしか出れないことになっているので、重複出場にも限界があるのだ。しかし、途方に暮れていたと言っても、この状況を打開する方法が全く無かったわけではない。それどころか、それ以上にない最良の方法が川島の、そして3組の生徒皆の頭に浮かんですらいたのだ。しかしその案を、隣の席の子と小さな声で相談する生徒はいても、クラス全体に提案するものは1人としていなかった。

 教壇の端に置いたパイプ椅子に腰掛けている担任の川島は、ぐるりと教室を見回し、ふとある生徒が目についた。割合大人しい生徒の集まるこのクラスでは、かなり立場の強い位置にいる町田美沙である。長い髪の毛先をいじりながら、彼女はチラチラと後ろの方の席に視線をやっていた。その視線の先にある席を見、やはり彼女も同じことを考えているのか、と嘆息する川島。仕方がない、と彼はぼそっと独り言のように呟いた。

「紫苑さえいれば、綺麗に事が片付くんだけどなぁ」

 腕を組んでふぅっと息を吐き出す。皆の気持ちを代弁しているはずの言葉だった。生徒の視線が一斉に自分に集まり、ついでそれらは吸い寄せられるように一番後ろの席に向けられた。本当なら紫苑風也が座っているはずのその席が、今は空っぽだ。何か枷が外されたかのようにざわめきだす生徒達。皆もやはり川島と同じことを考えていたようだ。そんな彼らをよそに、川島は空っぽの席をじっと凝視していた。

 紫苑風也は、1学期の頃から不定期に無断欠席や無断遅刻を何度か繰り返している生徒だった。留年生なので前の担任から去年からそうだったということと、それでも去年よりはかなり頻繁に学校に来ているという情報を聞いていたので、やや前向きにとらえてはいたが、やはり担任としては彼のことが心配なのだ。いくら有名な不良とはいえ、自分のいち生徒であることには変わりがない。しかしそう考えられるのは、彼が教室では案外と大人しくしている生徒で、暴力的な事件なども全く起こしていないからだ。大人しいといってもそれは授業中寝ているためだったりするので、どちらにしろ褒められたものではないが。
 噂によると、彼は随分喧嘩が強いようだ。殴る蹴るの喧嘩だなんて川島自身は小学校以来経験したことがなかったが、おそらく相当な運動神経と体力が必要だろう。そうでなくても紫苑風也は見た目からしていかにもスポーツができそうな人物なのである。イメージにものを言わせるのはあまり良いことではないが、どうしたって期待せずにはいられない。

 ただ、と川島は顎に手をやり眉間にしわを寄せる。
 正直言って川島は、紫苑風也という人物をほとんど知らない。4月に行った教師と生徒の二者面談も彼は当然のようにすっぽかしたし、アンケートなどのプリントも提出した試しがない。もちろん……と言っては悲しいが、彼と個人的に1対1で話したことなんて全くないのである。――いや、追試の説明のときは例外か。
 川島が第三者の目で見て彼に関して気付くことと言ったら、4組の4、5人の女子と比較的仲良くしていることと、3組――つまりクラスメートとは目立つ交流をとっていないということだ。彼自身交流をとる気なんてないようにも見えるが。唯一担任として救いなのは、3組の生徒達が徐々に紫苑風也を思っていたほどの不良ではないと認識し始めていることくらいか。

「良い意味でも悪い意味でも大人しい奴みたいだからなぁ……あいつは」

 思わず独り言をもらし瞼を上げて教室を再びぐるりと見回すと、先程の町田美沙とがっちり目が合ってしまった。最初は偶然かと思ったが、彼女がわずかにつった目をそらしたりこちらに向けたりと迷う素振りを見せるので、すぐに彼女が何かを言わんとしていることに気が付いた。川島が目で問いかけると、町田は笑い混じりに話を振ってくる隣の席の友達を無視して、内緒話をするように囁いた。しかし内緒話にしては、やけに力のこもった熱い声だった。

「あっ、あたし風也くんの電話番号知ってるから……あとあたし男女混合に出るしっ。今、風也くんに聞いてみます……っ」

 次の瞬間、川島だけでなく話しかけてきていた友達も驚きに目を見開いていた。しかしその理由は川島とはちょこっとばかし違っていたようだ。目をまん丸にした町田の友人は、すぐに顔じゅうに光を弾けさせ、黄色い声を上げたのだ。

「ちょっとー美沙ぁ! 初でしょ電話! やるじゃん、ちょー積極的じゃんっ。がんばって!!」

 ディープピンクの携帯を両手で握りしめた町田の顔が、ぽっと火が付いたように真っ赤に染まる。川島は思わずむむっと眉を寄せた。恋愛方面に比較的疎い彼でも、すぐに勘づくような会話と表情だ。

 川島は町田の気持ちに気付いたことが彼女にばれないように、冷静な表情をどうにか作った。

「……それじゃあ今でいいから紫苑に連絡をとってみてくれるか」

 意識しすぎて逆に声が固くなってしまった。しかし町田は気付いた風もなく、「うんっ」と声に出して大きくうなずいたのだ。普段は結構クールに見える子なので、それは少し珍しい光景だった。

 すると彼女は予想外に躊躇のない速さで携帯電話をプッシュし始めた。その手元を彼女の友達が身を乗り出して覗き込む。町田の口元には、心底うれしそうな笑みが浮かんでいる。
 すっかり乙女な町田が携帯を耳にあてた、数秒後――

「――風也くん!?」

 町田の感激に満ちた甘く跳ねるような声が、三組中に響いた。

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ人気投票= ( No.28 )
日時: 2011/05/31 20:14
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: O/vit.nk)


 町田久しぶりっ!! あ、友桃さんもお久しぶりです♪(おい

 えれさま髪型変えたんですね〜^^ 見てみたいww
 津波たちも久しぶりすぎて存在消えかけていたような……(蹴殴 いえいえ、冗談ですよっ!!;ww

 町田久しぶりですね^^ 風也とクラス一緒だったんだww
 町田の学校生活見ると面白いですねー(笑) 二重人格的なww 
 応援してあげたいww

 今日は異様にハイテンションな私…ww どうした自分!!ww
 でわまた^^


 テンション高いっていい気分だな〜♪ ハイテンションひゃっふい☆(ぇ
 頭イカれ始めてきたかもww

 

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ人気投票= ( No.29 )
日時: 2011/06/04 00:59
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

こんばんは〜。
アップされてたのに気付いてから何日も経ってしまいました。

お久しぶりですっ!

今回の町田、その下の名前の如く似合わぬ素行に驚かされるばかり。
「うんっ」て風也以外のところで聞けるの最初で最後かも知れませんねぇ。。。

 風也が4組の女子と仲良くって、そんなことあったっけ?!!とかなり考えてましたが、津波ら亜弓のとりまき(?)の事かな。

最後に、川島先生へ・・・。
特にキャラの濃い生徒たちが集められてしまったクラスで新人ながらよくぞ一学期を凌ぎました!!エールを送りますっ。

 それではまた〜!

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ人気投票= ( No.30 )
日時: 2011/06/05 17:53
名前: カケガミ ◆KgP8oz7Dk2 (ID: FxHN6Bqz)
参照: ロンリー・ジャッジーロなんてなかった。

どうも、こんにちは。カケガミと申します。

プロローグと一話の前半だけ読ませてもらいましたが…、

素晴らしい物語で、思わず時間を気にせず読みふけっていました。

特に語彙能力には脱帽させられましたよ^^

最初に出てきた三人の掛け合いも面白かったです。

これからもがんばってください。

カケガミでした。

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ人気投票= ( No.31 )
日時: 2011/06/13 17:08
名前: 北野(仮名) (ID: XK5.a9Bm)

あ〜、町田さんいつになったら現実を知って(見て)くれるんでしょうねえ〜

ドンマイと言ってあげたいですよ

頭じゃなくて境遇にですよ、あくまでも

頭ドンマイは失礼すぎますから

にしても素晴らしい文章力ですね

俺も学習しなければ・・・

高校の忙しさをようやく痛感する六月でした。

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ人気投票= ( No.32 )
日時: 2011/06/16 20:52
名前: 神楽 ◆hnHkYHprZg (ID: vWq4PSF8)
参照: *、 この気持ちが簡単に伝えられるのなら――




お久し振りです@@
といっても分かりませんよね;;
小豆です@(抹茶)

ついに1章完結ですねっ!
おめでとうございます^^


最近中学に入学したばかりで、
すぐに運動会の練習もはじまり、
定期テストやらで

これませんでした;;

あっ!!お土産話(?)してもいいですか??

今すごく楽しいんです^^
中学校!!
好きな人も初めてできたし^^
外見は遠くから見るとカッコイイんです!!まぁ、近くでみると不細工だけどw
部活はバスケ部に入りました@ででで!!
そのバスケ部実は都大会出場があたり前らしいんです!!w
すごいですよねー!!
しかもそこ区立ですよw

でもやっぱり練習はキツいんですね;;
例です@
腹筋、腕立て、指立て(腕立てを指でやるというw)、スクワット、背筋50回4セット
そして、校庭を10周2セットです@
でももっときついのが
筋トレは同じで外周を2セットです;;
それと、
筋トレは同じで
1階廊下を走り4階まで階段でのぼり4階廊下を走り1階までおりていく…
これを10周2セットです;;
まぁ、廊下は雨の日の場合なんでまだいいんですけど;;
でも校庭10周2セットは嬉しいです。
好きな人が陸部なんで見放題なんです@
でも一番嫌なのは体育館練習です;;
1年生は端っこで見てるだけなんで(立って)
1回、5時間立ちっぱなしがあったんです@
あの日は最悪でした@


それとキャラ投票です!!
あーちゃんに5ひょ((


おねがいしまする@




これからも2章ファイトです^^
応援してます@

Re: Enjoy Club  ( No.33 )
日時: 2011/08/08 08:30
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: http://www3.plala.or.jp/banisingukyanon/valentines_day.html

*えれさまの髪型は参照↑にのってます。下の3人そろってるやつv


お久しぶりですm(__)m

なんか色々と放置しててすみません>< なんか今年に入って学校のほうがすごい忙しくなってきちゃったんで、これからも更新ペースかなり落ちると思います(泣; ほんとにどうしよう、すごいくやしい。。。><
一応次の話はノートには書き終わってるんですが、まだワードで打ちこんでいないので、はいすみません。

でも全然更新してないのにみなさんコメ残していってくださって本当にうれしいです……!! どうにかして小説書く時間作るのでこれからもよろしくお願いしますm(__)m


優香さん>

コメありがとうございます!! 返事が遅くなってしまい本当に申し訳ありませんm(__)m

本当にココまで読んでくださったんですね!!ww うれしすぎます、ありがとうございます……!!

しかも投票までww ほんと感謝です^^
ところで5票入れてくださるのはあーちゃんにってことでいいんでしょうか?

また来てくださるととても?うれしいですv
改めてコメありがとうございましたー(^^)♪


(朱雀*@).゜. さん>

おひさしぶりです!!
町田も久しぶりですょほんと(笑 書いててなんかすごくうれしかったりww ただあれですね、クラスにいる町田はなんだか書きにくいですね(笑←

えれさまの髪型は、バレンタインの時に某友人が書いてくださった絵を参考にしたので見れますょ^^ 参照にのせておきますね。ちなみに絵の下の3人集まってる方のえれさまですv

津波たちは思いっきり脇役ですからねー笑 もっと存在感強くできたら良かったんですけど^^;
あ・でも津波たちこれからちょこちょこ出るかもです。学校の行事の話が出てくるので^^

ハイテンションひゃっふい☆ ハイテンションなときに小説書くと小説までテンションあがっちゃいますww←

では、コメありがとうございましたーm(__)m
よろしければまた来てやってください……!!


ARMA3さん>

こんにちわ^^ コメしていただいてから何日も経ってしまいました……申し訳ありませぬ><

はい、風也の4組の友達はあーちゃん達のことですww
川島先生はたぶんきっと生徒のことをよく見てるんですww たぶんww←
私も川島先生にエール\(^^)/♪

コメありがとうございました!!
ぜひまたいらしてください……!!


カケガミさん>

こんにちは^^ コメありがとうございますっ!!
カケガミさんからコメをいただいてすごくうれしいです……^^!!

わ〜なんだか私にはもったいないお言葉がたくさん……!!
私の小説はそんなカケガミさんが書いてくださってるような素晴らしいものじゃないです、全然>< でもすごいうれしいっ^^←

てか語彙能力すばらしいのはカケガミさんのほうでしょう、本当に(汗;
私語彙能力なさすぎてほんとどうしようって感じです>< どうしようって思うだけでなんの努力もしないからダメなんですけどね^^;←

これからもがんばりますーv てかとりあえず次の話更新できるようにします……っ
コメありがとうございましたm(__)m
また来てくださると嬉しいです♪


北野(仮名)さん>

コメありがとうございます^^!!

町田はそういうキャラなんで仕方ないです(笑
あたたかい目で見守ってあげててくださいww←

いえ、文章力なんて全然です><
むしろ私が北野さんから学びたい……!!

改めてコメありがとうございましたm(__)m
ぜひまたいらしてください♪


神楽さん>

小豆さんでしたか!! おひさしぶりです^^♪
また来てくださって嬉しいですv

一章完結しましたー!! ありがとうございますv

好きな人できるといいですょね!! しかも見れる距離にいるとか最高じゃないですか^^!!
てか遠くから見るとかっこよくて近くで見ると不細工ってどういうこと(笑
あれですか、陸部やってるのを遠くから見るのはかっこいいってことですか?(好きな人が部活やってるとこってめちゃくちゃかっこいいですょね……!!

話をE・Cに戻して……
投票ありがとうございますv あーちゃんに5票ですね、了解です♪

コメありがとうございました!! またぜひいらしてくださいv

Enjoy Club 2章 第1話『愛しき日常』(3) ( No.34 )
日時: 2011/06/19 20:33
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

 風也は携帯電話を耳から離すと、そのまま枕元に投げ捨てた。黒い携帯がシーツの上で一度跳ね、すぐその場に落ち着く。ベッドの上で上半身だけを起こしていた彼は、それを見もせず、何やらうんざりとした表情で目を閉じる。まるで両肩に大きな荷物でも乗っているかのように、上半身が重かった。思い出したように後ろを振り返って、シーツに皴を寄せている携帯を一瞥する風也。そのまま彼は、再び落ちるように布団に沈んだ。

 つい1分ほど前のことだ。風也が下橋の寝室で、だるい体をベッドに横たえ虚ろな意識で天井を見つめていると、不意に携帯が音を立てて振動した。今にも意識を手放そうとしていた彼は、弾かれたように枕元に置いたスライドの携帯を見、その画面に表示された文字に短い眉を思いっ切りひそめていた。

「町田……?」

 メールは何度も来たことがあるが、電話は初めてである。悪びれずデートの邪魔をしたり、本人の目の前で叫ぶように告白するような、なかなかに積極的なクラスメートだ。そんな彼女が今まで電話をしてこなかったのはそれはそれで意外ともとれるが、今はそれどころではない。

 風也は鉛のように重たい体を肘をついて無理矢理起こし、携帯に手を伸ばしたところで、ふとその疲れた顔に不信感を露わにした。表情をそのままに、携帯の画面の隅に表示された時間を確認する。どう考えても授業中だった。しかも、体育祭の種目決めをすると担任が数日前に言っていた、HRの時間である。そこでようやく彼は、町田の電話の理由に思いあたっていた。バイブを鳴らし続ける携帯を凝視する風也。しかしその逡巡もそう長くは続かず――
 彼は眉根を寄せたまま携帯を手に取った。



 体育祭は、そんなに嫌いではないイベントだった。いや、むしろ好きなくらいかもしれない。元々ケンカに限らずスポーツに自信のある彼にとっては楽しいはずの場であるし、皆がクラスメート達の競技風景を見て全力で応援をするのは、風也から見てもとても気持ちの良い光景だった。しかし、ほとんどクラスメートと交流をとっていない彼が、今年の体育祭に参加して楽しいかどうかは、果たして疑問であったが。
 もちろん3組の面々のことが嫌いなわけではない。が、仲良くなる気があるかと聞かれると、自信を持ってはうなずけそうになかった。かといって、じゃあ1人でいるのが好きなのかと問われると、そういうわけでは決してない。その証拠に下橋の面々とは昔から仲良くしていたのだ。正直風也自身、自分でも自分のやりたいことがよく分からない状況にあった。

 学校の面々と積極的に交流をとらなくなったのはいつからだろうと考え、風也はすぐにそのきっかけに思い当った。――“泉俊介”。小学生の時、部活もクラスも一緒で、親友と呼べるくらいに仲良くしていた少年だ。彼の顔は今でも瞬時に、鮮明に思い出される。その彼との出来事が関係していることは確かなのだが、どうしてその結果クラスメートと距離を置くことになったかはいまいち自分でもよくわからない。結局自分のことを何もわかっていないではないかと思うと、あまりのもどかしさに、今考えていること全て投げ出してしまいたくなる。
 泉俊介――。その名前や顔を思い浮かべると、派生するように様々な出来事が、そして感情が、生々しく風也の中によみがえってくる。頭の中で順不同に沸いては消える過去の映像に、まるで波が引くように彼の顔から血の気が引いた。体が芯から冷えていくのがわかる。凍るような寒気を、布団を握りしめることで黙って耐える。

 ふと頭の中で回る映像の中で、ある人物とひたと目が合い、風也は顔をしかめさっと口元を手で覆った。明らかに動揺した瞳で、彼は目を見開いていた。。

 ――……違う……っ。違うんだ、オレは……!!

 自分でも正体のわからない何かに駆られ、押しつぶされそうになりながら、風也はギュッと強く目をつぶる。ある黒髪の少女の顔が、脳裏に焼き付いて離れない。いくら頭を振っても、染みついたように消えないのだ。額に、頬に、じんわりと冷たい汗がにじんだ。

「ふうか……」

 不意に彼の口から、微かな音が紡がれる。途端に、周りの音が一瞬にしてかき消えたかのように、混乱が嘘のようにおさまった。おさまったというよりも、ただ言いようのない乱れに呆然としていただけかもしれないが。

 ようやく顔をあげた彼は、表情を歪め強く唇を噛んでいた。再び囁くような独り言が漏れる。

「ごめん、亜弓……」

 まだ、話していない。彼女には、……何、も。

「最低な奴なんだ、オレは……」

 声も、心も、何もかもが乱れて震える。ベッドに差し込む日の光にさえ負けそうになって、風也は布団を強く握りしめたまま体を縮こめた。

Re: Enjoy Club  ( No.35 )
日時: 2011/06/19 20:25
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


久しぶりの更新……ですが、なんか話飛びすぎたかな?(汗;

てかそんなことより。
俊介の名前を出してしまった……!! 人多すぎるからけずったはずのキャラなのに、あろうことか本編に出してしまった……!!;;
ってだいぶ前にラジオにちょこっと出しちゃった時点でもう予定外な状況なんですけどね^^;

今後の俊介の扱いに苦労しそうです。。。
以上あとがきでした(ぇ

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ人気投票= ( No.36 )
日時: 2011/06/19 22:13
名前: ハッチしゃn (ID: X96rB3AK)


 あのー、もう小説とか描いていない者なんですがー、

>これからも更新ペースかなり落ちると思います(泣;

 これは、当たり前だと思います。
 だって大学生?なんですよね。そりゃあ忙しいでしょうw
 たぶん、というよりか絶対みんな友桃さんの小説楽しみにしていると思うので、

 自分で更新したい時にすればよいのだと、伝えておきます。

 無理しないでくださいねv

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ人気投票= ( No.37 )
日時: 2011/06/20 00:29
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

こんばんは〜!

 町田が直接電話したので、てっきりまたドンパチ(違うか)するのかなぁ、と思ってましたが、大きく予想が外れました。
 風香って過去編で少し名前出てきてた様な気がしますが、あまり詳しくは触れられてなかったので(覚えてないだけの可能性。。。)
 この子にはどんなエピソードがあるのでしょう。
 削る予定だった泉って人が復帰してしまったのも凄く気になります(笑う)!!

 次回楽しみにしてますね〜!!!
ではっ!

Re: Enjoy Club ( No.38 )
日時: 2011/06/21 06:14
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


>ハッチしゃnさん

もう小説お書きにならないんですか……?涙
もしまたお書きになるようなことがあったら教えてくださいね><!! 時間の関係で少しずつにはなるでしょうが、また絶対読みに行くので!!

あと、お気遣いありがとうございます^^
ムリしない程度に頑張りますっww

てかほんと大学生にもなって何こんな超駄作を書いてるんだか私は……^^;

コメありがとうございました(^^)v


>ARMA3さん

町田とドンパチはさすがにまずいです?笑
風也ひどすぎます、それ(笑

たぶん風也、具合悪いのと寝起きなのと相手町田でげんなりなのとで、電話のテンションもんのすごい低かたっんだろうなぁ……とか想像してみたりww

ふぅちゃんはまだ詳しく触れてませんから大丈夫ですょー^^
名前何度か?出しただけですww
なんかふぅちゃん出すのはすごく楽しみなのに、風也とふぅちゃんのエピソードを書くのは楽しみなような楽しみじゃないようなよくわかんない感じです; エピソードに自信が無いからだろうなぁ

なんか昨日よく考えてみたら、いずみん(←)登場させて困るのは、私じゃなくて読者の方たちでしたー(汗;
いずみん本編の流れ直接関係のない子だから私は困らないんだー;
人が増えて読者の方が困るんだー↓↓
てことで今のうちに謝っておきます← ごめんなさいm(__)m

コメありがとうございましたー(^^♪


>独り言

学校から帰ったらお客様方の小説読みにいこー♪

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ人気投票= ( No.39 )
日時: 2011/06/21 06:23
名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: AzZuySm.)

どうも、結構、お久しぶりになりますね^^
小説は上がるたびに読んでいますが、コメントを残すための時間が……((汗

町田、今まで電話してきていなかったのに私もびっくりしましたwww←
もうストーカー並に電話してきているかと思っていましたのでw((ぇ
着信履歴を見たら延々と「町田」と表示されるくらいにはなっているのかなぁ、とwww
意外と良識的だったんですねw←

俊介ェ……。
でも、何か面白いストーリーが待っていそうで楽しみです!!

これからも更新がんばってください!
陰ながらですが、応援してますw!!

トップが変わってる…!!w ( No.40 )
日時: 2011/06/21 19:43
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: O/vit.nk)

 こんばんわ〜♪
 久しぶりの更新ですね!!
 学校とかで大変でしょうけど頑張ってください><
 …それでふと思いましたが、大学生って何するんでしょう…?ww
 友桃さんもEnjoy ClubだけにEnjoyしてるわけですね!!www← 
 
 俊介…いったいどんな人なんでしょうww
 でも最初は削ったキャラだからそんなに重要じゃあないんでしょうか?
 気になる><ww

 ではまたノシ

Re: Enjoy Club ( No.41 )
日時: 2011/06/21 20:21
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

>詩織さん

こんにちわ^^
読んでくださってたんですか!! ありがとうございます^^!!

電話をする勇気は無かったのかなーとなんとなく考えてますww 挑戦しようとしたことはありそうですけどね^^;
ただメールはすごいやってそうww そして風也っちはきっと迷惑がってるww←

俊介の呼び方をいずみんにしようか俊ちゃんにしようか悩み中。。。
でも私「泉俊介」の「泉」のほうをなんとなく気に入ってるので、いずみんっていうダサい感じになりそうです←
すみません、どうでもいい話して^^;

更新頑張ります!!
コメありがとうございました―(^^)v またぜひいらしてくださいっ


>(朱雀*@).゜. さん

今ちょうど朱雀さんの小説の最新話読み終わったところだったのでびっくりしました!!
これ書いたらコメしに行きますね♪

トップ変わりましたねー^^
わたし個人的には前の方が使いやすかったり……ww← まぁでもすぐになれるとは思いますが^^

大学生活enjoyしまくっております、まぢでww←
大学生活はたぶん人によって全然違うと思います^^

私はアレですね、学科(クラス)中心な生活してますねww 人によってはこれがバイトだったりサークルだったりするんですけどww
授業終わった後に、学科の子とカラオケ行ったり、飲みに行ったり、カフェとか教室で雑談したり……色々ですww
あ・でも今年に入ってからは課題が増えたから、授業の予習とかレポート書くのに追われてるかな^^; バイトもありますしねww

いずみんは風也に関しては若干重要な子なんですけど、このE・Cの話にはからんでこないので、出さなくても話の大筋は変わらないんです
ただ私は結構気に入ってる子だったりしますww だから最初削ったときはすごい悲しかったりしたんですけど、出したら出したで困るっていう……ww←
いずみんはとりあえずすごいいい子なので、次登場する時まで覚えておいてあげてくださいー(←むり;

コメありがとうございました!!
またぜひいらしてください♪

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ人気投票= ( No.42 )
日時: 2011/06/21 22:01
名前: 北野(仮名) (ID: gwo7dxKL)

紫苑さん珍しく落ち込んじゃってますね・・・

昔一体何があったんだろうか・・・

あっ、紫苑さんって風也さんっすよ。

泉俊介・・・いずみしゅんすけ・・・

シンプルに俊介君でいこう、俺は。

だって何も思いつかないですから・・・

普段から人物名は悩んでおります

あと俺文章作るの苦手っすよ。

だって入試の作文で18点中7点でしたから・・・

笑えないですね、はい。

Re: Enjoy Club  ( No.43 )
日時: 2011/06/22 22:41
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


>北野(仮名)さん

いつもコメントありがとうございます!!
ほんと感謝ですっ^^

紫苑さんっていうとなんか風也が先輩ってかんじがしてまたいいですねww(←謎;
風也の話はたぶん2章で結構メインになると思います。なのにその話が一番自信なかったりするんでちょっとつらい><

なぜか私自分の小説のキャラにはあだ名つけちゃうんですょねー^^;
なんでだろう。。。

入試の作文なんて形式ばったものは小説には関係なーい\(^^)/とかいってみたり←
とはいえ受験には必要なものですもんね(泣;
ちなみに私もそういう試験できませんww 小説の文章もひどいですけどww

よく顔出してくださるお客様がいると本当に勇気づけられますー^^
コメありがとうございましたm(__)m

2次始めました〜 ( No.44 )
日時: 2011/06/25 17:05
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=22013

こんにちは〜!

随分前にEnjoy Clubの2次を書きます、と宣言しておりましたが、今日その第1話をアップしました〜。

 二次(紙)のカテゴリーで「As Story」というタイトルですっ。
第6話まではシリアスで書いてたのですが、第7話からEnjoy Clubの2次が始まってます!

 毎回書くのに2か月くらいかかってしまっていつも話のつじつまあってないんじゃないかと思いながら投稿しているような駄文ですが、なにとぞ宜しくお願いします!

あ、書き手の名前は「書き述べる」になってます。


それでは、また〜!!

Re: Enjoy Club ( No.45 )
日時: 2011/07/03 07:54
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


>ARMA3さん

ごめんなさい、返事が遅くなってしまいましたっ><;

とうとうE・Cの2次が……!!
なんか本当に夢みたいです!! ありがとうございます……っ

今ちょっと見に行ってみたんですけど、まぢで感動しました
どうやったらつくんですか、あの語彙力と文章力!!
これは本当に二次に負けてしまいそうですww もちろん勝ち負けではないとはいえ……見習おう、ARMA3さんの小説を^^

そろそろ試験期間に入ってしまうのでしばらくコメントできないかもしれませんが、そのときはごめんなさいm(__)m
夏休み入ったら一気読みします!!

ARMA3さん、本当にありがとうございましたm(__)m
執筆がんばってくださいv


みなさま>

えっとですね……
わたくしキャラ人気投票をやっていたのをすっかり失念しておりましたv←←
何ヶ月経ってるんでしょうね、ほんとww
てことで、人気投票〆切を【7/10】にしたいと思います。

そしてですねー
本編を書く時間が無ーい\(^^)/←
今日勉強の合間に書けたらラジオでも上げるかな。。。 もし書けたら。

*E・Cラジオ* NO.6 有衣&夜ゑ ( No.46 )
日時: 2011/07/03 19:35
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: 長い……^^:

有衣「おっしゃあとうとう来たぜ! アタシら“緋桜”もついにラジオ進出だ!!」※緋桜=下橋のグループの一つ

夜ゑ「一応“緋桜”のトップの風也が出てるけど、なんか“緋桜”として出てる感じじゃないもんね」

有衣「そうそう。なんつーか亜弓の彼氏として? それ以前に風也は緋桜のトップだろ!?っていう」

夜ゑ「有衣それちょっと問題発言」

有衣「いいんだよっ、あいつらを応援してることに変わりないんだから。――で、他2人は? まだ来ねぇの?」

夜ゑ「功と伸次だったら今頃東京の方に遊びに行ってるよ」

有衣「うっわ、ずりーっ! あいつらアタシに黙ってデートかよ!!」

夜ゑ「……しーちゃんも、あたしという人がいながら他の人とデートに行くなんて……」※しーちゃん=伸次

有衣「――よーし、バカやってねぇでそろそろ本題入るかぁ」

夜ゑ「おっけー」

有衣「じゃあいくぜ! おたより一通目!」

夜ゑ「読みまーす。“下橋無関係の女子中学生”さんから。“下橋って大学生とかもいるのに仕切ってるのは高校生だって聞いたんですけど、年下に仕切られてイラッとこないんですかー? アタシだったら、年下がリーダーなんてすごいム”」

有衣「てめぇそういうことは、風也を一遍見てから言えよなぁ!? マジ下橋無関係の奴が勝手なことぬかしてんじゃね――」

夜ゑ「有衣。せっかくのおたよりにマジギレしないの」

有衣「だってなんか風也のこと言われるのすげーくやしくね!? 風也にイラッとくるわけねーじゃん! 次いこーぜ次っ」

夜ゑ「はいはい。えっとー“芝崎くんと同じ学科(クラス)のFさん”から」

有衣「おっ、功じゃん。功がどうしたって?」

夜ゑ「“芝崎くんには恋バナはないんですか!?”だって」

有衣「功は彼女いるぜ―! 結構付き合ってる期間長いしな。大学卒業したらこのまま結婚するんじゃね?」

夜ゑ「あたしもそんな気がする〜」

有衣「つーかアタシ考えてみたら、功の恋バナちゃんと聞いたことねぇかも。付き合ってるってことしか」

夜ゑ「そりゃあ有衣には話さないでしょ……」

有衣「……は? え・夜ゑ、恋バナ聞いたことあんの?」

夜ゑ「あー余計なこと言っちゃった。あるけど、この話はやめ。それより、有衣こそどうなの? 風也と別れてから有衣の恋バナ聞いてないんだけど」

有衣「なんか風也と一回付き合っちまうと、その後どの男みてもなーんか物足りねぇんだよ。もちろん功とか伸次あたりだとかなりいい線いってるけど、やっぱ恋愛とは違うし」

夜ゑ「言っておくけど伸次だけは渡さないから」

有衣「ははっ、さすがに夜ゑから伸次奪う度胸はねぇわ。つーかお前その笑顔怖い。すげー黒い」

夜ゑ「ふふ、いくら有衣でも伸次に何かしたらあたし黙ってないからね?」

有衣「いや、お前今マジで怖いって。――あ! なんかそろそろお開きの時間だってよ」

夜ゑ「え〜もう? じゃあ有衣、今から伸次と功のデート邪魔しに行かない?」

有衣「もちっ、行く行く! 風也にもメールで誘ってみるわ」

夜ゑ「うん、よろしく。それじゃあ次は他の緋桜のメンバーもつれてきまーす。聞いてくださった方、ありがとうございましたー!」

有衣「って、ちょ、夜ゑ! 風也もう功たちと合流してるらしいぜ!!」

夜ゑ「えーっ、じゃああたし達も早く行かなきゃ」

有衣「おうっ。じゃあまたなーっ」



―――――――終了――――――――



功の話を書く機会が本編中にあまりなさそうだったので書いちゃいましたww あれ、てか書いたことないですょね、功の恋バナ的な話……^^;


あ・あともちろん風也達5人は、いつも一緒にいなきゃダメとかいう面倒くさい関係じゃありませんよ^^?
予定が合ったときはこうして皆で遊んではいますけどww

では?お目汚し失礼しましたー

Re: Enjoy Club 第2章 =人気投票【〆切7/10】= ( No.47 )
日時: 2011/07/03 23:46
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

こんばんは〜!
緋桜のラジオ威勢がよくて最高!

そういえばラジオのDJってみんなハイテンションですよね。
緋桜のメンバーにはうってつけかもしれませんねぇ!
投稿者のコメントにマジ切れさえしなければ……。

わたくしめの小説はただ暗いだけの軽薄な文章です。
万が一友桃様のおっしゃられるような表現があったのなら、それは小生が日頃読んでいるハードボイルド系小説からのパクリです。

 二次を書くために改めて第1章を読み返したりすることがありますが、その度にドラゴンのいる檻に木の棒を持って侵入してしまった村人Aの気分になります。(どんな気分だよ……)
それでその日は書けなくて日を改めて書いてみたり消してみたりと筆は遅いし……。


ラジオも本編も次回更新とても楽しみにしております!!
それではまた〜!!

お久しぶりです!! ( No.48 )
日時: 2011/07/05 13:55
名前: 番宣 (ID: X96rB3AK)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=24642

元ハッチしゃnです!

新しく小説書くことにしました。↑
かなりテンション↑↑の小説なので、楽しみにしていただけると良いな
と思ってます。

前のコメントで、書かないなんて言ってましたが、
自分だけの物語を作るってやっぱり楽しいから、作り始めました。

少しでも文章に気を配って書いて行きたいと思います(汗


>てかほんと大学生にもなって何こんな超駄作を書いてるんだか私は……^^;

あと、全然駄作じゃないですからっ!!
どんどん書いちゃってください! 小説を書いて悪いことはないんですから!
大学、課題とか頑張ってください! 小説共々応援してます!

E・Cは物語構成しっかりしてて憧れますね(どうやったらそんなに…

長文すみませんでした^^;

Re: Enjoy Club ( No.49 )
日時: 2011/07/10 18:02
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


ARMA3さん>

ラジオでもテンションが低いのは白波だけかと思われ(笑
でもなんか久しぶりに緋桜書いたら、緋桜の子たちのテンションがどういうかんじだったか忘れちゃって全然ダメでしたねー^^;

ARMAさんは小説から文章学んでいらっしゃるのか……!!
私の場合はたぶん小説の影響は文章よりキャラに出てますねー、たぶん^^

更新がんまりますー><!!
頑張りたいけど試験終わったらすぐ旅行やらバイトやらでなかなか書けそうにないですー>< これはもう旅行先でこっそり書くしかないなっ←

コメありがとうございました(^^)v


番宣さん>

おひさしぶりです!! ハッチしゃnさんだぁ!!^^

小説新しく書き始めたんですねv
うれしいです、ほんと^^ また番宣さんの文章が読める……っ

ところであの、たぶん最新話更新するときって前みたく、第一話全部一気にあげる感じですょね……?
もちろんそれでもいいとは思うんですが、いち読者としては1,2ページずつくらいに区切って1日or数日おきにあげてくださった方が助かったり……v 読む時間とかコメする時間とかを考えると……^^;
(てかこれARMA3さんの小説の方でもそうかも……)

あの、でももしこだわりがあるんでしたら私なんかの意見はスルーしちゃって構わないので(汗;
私みたいに思わない方もいらっしゃるかもですし
なんかすみません、あつかましいことを^^; でもできるだけいっぱいコメしたいので……

で、話は変わりますが←
応援ありがとうございます……!! 色々頑張ります、ほんと^^

コメありがとうございましたー!! またいらしてくださいv


みなさま>

次の話半分くらいしか書いてないのに試験期間入っちゃいましたー↓↓ が!!
なんとなんと、この間某友人から素敵なキャラ絵をいただいたんです^^(実は結構前←)
これからすぐにあげますねーww

=キャラ絵= NO.16 ( No.50 )
日時: 2011/07/10 18:09
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: http://www3.plala.or.jp/banisingukyanon/elle_summer.html


えれさまのキャラ絵ですー!!
あ・新しいスレになってから初ですねww キャラ絵ww

今回はえれさまの夏バージョンなんですが、

実はすごいんです!!
何も打ち合わせしてないのに、えれさまの私服が友桃のイメージ通りなんです!!

あ・ちなみに今までのキャラ絵もすべて、打ち合わせ無しに某友人が自由に書いてくださったものですがv 誰描いてーとかこういうの描いて―とか注文したことはない、はずです……!!

てことで、かっこいい(かわいい?)えれさま、お楽しみください♪

Re: Enjoy Club 第2章 =人気投票〆今日&キャラ絵= ( No.51 )
日時: 2011/07/10 21:01
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: clpFUwrj)

 こんばんは〜♪

 えれ様かわいっ!!!
 こういう女の子大好きです><
 てか友桃さんの注文なしに想像通りの絵を仕上げるとは……某友人さん流石ですね!!

 また可愛いキャラ絵期待してます♪

Re: Enjoy Club 第2章 =人気投票〆今日&キャラ絵= ( No.52 )
日時: 2011/07/11 12:37
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: ZUkStBmr)

こんにちは〜!

恵玲、際限なく綺麗になってくなぁ……。自慢のロングを結んで凉げで、夏真っ盛りですね〜!

久々のキャラ絵感激です!某友人さんにはホント脱帽ですっ。

>1,2ページずつくらいに区切って1日or数日おきにあげてくださった方が助かったり

あ〜、申し訳ないです。気付きませんでした。。。次回更新からは必ずそうしますので、何卒ご容赦を……。

って言ってるそばからなんですが、8話の(1)を昨日一気にアップしてしまいました。


重ね重ね申し訳ないです(土下座)。

それではまた〜!!

Re: Enjoy Club 第2章 =人気投票〆今日&キャラ絵= ( No.53 )
日時: 2011/07/11 13:00
名前: 番宣 (ID: X96rB3AK)

>1,2ページずつくらいに区切って1日or数日おきにあげて

やっぱりそれの方が読みやすいんでしょうか……?
自分もそちらの方が助かるっちゃ助かるんですけどw

でも、一話全部出来あがってから更新とかって読者としても読みにくいですよね…

作者としても一話全部できてから更新ってのはハードルが高いですし
む。分かりました。

今までのように、普通に更新します。

悩んでいた事を的中した友桃さんには驚きました^^
ありがとうございますm(^∀^)m

Re: Enjoy Club ( No.54 )
日時: 2011/07/18 15:50
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


(朱雀*@).゜.さん>

某友人のえれさまヤバいですょねかわいすぎですょね……!!!
最近えれさまの色んな髪型を見るのが楽しくなってきてます^^

私も可愛いキャラ絵期待v←

コメントありがとうございましたm(__)m


ARMA3さん>

えれさまはうちの小説の中でも美系キャラに入る子ですからねー^^
可愛く書いてくれて私もすごくうれしいですーv
あ・ちなみにE・Cの設定上の美系キャラはえれさま・風也・ウィル・有衣です、一応ww(美系順じゃないです)

あと更新の仕方についてはほんと謝らないでください><
別に一気に更新するやり方が悪いわけではないので(汗;
ただ私の好みの問題で^^;
いち読者の意見としてそういう意見もあるんだなぁと頭の片隅に置いておいていただければ十分です

それではまたぜひいらしてください♪
コメありがとうございましたー!!


番宣さん>

あれっ、的中しましたか?
なんだか私もびっくりです(笑

↑でも言いましたが、いち読者の意見として見ていただければ幸いですー^^

コメントありがとうございました(^^♪

キャラ人気投票 *結果発表* ( No.55 )
日時: 2011/07/24 11:35
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: レポート合間の小休止w

はい、タイトル通りです!!
人気投票のことさっきふと思い出したので(←)、結果発表しちゃいたいと思います^^!!

見事1位になったキャラには……どうしましょうか?(ぇ
まぁそのへんは後々考えていくとしましょうww

てことで、結果発表――!!



栄えある第1位は……





あーちゃ〜ん!!(=友賀亜弓)





やったぁ主人公1位だー!!(号泣←
たぶんだんとつの1位ですv

あと第3位までかいておきます^^


第1位:友賀亜弓

第2位:有希白波

第3位:紫苑風也


2位と3位は僅差でしたv 白波は上位に来るんじゃないかなーとは思っていましたが、風也はちょっとびっくり!!笑 准主役なので上位に来てくれてうれしいです^^ 白波はたぶん2章でもっと印象良くなるんじゃないかなーたぶんv 

他の票はかなりばらけましたねー^^
てか前回1位のウィーくんが……><!! 2章でウィーくんをもっとかっこよく書こう!!←

てことで、結果はこういう感じになりましたー\(^^)/
投票してくださったみなさま、本当にありがとうございましたー!!

Re: Enjoy Club 第2章 =人気投票 結果発表= ( No.56 )
日時: 2011/07/24 11:46
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: VXkkD50w)

 あっ!! もう結果発表の日でしたか!!!ww
 なんか時間がたつのって、遅いようで早いなぁ……ww

 あーちゃんおめでとう!! 主人公やりましたね♪
 白波……次は1位だ!! 今度は5票いれてやりますww 
 てか、風也3位www← ちょっと意外ですね(殴蹴
 えれさまあたりが3位来ると思いましたww
 
 そう考えると、あんまりえれさまに票が無かったような……;
 なぜでしょう? えれさまにはもっと頑張ってほしいww

 あっ、小説大会でEnjoy Clubに入れときました♪
 2回連続で1位なるといいですね^^

 ではまた♪

Re: Enjoy Club 第2章 =人気投票 結果発表= ( No.57 )
日時: 2011/07/24 13:06
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

こんにちは〜!

小説大会始まりましたねぇ!

早速ECの第1章に投票しましたっ。

是非、2連覇目指してください!

ところで、ECの第1章あげられてますけど、そういえばこのサイト、小説完成すると目にする機会が極端に減ってしまう妙な仕組みになってますよねぇ……。
……ふつう完成してからのほうが小説が生きる(?)時間長いんですけどねぇ……。


それじゃ、また〜〜!

Re: Enjoy Club ( No.58 )
日時: 2011/07/26 19:33
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


(朱雀*@).゜.さん>

いつもコメントありがとうございます^^!!

白波は次もがんばってほしいですねv
てか私も同じく風也が意外ww← 下橋効果(←)でしょうか^^
それとえれさまが今回影薄かったですねー>< 次がんばってもらわねば!!

てかてか。。。
まじですか!!? また小説大会票入れてくださったんですか!!!
ありがとうございます、ほんともう土下座もんです……!!
もう全然話更新してないのに(別に書くのをやめたわけでは決してありません)、朱雀さん優しすぎる……!! ほんとうにうれしいです、ありがとうございますm(__)m

それと2回連続は絶対にあり得ません(笑
そもそもこの小説大会2回連続ってありなんだろうかっていう^^;

それより今回は朱雀さんの『☆星の子☆』にがんばってもらいたいです!!
本気で応援してますっv 票を1票しか入れられないのが悔しい><

今週もまだ続き書く時間なさそうですが、どうかこの小説を見放さずに(←切実)これからもよろしくお願いしますm(__)m


ARMA3さん>

こちらにも神すぎるお客様が……!!

投票ありがとうございます。本当〜にありがとうございますm(__)m

全然話更新してないのに、この小説を忘れないでいてくださるのがうれしすぎます……!! なんか舌噛みそうなへんな日本語書いちゃいました……!!←

2連覇はあり得ませんが、もうこの2票いただいただけで友桃は本当に幸せですv 

コメントありがとうございました^^
どうかこの小説を忘れないでいてやってください(笑

Enjoy Club 2章 第1話『愛しき日常』(4) ( No.59 )
日時: 2011/08/01 23:17
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: 書けない>< 2ページです


 その日、1時間目終了後の休み時間。私のクラス――4組も、他のクラス同様体育祭の話し合いの余韻が未だ教室内を満たしていた。ざわつきで授業と休み時間との区切りがあいまいになる中、私もごたぶんに漏れず、恵玲らいつものメンバーと出場種目の話題で盛り上がっていた。いつものメンバーとはもちろん恵玲、津波、美久、静音、そして私――友賀亜弓の5人である。ちなみに先程の話し合いで、私は男女混合リレーに、恵玲は障害物競争に出場することになっていた。これでも私は走ることにかけてはいささか自信があるのだ。言うまでもなく、恵玲には敵わないが。
 私達は今、恵玲と美久の机を囲み、それぞれ思い思いの位置に落ち着いている。私は恵玲の席が窓際であるのをいいことに、窓の銀色の柵にもたれて涼しい風を背中に浴びていた。まだ夏真っ盛りの9月。服装も夏仕様なので、ブラウス1枚で過ごすことを許されている。たいていの女子は長袖のブラウスを七分まで折って、暑い暑いと言いながら手で顔をあおいでいる。半袖のものを持っているにもかかわらず、だ。きっと他の人からすれば突込みどころ満載の光景なのだろう。そして私も、我慢して長袖を着るいち女子高生である。しかし今日は、比較的外の空気がさわやかで過ごしやすい日だった。まぁ暑いことには変わりないが。

 ふとそこで熱い視線を感じ、私は正面にいる美久に目を向けちょっと首をかしげて見せた。美久は柔らかい目つきでこちらをみたまま、「いいなぁ」と鈴の音のような声で呟いた。

「リレーとか出れる人すごいなぁ、尊敬するなぁ」

 私が言葉を返すよりも前に、津波が口を挟む。

「パン食い競争も結構くせ者なんだからね、美久」

 彼女のその台詞はそうとう予想外なものだったらしい。美久がハッとして津波を見、ひどくショックを受けた顔で彼女にしては切羽詰まった声を発した。

「も、もしかして難しいの……!? あたしパン食い競争ってやったことなくって」
「だって難しそうじゃない? 手使っちゃダメなんだよ? こうさ、宙に浮いてるやつを手を使わずにパクッてやるんだよ、パクッて」

 言いながらパンにかぶりつく動作をやってみせる津波を、美久はぽかんと口を開けて食い入るように見つめている。そのうち彼女の雪のように白く繊細な顔がどんどん青ざめていくのを見て、津波は突然吹き出した。横で見ていた私達3人が、フォローを入れようと慌てて腰をあげるのとほぼ同時だった。

「ごめん美久、冗談! あ、いやさっきやって見せたのは冗談じゃないけど、そんな心配するほど難しくないよ、たぶん!」

 たぶんをつけるあたりちゃっかりしている。
 津波の冗談に振り回されて子犬のように濡れた目を白黒させる美久。その様子を見ながら私達は顔を見合わせて、穏やかな笑い声をあげた。

Enjoy Club 2章 第1話『愛しき日常』(4) ( No.60 )
日時: 2011/08/01 23:19
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: E・Cのメンバー書きたいなぁ……

 と、その時だ。机の上に置いておいた私の携帯が、体を震わせ低いバイブ音を響かせた。固い板にのっていたせいかバイブ音は予想外に大きく、机を囲んでいた恵玲らが一斉にその一点に視線を寄せた。私は一拍遅れて飛びつくように携帯を取り、苦笑を浮かべ肩をすくめて見せた。急なバイブ音にやや驚いた顔をしていた面々も、それを見てもちろん笑い流してくれた。
 いったん会話から外れ、携帯の画面を確認する。風也からのメールだった。私は無意識に壁の向こうにある3組に目をやっていた。いつもやっていることなのに、その日一通目のメールはなぜかうれしい。

 津波のからかうような囁き声が耳元でしたのは、そんなときである。


「あーちゃんまさか、まだ風也くんと付き合ってない……ってことはないよね?」


 びくっと大げさに肩を震わせ、私は目を見開いて彼女の方を振り返った。私の隣の窓にもたれかかる彼女の目が、好奇にギラついているように見える。そんな彼女の目を間近で真正面から見、それからこちらの様子には気付かず談笑している恵玲、美久、静音の顔を一人一人順に眺め、再び隣の津波に視線を戻して――
 私はなぜか緊張した顔でうなずいた。

「な、いです」

 今度固まるのは津波の番である。私のあべこべな動作と台詞で真意をつかみ損ねたのか、目と口をまん丸にしたまま固まってしまった。

「え……? ないって……え、どっち!?」
「付き合って、ます……」

 徐々にしぼんでいく声。それとは対照的に徐々に上気していく頬。つい目を伏せてしまった私は、その後続いた沈黙に耐えきれなくなって、ぽかんと口を開けている津波の手を勢いでつかんだ。ついで声が裏返るのをギリギリで抑えながら、唾をも飛ばす勢いで彼女に尋ねたのだ。

「い、言ってませんでしたっけ!?」
「――言ってない!!」

 目が覚めたように、声を張り上げる津波。お陰でクラスの半分が一斉に私達を振り返った。当然恵玲達もだ。しかしそんなのも視界に入らないと言った風に、津波は怒濤の勢いで質問をたたみかけてきた。先程こちらからつかんだはずの手は、いつの間にか彼女につかみ返されていた。

「いつ! どこで!? もしかして夏休みの文化祭の準備の日に追試で先生に呼び出し食らったまま帰って来なかったあの日!?」

 私は真正面にある津波の顔をまじまじと見つめてしまった。彼女が今の長い台詞を一息で噛まずに言えたのももちろんだが、それ以上に彼女の勘の良さに感心したのだ。彼女は、私が風也に告白された日を見事に言い当てたのである。あのときたまたま風也と出くわして学校を飛び出したことなんて、何も知らないはずなのに。
 もしかしたら恵玲が後で話したのかもと思いつつ重々しく頷くと、津波はなんとも複雑そうな表情をその日焼けした健康的な顔に浮かべた。

「そうだったんだ……。あの日のことは、もしかして教室に帰ってきたくないくらい落ち込むようなことを先生に言われたのかもと思って、気遣ってうちら聞かなかったんだよー。そっかぁそんなことなら聞いとけばよかったなぁ〜」

 未練たらたらな津波である。そんな彼女を見ていたら非常に申し訳なく思えてきたが、本当に今の今まで私と風也が付き合っていることを知っていると思っていたのだ。まぁよく考えてみれば、私も風也もあまりあからさまな行動を取るタイプではないし、むしろ付き合う前とそこまで大きな差がないくらいなので、仕方のないことなのかもしれない。

 そのうち当然恵玲達3人も、興味津々な顔でこちらの会話に混ざってきた。静音が話に入っていいのか迷う様子を見せつつも、わざとらしく地団駄を踏んでいる津波に状況を尋ねる。すると津波は一瞬にして復活し、きらりと目を光らせ、ひとさし指を真っ直ぐ顔の前に突き立てたのだ。本来の張りのいい声もしっかりと戻っていた。

「すっごいめっちゃ大ニュース! 夏休みの文化祭準備の日、あーちゃん先生に呼び出されたきり帰って来なかったじゃん!? あの後実は、あーちゃんとか――」
「わぁ〜っ! ちょっと待ってください、そんな大きな声で言わないでください〜っ!」

 普通に他のクラスメートにも聞こえる声でしゃべりだした津波を、私は顔を真っ赤にして止めにかかった。津波は自覚が無かったようで、ハッとして口に手をやった後ごめんと手を合わせ片目を瞑る。その横で美久達は皆好意的な声音でくすくすと笑っていた。どうやらその様子からしてもう津波の話の予想が付いてしまったようだ。
 いまだにうろたえてわたわたと両腕を振っている私をなだめるように、津波はあったかい笑みを浮かべ何度もうなずく。それからありがたいことに、手のひらを伏せ上下に動かして皆にしゃがむよう促してくれた。私を含む5人の体が机よりも下に沈む。他のクラスメートはきっとこの光景を不審げに見つめていたに違いない。

 完全に内緒話の体勢に入ったところで、津波は割とあっさり先程の続きを美久達に伝えた。即座に4組の教室に黄色い声が響き渡った。しかし美久達は驚きだけでなく、“やっぱり”といった表情も顔に浮かべている。それはいいのだが、彼女らに混ざって元から知っていたはずの恵玲まで、口元に手を当てて大きな目をめいいっぱいに見開いていた。この子はやっぱりなかなか演技力があるなぁと思う瞬間である。

 すると静音がじっくりと私の顔を見ながら、いつも通りの優しくしっかりとした声で言った。

「でも“やっぱり”って感じではあるよね。むしろ“やっと”って感じ?」

 津波が同意して大きく何度も頷く。それから彼女はニッと白い歯を見せて笑い、なんとも快い言葉をかけてくれた。

「まっ、いずれにせよ良かったね、想いが伝わって。――おめでとう!」

 思わず口元が緩む。なんだかとてもうれしくて、心地よくて、あたたかくて……でもどこかくすぐったい。私は改めて喜びをかみしめながら、照れ笑いを浮かべて大きく頷いた。





「そういえば風也くんからのメールは何だったの?」
「あ、そうでした。えっと――」

『なんかオレ町田と男女混合リレーでることになったっぽい……』

「町田って、あの町田さんのこと?」
「それより私も男女混合リレー出るんですけど……」


 ――波乱の予感が、した。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.61 )
日時: 2011/08/02 04:53
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

おはようございます!!

亜弓と愉快な仲間たちのガールズトーク全開ですね!!
無性に読み手も背中の当たりがくすぐったい感じが……(笑)。

でも最後のメールで何もかも吹き飛びました。というか吹きました(笑!)

そのメール打っているときの風也の様子を想像すると……最高です!

とりあえず……


がんばれ!

――町田ぁ!(そいつかよ)

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.62 )
日時: 2011/08/02 17:16
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: 1Fvr9aUF)
参照: http://www.pixiv.net/tags.php?tag

 更新お疲れ様です!!
 ここにコメントするの、随分と久しぶりな気が……ww

 津波たち久しぶりですね^^
 ガールズトークが面白い♪ あーちゃんの焦ってる顔が目に浮かびまww
 てか町田とww
 なんか大変なことになりそうですね……;

 執筆頑張ってください^^

Re: Enjoy Club ( No.63 )
日時: 2011/08/03 08:02
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


ARMA3さん>

コメありがとうございます!!

はい、今回は(も?)ガールズトークに徹しました^^ そろそろシリアスなE・Cのほうをかきたいww
てか書きながらいつも思うんですが、なぜかクラスの話を書くとえれさまの存在感がめちゃくちゃ薄れるんですょね^^; てかこのこ今回口きいてないんじゃ……笑
たぶん無意識に津波たちをしゃべらせなきゃって思ってるんでしょうね

私も今回は書いててくすぐったかったです(笑 でもこうやってなんの屈折もなく喜んで祝ってくれる友達を持ったあーちゃんはきっと幸せですv

あとあと、
町田この先結構がんばりますょ、まぢで!!
楽しみにしててください♪笑

改めてコメントありがとうございました!!
ぜひまたいらしてください(^^♪


(朱雀*@).゜. さん>

コメありがとうございます!!
そしてここではお久しぶりです(笑 全然更新してなかったので皆さんお久しぶりな感じです^^

今回ガールズトークに徹しちゃったのでおもしろいと言っていただけてほっとしましたーv
どうもクラスメートのテンションがいまいちつかみきれてないので(←)正直今回みたいな話は自信が無いのです><

男女混合リレー、風也・町田vsあーちゃん みたいになっちゃいました(笑
まぁでもリレーなんでこの3人だけではないですし、どうにかなるでしょう^^←
てかこれ色々パターンの候補考えてたんですww 風也vsえれさまとかww

それでは改めてコメントありがとうございました♪
またぜひいらしてください(^^)v

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.64 )
日時: 2011/08/03 22:33
名前: 北野(仮名) (ID: bKy24fC9)

おう、合宿から帰ってきたらいつの間にか・・・

町田と友賀ドンマイはどっちなんだろう?

両方かな?



まあ、一位は断トツで板挟みのあのお方でしょうが・・・

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.65 )
日時: 2011/08/04 21:21
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


北野(仮名)さん>

私個人的には、あーちゃんの方がドンマイなかんじです(笑
そして風也がなんか苦労性キャラになっちゃってる件ww←

ほんといつもコメントありがとうございます!!
またぜひいらしてください♪

Enjoy Club 2章 第1話『愛しき日常』(5) ( No.66 )
日時: 2011/08/06 10:38
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

 昼休みを知らせるチャイムが校舎に鳴り響く頃。

 紫苑風也は割と広めに造ってある中央階段を、一定のリズムで上っていた。ゆっくりではあるが堂々とした歩きっぷりである。
 風也が向かっているのは、1年生の教室が並ぶ4階。留年さえしていなければ本来自分がいるはずの3階も速度を緩めることなく通り過ぎ、そのまま目的の階へ。途中、去年仲良くしていた友人の姿が視界の隅に映ったが、声をかけるのはやめておいた。彼女らしき女の子と楽しそうにおしゃべりしていたからだ。別に今でなくとも、メールなり直接教室に行くなりすれば、いつでも話すことはできる。

 彼は何の迷いもなく4階へと向かっていたが、実はその先どこの教室に行くかはまだ決めかねていた。これから屋上でご飯を一緒に食べる予定の亜弓ら4組の面々のところに行くか、自分のクラスである3組に顔を出すか。
 4階の踊り場まで登り終えたところで、風也は改めて考え直す。直後、彼は傍目にはわからない程度の小さな息を吐き出していた。

 ――……体育祭の種目決めもあったことだし、3組に顔出すか

 途端にある面倒くさい女子の顔が頭に浮かんだが、風也はそれをすぐに追い払った。一瞬眉根を寄せたのみで、前を見据えたつり目は特に変化もない。

 踊り場を出たところで右に曲がる。2メートルほど歩いたところで再び右に曲がると、目の前には一直線の廊下があり、左手に1組から4組の教室が順に並んでいる。もう昼休みに入っているため、廊下は教室を移動する、あるいは食堂にお弁当を買いに行く人でやや混み合っていた。その多くの顔には、午前の授業を終えた解放感がのぞいていた。
 いくつものかたまりが行きかう廊下を、風也はやはり堂々と縫うようにして歩き、そのまま何事もなく目的の教室にたどりつくかと思われた、が。

「――あ」

 たった今横をすれ違った人物の声が後ろで聞こえ、風也は数歩速度を緩めたのち立ち止まった。なぜか自分に対しての反応だということがわかったのだ。むすっと唇を閉じたまま後ろを振り返ると、その先で見覚えのない2人の男子生徒も足を止めこちらを振り返っていた。

 比較的小柄で大人しそうな男子と、いかにもスポーツをやっていそうな焼けた肌をした背の高い男子。その2人がなぜかはっきりとこちらを見ている。どこかで会いでもしたかと思案を巡らせたが、あいにく記憶にない。

 風也が半身振り返ったまま反応に困っていると、彼らは急に慌ただしく風也と相棒の顔を交互に見始めた。よくわからない2人組である。そのうち小柄なほうがもう一方に背中を押され、焦った顔のまま口火を切った。

「し、紫苑くんだよね? あの、えっと……」

 そこまで言ってまた相棒を振り返り、お互い背中を押しあっている。特に風也のことを恐れている様子はなく、単に何を言えばいいのか困っているだけのように見えたので、風也はただ黙ってその様子を見つめていた。明らかに不審の色をその顔に浮かべてはいたが。
 何度もゆずりあった……否、押し付け合った挙句、再び先程の小柄な青年が前に出る。

「ぼ、僕達のこと覚えてない? 1学期にさ、あそこの階段でぶつかって……」

 驚いたことに面識があるらしい。風也は驚きと不審の入り混じった目で2人の顔をまじまじと見つめ、
 ふと目を見開いた。顔まではさすがにおぼろげにしか覚えていないが、階段のところでぶつかって筆箱の中身を拾った出来事は思い出したのである。風也の表情の変化を見て、彼らは素直にうれしそうな顔をした。

「思い出してくれた!?」

 あんまりうれしそうな顔なので、風也はついニヤッと口端を上げて笑いまじりに言った。

「顔はおぼろげだけどな」

 事実であることに間違いはないのだが。
 それでもやや興奮気味の2人は、特に気にする風もなく簡単な事情を話し始めた。その話によると、彼らは1年1組の生徒で、階段のところでぶつかって以来ずっと風也と話す機会をうかがっていたらしい。あまりに簡単な説明だったためぶつかった以降の話の流れがいまいちわからなかったが、そこのところを尋ねても2人はなぜか照れ笑いを浮かべるだけで返事をうやむやにしていた。風也としてはしっくりこないことこの上ない。しかしそこまで興味を引くことでもないのでそのまま流しておいた。
 2人に名前を教えてもらい、顔と名前を一致させ1人でうなずいていると、小柄なほうが子供のように目を輝かせて言った。

「あのさっ、この後暇!?」

 一瞬眉をひそめたものの、風也はようやく彼らが何をしたいかがわかってきた。前に筆箱の中身を拾ったことがあるだけで、物好きな奴らだと思いつつも、せっかくの好意を無駄にする気にはなれない。風也が思わず苦笑を浮かべながら暇だと告げると、今度は背の高い方が後を続けた。

「じゃあ今から一緒に昼メシ食わね?」

 右腕をガッツポーズのようにしてまでの、熱烈なお誘いである。
 瞬間、風也の脳裏に亜弓ら5人の姿が浮かんだ。いつも屋上で地べたに座りながら一緒に昼食をとっている仲間だ。しかし、迷いはそれこそ一瞬だった。亜弓たちとはいつも食べているんだから、今日くらい別の奴と食べても良いだろう、と思ったのである。

 風也は自分のクラスへと向かっていたのも忘れ、そのまま2人と並んで1組の教室へと歩いていった。

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.67 )
日時: 2011/08/07 00:03
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

こんばんは〜。

その日屋上の昼飯は、亜弓いじられまくってそうですね。
「亜弓の彼氏どうしたの〜」とかものすごく楽しそうな顔して口走ってそうな気がします。

それにしても、悪いことではないとはいえ風也に自分の顔覚えてるか聞くとは、なかなか腹が座ってますねぇ。個人的にはこの男子にエールを送りたいですねぇ〜

Re: Enjoy Club ( No.68 )
日時: 2011/08/07 23:26
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

ARMA3さん>

お早いコメントありがとうございます!! やっぱすぐに読んでもらえると嬉しいv

今回の話、ほんとはあってもなくてもいい話だったんですが、伏線回収のために書いちゃいましたv
ここしか入れるタイミングが無かったんで^^;

ちなみに2人の名前は、
小さい方→下川清彦、大きい方→佐藤猛
です。wordで打ってる段階では名前も出してたんですが、人多すぎるので“大きいの””小さいの”にしちゃいました←
名前は覚えなくても全然大丈夫ですww←

この2人は、以前風也とぶつかったときに風也が噂ほどの悪い奴じゃないってことに気付いているので、勇気あることも勢いで聞けたんだと思いますww

それでは次の話も見に来てくださるとほんとうれしいですー♪
コメントありがとうございましたm(__)m


独り言>

次の話をあげたくてしょうがない……けど、今日はもう遅いから明日だな^^;
次の次の話からE・Cでてきますー
それまで皆の日常の話、もう少しお付き合いくださいm(__)m
あ・でも次の話はキーパーソンでてくるかもv

Enjoy Club 2章 第1話『愛しき日常』(6) ( No.69 )
日時: 2011/08/08 20:52
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: 2ページです^^



 ――姉貴にあんなかっこいい彼氏がいると知った時は、本気で驚いた



 友賀葵の通う中学は公立で、家から歩ける距離に校舎が建っている。つい数年前、別の2つの公立中学と合併したが、もともと葵が通う予定だった中学は運よく生き残った。家の近くの中学が廃校になってこの中学に通うことになった生徒の中には、朝から長い道のりを経て通学してくる子達もいる。合併後に生き残った今の中学は校舎にかなり年季が入っていて、クーラーも取り付けられていない、つまりは典型的な公立中学だった。
 葵はそういう面で、私立の学校にあこがれてはいる。ピカピカの白い校舎に、広くて解放感のある廊下、クーラーのおかげで夏でも涼しい教室。高校を選ぶときは、姉の亜弓が通っているような公立高校ではなく、先の条件がそろったような私立高校に絶対行ってやると自分自身に誓っている。もちろん彼のこういった公立高校の見方には、少なからず偏見も含まれていた。

 とはいえ、葵はまだ中学2年生である。少なくとも真面目に受験について悩む時期ではない。実際はもっと、いつもつるんでいる友達といかにあほらしい会話で盛り上がるか、とか、いかにクラスの可愛い女の子に自分を魅せるか、といったことに頭を悩ませている。後者はよくナルシストだと言われるが、葵自身自分はかなり可愛い系の男の子だと思っているので、そうそう間違いでもない。

 そんな葵は今、いつもつるんでいる友人3人と、声を騒がせながら学校の廊下を歩いていた。次は音楽の授業なので教室を移動しているのだ。
 葵はその間も片手に教科書を持ち、もう片方の手をしきりに前髪にあてていた。こだわりの髪型がちゃんと整っているか気になるのである。しかし彼のボリュームのあるショートの茶髪はいつも通り綺麗にセットされているし、右寄りで分けた長めの前髪も左側に二カ所きちんと可愛らしいピンでとめてある。それがわかっていても髪を触ってしまうのは、完全に彼の癖としか言いようがなかった。

 歩きながら前の時間の先生の独特なしゃべり方を真似して皆で爆笑していると、友人のうちの1人がふと思い出したように言った。

「そーいや音楽って、夏休み明けて少ししたらリコーダーのテストするとか言ってなかったか?」

 げっと声に出して葵は顔をしかめる。

「やっべ、そうだ。しかも音楽のせんこーぜってぇ居残りさせるぜ、あいつ!」

 途端に4人の間を一気に野次が飛び交った。もちろんその場にいない音楽の先生への文句である。
 おそらく今日テストの詳細を言われて、来週実際に吹かされることになるのだろう。友人たちはぶっつけ本番でできるほどリコーダーは得意ではなかったし、葵の場合は彼らとはまた別のところに問題があった。

Enjoy Club 2章 第1話『愛しき日常』(6) ( No.70 )
日時: 2013/09/23 19:48
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

 実を言うと、葵はリコーダーに限らず芸術科目がそれ程苦手ではない。だからちょっと練習すればすぐにできるようになるのだが、変な話、葵の目的はテストでうまく吹くことではなかった。
 つまり、皆の前では下手ではないけれどもちょっとたどたどしい感じで吹きたかったのである。葵は元々可愛らしい顔立ちで、彼自身それを自覚し、さらに高めるようなファッションや髪形をしている。しかもノリがよく明るくて、適度にちょっとだけ崩れているので、男子からも女子からもかなりウケがいいのだ。そしてそのこともまた彼自身しっかりと自覚している。そしてその人気を崩さないために葵が気をつけているのは、まさに今回のようなことだった。自分のようにノリの良い可愛い系で通ってる奴は、完璧にこなすよりちょっと失敗するくらいの方がいい、と彼は思っているわけである。だからそういう意味で、葵もリコーダーの練習が必要だった。

 帰ったら部屋で練習するか、と内心意気込んでいると、隣を歩いていた友人が突然葵に話を振ってきた。

「たしか葵ん家ここから近いよな! 皆でリコーダーの練習しに葵ん家いかね!? 葵の姉ちゃんにも会いてぇし」

 再び、げっと声に出して彼の方を見る。同時に他の友人も、葵の家に行きたいと騒ぎ始めた。葵としては家に来るのは構わないのだが、姉に会わせるのにはあまり気が進まないのである。
 しかし友人達は勝手にどんどん妄想をふくらませて、皆でほぼ一斉に同じことを聞いてきた。

「そりゃあめちゃくちゃ可愛い高校生の姉ちゃんだったら、彼氏くらいいるようなぁ!?」

 ものすごい偏見が入っていることは無視して、葵は彼らの言葉にニッと歯を見せて笑った。

「姉貴はドがつくブスだけど、姉貴の彼氏はめっちゃくちゃかっこいいぜ、マジ! むしろ紫苑先ぱ……あ、いや姉貴の彼氏に会わせたい!」

 妄想通り彼氏がいるとわかって、友人たちが目を光らせる。

「彼氏、紫苑っていうんだ」
「おうっ。紫苑風也っつー名前もかっこいい人なんだぜ」

 すると、友人達の反応がそこで分かれた。1人は「へぇ〜」と感心したように目を丸くし、残りの2人は何か珍しいものを耳にしたという顔をしたのである。葵は一瞬自分が何か変なことでも口にしたかと思ったが、そうではなかったようだ。2人のうちの片方が、強張った声でこう呟いたのである。

「紫苑風也……? それって、あの有名な不良じゃ……」

 明らかに怯えている彼には、余裕たっぷりの表情で言ってやった。

「あ、それ姉貴から聞いたけど、紫苑先輩あんま不良っぽくないから大丈夫! 金髪だけど」
「確かにその名前、すごい強い不良だって聞いたことある。でも、そっか、じゃあ俺が思ったのは違うか……」
「は? 何が?」

 なにやら1人でぶつぶつと呟いているもう片方の友人を、葵ら3人は眉をひそめて見つめた。どうやら彼は、有名な不良だということで風也の名前に反応したわけではないらしい。そのまま黙って成り行きを見つめていると、彼は自信なさげな声音で言った。

「その人の名前さ、1組の紫苑さんの名前にちょっと似てない? しかも紫苑さんも、結構美人じゃん。もしかしたら、兄妹だったりしてーとか思ったりなんかしちゃったりしてー……はは」

 頭をかきながら笑ってごまかす友人。一方葵は、全く予想していなかった新発見に目を輝かせた。

 “紫苑さん”と呼ばれる女子のことを、葵は一度だけ噂で聞いたことがある。1年生の頃の記憶なので全部は覚えていないが、確か彼女はものすごく大人しくてあまり口をきかない子だそうだ。せっかく清楚で美人なのにもったいない……というのは男子側の反応で、女子達は「あの子暗くて口きかないからつまんなーい」とあからさまなことを言っていたが。
 それを聞いた当時はクラスが違ったことと、大人しい子だと自分とはあまり気が合わないかもしれないということがあってほとんど興味を持たなかったが、風也の妹かもしれないとなれば話は別だ。ためしに彼女のフルネームを聞いてみると、“紫苑風香”というらしい。確かに、名前の一文字目まで漢字が一緒だ。

 ――……もしかしたら紫苑先輩の妹に会えるかも……!!

 葵は好奇心におされ、新情報をくれた友人の体操服を勢いよくつかんだ。

「その子何組だっけ!」
「え? あ、あぁ。1組だよ」

 聞くやいなや、葵はその友人の服をつかんだまま数メートル先の1組まで猛ダッシュした。中学生男子は何かと走りたがるのである。友人達が後ろで何か叫んでいるが構わない。葵は1組の入り口で急ブレーキをかけるとためらいなく教室の中を覗き込み、ついで後ろの友人を振り返った。

「どの子?」

 友人が目を細め中をぐるりと見渡す。教室の中はいくつかのグループに綺麗に分かれていた。そしてそのうちのある一角――窓際の2人組の女子を、彼は顎で示した。

「髪長くてストレートな方」

 葵は示された方を見、ゆっくりと息を吸い込んだ。

 ――似ていた。紫苑風也に。
 綺麗な輪郭の小さな顔も、透き通るような肌も、小さく整った顔のパーツも。そしてなにより、わずかに伏せられた大きなつり目が。

 ごくん、と音を立てて唾を呑み下す。

 ――……すっげぇ、紫苑先輩の女の子バージョンだ

なんて変なことを考えながら、葵はまじまじと彼女を――紫苑風香を見つめてしまった。

 ちらり、と彼女がこちらを見る。葵は慌ててドアの裏に身を隠した。そして数秒後再び中をのぞいてみると、彼女は友人らしき女の子とポツポツと会話を交わしていた。

 じっと見てみると、遠くからでもわかる、やけに不安そうな瞳だった。風也のつり目はなかなか迫力があるのだが、彼女の場合はせっかくの目力もしぼんでしまっているように見えた。うつむき加減な顔や、縮こませた華奢な肩も、その印象を助長していたかもしれない。

 ――“ものすごく大人しくてあまり口をきかない”
 ――“あの子暗くて口きかないからつまんなーい”

 意外だった。妹がいることもだが、あの風也の妹がこういうタイプだったとは。

 そこで、皆が急にそわそわと時計を見始めた。葵もハッとして、1組の時計に視線をやる。

「やっべ、時間だ。音楽室いかねぇと。……広野サンキューな!」

 葵はもう一度風香の顔を見て、1組の教室を後にした。その去り際の背中を、風香が不思議そうな目で見つめていた……。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.71 )
日時: 2011/08/08 22:26
名前: 北野(仮名) (ID: XkXzKb57)
参照: やっぱ名前もどそ

大丈夫だよ葵君、

俺も一切美術系科目できないけど

テスト勉強頑張って若干卍か・・じゃなくて挽回したから

風香っていうより「ふうか」って単語が聴き覚えがあるけど一体

どこだったっけ?

まあ、分かるまで楽しみにします

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.72 )
日時: 2011/08/09 10:27
名前: 或 ◆zyGOuemUCI (ID: JPxKceGM)

お久しぶりです…w!或です!
やっと課題が終わったので、「Enjoy Club」がゆっくり読める…(*´∀`*)と幸せな気持ちで来ましたww←

これから読ませていただきます!
夏休み中に最新話まで追いつくといいなぁ(*´ω`人)

追いついたらまたコメしに来ますww(`・ω・´)
では、またー!

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.73 )
日時: 2011/08/09 12:22
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: ZUkStBmr)

こんにちはっ。

葵、結構苦労してるんだなぁと、苦笑いひとしきり……。

 風也が亜弓と同じ学校なら、自ずと葵と風香も同じガッコウなんですよねぇ!(私立でなければ)……気が付きませんでした。
 ついでに葵と風香が同い年ってのも意表を突かれましたよぉ!

この二人の展開、ものすごく興味津々であります!!

それでは、また〜。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.74 )
日時: 2011/08/09 15:53
名前: 山口流 ◆v9R3ODctWg (ID: NhgkHXib)
参照: http://ameblo.jp/mekurumekunovel-blog/

 お久しぶりです。最近宿題と帰省に追われていたので来れませんでした。
 ブログのコメント拝見させていただきました。アドレスが付記されていなかったためこちらに参上仕った次第です。一応Enjoy ClubのHPにあるBBSでこれに言及したと思われるスレッドは発見したのですが、詳しい事は分からなかったので……。いや友桃様が悪いのではないです絶対違います。ええ、きっと私の低スペPCが狂ったのです荒ぶったんですきっとそうに違いありません。
 というわけで本題をば。
 オフ会とのことですが、自分も日時と場所が合えば行かせていただきたいです。是非お願いします。というか皮膚が燃えて森林火災並みに出火するくらい地に頭をこすりつけてでも行きたいです。
 宿題にはまだ追われるでしょうが、これからはこまめに来ることを心掛けておきますゆえ、返答してくだされば答えるられるようにしておきます。
 それでは。

Re: Enjoy Club ( No.75 )
日時: 2011/08/09 21:48
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: http://www3.plala.or.jp/banisingukyanon/

HPの方にも書いたけど……
やっと前みたいな軽めな文章に戻ってきたv(ほっ…

2章入ってから堅苦しい文続いててすみませんでした><
読みやすい文章めざして精進します!!


北野(仮名)さん>

いつも本当にコメントありがとうございます!!

私美術系の科目、基本的に実技試験しかありませんでした?
筆記はなし!! いいんだか悪いんだか;

ふうちゃん(風香)はおっしゃる通り「ふうか」っていう風に今までは出てきてました。っていっても数えるくらいしか出てませんが^^;
なので本格的な登場はこれからです。ですが……
次ふうちゃん登場するのはまたしばらく先だったり><
もしかしたらどうしても出したくなって予定より早く出しちゃうかもです^^;

たぶん次は明日更新すると思うので、また来てくださると嬉しいですー^^
ほんといつもありがとうございますm(__)m


或さん>

あ、或さん……!! 或さんだーっ!!v←

お久しぶりです、また来てくださってめちゃくちゃうれしいです!! てか本当おひさしぶりv笑

或さんの課題が終わって私も嬉しいです(ぇ
或さんの小説の続きも読みたいなぁー…なんてちょっとおねだりしてみたりv←

或さんがどこまで読んでくださっていたかわからないのであれなのですが、少なくとも2章はまだそこまで更新してないのでたぶん大丈夫ですww←何が;
てかこんな長ったらしい話また読んでくださってありがとうございますm(__)m

それではまたお会いできる日を楽しみに(笑←
コメントありがとうございましたー♪


ARMA3さん>

葵の苦労の仕方はなかなかすごいですょねー(笑
葵の場合リコーダーはヘタ!!ってかんじではないけど、ちょっとたどたどしく吹かなきゃなんないんです(笑

私、葵みたいな子この話くらいでしか書いたことないんですけど、あれですね、おもしろいですね←
自分と全然発想が違うので難しいっちゃ難しいですが、それ以上に書いてて面白いww

学校が同じって件は……はいv 公立ですからねv
年齢が一緒っていうのは完全に偶然ですww← でも私の周りに、兄弟でそれぞれ学年一緒って友達がすごく多いので(ほんとに)、そういう偶然はよくあるんじゃないかなって私は思ってます。だからこそ完全な偶然にしましたv←意味不かも

そのうち葵とふうちゃんのキャラ絵をお見せしたいですー^^
ふうちゃんはもちろんですが(ぇ)、葵も可愛いんですょーv ナルシになるのもちょっとわかりますww

それではコメントありがとうございましたー^^
またぜひいらしてくださいね♪


流さん>

流さん、おひさしぶりですー!!
なんか今日は流さんといい或さんといい懐かしい方に再会できる日だなぁ……v

なんだかお忙しそうですね^^ でも充実してていいことですv(←何;

それとオフ会の件は実は全く詳細決まっておりませんv←ォィ;
会ってみたいね―ってHPのほうで朱雀さんと話していて、私と朱雀さん共通のお客様な流さんにも会ってみたいよねーって話に最近なったところでして。

なのでもしご希望の場所とか日にちとかあったらHPのBBSのほうにコメント残してくださるとうれしいです^^
てか場所に関しては結構切実。どこに住んでるかがわからないとどこで会えばいいのかがさっぱりで><
なんでよければBBS顔出してやってくださいm(__)m

わざわざここまで(?)来ていただいてありがとうございましたー^^
そしてやっぱりURL貼れてなかったのね……ww 一応このレスの参照に貼っておきます。お手数かけてすみませんでした><

それではコメントありがとうございましたー!!
ぜひまたいらしてください♪


独り言>

次の話ようやっとE・Cが出てきたんですが……

ほんとは最初に月下白狼を出す予定だったんですょ。でも月下突然出すと急にシリアスになりすぎると思って、クッションとして先に麗牙光陰の話を書いたら、なんか予想外にシリアスな話になっちゃいまして(←ォィ;
急に今までの話と空気変わりすぎてついていけないかもです><
ついていけなかったら遠慮なくおっしゃってください。すぐにもっと明るい話に書き変えます!!
って言ってもアップするの明日ですが^^;

ってことで、長文失礼しましたm(__)m ※ただいま1729字(笑

Enjoy Club 2章 第1話『愛しき日常』(7) ( No.76 )
日時: 2011/08/13 18:16
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: 女の子が3階から飛び降りたのに何も言わない警備員ww(今さらか……)

 辺り一面に落ちた闇。そこにポツンと浮かぶ欠けた月だけが白い光を散らし、低い建物の輪郭をぼんやりと浮かび上がらせていた。建物の周囲の空気は、冷えた印象の月とは逆に、湿っていて生暖かい。立っているだけでじんわりと汗がにじみでてくる。肌をなでる程度の風すら吹いていない。

 今日は熱帯夜だ。恵玲は頬をつたう汗に顔をしかめつつ、勢いよく3階の窓枠を蹴った。

「あっちに逃げたぞ!」

 窓から外に飛び出した恵玲を、警備員の声が追いかける。すぐにライトがその付近を照らしたが、恵玲の姿はすでにそこにはなかった。





 常人にはありえないスピードで、まさに風を切って走る。スカートがパタパタと音を立てているが構わない。恵玲は建物の間の細い道を駆け抜けながら、今回任務をおこなった場所から急速に遠ざかっていた。その右手には盗ってこいと指示されたディスクがしっかりと握られている。これさえ持って帰れば、今回の任務は成功だ。
 後ろには足音もしなければ人の気配もない。どうやら追手は来ていないようだ。仮に来ていたとしても、能力を使っている恵玲に追いつけるわけはないのだが。恵玲は口元に余裕の笑みを浮かべ、徐々に走るスピードを落としていった。

 “アクション”の能力は正直本当に気持ちがいい。体の重みなんかほとんど感じずに駿足で駆け抜け、ちょっと弾みをつけるだけで宙を飛び、アクロバットだって楽々こなせる。普通の人間が持っているような身体能力の制限の多くから、彼女は能力を使うことで解放される。人外の能力をもったこと自体はやっぱり気味が悪いと思うし、人には知られたくないという気持ちも強いが、その能力が“アクション”であったことは不幸中の幸いだと思っていた。

 任務地からかなり遠ざかったところで立ち止まり、ゆっくりと後ろを振り返る。やはり人の気配はない。今回の獲物も、ちゃんとこの手に握られている。恵玲は予定通り任務を終えたことに得意げな表情を浮かべながらも、内心ではもう少しスリルがほしかったなぁと物足りない気持ちだった。
 そこにじっと立っていると、一度走っている最中に引いた汗が再びにじみ出てくる。恵玲はポケットから取り出したハンカチを、息をつきながら頬にあてた。もうひとっ走りした方が風に当たれて気持ちがいいかもしれない、と前方に視線を向ける。視線の先に広がるのは人通りの少なそうな道で、もうちょっとくらい能力を使っても大丈夫そうだった。どちらにしろ、時間帯が時間帯だ。一般人は今頃深い深い夢の中だろう。
 恵玲はきゅっと眉をひそめ、印象的な黒い瞳で虚空を見すえた。自分はやはり一般人とは程遠い存在なんだと、改めて感じてしまったのだ。胸が締め付けられるようだった。一瞬目頭が熱くなったが、空を見上げてどうにかやり過ごす。

 ――……どうしてあたしは亜弓に言えないんだろう

 あの日以来、主の屋敷での出来事以来、ふとした瞬間にどうしても考えてしまう。
 亜弓は、恵玲の自慢の親友だった。大好きだった、もちろん今も。でも、彼女に自分が能力者であることを告げるのは、そう簡単なことではなかったのだ。きっとそれは、恵玲自身の母親との出来事が心の根底に残っているからだろう。恵玲の運動神経が異常な域にあると知ったときの、母親の反応。何か得体の知れないものを見る目で恵玲を見、そのままどこかに行ってしまった母親のことが、心の奥深くで未だに恵玲を引きとめるのだ。誰かに話したら、また見捨てられるぞ、と。元の関係に二度と戻れなくなるぞ、と。恵玲自身の母親然り、水希の両親もまた然り。

 ――……パパがいても、逃げちゃったかな

 いつも思う。小さいころ事故死した父親があのとき生きていたら、どうしただろうか、と。母親と逃げてしまったか、それとも……。


「恵玲」


 不意に聞こえた耳慣れた声に、恵玲は驚いて後ろを振り返った。ウィル=ロイファーが、心配そうな顔で少し離れた位置に立っていた。彼の長い銀髪が、月の光を受けて白く煌めいていた。

「ウィルくん……」
「大丈夫? 恵玲にしては遅いから心配しちゃったよ」

 呆けたまま呟く恵玲に、ウィルがほっとしたような笑みを向ける。そういえばいつも任務を終えたらメールで知らせるという約束だったのに、今回は珍しく忘れてしまっていた。忘れて……哀しくなるようなことを考えてしまっていた。母親のことは、もう終わってしまったことだ。まして亡くなった父親だったらどうしたかだなんて、今さら考えても仕方がない。亜弓のことも、いくら考えたってやっぱり言えそうになかった。大好きだった母親のように見放されたら、裏切られたら――そう、考えてしまうから。恵玲は、水希ほどの勇気をまだ持ててはいなかった。

 いつの間にかウィルが正面まで歩いてきて、恵玲の顔を覗き込んでいた。覗き込むと言ったって、彼も恵玲と大して身長が変わらないのでちょっと目線を下げる程度だったが。

「恵玲、なんか元気ない……?」

 ウィルに言われ、恵玲はようやく我に返った。幾度か目を瞬いたのち、つとめていつも通りの笑顔を浮かべる。そのまま獲物のディスクを両手で彼に差し出した。自分自身を元気づけるように、声を弾ませる。

「これっ、今回もかなり楽に盗れちゃった」

 にこっと笑ってわずかに首を傾けると、ウィルも優しい微笑を浮かべる。きっと、彼は気付いている。恵玲がここでずっと何を考えていたのか、何を思い出していたのか。全部とまではいかなくとも、だいたいのことは予想が付いているだろう。でも、恵玲は笑うのだ。いつも通り、力強く言うのだ。そしてウィルも、それに微笑んで答えてくれる。

「ほんと恵玲は頼もしいよ」

 辺りの暗闇にもかかわらず、彼の蒼瞳がじんわりと光っていて、恵玲はついちょっとだけ目を細めて魅入ってしまった。こんなに穏やかに優しく微笑んでくれる人は、他に見たことがない。


「あたし……信じるよ。E・Cのことも、影晴さまのことも」


 唐突に、囁くような声でそう言って、恵玲は真正面からウィルの目を見つめた。なんで急にこんなことを言い出したのかはわからない。でも、言わずにはいられなかった。

「ウィルくんが信じている限りは、あたしも信じる」

 言葉に、力がこもる。ウィルがうれしそうに目を細めた。
 


 このときはまだ、何も知らなかった。自分達の周りで今何が起きているのかも、この先何が起こっていくのかも――……

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.77 )
日時: 2011/08/10 20:25
名前: 北野(仮名) (ID: kji2ZSe9)

走り回るならもっと動きやすい服の方がいいと思うよ、恵玲さん

とりあえずズボン、窓ぶち破るなら怪我しないように尚更の気が・・・

えーと、毎回更新された二時間後ぐらいにパソコンをつけるという

中々のタイミングの良さの北野です。

アクションってやっぱり使えたらストレスとか

発散できそうですよね、

特に走りまくったりすると

まあすでに俺は嫌でも部活は走りまくりなんですけどね

そういえば、もうすでに分かってたりしたらすみませんなんですけど

ウィルって一体・・・何人でしょうか?

イギリスとかでしょうか?

では私はこの辺りで・・・

次回も楽しみにしてます!

返信77&参照777!!! ( No.78 )
日時: 2011/08/10 21:44
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

タイトルはアレです、私がPC開いたときの奇跡的な数字です。
なんか参照100とか祝い損ねたんで代わりにここで……

参照ラッキーセブン達成しましたー!!\(^^)/

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました!!
特にコメントを残してくださったお客様、ここまで書けたのは本当に皆様のおかげです。ありがとうございますm(__)m
これからも読んでくださっている方が、そして書いている私自身が楽しい、おもしろいと思えるような小説を書けるように頑張りますので、もしよろしければもう少し(?)お付き合いくださいv


北野(仮名)さん>

北野さんだー!!v
コメントありがとうございますm(__)m

えれさまはミニスカで色々やっちゃいますからねww
あともっとすごいのは下橋の夜ゑちゃんだったりww あのこゴスロリのままケンカしますからww(ぇ

北野さんのタイミングの良さ神です!!
ほんとコメントをいただくと励みになりますv ありがとうございますv

部活は走らされますよねー><
私は走るのめちゃくちゃ苦手な人なので、えれさまのアクションの能力をちょっとだけ分けてほしい感じです>< 普通の人くらいの足の速さはほしいww

ちなみにウィーくんはイギリス人のクォーターです^^(最初の方の話にさらっと書いてあったかもww)
特別な理由はなし!! ただなんとなくかっこいいからです!!(←ォィ;

それでは改めてコメントありがとうございましたー^^
わ〜てか最後の一行めっちゃうれしいv
更新頑張ります!!

ウィル=ロイファーはイギリス人のクォーターです ( No.79 )
日時: 2011/08/10 21:51
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

今まで書いたのを見直してみたら……

(私にとっては)衝撃の事実発覚?

ごめんなさい、ウィーくんが何人か本編中で触れてませんでした。
完っ全に書いた気でいました、ごめんなさいm(__)m
(登場人物紹介でだけ書いたことがあるみたいです)
これからウィーくんの登場シーンらへんに修正入れます!! あ・でも何人か書くだけなのでここまで読んでくださった方は見に行かなくても大丈夫です。てか本当すみませんでした><

あ・一応言っておきますが、ウィーくんが何人かっていうことはぶっちゃけあっても無くても関係ないような設定なのでご安心ください。今までの話もこれからの話も、何も訂正はありません。ただ私が個人的に重要に思ってた設定を書き忘れてたことがショックなだけ……←

あとなんでハーフじゃないのかは突っ込まないでください。ただクォーターって響きが好きなだけです。
あと一応なんとなく【1/4イギリス人、3/4日本人】なクォーターのつもりでいたんですが……あれですね、そのわりにウィーくん見た目完全にイギリス人ですね← なんか【1/4日本人、3/4イギリス人】な気がしてきました(←ォィ;
なんていうかそれくらい重要じゃないゆる〜い設定です←

気付いてくださった北野さん、ありがとうございました、ほんと><!!
助かりましたv
ウィーくんの身元がわからないまま進んじゃうとこでした(笑

あの、他にもこういうことがあるかもしれないので、何か疑問なこととか気付いたことがあったら遠慮なくおっしゃってください。
それではほんとすみませんでした。

ウィーくんごめんよー><

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.80 )
日時: 2011/08/11 00:21
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

こんばんは〜!

更新早っ!
戦闘シーンでもないのに張りつめた雰囲気があって、いい感じですね〜。
恵玲が束の間見せた感傷的なシーン、無意識に恵玲の声を想像しながら読むと、無性に涙が入りますっ。そこに水希を引き合いに出されると……危険です。やっぱそうなるのかよ、とか突っ込みは受け付けませんので悪しからず……。

>>追伸
どうも2次でアクションの能力を拡大してしまっているみたいです。(汗)。ついでに、ウィルはイギリス人だと思って書いていたので助かりましたよ〜。

それではまた〜!

Re: Enjoy Club ( No.81 )
日時: 2011/08/13 08:05
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


ARMA3さん>

コメントありがとうございます!!

なんか空気急に張りつめちゃったんですけど、大丈夫でしたか……?^^:

でもやっぱ家族のこととか友達のこととかの話題になると、自然とみぃちゃんが引き合いに出てきますね(笑
みぃちゃんは精神的にかなり強い子だっていうことを最近知りました(ぇ いや、もちろん弱くはないとは思ってたんですが^^;
なんていうかみぃちゃんは最近勝手に動いてくれる感がありますv よくはわかりませんが><

あ・二次の方は何をどう変えても構いません、全然!! それでこその二次ですし!!
でもアクションの能力拡大ってちょっと気になるww えれさま最強じゃないかww←

ウィーくんの故郷がイギリスっていうのは書いたことがあったんで、そのせいかもですね^^

コメントありがとうございましたm(__)m
またぜひいらしてください♪

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.82 )
日時: 2011/08/13 09:07
名前: 黎 ◆YiJgnW8YCc (ID: BGc0M6LZ)


はじめまして友桃様、黎と言う者です。
第1章から今更新されている分まで読み終わったので、コメントを残させていただきます。

凄く面白いです。読み出してしまうと、とても続きが気になりパソコンの前から離れられなくなりました(笑
ほのぼのしたお話からシリアスなお話まであって、楽しませてもらったり、ドキドキさせてもらったりしています。
登場人物達も最高ですね。中でもイギリス人と日本人のクォーターと言うウィル君カッコいいです。

執筆頑張って下さい、陰ながら応援させていただきます。



Re: Enjoy Club 第2章 ( No.83 )
日時: 2011/08/13 17:46
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: .Y/VNxAC)

 友桃さん、お久しぶりですっ!!
 親戚の家でpcやってる朱雀ですww
 だけど物凄い田舎なのでpcの起動が遅くて遅くて;
 このサイトにくるまで、何分かかったことか……(泣)

 今回の話もすごくよかったです^^
 最後の伏線が読者をE・Cの世界に引き込ませますね♪
 完全に文章に見入ってしまったww 本当に尊敬します><
 
 これから何日間はpcできるのでb 
 ではまたノシ

Enjoy Club 2章 第1話『愛しき日常』(8) ( No.84 )
日時: 2011/08/15 14:08
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

 昼間めいいっぱい光と熱気で辺りを満たしていた太陽も沈み、代わりに暗く涼やかな影が地に落ちる頃。
 E・Cのチームの1つ――月下白狼のメンバーである安藤園香は、大学での集中講義を終え、新築の建物の外で軽く伸びをしていた。解放感がうかがえる彼女の頬を、風がやさしくなでていく。ちょっと湿気がこもっているが、夏にしては十分に涼しい。園香は外の空気をゆっくりと吸い込み、ふと暗い藍色の空を見上げた。見たところ星は出ていないようだ。
 夜空を見上げつつ、園香は少なからず残念な気持ちを抱いていた。昼間教室の中から見た空は、まっさらな青と、そこに浮かぶ綿のように膨らんだ真っ白な雲、というこれぞ夏という感じのものだった。まるで、キャンパスに描いてある絵画のような。もちろん日の光もさんさんと地面を照らしていて、それはそれは暑そうな、でもとても気持ちの良さそうな光景だったのである。こんな日にずっと屋内で講義を聞いているだなんて本当バカみたい、と園香は冷めた思いで講義に出席し、結局ずっと窓越しに空を見つめていた。こんなことなら今日は大学に来なければよかったと正直かなり後悔したが。
 なんにせよ、そんなだから講義を終えた後の彼女の喜びの大きさと言ったらなかった。ただ期待していた明るいお日さまはとっくに身を隠していて、軽い失望を味わわずにはいられなかったが。

 ――……まぁわかってたけどね。さっきまでずっと外を見てたんだし

 むくれた思いで胸中呟いたら、なんだか余計に不満が胸の内に膨らんできた。不機嫌そうに空をにらみ、唇を尖らせる園香。そういう感情を抑えるのは昔から苦手……いや、そもそも抑える気もないのである。園香は心の中で舌打ちをしてから、ようやく帰路についた。足取りは至極荒々しい。

 今日の帰り道は園香1人である。さっきまで一緒に講義を受けていた友達は皆、サークルやらバイトやらでそれぞれの場所に散っていった。園香も一応ダンス系のサークルに入ってはいるが、出欠の緩いサークルなので、今日のように軽い気持ちでサボることもできる。サークルは好きなのでできるだけ参加はしたいのだが、昨日のE・Cの任務で彼女は少し疲れていた。月下は麗牙と比べると確かに不真面目なグループだったが、影晴からおしかりを受けるのも面倒なので、ちゃんと任務をこなすときはこなしている。そして昨日がその“真面目に任務をやるとき”だった。

 ちなみに園香の能力は“浮遊”。自分自身空を飛んで空中で宙返りやら何やら自由が利く上に、軽いものであれば基本的に何でも宙に浮かすことができる。力は伴わないが、ものを盗る任務の時には結構役に立つ能力だった。実際は自分自身の満足のために使うことの方が多かったが。

 夜は空中散歩にでも行こうかな、などと結構真面目に考えていると、不意にバッグの中で携帯が震えるのを感じた。園香は小さく欠伸をしつつ、携帯を取り出し画面をスライドさせて、
 慌ててそれを両手に持ち直した。一気に目が覚めた上、不満も疲れも皆吹き飛んでしまった。月下白狼のリーダー、篠原扇からのメールだったのである。

『大学が終わったら、いつものところに来ないか?』

 ふわっと、園香の頬に赤みがさす。唇が自然と緩く弧を描いた。
 メールはもちろん月下全員に送られたものではなく、園香1人に送られたものだ。それだけで園香は嬉しい。胸が高鳴る。こうして彼女だけにメールが来るのはよくあることなのに、宛先に迅や春妃のアドレスが入っていないとそれだけで嫌なことなんて皆忘れてしまえるのだ。2人には少し悪いのだが。

 園香はたった今講義が終わったことを彼に伝え、携帯を握ったまま足を速めた。歩くたびにかかとの高いサンダルが音を立てる。髪はアップにしているので全く邪魔にならない。むしろ首筋に風が当たって気持ちいいくらいだ。歩きつつ彼女はふと自分の全身を見下ろし、思わず口角を上げていた。今日は偶然新しく買ったチュニックを着ていたのだ。夏らしい、涼やかなデザインのものを。チュニックの下にジーパンをはくというスタイルは、いつもと変わっていない。

 再び携帯のバイブがなって画面を見ると、扇から待ち合わせ時刻を記したメールが来ていた。今から順調に電車に乗れればちょうどいい時間だ。画面を見たまま、園香はふっと微笑む。

 もしこの場に月下の他のメンバー――神崎迅と富永春妃がいたら、きっとこんな会話が繰り広げられていただろう。



「けっ、まぁたお前ら2人だけで会ってんのかよ。相変わらずお熱いことでっ」

 迅は憎たらしく表情を歪めて、嫌味っぽく。

「なんで迅はお園にケンカ売るんだよー。仲が良くていいことじゃん」

 春妃は緊張感のない、でも耳によくなじむ声で。

 そうしたら園香は、春妃の体に肩を寄せ言ってやるのだ。挑発的な目つきで、勝ち誇ったような笑みを口元に浮かべて。

「ハルの言う通りよぉ迅。こんなに人数の少ないグループだと、嫉妬は禁物なのよ? 迅とは帰ってきてからちゃ―んと絡んであげるから、それまで大人しく待ってなさい」
「だぁれが嫉妬なんかするか、ボケッ。おいっ、ハルも何かコイツに言ってやれ!」
「迅。2人はラブラブなんだから、わりこみは良くないよー」
「……マジで軽蔑した目で見てんじゃねぇーッ!」



 迅が歯をむき出して叫ぶ様を想像して、園香はついくすっと笑ってしまった。迅も春妃もまだ高校生。大学生の園香から見れば、いい弟分だ。特に迅なんか非常にいじりがいがある。
 月下白狼に入って迅や春妃という友人に会えたことは、本当に幸運だったと園香は思う。そしてそれ以上に、これから会う残りの1人――リーダーの扇と出会えたこと。それはもう幸運を通りこして奇跡だ。こんなことを言ったら迅に鼻で笑われそうだが、はっきり言って彼に笑われたところで痛くもかゆくもない。「本気で恋したことのない迅にはわかんないのよ」と思いっきり上から目線で言い返してやるだけだ。

 前方に大学最寄りの駅が見えてくる。園香は力強い目つきで前を見据え、速いペースで歩を進めていった。カツカツと鳴るヒールの音は、どこかいつもよりも弾んでいた。

Re: Enjoy Club  ( No.85 )
日時: 2011/08/13 19:22
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


黎さん>

はじめまして、黎さんv
うれしいコメントありがとうございます!!

なにがうれしいって、この長い話を最初からここまで読んでくださったっていうのが1番うれしいですv 本当ありがとうございますm(__)m
大変だったでしょう……?笑

とにかく楽しんでいただけたようでよかったです^^!!
こんなふうな感想をいただくと、書いててよかったなぁってすごく思います。自分が楽しむのはもちろんですが、読んでる方にも楽しいとかワクワクするって感じてもらえるようなものを書きたいなぁと常々思っているので^^

ウィーくんは(も?)私の妄想のかたまりですww 銀髪蒼瞳の長髪って時点でww←
それにしても登場人物まで褒めていただけるなんてうれしすぎますv 我が子なんで、ほんとv 親バカなんでww←

改めてとてもご丁寧なコメントありがとうございましたm(__)m
ぜひまたいらしてください^^ 友桃が泣いて喜びますのでww


(朱雀*@).゜. さん>

お久しぶりです!!
よかったです、PCの使える環境にもどれた(?)ようでww

それにしてもとてもうれしい感想が……v
私はそんな尊敬に値するようなものは書けませんが、そう言ってくださるだけでもすごいうれしいですー><v でもやっぱ私はそんな尊敬されるような人じゃないですー><
でもでもやっぱ文に見入ってしまったとか言われるとうれしすぎてつい調子にのっちゃいます……っ><←

最近は正直な話結構筆が乗ってるので、すごく気分が良かったりv
筆のってるうちに更新しちゃお♪

それではいつも本当にコメントありがとうございます!!
ぜひまたいらしてください^^

ぶっちゃけどうでもいいことだけど…… ( No.86 )
日時: 2011/08/15 10:35
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

またミスを犯しました(ぇ

今小説の中だと9月なのに、なんでお園ちゃん大学いってるんでしょう……?(たいていの大学生は8〜9月が夏休みなんです)
たぶん言わなければ気付かれなかったミスのような気もしますが(笑)、一応集中講義ってことにしておきます>< 修正しときます><

ちなみに集中講義は、単位を取るのに必要な授業時間数の関係で、夏休みに行われる講義(授業)のことです。参加が基本的に必須な^^;

てかみなさんお園ちゃん覚えてるかな……?
もうちょっと説明書いておいた方がよかったかな……?

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.87 )
日時: 2011/08/15 14:01
名前: 北野(仮名) (ID: ja6QJnOq)

えーと、ただいま一章の方を見て、安藤さんを
見ていたらですね・・・
衝撃のセリフがあったんですけど・・・

『そのうち影晴に、痛い目見してあげたいわねー』

素晴らしい裏切り宣言ですね、挑戦的というのでしょうか・・・
そして迅君子供ですねー
精神年齢若い通り越して幼いんじゃないでしょうか。
でも迅君が友達だったら結構面白そうですね、特にいじったら

またしてもなんだかタイミングのいい北野はこのあたりで・・・

Re: Enjoy Club ( No.88 )
日時: 2011/08/17 19:43
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


北野(仮名)さん>

コメントありがとうございます!!

お園ちゃんは結構過激なこともいいますね^^;
影晴にあからさまに敵対する人麗牙光陰にはいなかったので、書いててすごく楽しいですけどv←
彼女の台詞は実現するんでしょうかねー^^?

たしかに迅はガキ(←)なイメージで書いてる部分なるので、伝わってうれしいですv あとなんとなく犬なイメージww 歯むき出して吠える犬ww←
なんかこの子ひとりだけやったらテンション高いですょね(笑

迅と友達になったら絶対楽しい^^ いじりまくるww←
迅は口は悪いかもですが根はいいやつです、かなりv
てか私の書く小説は基本的に性格の悪い人がいないっていう; よくないんですけどね、そういうの^^;

それではぜひまたいらしてください♪
コメントありがとうございましたー!!

登場人物紹介-15- ( No.89 )
日時: 2011/08/22 21:12
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

こんなコーナーがあったのを唐突に思い出しましたww

前回からの引き続きで、15人目は葵の紹介をしたいと思います!!
今までの14人のプロフィールは第一章のスレの>>647で見れるのでお暇でしたらのぞいてみてください^^ 結構懐かしいかもv


【NO.15】友賀 葵 Tomoga Aoi

   ・年齢:13才(中2)
   ・誕生日:10月14日
   ・血液型:O型
   ・身長:158cm
   ・茶髪(生まれつき)


友賀亜弓の弟・葵です!!
この子たま〜にしか出てませんが、覚えていただけましたか?笑

この子は明るくてノリがいいんだけど、すっごいナルシで生意気な中学生!!ってイメージでつくりましたv あ・中学生がそういうイメージってわけではないですょ?^^;
具体的な例を出すと、古い気もしますがセーラームーンに出てくる主人公・うさぎの弟みたいなイメージです、かなり^^ うさぎの弟くんも姉のことを「ばかうさぎ!」って呼んでたので、葵にも「バカ姉貴!」って言わせたいなぁって願望がなぜかありましたv

でも姉であるあーちゃんとはほんとは仲いいです。顔を合わせればプチ喧嘩ですが、なんだかんだ……ね^^;
ちなみに風也にはあこがれてます♪ 将来ああいうかっこいい人になりたい!!みたいな^^

それと葵は顔立ちがジャニーズ系で実際かっこいい(かわいい?)ですv 本人自覚ありww それにモテますv ノリいいので友達も多いですv
それとタレントになってみたい……気もするけどあんまり真剣には考えてない感じ^^;

部活はテニス部です! E・Cのキャラテニス部多いですね。有衣と夜ゑもテニスですし……。あ・あと帰宅部も多いなww
あと身長は今伸びてる最中v

葵のキャラ絵は手元にあるからそのうちのせたいなぁv


ってことで、突然のキャラ紹介失礼しましたm(__)m
次は〜ほんとは月下のメンバーに行きたいとこだけど、葵紹介したからふぅちゃんかなぁ……
ふぅちゃん出てくるの結構先なんだけどなぁ……
まぁこんなかんじで(ぇ

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ紹介= ( No.90 )
日時: 2011/08/22 23:03
名前: 夜兎__〆 ◆8x8z91r9YM (ID: 4CT2wXi/)

お久しぶりです。やとです。
コメディの方はあんま覗いてなかったのですが、とあるきっかけでこっちで小説を書くことになり、今コメディの小説を見て回ってます。

やっぱり、そこいらの(言い方悪いですがw)小説とは一線を画していますね。

コメディの方だと、掛け合いがメインの小説が結構多く、描写がうーんってなるのが多いのですが、あなたの小説はきれいな描写で、更に自然な会話、スムーズな展開の仕方が出来ているので、とても素晴らしいと思いました。

こっちで書く以上、ここのシリアスとはまた違った書き方をしなければいけないので、参考にさせて貰いますw

お邪魔しました。

Re: Enjoy Club ( No.91 )
日時: 2011/08/25 00:03
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=jCowvrMyKEY

夜兎__〆さん>

おひさしぶりです!!
コメ返し遅れてすみません><
再びコメントをいただけてすごい嬉しいです^^ ありがとうございます!!

私の小説は全然ダメです、もうほんとに。
書けば書くほど、他の人の文章を読めば読むほど痛感しますね、自分の小説がまだまだだってことを。
それでも楽しいから書いちゃうんですが^^;

……とか言っといてやっぱ褒められるのはうれしいですv←
ありがとうございますm(__)m 精進します^^

コメントありがとうございました^^ また来てくださるとうれしいです♪


長いかもしれない独り言>

今日Aqua Timezのライブがありました。
なんかもうため息しか出ません。感嘆っていうか、とにかく余韻がすごい。
今からだらだらとしゃべる内容はEnjoy Club本編とは全く関係なくなる気がするので、スルーしていただいて結構です^^

私、アクアが大好きで、本当に好きで好きでしょうがないんですけど、
どこが一番好きかって言われたら即答します。“歌詞”だって。
歌声もメンバーの雰囲気ももちろんみんな好きなんですけどね。

一番好きな歌の歌詞です↓↓↓
できれば歌(参照より)と一緒に読んでみてください。





青い空

歌:Aqua Timez 作詞:太志 作曲:太志


夕日が街をオレンジに染めて促した溜息
風が人を未来へ逃がした 人は風に悲しみを隠した
辛い時ほど 笑おうとする哀しいくらい前向きな動物 今日も人間 希望を持ち夢中遊泳
内に強く意思を持ちなさい 目に見えぬ大きさを持ちなさい
容易く頬を濡らしてはいけない そう教えられてきた
ただ本気で戦い 本気で生きた時 どうしようもなくこぼれるものを 恥じる必要はないとも
真っ直ぐに夢を追い続けたり 真っ直ぐに人を好きになると 時に辛いな 座れば転ばないな
それでも それぞれが独自の喜びと悲しみの隙間で 泣きながら笑い 倒れながら歩き
自分であることをいつか誇れるように 今日も胸を張るんだ

時は確実に流れ僕らを大人にした 出会いというよりは別れが人を大人にした
学びはいつも後れてやってきて人を育てる
人は変われる 変わろうとするために雨に濡れ 歩みを進める
時に夜はどこまでも深い 歩いているのに前に進めないような
独り取り残されるような気持ちになるけど
どんなに強い人でも きっと同じように 絶望と希望を繰り返して生きてるんだ

人なんてみんな
青すぎる海を 高すぎる空を 心に映して 彷徨うように
言葉を咲かしたり 涙を流したり 喜びを探したりして生きてる

日向に夢を散らかして 光を吸い込んで夢の続きを膨らました
そんな風船を誰もが持っている 空に浮かべたくて でも空に沈めたくなくて
「現実」っていう世界に負けそうになる それでもなんとか前に転がる
生物に永遠っていう退屈は与えられなかった
だからこそ思いきり生きることができるんだろうな
強さ一つではなく 優しさ一つでもなく
色んな自分と出会い 限られた時の中を転がっていくんだ

人なんてのは
青すぎる海を 高すぎる空を 心に映して 彷徨うように
言葉を咲かしたり 涙を流したり 喜びを探したりして生きて…
青すぎる海に 高すぎる空に 未来を浮かべて 祈るように
明日に立ち向かい 涙を振り切り 風の中をただ進めばいい

一つの想い 数え切れぬ問い 
語る風景 沈黙の影絵
一つの出会い 永久の宿題 
静かな海 静かな空
それを眺める人間





……たぶん人によって感じることは違うんでしょうけど、
私なんかはすごく色々考えちゃいます。色々考えちゃうし、すごく優しい気持ちになれるような気がします、不思議と。
アクアの曲を聴いてると、私もこれくらい……これくらい人に何かを感じさせて、考えさせるような言葉が書けたらいいのにって、本気で思います。それでできれば、読んでる人を優しい気持ちにさせるような、そんな文章が書ければいいのにって、そう思っちゃいます。

結構前からいつも思ってたことなんですけどね、なんで突然ここに書こうと思ったんだろう……。あ、ライブいって生の声でこの歌詞聞いて本気で泣いたからか←

てことで、いつかこの詩みたいな小説を書いてみたいなぁ……っていう独り言でした←
小説の内容関係ない話すみませんでしたm(__)m
大人しく小説の続き書きます^^

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ紹介= ( No.92 )
日時: 2011/08/25 10:00
名前: 黎 ◆YiJgnW8YCc (ID: WbbkKfUP)



おはようございます。

Aqua Timezのライブに行ったのですか!!
私はライブというものは一度も行ったことがないので、羨ましいです。
私もAqua Timez好きですよーw
青い空という曲は聴いたことがなかったので早速聴いてみました。
良い曲ですね、気持ちが落ち着くし穏やかになれます。

友桃様の小説はこうしてつくられていくんですね。
私も小説を通して何か伝えられたらいいなぁとか思っちゃいます←

執筆頑張って下さい。

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ紹介= ( No.93 )
日時: 2011/08/25 12:40
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: ZUkStBmr)

束の間アクアのスレですね(笑)

青い空、早速聞かせていただきました。
これは何度も繰り返し聞く必要がありそうですね。

Aqua Timezって歌詞だけ集めて詩集にしていいんじゃないか、っつうくらい読ませる詩が多いですよねぇ。
でも発音に癖があるから、歌詞カード無いとなかなかその素晴らしい歌詞の意味が伝わらないという、悲しい特徴が。。。

それにしても、太志は日常生活のどこからこういうことを感じ取るんだろ、と曲聞く度に疑問に思うことであります。

この曲もライブで流れたんでしょうか。曲想からすると終盤で流れそうな感じですね。

ありがとうございました〜!!

Re: Enjoy Club  ( No.94 )
日時: 2011/08/29 11:18
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: 返信遅れてすみません><

黎さん>

私の勝手な独り言にコメントをいただけるとは思いませんでした^^
ありがとうございますv

曲も聞いていただけたようで……
いい曲ですょね。本当に。

なんかアクアの曲聞いてると今書いてる小説があまりにも薄っぺらく感じられて最初から書きなおしたくなっちゃいます(ぇ いや、ここまで来てさすがにそれはやりませんが、ヘタしたら完結した後またリメイク作っちゃいそう>< 内容かなり変えて><
そのまえに完結できるかどうかが問題なんですけどね!!←

気合い入れ直して(←)執筆頑張ります!!
コメントありがとうございましたー^^


ARMA3さん>

雑談の「描写力」のスレでは名前の「3」をつけ忘れてしまい申し訳ありませんでした(笑

太志くんはわたし的には不思議な人ですねー。みんな1人1人の近くにいるようで、なんだか雲の上の人のようです。本当に意味がわかりませんが(笑

わーどうしよ自分の書いてる小説にものすごく納得がいかない……!! ってここで愚痴ってもしょうがないんですが^^;

あ、なんか言い忘れちゃってましたが!!
銀賞おめでとうございます!!v うれしかったです、すごく^^
これからも応援しているので、がんばってください♪
続き読みたいなぁ……時間ほしいなぁ……




Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ紹介= ( No.95 )
日時: 2011/08/29 15:54
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: EZ3wiCAd)

 enjoy club銀賞おめでとうございます!!
 これからも執筆頑張ってくださいね♪

Re: Enjoy Club  ( No.96 )
日時: 2011/08/30 07:45
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

(朱雀*@).゜. さん>

わぁ〜ありがとうございます^^!! 
朱雀さんに祝っていただけてすごくうれしいですーv てかほんと朱雀さんの1票のおかげです!!
これからもがんばります♪


みなさま>

元々最近更新してないので言わなくてもいいような気はしますが、友桃は明日から5日間カキコに来れません><
再び台湾に行って参ります!! なんか私中国語圏にしかいってない気がする!!笑
旅行先のホテルで続き書きたいなぁv

それと、ひとつお知らせが^^
だ―いぶ前からコツコツとやっていた第1章2話の修正がこの間終了しましたー。長かったー……。てか最近最新話あげれないのこれのせいだ、確実に(笑
すでにHPのほうにアップされているので、もしお時間がありましたら見てやってくださいm(__)m 内容は変わってませんが、字数的には倍に増えてます(笑
それと、もし読みにくいところがあったり、ココこうした方がいい!!とかご意見ありましたら、ほんと遠慮なく教えてください。自分じゃ気付かないことってたくさんあるので><

それでは返ってきてから最新話あげられるようにがんばります!!

それと最後に、小説大会投票してくださった方、本当にありがとうございましたm(__)m 票を入れてくださる方がいてすごくすごくうれしいです。またコツコツ頑張って書いていきたいと思います!! よろしければ、とりあえずは2章完結まで(笑)お付き合いください。
改めてありがとうございました!!

あとあと、
詩織さん、夜兎さん、大賞おめでとうございます^^!! そしてE・Cの二次を書いてくださったARMA3さん、入賞おめでとうございます!!v
皆さんの小説、これからも応援しておりますv

Re: Enjoy Club 第2章 =キャラ紹介= ( No.97 )
日時: 2011/08/30 05:23
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

コメ遅れてしまいましたが、小説大賞銀賞おめでとうございます!!
コメディ・ライトの膨大なエントリーの中から第2位になるって、やはりECは素晴らしい作品ですねぇ!

再び海外ですかぁ?!なんかものすごくアクティブに過ごされてますねぇ。ただただ驚くばかりです……。

気をつけて行ってきてくださいね〜。


それではまた〜!

Enjoy Club 2章 第1話『愛しき日常』(9) ( No.98 )
日時: 2011/09/04 11:58
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: 退屈な話が続きますが今しばらくご辛抱を←


 左腕を軽く持ちあげて時間を確認する。園香に指定した待ち合わせ時間まであと数分だ。扇は腕を戻すと、黙って歩く速度を速めた。



 ――園香と出会ってから、いったいどれくらいの月日が経ったのだろう。

 そんな疑問がふとわいて、扇は歩きながらつい指折り年数を数えてしまった。園香がE・Cに加入したのは扇が加入した1年後なので、もうかれこれ7年も経っていることになる。それまでは住む場所も学校も、学年さえも大きく違う、ただの赤の他人だった。E・Cに入らなければ、いや、そもそもこんな人外な能力を身に宿していなければ、おそらく決して出会わなかったであろう女性。そんな女性と今こうしてお互いの時間を会わせ、2人きりで話をしようとしているのは、考えてみれば奇跡に近いことだった。単純に考えれば、だが。

 扇は足をテンポ良く動かし、いつもの待ち合わせ場所―海の一望できる海浜公園―を目指す。足が長いせいか歩幅が広く、彼は基本的に人より歩くのが速い。短い石の階段を降りつつ、ずれそうになる黒縁の眼鏡を指先でおさえる。クリーニングに出したばかりのワイシャツの袖は七分丈で降り、襟元は1つボタンをはずしてシンプルだがオシャレなデザインのネクタイをきちっとつけている。だらしない恰好が嫌いな彼は、ネクタイをはずすのにも抵抗があるのだ。適度な長さに切った黒髪も綺麗に整えられていて、しっかりと性格が出ている。引き締まった顔つき。好きなくとも見た目に関しては硬派なのだ、彼は。

 海浜公園とたどりつき、そのさらに奥を目指す扇。脇目もふらず一直線に待ち合わせ場所に向かう彼の頭には、未だにぐるぐると疑問が渦巻いている。

 ――……俺達が出会えたのは、本当に奇跡だったんだろうか

 もう、ずっと以前から何度も繰り返してきた問いだった。そして、簡単に答えを出すのは困難だろう問い。自分達はなぜ能力を持って生まれてきたのか。自分達はなぜ影晴のもとで能力を駆使し任務をこなしているのか……いや、そもそもなぜ影晴は能力者である自分達をE・Cという組織に集結させたのか。

 海側から吹いて来る冷たい潮風が、真正面から扇にぶつかってくる。冷気が、彼の体を一気に冷ました。

 ――……影晴が、仕組んだことではないのか?

 脳裏に浮かぶ、影晴の顔。いつも悠然と微笑み、ただ能力者達をあたたかく見守っているかのように見える主。しかし彼は、E・Cのメンバーにまともに素性を語ったことはない。出身も、年齢も、職業も、家族のことも。職業についてはE・Cがそうなのかもしれないが。扇達E・Cのメンバーが知っているのは、彼自身が“透視”と“能力察知”の能力者であることだけだ。
 扇は正直影晴のことを信じることができなかった。この間屋敷に呼ばれ、麗牙のメンバーと初めて対面し、最後に1人残されて影晴と話したあの日以来、さらに警戒心が増した気もする。

 それまで一定のリズムで動いていた足が、ゆっくりと速度を落としていった。数歩進んだ先で立ち止まり、扇は神妙な顔つきで遠く前方に広がる水平線を見つめる。この周辺には人気がない。聞えるのは、波のざわめきと、海側から吹いて来る風の音のみ。目を閉じると、自分の心がしんと静まり返るようだった。体の横で、両のこぶしを握る。

 ――……話そう園香に、あの日のことを。もうこれ以上、影晴には従えない

 ゆっくりと瞼を上げる。眼鏡の奥には、決意を固めた断固として揺るがない目があった。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.99 )
日時: 2011/09/04 17:33
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: EZ3wiCAd)

@友桃さん

 おかえりなさいっ♪
 そして更新お疲れ様です^^

 今さっき気が付いたこと……
 扇が結構かっこいい!!(ぇ
 いや、急になんだよって話ですが、私はチャラ男よりも黒髪の硬派な男性が好みなのでちょっとびっくりしましたww
 月下白狼も捨てたもんじゃないなww←

 あとHPの小説はまだ全部読み終わってません……;
 時間があれば読みに行くので!

 ではまたノシ

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.100 )
日時: 2011/09/05 19:57
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: ZUkStBmr)
参照: 描写スレと共にキリ番ゲットーー(喜)

こんにちは〜!

反乱分子、万歳です!(??)

そっかぁ、影晴への反旗の口火を切るのは扇なんですねぇ!
影晴は月下(というか扇か)に相当嫌われてますね。

(宣伝じゃないのですが)二次ではウィルが拒否反応示で天銀と露骨に物理的な衝突をしてます(笑)。

作品が合わさるわけではないのですが、今回の話の影響で自分の意識の中ではECがかなり危機的状況です。
唯一の希望はウィルの影晴への忠誠心か、みたいな妄想が脳裏を駆け巡ってます……。

扇達、1章の亜弓たちとは一味も二味も違った盛り上がりを見せつけてくれそうですねぇ〜。

かなり期待しております!

返信100突破!! ( No.101 )
日時: 2011/09/05 20:57
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

返信100とうとう突破しましたー\(^^)/
長かったぁ……。
ARMA3さんキリ番踏んでくださってありがとうございますv 私自分で踏みたくないんで、どなたかが踏んでくださらないとコメ返しも最新話アップもできないんですょ^^;←

ここまで読んでくださったみなさま、そしてコメントまで残してくださったみなさま。
本当にありがとうございましたm(__)m
読者の方がいてくださることが一番の励みです。できればこれからもよろしくおねがいします^^

それで、企画をやろうかなぁと思っているのですが……
何か案があったら教えてください← 
友桃はもうネタ切れです><



ARMA3さん>

返事が遅れてしまってすみません><
いつもコメントありがとうございます!!

お祝いの言葉ありがとうございますm(__)m やっぱり読者の方に祝ってもらえるのはうれしいですね^^
これからもがんばりますv

さてさて反乱分子の件ですが←
影晴信用されてませんねー笑
でも私も同じ立場だったら信用できないと思います。だって身元伏せすぎでしょ、影晴……!!笑←

それとARMA3さんのおっしゃる通り、扇たちの関わってくる話はたぶん1章とはまた全然違ったものになってくると思います^^ それを盛り上げられるかどうかは私とキャラ次第(笑
でもその盛り上がるとこまでがきついですねー退屈な話が続いちゃって^^;
たぶん次上げる話はもう少しおもしろくなる……てか読んでるこっちが顔真っ赤みたいな展開になると思うので(ぇ)楽しみにしててください♪

てかこれコメディ・ライトに載せてていいんだろうか。。。
そのうちアク禁くらわないだろうか。。。

それでは二次の展開にめちゃくちゃ期待しつつ(わくわくv)
コメントありがとうございました!!
ぜひまたいらしてください^^


(朱雀*@).゜.さん>

コメントありがとうございます!!
やっぱいつも来てくださるお客様がいるとうれしいなぁv
あ・そういえばまだ朱雀さんの小説コメント残してませんが、読んでるんで!! まだ途中なのです>< いつも通り楽しませてもらってます♪

で、E・Cに話を戻しますが……
奇遇ですねww(ぇ
私も最近書きながら「扇かっこいいかも」とか思ってたとこですww←
すみません、作者が自分で何言ってんだって感じですね。でも、前からいってる通り基本私の妄想から作られたキャラなのでww
あと次の話を今書いてるんですが(たぶん明日あげられます)、
わたし的にはめちゃくちゃテンションあがってます← 扇がヤバいです、ちょっとマイブームになりそうです(←ォィ;
あんまり語ると変態になっちゃうのでこのへんでやめておきますが……^^;
でも朱雀さん、白波と扇かぁv
ちょっと朱雀さんのタイプがわかってきましたv←

あとHPのほうはほんと何もすることが無くて退屈な時にでも読んでやってください><!! 暇つぶしにでもして下さればうれしいですv

それでは、コメントありがとうございましたー♪
またぜひいらしてください^^

Enjoy Club 2章 第1話『愛しき日常』(10) ( No.102 )
日時: 2011/09/06 20:57
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: これコメディ版に載せるのまずかっただろうか>< 2ページです


 海浜公園の1番奥にある、白い柵に囲まれた展望スペース。海面よりも数メートル高い位置にあり、この公園の中で最も見晴らしのいい海に面したこの場所が、園香との定番の待ち合わせ場所だ。まるでカップルのためにしつらえたような白い2人用のテーブルとイスが、柵の近くに2組置いてある。そこからすぐ見えるところに噴水もあり、なかなか雰囲気のいい場所だ。昼間に来ればアイスクリーム屋の屋台が通ることもある。

 その海の一望できる展望スペースに、1人の少女の姿があった。柵にひじを乗せ、こちらに背を向けて深い藍色の海を見つめている。どうやら彼女の方が先についてしまったらしい。力強い波の音を聞きながら、扇はその背中に声をかけた。

「――園香」

 待ってましたと言わんばかりの勢いで振り返った園香は、そのまま柵に背をつけ嬉しそうに口角をあげる。ちょっと垂れた芯の強い目は、ぴったりと扇にあてられている。扇は挨拶代わりに軽く手を上げると、他人にはわからない程度の淡い笑みを浮かべ彼女に近付いていった。周りに人気はなく、波の押し合う音だけが背景に流れていた。

「突然呼び出して悪かったな」
「どうしたのよ? いつものことじゃない」

 そう言って、ふふっと笑う園香。確実にいつも通りデートだと思っている。
 彼女の隣りに並んだ扇は少し申し訳ない気持ちになって、しばらく黙ったまま海の方に目をやっていた。園香も海に向き直って、しかし目だけはこちらをずっと見つめている。彼女の不思議そうな眼差しを頬に感じながら、扇は先程の決意を自分自身に再確認した。来たばかりなのに真剣で張り詰めた空気が彼の周りを取り巻いていて、園香は何も言えずにいるようだった。

 どれくらいの時間が経っただろう。扇は視線をそのままに、真剣な表情のまま口を開いた。予想していた以上に、固い声が自分の口から出ていた。

「E・Cのことで、真面目な話があるんだ」

 そう言って園香に目を向けると、彼女は少し目を丸くしてこちらを見ていた。その瞳が次第に失望と不満に染まる。やはり最初に言っておいた方が良かったかと少し後悔しながら、扇は園香の返事を待っていた。
 そのうち彼女は唇を尖らせ、すねたように言い捨てた。

「扇はいつだって真面目でしょっ」

 ふんっとそっぽを向いてしまいそうな勢いだ。声が思いっきり不機嫌そうである。しかもちょっと上目遣いにこちらのことを睨んでいて、扇は内心苦笑を洩らしてしまった。本当に誰が相手でも感情をそのまま表に出す子だ。よくポーカーフェイスだと言われる扇とは大違いである。
 扇から視線をそらして、不満げに海を睨みつける園香。これは本題に入るよりも先に彼女をなだめた方がいいかもしれない、そう思って口を開きかけた扇を、園香の怒ったような声が遮った。

「いいわよ。……何? 麗牙の話?」

 棒読みのような気がするが仕方がない。扇も正面を向いて顔を伏せると、緊張を吐き出すように息を漏らした。そのまま静かに目を閉じる。園香の視線を感じる。声を落ちつけ、扇は言った。

「影晴のことだ。それに、俺達自身のこと」

 園香の周りの空気が一気に凍るのを感じた。ゆっくり隣に視線を戻すと、彼女は冷えた目つきで海の方に目をやっている。彼女のアップにした茶髪が、潮風を受けて毛先だけなびいている。ボリュームのある前髪も風に持っていかれているが、特に気していないようだ。ただひたすら唇を引き結んで前方を見つめている。口を開く様子はない。
 扇はしばらくそんな彼女を見つめた後、くるりと海に背を向け、柵にひじをかけてもたれかかった。前方に広がる石畳の広場は、小さな噴水がある以外は閑散としていてどこかさみしい。小高くなった波が崩れ水面に打ちつけられる音や、波が波を押し出す音が迫力を伴って背中に響いて来る。そのうち広大な海に自分の存在がかき消されてしまうような錯覚に陥って、扇はせかされるように柵から身を離した。そのまま再び海の方に――園香の方に体を向けると、彼女もこちらを振り返りつんとした表情で扇を見ていた。

 絶え間なく続く波の音。その中でひときわ大きな波の崩れる音が聞こえた時、扇はようやく口を開いた。

「この間、迅と俺が影晴の屋敷に行ったとき、俺だけ屋敷に残されただろう。あの時、影晴が言ったんだ」

 ごくりと唾を飲み込んで、ざっと周囲を確認する。大丈夫だ、少なくとも見える範囲に人はいない。
 扇は固い声で続けた。

「“E・Cへの依頼が増えてきたため勢力を拡大することになった。重大なことではあるので、一応月下白狼のリーダーである君だけには伝えておこう。ただ、任務内容はこれまでと変わらないし、グループも変わらない。だから余計な混乱を避けるためにも、月下の他のメンバーには内密にしておいてほしい”とな」

 園香が明らかに不審げな表情で目を見開いた。それを扇は静かに見返す。実際よりも強めな表現が多少混じったような気もするが、言われた内容はあっているはずだ。“勢力拡大”、“メンバーには内密に”。怪しすぎると、言われた瞬間扇はそう思った。どうしてこんなに怪しすぎる内容をよりによって自分に言ったのだろう、と疑問には思ったし、もしかしたら何らかの意図があってわざと言ったのかもしれないとも思ったが、かと言って手をこまねいて見ているわけにもいかない。

 やがて園香が考え込むように目を伏せ、調子の低い声で呟いた。

「ほんっとに怪しすぎるわね。逆に何か企んでそうで心配だわ」

 どうやら扇とまったく同じことを考えているようだ。思わず苦笑を洩らした扇は、唐突に園香の方に歩いていった。はっとして顔を上げた園香を、何も言わずに優しく抱き寄せ顔を近づける。強く、扇の腕をつかむ園香。そのまましばし2人の影が重なった。少ししてゆっくりと身を離すと、園香は頬を染めて満足そうな表情を浮かべていた。そんな彼女に、扇は落ち着いた声で言った。


「月下白狼を……いや、E・Cを抜けないか? ……一緒に」

Enjoy Club 2章 第1話『愛しき日常』(10) ( No.103 )
日時: 2011/09/06 20:58
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


 急速に遠ざかっていく水の音。確かに前方には水平線が見えているはずなのに、その海すら存在を消し、まるで園香と2人きりの世界にいるようだった。園香は扇の右腕をつかんだまま、黙りこくっている。独り言のように、扇は呟いた。

「抜けられないかもしれない。駄目だと、影晴に言われるかもしれない。それでも、何もせずに信用のおけない奴に使われているのは、嫌なんだ」

 言いつつ顔をしかめると、園香がふっと微笑んだ。それはそれは大人っぽい、魅力的な微笑だった。

「いいわ。あたしも扇と一緒に行く」

 予想していたよりも迷いのない声音に、扇はほっと胸をなでおろす。彼女の自分に対する気持ちは知っていても、やはり少なからず不安はあるのだ。
 口元に笑みを浮かべたまま、園香は首をかしげた。

「迅とハルはどうするの? やっぱり一緒に抜ける?」
「それは本人に聞いてからだな。なにせE・Cを抜けるということは、能力を堂々とある程度の誇りを持って使える場がなくなるということだ。2人ともあまり能力を使っていないとはいえ、一応は一大事だからな」

 園香は黙ってうなずき、つかんだままの扇の腕を唐突に引き寄せ彼の体にもたれかかった。扇が見下ろす先で、彼女は恍惚とした表情を浮かべ目を閉じている。完全に緊張の糸がほどけた扇は静かに微笑んで、彼女の頭に優しく手を置いた。目の前に広がる深く広大な海は、静かに波の音を広げている。

 何となく、先程気付いたことを口に出して言った。

「……今日の服、新しいな」

 園香が瞼を上げる。

「それ気付いてくれるのうれしいけど、重大な話の後だとなんかタイミング微妙よ」

 そんなことを言いつつうれしそうな顔で、園香は澄んだ笑い声を上げた。

参照1000突破!! ( No.104 )
日時: 2011/09/06 21:03
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


第1話終了ですー^^
ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございましたm(__)m

そして参照1000突破いたしました\(^^)/

もう一度この数字を拝めるだなんてなんだか感慨深いです……
本当にみなさまのおかげです、ありがとうございます!!
そしてこれからもがんばるので、よろしくおねがいします^^

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.105 )
日時: 2011/09/06 22:21
名前: 北野(仮名) ◆nadZQ.XKhM (ID: GsncfwNf)

1000突破って凄いですね、流石、尊敬の念しか溢れてきません
そして、第一章再び入賞おめでとうございます
あの後学校始まって忙しくて・・・


確かに、若干コメディ感が抜けてるかもですが
別に大丈夫だと思いますよ。
最後のところでシリアスから離した感があるように感じましたから。

にしても、扇さん真面目って言われている割には
度胸ありますね、格好いい・・・

では、これからも続きを楽しみにして読ませて頂きます

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.106 )
日時: 2011/09/07 00:36
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

こんばんは〜!

アップ早いです……。

確かに、麗牙と全っ然雰囲気違いますねぇ。
垢ぬけててちょっと近寄っり難いというか違う世界の人間達です。あの人たちは。
特にお園、女ですねぇ。…………mizの次に……。

コメディ・ライトに載せていいんだろうかという疑問の答えは火を見るより明らかっ!
答えは駄m……っ?!!!

でもこれで引っ越しとか言ったら地獄ですね。

やっぱEC面白いです!!

Re: Enjoy Club  ( No.107 )
日時: 2011/09/08 21:21
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


北野(仮名)さん>

1000突破も入賞も本当にみなさんのおかげです!!
何度お礼を言っても言いきれない><

もう学校始まってますもんね^^
でもこうして時間のある時に顔を出してくださるだけでもとてもとてもうれしいです!!
もちろん毎回来てくださるのも泣くほどうれしいけd(←黙;

大丈夫ですかね^^;
まぁ物語は生き物だからきっと許されるさ!ってことでやってくことにします(←意味不;
ちなみに最後のやつは、2人に可愛い会話をさせたいなぁと思って書きました^^

扇は真面目ですけど大人しくはないですからね^^
てか、かっこいいと言っていただけてすごくうれしいです……!!v

そして最後の一行がうれしすぐるv
本当にありがとうございますm(__)m
更新頑張ります^^


ARMA3さん>

こんばんわ^^
コメントありがとうございます!!

近寄りがたいですか(笑
2人の世界に入っちゃってますもんね^^;
あとみぃちゃんは女……?笑 あの子は女か……^^?笑
個人的に女の子ではないかと思う友桃の異議でした←

なんか諸事情で3章からはファジーに移らなきゃなぁと、なんとなくそれぞれの版の規則を見返してたら……

……え? キスシーン描写禁止規則、いつのまに無くなってたの……!?

ってものすごい衝撃を受けました←
私が気にしてたの、そこなんです。てか今回の話も、ものすごくものすごく遠回しに書いて、たぶん読者の方に伝わってないだろうなぁっていうくらいに遠回しに書いたんです(笑
でも、書いてもいいみたいですね^^ 解禁したならしたでお知らせしてほしい><
ってことで、お引っ越しはやめました。だって、コメディ版でもキスシーン堂々かけるもん←

わ〜最後の一言うれしいです。ありがとうございますv
それではコメありがとうございました!!


独り言>

やっと次から白波が出てきます……!!
作者もちょっと嬉しかったりv←
それでは2話も頑張って書いていきたいと思います^^ よろしくですv

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.108 )
日時: 2011/09/09 09:09
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: EZ3wiCAd)

 こんにちは♪
 今日は学校が休みなので来ました!!
 
 つか扇がかっこよすぎる〜><
 キスシーン描写禁止規則無くなってよかったですww
 まぁ、遠回しに書いても十分伝わりますが!!(ニヤニヤ←
 
 で、次は白波ですと!?
 一気にテンションあがりますね♪←
 お気に入りの二人が(ぇ)いっぱい出てくれて嬉しいですv

 おっと、なんか自分暴走寸前なのでここで終わっときましょうww
 更新楽しみにしてます^^

Enjoy Club 2章 第2話『灰に染まる波』(1) ( No.109 )
日時: 2011/09/09 22:17
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: ん〜微妙な話になってしまったやも。。。

 鮮やかなオレンジ色に燃える夕日が、街をも同色に包んでいる。名残惜しげに友達と別れる小学生も、買い物に向かう母親も、みなが一度はその光を振り返り感嘆の色を瞳に浮かべている。その美しい光はもちろん、風音高等学校の殺風景な屋上にも例外なくふりそそいでいた。

 今日は風がない。まるで、ぴたりと空気が静止してしまったかのように。
 有希白波は、彼にとって定番の場所とも言える風高の屋上で、ひとりフェンスにもたれてワインを飲んでいた。風音は住宅街なので高い建物は少なく、この場所はかなり見晴らしがいい。ずっと遠くにある美しい夕日が、白波の大人びた顔を、ワインのボトルを金色に染めている。思わず目を細めてしまうほどのまばゆい光。白波には強すぎる、光。

 最後の一口をあっけなく飲み干した白波は、なんの名残もなく夕日から目をそらし、床に置いてあったスケボーを足を使って手に取った。これを使えば空が飛べると知ってから、ずっと使いこんできたものだ。ところどころはげてやや年季ものになってきているが、折れでもしない限りは新しいものを手に入れる気は毛頭なかった。ちなみにこのスケボーは、公園に落ちていたのを拝借したものである。
 白波はスケボーを片手にぶら下げたまま、何となく空を仰ぐ。今日は本当に風がない。無造作に高い位置で結いあげた黒髪も、揺れもせずに落ち着いている。おかげで夕日の照りつける暑さがそのまま辺りに残っていた。それでも白波は汗一つかいていなかったが。

 唐突に白波は、手に持っていたスケボーを屋上のコンクリートに投げ捨てた。大きな音を立てて小刻みに左右に揺れているスケボーを、白波は慣れた動作で片足を乗せ押さえつける。そしてどこかずっと遠くを見やったところで、不意に目を瞬かせ視線を下に落とした。ズボンのポケットに入っている携帯電話が、バイブ音を鳴らしていた。
 表情を変えないまま淡々と携帯を開く白波。麗牙光陰のリーダー・ウィル=ロイファーからのメールである。任務の連絡かと思い一瞬携帯を握る手に力がこもったが、彼の予想は見事に外れてしまった。

『今日、夜ごはん家に来れる? みんな集まるんだけど』

 一度画面から目を離し、先程と同じ方向の空をぼんやりと見つめる。ほどなくして白波は一言だけ返事を打ち、送信ボタンを押した。そのまま閉じた携帯をギュッと握りしめる。
 邪念を振り払うように、音を立ててスケボーにもう片方の足をのせた。その直後、「風よ!」と力を込めて呟く。瞬間、白波の足元から力強い風の渦が巻き起こり、彼ごとスケボーを持ち上げた。そしてそのまま屋上よりもずっと高く舞い上がり、目的の場所を目指して滑るように空を走りだす。かすむような速さ。いつも以上にスピードを出す白波の顔に、風が真正面から容赦なく吹きつけてきた。

Re: Enjoy Club  ( No.110 )
日時: 2011/09/10 09:47
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

みなさま>

先ほど?あげた2話(1)を大幅に修正……てか消去したので、もし万が一修正前に読んだ方がいらっしゃったら、修正後の方も読んでくださると助かります>< 手間をおかけして申し訳ありませんm(__)m


(朱雀*@).゜. さん>

コメントありがとうございます!! うれし〜><

遠回しでも伝わりましたか^^ よかったですv
なんか直接的に書くよりもあれくらい遠回しに書いちゃった方がいいのかもとかふと思っちゃいましたww

白波です^^ 白波登場しちゃいますv←
2話は白波に関する重要な話が出てくるんですが、それを私の酷すぎる文章力でちゃんと伝えられるかが不安だったり><
まぁでもとりあえずがんばります!!←
それにしても扇気に入ってくださって嬉しいです〜!! ありがとうございますv

それでは改めてコメントありがとうございました^^
またぜひいらしてください♪

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.111 )
日時: 2011/09/10 16:11
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: EZ3wiCAd)

@友桃さん

 確かに遠回しのほうが雰囲気出ますもんね^^
 それもそれで確かにいい味出してる……!
 
 やったー!!
 白波話楽しみにしてます♪ww
 で、白波と扇でラジオやったらどうなるんだろう……とか考えてみたりww
 なんか会話が成り立ちそうにないです;

 で、本編読みましたが……
 確かに5行くらいバッサリと無くなりましたねぇ^^(実は投稿された30分後に読みましたww)
 なんか同じ話を二通り読めて私は満足してたりww

 ではまたノシ

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.112 )
日時: 2011/09/13 12:48
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: ZUkStBmr)

お久しぶりです〜!

白波はやはり他のメンバーと雰囲気違うというか法律破り過ぎですね。

他3名が思い切り団らんしている中で、一人浮きまくっているのが目に浮かぶ……。

本気の白波現れるの楽しみにしていますよー!

Re: Enjoy Club ( No.113 )
日時: 2011/09/20 18:32
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: 書く時間が無い〜><


(朱雀*@).゜.さん>

こんばんわ^^
コメントありがとうございます!! そして返すの遅くなって申し訳ないです><

遠回しに頑張るぞー\(^^)/
まぁでも次にそのシーン書くのはいつになるのやら……ってかんじですが^^
空ちゃん達の方も期待してます(ぇ あ・てかこれ書いたら読みにいこ♪

なんだかしばらく白波を書いていなかったら、白波のテンションよくわかんなくなっちゃいましたww(←ォィ; ちょっと重要なトコなのにww
思い出すまでいつもより慎重に書くかもです^^;

てか白波と扇の、ら……ラジオ……!!←
た、たのしすぎます、それ!!笑←
扇はきっと終始困り顔でしょうね(笑
ちょっと試してみたい気もしますが(ぇ)、この先の本編の展開上難しい気がします、とても……!! いつか機会があればww

そして、読んでましたか修正前を!!笑
おっしゃる通り5行ほどばっさり消しました^^ なんか読み返した時にしつこいなぁと思ったのと、似たような思わせぶりな描写をしすぎだなぁと思ったので、ばっさりとww
あれ、でもなんか満足していただけてる……?

それにしても今回の話はなんともコメントしにくい話でしたね、内容がほとんどなくって(笑 次もそうなっちゃったりして^^;
それではコメントありがとうございましたv
またぜひいらしてください♪


ARMA3さん>

コメントありがとうございます!! そして返すのが遅くなってごめんなさい><

白波の法律やぶりww 頭の片隅にでも置いておいていただけると後でそれ関係の話がちょっと出てくるかも……← いや、だいぶ先ですが。

白波があのだんらんの常連になる日はいつになるのやら……^^; てかそもそもその日は来るのやら……(←ォィ;
でも1人浮きまくってるくせにメンバーからも愛されてる白波ですv みぃちゃんと二人きりにするとなかなか微妙な空気が流れますが(笑

それではあらためてコメントありがとうございましたー(^^)/
またぜひいらしてください♪

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.114 )
日時: 2011/09/21 20:54
名前: 神楽 ◆7ZwAdm0uqc (ID: qlgcjWKG)
参照: うりゃほい←




 私の小説にわざわざコメありがとうございます!!

 友桃さんのおかげでなんか小説復帰の気合がでてきました!!
 ありがとうございます!!


 これからもよろしくお願いします^^



 ps.

 アドバイスありがとうございましたω

Enjoy Club 2章 第2話『灰に染まる波』(2) ( No.115 )
日時: 2011/09/23 13:24
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: 流れが微妙なので修正するかも


「E・Cを抜けるぅ!?」

 迅の裏返った声が、しんと静まり返った闇夜に響き渡った。



 影晴の屋敷がある泗水駅の隣町――“幸田”に、月下白狼の集う公園がある。特別大きくはない、よくある一般的な公園だ。点々と置いてあるブランコに砂場、そして滑り台。それらを、いや、それらで遊ぶ子供たちを見守るように周囲を囲む青く茂った木々。今は影が落ちて黒くたたずんでいる木々は、まるで眠っているかのようにわずかな音すら立てていない。風のない証拠だ。
 月下白狼の4人はいつも通り、その公園のブランコを占領している。子供のいないこの時間帯、少しくらい独占したって困る者は誰もいないだろう。都会の近くではあるがまだまだ住宅街にとどまっているこの辺りは、たまに会社帰りのサラリーマンが通るだけで無駄な喧騒は見当たらない。

 そんな静かな場所で、それぞれ思い思いの位置に落ち着き静かにリーダーの話を聞く中、突然大声を上げたのはメンバーの1人の迅だった。園香の見ている先であんぐりと口を開けている彼は、やはりいつも通り寝癖なのか意図的にそうしているのか判別のつかないバサバサの頭をしている。さっきまで軽くこいでいたブランコから勢いで腰を上げ、向かい合っている扇と園香を穴が開くほど凝視していた。ごつい指輪がいくつもはめられた左手は力強くブランコの鎖を握っている。
 園香は柵に腰かけたまま黙って視線を春妃に移した。どこか緊張感に欠けていることの多い彼は、今も例外なく目を瞬きぽかんと小さく口を開けていた。しかし園香は今までの付き合いからとっくに悟っている。春妃は普段確かにぼんやりとしていて頼りなく見えるけれど、いざとなれば芯の通った強い一面も見せるということを。そしてなかなかに察しの早い子だということも。
 濃く口元に笑みを刻んで、園香は迅に目を戻す。状況説明が大変なのは彼の方だ。ちらりと横目で隣を見ると、同じく柵に腰かけた扇が断固とした表情で迅を見ていた。堂々と腕まで組んでいて、やはりこの人の考えはそうそう揺るぎそうにないなと園香は内心嘆息する。口元に笑みを浮かべたまま。

 少し続いた沈黙を破ったのは、迅でも扇でもなく、普段通りの柔らかい表情を取り戻した春妃だった。

「影晴のことで何か大変なことでもわかったのー?」

 リスのようにくりっとした目でこちらを見てくる。彼は名前に負けず劣らず女の子のような相貌なのだ。流行を気にしないポロシャツにジーパンという格好も、彼がすると中学生のようでなぜか可愛らしく見えてしまう。実際はもう迅と同じ高校2年だというのに。

 弟を見守るような思いで春妃を見つめていた園香は、再び横目で扇を見る。この間扇は園香と2人きりのときに、影晴に言われたことを包み隠さず話してくれた。“仲間には話すな”という忠告があったことも含めて。

 お腹にまわした左腕に右のひじを乗せ、頬杖をつくようにして考え込む園香。少し垂れた、しかし強い意志を灯した目が、自然と伏せられていく。大小様々な形の石ころを見つめ、園香はきゅっと眉根を寄せた。

 ――……やっぱりあんまり簡単に話してしまうのは危険だわ

 “仲間には話すな”。影晴のその言葉が、園香の頭の中で反芻していた。

 か細く息を吸い込んで、隣にいる扇の顔を見上げる。そして何も言わず彼の手に自分の手を重ねると、彼は何かを悟ったのか真剣な面持ちのまま力強くうなずいてくれた。不安に顔を曇らせたままの園香の横で、扇は柵から腰を上げる。彼の静然とした瞳が、迅と春妃の目を順にとらえた。

「影晴にこれ以上従うことはできない――そう思い切れるきっかけがあったのは確かだ」

 扇の声に力がこもる。少し悩むように間をおいて、扇は申し訳なさそうに首を振った。

「でも今ここでそれを話すことはできない。影晴に口止めされていることなんだ」

 そこで突然。迅が、不満を爆発させた。

「なんでだよッ。口止めされてるったって、どっちにしろE・C抜けるんだろ!? 今さらなんで影晴なんかの言うこと聞くんだよ!」
「念のためだ。はっきり言って影晴は何を隠しているか全くわからない。E・Cを抜けるのだって、おそらくそうすんなりとはいかせてくれない。それくらい警戒した方がいい相手なんだ! もしE・C脱退が成功して影晴の手から完全に離れることができたら、その時はもちろん喜んで全部話――」
「でもどうせお園は全部知ってんだろ!? オレ様達が知らされてないこともどーせみんな知ってんだ。つーか警戒しなきゃいけねーって言ってる癖にE・C抜けるとか、言ってること意味わかんね――」
「迅!!」

 唾をも飛ばす勢いでリーダーに食ってかかる迅を、園香と春妃の叱咤の声が遮った。元々目つきが悪いといわれるつり目をさらに尖らせ、迅は扇を、リーダーを睨みつけている。それを園香は信じられない思いで見つめていた。肩で荒く息をし、それもおさまらないうちに、迅はふてくされた声で言った。

「脱退でもなんでも、勝手にしろ……ッ」

 衝撃とともに大きく息を吸い込む。園香はそのまま息をとめ、見開いた目で迅を凝視していた。隣にいる扇が対処に困っているのが気配でわかる。そうこうしているうちにやがて迅はくるりとこちらに背を向け、そのままやけくそな勢いでその場を走り去っていった。

「迅……っ」

 園香が思わず一歩踏み出すと同時に、春妃も慌ててブランコを飛び降り迅の後を追う。が、数メートル走ったところで彼は急ブレーキをかけ、弾かれたようにこちらを振り返った。栗色のショートカットの髪が、わずかに乱れる。見張られたまん丸の瞳。寄せられた眉から、苦渋の思いが見て取れた。

「ハル……」

 踏み出した体勢のまま、園香は声を絞り出す。足が縫い付けられてしまったかのように動かない。その間にも、迅の背中は見る見るうちに小さくなっていく。春妃の瞳から、一瞬にして迷いが消えた。
 体が、動かない。闇に溶けていく2人の後ろ姿を、園香はなぜだか不安にかられながら見つめていた。



 不意に、扇が勢いよく後ろを振り返った。つられて後ろを見た園香の瞳に、逃げるように遠ざかっていく黒い人影が一瞬だけ映っていた。長身の、ポニーテール。そして園香の見間違いでなければ、その人物は何かに乗って、宙を飛んでいた。ささやかな風が、園香の前髪をなびかせる。

「今のは……」

 扇の、不審感に満ちた低い声。園香は汗のにじむこぶしを胸にあて、人影が去っていった方向を、ついで迅と春妃が行ってしまった方向を、睨むように見続けていた。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.116 )
日時: 2011/09/23 13:34
名前: るな.. ◆Runa.IU3P6 (ID: 5RAlDtaS)


 久しぶりです、蜜姫です!
 これが本当のHNですw ←

 第2章おめでとうございます!
 凄いです!凄い長編です!(
 憧れます…( ^p^ )*

 わたしも今、小説書いてます
 良かったらアドバイスください!

 お互い頑張りましょう@

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.117 )
日時: 2011/09/23 14:47
名前: 北野(仮名) ◆nadZQ.XKhM (ID: /tWbIoNn)

いつの間にか話が大分進んでた・・・

迅君大丈夫かなあ・・・
と思ってたら逃げ出しました・・・
扇さんはどう対応するんでしょうね。

最後の人凄い気になります。
髪型の説明の前に何かに乗って宙に浮いていたとあったので
一瞬白波だと思ってしまいました・・・

次回も待ってます

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.118 )
日時: 2011/09/23 20:06
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: EZ3wiCAd)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 更新お疲れ様です!!
 最近更新ペースが速くて嬉しいですv

 つかハルが可愛いっ……!
 何でしょうか、母性本能がくすぐられr(ry
 迅はそう簡単に説得出来なさそうですねぇ; 
 月下白狼のこれからが心配です……;

 で、最後は、最後のあの人物はっ……
 白波ですよね!?(間違ってたら恥ずかしいww)
 描写だけなのにそれだけでニヤニヤしてしまう私←

 ではまたノシ

Re: Enjoy Club ( No.119 )
日時: 2011/09/24 11:08
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


神楽さん>

あ、あんなアドバイスっていえるのかどうかもわからないコメントですみません(笑
でも少しでも役に立ててうれしいです^^
お互いこれからもがんばりましょうねv


るな.. さん>

コメントありがとうございます!!
そしてお久しぶりです^^!! またコメントをいただけてほんとうれしいです、ありがとうございますm(__)m

たしかに長編ですがなんか無駄にだらだら進んでるだけなので全然すごくないです^^;

てかるなさんの小説気になります!! 今度時間ができたらのぞきに行きますね

はい、お互い頑張りましょう!!


北野(仮名)さん>

こんにちわー^^ 
コメントありがとうございます!! なんかやっぱめっちゃうれしいv

次の話も書き終わってるので近いうちにあげますょー^^笑
がんばってついてきてくだs(黙

なんか迅がめっちゃガキなキャラになっちゃってますね^^; いや、たしかにそのつもりで書いてはいたんですが、なんていうか予想以上に……?笑
てかケンカすること自体作者的には予想外でしたし(笑
今後大変ですねー(他人事

最後の人に関してはノーコメントでいきます!!笑
てか次の話ですぐにわかるんでv

それではあらためてコメントありがとうございましたー\(^^)/
またぜひいらしてください♪


(朱雀*@).゜.さん>

コメントありがとうございます^^!!
みなさんコメントが早くて本当にありがたいですv 泣きそうv←

やっとハルへのコメントが……!! うれしすぎます……><!!
ハルは何だか影が薄くなっちゃってる感があって心配だったんですー>< これも母性本能?笑
でもなんかこれからも影薄そうだなぁ(ォィ;
わたし的に春妃って名前気に入ってるんですが^^

私も月下白狼のこれからが心配すぎてヤバいです(ぇ
続き楽しみにしてくださるとうれしい><v

そして最後のあの人は……っ!!笑
北野さんと同じくノーコメントで行こうかなv←
次の話をあげるのが楽しみだけど怖いです^^; 皆さんの反応がどうなるか;
でもとりあえず私もニヤニヤv←

それではあらためてこめんとありがとうございましたm(__)m
また来てくださるとうれしいです!!

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.120 )
日時: 2011/09/24 18:15
名前: るな.. ◆Runa.IU3P6 (ID: 5RAlDtaS)


 ▼. 友桃 様


  お久しぶりです ( ^p^ )*、
  また会えて嬉しいっ◎ ←

  あの文章を読んでだらだらだと
  思う方は絶対居ません!!!!

  ありがとうございます!
  すごーくすごーーーーく、
  暇な時見てみてくださいっ@

  頑張りましょっ、

  

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.121 )
日時: 2011/09/24 19:50
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

こんばんは〜!

明日の上司の結婚式のスピーチ考えなくちゃいけないのに、ついつい読んでしまう……やばいやばい(汗汗)。
ECが佳境を迎えつつあるのでしょうかっっ。

>>はっきり言って影晴は何を隠しているか全くわからない。E・Cを抜けるのだって、おそらくそうすんなりとはいかせてくれない。それくらい警戒した方がいい相手なんだ!
↑↑↑↑
ホントそうですよぉ。僕も扇に激しく同意します!でもやはり一番ヤバそうなのは天銀かなぁ……。あ、原作者のスレでスミマセヌっ……。


鬼気迫る迅とお園のやり取り、鳥肌立ちますねぇ!仲間割れするシーンなのに、なぜか感激してしまった自分(ぉぃ!)。

月下の存在感ますます増してきました!
次回もよろしくお願いします!!!

あ、友桃さんにスピーチの文章考ェ……(殴打)

Enjoy Club 2章 第2話『灰に染まる波』(3) ( No.122 )
日時: 2011/09/24 20:30
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: みなさんの反応にびくびく←


 低い地響きのような風切り音。無造作に結いあげた黒髪は後ろになびき、むき出しになった白い顔に風が真正面からぶつかってくる。ロングコートの裾のはためく音も風にほとんどかき消されてしまっている。それでも気持ち顔を伏せ目を細めながら、ある場所を目指してしばらく滑空を続けた。辺りはとっくに日が落ちてどこかさびしい空気に包まれている。包み込むような藍色の空には、ポツンとひとり浮かぶ月と、数えるくらいしか見えない白い星。

 数分ほどたち目的地が見えてきたところで、有希白波は徐々にスピードを落とし着陸態勢に入っていった。今まで判別もつかないほどの速さで流れていた周囲の景色がだんだん形をなしていくのを、白波はぼんやりとした意識に眺める。やがてずらりと並ぶ一軒家をはっきりと確認できるようになったところで、白波は特に構えをとる様子もなく流れるように地上に降り立った。器用にもスケボーはちゃんと左手でつかんでいる。
 スケボーの端をぶら下げたまま、それをアスファルトの地面に打ち立てる。空しく響く甲高い音。手に響く、わずかな衝撃。ただ、それだけだ。応えてくれる声も音も、何も……ない。
 乱れた髪を横に流しつつ、左右に視線を走らせ人気がないことを確認する。やはり廃屋の混ざるようなこのさびれた住宅街にはあまり人はやってこない。特に今回のように時間を選べばなおさらだ。白波は正面に目を戻し、ゆっくりと顔を上げた。そして目の前の建物を、ひたと見据えた。

 巨大な屋敷だった。広大な敷地を高い塀が囲み、さらにその内側に青々と茂った木々が並んでいる。敷地の半分を軽く占める庭は、芝が敷き詰められどこか格式高い。そして、奥にある淡い茶色の建物も、ずっしりとした構えで異様な存在感を放っていた。そこはまさに、主の――大崎影晴の屋敷にふさわしい場所だった。

 なぜか自分の息遣いが嫌に耳にこだまする。緊張しているわけでは決してない。なぜならここは、自分が“よく来る場所”だったから。今も、昔も。

 目の前の閉じられた門。鉄製で格子状の、まるで冷気を漂わせているような門だ。静かに手を伸ばし門に触れ、そこで白波は動きをとめた。心もち目を伏せて、そのままじっと門の一点を見つめている。風が一筋吹いて、白波の髪を吹き上げる。前に垂れ下がってきた邪魔な髪を、白波は全く気にしない。

 E・Cをおさめる大崎影晴の屋敷。麗牙光陰と月下白狼それぞれのリーダーしか来ることができない、いや“来れないことになっている”、場所。少なくともE・Cのメンバーは皆そう思っている。

 門に触れたままの指先が、冷えてだんだんと感覚を失っていく。それでも白波はそこから手を離さない。しびれた指先もそのままに、じっと閉じられた門の前で佇んでいる。暗い空がそうさせるのか、それとも全く別の力がそうさせるのか、眼前にそびえたつ屋敷はまるで影をまとっているかのように黒く不気味だ。そしてその屋敷は、目をそらすことなくこちらを見つめている。いつの間にか、白波の頭から周りの家々の存在はかき消されていた。あるのは、ただ命令に従ってここまで来た自分と、それを見張る屋敷だけ。そしてその屋敷にいるだろう、影晴と天銀だけ。

 ――本当は、久しぶりなんかではなかった。

 脳裏に浮かぶのは、あの日――“久しぶりに”麗牙光陰が屋敷で影晴と再会した、あの日。影晴がE・Cの勢力拡大を告げ、紫苑風也と友賀亜弓という招かれざる客が来た、あの――……。
 きゅっと門の格子を握る。金属をこすりつけるような音が寂しく漏れて、冷気が手のひらからしみるように広がっていく。白波は顔を上げた。顔を上げて、屋敷を振り仰いだ。――影晴の屋敷。中に何があるのか、白波はおおかた知っている。他の皆は知らないようなことも。ある部屋には薬品の瓶がたくさん、転がっているということも。

 本当は、久しぶりなんかではなかった。本当は、影晴といつも連絡を取り合っていたし、ウィル以上にこの屋敷にも顔を出していた。勢力拡大のことも、ウィル達より前に知っていた。そしてもう一つのグループ・月下白狼のことも……
 前からずっと監視していた。――そう、今回のように。

 門をつかむ手に力を込める。錆びた音がして、門が少しずつスライドしていく。
 今頃ウィルや恵玲や水希は、楽しくあたたかい夜を過ごしているのだろう。でも。

「俺は……」

 かすれた声でそう呟き、白波は建物へと続く広大な庭に足を踏み出した。門をつかんでいた手には、うっすらと赤く跡が残っていた。

Re: Enjoy Club ( No.123 )
日時: 2011/09/24 20:50
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

なんで皆さんの反応にびくびくしてるかというと、今回の話ちょっと結構核心な回だからです;
しかも最初の頃から書きたかった話の一つなんですが、その割にだーいぶ自信がないもので^^; 
てか今まで結構伏線を張ってたつもりなんですが、それがどの程度生きてたかっていうと微妙ですね、効果なかったかもですね^^;

話急展開すぎてついていけないかも……><
そういう方がいらっしゃいましたら遠慮なくおっしゃってください!! どうにかします!!←


るな.. さん>

わぁ〜ありがとうございます><!!
読者の方にそう言っていただけるとほんと励みになりますv

ちょっとでも暇ができたらのぞきに行きますね^^♪


ARMA3さん>

こんばんわ^^ いつもコメントありがとうございます!!

スピーチですか……!! 当然ですがまだそういうのは経験ないです(笑 てか結婚式自体出たことないかな^^;
スピーチ頑張ってください^^!!

ARMA3さんの方では天銀が暴走するんですね!!ww めっちゃ気になります(笑 てか能力的に天銀が暴走するのは危険なのでは……!?笑
まぁうちの天銀も危険人物なことに変わりはありませんが^^ でも作者は彼のこと大好きだったりするのです←

あの話に感激してくださったんですか!!
うれしいやらちょっと不思議やら(ォィ
でも私個人的に、迅もわがまま言ってはいますが理解できなくもないかなぁって感じです^^ てかぶっちゃけどっちも言ってることめちゃくちゃではないかと(爆 なんてったってこの論理性ゼロな友桃が考えた台詞ですから!!←

月下の存在感増してきましたか!!
うれしいお言葉ですv ありがとうございます^^
麗牙&下橋は最近出てませんが、またのちのち出番が来るのでいいとしましょう^^
ただ白波ひとりちょっと目立ってくるかもです♪

次の話も早く書きたいなぁv
それではコメントありがとうございました!!
またぜひいらしてください♪

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.124 )
日時: 2011/09/24 21:25
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: EZ3wiCAd)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 更新お疲れ様ですっ!!
 やっぱ最近ペース早いなぁv

 つかつか!!
 白波もしかしてスパイだったんですか!?
 相変わらずニヤニヤしながら読んでましたが、最後の10行らへんで口が丸くなりましたww←
 いや〜、でも白波目線いいですね>< 一人称最高です!!(ぇ
 白波の過去がめっちゃ気になる!!><
 これからは白波の登場回数増えていくんですよね……(ニヤニヤ
 幸せだぁ〜〜〜!!←

 う〜ん、なんか感想というか白波に対してしか話してない気が……;
 今回もすごく良かったです!!
 描写だけで話の脈絡も掴めましたb ホント、その文才を分けてほしい><

 更新楽しみにしてます♪

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.125 )
日時: 2011/09/25 01:27
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

こんばんは〜!

友桃殿、更新早いですっ(汗)

今回の話読んでいくうちに、「えーー?!」とぁ「おぉぉぉ」とか一人つぶやきながら読まさせていただきましたぁ。

 全く気づきませんでした。白波が影晴から送り込まれた内通者だったとは……!!

 ということで、たぶん友桃さんの貼られていた伏線にも気付けなかったような気が、申し訳ない……。

 もいっかい第1章読み直さないと、っつか前章の伏線やっとここで回収ですか?!無茶苦茶長い!(驚)

次回気になりますねぇ〜!期待しております!!

では、また〜!


追伸>>
ASの最新アップしました。
原作読んだ勢いで書いてしまった……。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.126 )
日時: 2011/09/25 15:44
名前: るな.. ◆Runa.IU3P6 (ID: 5RAlDtaS)


 ▼. 友桃 さま


  こんな奴に返信ありがとう
  ございます( // )

  凄く続きが気になります@
  更新頑張ってください!

  

Re: Enjoy Club ( No.127 )
日時: 2011/09/26 17:52
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


(朱雀*@).゜. さん>

コメントありがとうございます!!v
ちょっとここ2,3日は課題放りだしてこっちに時間を割いておりましたww そろそろ課題再開しないとまずいですが、まぁどうにかなるでしょうww(ぇ

なんていうか、朱雀さんのコメント見てすごくホッとしました……
書きたかったことはどうにか書けていたようです^^
ていうかいつものごとくピンポイントなコメントv ありがとうございますm(__)m 白波がスパイっていうのがコメントに書いてあったのを見て、なんか本気で安心しました(笑
白波の過去とこれからを、どうにか矛盾なく書いていきたいと思います!! もちろん他の子たちの話も色々あるのですぐに白波の話が来るとは限りませんが^^←
まぁでも1章の時より、ちゃんと中身のある登場シーンは増えると思います^^

そしておほめの言葉ありがとうございます……!!
文才なんてそんな素晴らしいもの持ち合わせておりませんが、でも褒められるのはやっぱうれしいのだーっ\(^^)/←
調子に乗らない程度に頑張りますv

それではあらためてコメントありがとうございました^^
ぜひまたいらしてください♪


ARMA3さん>

こんばんわ^^ コメントありがとうございます!!
更新が速いのは↑にもある通り、課題を放棄しているせいです←
そろそろ再開しなくては。。。でも次の話も早く書きたいっていう;

気付きませんでしたか(笑
でもそう簡単にバレちゃってもつまらないですしね^^
てかたぶん私の伏線のやり方が微妙すぎてわからないだけです(笑
あ・でもどちらにしろ、白波がスパイダってわかるほどの伏線はたぶん貼ってないので安心して(?)くださいv
そしてもう一回読むほどの価値はないので大丈夫です!!

いや、長くないですょーこの伏線は^^
てかあれなんです、このままいくと伏線みんな2章中に回収しちゃいそうで今心配してるとこなんです。完全に私の構成ミス><
白波の話を3章まで伸ばしちゃえば伏線も伸ばせたんだけどなぁとか、でもそうすると2章がつまらなくなるしなぁとかなんかぐだぐだ考えちゃってますww

てかてか、AS更新分早速よみました!!v 
やっぱり特に語彙力に脱帽です>< 思わずその語彙を盗みたくなっちゃいますが(←)、E・CとASは小説の雰囲気が大きく違うのでASに出てくる語彙をこっちで使うときっと違和感があるんですょね><
わ〜でもほんとすごい!!
コメントはちょっと待ってください!! 必ずします^^!!

それではコメントありがとうございましたm(__)m
またぜひいらしてください♪

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.128 )
日時: 2011/09/26 18:01
名前: 神楽 ◆7ZwAdm0uqc (ID: qlgcjWKG)
参照: うりゃほい←




 →友桃さん

 更新感謝です@/

 やっぱりなんか威圧感やばいっすww
 自分はこんな小説書いてちゃダメだろとか思いましたww

 my小説も少しづつ更新していく事ができてます^^@

 本当感謝です∩^∀^∩

Enjoy Club 2章 第2話『灰に染まる波』(4) ( No.129 )
日時: 2011/09/30 11:33
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: 2ページです

 屋敷へと入った白波は、この間麗牙のメンバーと向かった大広間とは違う部屋を目指し歩いていた。あの広間は基本的にウィルや扇を通すときだけに使われる場所で、普段影晴はあまり出入りしていない。その代わりによく使うのが、この屋敷の大半を占めている実験室や、今向かっている休憩室とも書斎ともとれる小さな部屋だった。
 閑散とした冷たい廊下を表情ひとつ変えずに歩く。途中上った階段は、1人で使うにはもったいないほどの広さだ。廊下も階段も電気はちゃんと付いているのにどことなく薄暗く、通る者の緊張感をあおってくるようだ。もっともこの屋敷を歩きなれている白波は、緊張なんてほとんど感じていなかったが。現に肩の力も結んだ唇も適度に力が抜けている。

 そう時間がたたないうちに、白波は目的の部屋にたどりついた。ほぼ等間隔に並ぶ扉の中の1つ。ごく普通の大きさの茶色い扉だ。白波はその前に立つと、何のためらいもなく手の甲で二度ノックをした。ここで影晴が中にいればちゃんと返事が返ってくるのだが、今回は少し待っても何の反応もない。嫌な予感が頭をよぎり、わずかに顔をしかめる白波。それでも気が進まなそうにドアノブを握り、ゆっくりと扉を開いた。
 開いた瞬間、古い本独特のにおいが鼻をついた。それも当然、その部屋は分厚い専門書や実験資料のおさめられたファイルで埋め尽くされていたのである。壁にはずらりと本棚が並び、その本棚に囲まれるようにして年期を感じさせる机とふかふかのソファーが置いてあった。よく使う小物も棚や床に置いてあったりする。普段使っているのがその見た目や空気からよくわかる部屋だった。そしてその中央のソファーには、予想通りの人物が浅く腰かけていたのだ。
 ――天銀である。彼はいつも通りのオーソドックスなスーツ姿で、テーブルの上に置いた資料に視線を落としていた。所々はねた長めの茶髪がその視界を邪魔していたが、気にも留めていないらしい。ちょっと前かがみになって資料に意識をやっているその姿は、素直にみれば一心不乱に文章に読みふけっているようにも見えるが、あいにく白波の目にはやることがなくてとりあえず目の前の紙切れに目を向けているようにしか映らなかった。テーブルの上には資料から離してティーカップが置いてあったが、中身はほとんど飲まれないまま冷え切ってしまっている。その状況をざっと確認して、白波は柄にもなく肩を落とした。

 ――……最悪だ

 白波が部屋に入ってきてからも、いっこうに顔を上げない天銀。入ってきたのが影晴でないことはわかっているのだろう。一瞬影晴を探しに行こうか迷いはしたが、彼が今何をしているかはだいたい予想がつくのでやめておいた。ドアを開いた体勢のまま、他に時間をつぶせそうな部屋を頭の中で思い浮かべてみる。しかしいくら考えたところで、結局ここで待っているのが一番手っ取り早いのだ。天銀がいるということは、かなりの高確率で影晴はここに帰ってくるのだから。

 重く息を吐き出して、白波はようやく扉を閉めた。天銀が今さらながらに目を上げこちらを見てきたが、構わず部屋の奥へと足を進める。奥の壁に並んだ本棚。それを埋め尽くすいかにも難しそうな専門書の数々。白波は本棚の脇の壁にもたれかかり、なんとなく本の背表紙を眺めていることにした。『量子科学計算の応用』『原子吸光の実験と分析』『解剖生理学による人体の構造と機能』……。ひとつ、ふたつみっつと、白波の頭にクエスチョンマークが並ぶ。なんともチンプンカンプンなタイトルだ。白波は思わず眉根を寄せて、横目でちらりと天銀の背中を見た。おそらくこのよくわからないタイトルの本を彼は理解できるのだろうし、影晴にかかってはたやすく応用まで出来てしまうのだろう。
 それにしても、白波がその場所に落ち着いてからも天銀は声すら掛けてこない。ただひたすらテーブルの上の紙に視線を落としている。しかしどの程度真剣に読んでいるかはかなり疑わしく、先程からページをめくる音すら聞こえなかった。白波も全く人のことは言えないが。
 一応本棚に目を戻してはみたものの、もはや字の羅列が視界に並んでいるだけで、意味は全く頭に入ってこない。そうしてお互い無言のままじれったいほどゆっくりと時が過ぎていった。徐々に背表紙を見る目が睨むような目つきになってきた白波は、唐突に一言ぶっきらぼうな声を投げた。

「影晴は」
「3階の実験室だ」

 即答。だが白波に負けないくらい、あるいはそれ以上に抑揚のない声。白波はそれ以上なにも言わず、壁に背を預けたまま腕を組んだ。
 地下ではなく3階の実験室ということは、そう大規模な実験ではない。きっとすぐにここに帰ってくるだろう。それまでは待ちぼうけだ、と白波はあっさり目を閉じる。

 元々天銀が物音一つ立てずに自分の世界に入っているため、当然部屋は人っ子一人いないような静寂に包まれた。まるでお互いの存在を認識していないかのような奇妙な沈黙がしばらく続き、さしもの白波も瞼を上げで前方の床をじっと見据える。組んだ腕に無意識に力がこもった。これが他の誰かだったら、何の苦痛でもなかった。仮に一緒にいるのがウィルだったら、こんな沈黙いくら続いたって平気だったはずだ。しかし、天銀だと話は別である。

 ワインでも持ってくればよかったと内心後悔し始めた時、ノックもなしに突然扉が開いた。そして、実験用のラフな服装に汚れた白衣を羽織った影晴が姿を現したのである。入口の方に顔を向けて彼の姿を見た白波は、つい小さく息をついてしまった。

Enjoy Club 2章 第2話『灰に染まる波』(4) ( No.130 )
日時: 2011/11/12 21:43
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

 珍しく疲れた顔の影晴は白衣を脱ぎながら部屋に入り、こちらに気付くと包帯を巻いていない左目を丸くした。

「おや、白波ももう来てたんだね。すまない、待たせたかな?」

 黙って首を横に振ると、影晴は小さく笑って今度は天銀に目をやる。その頃には天銀はすでにソファーを離れ、先程まで見ていた資料を棚のファイルに戻していた。そんな天銀とこちらを順に見て、人の悪い薄笑いを浮かべる影晴。
 最近鈍感な白波にもいい加減わかってきた。影晴は、天銀と自分を見て軽い気持ちでからかっているのだ。影晴自身、自分達2人の関係が崩れた原因の一つだというのに、性質(たち)の悪い人である。そんな人に何も言わず従っている自分も、どこか感覚がねじ曲がっているのだろう。

 先程まで天銀が座っていたソファーに深く腰かけた影晴は、疲労のにじむため息をついて独り言のように愚痴をこぼした。

「全く……不老の薬はだいぶ前に上手くいったというのに、不死の方はどうにもならないな。失敗してばかりだ」

 そう言って影晴は誰の反応も待たずに、「天銀、悪いがコーヒーを入れてくれないか」と部屋の隅に佇んでいる天銀に指示を出す。黙って首肯した天銀は、日用品をかためて置いてある棚に向かってすぐにコーヒーを入れ始めた。コーヒーや紅茶はすぐに飲めるようにしてあるのである。その間白波は本棚の脇に突っ立ったまま、いつ話を切り出そうかと影晴の後ろ姿をぼんやりと見つめていた。
 不意にその影晴が、首を後ろにひねってこちらを見る。包帯越しに目が合うと、彼は世間話のように言った。

「どうだい? 麗牙や月下に何か変化はあったかい?」

 白波は一瞬頬をこわばらせ、影晴を見た。まさに言おうとしていたことだったのだ。直後、扇や園香、迅、春妃……月下白狼4人の公園での様子が頭に浮かび、ついで篠原扇の大胆かつ危険すぎる宣言がまざまざと脳裏によみがえってきた。思わずこちらが息をのんだ宣言が。
 影晴は口元に余裕の見える笑みを浮かべながらこちらの返答をじっと待っている。そんな影晴の前に、天銀が音も立てずにコーヒーカップを置いている。しばらく無意味に口をつぐんでいた白波は、さりげなく影晴から目をそらし調子の低い声で言った。

「月下が……いや、月下の篠原扇と安藤園香の2人が、E・Cを抜けると……そう言っていた」
「それはいつのことだい?」
「ついさっき」

 正面に目を戻してコーヒーカップを手にとる影晴。こちらからは後ろ姿しか見えないため、表情まではわからない。でも声音は至極いつも通りに聞こえた。ただし、白波はそういう微妙な感情の変化を読み取るのが苦手なため、確信は出来ない。影晴は優雅に脚を組んでカップを口元に運んでいる。その間部屋にまたも沈黙が下りたが、白波はあらぬ方向を見つめながら彼が口を開くのをただ待っていた。

 陶器が触れ合う高い音で、白波は視線をゆっくりと影晴に戻した。カップをソーサーに戻した彼は、ゆったりと腕を組み何事かを考えている。しかしその時間もそう長くはなく、彼はこちらを振り返って突然新しい話題を振ってきた。

「ところで紫苑くんと友賀さんの様子はどうかな? 記憶を消した後、何か問題はなさそうかい?」

 予想外の話題に目を瞬いた白波は、正直返答に困ってしまった。風也とはあれ以降会っていないし、亜弓とは元々1対1で話したことすらない。もちろん、尾行する気なんてさらさら無いのである。しかし実を言うと、天銀のあの能力を受けた2人がちゃんと無事に過ごしているか、気になっていはいた。あの能力は人の命をも簡単に奪えることを、白波はよく知っていたから。
 黙りこくってしまった白波を見て、影晴が笑いを含んだ声で言う。

「知らなければ別にいいよ。あの2人のことは何も指示していなかったしね。恵玲から特別何かを聞いたりもしていないかい?」
「……あぁ、何も」
「だったらいいさ」

 そう言って影晴はすくっとソファーから立ちあがった。ひじ掛けにかけてあった白衣をつかみ、扉の方に歩いていく。そして隅にひかえていた天銀の前を通り過ぎる際、「実験の続きをするから手伝ってくれ」と声をかけてから、どちらの顔も見ず唐突に話を本題に戻した。

「月下のことだが、今は一応様子を見てみることにする。だがもし、彼らが本当に脱退に踏み切ったその時は……天銀、白波」

 振り返った彼と目があった。彼の声が、重みを伴って冷たく響く。

「君達2人に後処理はお願いするよ。もちろん嫌とは言わせない」

 思わず強張った表情で並んで立つ影晴と天銀を見てしまった。天銀は相変わらずの暗い瞳でこちらを見ている。体の中心に氷柱が生じたかのような冷気が、白波の痩身を包んだ。

 ――……まさか、天銀の“精気吸収”の能力を使わせるということか……?

 愕然とした思いを隠しきれずにいる白波に、影晴はあっけらかんとした表情で手を振った。

「それじゃあ白波、今日はごくろうさま。麗牙の方に帰っていいよ」

 声がのどに詰まり返事が出来ない白波の前で、影晴は颯爽と部屋を出ていった。その後ろについて歩く天銀もこちらを振り返ることなく部屋を後にし、寂しい音を立てて扉が閉まる。
 何かを言いかけた体勢のまま固まっていた白波は、ややあって目を伏せ唇をかんだ。久しぶりに胸の内に沸き起こってきた焦げるような感情をどうすることもできずに、ひたすら唇をかみしめてこぶしを握る。天銀の機械のように無感情な顔がちらつき、白波は壁に手を突き激しく頭を横に振った。代わりに無理矢理麗牙の家を頭に思い浮かべた。ウィルや恵玲、水希達が集まる場所。まるで家族が集まったような、こことは全く違った場所。天銀の影を意識から追いやるために。いつも通りみんな忘れて、胸の内に眠った激情なんかみんな忘れて、ただ流されるだけの日常に戻るために。

 白波の手からしぼむように力が抜ける。自分の息遣いが聞こえるような静寂が、肌に痛かった。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.131 )
日時: 2011/09/28 19:56
名前: 北野(仮名) ◆nadZQ.XKhM (ID: ybb2RaRu)

白波で合ってた・・・
何か一人だけ間違ってるし残念な人になってますね、俺。
一応影さんって不死の方も作ってるんですね。
作れたらマジでノーベル賞五回ぐらい貰えそうです。
白波さんが恐れるってよっぽど何ですね、天銀さん。
精気吸収って響きが怖すぎです・・・
後、ちょっと打ち間違い?が・・・
>>129の五行目に「の」が連続しているのと、
一緒にいるのがウィルだったら・・・みたいな文章で
一緒いいるのが・・・になってました。

後始末とか色々と動き出しそうな単語が出てきてますね、いつにもまして続きが読んでみたい気分です。
次の話も待ってます。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.132 )
日時: 2011/09/29 00:41
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

こんばんは〜!

天銀の見事なまでの嫌われぶり、最高ですねぇ!

ここ何回かの文章、登場人物が10代でなければラノベから離脱していそうなくらいの仕上がりに見えますっ!

天銀と影晴との輪の中に白波がいるところ想像するだけでも相当ショックです。でもこの流れだと、月下たちと対峙することになるんでしょうかねぇ。。。

重いですねぇ。

では、また〜!

Re: Enjoy Club ( No.133 )
日時: 2011/09/30 12:08
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

神楽さん>

コメントありがとうございます^^!!

わわっ、更新を感謝されてしまった……!!
なんだかよくわかりませんがうれしいですv←

威圧感……白波のこととか色々明かされる重い話なので、そういうのを感じてくださるのはうれしいかも^^

てか神楽さんの小説のが私はずっと好きですよー^^
描写ほんと丁寧だし、キャラみんな面白いしv
それにアドバイスとか素直に受け入れられる方だからどんどん成長しそうな気がします^^ うん、なんで上から目線っぽくなるんだろう、すみません><
それにしても神楽さんの小説更新再開できてよかったです!!
続き楽しみにしてるんでv
お互い頑張りましょう♪

それではコメントありがとうございましたm(__)m
ぜひまたいらしてくださいv


北野(仮名)さん>

え、いや北野さんも白波疑ってたじゃないですか!! ほぼ当たりですv
てかあの書き方してくださったおかげで、もしかしたら白波じゃないかも疑惑が微妙に残ってて作者的には本望な感じでした(笑 白波だって気付いてほしいけど完全にわかられちゃってもつまんないもん←

影さんはなんかもう色々手出しすぎです(笑
能力者生み出しただけでも世界に発表したら絶対ノーベル賞な気がします^^笑

天銀はおそろしいですv 
精気吸収ってそのまんまな名前はちょっと悩みました;
これと似た「精気を吸い取った相手をあやつる」能力が他の小説(漫画だっけ……)にも出てきたことがあって、その小説?では「吸魂」って能力名になってたんです。でも、ちょっとしっくりこなかったのと、パクリになったら怖いのとで、結局そのまんまな名前にしました><
あの、まぢでどなたかいい能力名ありませんか?;

あと誤字報告ありがとうございます!! 自分じゃなかなか気付かないもので……助かりましたv 変な文章読ませてすみませんでした^^;
なるべくアップする前のチェックで見つけられたらいいのですが、もしまた誤字があったら教えてください><

後始末とか怖い単語でてきましたねー\(^^)/←
実はまだそのへんの展開どうしようか悩んでるんです><; てかこの小説書き始めた頃から地味〜にずっと悩み続けてるっていう><
あ〜どうしよう。。。

てかいつもに増してなんてほんとうれしすぎますv がんばりますv
それではあらためてコメントありがとうございました!!
またぜひいらしてください♪ てか長文(笑


ARMA3さん>

コメントありがとうございます(^^)v

天銀と白波はのちのち色々わかってくる、はずです←
とりあえず書きたい話の一つです!! この2人のことうまく書けるといいなぁv

私も影晴たちと一緒にいる白波を書くのは正直つらいです>< だって白波が〜><!!←
この後はどうなるんでしょうね^^ ネタばれになるとまずいのであんまりしゃべれませんが……楽しみにしててください♪
うん、でもほんと未だにここの展開は悩み中。。。
あ・ちなみに白波関係の話はこれからどんどん重くなっていって、どんどんコメディ・ライトから逸脱していきます(ォィ なので覚悟しておいてください(笑

いや、文章は全然です、ひどいです><
なんか無駄な文が多い気がするんですょね。テンポ的にも昔の方が読みやすかった気がするのです^^;
文章を書くのはむずかしいよー><

それではコメントありがとうございましたー(^^)/
またぜひいらしてください♪

Enjoy Club 2章 第2話『灰に染まる波』(5) ( No.134 )
日時: 2011/10/06 20:44
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: テンポの悪さが酷いです; *2ページ


 じゅ〜と香ばしい音を立てるフライパン。ところどころ白くなった鶏肉を、木べらで小刻みに転がしていく。その手をいったんとめて、水希がそこに小皿の中身をあけた。熱いフライパンにあてられ激しく音を立てるのは、玉ねぎのみじん切り。薄く湯気が立ちあがり、玉ねぎ独特のつんとしたにおいに水希が少し顔をしかめている。ぱちぱちと弾けるような音とともに、玉ねぎの色がだんだんと透き通ってくる……。
 恵玲はそこでふと我に返った。手際良く材料を炒めていく水希の手元を、いつしか真剣に見つめていたのだ。恵玲は止まっていた手を慌てて動かし、4人分のご飯とケチャップを調理台においていく。そしてすぐに塩・コショウを取ろうと棚に向かった恵玲の背中に、水希が一言「ありがとう」と声をかけてきた。ちょうど背伸びをして塩の小瓶を手に取っていた恵玲が軽く後ろを振り返ると、エプロン姿の水希がこちらを見ている。その曇りひとつない澄んだ瞳を見て、恵玲はにっこりと微笑んだ。

 もうすぐ時計の針は夜の7時を指す。恵玲のお腹もちょうど空腹を訴える頃だ。でも、今夜のメニューと水希の手際の良さからして、夜ごはんもそう待たずに食べられそうだった。今この場所――ウィルと白波の家には、家主がどちらもいない。白波はいつものことだが、ウィルは今サラダの材料を調達しに行っている。家を出たのが30分ほど前なので、そろそろ帰ってくる頃だ。

 次は何をしようかと辺りを見回した恵玲は、再び水希のところで視線をとめた。ふと先刻の水希の気遣いを思い出して自然と口元がほころぶ。恵玲は今日学校で体育祭の練習があり、それなりに疲れて帰ってきた。それを見た水希が、今日は自分が夜ごはんを作ると申し出てくれたのである。基本的にいつもは手分けをしてご飯を作っているのだが、今日はお言葉に甘えて補助に回ることにしたのだ。ちなみに水希が材料を切っている最中仮眠をとったので、今はもうほとんど疲れはとれている。

Enjoy Club 2章 第2話『灰に染まる波』(5) ( No.135 )
日時: 2011/10/06 20:44
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


 具に塩・コショウをふり、炊いたご飯を投入しようとする水希を見て、恵玲はふとやるべきことに思いあたった。卵をといておかなければならない。慌てて冷蔵庫を開け卵を取り出した恵玲は、そこでリビングのドアが開く音を耳にし、弾かれたように入口を振り返った。視線の先には、艶やかな長い銀髪をもった、小柄な少年の姿が。

「ウィルくん! おかえりぃっ」
「ただいま」

 目を輝かせる恵玲を見て、ウィルはにっこりと笑いかけてくる。それを見てさらに熱っぽく目を潤ませる恵玲。開けっぱなしの冷蔵庫なんてもちろん眼中にない。
 そんな恵玲に照れ混じりの苦笑を漏らして、ウィルはどさりと買い物袋をテーブルに置いた。同時に小さく息をつくウィル。野菜がたくさん詰まっているだけあって、華奢な彼にはかなり重かったのだろう。そこで慌てて恵玲が冷蔵庫の扉を閉じるのと同時に、水希が首をかしげながら尋ねた。

「一応4人分作っちゃってるけど、白波兄ちゃんってこれそうかな?」

 「あ」と小さく声を漏らすウィル。恵玲と水希は同時に彼へと目を向けた。

「ごめん言い忘れてた。さっき白波から来れないってメール来てたんだ」
「えぇ〜っ!? そんなぁ」

 瞬間恵玲はどっと落ち込んで、未練たっぷりな声を上げてしまった。こういうことはよくあるのに、どうしても毎回期待してしまうのだ。“家族”を感じる瞬間は、プチ会議のときでも任務のときでもなく、やはり家に帰って来た時の「おかえり」の声や、共に食卓を囲む時だったから。少なくとも恵玲達にとっては、白波だって“家族”の一員だったから。
 ウィルが気落ちした表情で野菜を袋から取り出しながら、ため息交じりに呟いた。

「白波の事情だから仕方ないけど、どうせならやっぱり皆そろって食べたいな……」
「白波兄ちゃんの好物作ったら来るかな?」

 冗談か本気かわからない声音で水希が言った。一瞬目を丸くした恵玲ら2人は、直後同時に吹き出して明るい笑い声を上げている。卵をまさに割ろうとしていた恵玲は、手に力が入らなくて笑い混じりに文句を言っていた。

「ぼく白波の好物ってワインしか浮かばないや」
「あたしもぉ。ていうか白波くんっていつからワイン飲んでるの〜?」
「たしかに。とりあえず、ぼくが白波と初めて会った頃にはもう飲んでたよ」

 ウィルは笑い交じりにさらっとそんなことを言ってのけたが、恵玲達にとってはなかなかに衝撃的な内容だった。なにせ、ウィルがこの闇組織に加入したのは8歳の頃なのだ。しかもその頃にはもう白波はいたと聞いている。だとすると、ウィルと白波は2歳差だから、少なくとも白波は6歳の頃にはワインを飲んでいた、ということだ。そんなことをざっと頭の中で計算して、恵玲はぽかんと口を開けてしまった。高校生の恵玲だってまだなめたことすらないというのに。ウィルなんか細い腕を組んで、「今だってまだ中学生なのになぁ」と呟いている。完全に作業する手は止まっていた。恵玲だって人のことは言えないが。

 ワインってどういう味がするんだろう、と卵を握ったままの状態で想像しようとした恵玲は、ふとそこであることを思い出した。相変わらず作業が進まないまま、テーブルに手をついて身を乗り出しながら唐突に話を切り出した。

「そうだ! あのね、あたし次の日曜日下橋のバーベキューに誘われたから、ご飯一緒に食べれないの。忘れないうちに言っておくね!」
「え?」

 ウィルと水希のいぶかしげな声が見事に重なる。話題が変わるのが突然だった上に、あの“下橋”の名前が出てきたのだ。彼らの反応も仕方のないことだろう。見ると2人とも、驚きの顔でこちらを見ていた。

 昨日の夜のことだ。亜弓から突然、『日曜日にやる下橋のバーベキュー一緒に行きませんか!?』とメールが来たのである。一瞬画面を凝視してしまった恵玲はしかし、何の迷いもなくその誘いを受けることにした。親友が下橋に顔を出していることはもちろん知っている。一方、恵玲自身はまだ一度も下橋に足を踏み入れたことがなかった。それだけに正直とても魅力的な話だったのだ。風也と知り合えたことに加え、亜弓から下橋の詳しい話を聞かせてもらったこともあり、恵玲の下橋に対する偏見は大幅に薄れている。むしろいつか亜弓についていこうと思っていたくらいだ。そんな恵玲が、この誘いを快諾しないわけがなかった。

「下橋って……そっか、金髪くんのいるところだもんね」

 そう独り言のように呟くウィルは、何か下橋に苦い思い出でもあるのか空笑いでも漏れてきそうな表情をしている。そんなウィルと恵玲の顔を交互に見ながら、水希がやや不安そうに首をかしげた。

「大丈夫なの……? 下橋ってところ」
「うんっ。大丈夫、亜弓が行けるくらいだもん! 風也くんとも普段は殴り合いのケンカなんてしないし、万が一他の不良にからまれても返り討ちにしちゃうよ!」

 恵玲が自信に満ちた声でそう言い切ると、2人は妙に納得したようだった。特に最後の部分に。
 するとそこで、すっかり安心した様子のウィルが、陰りのない笑顔を浮かべて冗談っぽく言った。

「それじゃあその日は、みぃちゃんと2人でディナーでも行こうかな」
「えぇ!?」

 ウィルの台詞を聞いた途端、今にも泣きそうな声を上げる恵玲。それを見たウィルと水希が、くすくすと耳に心地よい笑い声を漏らしていた。

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.136 )
日時: 2011/10/06 21:31
名前: 北野(仮名) ◆nadZQ.XKhM (ID: Q9sui1jr)

作ってるのってケチャップとご飯、鶏肉に卵だったらオムライスか何かですか?

白波さん凄いですねえ・・・・・
って感心して良いのやら、EC以前に未成年者が飲酒してるから捕まりますよ・・・
もしかしたら水飲むよりもワイン飲んでたり、は流石に無いですよね

返り討ちって女子が使う言葉か恵玲さんに訊いてみたいです、少し。
でもそういう性格の方が作品の登場人物だったら格好良くて好きですね、個人的に。

久々の優しい感じの話で作中の皆さま楽しそうですね。

それでは次回もお待ちしています

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.137 )
日時: 2011/10/07 17:44
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: EZ3wiCAd)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 こんにちは〜^^

 小説読みました!!
 白波が6歳からワインを飲んでいたことにかなり驚き……ww
 つかウィルと二歳も離れていたなんて!! なんだか同い年に見えますねぇ^^
 で、白波も中学生だったのか……
 私と一緒だっ!!(ぇ

 今回はほのぼのでしたねぇ^^
 これからもこんな雰囲気が続けばいいものの、そうはいかなさそうです;
 
 更新待ってます♪
 ではノシ

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.138 )
日時: 2011/10/10 13:22
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: ZUkStBmr)

こんにちは〜!

ちょっとカキコから離れてました。

 水希、実に活躍してます!ECの任務じゃなくてこういうので頑張ってくれた方が安心かも知れない……。
 料理はどう見てもオムライスですかねぇ。でも一品料理とは限らないので、チキンライスにスクランブルエッグとかも有りうるか……(納得)。あ、夕飯のメニュじゃないですね……。

 だいぶ前に書いたかもしれませんが、今回みたいに何かの準備してる様子が細かく書かれてる文章ってとても好きです。書く方もまた然り。
 例えば戦闘の場面でも、戦うための武器や防具をあちこち回って買い集めたり、点検してるところが一番面白い気がします。どんなことでも始まるまでが華って事なんですかねぇ。

 恵玲が下橋に……。亜弓も記憶なくしてるからなんでしょうけど、結構すごいことをサラッとメールで送りつけてきますねぇ!(笑)

 次回の展開楽しみです!!

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.139 )
日時: 2011/10/10 14:44
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: ZUkStBmr)

返信したのにスレ上がってないみたいです。。。
なので、再度コメつけさせていただきます。

失礼しました〜……。

Re: Enjoy Club ( No.140 )
日時: 2011/11/16 19:13
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

おひさしぶりです;
とりあえず返信してなくてごめんなさいm(__)m
ちょっと今忙しさピークで、来月までまたカキコから消える可能性大なのですが、どうか忘れないでやってください(笑

北野(仮名)さん>

コメントありがとうございます!!

はい、つくってるのはオムライスですv
伝わってよかったぁv 

久々に優しい感じって言っていただけてうれしいです^^ なんかこれも伝わってよかったぁって感じv←
結構シリアスな話が続いてて、久しぶりにほのぼのな話を書きたいなぁと思ったので^^
でも逆に突然雰囲気変わりすぎかもです^^; まぁそれは今に始まったことではないんですがww

白波は捕まる要素たくさんありますねー笑
水よりワインっていうのは早々間違ってないかもです(ぇ いや、作者もよくわかりませんが←
白波がワイン飲んでるの見るとなんだか切なくなっちゃいます><←意味わかんないと思いますがスルーしておいてください(笑 たぶんそのうちわかる……かもしれないので←

コメントありがとうございました^^


(朱雀*@).゜.さん>

コメントありがとうございます!!

朱雀さんは、2話の(4)の方にコメント来るかなぁと厚かましいことを考えてました(笑← 白波がたくさん出てるので(笑

白波も中学生ですょー^^
白波の行動真似しちゃダメですょー笑

わーどうしよう、コメントする時間がなくなってきました(ォィ;

では簡単になっちゃってごめんなさい><
コメントありがとうございました(^^)/


ARMA3さん>

コメ返しおそくなっちゃって申し訳ないです><

みぃちゃんは私も危険な場に出したくないなぁっていうのがなんとなくあります(笑
任務はえれさまと白波でだいたいはこなせるでしょうしね^^ ウィーくんも絶対意識してみぃちゃん出さないようにしてる気がします(笑 もちろんみぃちゃんの能力柄もあるんでしょうけど^^

私も準備段階の描写結構好きです^^
ジャンルにもよりますがv(武器関係の準備段階はたぶん読んでも理解できない^^;笑←)
でもそういうのを書いてると私の場合はどうしても説明文みたくなっちゃうので考え物です;

あーちゃん(&風也)が記憶無くしてるの覚えてくださっててほっとしました(ぇ
なんか結構さらっと書いちゃった気がして、みなさんもしかしたら忘れてるかもしれないなー…と(笑
忘れられないようにたまに文中に入れていきたいと思います^^

コメントありがとうございました(^^)v
またぜひいらしてください♪

Enjoy Club 2章 第2話『灰に染まる波』(6) ( No.141 )
日時: 2011/11/14 06:07
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: 作文or説明文みたいになっちゃいました、めちゃくちゃつまんないです;

 9月に入って1週目の日曜日。私は初めて恵玲と共に下橋の地を踏んだ。

 バーベキュー日和のさわやかな陽気。頭上一帯に広がる水色の空には、雲ひとつ見当たらない。昨日までは天気予報で曇りのマークが出ていたのだが、心配は無用だったようである。
 私達が下橋駅で電車を降りると、途端にあの炭と煙のにおい、そして食欲をそそる焼ける肉のにおいが風に乗って届いてきた。パチパチと何かの弾ける音や、皆の楽しそうなざわめき声も聞こえてくる。私は恵玲と顔を見合わせ、思わずにんまりと笑ってしまった。ただでさえ楽しいだろうバーベキューを、あの下橋の人達とやるのだ。楽しくならないわけがない。
 恵玲とタイミングよくうなずきあって、足を踏み出す。改札を抜けると、目の前に広がる広場で規模の大きなバーベキューが行われていた。



 会場は、いつもは学生達がバスケやサッカーに明け暮れている、あの円形の広場だった。なんといっても至極広い。しかし、ざっと会場を見回してみると、その広さでもちょうどよいと思えるほどの人数が集まっていた。緋桜以外の2チームも来ているのだろう。小学生から大学生まで年齢はまちまちで、まともに話したことのない人がたくさんいる。その大勢の人にまぎれるように、バーベキューのセットが用意されていた。肉や野菜を焼く炉が7つほどそれぞれ離れた位置に置かれていて、同じく椅子も適当な場所に置かれている。椅子は寄せ集めなのだろう、木製のベンチのようなものもあれば、1人用の丸椅子もあった。

 その集団に私達が近付いていくと、すぐに風也達が気付いてくれ、中に引き込んでくれた。私達のもとに集まってくれたのは、有衣や功、伸次、夜ゑ、そして他の緋桜の子たちだ。私が遊びに行くのがいつも緋桜なので、自然と緋桜の子達と顔見知りになったのである。他のグループの小学生や中学生達は、興味津々な目でチラチラとこちらを見ているだけだったが、高校生や大学生はさすがに対応が慣れていて、はじめましての挨拶をわざわざしに来てくれた。「はじめましてって言っても、見たことあるし噂にも聞いてるけどな」と、1人の大学生が私を見て楽しそうに笑っている。
 私はともかく恵玲は、有衣達と会うのすら初めてだ。恵玲は小さい肩をすぼめて不安そうに私の横で立っていたが、皆に名前やら私との関係やらを聞かれてはにかみながらもはきはきと答え始めた。ちょっと上目遣いな気がするのは背が低いせいだということにしておこう。その様子を私と風也は内心空笑いをもらしながら見ていたが、他のみんなは可愛いと感嘆の声を上げている。有衣なんか無遠慮に上から下までじっくりと恵玲を見たのち、「やべぇ、こいつすげぇ可愛い。負けたかも」とちょっと真面目な顔で呟いていた。

 そんな感じで恵玲はあっという間に下橋になじんでその辺の集団に連れていかれたので、私は風也と数人の中学生と早速肉をあさりに行くことにした。さっきからいいにおいが周りに充満していたのだ。もう我慢も限界なのである。紙皿と割り箸を握って近くの炉からカルビを頂戴すると同時に、きゅうと小さくお腹が鳴ってしまう。私が肉をつかんだ箸を口元まで持ってきてスタンバイしていると、一緒にいる中学生の子達が笑顔いっぱいでうなずいてくれた。
 皆でせーのとカルビを口に入れる。入れた瞬間に思わず言葉にならない声を上げてしまった。ちょっと焦げるくらいに焼けているのが逆に香ばしくておいしい。濃いたれの味が、バーベキューをしている実感を一気に膨らませてくれた。私は記憶にある限りバーベキューは初めてなので、興奮もひとしおなのである。私がその1枚を堪能している間に、中学生達は2枚3枚と肉を口に放り込んでいた。

「好きなだけ食って大丈夫だぜ」

 風也が、ジュ―ジューと音を立てている肉を目で示す。彼の鮮やかな金髪は、この場ではさすがに煙で少しかすんでいた。頷いて早速炉に箸を伸ばすと、不意に風也が顔をそむけて2歩ほどその場を下がった。振り返って見ると、彼は顔を伏せて目をこすっている。

「ここ煙すげぇくる」

 あまり煙がすごいとは感じなかったので首をかしげていると、おもむろに彼は私の手首をつかみ、移動しようと言ってそのまま建物の近くに引っ張っていった。そこにもちゃんと別の炉と椅子が置いてあるのだ。口を開けて間の抜けた表情で後ろを振り返ると、先程一緒にいた中学生達も手で煙を払いながら別の炉の場所に散っていった。

Enjoy Club 2章 第2話『灰に染まる波』(6) ( No.142 )
日時: 2011/11/14 06:16
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

 私と風也が避難した先には、見知った顔がそろっていた。功と夜ゑ、そして恵玲である。3人は木製のベンチに座って紙皿片手に談笑していたが、私達に気付くと手を振って歓迎してくれた。功と夜ゑはバーベキューという煙にまかれる場でも、いつも通りの服装だ。Tシャツにズボンというシンプルな服装をしている功はともかく、夜ゑはかなり凝ったきれいな服を着ているので、正直驚きである。その黒が基調の服装は、夜ゑにとってはもうこだわりなのだろう。そんな2人の隣で、恵玲は膝の上にハンカチを敷いて野菜を小さな口でかじっている。小花柄のミニスカートがハンカチに隠れて裾だけ見えている。

 3人が開けてくれた場所にありがたく座らせてもらおうと思ったところで、突然先程の煙が目にしみてきた。慌てて立ったままパチパチと瞬きを繰り返すが、涙がにじむだけでしみるような痛みは残ったままだ。

「目が痛いのですー」

 思わずそう声を漏らすと、手首をつかんだままの風也が目を丸くしてこちらを振り返った。

「え、今さら……? 大丈夫か?」

 そのちょっと笑いまじりの声があたたかくて、色んな意味で涙目になりながら頷くと、彼は改めて苦笑まじりに優しく微笑んだ。思わず目を見張ってしまった私をよそに、彼はすぐに炉の方に目をやってしまう。

「ここも野菜無ぇな。どっかからもらってくる」
「あ、はい……」

 ぽ〜っと風也の顔を見たままうなずくと、彼はそのまま別の炉の方に行ってしまった。恵玲達と夜ゑが口元を緩ませてこちらを見ている。目の痛さなんか一瞬で忘れてしまった。炉の熱のせいかはたまた別の理由か、頬が火照るのを感じながらその後ろ姿を何となく目で追っていた。

「風也やっぱ笑うとものすごい美形だよな―アイツ」
「ですよねー。学校でももっとあんな感じだったら皆全然こわがらな……って、え!?」

 知らぬ間に。私の隣にすらりとした長身の美女が、肉を食べながら立っていた。それも大真面目な顔で。その豪奢な髪に、小さく整った顔、そしてモデル顔負けのスタイルときたら、有衣の他にはあり得ない。

 先程とはまた別の理由で目を瞬きながら彼女の名前を呟くと、彼女は「よっ」と手を上げて真っ白な歯を見せた。唇に引いたグロスがつややかに光る。彼女は胸元が大きく開き、肩もむき出しの露出度の高い格好で、肉や野菜が山盛りの紙皿をもっていた。ミスマッチといえばミスマッチだが、それが有衣だと納得できる光景でもある。それにしても紙皿の上が男子が食べるのかと思うほど山盛りだったので、目を丸くして見ていると、彼女はその様子を違うふうにとらえたようだ。皿の上から焼き鳥を取って、私の口に持ってきてくれた。目で問われて1拍置いてかみつくと、ほどよい塩味につい顔がほころんでしまった。有衣もにっと笑って、豪快に焼き鳥にかみついている。

 するとそこで戻ってきた風也が野菜を私の皿に分け、すぐに恨めしげな目で有衣の皿を見た。

「焼き鳥どこにあった? オレまだ食ってねぇんだけど」

 風也の顔を見て、遠慮もせず得意気に笑う有衣。風也がむっとして睨みつけているが構う様子はない。私はそれを今さらながら恵玲の隣に座り、野菜を食べつつ観戦していた。この2人のやり取りはもうかなり見慣れてきたが、あの風也にあからさまに睨みつけられてもそれを笑って流せる有衣は、やはりさすがだと思う。もちろん最終的に有衣が、焼き鳥を差し出すことになるのだが。

 ところが突然そこで響いたのが、流行りの曲のイントロだった。思わずびくっと肩を震わせると、ついでマイク越しの伸次の声があたりに響いた。

「カラオケの準備ができたぜ―! 皆歌うぞー!!」

 途端にわぁっと膨らむように広がる歓声。それを慣れたように見ている風也と功。そしてぽかんと口を開けたままの私と恵玲。当然有衣は、一寸の迷いもなく風也に紙皿を預け、「おっしゃあ騒ぐぞ―っ!」と雄たけびを上げつつマイクの方へと走って行ってしまった。1拍遅れて風也が、手に持たされた肉山盛りの皿と有衣とを交互に見る。

「ユウてめぇなんでオレに持たせんだ!」
「それ全部食っちまっていいぜー」
「んなこと聞いてねぇし! 誰がこんなに食うかっ」

 風也の抵抗もむなしく、有衣はすでにマイクを握って他の子達と熱唱を始めていた。見ると、マイクをもった2、3人を中心に皆が好き好きに歌っているようだ。ちゃっかりステージ代わりの小さな台まで用意されており、1曲目は有衣と伸次がそこを陣取っている。もちろん音はそれなりに大きいが、慣れれば近くにいても平気な音量だ。それに下橋という地域のことを考えれば、近所迷惑になるということもないだろう。
 最初しばらくの間は呆けていた私も、そのうちそのテンションの高い空気に慣れてきて、マイクなしで一緒に口ずさむ風になってきた。振付のある曲なんかが流れると、その辺にいる中学生達と一緒に踊ってしまう始末である。マイクを握って歌う人もいれば、私達のように紙皿を放棄して一緒に騒ぐ人もいる。今のうちに、とひたすら食に徹する人もいる。

 下橋らしいな、とそんな思いがふと浮かんだ。“らしい”だなんて、下橋に遊びに行くようになってまだ日が浅い私が言えたことではないのかもしれないけれど。
 何となく、隣にいる風也に目を向けてみる。彼も居心地よさそうにリラックスした表情で、ステージ上の高校生達を見つめていた。それを見ているだけで、この場に参加できてよかったと、心からそう思えた。



 不意に、カラオケとは違う音楽がバイブ音と共に聞こえてきた。近くの椅子に座っている夜ゑが慌てて鞄を開け、携帯を取り出す。どうやら電話のようだ。すると画面を見て相手を確認した夜ゑが、なぜか驚いたように目を丸くした。功が心配そうに声をかけると、彼女は我に返り携帯を耳にあてながら席を立つ。功が風也と顔を見合わせ、小さく首をかしげていた。

 このとき電話の相手がE・Cのメンバーの1人・安藤園香だということを、私はもちろん、風也も、功も、そして恵玲も……誰ひとりとして知らない。

Re: Enjoy Club  ( No.143 )
日時: 2011/11/13 22:51
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


おひさしぶりです^^;

なんか文章の書き方忘れました(ぇ
てか最近論文ばっか読んでたせいで影響出ちゃってる気がします><

あの、ココ直した方が読みやすいとかあったらほんと教えてください。
なんか感覚取り戻すまで時間がかかりそうなので^^;

読みにくいうえに詰まんない文章ほんと失礼しましたm(__)m

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.144 )
日時: 2011/11/15 19:40
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: MMm5P7cR)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 おおっ!!
 更新随分久しぶりな気がしますねww
 お疲れ様です♪

 小説読んで、さっきご飯食べてきたのにバーベキュー食べたくなってきましたww
 焼肉だと私はカルビかタン塩かなー(ぇ
 柔らかいお肉なら何でも良いです!!(どうでもいい
 有衣姉、負けましたか(笑) 彼女にそう認めさせる位可愛い恵玲が羨ましいっ!!
 ……で、最後めっちゃ気になるんですけど、
 夜ゑってまさか白波の様なポジションにいるわけですかっ!?(落ち着け
 続きがとても気になります><
 これからも頑張ってください!

追伸
 論文ばっか読んでいたとは……お疲れ様です。
 文章は友桃さんが思ってるくらい堅くないですよー^^
 これで全然大丈夫です!!
 ……私が言える立場でもないのですが(爆)

Re: Enjoy Club  ( No.145 )
日時: 2011/11/16 19:18
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


朱雀さん>

コメントありがとうございます!!
私の存在カキコで忘れ去られてる気がしてたので(笑)、コメント来てうれしいです、ほんと^^
今朱雀さんのも更新分読んでる最中なので、近いうちにコメントできると思いますーv

実は私BBQは大好きだし結構よく(?)やるんですけど、あんまりお肉食べない人なんです(ぇ 野菜とマシュマロばっか消費しちゃいます^^;
でも私も食べるとしたら柔らかいお肉が好きだなーv

夜ゑちゃんはどういうポジションなんでしょう^^?
なんか伏線ほとんどはれなかったので、行き当たりばったりな設定に見えそうな気もしちゃうんですが、どうにか次の話頑張って書きたいと思います。。。

そ、そうですか?
そこまで固くないですか?
ありがとうございます、ちょっとほっとしました^^
早く感覚取り戻したいなぁ。。。

それではほんとコメントありがとうございました!!
またぜひいらしてください^^

Enjoy Club 2章 第2話『灰に染まる波』(7) ( No.146 )
日時: 2011/11/29 20:22
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: 2ページです

 喧騒が遠のいていく。夜ゑはバーベキュー会場から離れると、携帯の画面に視線を戻した。着信を知らせるバイブ音は先程からずっと鳴り続けている。画面に表示されているのは、中学で仲良くなった友人の名前。うれしい反面わずかな胸騒ぎも感じつつ、夜ゑはホットピンクの携帯を耳にあてた。

『……夜ゑ?』

 すぐに電話口から声が聞こえる。友人らしくない、妙に凪いだ声だった。軽く違和感を覚えて夜ゑはその場に立ち止まり、一度、二度と瞬きをする。するとなぜか自然と、苦笑に似た笑みがこぼれた。夜ゑがいるのは、薄汚れた建物が左右に並ぶだけの何もない道だ。まるでこの空間に、夜ゑ自身と、電話の相手の2人しか存在していないような、そんな不思議な感覚が夜ゑを包んだ。口を開くと、あちらに影響され夜ゑまで穏やかな声音になっていた。

「電話するの久しぶりだね、園香。ちょっとびっくりしちゃった」
『うん。あんまりしたことないものね。……今時間大丈夫?』

 電話の相手――安藤園香にそう聞かれ、夜ゑはにっこり笑って大きくうなずく。口には出さなかったが、あちらがほっと胸をなでおろすような空気を電話口で感じた。

 園香は同じ中学校に通っていた同級生だ。ある日、絶対人には言えない共通の秘密をもっていることが発覚し、それから一気に距離が縮まった。今でもそう、2人だけの秘密だ。それこそ夜ゑが、有衣や伸次にさえ言っていないことを、園香だけは知っている。残念ながら高校以降学校は離れてしまったが、大学1年生になった今でもたまに会ったり、メールで連絡を取り合ったりしている仲だ。園香は夜ゑにとって、中学で最も多くの時間を共に過ごした友人のうちの1人だ。本当はもう1人園香と共に仲良くしていた友人がいるのだが、その子とは今連絡が途絶えてしまっている。

 夜ゑは近くの建物の壁にもたれかかり、携帯を握り直した。わずかに顔を伏せると、肩のラインで切りそろえたつやのある黒髪が、流れるように両の頬を隠した。

「どうかしたの? なんか元気ないように聞こえるけど」

 あちらが話しだす前にそう尋ねると、肯定とも否定ともつかないあいまいな答えが返ってくる。夜ゑの顔が自然と引き締まった。やはり様子がおかしい。いつもの彼女なら、もっとキツいくらいにはっきりした返事を返してくるはずだ。何か悩みがあるにしても、きっとそれを強気な口調で言ってくるはずだ。わずかないらつきや、挑戦的な色も込めて。
 固く唇を結んで、園香が話しだすのを待ってみる。しばらくして彼女が話しだそうとするのを空気で感じ、夜ゑはもう一度携帯を握り直した。

『月下の子と……喧嘩しちゃった』

 夜ゑの瞳がいっそう真剣みを帯びる。ふと目を上げ空に視線を投げると、夜ゑはそのままもたれていた壁を伝うようにその場にしゃがみこんだ。左右に鋭い視線を投げて、人がいないことを確認する。それでも用心深く声の音量を抑え、眉を下げて言った。

「いつもより大変な喧嘩しちゃったんだね」

 目には見えないが、園香がうなずくのが電話口でもわかる。夜ゑはもう一度人気がないのを確認して、しゃがんだまま地面に視線を落とした。

 夜ゑと園香が共有する秘密――……。それがまさにE・Cのことだった。E・Cの話は無関係な人には絶対に話してはいけない。でも、園香は夜ゑにならこっそりとその話をすることができたのだ。夜ゑは組織のメンバーではもちろんなかったが、組織と完全に無関係な存在ではなかったから。

 夜ゑは彼女から色々な話を聞いていた。園香はチームのリーダー篠原扇のことが好きだということ、そして今付き合っていること。月下には他に年下のメンバーが2人いて、そのうちの1人神崎迅は、もう高校生なのにものすごく“ガキ”で、よく意見がぶつかって喧嘩になっていること。喧嘩と言っても園香の方からすれば、ただ彼のことをいじっているにすぎないこと。もう1人の富永春妃は、園香の目から見ても好印象な子で、緊張感が足りないように見えていざという時は頼りになるいい子だということ。そしてもちろん、月下の皆がどんな能力をもっているのかということも。園香が、“浮遊”の能力をもっているということも。いつだったか、写真で皆の顔を見せてくれたこともあった。
 そんな諸々の事情を知っているからこそ、園香の言う喧嘩の大まかな状況も予想できた。“月下の子”と言っている時点で、少なくとも喧嘩の相手は付き合っている年上の男性ではない。
 夜ゑは、月下の残る二人の性格と名前を思い返し、首を傾げながら尋ねてみた。

「喧嘩しちゃった相手って、よくちっちゃい喧嘩してる迅くんって子?」

 するとすぐに反応が返ってくる。

『そう。月下の今後のことで意見が食い違っちゃって、迅ったらキレてどこかに行っちゃったのよ。ハルも追いかけて行っちゃうし。……ていうかね!』

 園香の声に徐々に力がこもる。夜ゑはそれを口元をゆるめ、相槌を打ちながら聞いていた。

『すごく重要な話だったのよ? 下手に話すと夜ゑにまで危害及びそうだから細かいことは話せないけど、とにかくあたし達の将来にかかわる大事な話だったの。それなのに迅ったら最後までちゃんと話し合わずにキレてどっか行っちゃうし、こっちが迅たちのこと心配して細かいこと話さなかったっていうのも全っ然伝わらないし……。その後メールしても返さないのよ? ほんっとにガキすぎると思わな――』

 ぶつりと、園香の言葉が途切れた。夜ゑが目を瞬いていると、少ししてから苦笑混じりの声が聞こえてきた。

『ごめん、すごい愚痴っちゃったわね』

 予想外な台詞に一瞬目を見張り、直後夜ゑはくすくすと笑い声を漏らす。電話口から聞こえてくる友人の不審げな声に、夜ゑは慌てて首を横に振った。手を口元にやって笑い声を抑えようとしたが、どうにもおさまらなかった。

「そんなこと気にしなくて大丈夫だよ。むしろあたし周りにあんまり弱音吐く子いないから、ちょっとくらい愚痴ってくれた方がうれしい。今の方が園香らしいし」

 明るい声でそういう夜ゑ。少しの間しんみりとした空気が2人の間を流れる。それまでしゃがんで話をしていた夜ゑはゆっくりと立ち上がり、そのまま何気なく緋桜の家の方に歩を進め始めた。建物が陰になって割合涼しい空気が、その道に漂っている。歩きながら夜ゑは、唇に微笑を浮かべて相手の反応を待っていた。
 やがて電話口から、随分いつも通りの調子に戻った声が聞こえてきた。夜ゑもリラックスして彼女の話に耳を傾けた。

『下橋の子はみんな本当にいい子よね。あたしすぐ感情外に出ちゃうもの。このままだと扇にも嫌われちゃうわーどうしよう』

 あまり本気では無さそうな声に、夜ゑは笑ってさらりと答えた。

「そういうところが園香の可愛いところでしょ! てか、どっちかって言ったら迅くんとの喧嘩の方が問題なくせに」

 するとあちらからもわざとらしく沈んだ声で認める言葉が返ってきて、夜ゑは楽しくなり声をあげて笑った。

Enjoy Club 2章 第2話『灰に染まる波』(7) ( No.147 )
日時: 2011/11/17 20:23
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


 相変わらず足は、緋桜の家に向かっている。なぜそこに向かっているのかは自分でもよくわからない。ただきっと、園香との――いや、園香ともう1人の友人との思い出の品に、久しぶりに触れたくなったのだと思う。園香がいつもの調子に戻ってほっとしてはいたが、心の隅には未だ不吉な予感が残っていたからだ。風に吹かれ視界を邪魔する髪を耳にかけ、夜ゑは小さく頭を振った。そこでちょうど通ったクレープ屋の店員に慌てて会釈をし、再び電話に意識を戻す。すると不意に園香が、大きく息を吐き出し、何か吹っ切れたような声で言った。

『なんか夜ゑと話してたら元気出てきたかも』

 思わず横目で耳にあてた携帯を見、それからほっと胸をなでおろして穏やかな笑みを浮かべた。

「あたし話聞いてただけな気がするんだけど、あれでよかったの?」
『うん、聞いてくれて助かったわ。ありがとう。――ところで……』

 気持ちのこもったお礼を言い、園香はさらに話を続けた。その声のトーンが突然落ちたので、夜ゑは思わず携帯をもつ手に力を込めて身構える。実は、園香の言いたい内容に大方察しがついていたのだ。おそらく夜ゑもずっと気にして口に出さなかったことを、園香が今切り出そうとしている。それが声のトーンで何となく感じられた。
 果たして夜ゑの予想は、見事に当たったのである。

『“若菜”のことなんだけど……。あの子一切連絡が取れないのよね。夜ゑ、電話番号とか聞いてる?』

 すぐに首を横に振って否定の返事をする。夜ゑの方が知りたいくらいだった。中学の時、園香と共に仲良くしていたもう1人の友人――“若菜”の連絡先を。
 長らく会っていない友人の、大人びた顔が脳裏をよぎる。両親とうまくいかず、学校では不良と言われ、それでも年の離れた弟をとても大事にしていた彼女の顔が。夜ゑは無意識に目を伏せ、沈んだ声で言った。

「若菜、中学の時途中からあたしたちとクラス変わっちゃって、いつの間にか学校来なくなってたよね。あたしその頃からもう連絡取れなくなってて、家の電話にかけても“使用されておりません”ってなっちゃってたの」
『あたしもよ。もしかして不登校になってあたしのこと友達じゃなくなったのかもとか、何か事情があって引っ越したのかもとか色々考えたけど、よくわからなすぎて逆に話題に出せなかったの。今回はさすがに夜ゑに聞くしかないって思ったんだけど……』
「……今回はさすがにって?」

 何気なく言った園香の言葉が気になって、夜ゑはつい話を遮り聞いてしまった。最初に感じた胸騒ぎが再び高まり、声にも不審の念がこもる。園香は慌てて、「あ、なんか流れで言っちゃっただけだから気にしないで」と噛みあわないことを言っていたが、もちろんそれでは夜ゑの疑念は晴れない。間の悪い沈黙が2人の間を流れ、その間夜ゑは珍しく難しい顔で歩を進めていた。じれったいくらいにゆっくりと。そのまま待っていれば、園香自身で様子がおかしい理由を話してくれるのではないかと少し期待していたが、それはあっさりと破られてしまった。園香は明らかに無理矢理、話を終わらせてしまったのである。

『夜ゑ、愚痴聞いてくれて本当にありがとね。それじゃあそろそろ……』
「園香」

 ぎこちない様子で電話を切ろうとした園香を、夜ゑは強い声音で呼びとめる。空気がぴんと張り詰めるのを感じ、夜ゑはあえて直球な質問を避けて言った。

「……今度、会おうね、絶対」
『――うん』

 芯の通った夜ゑの声に、園香も力強く答える。そのまま夜ゑは、未練をかき消すように電話を切った。しばらく両手で携帯を握りしめ、虚空をにらみつけていた。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.148 )
日時: 2011/11/18 12:45
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: qwv/zAi4)

お久しぶりですっ!!!ホント久しぶりだぁ。読むのも投稿するのも。
……トリップ文字列忘れかけてた。。。

下橋のBBQというかカラオケ乱入したいぃぃ!とか思って読んでいましたが、次の話で一気に気分が変わりましたねぇ。

 夜ゑ(おっ、一発変換できる)っていったい何者??あと、若菜。いい感じに下橋とEC、交錯してきましたねぇ!!こういうのホント好きです!

 ブランク空いてむしろ面白さが増大してる……。やはり素晴らしいです、友桃どのは。
 今後の展開、期待しまくりです!!!
 それでは、また〜!



 ……我も早く更新せねばなぁ。。。。。。

Re: Enjoy Club  ( No.149 )
日時: 2011/11/19 13:25
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

第2話一応ここで終了ですー^^
読んでくださった方ありがとうございますm(__)m

えっと……作者的には「とうとう」って感じなんですが、
若菜ちゃんが登場しました。ずっと出したくてしょうがなかったお気に入り(←)のキャラなので、ようやく出せてすごくうれしいです。
なんかもうお気に入りが多すぎてなんなんだこの作者って感じですね^^;
……お気に入りが多い中でも若菜ちゃんは特に気に入ってる方だったりっていうことは言わない方がいいんだろうかとか言ってたら言っちゃいましたが(←
でもなんか若菜ちゃんのこと話してると哀しくなってくるので(ぇ)そろそろやめておきます><
てかなんでちゃん付けなんでしょうね。なんか若菜って呼ぶと座りが悪いっていうかまぁ気にしないでください←

実は今(っていうか最初の頃からずっと)3話の内容で悩んでます><
たぶんこの先の展開苦手(?)な人が出てくると思うんですが(ていうか私もちょっと苦手かも)、……どうしよう(ぇ フラグ立てまくって心の準備してもらえば大丈夫なんだろうかっていうのをずっと悩んでます。すみません意味わかんないこと言って><

とりあえず3話はシリアス一色なので先に謝っておきます、すみませんm(__)m

それでも大丈夫という方はこれからも読んでくださるととてもうれしいですー^^



ARMA3さん>

お久しぶりです^^ そしてコメントありがとうございますー!!

私何て言うか、あこがれの生活を下橋に詰め込んでる感があります(笑
絶対現実には無理だけど、こういう生活できたら絶対楽しいだろうなぁみたいな^^
学校帰ってきたら広場で遊んで、夜になるとみんなで同じ家に帰ってみんなでご飯食べて宿題やってテレビ見て寝る!みたいな。で、たまに今回みたいなイベントがあったりして、近所お構いなしに騒ぎまくるっていう……v
下橋住みたいなぁ……←

若菜ちゃんについては↑で語った通りです(笑
若菜ちゃんの顔見せた―い!!←

てか面白さ増してるだなんてもったいないお言葉ありがとうございます!! ちゃんと書けてるか不安なので正直うれしいです><

それでは改めてコメントありがとうございました(^^)/
またぜひいらしてください♪

=地図= NO.2 ( No.150 )
日時: 2011/11/20 09:01
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: http://www3.plala.or.jp/banisingukyanon/shimohashi.html


久しぶりに変な地図あげます^^←
前回はあーちゃんたちが住む風音の地図でしたが、覚えていらっしゃるでしょうか……?笑

で、今回は『下橋』の地図です^^

『緋桜』のメンバー(風也、功、有衣、伸次、夜ゑ &他小学生〜高校生)の住んでる家は右上の方に書いてありますv
残る2つのグループ白虎と光刃のことは詳しく触れたことがありませんが、構成とか生活とか緋桜と同じ感じです。ただ1番ケンカ強いのは緋桜v

過去バナのときに書き忘れたのですが(←)、
緋桜・白虎・光刃の3グループは、革命前は仲が悪かったんですが、革命後は和解しました。その和解に納得できなかった後藤雄麻みたいな不良たち(緋桜以外のグループも)は、皆自らor追い払われて下橋外に逃げていったって感じです;
たぶん雄麻忘れ去られてるだろうな(笑

なんかいつか人物関係図みたいなのを書いた方がいい気がしてきました^^;
たぶんこの小説読んでて人物ごっちゃになる(笑

あ・それとBBQをやったのは広場のとこですー^^
なんか広場のところにサッカーとかバスケとか書きましたが、書いてある場所でやってるってわけじゃないです^^; 基本的にみんなで一種目遊んでる感じなんで。ただ、よくやってる遊びを書いといただけです><
紛らわしかったらごめんなさいm(__)m

なんかごちゃごちゃ書いちゃいましたが、あんまり重要なことではないのでさらっと読み流しちゃってください。
あと読めないって字があったら教えてください^^

次は何書こうかなー
てか人物関係図いるかなー

Re: Enjoy Club 第2章 =地図= ( No.151 )
日時: 2011/11/20 11:18
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: MMm5P7cR)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 こんにちは^^

 夜ゑと園香はそういう関係だったんですね!!
 なるほど……どんどん人物が交差していってこれからどうなるのか楽しみです♪
 そして出てきましたね、若菜ちゃん!!(思わずちゃん付けww)
 なんか過去に色々あった模様……
 なんか展開が面白すぎてドキドキします><(ぇ
 続き楽しみだなぁv

 で、地図!
 来ましたね☆
 てか友桃さん本当に字綺麗!
 しかも見やすいです><
 目から鱗ww
 地図とかうpしてくれると良く分かるので読者側としてはとても助かります♪
 地図を書いてくれる友桃さんも偉いなぁ(笑)

 ではまたノシ

Re: Enjoy Club 第2章 =地図= ( No.152 )
日時: 2011/11/20 22:19
名前: 北野(仮名) ◆nadZQ.XKhM (ID: 01wfR6nM)

下橋とE・Cが予想外のところでつながってたんですね。
みなさんおっしゃられていますが交錯してきてとても面白くなってきてますよね。

そして有衣姉さん、どれだけ肉取りまくったんでしょうね、山盛りって・・・

シリアス大丈夫ですよ、全然問題ないです。
続きがやっぱり楽しみです、更新頑張ってください。

Re: Enjoy Club  ( No.153 )
日時: 2011/11/21 20:03
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

(朱雀*@).゜.さん>

いつもコメントありがとうございます!!

人物交差してきましたねー^^ なんかそろそろ大きな矛盾点が出てきそうでちょっと怖いです(笑

今回の「過去に色々あった模様」っていうのもそうですが、朱雀さんのコメントって毎回ピンポイントでくるんで喜びつつも驚いてます(笑
若菜ちゃんはきっと朱雀さんにとって重要な人物なので、楽しみにしててください^^♪
これ以上言うとネタばれになっちゃいそうなのでこのへんでやめておきます^^

地図喜んでいただけてうれしいですv
なんかこういうの書いてるとすごく楽しいんですよね^^
でも字は汚いですー>< 地図もなんかありえない構図になってる気がしますー><
まぁそのへんは目をつぶってくださるとありがたいです^^;

それではコメントありがとうございました^^
またぜひいらしてください♪


北野(仮名)さん>

お久しぶりです!!
コメント本当ありがとうございますm(__)m 覚えていてくださってうれしいです><v

E・Cと下橋がようやく交錯しました^^
本当はもっと伏線はるつもりだったんですが、むりでしたね^^;
でもこれからもっとおもしろくなるように頑張っていきます!!

有衣ねーさんの肉山盛りって、たぶん文字通り山盛りなんじゃないかな―と勝手に想像してます(笑
でもそんなことしてたら冷めちゃいますよね(笑

シリアス大丈夫ですか!?
よかったですーv
続きも頑張って書いていきたいと思います^^

それでは改めてコメントありがとうございました(^^)/
またぜひいらしてくださいv

Re: Enjoy Club 第2章 =地図= ( No.154 )
日時: 2011/11/22 21:43
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: MMm5P7cR)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

@友桃さん

 矛盾は理屈にねじ込ませるのです!!(ぇ
 ピンポイントですかww 嬉しいですねv
 私にとって重要な人物……まさかあの人絡みですか?ムフフフ(黙れ;
 
 これで字汚いとか!! 謙遜ですねww
 私の字が普段どんなに雑だか……(笑)
 
 これからシリアスですよね♪
 めっちゃ嬉しいですv 一人でテンションあがっちゃってます↑(ぇ
 私はシリアス大好きなので全然おkです☆
 というかこれからずっとシリアスでも(黙れ;
 
 今日は自分ツッコミがいつもより多いぞww
 ではこれぐらいで終わっておきます(笑)
 ではまたノシ

Enjoy Club 2章 第3話『ふたり』(1) ( No.155 )
日時: 2011/11/23 09:42
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


『迅は相変わらずご機嫌ななめだよー』
「そうか。今から最後の任務に行くから、2人に声をかけておこうと思ったんだがな」
『最後、かぁ……。任務で怪我したら僕がすぐに治すから連絡してよー?』
「だめだ、ハルにはやらせない。……それじゃあ迅によろしく言っておいてくれ。朝っぱらから電話なんかして悪かったな」
『大丈夫だよー。リーダー気をつけてねー』



 春妃の緊張感のない声を最後に、扇は通話を切った。ふぅっと肩でため息をつき、携帯をポケットにしまう。唯一明かりのつけてある廊下からリビングに移ると、極力音をたてないように任務の支度を始めた。暗くて何も見えないので、いつもより一段階暗い電気を付けて作業をする。

 扇の癖のない黒髪は適度な長さで、乱れひとつない。軽く横に流した前髪も、目にかからない長さ。よく固すぎると言われるが、乱れた格好が本当に嫌いなので仕方がない。そんな扇が黒縁眼鏡をかけると、さらに真面目そうな風貌が増長するのである。そして普段からほぼスーツと言えるような格好をしているのだが、扇は背が高く肩幅もある方なので、かなりその格好が似合うのだ。ただし、同じ月下の迅とは全く対照的な格好になる。彼は扇とは逆に、崩れた服装や髪型を好んでいるのだ。迅の子供っぽい性格はそれはそれで面白いと思うし全く嫌いではないのだが、服装にだけは正直文句をつけたくなる。ちゃんとボタンを閉めてズボンを上げろ、と言いたくなるのだ。個人の好みの問題なのでケチをつけたことはなかったが。

 扇が黙々とワイシャツのボタンを閉め、薄手のコートに袖を通していると、不意に後ろから声がかかった。

「任務に行くの? 扇」

 園香だった。時間帯が時間帯なので非常に眠気に包まれた声だったが、それでも少し不満げなのは感じられた。

 彼女は今、ソファーに横になってこちらに目を向けている。なんでそんなところに横になっているかというと、昨夜大学の友達と日をまたいで飲んでいて、その足で独り暮らしの扇の家まで来たのである。もちろんそんな時間、扇は任務に備えて眠っていたが。おそらく園香はスペアキーで勝手に中に入ったのだろう。早朝起きたらソファーで彼女が眠っていて、扇は思わずぽかんと口を開けて固まってしまった。その後、扇がコソコソ任務の準備をしていたら、園香が起きてしまったわけである。
 園香はひじ掛けに置いた枕に左の頬をうずめ、扇の行動をとろんとした目で追っている。お酒が抜けきっていない上に、横になっておそらくまだ2、3時間しか経っていないので、半分夢の中なのだろう。いつもはアップにしている髪は解かれ、肩下まである髪が彼女の頬にかかっていた。扇は支度を終えると彼女の方に目をやり、静かに苦笑を漏らした。

「脱退を宣言する前に、最後に能力を使っておきたいだけだ。すぐ帰ってくる」

 返事なんだか寝言なんだかよくわからない言葉が返ってきたが、扇は気にせず携帯で時間を確認した。そろそろ出発する時間である。リビングを出る前に園香に毛布をかけてやり、部屋の電気を消す。1人で任務に向かうにもかかわらず、扇の顔には不安の欠片も見当たらなかった。

Re: Enjoy Club  ( No.156 )
日時: 2011/11/23 17:33
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


(朱雀*@).゜.さん>

矛盾を理屈にねじ込ませる技術を私にください……!!←
とりあえず矛盾がばれないようにしよう……(ぇ

そういえば朱雀さんはシリアス大好きな方でした!!v
まぁ私もなんですけどね^^
なんかここのスレシリアス好きそうな方が何人もいらっしゃってよかったですv
これからずっと学校関係以外の話はシリアスになりそうなのでご安心ください(ぇ
町田がたまに出てきてコメディに戻してくれるとといいなぁ……笑
てか町田ちゃんの出番はいつになるやら(笑

それではまた来てくださると嬉しいですー♪
コメありがとうございました(^^)v

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.157 )
日時: 2011/11/23 20:12
名前: 黎 ◆YiJgnW8YCc (ID: 5YBzL49o)
参照: http://profile.ameba.jp/happy-i5l9d7/



お久しぶりです、友桃さん! ご無沙汰しておりました。
コメディの方をしばらく覗いていないのに気付き、来てみたらだいぶ更新されていたので一気読みしてしまいましたww

BBQ良いなぁ♪ もうしばらくしてないので、したくなりました←
のほほんとした雰囲気好きです。 シリアスも好きなんですけどね。

夜ゑちゃんと園香ちゃんに繋がりが有ったなんて…驚きです!!
若菜ちゃんも含め、今後どうなっていくのか楽しみです。

地図、拝見いたしました。
とても見やすく、場面が想像できて良かったです。

忙しいとは思いますが、執筆頑張って下さいませ!!
陰ながら、応援しています。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.158 )
日時: 2011/11/24 19:14
名前: 北野(仮名) ◆nadZQ.XKhM (ID: 6CqIKfIj)

最近扇さんと気が合いそうな気がしてきました・・・・
だってクラスで一人だけ制服のボタン全部閉めちゃってるんですよね、俺。
多分迅くん見たら「せめて開けるのは二個までにして」と懇願しそうです。
扇さんと違って自分の場合言ってしまうのですが・・・

園香さんは恋人じゃなかったらそれは犯罪行為ですね(恋人でもそうだったり)
やっぱりリーダーらしく優しいですね、扇さん。

さっきからずっと扇さんについてしか行ってなくてすいません。

次回辺り任務系の話ですか?
だったらとても楽しみです、更新お待ちしています。

Re: Enjoy Club  ( No.159 )
日時: 2011/11/24 22:44
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


黎さん>

わぁ〜お久しぶりです黎さん!
来てくださってありがとうございます! またお会いできてうれしいです^^
てか最近更新した分みんな読んでくださったんですか……!! うれしいやら恐れ多いやら(ぇ とにかくありがとうございますm(__)m

BBQいいですよね^^ 私も大好きです♪
日常の話も書くの結構好きなんで、ちょこちょこ入れていくと思います^^
私はのほほん通り越してゆる〜い話を読むのがすごく好きです(笑 カキコだと出会えるんですよね、ゆる〜い小説(笑 出版されちゃってるものだとまずそう出会えない><

夜ゑたちに関してはやっぱり皆さん驚いてらっしゃいますね^^
ほんとはもっと伏線引きまくりたかったんだけどなぁ……。なかなか思い通りにいかないものですね^^;

地図も見てくださったんですか!
なんかあれですね、手書きのもの見せるってちょっと恥ずかしいですね(ぇ
でもああいうの書くの結構面白いんですよー♪ 人物関係図とか書いたら絶対楽しい^^

はい、執筆頑張らせていただきます!!
コメントありがとうございましたv ぜひまたいらしてください(^^)/


北野(仮名)さん>

北野さんも硬派なんですね^^(意味違うか;←
チャラいくらいなら絶対真面目な人の方がいいのだー!!\(^^)/っていうのは私の個人的な意見なのであまり気にしないでください←
あ・でもたぶん扇のこと気に入ってくれた朱雀さんも同意見なんじゃないかな^^

北野さんは口に出すほうなんですね!
たぶんボタン閉めてって迅に言ったら、「オレ様の勝手だろ!」とか迅言いだしそうな気がします(笑
いや、まぁそれはそうなんだけどねってかんじな(意味不;

お園ちゃん恋人じゃない設定だったら大変ですよ、今回の話(笑
でも彼女がほろ酔いで彼氏の家に行ってソファー借りて寝ちゃう図ってちょっと可愛いかもとか思っちゃいました← 危ないけどね(笑←
でも扇は優しいし色々わきまえてる人だから大丈夫^^

次回任務ですー♪
読みやすく書けるといいなぁ^^

それではコメントありがとうございました!! ぜひまたいらしてくださいm(__)m

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.160 )
日時: 2011/11/26 09:10
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: qwv/zAi4)

少しブランク空きました〜。

 久方ぶりの地図ですね。
 こうやって話の流れが地図に落とし込めるのも、ECのプロットの丁寧さが為せる業ですね!
 区画の長さが10メートルくらいと微妙に細かいのが面白いです!

 
 扇と園香ってとても大人びてますねぇ。アルコールが描かれているのもそう感じる原因の一つかもしれませんが、それが無くても口調や仕草が大学生を(少なくとも学生時代の我とゆかいな仲間達よりは)超越してそうな感じがします!

 人物相関図とか見ると楽しい、というかそろそろ人間関係が頭の中で収集つかなくなりつつあるので(汗)、作っていただけると非常にありがたいですね〜。

 改めてECの質の高さには脱帽です!
 それではまた〜!

Re: Enjoy Club ( No.161 )
日時: 2011/11/27 11:28
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)


ARMA3さん>

コメントありがとうございます!!

私文章を書く前に絶対頭の中で映像思い浮かべてストーリーの流れ考える人なんで、地図上で話の流れを示すのはやりやすいんです^^ むしろ「○話であーちゃんが通ったルート」とか全部書きたい感じv← やりませんが^^;
他のみなさんも映像思い浮かべてからなんですかねー?v

扇とお園ちゃんの大学生活は、一応自分とか友達の大学生活を見てて実際に起こりそうなことを入れちゃってます^^
でもどちらにしろ扇は大人びてますねーv こんな大人びた人はさすがに見ません(笑 まぁ一応扇は大学四年生な設定なので、大人、……なのかな?←

ちなみに今扇が大学四年って言いましたが、就活してる様子はありませんね^^;←
本編中に入れられなさそうなのでここで書いちゃいますが、
扇は、就職しちゃうと(E・Cの任務とか)融通利かなくなっちゃうので、正社員じゃなくてバイトとかでどうにかする予定でした><(てか社会人になったらE・Cの任務給料出そうですよね、なんとなく←)
でも今回E・C脱退しようってことになったので、この先一から就活頑張らなきゃなーと扇は内心思ってるところです^^
お園ちゃんはまだ大学一年生だから大丈夫^^

話それましたね、すみません><

人物関係図つくっちゃいました\(^^)/
そのうちのせますv
なんかごちゃごちゃになっちゃったんで見にくいかも;

それではコメントありがとうございましたm(__)m

Enjoy Club 2章 第3話『ふたり』(2) ( No.162 )
日時: 2011/11/28 06:43
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)
参照: 2ページです


 暑さによる寝苦しさが少し薄れてきた、9月の半ば。早朝の時間帯は、薄手のコートなら羽織っていられるくらい適度に涼しい。夜明け前の神秘的な淡い闇の中、扇は車のエンジンをかけた。

 いつも思うのは、自分の能力が移動には何の役にも立たないということだ。扇の能力は“氷”。任務の最中にはかなりの力を発揮できるのだが、テレポートのような便利さはない。月下白狼の他のメンバーも、園香が“浮遊”の能力で身軽に遠くに行けるくらいで、移動秀でた者はいなかった。影晴から麗牙光陰のリーダーの能力はテレポートだと聞いているが、正直彼の能力が本当にうらやましい。

 寝静まった街を、慣れた手つきで運転していく。そして今回のターゲットの家が見えると、相手に気付かれないくらいに距離をおいたところでエンジンを切った。そのまま音も立てずに車を降りる。周りはごく普通の住宅街だ。意識して緊張感を高めつつ、扇は目的の家を目指して歩く。やがて、その足がふと止まった。扇は眉根を寄せ、改めて辺りに視線を走らせた。何かがいつもと違う、そう思って目を細めたところで、不意に扇はその理由に思い当った。それに気付いた瞬間、思わず舌打ちしそうになって寸ででそれを止めた。

 ――……堂々と普通の住宅街に住んでいるのか……

 頭に記憶している目的地周辺の地図。それによれば、今回“盗る”べき獲物は、確かに数メートル先に見えている家にあるはずだった。それなのに、人気のある一軒家の列は一向に途切れる様子がない。危うく目的の家に気付かずそのまま通り過ぎてしまうところだと、扇は細く息をつく。出発前に地図を確認した時、確かに住宅街の広がる地域だったような気もするが、いつものようにどうせツタの這うような廃屋だろうと高をくくっていたのだ。

 扇は一度脇道にそれ、公用の小さな駐車場の隅に身をひそめた。頭の中で、今まで通って来た道と、記憶にある地図とを冷静に照らし合わせる。今扇が用心のために隠れているのが、駐車場のちょうど道路との境の所。右手後方をのぞき込めば、獲物のある家がすぐ先に見える。
 引き締まった表情を少しも動かすことなく、あくまでも冷静にこの先のことを考え始めた。獲物のハードディスクはどこにあるのか、どのように保管されているのか、厄介な警備はは施されているのか……。そんなことに思考をめぐらせ、その一方で扇はおもむろに上着のポケットからあるものを取り出していた。それは、黒い革の手袋。ここ数年任務を共にしてきた、大事な相棒だった。元はそれなりに値の張るものだったが、使い込んだせいで随分と色が落ち、くたびれてしまっている。キュッと音を立ててそれを手にはめ、扇は目的の建物に鋭く意識をやった。

 一見ごく普通の、2階建ての一軒家。黒光りする車の止まっているその建物へ、扇は用心深く近付いて行った。そして家の周りを囲む低い塀に沿って、そのまま家の裏側、つまりベランダ側へとまわりこむ。そこで中腰になり、塀に背を軽く当て、塀の向こう側を慎重にのぞき見た。
 庭に面した大きな窓の奥は明かりがついていたが、カーテンが閉じられていて、中はぼんやりとしか見ることができなかった。夜明け前というこの時間帯からして電気が付いているのは逆に驚きだったが、中の様子が見えなくては何の意味もない。これでは獲物の場所の見当もつかない。周りが普通の住宅街なので、今までのように力に物言わせて突っ込んでいくのも躊躇われる。

 ――……厄介なところに当たった……というより本当にここで合っているんだろうな?

 今までこういうパターンが全く無かったわけではないが、今回は何と言っても1人だ。おとりになってくれる人も誰もいない。扇は歯ぎしりしたい思いで、塀の下に身を落とした。久しぶりに嫌な緊張感が、胸の辺りを渦巻いている。扇は深く眉間にしわを寄せた。ずれてもいないのに、黒縁眼鏡に長い指をあてる。

Enjoy Club 2章 第3話『ふたり』(2) ( No.163 )
日時: 2011/11/28 22:58
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: AEu.ecsA)

 ほんの数秒後。扇は突然行動を起こした。辺りに防犯装置がないことを確かめ、塀に沿って玄関のところまで戻ってくると、躊躇いなくインターホンを押したのである。そしてすぐに、塀の角を曲がって身を隠した。するとそう待たないうちに、乱暴にドアが開けられたのである。

「誰だ、こんな時間にぃ」

 出てきたのはいかつい顔つきの男だった。当然だが不審げな声である。
 しかし扇は塀の陰に隠れているため、男からは見えない。やがて彼は大げさに首をかしげ、左右に目をやりながら外に出てきた。扇は内心ほくそ笑む。ドアを開けたまま彼が動かなかったらちょっと厄介だと思っていたのだが、ドアから離れてくれたので好都合だ。扇は彼がきょろきょろしながら道路に出てきたところで、素早く能力を使った。瞬間、男の足元に次々と透明な氷が発生し、足首までを固めてしまった。

「な、んだ……うおっ!?」

 突然足元の自由が利かなくなり前のめりに転んでしまった男に、扇は背後から近付いた。

「動くな」

 人の気配に振り返ろうとした男に、間髪を入れずにすごむ。ついでに彼の目の前に先のとがった氷の固まりを突きつけると、男は小さく悲鳴をあげて動きを止めた。が、そこで扇が何かを言う前に、男は上ずった声で言ったのである。

「おっ、お前この変な能力、あれだろ、組織の奴だろ……!」

 扇は嘆息した。男の背後についたまま、冷静に言葉を返す。

「それを知っているということは、普通の家に住んでるくせしてやはりただの一般人ではないんだな。……俺が盗りに来たものはわかるな? 大人しく場所を言えば危害は加えない」

 男は間を置かずに答えた。

「2階の、たしか2階の寝室の引き出しに入れたはずだ!」

 わずかに顎を引き、扇は持っていた氷の固まりを一瞬にして消す。まるでそこには何も存在していなかったのように、手の中のものは消えうせた。今のように完全に消去することもできるが、やろうと思えば一瞬にして水に戻すこともできる。扇は呆然としている男に無駄に騒ぎ立てないように忠告すると、慎重にドアを開け中に入った。少なくとも玄関付近には人はいない。先程の男はまだ足が氷で固まった状態なので大丈夫だろうが、一応念のため、と玄関も氷で固めておいた。そして男の言っていた2階の寝室に行くため階段へと向かったところで、突然甲高い女の声がした。

「こんな時間からどうしたのよー? お客さんー?」

 ちょうど向かっていた階段の上からだ。無駄に大きな音をたてて階段を下りてきている。扇は急いで階段の脇に行き、女が姿を現した瞬間、先程と同様にその背中を取った。見た目の派手な女だった。扇が彼女の片腕をつかみ背中で固めると、女は痛みというより驚きから悲鳴をあげかけた。

「騒ぐな。大人しくしていれば一切危害は加えない。……警察の裏情報が入ったハードディスクはどこだ」
「あ、あんたもしかしてEなんとかとかいう」
「いいから答えろ」

 扇が改めてすごむと、女はひるんだように一度声を止め、直後弾かれたように叫んだ。

「あれはっ、ひ、ひろちゃんが持って行っちゃったわよ!」
「ひろちゃん?」

 全く予想外の言葉に、扇は思わず相手の言葉を繰り返す。女は何かに追い立てられるように何度もうなずき、相変わらず甲高い声で愚痴をぶつけてきた。

「アタシの息子よ! なんか雄麻さんにあげたら喜ぶとかなんとか言って持って行っちゃったの!」

 唾をも飛ばす勢いでそう喚いた女の後ろ姿を、扇は唖然として見つめてしまった。今まで冷静な表情を保っていたが、この時ばかりはさすがにぽかんと口が開いた。この女が今言ったことが本当だとすれば、盗るべき獲物はすでにこの場にはない、ということになる。先程の男は息子が軽い気持ちで持って行ってしまったことを知らなかったのだろう。
 こんな展開は、初めてだった。最後の任務だと、一種のけじめだと思ってこの場にやって来たのに、それがまさか最後になってこの展開か、と扇は我慢しきれずに舌打ちを漏らした。その苛立ちと同様がつかまれた手から伝わったのか、女が突然わめいて暴れだす。我に返った扇は慌てて手に力を込め、冷静になれと自分に言い聞かせた。今回のことは特に扇自身に至らぬ点があったわけではない。この結果をそのまま報告して後は影晴に任せればいいだけのことだ。ただ、扇自身にちょっとだけ不満が残る、それだけだ。嫌な汗が、首筋を伝っていった。

「……あんたの息子はどこにいる」

 低い声でそう言うと、女は不機嫌そうに言い放った。

「知らないわよ、そんなこと! たまにしか帰って来ないんだもの、あの子! 雄麻さんっていうのも誰だかよくわかんないし」

 感情が爆発しそうなくらいにこもっている。どうやら嘘を言っている様子は無さそうだ。扇は深々とため息をつくと、唐突に目を閉じて意識を集中した。中心から広がるように、扇と女との間に氷の壁が生じていく。パキパキと尖った音がその壁から生じていた。その壁が触れる直前に拘束していた女の手を離し、その背を軽く押すと、女は小さく悲鳴をあげて前につんのめった。構わず扇は氷の壁を背にし、玄関の方を向く。氷の壁のおかげで、扇の姿は女からぼんやりとしか見えないはずだ。別に姿を隠す必要はないのだが、この程度でできる用心ならしておくに越したことはない。

「邪魔したな。氷はそのうち自然に溶けるから安心しろ」

 女の文句も聞かず、扇は玄関の氷を溶かすとその家を後にした。外で男の足止めをしていた氷も、そう時間がたたないうちに溶け出すはずだ。

 夜が明け始めている。扇は車のもとへと駆けながら、一度かの家を振り返った。何やらずっしりと重たいものが、両の肩にのっているような気分だった。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.164 )
日時: 2011/11/29 13:00
名前: 書き述べる ◆KJOLUYwg82 (ID: qwv/zAi4)

こんにちは〜!

久々にECが本業をやってるとこ見ましたっ。
単独ミッション、扇も結構無謀ですねぇ。(笑)

氷の能力って、確かに移動系ではないですよね。どちらかというと食べ物系?!「生鮮品の保存」「かき氷」「アイスクリーム製造機」

ろくでもない使い道しか思い浮かばなかった。。。

今回のミッションと似たようなシチュエーションは他の多くの作品でも見られますが、ホント書き方が十人十色で面白いですね!!

扇は結構淡々と仕事をこなしてる印象を受けました!やっぱその容姿以上に大人びてる気がしますねぇ。何で侵入された家の主人がECのこと知ってるのか、結構気になります。あと、雄麻ってイマイチ思い出せない。。。


すみませぬっ。それではまた〜!!

Re: Enjoy Club ( No.165 )
日時: 2011/11/30 20:22
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


書き述べるさん>

こんにちは^^ 今日はARMA3さんではなく書き述べるさんなんですね^^

コメントありがとうございました!! 自信ない話ほどコメント来るとほっとしますv

扇にはとりあえず氷の能力でかき氷を作ってほしいです←
ろくなことに使うなって怒られそうですが(笑
たぶん扇の能力が一番インパクトが薄いかもしれませんね^^; たまには地味なのも出さないとv←

雄麻思い出したらすごいです(笑
ヒント:名字が後藤
ん〜これでもどちらにしろ思い出したらすごいなぁ……

それではコメントありがとうございました^^
ぜひまたいらしてください♪

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.166 )
日時: 2011/11/30 20:41
名前: 北野(仮名) ◆nadZQ.XKhM (ID: cwdkZwkQ)

えーと・・・作中の時点で雄麻が分かっちゃったのですが・・・
前下橋仕切ってた革命起こされて、の人ですよね。

扇さん、氷ですか、氷の能力って色んな作品でやたら強い人が多い気がしますね。
その気になれば軽く人をやっちゃえますし。
ていうか脚凍らされた人凍傷になっちゃう・・・


しーちゃんってまさか・・・

では、次回もお待ちしています。

Re: Enjoy Club  ( No.167 )
日時: 2011/11/30 20:50
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


北野さん>

コメントありがとうございます^^!!

で、早速謝らなければならないことが……!!

今回出てきた息子の名前、最初は北野さんが書いてくださったとおり「しーちゃん」て書いてたんですが、実は下橋の伸次とは全然関係ないんです><!! 私の不注意><
で、この話をアップした次の日くらいにそのこと気付いて名前変えちゃいました; まだコメント来てなかったから誰も読んでないだろう、と←
紛らわしいことしてすみませんm(__)m

てか雄麻わかりましたか……!! すごい!!←
覚えていてくださって嬉しいですv

それと凍傷については私も思いました(笑←
まぁでもいいかなと思って(ぇ)そのままにしちゃいましたが^^;
扇の能力はなかなか危険ですねー><

それでは改めてコメントありがとうございました^^
ぜひまたいらしてください(^^)v

=人物関係図= ( No.168 )
日時: 2011/12/02 23:03
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: http://www3.plala.or.jp/banisingukyanon/ec_rel_chart.html


こんばんわ^^
なんか最近立て続けに図をあげちゃってますね;

今回は『Enjoy Club』に出てくるメイン(?)な登場人物の関係図です♪
なんかどの程度まで書いていいのか困って、結果的に路線図みたいになっちゃいました>< 見にくかったらごめんなさいm(__)m
字とかちっちゃいかも……; がんばって拡大してください><←

あ・もちろん現時点でわかっている関係しか書いてません!
ほんとはもっとひきたい線とか書きたい関係あったんだけどなぁ……←

それと麗牙光陰が?多いのはえれさまと白波のせいです。えれさまは結局どの程度誰が好きなのか作者にもわからないし(←)、白波とかもう論外なんで(ぉぃ

それでは今日はこのへんで^^
土日に本編あげれればいいなv

Re: Enjoy Club 第2章 =人物関係図= ( No.169 )
日時: 2011/12/03 20:54
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: KZXdVVzS)

こんばんは〜!!

やはり原作の人物相関図は圧巻です。というか、文字だけで書いてない時点で我がASの相関図とは気合いが違う……。

結構入り組んでますねぇ〜!
今までの流れを思い出しながら見てくと、すっかり忘れていた設定が見つかって(ぉぃ)、嬉しかったりします!
 あと、なにより二次の参考になる!!
 ウィルと風也、そいえ相性悪いんでしたねぇ。今後の参考にさせていただきますっ。

 白波がぎこちない……。そんなのありましたっけ(冷汗)。我が脳内ではその線消滅してますので悪しからずっ。

 それでは失礼しましたぁ〜〜!

Re: Enjoy Club ( No.170 )
日時: 2011/12/04 14:44
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


ARMA3さん>

いつもコメント本当にありがとうございます……!!
励みになります><!!

人物関係図はみなさんに人物関係思い出してもらうのと、私自身改めて整理するの(と、楽しむの)を目的にしてやったので、
ARMA3さんのコメント見て作ったかいがあったなぁ……って感じですv
あと、そうですね、二次の参考にしていただけるかもしれませんね^^ 全然そのことは気が付きませんでした(笑

それと白波とみぃちゃんがぎこちないっていうのは、たぶんラジオでしか出していない部分だと思うので忘れていただいて全然大丈夫ですv←

それでは改めてコメントありがとうございましたm(__)m
ぜひまたいらしてください♪


次の話書き終わったのでたぶん近いうちにあげられますー^^

Re: Enjoy Club 第2章 =人物関係図= ( No.171 )
日時: 2011/12/04 15:43
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: 4V2YWQBF)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 こんにちはー^^

 扇めっちゃかっこいいですね!!
 しかも氷の能力ってのがまた良いですb(誰;
 最強ですねww 一度麗牙光陰と月下白狼が戦うのを見てみたいでs(おぃ
 どっちが強いんだろう(笑)

 つか雄麻がこんなところで入ってくるなんて……!
 もう用済みキャラだと思ってましたが違うのでしょうか?
 うーん、気になる><

 で、人物関係図!!
 めっちゃすごいです!! 感動しました!!(ぇ
 それにとっても読みやすいですよー♪
 友桃さんはつくづく読者思いですね^^
 つか恵玲さま……
 そのポジションを私に下さ(殴蹴黙;
 私の予想では、恵玲さまは白波にいきそうっ!!
 あ、勿論恵玲さまなら許します^^
 色んな意味で適いませんww

 なんか長くなってしまったww
 ではまたノシ
 更新頑張ってください☆

Enjoy Club 2章 第3話『ふたり』(3) ( No.172 )
日時: 2011/12/05 20:14
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: 2ページです


 ――夢を、見ていた。
 月下白狼のメンバーと――扇や迅、そして春妃と、初めて顔を合わせた時の……夢を。

 E・Cに加入したとき、彼ら3人はすでに同じ月下白狼のメンバーとして、行動を共にしていた。行動を共にしていたと言っても、扇は他の2人と学校も学年も違っていたので一緒にいられる時間は限られていたようだが。それでも一緒になって仲良く騒ぐ男の子3人の輪の中に、女の子が1人後から入っていくのは、なかなかに勇気のいることだった。

 この時見ていた夢は、不思議と夢であることがはっきりとわかっていた。それが過去に実際にあったワンシーンだとすぐに気が付いたからだ。緊張に肩を強張らせながら、恐る恐る3人に近付く自分。最初に春妃が無邪気に手を振ってくれて、迅は目を輝かせ自分達の元に早く来るようにと大声で呼びよせて、一人学ラン姿の扇はこちらと目が合うとすぐに目をそらしてしまって。もしかして最初から嫌われちゃったかな、それともちょっと恥ずかしがり屋なのかな……そんなことを思いながら、それでも残る2人の笑顔にほっと胸をなでおろしていた。大丈夫、きっと仲良くなれる。早くあの輪の中に入れてもらわなきゃ。少し足を速めて、3人に近付いて――……。
 でも、近付けないのだ。いくら歩いても、距離が縮まらない。焦って、焦って、足を速めるんだけれども、ただただ焦燥感がつのるだけ。春妃は相変わらず手を振ってくれているし、迅も相変わらずこちらに向かって声を上げてくれている。おかしい、絶対。そう思った瞬間、不意に視界が霧にかすんだ。そして、皆の姿がどんどん遠ざかっていったのだ。鋭い絶望感が、胸を突き刺した。

 ――……違う……!

 頭の中に自分の声が響く。
 違う。実際はそこで皆の輪の中に入っていって、お互いの名前を教えあって、すぐに溶け込むことができたのだ。今までの緊張は何だったのだろうと、胸をなでおろしつつも拍子抜けしたのを今でも覚えている。
 これは……夢。そうわかっていても、自分の足は止まらない。むしろいつの間にか全力で足を動かしている。それでも扇達の姿は余計に遠ざかり、かすんでいくだけ。

 ――……起きて!

 自分自身を叱咤するように叫んだ。足は止まらない。握ったこぶしに汗がにじむ。それでも、叫んだ。繰り返し繰り返し同じ言葉を。夢なのに、扇が、迅が、春妃が……自分から遠ざかっていくのを見るのは胸にこたえた。目頭が熱くなるのを感じた時、予兆も何もなく唐突に、周囲の空気が一気に生々しさを取り戻した――……

Enjoy Club 2章 第3話『ふたり』(3) ( No.173 )
日時: 2011/12/05 20:22
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)




 園香はうっすらと瞼を上げた。ぼんやりと家具の色が瞳に映る。何処か夢うつつな状態のまま、しばらく薄目で前方を見つめてみる。
 右頬にクッションの、左肩に毛布の感触を感じた。それを認識した瞬間突然意識が覚醒して、園香は今度こそぱっちりと目を開けた。窓から差し込む白い朝日が、床やソファ―を淡く照らしている。家具が輪郭をもって瞳に映る。目を幾度か瞬いた園香は、一気に上半身をソファーから起こし、周りを素早く見回した。
 すぐに扇の家だということはわかった。どうやら人の家のソファーを占領して眠ってしまっていたようだ。寝ぼけていた頭がはっきりしてくると同時に、昨晩の記憶も鮮明に蘇ってくる。友達と零時を回るまで飲んでいて、自分の家まで帰るのも面倒くさくなりここまで来てしまったのだ。元々園香はお酒には強い方なので、足元はしっかりしていたし、記憶もちゃんと残っている。ただ扇の家に着いた途端、アルコール独特の深い眠気が襲って来て、そのまま眠ってしまったが。

 園香がソファーから足を下ろし、冷えたフローリングに指先をつけたところで、不意にリビングの扉が開いた。一瞬驚いて肩をちぢこませた園香は、入ってきた人物を見てすぐに肩の力を抜いた。もちろん入ってきたのは家主の扇だ。

「起きてたか」

 彼は呟くようにそう言って、リビングの電気を付けてくれた。今まで自然の光が部屋に差し込んでいたので暗さはそこまで気にならなかったのだが、電気を付けるとそれはそれで至極明るい。彼の顔もはっきりと見える。その少し疲れた表情も。園香はそれを頭の片隅に留めながら、慌てて乱れた髪を手ぐしでといた。普段アップにしている髪は、下ろすと余裕で肩下までの長さになる。前髪も右寄りの位置から横に流すと、園香は何となくソファに深く座り直した。毛布を膝にかけて扇の方を見ると、彼はいつもよりはキレの無い動作で上着を脱いでいた。

「扇、ごめんね勝手に入っちゃって」

 一応礼儀として謝罪の言葉を投げかけると、扇は一瞬キョトンとした顔をし、小さく苦笑を漏らした。

「別に構わない」

 それだけ言って、上着をかけに部屋に入ってしまう。その様子を園香は注意深く目で追っていた。一方で手は、膝の上で毛布をたたんでいる。

 ふと、先程見た夢が頭に浮かんだ。珍しく、鮮明に覚えている夢。あまり気持ちの良い夢ではなかった。手に握った汗も、必死に動かした足も、胸を渦巻くかきたてるような焦燥感も、思わず眉をひそめてしまうくらいにはっきりと覚えている。そこで唐突に、喧嘩をして以来会っていない迅と春妃の顔が頭に浮かんで、園香は思わず泣きそうに顔を歪ませた。先程の焦燥感とはまた違う、濃い不安が胸の内に膨らんできたのだ。気付いたら、たたんだ毛布の上で両の拳を強く握りしめていた。
 ソファーの前の小さなテーブルに、ディープピンクの携帯電話が置いてある。園香のものだ。それを見ているうちに、先日夜ゑにかけた電話のことを思い出していた。今でもたまに顔を合わせている、中学の頃からの友人。そんな彼女が、電話を切る直前に言っていた言葉がずっと頭の片隅に残っていた。

 ――“今度、会おうね、絶対”

 どうして彼女は、“絶対”なんて言葉を付けたのだろう。どうしてあんなに力を込めて言ったのだろう。これではまるで、自分が今感じている得体の知れない不安を彼女も感じていたかのようだ。テーブルの上の携帯電話をそのままじっと見つめてみる。今すぐにでも、夜ゑの声は聞ける。でも今はまだしない。E・Cを抜けて自由になったその時に、もう一度彼女とゆっくり話そうと、そう決めたのだ。そしてもちろん迅や春妃とも、ちゃんと会って話をしなければならない。

「園香?」

 いつの間にかリビングに戻ってきていた扇が、心配そうに声をかけてきた。携帯から目を上げるとキッチンに立つ彼と目が合う。その表情が少し陰っているのは、きっと任務の最中にそうさせる何かがあったからだ。園香はふっと微笑んで、ソファーから腰を上げた。

「大丈夫。変な夢を見ちゃって、ちょっと考え込んでいただけよ」

 扇は片手鍋でお湯をわかしながら、何かもの言いたげな目でこちらを見ていた。しかし園香はにっこり笑ってその視線をかわし、足を弾ませてキッチンにいる扇の元へと向かう。調理台を見ると、どうやらコーヒーを作ろうとしているようだ。
 園香は彼の隣に並ぶと、そのワイシャツの裾を指先で引っ張った。

「扇、疲れてるんじゃない? あたしが朝ごはんつくるから休んでていいわよ」

 どうも口数の少ない扇にそう言うと、彼は何か言いかけた口を閉じ、代わりに小さく息をついた。申し訳なさそうに謝ってキッチンを離れる彼の背中を、園香は不安げに見つめる。おそらく原因は任務だ。彼がもう少し疲れがとれた頃に何があったのかを聞かなくては、と園香は唇を引き締めた。

 ソファーがわずかにきしむ音。鍋の中のお湯も音を立てて泡を吹かせる。そこで扇が、唐突に言った。

「今日……影晴のところに行かないか?」

 弾かれたように彼の方を見る。気のせいだろうか。周囲の音が、一気に遠のいたような気がした。扇はソファーに座り、じっとテーブルのあたりを見つめていた。園香がどう反応すべきか迷っている間に、扇がさらに言葉を紡ぐ。

「今日の夕方、どちらにしろ任務の報告のために影晴のところに行く。そのときに、園香も一緒に来ないか?」
「それは……、E・Cを脱退するって宣言、しに行くってこと……よね?」

 扇はこちらと目を合わせて、はっきりとうなずいた。その瞳は、先程の疲れの色を塗り潰すくらいに力強く、少しも揺らぐ様子がなかった。園香はそれを深い感慨を胸に見つめていた。胸の鼓動が一音一音大きく響き、胸元に持ってきた右手が小刻みに震える。
 窓から差し込むあたたかい光が、扇の背に照りつける。その光を、その姿を目に焼き付け、園香はかみしめるようにうなずいた。引き結んだ唇が、わずかに震えていた。

Re: Enjoy Club ( No.174 )
日時: 2011/12/05 20:32
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


更新したのにページが上がらない><


(朱雀*@).゜. さん>

こんにちわー^^
コメントありがとうございます!!v

扇が好評でほっとしましたーv
扇の能力は悩みました; なんていうかもうネタ切れで(笑
麗牙と月下、たしかにどっちが強いか気になりますね!!
あ・でもグループとして見れば麗牙のほうが戦える人ふたり(えれさまと白波)いるから有利なのかな^^?
個人で見たらどうなんでしょうv えれさま最強な気もしますが、扇の氷の使いようによってはわかんないかもしれませんね^^

雄麻は私も用済みキャラだと思ってました(ぇ
でもプロットを見てて、ここで雄麻絡ませた方が自然じゃん!!って思ってだしちゃいました^^; 容姿とか全然考えてないんですけどね;

人物関係図喜んでいただけたようで嬉しいです!!
やったかいがありますv
えれさまにはたしかに色んな意味でかないません(笑
わたし的にはあーちゃんの位置がおいしいですねv←

コメント長いの嬉しいですv
いつも来てくださって本当にありがとうございますm(__)m
またぜひいらしてください♪

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.175 )
日時: 2011/12/06 12:50
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: qwv/zAi4)

こんにちは〜!!

最近月下の二人のポイントが急上昇中だったので、今のAsの場面にちょ〜っとゲスト出演してもらおうかなぁと考えてたら、本編がこの展開。。。
しかも夕方……今将にそうじゃん……

二人の訪れる先は違うかもしれませんが、ホント驚きです!!

次回更新楽しみです!!!
じゃぁ、また〜!!

Re: Enjoy Club ( No.176 )
日時: 2011/12/11 21:01
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


ARMA3さん>

こんばんはー^^
返信遅くなってすみません><

月下の2人がポイント急上昇っていうだけでもすごくうれしいのに、そのあとにさらにうれしいお言葉が……!!
とうとう扇と園香もゲストで出してくださるんですか!! 作者としては嬉しい限りです^^ ありがとうございますm(__)m ぜひ出してやってください^^!!

原作と二次でどう違ってくるかも楽しみどころですよね^^
二次は、原作ではできないような場面を作ってくれるので本当に読んでて楽しいです♪

それではお互い頑張りましょう(^^)v
コメントありがとうございました!! またぜひいらしてください^^

Enjoy Club 2章 第3話『ふたり』(4) ( No.177 )
日時: 2012/04/10 14:15
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

 同じ日の夕方。オレンジ色のまばゆい光が、そろそろ建物の陰に沈もうかという頃。夜ゑはひとり、手に持ったあるものをじっと見つめていた。

「――夜ゑ?」

 不意に背後から耳慣れた声に呼ばれ、夜ゑはハッとして手元から目を上げた。この、耳に抵抗なく入ってくるほどよい低音は、同じ下橋のメンバーの三和伸次だ。幼馴染と言えるくらい小さい頃から時間を共にしている仲なので、その声を聞けば一瞬で彼だと判別できる。
 夜ゑが後ろを振り返ろうとするのと同時に、思った通り三和伸次がひょこっと横から顔を出して手元を覗き込んできた。夜ゑが先程まで真剣に見つめていたのは、一枚の写真だった。伸次はそこから視線をはずさずに、「最近こればっか見てるよなぁ」と不思議そうな声音で呟いている。思わず目を丸くしてすぐ隣にある彼の横顔を見つめる夜ゑ。通った鼻筋。ぱっちりと開いた目。幼い頃から変わらない可愛らしい横顔を見ながら、自然と唇が緩んだ。

 今2人がいるのは、緋桜の家の2階。物置になっている部屋だ。有衣と一緒に、下橋の革命の経緯を亜弓に教えた場所でもある。夜ゑはつい10分ほど前に1人でこの部屋にやってきて、アルバムから1枚の写真を取り出して見つめていたのだ。くいいるように、じっと。段ボールや衣装ケースに囲まれたその部屋で、座りもせずに。そんなときに、伸次が後から部屋に入ってきたわけである。

 夜ゑはざっと伸次の服装に目を走らせ、口角を上げた。彼は定番のシンプルなデザインの黒スーツを身にまとっていたのだ。元々たいていの人に好評価をうける顔立ちの伸次。そんな彼がスーツを着ると、さらにかっこよさが増すのである。ちなみに夜ゑ自身はフォーマルな格好の彼に対し、いつも通り胸元にピンクのリボンがある黒基調のワンピースに、黒のニーソックスで決めている。夜ゑは服から視線をはずし彼の目を捉えると、にこっと微笑んで言った。

「バイト?」
「あぁ、うん。これから」
「他の人たちの邪魔になんないようにね?」

 明るい声でそう言い可愛らしく首をかしげると、肩のあたりで切りそろえた黒髪が扇を開くように美しく流れた。それを見てわずかに頬を赤らめつつ、伸次は案の定弾かれたように言い返してくる。夜ゑももちろんくすくすと笑ってそれを聞き、再びサラッと毒の入った言葉を言い放った。最終的に伸次は何か反論したげに口をパクパクとさせ、そのうちそっぽを向いて拗ねてしまった。それを相変わらず楽しそうに見ている夜ゑ。やがて満足げな表情で手元に目を戻す。

 その写真には、3人のセーラー服姿の女の子が映っていた。中学で仲良くしていた3人組だ。真ん中に映っているのが夜ゑ。今と違って、ロングの髪をシャギーカットにし、前髪を目の上で綺麗に切りそろえている。向かって左にいるのは、長い髪をポニーテールにした女の子――園香だ。そしてその逆側、夜ゑの右隣には、唯一髪を茶色に染めている大人びた容姿の女の子が映っていた。前髪は夜ゑ同様真横に切りそろえ、ボブにした髪にはパーマがかかっている。彼女が、中学で園香と共に仲良くしていた同級生――若菜だった。夜ゑと園香はプリーツのスカートが膝丈なのだが、若菜だけが女子高生顔負けの極端に短い長さである。しかも中学生にしてすでに、メイクをばっちり施していた。しかしそういった外見の差はともかく、3人とも皆唇は緩く弧を描き、すました笑顔で映っている。

 すねて顔をそむけていた伸次が、相手にされなくて寂しくなったのか、再び手元の写真に目を向けてきた。夜ゑはその顔を軽く見上げ、彼に写真を渡してやる。

「覚えてる?」

 写真に映っている夜ゑの両隣を指して言うと、伸次はすぐに繰り返しうなずいた。彼も夜ゑと同じ中学なのだ。

「もちろん。夜ゑが中学でつるんでたダチじゃん。てか安藤さんとは今でもたまに会ってるだろ?」
「うん、さすがしーちゃん」
「だからしーちゃん言うなって……え、夜ゑ?」

 伸次の声音が、急に色を変える。夜ゑは慌てて顔を伏せた。なぜだか目頭が熱くなったのだ。心配そうに眉を下げてこちらを見てくる彼の顔を、夜ゑは泣き笑いに近い表情で見返してしまった。涙は出ていなかったが、こちらを案ずる彼の顔を見ていると、熱くなった目じりから今にも滴がにじみそうになった。
 夜ゑ自身、自分の今の感情がよくわからないでいた。ただなぜか写真を見ていたら、伸次と写真の話をしていたら、突然不安に駆られたのである。そして伸次の顔を見た瞬間今度は切ない気持ちでいっぱいになったのだ。どうしてこんなにも下橋の人達は優しいのかと、前髪を整える振りをしながら夜ゑはそんなことを思った。彼らは知っているからだろうか。自分がどういうことで傷つくのか、どういうことで不安になるのか。そして自分の周りにいる人達が、どういうことで傷つき不安を感じるのか。それを知っているから、こうやって人のことを思いやることができるのだろうか。少なくとも緋桜の仲間の抱える不安を知っているはずの自分も、そういったあたたかさを持てているのだろうか。

 前髪から手を離すと、伸次の真摯な瞳と目が合う。夜ゑは微笑を広げて大丈夫だと首を横に振った。不満そうに眉をひそめる伸次。それでも夜ゑは、今つらつらと胸の内で考えたことを彼に告げようとは思わなかった。彼の前ではどこか強くありたいという願望があったからだ。
 そのことに今さらながら気が付いたとき、夜ゑは思わず心の中で苦笑を漏らしてしまった。夜ゑ自身、伸次相手でさえ自分の全てを話してない。だったら逆だって十分にありうるのだ。伸次だって、皆だって、全てを外にさらけ出しているわけではない。自分は、皆の全てをわかっているわけではない。それでも皆が優しくあるのは――……。

 夜ゑはくるりと伸次に背を向け、後ろを振り返って言った。

「それじゃあそれ、アルバムに戻しといてね」
「え、は……?」

 間抜けな声を上げる彼を残し、わざとらしく足を弾ませて部屋を出る。彼には申し訳ないが、仕方がない。このままあの部屋であの雰囲気のままいたら、無意識のうちに口に出してしまいそうだったから。お互いわかっていながら、未だどちらも相手に伝えていない言葉を。


 ――……大好きだよ、伸次


 今はまだ、胸の中で。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.178 )
日時: 2011/12/12 22:21
名前: 北野(仮名) ◆nadZQ.XKhM (ID: jz0QsT9L)

お久しぶりです。
最近ゲームばっかしてパソコンから遠ざかってました。

ついに扇さんたちも動き始めるんですね。
夜ゑさんも何やら出来事が起こりそうなようで、この後どうなっていくのでしょうか……

若菜という人の名字は安藤で良いということなのでしょうか?
色々照らし合わせるとそうなったのですが。

では、次回もお待ちしています。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.179 )
日時: 2011/12/13 20:38
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: cSy8Cn7x)

こんばんは〜!

大会期間中である故か、心なし(というか露骨に)更新したスレが下がっていく速度が速いように感じる昨今であります。

夜ゑと伸次の関係、友達以上恋人未満の理想形ですかねぇ。



>>お互いわかっていながら、未だどちらも相手に伝えていない言葉を…


 かなり絶妙ですっ!ご両人が目の前に居たらこっちが恥ずかしくなりそうというか、もの凄くくすぐったい感じというか。。。(笑ひ)


次回は夜ゑ返続くのでしょうか?
or扇たちに戻る?
orまさかの亜弓たちに場面転換?!(彼女らがセピア色の人影になりそうです)


次回かなり期待ですね!!


我は何とかして原作が扇達の話題から離れないうちに次の話更新したいですねぇ。。。でも少々時間かかりそうだなぁ……。

失礼しましたぁ〜〜

Re: Enjoy Club ( No.180 )
日時: 2011/12/15 06:36
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

3話(4)>>177修正しました><

修正したのは北野さんが指摘してくださった、園香と若菜の表現であいまいだった部分と、
読み返してみたら明らかに文章おかしかった(つながってない)部分です(後半部分)。
たぶん校正してる間にめちゃくちゃになったんだと思います; 見苦しい文読ませてしまってすみません>< それと紛らわしい書き方してしまってすみません><

あ・内容は全然変わってないのでご安心ください^^!!
最近ミスしてばっかだなぁ^^;


北野(仮名)さん>

コメントありがとうございます!!

そして若菜の名字の件触れてくださってありがとうございます!!
先に言ってしまうと、若菜の名字は安藤ではないのです>< 紛らわしい書き方してしまってすみませんm(__)m
北野さんのコメント見た後読み返してみたら、たしかに勘違いしそうかもっていう表現見つかりました。

たぶん伸次の「もちろん。夜ゑが中学でつるんでたダチじゃん。てかこっちの……えっと、安藤さん、今でもたまに会ってるだろ?」っていう台詞ですよね? 
「こっちの」っていうのが余計だったかなぁと思って修正してみたんですが、どうでしょうか^^? もしやっぱり若菜の名字が安藤だって勘違いしちゃいそう……とかあったら遠慮なくおっしゃってください!! ほんと正直な意見言ってくださる方が助かるので^^

それともし他にも勘違いしそうな表現あったら教えてください!!

北野さんのコメントにはよく助けられますーv
言われないと気付かないこといっぱいあるので^^;
いえ、なるべく自分で気付くように努力はしますが^^;

なんていうか実は今回の話、次の話が書きたくなくて急きょ入れた話でして……←
ぐだぐだな上にめちゃくちゃですね(笑

とうとう次は扇たちが動き出しますー!!
また見に来てやってください^^
コメントありがとうございましたm(__)m


ARMA3さん>

こんにちは!! コメントありがとうございますm(__)m

さすが大会期間ですよね(笑 コメディ・ライトもなかなかの早さですが、それ以上に二次の早さが脅威です(笑
AS頑張ってください!!

夜ゑと伸次ですが、
下橋の皆はくすぐったいっていうよりじれてます(笑 「お前らさっさとくっつけよ!!笑」みたいな^^
そんなすごいラブラブしたふたりではないので、くすぐったいかんじはそこまでないかもですね^^
友達以上恋人未満、たしかに理想です(笑 余計なこと一切なくて絶対一番楽しい!!(告ってないけどお互いの気持ちわかってるっていうとこも重要ですよね笑)

扇たちの話はあと更新2回分くらいです、たぶん^^
それとあーちゃん達忘れないであげてください……!! 3話終わったらメインに戻るので……!!

それではコメントありがとうございましたm(__)m
またぜひいらしてください♪


みなさま>
参照が1500突破しましたー!!\(^^)/
読んでくださった方、そしてコメントを残してくださった方、本当にありがとうございました!!

祝1500突破ぁ! ( No.181 )
日時: 2011/12/17 11:24
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 5041ZSFy)

こんにちは〜

参照1500突破おめでとうございます!

2部も順調に読者が増えていくことを願ってみません!


ところでかなり話が変わってしまうのですが、安藤園香って、身長どの程度なのでしょうか?
 篠原と並んだ時の書き方に困っておりまして、お答えいただけると大変ありがたいですっ。

それではまた〜!

Re: Enjoy Club ( No.182 )
日時: 2011/12/18 10:21
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


ARMA3さん>

ありがとうございます!!
これもARMA3さんのおかげな部分がすごく多いです……!!
これからもおたがいがんばりましょうね^^

身長は、

・安藤園香……161cm(たぶん女子大生の平均(or平均よりやや高め?)くらいの身長です)
・ついでに篠原扇……180cm

こんなかんじですー♪
そういえば私本編中で身長のこと触れたり触れなかったりと結構てきとーかも……^^;

それじゃあぼちぼち課題でもやりますか;

Enjoy Club 2章 第3話『ふたり』(5) ( No.183 )
日時: 2011/12/19 21:07
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: なんかまたすごくわかりにくい文章書いちゃったかもです^^;


 光が、その屋敷を照らしていた。オレンジ色にも金色にも見える光。その源を見れば、つい目を細めてしまうようなまばゆい光。糸を織り重ねたように、繊細できらびやかな光の帯は、屋敷だけでなく寂れた街全体を覆っている。それなのに、なぜだろうか。まるでその光は、眼前の屋敷に焦点を当てているかのように、その屋敷だけを浮かび上がらせているのだ。その屋敷だけが、神々しいまでの存在感を放っているのだ。屋敷を照らすのと同じオレンジ色の光は、わずかに頬にかかるだけでもじわりとにじむような熱を感じさせる。それなのに、周囲を取り巻く見えない空気は芯から冷たく感じられ、その異様な温度差に背筋が凍った。目の前の大きな門を、広大な庭を、威圧感を伴ってそびえたつ屋敷を順に見つめ、扇は顎を引いて、隣にいる園香の手を握った。

「行こう」

 隣で園香がごくりと空唾を飲み込んだ。アップにした茶髪が、小さく揺れた。





 その頃大崎影晴は、E・Cのメンバーとの面会の場となっている広間で、悠々と椅子に腰かけていた。そろそろ任務の報告のために扇が来る時間だ。彼は几帳面な性格なので、いつも決められた時間のぴったり5分前に屋敷の前にたどりついている。そしてそれは今日とて例外ではない。高々と足を組み、何も無い壁をじっと見つめていた影晴は、不意にがらんとした広間の中央に目を向けくつくつと笑みを漏らした。仕立ての良いスーツに包まれた肩が小刻みに揺れる。隣にひっそりと立っている天銀は、それを横目で見るでもなく、黙したまま正面を向き続けていた。

 影晴は、例え今のように屋敷の中にいても、外の風景を透かして見ることができる。“透視”の能力さえ使ってしまえば、壁も距離も何の障害でもない。もちろん能力を消費しすぎると体がもたないので屋敷に来たメンバーの様子を常に監視しているわけではないが、最近の月下白狼に関しては別だった。白波から月下の反乱の意を聞いて以来、影晴は月下の行動にひそかに目を光らせている。今日もそう。広間の最奥部にある椅子に座ったまま、門の辺りを透視して扇が来るのを待っていたのだ。そして早くも見てしまった。お呼びでない、安藤園香が共に来ていることを。しかし、扇も園香も影晴の透視の能力のことは知っているので、彼女を連れてきたことを隠す気はないのだろうが。

 ――……さて、どうしたものかな

 組んだ膝の上で頬杖を突く影晴の顔には、深い余裕の笑みが浮かんでいた。自分の部下達が何かしら反抗的な態度を取ろうとしているにもかかわらず、影晴の心は全く動じる気配すらない。……あふれるほどの自信だけがその余裕を生んでいた。自分に対する、そして自分の理想に対する自信。研究者としての今までの成果に対する誇りが、盲目的ともいえる思いを抱かせていたのだ。

 影晴は正面を見つめたまま、脇にいる助手に唐突に声をかけた。影晴と同じくスーツを身にまとった長身の彼は、冷徹なまでに沈黙を貫き、まるで周囲の壁と同化しているかのようだった。

「天銀、白波に連絡を。それと必要ないだろうが、一応君自身も心の準備をしておいてくれ」

 何やらいつも以上に寡黙な天銀は、身じろぎひとつせず横目でこちらを見ただけで、ひっそりと部屋を出ていった。両開きの扉の閉まる音が、空しく広間に残される。助手の後ろ姿がドアの向こうに消えるのを見届け、影晴はす……っと隻眼を細めた。

 ――……組織内に反乱の意志のある者たちがいるのは危険だ。それに月下と麗牙はまだ実験の第一陣。彼らや彼らの能力さえじっくりと観察できれば、また近いうちにそれを生かして第二陣として薬をばらまくことができる。扇や園香がいなくなったところで何の支障もない……!!

 口端がつりあがり、狂気的な笑みがその顔を覆う。露わになっている方の目が冷たく鋭利に光る。部屋の温度が急激に下がっていった。――ふとそこで、唐突にその瞳から狂気が消え去った。同時に口元も柔らかく声を描き、周囲の空気が瞬時に穏やかで寛容なものへと変わる。近くに誰か他の人物がいたら、唖然とするような変化だ。そして、直後。二度のノック音。それに続く、いつも通りの芯の通った名乗りの声。扉の外にいるだろう2人の能力者に入室を促す影晴の声は、心に染みいるような慈悲深さにあふれていた。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.184 )
日時: 2011/12/22 12:39
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: FsSzscyg)

こんにちは〜。

 扇たちついに影晴に謁見ですね。影晴の口ぶりからすると扇たち結構ヤバいような……。

 原作の影晴と天銀、寡黙ですねぇ。そして影晴がかなり邪悪。。。Asの方では天銀はチャンバラやりそうな勢いなのとは大違いです(笑)。 原作を歪曲している人間が言う言葉ではありませんが、作品間の差異が本当に面白い!

 次回はなかなか大きな山場を迎えそうですね。白波は悪役になりそうな予感が・・・。

 次回愉しみにしています!というとちょっと語弊がありますね。でも、次回更新待ち遠しいです!!

それでは、また〜!!

Re: Enjoy Club  ( No.185 )
日時: 2011/12/23 09:13
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


ARMA3さん>

いつもコメントありがとうございます!!

扇達結構ヤバいですね。次とその次の回が、2章の中の山場の一つになりそうです^^ 
ていうか山場だって気付いてくださってありがとうございます……!!笑 どうやって読者の方に盛り上がりどころだっていうのを伝えるかが難しいんですー>< てか苦手;

白波は……うん、ノーコメントで行きましょう←
あ・でもひとつだけ。次回とその次が白波に関する重要な回になると思います、たぶん^^

たしかにこっちの天銀とASの天銀は少し違いがありますよね^^
私もそういうところが逆に面白いなぁと思います!

次回待ち遠しいなんてほんとうれしいです><!!
次一応もう書き終わってるんですが、あげようか迷い中なんですよね; 読者の方おいていっちゃいそうで……
今日の夜にでも上げますねー^^

それではコメントありがとうございました(^^)v
またぜひいらしてください♪

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.186 )
日時: 2011/12/23 15:47
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: 7hcYnd26)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 こんにちは〜^^
 なんか最近全然ここにコメントしてないような気がする……;
 
 夜ゑとしーちゃん良いですね!!
 このもどかしさが堪りません><(ぇ
 この二人はいつになったら言葉で伝えられるのだろう……(笑)

 つか影晴やばいですね!
 白波来ちゃうのかな; 来てほしくないですね(泣)
 麗牙光陰の皆がこの事を知ったら悲しむだろうなぁ……
 つか扇達もこれは窮地なのでは? 
 うわぁ、次が早く読みたいです><
 更新頑張ってください!
 
 ではではノシ

Enjoy Club 2章 第3話『ふたり』(6) ( No.187 )
日時: 2011/12/24 07:14
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


 アスファルトを踏む、2つの足音。片方は革靴の、もう片方はパンプスの音だ。カラスの鳴き声しか聞こえないような人気のない町に、ヒール独特の固い足音ばかりが不自然なくらいに響いている。
 足音の主は、月下白狼の篠原扇と安藤園香だ。先程難なく影晴との面会を終えた2人は今、重い足取りで帰路についているのである。

 ……そう、予想に反して“難なく”面会は終わった。扇は肝を据えて影晴に言ったのだ。自分達はもうそろそろ社会人になる年齢、加えて以前からお互いに想い合う仲だった。だからもう、能力のことは忘れて平穏な普通の生活を送りたい、2人だけの時間をもっと過ごしたい――そうはっきりと申し出た。するとそんな2人に影晴は嫌な顔ひとつせず、しみじみとした表情でうなずいたのである。まるで子供の門出を喜ぶ実の親のように。影晴からどのような反応が返ってくるのか全身を強張らせて構えていた扇と園香は、その表情を見て思わず脱力してしまった。しかし直後、思い直したように警戒心を胸の内で再燃させたのである。少し考えてみれば、主の反応があまりに冷静すぎることも、そしてあまりに寛大すぎることもすぐにわかることだった。謁見の広間で片膝をつき影晴の言葉を聞きながら、扇も園香も凍りついたような思考で彼の意図を探っていた。体温を奪うかのように冷たい汗を、何度ぬぐったことか。扇はそれでも必死に冷静な表情を保ち、一方園香は険しい表情で床に敷かれた赤い絨毯を睨みつけていた。そんな2人に、影晴は芯からあたたかい声でこう声をかけたのだ。

「君達が抜けてしまった後も、月下白狼は存続させるつもりだ。また迅と春妃にも会いに行ってやるといい。……今まで任務、ご苦労だったね」


 ――おかしい、と扇は足を進めながら心の中で呟いた。謁見後、あの屋敷を出てから何度目だろうか。影晴の顔を、言葉を交互に思い返しては、不審げに眉根をひそめて心中呟くのである。おかしい、と。隣を歩いている園香も難しい表情のまま黙りこくっていた。彼女のヒールの音が、やけに耳について聞こえた。もう夕日はほとんど沈みかけている。その神々しい光も低い建物の並びに遮られこちらまでは届かず、代わりに周囲にはさらさらとした薄闇が落ち着いていた。この肌になじむ気持ちの良い空気が、胸の内をごちゃごちゃにかきまぜる危機感と相容れず、扇は顔をしかめて握った手の中で指をこすり合わせていた。

 しばらくお互い無言のまま歩いていたが、不意に園香が歩みを止めた。屋敷がもう暗闇にまぎれて見えなくなった頃だ。唐突にやんだヒールの音に、扇は目を丸くして彼女を振り返る。彼女は細い腕を組み地面をじっとにらんで、動揺のうかがえる声で言った。

「やっぱりアイツ、色々とおかしいわよ……」

 扇は口を挟まず、真剣な表情で続きを待った。組んでいた腕をほどき自分の体を抱くと、園香は震える声で言った。その瞳は、珍しく何かに駆り立てられているかのように揺れていた。

「脱退を簡単に認めてくれたのもおかしいけど、それだけじゃなくて……。アイツ、影晴……っ、扇はよく会ってるから気付いてないかもしれないけど、初めて会った頃から顔が変わっていないもの……! 不気味なくらいに、全く!!」

 最後はアスファルトの地面にたたきつけるようにそう言い、園香はその勢いのまま顔を上げて、こちらに真っ直ぐ視線をぶつけてきた。その目を正面から受け止めた扇は、何も言わずにゆっくりと一歩を踏み出す。すると園香の顔がくしゃっと歪んで、ためらいなく扇の胸に飛び込んできた。得体のしれない不安に体を縮める彼女を優しく抱きとめ、扇は静かな声で言った。

「行こう。影晴のことはいくら考えても答えは出ない。……ここで止まっていても何も始まらない。とりあえずは、迅と春妃のところへ」

 腕の中で園香がうなずく。扇はその頭を軽くなで、ゆっくりと体を離した。そして再び進行方向へと体を向けたところで、

 一陣の風が前方を吹き抜けた。まるで、そこだけに吹いたかのような奇妙な風。そして目を見張る扇と園香の目の前に突如、空気を切り裂くような音とともに2人の男性が現れたのである。何もなかった場所に、突然。そうそれは、“テレポート”で現れたに他ならなかった。完全に不意をつかれ呆然として動きを止める扇と園香。そんな2人の進路をふさぐ形で現れた男性2人は、どちらも仮面をかぶっているかのような無表情のまま、こちらに目の焦点を合わせてきた。扇もハッとしてその視線に真っ向から対峙する。彼らに扇は見覚えがあった。以前、迅と共に影晴の屋敷に行き麗牙光陰と対面したとき、その場にいた2人だ。しかもそのうちの1人は、麗牙光陰のメンバーとして紹介されていた。高い位置で長い髪を結った、長身の青年。先日の月下の集まりで盗み聞きをして逃げる後ろ姿を、扇が一瞬だけ目撃した青年でもある。扇は唇を噛み、強くこぶしを握りしめた。嫌な予感は、当たっていたのだ。
 園香の一歩前に出て、彼らの視線を意志のこもった目でにらみ返す。その感情の見えない瞳は、何を考えているのか扇には全く見当もつかなかった。

 直後、カチャ……と不吉な音が辺りに響いた。刺客の1人――有希白波が、表情ひとつ変えず真っ直ぐこちらに銃口を向けていた。銃を握る手には、跡が残るほどに力がこめられていた。

Re: Enjoy Club  ( No.188 )
日時: 2011/12/26 14:46
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


(朱雀*@).゜.さん>

コメントありがとうございます……!!v
返事遅くなってすみません><

夜ゑとしーちゃんは書いてて楽しいです♪
ほんとはもっと夜ゑを小悪魔っぽく書きたいんですけど(笑)難しいですね^^;

白波とか扇とかに関してはネタばれになんないようにノーコメントで行きます!!

また来ていただけるとすごくうれしいですv
あらためてコメントありがとうございました(^^♪

Re: Enjoy Club  ( No.189 )
日時: 2011/12/30 07:19
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


お久しぶりです^^
今日から年明けまでカキコ自体来れないので、あげておきたいと思いますv

次の話全っ然書いてない……><

それではみなさま、よいお年をー^^

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.190 )
日時: 2012/01/02 18:46
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: 7hcYnd26)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 あけましておめでとうございます^^
 今年もよろしくです♪

 で、小説読みましたが……
 なんかすごい展開になってきてるぞ……?!
 テレポートで来たということは、まさかウィル君も絡んでいるのでしょうか?
 つか影晴ここまでいったらもう怖いという言葉しか浮かんできません><
 扇達が動揺する理由も分かります; 影晴かなり演技派だなぁww
 
 続きが気になって眠れそうにないです(ぇ
 白波ーっ!!(何;
 
 最後の雄叫びは気にせず(笑)
 ではっノシ

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.191 )
日時: 2012/01/02 23:56
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

あけましておめとうございます〜!!

今年初カキコです。

なんかにぎやかな曲聴きながら読んでると話に感情移入できない、ってことで、某声優の無難な曲ぞろいのアルバムから宗教曲に切り替えたら気分が乗ってきました!!

扇たちの前に現れた二人って、やはりウィル。。。
銃を構える白羽と一緒って、本編の彼も相当ダークですねぇ!

 周りの音を一切消した部屋の中で、園香のヒールの足音にはじまり、残響がありそうな扇たちの話し声、一陣の風、白羽が銃を構えるまでの音を全力で想像していたら、正月早々浮かれた気分が吹き飛びました。。。(汗)

この展開って扇たち、まさか。。。。

 次回待ち遠しいです!!


それではまた〜〜〜!!

Re: Enjoy Club  ( No.192 )
日時: 2012/01/04 15:31
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


(朱雀*@).゜. さん>

あけましておめでとうございますv
今年もよろしくお願いします^^

はい、なんかいいのか悪いのかよくわかんない感じにすごい展開になっちゃってます(笑
たぶん次はもっと悪い方向にすごい展開になります、たぶん(ぇ

ウィーくんが絡んでるかどうか……は、次のお楽しみっていうことで♪←

私が唯一好きになれないのは影晴です(爆
書いてるこっちが怖い……><!!
それとたしかに演技派ですね(笑

私は先月くらいからずっと心の中で 扇ー!! 園香ー!! って叫んでます←
白波、次の話でいっぱい出ますよ♪

それではコメントありがとうございました!!
全然最近感想もらえてなかったのでいつも以上に嬉しかったですー!!
今年もお互い頑張りましょうね♪


ARMA3さん>

あけましておめでとうございます!!
今年もよろしくお願いしますm(__)m

たぶん私も初カキコです^^

まだテレポートで現れた2人のもう片方が誰なのか書いていませんが(てか単に書き忘れただけなんですが←)、誰なんでしょう……v まぁテレポートだしウィーくんですかねー?
ってことで一応次のお楽しみってことにしておきます^^ 楽しみにするようなアレじゃないですが^^;

銃を構える白波はずっと書きたかったっていうか頭の中ですごいイメージがあったんです……!! この「味方(?)に銃を向ける白波」っていう図を覚えておいていただきたい……なんとなく←

次の話……書きたくないですがどうにか書きます。いつになるかわかりませんが(ぇ

コメントありがとうございました!!
今年もお互い頑張りましょう♪
ぜひまたいらしてください(^^)/

Re: Enjoy Club ( No.193 )
日時: 2012/02/06 22:16
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


お久しぶりです。なんかもうほんとにお久しぶりです(笑
カキコ自体ほっとんど来れてませんでした;
たぶんそろそろ本気で忘れ去られているでしょうね私^^;笑

なんか2012年入ってからの忙しさが尋常じゃなくて、たぶん春休み入ってからもやらなきゃならないことがたくさんあるので、カキコはあまり来れなくなる気がします><
いえ、私の年齢的にそろそろ忙しくなるのは当然なんですけどね;

でもやっぱり小説は書きたいので、暇な時間見つけてE・Cは更新していくつもりです……!
これを読んでくださっている方がどれだけいるかわかりませんが、またよろしくお願いしますm(__)m
……っていってもとりあえずテストが終わるまでは書く時間確実にありませんが^^;

それではまたー(^^)/
みなさんの小説コメントできなくてごめんなさい……><;

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.194 )
日時: 2012/02/09 20:20
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: okMbZHAS)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 お久しぶりですー^^
 
 まぁ忙しいのは当然ですよね;
 友桃さんと顔を合わせる機会が減るのは悲しいですがしょうがないですし、あまり無理しないで下さいね!
 とにかく執筆活動頑張ってください><
 影ながらECの一読者として応援させていただきます♪
 
 ではノシ

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.195 )
日時: 2012/02/19 15:31
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: FsSzscyg)

どうも〜、ご無沙汰しておりますっ。。。

相当忙しそうですなぁ(汗)

わたくしめも、ここのスレタイ見るまで忘れかけてましたよぉ、、、ECが「Enjoy Club」の略だって。。。。(ォィ)

じゃ、時間ができたらまた〜!!


あ、一章は後日お伺いしますので。。。。

Re: Enjoy Club  ( No.196 )
日時: 2012/02/25 21:41
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: ずっと中国語やってたら頭くらくらしてきた〜;


(朱雀*@).゜. さん>

お久しぶりです^^

今でもECの一読者としてと言っていただけるのはすごくすごくうれしいです……!! ありがとうございます><!!
続き書きたい願望は全く消えていないので、時間ができ次第書きたいと思いますv とりあえずは検定試験終わってからかな……;

それではまたお会いできると嬉しいです(^^♪
コメントありがとうございましたm(__)m


ARMA3さん>

お久しぶりですー^^

忙しいっちゃ忙しいんですけど、ちゃっかり「忙しい」の中に遊びも入ってますからね^^;← そういうのも含めて忙しい;

ECの正式名称は忘れないであげてください(笑
まぁ大した意味のない名前なので忘れても特に困りませんが(笑←

それではまた^^
コメントありがとうございました♪

本編入る前に…… ( No.197 )
日時: 2012/03/05 22:14
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


小説書くの久しぶりすぎるので、ちょっと先に短編を^^;
と思ったら予想外に長くなっちゃったので(←)、前半だけ先に載せちゃいます。後半はまだ書いてないのでどうなるか作者にも全くわかりません; ヘタしたら書かずに本編戻るかも(ぇ

一応時期が時期なのでホワイトデーの小説ですー^^
本編が今夏の終わりごろなので、それよりもちょっと先の話ですね^^
途中出てくる“あの人”は、本編終わった後にわかると思うのでスルーしといてください

もしかしたら間があいて文章の雰囲気変わっちゃってるかもですが、お時間がありましたら読んでやってください。
それと久しぶりすぎて不安なので感想とかアドバイスとかいただけるといつも以上に嬉しいですv

前置きが長くなっちゃいました^^;
久しぶり(?)のあーちゃん登場ですーv 楽しんでいってください♪ 

White Day Short Story 1 ( No.198 )
日時: 2012/03/05 22:15
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

 私――友賀亜弓が、とてつもなく重大な落し物を拾ったのはつい先日、ホワイトデーの日のことだった。





「ラブレターを拾ったぁ!?」

 恵玲の今にも裏返りそうな声が、耳元で響いた。私は片目をつむり、つい携帯電話を耳から遠ざける。彼女のただでさえ通りのよい声が耳元で響くと、なかなかにこたえるのだ。携帯を耳から離す流れでふと正面を見ると、台所で手際よく昼食の支度をしていた母親が目を丸くしてこちらを見ていた。
 私から「ついさっきラブレター拾っちゃったんですー」という話を聞いたら、恵玲は興味の無さそうな冷めた声で「ふーん……それで?」と言うか、あまりに予想外な話すぎて今みたいな反応をするかどちらかだろうと思っていたが、これはあまりにも良すぎる反応だった。それはもう、逆にこちらが軽く眉をひそめてしまうくらいに。

 ――……今日は機嫌がいいんですかね……?

 内心首をかしげつつ携帯を再び耳にあて、口を開きかけたが、そこで恵玲に先を越された。彼女の可愛らしい顔立ちにぴったりのやや高めの声が、はっきりと感情を含んで私の耳に届く。私と二人きりの時は、いつももっと気乗りしなさそうな声音であるというのに、今はやはり明らかに機嫌がよかった。今日はホワイトデーというちょっと特別な日ではあるし、何かいいことでもあったのだろう。もしかしたら例の“あの人”と、遊ぶ予定でもできたのかもしれない。あの大きな黒瞳をきらきらと輝かせている恵玲を変に冷静に想像しながら、私は電話口でうなずいて携帯を握り直した。

「えっとですね、ほんとについさっきなのですよ! お母さんと買い物に行ってたのです。そしたら――」

 私はいつもより気の利いた相槌を聞きながら、事の詳細を彼女に話して聞かせた。
 




 食料品の買い出しを終えた私は、母親と並んで比較的大きな通りをゆっくりとしたペースで歩いていた。通りに添って並ぶ木々はようやくつぼみをつけ始め、頬をかする風も刺すような冷たさが和らぎ随分と優しいものに変ってきている。もういつ春が来てもおかしくない時期であるということを、私は澄んだ柔らかい空気を吸い込みながら感じていた。通りを歩く人々も、以前のように身を縮こませるのではなく、余裕を感じさせる堂々とした歩みを見せている。
 昼食をとる時間までまだ1時間は優にあった。私は重たいスーパーの袋を何度か持ち直しながら、午後の予定で母親と盛り上がっていた。私がこれから風也と遊ぶ予定があると知ると、母親は予想通りという顔で楽しそうに口角を上げた。

 そんな時だ。左足が何か軽いものを蹴り、私ははたと足を止めたのである。大通りをもう少しで抜ける、という所だった。何人もの主婦や学生が横を通り過ぎていく中で、私はその場にかがんで今蹴とばしたものを手に取った。柔らかい生地の、水色の袋だった。手のひらよりやや大きめのものだ。袋の端にはハートの模様があり、口のところは銀色のリボンでとめられている。そしてそのリボンには、小さなカードが付けられていた。
 ――嫌な予感が、した。袋を手に持ち立ち上がると、私は何も言えず小さく口を開けたまま、おそるおそる二つ折りのカードを開いてみた。見ていいのかどうか考える間もなく、勝手に手が動いていた。そしてそこに記されていたやたらと大きく独特に歪んだ、しかしどこか無垢さのにじみ出た字を読んで、私は「あ〜……」と意味もなく声を漏らしてしまったのである。そのカードには……





「なんて書いてあったの?」

 恵玲が興味津々な声音で尋ねてくる。私は、彼女にはどうせ見えないというのに重々しくうなずいて答えた。

「全部ひらがなで、“ゆきちゃん だいすきだよ。おおきくなったらぼくのおよめさんになってね。 ひろき”って書いてあったのです」

 ――沈黙。私はその間に、言葉がちゃんと合っているか手元にあるカードを読み直して確認した。やがて恵玲は、私と同様特に意味もない声を漏らし、

「……幼稚園生?」

非常に気の毒そうな声で言った。私は眉を下げてうなずく。

「たぶんそうです。“よ”が左右逆になってますし」

 言いながら、このホワイトデーの贈り物を落としてしまった男の子がかわいそうでならなくて、私は無意識に水色の袋を指先でなでていた。中に入っているのは四角い箱のようだ。お菓子でも入っているのだろうか。箱の大きさからして当然指輪では無さそうだが。
 この落し物をどうするべきか考えているのか、恵玲はしばらく何も言わなかった。私も先程から、どうやって“ひろきくん”にこのプレゼントを返そうか無い知恵を絞って考えているのだが、いかんせん彼の名字も年齢も住所も何もわからないので何もいいアイディアが浮かばない。きっと今頃大事なプレゼントを落としてしまったことにショックを受けて、ぽろぽろと涙を流しているんだろうと思うと、こちらまで胸がきゅっと痛んだ。せめてもの気休めに、袋のしわを指先で綺麗に伸ばしてみる。

 しばらく黙りこんでいた恵玲が、疑念に満ちた声で尋ねてきたのはそんな時だった。

「ていうかさぁ……亜弓今そのラブレターっていうかプレゼント、手元に持ってんの?」
「はいです」

 何のためらいもなくそう答えると、返事の代わりに盛大なため息が電話口から聞こえてきた。恵玲がなぜそんな反応をとるのかがさっぱりわからなくて、携帯を耳にあてたまま首をかしげていると、すぐに彼女が心底憐れむような声音で優しく諭してくれた。

「亜弓が持ってたらその子、探しに戻っても一生取り戻せないでしょ。せめて落ちてた場所に戻すか警察に届けるかしたほうがいいんじゃない?」

 ごもっともな意見にぽかりと口が開き、「あ」と間の抜けた声がもれる。それを聞いて恵玲が、「ばっかじゃないの」と吐き捨てるように呟いた。もうすっかりいつも通りの恵玲だった。


(後半へ続く……かも←)

Re: Enjoy Club 第2章 =短編更新= ( No.199 )
日時: 2012/03/06 13:32
名前: 北野(仮名) ◆nadZQ.XKhM (ID: ksYmVYP2)
参照: テスト終わって春休み真っ最中なのです

何だかとてもお久しぶりです。

落とし主の誰かさん……というか君?そんなもの落としちゃダメでしょ……

よ、がひっくり返ってるのはきっと愛嬌です。

あの人……大体二択ですね。
でも片方性格的に……というような感じです。

正直個人的にはこの文章読みやすいです。

それではまた……

Re: Enjoy Club 第2章 =短編更新= ( No.200 )
日時: 2012/03/07 00:57
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

こんばんは〜!!

亜弓たちの会話がサクサク進んでいく感じ、とても読みやすいです!

日常のちょっと特別なワンシーンを切り取ったような雰囲気、やっぱいいですねぇ!!

この調子で、短編の後編と本編の白波の登場シーンの続きを......!!


いつもなら自分に突っ込んでるとこですが、今日はちょっとそういうの無しで……期待しております!!!

Re: Enjoy Club  ( No.201 )
日時: 2012/03/07 22:01
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


北野(仮名)さん>

お久しぶりです^^
こんなに間が空いたのにすぐにコメントを下さってほんとにうれしいです。ありがとうございます……!!

幼稚園生のひっくり返った文字好きなんです(ぇ 可愛くてv

“あの人”はおっしゃる通り二択ですね(笑
どっちなのかは本編終わってのお楽しみです^^

読みやすいと言っていただけてほっとしました^^
これからもっとテンポいい文章が書けるように精進します……!

それでは改めてコメントありがとうございましたm(__)m
ぜひまたいらしてください♪


ARMA3さん>

こんばんは!
コメントありがとうございます^^!!

会話ちゃんとさくさく進んでましたか!? よかったですー(ほっ
なんか久しぶりすぎてあーちゃんの口調がよくわかんなくなっちゃいまして……; 書きながら首かしげてたんです^^; えれさまのキャラもよくわかんなくなっちゃったし←
……これからどうにかして思い出していきます!

日常描写、私も大好きです^^ あと風景描写v

次の更新はいつになるのやら……なんて甘えたことは言わずに、はい、なるべくがんばります!!

コメント本当にありがとうございましたm(__)m
ぜひまたいらしてください^^

White Day Short Story 2 ( No.202 )
日時: 2012/03/14 22:18
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: ちょっとづつしか書けない……><


「――あ」

 無意識のうちに声がこぼれていた。

 ――……春の匂いだ

 空を仰ぎ見て、風也は自然と眉尻を下げる。絵に描いたような水色の空には、ところどころ曇りのない白い雲がぷかぷかと浮いていた。淡い風はそれを急かす様子もなく、ゆるやかに空を流れている。視界に入って来た木の枝はまだ寒々しい格好のままだったが、中にはつぼみをつけ始めたものもあった。風也は空から視線を移して、自分よりもずっと高い位置にあるつぼみをじっと見つめていた。もちろん小さすぎてぼんやりとしか見えなかったが、それでも花の香りがそこから風に乗ってふわりとかおるような気がした。そのままもう一度意識して息を吸ってみる。不思議なことに、先程のような甘い春の香りは感じられなかった。春はまだそう簡単には捕まえられそうにない。目線を下げて、口元だけに苦笑を浮かべる。

 なぜ風也がこんなにのんびりと風の匂いをかいでいるのかというと、亜弓との待ち合わせ場所にかなり早めについてしまったからである。近くのお店に入って待っていてもよかったのだが、そうするには半端な時間だった。そういうわけで結局、待ち合わせ場所である風音駅の外で、壁にもたれかかりながら周囲の様子に意識を向けていたのである。風音の町は基本的に住宅街ではあるが、駅前の大きな通り――桜通りは、生活に必須のスーパーも、若者向けのブティックも、一息つける喫茶店も様々にそろっているので、都会ほどではなくとも人通りの多い町だった。現に、先程から風也の前をかなりの人数の人が行き交っている。
 風也は薄手のコートのポケットに手を突っ込み、黒い携帯を取り出した。特に目的があるわけでもなく、何気なく画面に目をやる。それと、同時だった。亜弓から電話が来たのは。風也は片眉を上げ、通話ボタンを押すと携帯を耳にあてた。

「――亜弓?」
『あっ、風也、待ち合わせ場所なんですけど変えてもいいですか!?』

 やけに慌てた様子の、というよりもテンションの高い声だった。そんな大変な内容というわけでもないのに。
 不審げに眉をひそめた風也は理由を尋ねようと口を開きかけたが、直接聞けばいいかと思いなおし、わかった、と短く答えた。すぐに彼女からお礼の言葉が返ってきた。

 携帯をポケットにしまい、壁から背を離す。もう一度上方を仰ぎ見てから、風也は心もち軽快な足取りで新たな待ち合わせ場所へと歩いて行った。


(まさかのさらに続く。。。←)

Re: Enjoy Club 第2章 =短編更新= ( No.203 )
日時: 2012/03/18 18:45
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: /.e96SVN)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 来るの遅くなってすみません;
 試験があったもので……orz

 おぉっ、短編ですか!!
 日常もほのぼのとしてこれはこれで良いですね^^
 風也達はデートか……羨ましいっ(ぇ
 私も連れてってくr(黙れ

 とっても読みやすかったですv
 小説書くの久しぶりとかとても思えません!!
 超自然体でしたよ〜^^

 では更新ファイトです☆

Re: Enjoy Club 第2章 =短編更新= ( No.204 )
日時: 2012/04/03 12:46
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: NSVLab2D)

ご無沙汰しております〜

先月あたりからカキコに来る機会が、めっきり減ってしまい。。。
今日は少し時間に余裕ができたので、久しぶりに寄りました!

風也って案外繊細なんですねぇ。。
亜弓、風也の声聞けるだけで、かなりハイになっているんでしょうかね〜(笑笑)

話すこと無いのに(なんてことは無いか)、風也に電話かけてそうな...
....で、彼に突っ込まれて更にテンションあがるという(笑笑笑)


冒頭の空の表現、盗みたい。。。。。(ォィ)
本当に短編で済むのでしょうか。。。?!不穏です。


それじゃ、また〜〜

Re: Enjoy Club ( No.205 )
日時: 2012/04/10 10:13
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

返信おそくなってごめんなさい><;


(朱雀*@).゜. さん>

コメントありがとうございます!!

久しぶりの(?)短編ですー^^
完結しなそうですが;←
日常を書くのが好きなのでこういうのは書いてて特に楽しいですv
ストーリーにメリハリつけるのは大変なんですけどね^^;(てかつけられない)

私はあーちゃんと風也のデートこっそり覗き見してたいですー(笑←趣味悪い
風也はきっとやさしいと思うので^^ たぶん^^

ほんとですか?
なんかほっとしましたv よかったです♪

期間空いてもこうやって来てくださるお客様がいるとほんとに安心して小説書けます(^^)
コメント本当にありがとうございました。ぜひまたいらしてください!


ARMA3さん>

お久しぶりです!
コメントありがとうございます(^^♪

そうです、風也は案外繊細なのです! 繊細で弱い部分たくさん持ってる子なのです!
でも私ほんとそういう細かい感情面書くの苦手で、なかなかうまく生かせないんですよね>< 他の子もちゃんと書けてない一面がたくさんあるので正直もどかしいです^^; これから書けるようにしていきたいなぁ……切実に。

冒頭の空全然盗んでも大丈夫ですけど、盗むほどのものじゃないんでやめといた方がいいと思います(笑
なんか駅前の様子の絵とか書きたくなってきちゃいました^^ 地図とかじゃなくて絵で(笑
でも絵を書いちゃうと、せっかく文章から各々で想像してもらったやつが固定されちゃう気もするんですよねー;
むずかしい。。。

それではあらためてコメントありがとうございました(^^)/
またぜひいらしてください♪


みなさま>

ごめんなさい、短編あと1ページで書き終わる予定だったんですが、その前に本編書きたくなっちゃいました;←
たぶん今日中に?本編の続きあげます。

Enjoy Club 2章 第3話『ふたり』(7) ( No.206 )
日時: 2012/04/10 14:38
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: 久しぶりすぎる本編ですー。わかりにくいところあったら言ってください


 突如眼前に姿を現し、あまつさえ銃口をこちらに向けてきた男2人。そんな彼らを、園香はほとんどプライドとも言える意地でにらみつけていた。

 男2人はどちらも扇に負けないくらいの長身。そして少なくとも園香の記憶では、今まで会ったことのない人物だった。今銃口をこちらに向けている片方の青年は、黒髪を1つに結い、目にかかるかかからないかくらいの前髪を無造作に下ろしている。園香の目には、髪を切るのも整えるのも面倒でとりあえず結んでおいた、というようにしか見えない。着ている薄手のロングコートも、服装に興味がなくて適当に上から羽織ってきたのだろう。……全て園香の推測だが。その隣に立つもう片方の青年は、ぴくりとも動かずに無言でその場にたたずんでいた。体の両脇にだらんと垂れさがったスーツの袖。袖口から伸びる、白く細い手首。セットしたのか、はたまたただの寝癖なのか、ところどころ跳ねた茶髪は襟足に近付くほど色が濃くなっていく。男性にしては長めな髪で、首筋を優に覆い、肩についている部分さえあった。同じく前髪も長めで、影のかかっている双眸は抑揚のない暗い色をしている。
 まさに今、銃口が自分へと向けられているというのに、園香はそれに対する危機感をそれほど感じずにいた。それ以上に、彼ら自身が持つ空気やオーラのほうがよっぽどプレッシャーとなっていたのだ。特に、何も武器を握っていない茶髪のほうの男性。彼はどこか不穏な空気を体の周りにはべらせており、正直至極不気味だった。

 まるで時間が止まってしまったかのようだ。誰も動かない。園香も、扇も、男二人も。拳銃のトリガーに指をかけている青年ですら、なぜかその指を動かそうとしなかった。茶髪の男のほうが、ちらりと横目で拳銃を見ている。

 浅く息を吐いて園香が隣に立つ扇に目配せをするのと、その彼が長い指を体の脇で軽く動かすのとは、ほぼ同時だった。
 銃口をこちらに向けている黒髪の青年が、ほんのわずかに目を細めた。トリガーにかけたその指が、透き通る氷に覆われている。パキパキとか細い音をたてて氷は徐々に広がっていき、やがてその手を銃に固定してしまった。もちろんトリガーは引けない。園香は口角を上げ、5メートルほど前方に立っている2人を強気な目で見てやった。

「なぜすぐに撃たない? 影晴の回し者なら俺たちの能力くらい知っているだろう」

 扇のいつも通りの落ち着いた声音を聞く頃には、園香も随分と余裕を取り戻していた。相手の武器を1つ封じたのだ。こちらが不利ということはまずないだろう。片足をわずかに引いて、園香はいつでも動ける体勢をとっておいた。強い風が、沈黙の中を駆け抜けた。
 返事はない。青年は凍り付けられた自分の左手と銃を少しの間無感情に眺め、その視線をこちらに移し……小さく唇をかんだ。そして雑な動作でもはや役に立たなくなった銃を下ろし、振り切るようにこちらに視線を戻したのだ。それを見て園香はつい白い歯をのぞかせ笑みを浮かべてしまった。その間も茶髪の男は、ただひっそりとその場にたたずんでいるだけだった。
 ふぅ、と小さく扇が息をつく。「まぁ撃たなかったことに関しては別にいい」と前置きをすると、さらりととんでもないことを言った。

「それよりお前、たしか麗牙光陰のメンバーだな?」
「え?」

 思わず眉根を寄せ、隣に立つ扇の顔を仰ぐ。彼は鋭い視線を前方に投げたまま、抑えた声で言った。

「前に影晴に呼ばれて迅と屋敷に行ったとき、麗牙光陰として紹介されていたんだ。テレポートの能力を持っているのはリーダーのはずだから、もう片方の茶髪のほうがテレポートなんだろう、きっと」

 園香はうなずいて、自分たちと同じE・Cに所属するもう1つのグループ名を口の中で呟く。影晴は自分達2人の後始末を麗牙光陰に頼んだのかと意外に思いながら、ゆっくりとポニーテールの青年に視線を向けた。今は警戒心よりも不審感のほうが圧倒的に勝っていた。青年と目が合う。風がお互いの髪をなびかせる。視界を邪魔する髪を耳にかけながら視線をはずさずにいると、薄闇の中で、彼のあまり血色のよいとは言えない白い肌が浮き立って見えた。そこで不意に、記憶の隅を刺激され、園香はわずかに目を細めた。手を口元に持ってきて、じっと彼の目を見つめ返す。
 ――その時だった。同じくこちらにはっきりと目を向けていた青年が、何かに気付いたかのように息をのみ、目を見開いてこちらを凝視してきたのだ。その表情を見た途端、園香も天啓のようにひらめきつい声を上げてしまった。それまで2人の様子を首をかしげながら見ていた扇が、驚いたようにまばたきをする。そんな彼を気にする余裕もなく、園香は気付くと青年に向かって一歩踏み出していた。動揺を、隠しきれなかった。

「もしかして、白波くん!?」

 声が震える。名前を呼んだ瞬間、目の前にいる彼と記憶の中の彼とがぴたりと一致した。随分と年月がたっていたので、外見は大きく変わっていたが。
 そして園香と同じように、いやむしろそれ以上に動揺していたのが、白波だった。しばらくの間呆然とした表情で園香を見、そのうち無事な右手を額にあて、力なく首を横に振り始めたのだ。口の中で何事かを呟いている。まるで何かを否定するかのように。
 その様子を見て急に不安を覚え思わず彼のもとに駆けつけようとした園香の手首を、扇が強い力で引いた。ハッとして彼の顔を見上げると、わけがわからないという顔で一言尋ねられた。

「知り合いか?」

 一拍悩んでからうなずき、まだ芯の通らない声で言った。

「前にも話したことがあるわよね? 今音信不通になってる中学の時の同級生。その子の――有希若菜の、弟……」

 扇が驚いた顔で白波を見る。姉の名を耳にした途端、白波の顔から一気に血の気が引いた。

Re: Enjoy Club 第2章 =本編更新= ( No.207 )
日時: 2012/04/10 20:41
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: J85uaMhP)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 こんばんはーっ!
 白波が久しぶり(?)に登場したのでちょっと機嫌上昇中↑です♪(笑)
 
“黒髪を1つに結い、目にかかるかかからないかくらいの前髪を無造作に下ろしている”

 この文で既に白波だと勘付きました!!(ぇ
 そして読んだ後の衝撃が半端無かったです……
 まさか、若菜さんが姉だとは?
 白波は何となく孤立しているような雰囲気があったので、兄弟は居ないと思ってました(`・ω・´)
 そして動揺する白波くん……(*´ω`*)←
 いつ見てもカッコいいですね♪(黙れ

 今回も、とっても楽しく読ませていただきました!
 続き楽しみですv
 短編も頑張って下さい♪
 ではっ。
  

Re: Enjoy Club ( No.208 )
日時: 2012/04/10 21:56
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

(朱雀*@).゜. さん>

こんばんはー^^
コメントありがとうございます!! すぐに感想が聞けてうれしいですーv

今回は白波結構出てますねー^^
色々といつもと違う感じだったので書いてておもしろかったです
てかさすが、白波だって気付くとこが早いですね……!!笑

あ・そういえばもう1人が誰かっていうのを書くのまた忘れたー;;
描写はしたけど名前書いてないですねー が―ん;←
彼、空気なんだもん。。。←

で、やっと関係を書けました\(^^)/ 若菜ちゃん!!v
若菜お姉ちゃんですー 結構白波と年が離れてる……はず。

白波が孤立してる雰囲気っていうのも、兄妹いなそうっていうのも、どっちもすごく同感です(笑 なんか家族を想像しにくいですよね^^;
でもそのうち書く白波と若菜ちゃんの話を読んでもらうと、たぶん違和感なくなると思います^^
私個人的にすごく楽しみなんですー白波と若菜ちゃんの話書くのv(←どうでもいい

楽しく読んでいただけたようでよかったですー!! ほんとうれしいです……!!
続きもがんばりますっ
コメントありがとうございましたm(__)m ぜひまたいらしてください♪

Re: Enjoy Club 第2章 =本編更新= ( No.209 )
日時: 2012/04/11 21:35
名前: 北野(仮名) ◆nadZQ.XKhM (ID: rR82qnqT)

久々の本編、凄い緊張してますね、面白かったです。
名前だけの存在だった若菜さんが(いや、確かにまだ出てきてませんのでまだ名前だけですけども)
そういう人物だったとは、全然想像できませんでした。
それにしても、あの白波が血の気ひくぐらいになるって、どれだけの事があったのでしょうか……
早く続きが知りたい気分です。お忙しそうですが更新も頑張ってください。

Re: Enjoy Club  ( No.210 )
日時: 2012/04/13 17:01
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

北野(仮名)さん>

お久しぶりです!
コメントありがとうございます……!!

緊張感感じていただけたようでよかったですー^^
あらためて考えてみてもなかなかきわどいところで更新止まってましたよね……(笑

白波と若菜ちゃんのことはたぶん全く伏線張ってなかったと思うので、読者の方からしたらすごい予想外なんだろうなぁと思いながら書いてました。
なんか2人が姉弟って設定は最初から決めてたはずなのになんで全く伏線張らなかったのか今考えるとちょっと不思議だったりします^^;←
……って書いてたら伏線張らなかった理由思い出しました!笑 
白波が若菜ちゃんのこと考えないようにしてたからだ……!!(だから張りようがなかったんですー; てかこれネタばれギリギリかも;)
まぁ詳しい話は本編の方でv←

続きが知りたいだなんてほんとうれしすぎます……!!
更新頑張りますっv
ぜひまたいらしてください♪



Enjoy Club 2章 第3話『ふたり』(8) ( No.211 )
日時: 2012/04/22 21:32
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

 自分の記憶に残っている“有希白波”とは、随分と変わってしまっていた。見た目も、雰囲気も。ふと、年齢は今いくつぐらいだっただろうかと疑問に思いその痩身をあらためて観察して、園香はつい首をかしげたくなった。無感情な表情がそうさせるのか、すらりと高い背丈がそうさせるのか、それとも薄手のロングコートという浮ついた空気など一切感じさせない格好がそうさせるのか……、彼は随分と大人びて見えた。姉の若菜といくつの年齢差があったか思い出せないが、まだ高校生になっているかどうかも怪しい年齢のはずだ。
 背中に広がった寒気に身震いをすると、園香は震えてしまいそうな声を気丈に張って白波に尋ねた。ずっと、気にしていたことを。

「若菜は、元気にしてる……?」

 瞬間、白波の息が止まってしまったのように園香には見えた。彼は視線を落としたままこちらと目を合わせようとしない。乾いた唇はすっかり色を失っている。その様子が園香の不安をさらにあおった。思わず一歩踏み出し再び言葉を投げようとしたとき、白波が震える息を勢いよく吸い込み、顔を上げた――次の瞬間。

 すさまじい風圧が、真正面から園香の体にぶち当たってきた。呼吸が止まる。抵抗する間もなく、叫び声を上げる間さえなく、園香の両足はふわりと地を離れあっという間に吹き飛ばされてしまった。唐突に真っ黒な空が視界いっぱいに広がる。そして直後強い衝撃が全身に弾け、気付くと園香はアスファルトの地面に右頬をあてて倒れていた。うめき声をもらし、顔の横についた左手で地面をかもうとする、が力が入らない。水の中にいるようにぼんやりとした意識の中で扇の声を聞いたような気がしたが、なんと言っているのか全く分からなかった。

 ――……なに、今の……っ

 地面にたたきつけられたせいか、全身がしびれあがっていた。特に左肩の辺りはしびれと共に鈍い痛みを訴えている。小さく舌打ちを漏らし目を細めつつまばたきを繰り返していると、ようやく視界にまともな色が戻ってきた。至近距離で視界に映る濃灰色のアスファルトに引っ張られて、意識も随分とはっきりしてきた。
 足音がゆっくりと近付いてくる。耳を地面に押しつけた状態のせいか、細かな砂利をこすって近付いてくるその音が、やけに重く響いて聞こえる。その音が扇のものでないことは優に察しが付いた。左は痛みそうなので右肘を支えに上半身を起こしていると、足音がすぐ目の前で止まった。ごくシンプルなデザインの黒い靴が視界に入る。

「若菜が見たら泣くわよ」

 薄笑いを浮かべて意地悪なことを言ってやる。かすれた声になってしまったのが不服だったが、未だに全身がじんじんとしびれているのだから仕方がない。右腕の袖についた砂が静かに地へと落ちていく。躊躇いなく顔を上げると、視界に予想通りの人物が映った。彼の能面のような顔が、園香の瞳にくっきりと焼き付いた。幼い頃のキラキラした瞳をもった彼の顔と、自然と重ねて見てしまう。しかし面影はほとんど残っていないように思えた。むしろ彼が若菜の弟であると気付いた自分に驚きを感じてしまった。
 白波の左手からは、透明なしずくが滴っていた。氷で覆われた彼の左手は、炎症からかすでに赤みを帯びている。少しかわいそうにも思えたが、そんなことを言っている場合でもない。園香は彼の左手から目を離し、唐突に右足を支えにして後ろへ宙返りをした。一度だけあっさりと回転をして、白波から2メートルほど離れたところにふわりと着地する。こんなもの、“浮遊”の能力を使ってしまえば何の造作もないことだ。少しは驚いただろうに、白波にその様子はない。それを思わず眉をひそめて見つめる。本当はそのまま宙に浮いているという手もあったが、今はそういう気持ちにはなれなかった。
 ジーパンについた汚れをさっと払って、園香は再び正面から白波と視線を合わせた。が、そこで予想外の光景が視界に飛び込み、思わずそちらに意識をやってしまった。

 白波の向こう側で、扇がもう1人の謎の青年と対峙していたのだ。あの、今まで全く口を利かずただ不気味に白波の横で佇んでいた、スーツ姿の青年である。もちろん2人は冗談でも好意的な雰囲気とは言えず、こちらにまで殺気立った空気が飛んでくるようだった。しかし幸いなことに、扇の方が先手を打って相手の両足を氷で封じていたので、一安心ではあったが。

 ――……扇、あいつから何か聞きだしてるみたいね

 目を細めて2人を見、園香はすぐに扇の元に駆け寄ろうとした。先程まで芯から冷えていた体が今は熱い。ところが2歩目を踏み出そうとしたところで、当然の如く白波が進路に立ちはだかった。園香はむっとして白波を軽く睨みつけたが、彼の瞳は小揺るぎもしなかった。仕方なく駆け寄ろうとした足を止める。

「ねぇ、聞きたいことは山ほどあるんだけど、とりあえず」

 そこで、扇と対峙している茶髪の青年を顎で指した。

「あいつは何者なの? 麗牙光陰じゃないのよね?」

 白波はす……と目を横にそらして、低くくぐもった声で言った。

「……天銀。影晴の助手みたいな奴だ」
「あま、がね? 随分と変わった名前ね。それに影晴の助手だなんてうさん臭い奴」
「あいつには――」

 珍しく。白波がほとんど園香の最後の言葉にかぶせるような勢いで話を続けた。園香は最近の彼の様子を知らないのでそれが珍しいことだなんてわからなかったが、それでも彼が彼の意志を持って何かを伝えようとしているのは、その切迫した声音で十分に感じとれた。園香がまばたきもせずに彼の言葉を待っていると、彼は目をそらしたまま後を続けた。

「あいつには、気を付けた方がいい」

 なんで、と間髪置かずに尋ねると、数秒の沈黙の後白波が固い声で言った。

「あいつの能力は、人を殺す」

 覚悟していた以上の言葉に、園香は目を見開いて彼を凝視し、すぐに扇と天銀の方へ勢いよく顔を向けた。天銀は相変わらず両の足首から下を氷で固められたままだ。先程とそれほど状況は変わっていないように見える。それなのに天銀の顔には一片たりとも動揺や不安の色は見えなかったし、むしろ扇の方がその背中に重い緊張感を漂わせていた。扇が何かを天銀に問い詰めているのがわかったが、何を聞いているのかまでは聞き取れない。手ににじんできた汗が気持ち悪くて、園香は思い切り顔をしかめた。

 そんな時だ。しかめっ面のまま天銀の黙した顔を見ているうちに、昔若菜がさびしそうに言っていた言葉が唐突に頭に浮かんできたのだ。


 ――ほんとはね、あたしたちにはお母さん違いのお兄さんがいるの。どんな人なんだろうねっていっつも白波と話してる。いつか一緒に暮らしてみたいよ……


 目を見開いて天銀を見、園香は固まってしまった。そしてそう時間がたたないうちに、ハハッとなぜか空笑いが漏れてしまった。考えるよりも前に、ぼつりと言葉がこぼれおちた。

「目元が似てるわね……3人とも」

 なぜだか涙までこぼれおちそうになった。園香は扇達の方を見ているので、白波の顔は見えない。それでも、彼の周囲の空気が凍りついたのだけははっきりとわかった。別に傷つけたいわけではない。ただ、自分が何かを言うたびに、どこかでバキッとひびの入る音が聞こえるだけだ。きっと自分の存在が近すぎるのだ、昔の彼に。……脆すぎるのだ、彼の心が。
 「ねぇ」とそう言って、園香は目だけで白波の方を見た。

「最初の質問に戻るけど、若菜は元気なのよね?」

 園香としては、単に確認したいだけだった。若菜は無事だと。いつか連絡のつながる日が来ると。それさえわかれば園香も夜ゑも安心できるのだ。それなのに、ただ「うん」と一言答えれば済む話であるはずなのに、白波はなかなか口を開こうとはしなかった。唇を固く引き結んで、あらぬ方向を睨みつけている。やがて、しびれを切らした園香が追求しようとした時だった。白波がわずかに唇を開いたのだ。あふれ出しそうな感情を慌てとしとどめた園香は、じっと彼の唇を見つめて音を待っていた。

「……んだよ」
「え、何? もう一回――」
「あいつは死んだ……っ」

 叩きつけるような声で白波が叫ぶ。時が、止まったような気がした。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.212 )
日時: 2012/04/21 20:46
名前: ネズミ ◆IK1D6r/C5g (ID: EUHPG/g9)

お久しぶりです!!!

白波が感情を出すことなんて全くなかったから、今回の最後は衝撃です!!

でもまさか、天銀と白波がきょうだいだったとは…驚きです。。。


更新頑張ってください、応援しています!

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.213 )
日時: 2012/04/21 20:55
名前: 北野(仮名) ◆nadZQ.XKhM (ID: 6QQsLeeZ)

タイミング良く、更新された四十分後ぐらいにインターネット開きました。

もう一人待機してたの天銀だったんですか。
とりあえず、髪の色的にウィルくんではないと思っていたらまさかの。

目元……三人……
何かこれ以上は言いづらいので黙ってます。

やっぱり色々と白波さん動揺してるんですね。
いきなり風で叩きつけたり、相手の話に乗りそうになったり、叫んだり。
言い方が悪くなって本当に申し訳ないのですが、白波さんってもしかしたシスターこんぷ……じゃあ、ないですね、はい。

死んだとは一体何が……
仲の良い親友二人も知らないとは一体……
正直想像もつかないです。

あ、後上から十五行目におそらく「の」が一つ多いと思う所があります。

また来ます。

Re: Enjoy Club ( No.214 )
日時: 2012/04/21 21:23
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: お二人ともコメントありがとうございます!


ほんとだ!
「の」がひとつ多い><

北野さんありがとうございます!!
修正しときます^^

ちょっと今忙しいのでコメント後でお返事しますね

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.215 )
日時: 2012/04/22 09:21
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: NSVLab2D)

おはようございますっ!

本来の(笑)扇と園香の物語、様々なことが緻密に織り込まれていて、ただただ嘆息するばかり。。。
近頃の園香、明らかに他の主役たちを喰ってます。。(笑)
この人、実はECの主役ですよね??


己の書き方変わってしまいそうな(というより変えなくちゃなぁ)くらい影響大です....(汗)


にしても、物語のなかではほぼ同じような時期、登場人物なのに、情況の描写が全然違っていて、やっぱ楽しいですっ!!


3人、なんですねぇ。。。
全然気が付かないでAs進めてしまってましたヨぉ。。。(汗)


(園香に涙を誘われながら...)次回、更に期待しています!!

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.216 )
日時: 2012/04/22 14:03
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: J85uaMhP)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 更新されてるっ、と覗いて見たら大変な事に!!
 最後の白波の悲痛な叫びに目から汁が……
 かなり感情移入してしまいました><
 若菜ちゃん他界していたんですね(泣)
 駄目だ、また視界が霞んできた;
 
 そして天銀との意外な関係?
 だから白波は影晴達と近い存在だったんですね!
 若菜ちゃんは、天銀とちゃんと会えたのでしょうか;
(今まで天銀を「あまぎん」とそのまま読んでいた事については触れないでおこう……笑)
 
 いつも以上に楽しく読ませていただきました!
 白波の出番(というより口数)が多くてかなり嬉しいです♪(笑)
 いつも言ってますが本当に、
 続きが早く読みたい……っ!!

Re: Enjoy Club  ( No.217 )
日時: 2012/04/22 19:40
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

わぁどうしよう久しぶりにコメントがいっぱい来てる……!!←
ほんともうありがたいですv

>>ネズミさん

お久しぶりです^^!
見たときびっくりして「あっ、ネズミさんだ!!」って声に出していっちゃいました(笑
読んでいてくださったんですね……!! ほんとにうれしいです。てか泣きそう←
またコメントを残してくださってありがとうございますm(__)m

なんか白波は珍しいシーン盛りだくさんですね(笑←
一応白波と天銀の関係は結構伏線を張っていたつもりなんですが、今までの感じを見ててもどうやら私の伏線は薄すぎてわかんないみたいですね(笑
2人の間の空気が兄弟って感じがしないせいもあるかもしれませんが。
これから先2人が出てくるシーンがあると、今までと少し見方が変わったりするのかなぁ、なんて勝手に想像したりしてます^^

それでは改めてコメントありがとうございました!!
また来てくださると嬉しいです♪


>>北野(仮名)さん

いつもコメントありがとうございます!!

はい、もう1人は天銀でしたv 天銀はどうやら外見の特徴が薄いようですね^^; 自分で書いてても感じてたんですが、白波みたいにポニーテールだったら白波!みたいなのが天銀にはない気がします(笑

白波はシスターコン……っていうより(笑)、トラウマ的な感じだと思います、たぶん。そのへんの話もそのうち絶対書かなきゃいけないとこですねー
白波があれくらい動揺したのが納得いくような話を書けるかは不安ですが^^;

若菜についてはのちのち本編の方で明かしていきたいと思います^^
てか夜ゑ・園香・若菜の3人は結構悲劇な感じになっちゃいそうです>< ここコメディ版なのに;;

コメントありがとうございましたー(^^)/
ぜひまたいらしてください♪


>>ARMA3さん

いつもコメントありがとうございます!!

とうとう二次とのずれがでてきましたね(笑
でもそれでこそ2次はおもしろいと私は思うので、そのまま突き進んでいってもらいたいなぁって感じです^^

そうですね、園香は主役をくってるっていうか、むしろ3話主役全然出てませんからね!!笑 扇と園香ばっかりな上に、最近は園香視点で固定しちゃってるのでさらに主役な感じがするのかもv
白波と天銀と対峙してからの話を誰視点にしようかっていうのは少し悩んだんですけど、扇はちょっと話の中心から外れてるし、白波視点で白波の気持ち書いちゃったらつまんないし、天銀は色々と論外だし(笑)……ってことで園香視点にしました^^ 園香が一番色々なところで今回のメインな話に絡んでますし^^
あと、3話でここまで扇と園香を出しまくった理由は後になったらわかっていただけるかなぁと思います。

ってあれ、長々と書いちゃいましたね(笑

次も頑張って書きたいと思いますー
ぜひまたいらしてくださいo(^^)o


>>(朱雀*@).゜.さん

コメントありがとうございますー!! ほんといつも来てくださってうれしい〜っ(号泣←

感情移入したと聞いてすごくほっとしましたー
作者1人で突っ走っててもしょうがないので^^;

それとそうです、だから白波は影晴たちと距離が近いんです!!←
なんかわかってくださってすごいうれしい(笑
そのへんの経緯もそのうち明かしていきたいと思います^^
あとそう、天銀と若菜ちゃんのことも^^ てか朱雀さん鋭いですね……!!笑  

あと天銀の読み方についてはあまぎんって呼んでる方が絶対いるなって思ってここで読み方入れておきました(笑
「白銀」って「しろがね」って読むじゃないですか? だからそのノリで「天銀(あまがね)」ってしたんですけど、これ変換できないんですよね^^;
だいたいあまぎんって打って変換してます(笑

わ〜てか最後の方も嬉しいコメントがたくさん……っ
ほんとありがとうございますm(__)m
白波が口数多いのは小さい頃の知り合いの園香相手だからなのかなぁって今ふと思いました。

またぜひいらしてくださいね♪

Re: Enjoy Club  ( No.218 )
日時: 2012/05/02 19:24
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


こんばんは^^

参照が2000突破しましたー\(^^)/

うれしいです!! みなさま、本当にありがとうございますm(__)m
これからもよろしくおねがいしますv


ちょっと重い課題が出ちゃってGW中全く小説書けない予感^^;
主人公のあーちゃんはいつになったら出てくるんでしょうねー…←

おめでとうございます〜! ( No.219 )
日時: 2012/05/03 09:27
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 5041ZSFy)

おはようございます〜!

もう2,000ですかぁ!さすがに早い!
実は1,999の時に、無性に自分がキリ番踏んでしまうの気が咎めて、ここ来るの控えてました。。(謎)



。。。にしてもホント、永らくお目にかかってないですねぇ(笑)。。。。。。









水希に.....(ぉぃ)

失礼しましたぁ〜

Re: Enjoy Club ( No.220 )
日時: 2012/05/07 06:28
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>ARMA3さん

ありがとうございますー!!

私も自分のスレのキリ番は踏まないようにしてます(笑

てかみぃちゃんはいつ出てくるんでしょうね……←
1章の時に、ただでさえみぃちゃんあんまり出てこないのに2章になったらたぶんさらに出番減ります、みたいなことを言った覚えがありますが現実となってしまいましたー><
麗牙に話が移ったときに出てきてくれると思うんですが……
てか出てくるように頑張ります!!

コメントありがとうございました(^^)/
またぜひいらしてください♪

Re: Enjoy Club 第2章  ( No.221 )
日時: 2012/05/09 17:30
名前: Lithics ◆19eH5K.uE6 (ID: aeLeTDX9)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=28051

こんにちは、Lithicsです。

やっと一章を読了させて頂きまして、二章の方にお邪魔しに参りました!
鑑定の方ですが、これから二章を読んで……という形になりますので、もう少しだけ時間を下さい。申し訳ないですが。

一章の高揚が冷めない内に拝読したい所なのですが、中々纏まった時間が取れないモノですね(苦笑)

では、二章も楽しみに読ませて頂きます! 今後とも宜しくお願いします。

Re: Enjoy Club   ( No.222 )
日時: 2012/05/10 23:15
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>Lithicsさん

こんにちはー^^
コメントありがとうございます!

読むの早いですね……!
鑑定の方はほんとゆっくりで大丈夫です^^ むしろ他のお客様優先させちゃってください^^

2章楽しみにしていただけているようでうれしいですv
わ〜でも不安。色々と^^;
てか不安だからこそ鑑定屋の指標?みたいなのがほしいんですよねv

またぜひいらしてください♪
コメントありがとうございましたm(__)m

Enjoy Club 第2章  ( No.223 )
日時: 2012/06/17 18:42
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


E・Cの続きが書きたいよー><!!

っていう心の叫び。。。←
無駄レスすみません

でもほんとに書きたい;

Re: Enjoy Club 第2章  ( No.224 )
日時: 2012/06/21 21:05
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: 62e0Birk)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

@友桃さん
 
 学校とかで色々忙しいんですね><
 書きたい気持ちは痛いほど分かります! 私も最近全然書く時間を設けていないので;
 
 気長に更新心待ちにしてますので、友桃さんも自分のペースで頑張ってください♪
 ではノシ

Re: Enjoy Club   ( No.225 )
日時: 2012/06/22 22:26
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

>>(朱雀*@).゜. さん

どうもありがとうございます^^!

今、次の話書き終えました……!! あさって検定があるにもかかわらず小説のほうに逃げました……!!←
てか今回書いた話の内容が内容なだけに、今ものすごい息、苦しいです(笑

まだパソコンのほうに打ち込んでないので早く打って近いうちにあげます(^^)/ そのときまた読んでくださったらうれしいです^^
コメントありがとうございましたv

Enjoy Club 2章 第3話『ふたり』(9) ( No.226 )
日時: 2012/06/23 22:53
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

 若菜は死んだ――そう叫んだ瞬間、目の前にいる園香の顔から表情という表情が消え去った。それはまるで、影が光をかき消してしまったかのような顕著さだった。小さく開かれた唇は小刻みに震えている。あまりにもショックが大きかったのだろう。さっきまで強い意志のこめられていた瞳も、今は魂が抜けてしまったかのように焦点を結んでいない。
 白波自身、今まで目をそらしてきた事実を自分の言葉によって突き付けられ、どこか愕然とした思いで目を見開いていた。頭の中が発熱しているかのように熱かった。
 震えるような息を吐きながら、天銀らほうに目をやる。かすみがかった視界に、変わらない状況の天銀と扇の姿が映った。扇が氷の能力で天銀の足元を固めている。その状態で天銀から何か情報を聞き出そうとしているようだが、あの情のかけらもない寡黙な天銀から何かを聞き出そうだなんて到底無理な話だ。
 その間もずっと姉の顔が頭の隅にちらついていた。それを拒めば拒むほど、思考が熱をもち頭がくらむようだった。

 無造作に、白波は無事なほうの手を持ち上げ天銀のほうへと向けた。園香がハッとして青ざめた顔を上げる。微風が、頬をかすめていった。

「……惜しかったな。あいつなら、天銀を倒せたのに」
「ちょっと、何す――」

 園香が反射的に白波へ手を伸ばすのと、繊細な甲高い音があたりに響き渡るのとはほぼ同時だった。次いで、ガシャン……と重たいものが地へと落ちる音。天銀の足元を覆っていた氷は、ものの見事に粉砕されていた。白い光がちらちらと舞っている。白波は熱のこもった息を吐き出し、ゆっくりと腕を下ろした。

「な……」

 あまりにも唐突な横槍に愕然とした声を上げたのは、もちろん扇だ。彼は思わずといった風に一歩後ろへと足を引き、ただただ壊された氷を見つめている。園香も勢い良く息を吸い込み扇を凝視したまま、こちらの服をつかんでくる。そして、
 天銀が不自然なほど落ち着いた様子で地を蹴った。彼の細長い指が、まっすぐに扇の体へとのびる。まるで死神の鎌だ。一瞬にして人の命を刈り取る、残酷な鎌。扇がとっさに上半身を引く。それを体を硬直させて凝視する園香。白波も、天銀の指が標的の首へとのびるのを、目を見開いて食い入るように見つめていた。無意識に、息をとめていた。時さえ止まったようだった。


「おうぎ……っ!!」


 園香の悲痛な声で、白波は我に返った。気を集中させすぎたのだろうか、一瞬かすんだ視界が園香の声で明るさを取り戻し、
 その視界の中央で、扇の長身がぐらりと傾いでいった。周囲から音が消えた。

 その時、園香が何かを叫びながら扇のもとへ駆け寄ろうとした。その手首を、白波は考えるよりも先に引き留めていた。彼女が向かおうとした先には未だ天銀が深沈とした姿で佇んでおり、今彼の元に行けば簡単に命を取られるのは火を見るよりも明らかだったのだ。しかし園香は勢いよくこちらを振り返ると、憎悪に燃える目で白波を射さした。

「許さないから……っ。あんたも天銀も、影晴も、絶対に許さない……! 影晴の思い通りになんか絶対にさせない……!!」

 園香の言葉は激しく白波の頭を打った。表情を硬直させている白波の目の前で、園香はこぶしを握り、息を荒げたまま渾身の力で叫んだ。透明なしずくが、辺りに散った。



「影晴は味方じゃないわ!! お願いだからみんなは……」



 涙に声が揺れる。

「――みんなは、死なないで」

 最後の声は、小さくかすれていた。彼女が“遥声(ヒア)”を使っていると気付いた時には、もう手遅れだった。止める間も、なかった。
 珍しくはっきりと園香を見据えた天銀が、間髪入れずに地を蹴る。すると園香が、涙にぬれた顔になぜか恍惚とした表情を浮かべ、天に向かって再び叫んだのだ。明らかに“遥声”だった。

「扇ー!!」

 すると直後、園香は何かに吸い寄せられたかのように扇のほうを振り返った。地に倒れて、ピクリとも動かない彼のほうを。園香の驚きに見張られた目は、すぐに心底満足そうな笑みに変わった。
 ――直後。天銀の能力を伴った手が園香に触れ、こちらまで血の気の引くほど急に、彼女の体から力が抜けた。とっさに伸ばそうと思った手は、金縛りにあったかのように固まって動かなかった。園香の体が地に落ち、辺りが情のない静寂に包まれる。冷たい汗が一筋頬を伝った。
 気付くと白波はその場に座り込み、茫然と園香の顔を見つめていた。手も足も、恐ろしいほどに震えていた。





 辺りに深い闇が落ちる。血の凍るような冷気が、体の中心からにじむように広がっていく。
 白波は茫然とした表情でアスファルトの地面に腰を落としていた。体の横に氷の残骸が小さな水たまりを作っている。本当だったら風の刃で粉砕することのできた、左手の氷。扇の……氷。それが視界に入った瞬間、ドクン、と心臓が大きく音を立てた。

 ――人が死ぬ瞬間を見たのは、初めてだった。


「行くぞ」

 上から淡白な低音が降ってくる。この状況にあって、これほどまでに動揺とは無縁の声を発せられるのは、天銀以外にありえない。白波は黙したまま、心底ぞっとしていた。よく影晴に、やはり顔も性格もよく似ているねとからかわれるが、もしまたそんな事を言われたら思いっきりかぶりを振ってやりたい。自分はこんなこと、平然とはできない。少なくとも、ここ最近の自分は。
 考えれば考えるほど、白波は混乱していった。こんなことを考えていること自体が信じられなかった。

 白波はしばらくしてからようやく顔を上げた。天銀が、扇の体を担いでこちらに歩いてきている。ふとその昏い双眸と視線が合い、白波は逃げるように目をそらした。するとそらした先であるものが視界に入り、白波は緩慢な動作でそれを拾い上げた。

 写真だ。ごくりと唾を飲み込み、白波は裏向きの写真をおそるおそる表に返した。

 姉が、映っていた。持ち主であろう園香と、もう1人別の女の子と一緒に。

 写真を持った手をそのまま膝の横に下ろす。そばまで天銀が来ていたが、彼はやはり何も言わなかった。仮にこの写真を見ても、きっと表情ひとつ変えないだろう。白波はゆっくりと目を閉じた。胸の中は不自然なほどにしんと静まり返っていた。

 天銀の靴が、砂をかむ。それを合図ととった白波は、写真をポケットにしまい右手を地へと向けた。すでに朦朧とした頭で、残っている力をどうにか紡ぎ合わせる。自分にしか聞こえないような、小さな声で呟いた。


「テレポート」


 麗牙光陰のメンバーさえ誰も知らない。白波の、第二の能力。
 白い光が白波を中心に広がる。直後、4人の姿はその場から跡形もなくかき消えていた。薄い風が地で渦を巻き、やがて辺りに散って行った。

Re: Enjoy Club ( No.227 )
日時: 2012/06/23 23:22
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

3話『ふたり』、ようやく終わりました!!
読んでくださった方、本当にありがとうございますm(__)m

……3話最後の話はものすご〜く悩みました;
扇と園香は今後もどうにかして登場させていきたいと思います。回想シーンとかで。このまま消えちゃうのは私がつらい;←

それではおやすみなさい^^
みなさんの小説もまた明日読みに行きますー♪

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新=  ( No.228 )
日時: 2012/06/25 00:08
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

こんばんは〜。

明日会社だというのに、思い切り落ち込みました。。。

何と述べればいいのでしょうか、これは……。

天銀に対して抱いていたイメージというのは、Asに書いた通りなのですが(ちょっと喋りすぎてますが)、この話でECの第二の存在に本気で畏怖を感じましたよ。。。
月下の二人には、、、、、やはり言い表しようがないです。
白波も、驚くべき事実がありましたが、それ以上に月下の二人に意識が行ってしまって。。。。(涙)

回想シーンでも、何でもあらゆる手を尽くしてこの二人を出してください!!わたくし目の中でもこの二人は非常にポイント急上昇中ですので!!


Asでもどうにかして篠原と園香だそうかなぁ。。。。。。。



次回からはコメ・ライっぽくなるんでしょうか〜〜(笑)
それじゃ、また〜!!

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新=  ( No.229 )
日時: 2012/06/26 21:52
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: 62e0Birk)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 小説読みました!!

 まさか白波がテレポートを使えたなんて……
 いや、それよりも!
 園香と扇の結末がショックです。この感情を何と表せば良いのか。
 最後の園香の笑みが実際に見た訳じゃないのに、脳裏にひっついて離れません><
 二人、これからももっと登場させてください!

 そして残った月下の二人はどうなっちゃうんだろう;
 園香と喧嘩したままだったのに(泣)
 私としては、残った二人が可愛そうです。
 麗牙と手を組めたら良いな……。

 友桃さんの戦闘描写に心打たれました!
 光景が目に見えるようです^^
 私もそんな文章が書けるようになりたい……っ!

 では続き楽しみにしてます♪
 更新頑張ってください^^

Re: Enjoy Club  ( No.230 )
日時: 2012/07/16 21:39
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

ごめんなさい、コメ返しが遅くなっちゃいました><
こんなだらだら更新な上、ひっどい内容なのにコメントくださって本当にありがとうございます……!!
うん、いま読み返しても最新話特にひどい^^;

でも、今回の結構思い切った展開が今後にうまく生かされるように頑張りたいと思います!!
あと次の章はもう少し明るい内容に戻れたらいいなv

(年齢完全にばれちゃいますが、)今後の就活と卒論の合間を縫ってどうにか続き書いていきたいです。
みなさんの小説も応援してます! てかこれから読みに行きます^^

個別に返信できなくてごめんなさい><
コメントありがとうございました!

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.231 )
日時: 2012/07/25 11:47
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: 62e0Birk)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 あげます!

 というのも今回の小説大会、投票するにはあげなきゃ出来ませんよね;
 コメディは特に作品が多いし、すぐに下がっちゃうから……
 という訳であまり意味が無いコメですみません!
 ECが今回も入賞出来ますように♪

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.232 )
日時: 2012/07/25 18:24
名前: 夏目 ◆x59qz04G1I (ID: fbqYC.qT)





 初めまして!参照数がすごいことになってたので覗いてみました!
 そして2章目ということなので1章目からも読んできました!

 夏目という者です(・ω・´)
 私もこちらで小説書かせてもらってるやつです←

 そしてすごくすごくすごく!羨ましいです(^^)/
 文才って言うんでしたっけ?とゆーか国語力?
 はんぱないですね(゜∀゜)情景描写がとてもお上手で(´ω`)
 パッとその場の雰囲気とかその場所の風景みたいのが
 頭に浮かんできて……すごい読みやすかったです(^^*)

 あとですね!個人的なんですけど……
 紫苑君かっこいいですねー(д//)
 なんか、もう惚れました←
 亜弓ちゃんが羨ましい(´゜ω゜`)
 最初の方は『町田おらぁ』って感じだったんですけど
 惚れてからはもうっ//←
 『町田ちゃん一緒に同盟組もうぜ』みたいなノリに←

 また見に来ます!執筆頑張ってください!

Re: Enjoy Club  ( No.233 )
日時: 2012/07/25 19:58
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>(朱雀*@).゜.さん

朱雀さん……!!
ありがとうございます!! なかなか上げられないのでほんと助かります〜v
『星の子』も応援してます♪ 投票ももちろんしましたよー^^

今試験期間なので、夏休みに入ったら続き書きたいです!
あらためてありがとうございましたm(__)m

>>夏目さん

はじめまして!
無茶苦茶久しぶりのお客様で、今すっごいうれしいです……!!
来てくださってありがとうございますm(__)m

文才なんてそんな立派なもの持ち合わせてないです><
でもほめられるとやっぱうれしいっていう←

情景描写は得意なわけではないですが書くのすごく好きです^^
いつも頭の中で映像みたいにしてそれを頑張って文章にしてます。
この文でちゃんと読者の方に伝わるかなぁといつも不安に思いながら書いてるので、風景が浮かぶと言っていただけてすごくほっとしましたー^^

あとあと、
風也気に入っていただけたようでよかったですー♪
親バカなんでキャラをほめられるとものすごいうれしかったりv
なんか町田って意外と読者ウケがいいんですよね(笑
これからも出てくるので楽しみにしていただけると嬉しいですv

わ〜長文になっちゃいました><
あらためて、コメントありがとうございました!
ぜひまたいらしてください。更新頑張ります。

*E・Cラジオ* NO.7 亜弓&恵玲 ( No.234 )
日時: 2012/07/27 21:59
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


* * * * *

亜弓「みなさん、お久しぶりですー! 一応主人公のはずの亜弓です!」

恵玲「あたしもいるよぉ。てか亜弓はほんといったい何ヶ月出番待ちしてるの」

亜弓「ほんとですよねー。でももうすぐ私も出れるそうなんです! 今日友桃がプロット修正しながら言ってました」

恵玲「プロット修正?」

亜弓「はいです! なんか私達が予定通り動かないせいで色々直さなきゃいけないそうなんです」

恵玲「へぇ〜。じゃああたし、も〜っと暴れまわって友桃の予定狂わせてやろうかな」

亜弓「そんなこと言ってると出番減らされちゃいますよ。あ、ちなみに一番予定外だったのは、ほんとは3話ではさむはずだった白波くん……?の過去バナをはさめなかったことらしいです」

恵玲「白波くんの過去バナ!? なにそれすごい気になるんだけど!」

亜弓「誰なんですか白波くんって……」

恵玲「あんたは気にしなくていい! 全っ然関係ない人だから!」

亜弓「恵玲だけ知っててずるいのです〜。――それより恵玲っ、私達もうすぐ体育祭なのですよ!」

恵玲「あ、そうだったね! もう9月も半ばだもんね。リレー得意なあんたとしては楽しみな行事じゃん」

亜弓「それがそうでもないのですよ……」

恵玲「え、なんで?」

亜弓「今年の体育祭はものすごーく嫌な予感がするのです。だって私、あの町田さんと同じ種目に出ることになっちゃったのですよ!!」

恵玲「あ〜……。てかたしか風也くんも同じ種目って言ってなかった? 町田さんと同じやつに出るとか、風也くんも風也くんで災難だよね(笑)」

亜弓「なんですか、今の(笑)は」

恵玲「そういうのも気にしなくていいよぉ」

亜弓「急にぶりっこ声出さないでください!」

恵玲「ほら、そろそろ時間だよ! ラジオしめなきゃ」

亜弓「あ、そうですね! それでは、このラジオを聞いてくださっているみなさん。体育祭がんばるので応援よろしくお願いしますー!」

恵玲「体育祭だけじゃなくて任務の方もがんばるからよろしくぅ」

亜弓「任務?」

恵玲「だから気にしなくていいって。それじゃっ」


* * * * *


ってことで突発的でつまらない現況報告ラジオでしたー^^
読んでくださった方ありがとうございます。
プロット修正に戻ろう。。。

Re: Enjoy Club 第2章 =ラジオ更新= ( No.235 )
日時: 2012/07/28 09:32
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: OHW7LcLj)

お早うございます〜!

わたくしめも応援を兼ねてスレ上げようと思ってたら、ラジオアップされましたね〜!!
あ、もちろん投票済みです。

久しぶりに亜弓と恵玲のやり取り見たような。。
とてもECって感じでホッとしますね〜。。。。

恵玲のスレスレなコメがあまりに可笑しくて素晴らしいです!!(笑)

新プロット楽しみにしております!!



そいえば、カキコのトップページの図書館欄、ECの第一章載ってますね!!絶妙なタイミングです!!


是非大賞を狙ってくださいね!
でも大賞のルールで気になるのが、0番のコメ欄のタイトル変更すると、得票数の漏れがあるかもしれませんとかいう警告があるところ。。。。大丈夫だろか???

それでは、また〜!!

Re: Enjoy Club ( No.236 )
日時: 2012/07/28 22:07
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

>>ARMA3さん

コメントありがとうございます!!

久しぶりにメインキャラ書きましたー^^
あ・あとラジオも久しぶりでしたね。
なんかあーちゃんと恵玲さまの会話書いてて私もほっとしちゃいました(ぇ

えれさまのスレスレなコメ(笑
たしかにスレスレですね(笑

プロット修正はラジオあげた直後に完了しましたが、そこまで大きく変わりませんでしたー
順番変えたくらいかな?
あ・てか今思い出しましたが、白波の過去バナ結局どこ入れよう。。。← 一番予定外だったのに、プロットに新たに入れるのすっかり忘れてました;

あと投票ありがとうございます!!
でもあの、入賞はむりです普通に考えて^^; そもそも更新してないんで(笑
この小説の存在を知っている方がどれだけいるんだろうか……笑

新プロット楽しみにしててくださいー(^^)/
コメント&投票ありがとうございましたー!

Re: Enjoy Club 第2章  ( No.237 )
日時: 2012/07/28 22:24
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: 62e0Birk)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 プロット修正お疲れ様です!
 丁度今覗いたら上がってたので、引越しの準備してたけど投げ出して来ました(笑)←
 ラジオ懐かしい……!
 久しぶりにあーちゃんの声(?)を聴いた気が! 主人公頑張れ!!(笑)
 恵玲さまも懐かしい、ってか恵玲さまって久しぶりに言いました(笑)
 最近月牙の登場率が高かったからかなぁ^^

 それで、丁度上がってたので
「もう一回投票しよう♪」
 と思って投票ボタン押したら「同作品の投票は出来ません」と赤文字で言われてしまった……;
 まぁ確かにそうだよなぁ(笑)
 再度投票できたら毎日投票しますもの!(笑)

 新プロット楽しみです♪
 忙しいでしょうが頑張ってください^^
 あ、あと『星の子』投票ありがとうございます!!m(__)m

Re: Enjoy Club ( No.238 )
日時: 2012/07/31 06:06
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>(朱雀*@).゜.さん

こんにちは!

引越しの準備投げ出してきちゃいましたか!笑
引越しってしたことがないので具体的なイメージわかないですが、荷物まとめたりするの大変なんだろうなぁ><

プロット修正してるときにふと「ラジオだったら今すぐ書けるじゃん!」って思って書いちゃいましたv
やっぱあーちゃんとえれさま書くのも楽しいです^^

実は私も無理だろうなぁと思いつつ『星の子』2回クリックしました(笑
そして案の定無理でしたね(笑
なんか気持ちだけで本当に本当にうれしいです! ありがとうございます!

コメントありがとうございました^^
ぜひまたいらしてください♪

Enjoy Club 2章 第4話『知る者、知らぬ者』(1) ( No.239 )
日時: 2012/08/03 06:22
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

 学校の支度を終えて玄関に行くと、弟の葵が慌ただしく運動靴を履いていた。小さくあくびをしながら履き終わるのを待っていると、つま先を床に打ちつけながら顔を上げた葵が鼻で笑って言った。

「大口開けてあくびしてんなよ、バカ姉貴!」

 口元にあてていた手を下ろし、むっとして弟をにらむ。

「大口なんか開けてないのです! それより早く外に出――」
「つーか姉貴なんで今日こんなに早ぇんだよ」

 葵は私の台詞を無視し、顔をしかめてそんな呟きを漏らす。いつもながら姉に向かっていい態度である。私も弟に対抗してべっと舌を突き出し、彼の疑問は無視してやった。葵が前髪をとめたピンをいじりながらわざとらしくヘンなものを見る目でこちらを見てきたが、そんな視線は気にしない。私は靴箱を開け、緩慢な動作でローファーを探した。

 今日はこれから体育祭の練習がある。いわゆる朝練というやつだ。おかげでいつもよりかなり早めに家を出なくてはならないことになり、生意気な中学生の弟と玄関ではち合わせるというあまりよろしくない状況になってしまったが、体育祭のためだ、仕方がない。でも、これから毎朝葵の憎まれ口を聞かなくてはならないのかと思うとやっぱりちょっとげんなりしてしまう。

 靴箱から取り出したローファーを足元に置き顔を上げるのと同時に、葵が勢いよくドアを開けた。途端に、もはや神々しいまでの白い光が私の体に照りつける。あまりの眩しさに目を細めた。

「行ってきまーす!」

 さすが私と違って通常運転の中学生。学ランの背中に部活用の大きなスポーツバックを背負って、元気よく声を上げた。私と同じ茶色い髪も、比較的かわいい部類に入る横顔も、白く明るい光に照らされている。日焼けしそうだなぁと、眠った頭でぼんやりそんなことを考えている私の横で、母親が「いってらっしゃい」と手を振った。
 母親の見送りの言葉を聞いて葵は外に駆け出して行き……、しかしなぜかすぐに玄関に戻ってきた。忘れものかと目をぱちくりする私と一度だけ視線を合わせ、なぜか彼は決まり悪そうに目をそらした。

「そーいや姉貴さ、あれ……知ってる?」
「はい?」

 “あれ”というのが皆目見当がつかなくて、私は思わず裏返った声を上げる。熱を伴った外の光を背に浴びながら、葵はきょときょとと視線をさまよわせている。

「いや、だから紫苑先輩の……、――あぁもう別にいいや! 何でもねぇ! 行ってきます」
「は!?」

 葵は投げやりにそう言って、今度こそ家を飛び出していった。私は母親と顔を見合わせ首をかしげあった。





 残暑、と世間ではそう言われている。もう9月も下旬。体育祭本番まであと1週間ちょっとしかない。顎を伝い落ちる生ぬるい汗をハンカチでおさえ、私、友賀亜弓は短い通学路を1人で歩いていた。
 今日は珍しく隣に“あの子”がいない。いつも一緒に登校しているクラスメートであり親友でもある、荒木恵玲。今朝、学校に遅刻していくというメールが届いていた。
 たまに通る車を気にしながら、一歩、また一歩と重い足を前へと進めていく。足が重いのは別に学校に行きたくないからではなく、単に暑さにやられているせいだ。せっかく家で日焼け止めを塗ってきたのに、こんなに汗をかいては台無しである。再び汗をぬぐって、家から持ってきたペットボトルのお茶を口に含む。

 そのときほんの一瞬だけ風がスカートのすそを揺らした。それだけでも私はほっと息をつく。なにげなく手をかざして前方の空を見上げると、澄んだまっさらな青が広がっていて、思わず笑みがこぼれた。





 私が出てきたアパートの陰に、2人のがたいのいい男が潜んでいた。彼らは何やらこそこそとささやき声で言葉を交わしている。

「あの大人しそ〜な奴が本当に紫苑の女なのかよ」
「そうらしいぜ。でもアイツなら楽に後藤さんのとこへ連れて行けそうだ」

 2人の口元に嫌な笑みが浮かぶ。

 私はそんな背後の会話にも視線にも気付かずに、いつも通りの日常を送ろうとしていた。

祝!亜弓編スタート! ( No.240 )
日時: 2012/08/02 21:26
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: FsSzscyg)

こんばんは〜〜!!

いよいよですね〜!
ってこんなに早くアップされるとは思っておりませんでした。

いい意味で意表突かれましたねぇ(笑)

後藤って、懐かしい名前です。
覚え違いでしたら申し訳ないですが、確か風也に蹴落とされた下橋のもとトップ。。。。。?!!

やばいですね、亜弓。。。でもそれよりも本編が新展開にはいって嬉しさの方が勝って。。。。(笑笑笑笑)ぉィ

どうも失礼しましたぁぁ!

Re: Enjoy Club ( No.241 )
日時: 2012/08/03 06:25
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

>>ARMA3さん

亜弓編(笑
あーちゃん主人公なのに(笑

コメントありがとうございます!
課題放棄して書いちゃいましたv

後藤はそうです! 風也に蹴落とされた下橋のもとトップです!
すごいめっちゃ正確^^
これからの展開おもしろくできるように頑張ります\(^^)/

改めてコメントありがとうございました。
ぜひまたいらしてください(*^^)v


>>報告

今会話文の頻度を最初のころに戻したくて、会話文多めにしたり地の文減らしたりしてますー
あ、あと最新話読み直したら無茶苦茶読みにくかったので書きなおしました(8/3 6:00)

Re: Enjoy Club 第2章  ( No.242 )
日時: 2012/08/03 15:43
名前: 逸見秀征 ◆LB4nJAzz.E (ID: oo/XaO.D)

こんにちは。逸見と申します。初めまして。
長編連載というのは非常に労力がかかる仕事だと思います。
それを続けられるのは単に忍耐であり、一つの才能であると感じます。
その点、描写も展開もカキコでは優れているレベルのものを連載出来ている、ということには感服せざるを得ません。


この度、私こと逸見は指輪物語のようなハイ・ファンタジー合作を企画しております。
そこで不躾なお願いだとは思いますが、友桃さんに是非とも参加していただきたく、ここに参上させていただいた次第です。
出来ればで良いのですが、お時間などございましたらご一考のほどを……。

Re: Enjoy Club ( No.243 )
日時: 2012/08/04 08:04
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>逸見秀征さん

はじめまして。
お誘いいただきありがとうございます^^

あまり頻繁に話し合いに参加できないかもしれませんが、それでもよろしければぜひ参加させていただきたいです!
指輪物語は残念ながら読んだことがないのですが、ファンタジーは好きなのでたぶんどうにかなる……かな?←

リクの方の掲示板に逸見さんのスレを見つけたので、そちらに顔出させていただきます^^

Enjoy Club 2章 第4話『知る者、知らぬ者』(2) ( No.244 )
日時: 2012/08/13 06:11
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

 風音駅へと続いている桜通りは、並木の繁った青葉のおかげでちょうどよく日陰ができていた。直射日光が当たらないだけでも随分温度が違って感じられる。木々が時折さわさわと音を立てるのも、耳に心地よい。そういえば、“あの”暑さを上増しするような蝉たちの声が最近減ってきたなぁ、と私はしんみりとした気分で頭上の青葉を見上げた。

 今は放課後。時計の針はもうすぐ午後3時を回る。私はクラスメートの恵玲、静音と一緒に、駅に向かって桜通りを歩いていた。津波と美久は今頃部活で汗をかいていることだろう。私たちは私たちであまりさわやかではない汗をかいていたが、先程桜通りの日陰に入ってからは随分楽になり、しゃべる気力も戻ってきた。ふたりと言葉を交わしながら、流れる景色をぼんやりと見ていく。涼しげなワンピースが店頭に並ぶブティック、かき氷を前面に押し出した喫茶店、涼が目当てなのか吸い込まれるように屋内に入って行く人の波。正直その波に、自分も乗りたい。

「静音は涼しげだよねー。亜弓もそろそろポニーテールにしたらぁ?」

 私がだらけたことを考えている脇でそう言ったのは、黒髪を2つに結っている恵玲である。彼女は手でパタパタと顔をあおぎながら上目遣いにこちらを見てきている。そのさらに隣を歩く静音も、ポニーテールを揺らしながらちょっと前かがみになって言った。

「言われてみれば確かにあーちゃん、ずっと髪おろしてるよね」
「う〜ん、そうですねー……」

 言葉を濁しながら、私は何となく左手で自分の髪をすいてみた。生まれつき茶色いストレートの髪。一応左側だけ一部シュシュで結ってはいるが、ほとんど下ろしているのと変わらない。実際髪で覆われている首の後ろは、汗がじんわりとにじんでいたりする。本当は、風也が長い髪を下ろしている人が好きだからというのが理由のひとつだったりするのだが、さすがに恥ずかしくて言えなかった。

「なんとなくあんまりむすぶ気にならないのですよー。でも、体育祭はさすがに結んでいきます」
「ほんと? じゃあポニーにしてきてよ! 私あーちゃんのポニーテール見てみたい」
「そんな期待するようなものじゃないのですよー」

 静音が眼鏡の奥の目を好奇に光らせるので、私は笑いながら首を横に振った。日陰に入ったとはいえ、声になかなか張りが戻らなかった。

 その時である。後ろから足音が近付いてきたかと思うと、突然「ねぇっ」と呼び止められたのだ。驚いて振り返ると、そこに息を切らした町田美沙が立っていた。黒くて真っ直ぐな髪が汗で湿っていた。
 彼女の急な登場にやや唖然とする私たち。そもそも彼女は私たちとは隣のクラス――一年三組の子なので、普段は全くと言っていいほど関わりがないし、まして後を追ってまで交わしたい会話があるという仲でもない。あるとしたら、そう、風也がらみの話くらいだ。……それが実に厄介なのだが。

 目を真ん丸にして固まっている私たちを前にして、町田は息を整えつつ、唐突にこう言い放った。

「勝負しよ! 友賀さんっ」

 ――思わず口まで真ん丸くしてしまった。そんな私とは対照的に、彼女は白い頬を紅潮させ、ちょっとつった目に闘志の炎を燃やして続けたのだ。

「ほんとは学校で言おうと思ってたんだけど、会えなかったから……。友賀さん、体育祭で男女混合リレーに出るんでしょ!? あたしと風也くんもそうなのっ。だから、勝負しよ! 後ろから二番目が女子の最後だから、そこで一緒に出よ!」

 しょ、勝負なんかしてどうするんですか、とたじろきながらも問いかけようとした私を、ある声がきれいに遮った。――無駄に楽しそうな、恵玲の声だった。

「わぁっ、勝負いいじゃん! 楽しそぉ〜っ」

 思わず親友をにらむ。彼女は上目遣いにこちらを見ながら、ちろっと小さく舌を出した。

Re: Enjoy Club 第2章  ( No.245 )
日時: 2012/08/09 17:27
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: xDap4eTO)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 
 あーちゃんの後ろに何やら不穏な影が……?
 後藤って名前懐かしい(笑) こっちはこっちで色々と事件になりそうな雰囲気ですね^^;
 風也がかっこよくあーちゃんを助けてくれる事に期待!←

 町田は全くキャラがブレないですねぇ(笑) 見てて楽しいです^^
 もし勝負にあーちゃんが負けたら、風也と別れろとか!? そんな事を平気で言いそう(苦笑)

 最近更新ペースが少し速いような……?
 これからも頑張ってください♪

Re: Enjoy Club  ( No.246 )
日時: 2012/08/09 21:18
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>(朱雀*@).゜. さん

コメントありがとうございます!!
やっぱコメントってうれしいですねv

あーちゃんやばそうですね^^;
私も風也がかっこよく助けてくれることを祈ってますv←

町田がぶれないというお言葉をいただいてほっとしました^^
間空くとキャラわからなくなっちゃうことよくあるので……
町田ちゃんは今まで通り暴走させていきます!笑

はい、更新ペース速めです。なんでだろう?←

またすぐに更新したいなぁ^^
あらためてコメントありがとうございましたー!!
ぜひまたいらしてください♪ 泣いて喜ぶのでv

Re: Enjoy Club 第2章  ( No.247 )
日時: 2012/08/10 14:27
名前: 北野(仮名) ◆nadZQ.XKhM (ID: 3NeFJuEp)

後藤の刺客……アパートの陰に大柄の男二人……
それだけで怖いですね(想像すると)

町田は一体何を目的として勝負がしたいんだろうか……
あの視野の狭い町田に(すいません、とりあえず謝ります)亜弓に対する敵対心があるのでしょうか。
前回はもはや主人公なのに空気扱いされちゃってたのに。

紫苑先輩(待てよ、今は同い年か……。てか学年はこっちの方が……)も亜弓も大人気ですね。

最後に、そうなることを願い、後藤の部下の腑届き者どものご冥福をお祈りします←

Re: Enjoy Club 第2章  ( No.248 )
日時: 2012/08/12 21:35
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: KZXdVVzS)

こんばんは〜

津波とかみくとか懐かしい名前が。。。。すでに胸がいっぱいです。
しかし、水を差すように招かれざる客がっ!

相変わらず対抗意識むき出しですね、町田ぁ!
そして相変わらず、作者からも読者からも名字で呼び捨てにされているという。。。(笑笑笑)
EC七不思議のひとつです。。。。(震撼)

あと、暑いから髪をポニーテールにするとか、そういうとこ気づくのがやはり女性ならではですねぇ。単に自分が鈍いだけなのかもしれませんが。。。(恥)自分なら、髪をおろした人物なら年がら年中、頑なに同じ髪型で通してます。。。髪型かえると、つじつま合わせる項目が増えて面倒だし。。(ぉぃ)

短い間隔で話が切りよくまとめられる構成のうまさがうらやましいぃぃ。。。

後藤らはどんな動きを見せるのでしょう?気になります。
恵怜の活躍見られそうな気がっっ!期待してますっ!!


それでは、また〜!!

Re: Enjoy Club ( No.249 )
日時: 2012/08/14 09:41
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>北野(仮名)さん

コメントありがとうございます!!

たしかに怖いですね;笑
風也とかかわっているとこういうこともあるんじゃないかという安易な考えでこんな展開にしちゃいました←
でもここからまた話が展開していく。。。と思うので(たぶん)、無理な流れにならないように気をつけて書いていきます……!! あれっ、なんか宣言しちゃった;

町田ちゃんは作者にもよくわからないです(笑←
でも朱雀さんがコメントでおっしゃっていた「もし勝負にあーちゃんが負けたら、風也と別れろとか!?」っていうのは結構やりかねない気がしますね(笑
あーちゃんはたぶん空気脱出ですよ! たぶん!

てかいまだに後藤のイメージが全く固まっていないっていう; そもそも後藤の顔とか想像する気も起きないんですが(ぇ
……がんばります。

それではあらためてコメントありがとうございましたー(^^)!
またぜひいらしてください♪


>>ARMA3さん

津波たち、なつかしいですよねv
この子たち書いてるとなんかほっとしますv 安定の仲良しなんでv

町田はほんとなぜか一人だけ名字呼びなんですよね(笑
他の皆地の文では名前呼び捨てなのに(笑
実は最初のころは統一した方がいいんだろうなぁとちょっと迷ったりはしたんですが、まぁ、町田は町田だし!という謎な結論に落ち着きました^^

髪形は考えるの楽しいんで、最初のキャラ設定のときから結構いろいろ考えたりします♪
キャラの特徴になりやすいですしね。
で、キャラが定着してきて読者さんに覚えていただいたころに髪形いじり始めます(笑
てかほんとはあーちゃんに髪軽く巻いてほしいんですよ! 茶髪だから絶対かわいい!!←

最近一回がなんか短いですよね。
話の進み方が唐突になっていないか実はちょっと不安だったりします^^;

みんなの活躍楽しみにしててくださーい♪
あ・次はARMA3さんが気に入ってくださってるあの子がでるかも?

コメントありがとうございましたm(__)m
ぜひまたいらしてください!

Enjoy Club 2章 第4話『知る者、知らぬ者』(3) ( No.250 )
日時: 2012/08/16 11:36
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

 ――彼の柔らかな銀髪と澄んだ蒼い瞳(め)に目を奪われない人は、そういないだろう。

 闇組織E・Cのグループのひとつ、麗牙光陰のリーダーを務めている少年ウィル=ロイファーは、桜通りから1本はずれた小道である人物を待っていた。

 ウィルが今いるのは風音の街。駅からまっすぐ伸びる桜通りに様々な店が立ち並び、なかなかに活気がある街である。桜通りを抜けると閑静な住宅街が広がり、歩いていける距離に学校も公園もスーパーもあるという、住みよいところだ。ここには恵玲の家もあるため何度か訪れたことがあったが、特別大きな問題もない平和そうな街というのがウィルの印象だった。今度引っ越す機会があったら風音にしようかと思っているくらいである。
 ただ、とウィルは後ろの塀に軽く背を預けて腕を組み、桜通りとは逆の方向に意識をやった。桜通りから何本も道を外れ、住宅街からも距離を置いた、あまり人の寄りつかない方向を。そこに今回の任務の標的がいるはずだった。風音の町で唯一煙たがられている場所だ。

 ズボンのポケットから白い携帯を取り出し、時間を確認する。約束の時間まではまだ10分はあった。携帯の画面に黄色い西日が照りつけている。……携帯だけではない。黒い半そでの服にも、ウィル自身の白い腕にも。ウィルは携帯を元の場所に戻すと、これから行う任務の内容を頭の中で確認した。
 月下白狼が調査まで終えた任務を引き継いでくれ、というのが主・影晴の話だった。月下にはまた別にやってほしい任務があるから、麗牙の方でこの任務を実行に移してくれ、と。もちろんウィルは二つ返事で承諾した。月下のやりかけの任務を引き継ぐことはそう珍しいことではなかったし、要は今まで通り目の前の任務をこなせばいいだけのこと。断る理由もなければ、そんなことをする気もウィルには毛頭ない。ちなみに主からの情報によると、今回の標的がいる住宅街からも繁華街からも外れた場所、そこはいわゆる不良たちのたまり場になっているらしい。

「後藤雄麻という青年が獲物を持っているはずだ。素人ではあるがケンカに関してはそこそこできるだろうから、恵玲を連れていった方が無難だろうね」

 主は電話口でそう言った。いつも通り穏やかな声だった。任務の失敗の可能性など頭の片隅にも置かれていないかのように。彼の声を聞くと、ウィルは体の内側から自信とエネルギーがあふれてくるかのようだった。現に、思い出しただけで口元には笑みさえ浮かんでくるのだ。

 ――……信じる。ぼくは、影晴様を

 今まで何十回も繰り返してきた決意。それを再度胸の内で固め、虚空をにらむように見据えたとき、右手の方から耳慣れた快活な声が聞こえてきた。

「ウィルくん、お待たせっ」

 声のした方を振り返ると、待ち人――荒木恵玲がうれしそうな顔で駆け寄ってくるところだった。学校帰りなのだろう。バッグを右肩にかけた制服姿で、やはりというべきか、極度のミニスカート姿である。小さな顔の両側では、2つに結われた髪が彼女の動きに合わせてぴょこぴょこと跳ねていた。
 ウィルは表情を緩めると、申し訳なさそうな声で言った。

「ごめんね、恵玲。今朝も任務だったのにまた来てもらっちゃって」

 すると彼女は目をぱちくりとさせ、すぐに首を横に振る。

「ううん、全然大丈夫だよぉ。朝のは簡単な任務だったし。でももしかしてあたしが任務続いたのって、白波くんと連絡が取れないからだったりする?」

 軽く首を傾けながらの彼女の鋭い指摘に、ウィルは思わず苦笑を漏らしてしまった。まさにその通りだった。よくあることではあるが最近白波と連絡がつかないため、今日2つ続いた任務の両方に恵玲を当てたのである。ウィルの反応を見て恵玲も察してくれたようだ。「今頃何してるのかなぁ、白波くん」とちょっと困ったような声で呟いていた。

 そんな時である。またもや耳慣れた声がすぐそばから聞こえてきたのだ。

「ウィル兄ちゃんと恵玲姉ちゃん、2人してなんで困った顔してるの?」

 ハッとして声のした方を見ると、ツインテールでセーラー服姿の女の子がこちらの様子を見つめていた。E・C最年少の少女――棚妙水希である。ウィルと恵玲は思わず同時に、「みぃちゃん!」と驚き声をあげていた。そんなウィルたちに、水希はふふっと笑って言った。

「さっき桜通りで恵玲姉ちゃんを見かけて、追いかけて来ちゃったの」

 桜通りを歩いた覚えがあるのか、隣で恵玲が合点した顔で手を叩いている。とりあえず事情が分かったウィルは、こちらの状況も彼女に説明してあげた。これから任務があって待ち合わせをしていたこと。今回の相手はケンカがそこそこできるだろう不良たちであること。まぁケンカに関しては、なるべく力での対決にならないように作戦を練る気ではいるのだが。
 一度近くを近所の住人が通ったのでその時だけ話題をそらしつつざっと話し終えると、それまで真っ直ぐな目をこちらに向けて黙って聞いていた水希が、にっこりと笑った。なんだか頼もしい笑顔だった。

「そしたら私も手伝うよ。最近任務あまり参加できてなかったし」
「それは学校があるし、能力柄しかたないよぉ」

 自分のことは棚に上げすぐにフォローを入れた恵玲を見て、水希は切れ良くうなずいた。

「でも今日はもう学校も終わったし、そんなに大変そうな任務じゃないし。少し離れた所からサポートするよ」

 たしかに“光と闇”の能力を持った彼女がいてくれたら、任務がさらに楽になる。ウィルは隣にいる恵玲と顔を見合わせ、大きくうなずきあった。これで白波がいてくれたら久しぶりに全員そろった任務になるのにと、ウィルは恨めしい気持ちで何気なく空を振り仰ぐ。しかし目に映ったのは、水色の空と大きく膨らんだ白い雲、そして気持ち良さそうに風に乗る一羽の鳥だけだった。

Re: Enjoy Club 第2章  ( No.251 )
日時: 2012/08/16 20:41
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: OHW7LcLj)

こんばんは〜!

更新むちゃくちゃ早いですねぇ!!(驚&焦焦焦)
しかも今回は、麗牙光陰から3人も登場とはっ。

今回の話からすると、後藤は風也とは別の件でECにシメられるみたいですねぇ。亜弓が誰かに助けを求めてるところに、偶然もしくは親友をマークしていた恵玲が登場という展開を漠然と想像していたのですが。
 見事に外れたみたいです(笑)

 久しぶりにいらっしゃいましたね!水希!!後藤を狩るのがそんなに大変そうじゃないと、さらりと言ってのけてるとこが何気に怖い。。。
 任務中は笑顔を振りまきながらターゲットを暗闇の恐怖に陥れているんでしょうね。。。。。。素晴らしいっ!!(ぉぃ)

 追記...
 水希の二人の呼び方、虹での参考にさせていただきますね。ウィル兄ちゃんと恵玲姉ちゃん、かぁ。

 そろそろこっちも麗牙が任務開始まで2場面程度なのに、、、近くて遠いです。。。。やる気出さねば...(溜息)


水希の"大"活躍期待してますよ〜〜!!
じゃっ!

Re: Enjoy Club  ( No.252 )
日時: 2012/08/17 22:25
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>ARMA3さん

いつもコメントありがとうございます!!
最近E・C続きかけていつも以上に楽しいですv笑

今回は久しぶりに麗牙を活躍させたいと思います!
みぃちゃんの能力も久しぶりに見たいですしv って作者がそれ言ってるのは問題ありますが(笑

あとみぃちゃんの余裕発言に対しては私も同じくすごいなぁとびっくりしちゃいました←
まぁえれさまいますしv

二次また見に行きますね(^^)/
お互いみぃちゃん活躍させましょう♪笑

それではあらためてコメントありがとうございましたv
ぜひまたいらしてください^^

Re: Enjoy Club ( No.253 )
日時: 2012/08/27 22:46
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


あれっ、今日小説書く時間あったはずなのに気付いたら1日たってました;
ちょっとショックΣ

ってことでおやすみなさい(ぇ

あ、あとあれですね、そろそろ扇とか園香のプロフィール紹介していいころですね
いま思い出しました!

……てことで?今度こそ寝ます。おやすみなさい^^

Enjoy Club 2章 第4話『知る者、知らぬ者』(4) ( No.254 )
日時: 2012/09/02 21:05
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

 電車が駅から遠ざかっていく音がする。徐々に、やがて急速に小さくなっていく音。すれ違った男の子が、母親にひかれていない方の手を伸ばして一生懸命に電車を指さしている。私も振り返ってすでに豆つぶ程度にしか見えないそれを目で追っていく。静音は、あの電車に間に合っただろうか。

 町田が突然現れケンカを売って去っていった後、私と恵玲、そして静音の3人は、風音駅まで行ってそこで解散していた。恵玲はどこか寄るところがあるらしい。静音は家に向かってそのまま改札を抜けていった。元々静音を見送るために駅まで行ったのでもうその場所に用無しだった私は、くるりとUターンして元来た道を戻っていた。ただし、全く同じ道を通ってもつまらないので、反対車線の道――風音駅を背にして左側の桜通りを1人で歩いていたのである。歩きながら、町田のことをぼんやりと考えていた。
 彼女は不思議な子だ。普段3組の女子の中でかなり発言力を持った子のはずで、さっき私に勝負をしようと言ってきた時も周りを友達が取り巻いていたっておかしくない子のはずだった。顔は整っているし、細身でスタイルもいい方だし、たぶん流行とかにも敏感で、話してみるときっと面白い子なのだろう。でなければクラスの気の強いタイプの女の子をあんなにはべらせるなんてこと、そうそうできない。……はべらせるという言い方はちょっと語弊があるかもしれないが、少なくともあまり親しくない私がはたから見ていると、つんとすました表情の町田と他の女の子がぞろぞろ廊下を歩いていて、たまに町田を中心にその輪が甲高い笑いに包まれているのを見ると、そういう風に思ってしまうのだ。そもそもその集団の中で町田のことしかまともに知らないから中心に見えてしまうだけかもしれないが。いずれにせよその町田が、今回に限らないがたった1人で行動を起こしてくるということに、実は少しだけ感心してもいたのである。

 私はそこで意識を現実に戻した。考え事をしていたせいか、歩くペースが随分と落ちてしまっている。小さく息をつき、気を取り直して一歩力強く足を踏み込んだ、その時。

「オイ」

 何やら背後からどすのきいた男性の声がした。ピクリと肩を震わせ後ろを振り返りかけ……、私はそこで思いとどまった。でも足を動かすのは止めなかった。その声がやたら物騒な空気をまとっていて、ごく普通の高校生活を送っている私には縁のなさそうなものだったからだ。

 ――……無視です、ムシムシ

 きっと他の人に声をかけたんだと自分に言い聞かせ歩くペースを速めた瞬間、今度こそ「オイッ」と至近距離で声をかけられ右の手首をいきなり強くつかまれた。ぞくりと背筋を寒気が走る。顔をひきつらせて後ろを振り返ると、やはり、と言うべきか物騒な空気をまとった大柄な男2人が背後に壁を作っていた。頬がひきつるのが自分でもわかった。
 なんですか、と問いたくても声が喉に張り付いて全く出せなかった。がたいのいい男が2人眼前に立っているだけで、足がすくんで声も出ない。当然彼らは見たこともない赤の他人。自分とは今までもこれからも交わることのないような人達だ。強いて関係がありそうな人を挙げるとしたら、やはり下橋の――……
 そこまで考えて私はハッと目を見開いた。

「てめぇ、なに人の顔ガン見してんだ」

 太い声が頭の上から降ってきても、私は体を硬直させたまま目もそらせずにいた。私の手首をつかんでいる男は日に焼けた肌をしていて、極端に明るい茶髪を短く刈り上げていた。黒いタンクトップの服から伸びるごつい腕。その腕が自分に向かって伸びているのを改めて確認して、やや冷静になりかけていた頭が再び真っ白になった。

「あ……、あの」

 意味もなく蚊の鳴くような声が漏れたところで、不意に強く手首を引っ張られた。大きくよろけるのと同時に視界の隅に映っていたブティックが急に傾いて、一瞬方向感覚がおかしくなる。それでも転ばないように慌てて足を動かしていると、抵抗する間もなくあっという間に路地裏の方に連れ込まれてしまった。半端に口をあけて薄汚れた壁を見ていると、先ほどまで太陽で吹き出すようにかいていた汗が皆冷や汗に変わってしまった。
 ごくりと唾を飲み込む。この状況はまずい。確実に。

「あっ、あの!」
「あ!?」

 思いきって細い声をあげると、私の手首を引く男が眉間に深くしわを刻んだ顔でこちらを振り返った。ぎろりと私の顔を見下ろしてくる蛇のような目。もう1人の男も、私の後ろに壁のように立ちふさがっている。いったい何がどうなってこういう状況になっているのかさっぱり分からないが、これだけはわかる。お茶でもしながら仲良くしゃべろうというわけでは決してない。
 声をかけて足を止めさせたはいいが口をパクパクさせるだけで続きが言えない私に、男はいらついた表情を見せた。

「急に何だよっ。てめぇはこれから後藤さんのとこまで行って紫苑をおびきだすエサになんだよ! 何か文句でもあんのか! あぁ!?」

 ――瞬間。何かが私の緊張の糸を切った。

「……ありますよ! 急に連れてかれてしかも風也をおびきだすエサになれだなんて、あなた達なんか風也が来たらあっという間に皆やられちゃ――……って、あ。」

 男が突然饒舌になってぺらぺらと勝手なことをぬかすので、ついこちらまでつられてぺらぺらとしゃべってしまった。主に、本音を。周囲の温度が、2、3度下がったような気さえした。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.255 )
日時: 2012/09/02 21:15
名前: 北野(仮名) ◆nadZQ.XKhM (ID: uw8.zgie)

亜弓……もう少しオブラートにね(笑)

まあ、実際紫苑先輩出てきたら一瞬でしょうけど。
それよりも麗牙の方でしょうか。
どのみち、待っているのは地獄っぽいですね。

でも今この状況はピンチでしかないのでヤバいですね。
一体どうなるのでしょうか、更新頑張ってください。

そういえば今回、久々に良い感じのタイミングに読めました。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.256 )
日時: 2012/09/02 21:37
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: 6kBwDVDs)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 更新お疲れ様ですー!
 やっぱり最近更新ペースが早い?


 あーちゃん頑張れーっ、と心の中でYELLを送りながら読んでましたが、何だか段々男の人達が不憫に思えてきました^^;
 だってあーちゃんを連れ出しといて、風也にしろ恵玲さまにしろブチ切れるのが目に見えるので(笑) ボッコボコにされるんだろうなぁ……(笑)
 とにかく、風也や麗牙の活躍に期待です♪

 続き楽しみにしてますv
 更新頑張ってください!

ps
 カキコの文字フォントが変わってる!? 

Re: Enjoy Club ( No.257 )
日時: 2012/09/02 22:17
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


こんばんは^^
えっと……どうやら今回の小説大会銅賞を受賞させていただけたようです……!!
うれしい半分戸惑い半分です(爆)
だって私一回ランクから消えた身……^^;

いえ、でもやっぱり賞をいただけたということはまだ読んでくださっている方がいらっしゃるということなので、そう考えるとやっぱりすごくうれしいです!!
どうもありがとうございます!!m(__)m

それと自分が受賞したのと同じくらい『最強次元師!!』が受賞したのが嬉しかったりしますv
やっぱり自分が応援している小説が受賞するのはうれしいことですね^^

今回の結果を糧にしてこれからもがんばっていきたいと思います。よろしくお願いしますm(__)m

コメント後で返します。すみません><

Re: Enjoy Club ( No.258 )
日時: 2012/09/03 18:02
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>北野(仮名)さん

返信が遅れてすみません><
コメントありがとうございます!! すぐに感想が聞けるとすごくほっとしますv 毎回これで大丈夫かなぁとドキドキしながら最新話あげてるので(笑
でもたしかに久しぶりのグッドタイミングでしたね!! なんかこのすぐにコメントをもらえる感じが懐かしい^^

あーちゃんたまにスイッチ入っちゃうとば〜っと喋りだしますからね(笑
何のスイッチなのか作者にもよくわかりませんが←

おっしゃる通り風也にしろ麗牙にしろ、とりあえず後藤は歯が立たないことだけはわかりますね(笑
でもあーちゃんだけだとそれこそどうしようもないので、これからどうなるか……楽しみにしていただけるとうれしいです^^

コメント本当にありがとうございました!
またぜひいらしてください♪


>>(朱雀*@).゜. さん

コメントありがとうございます!!
ほんとうれしいよ〜><!!←

私が更新ペースが早いということはそれだけやらなきゃならないことを放棄してるってことです(ぉぃ
や〜でも書きたいしなぁ。。。

男たちが不憫っていうのにちょっと笑っちゃいました。たしかに(笑
さぁいったい誰が男たちをボッコボコにするんでしょう?笑←
私も風也と麗牙の活躍を期待していますが(←)どうなるかは書いてみないとわかりません^^; いえ、プロットはあるんですけどね? あんまり言うこと聞いてくれない子たちなので。

それでは改めてコメントありがとうございました!!
ぜひまたいらしてください^^

Enjoy Club 2章 第4話『知る者、知らぬ者』(5) ( No.259 )
日時: 2012/09/04 06:25
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

 冷たい汗がつうっとこめかみのあたりを滑り落ちる。「あ」の口のまま固まってしまった私の前で、男はみるみるうちに顔を紅潮させていった。だけでなく、私の手首をつかむ手に一気に力が入った。

「痛っ」

 思わず声が漏れる。痛みに顔をしかめながらもつかんでくる手を振りほどこうとしたが、当然男の手はびくともしない。それどころかこちらを見下ろす顔には薄笑いが浮かんでいて、それに気付いた瞬間全身に悪寒が走った。怖いというより、単純に拒否反応。さらに必死に彼の手から逃れようともがくが外れる気配はなく、危機感だけがどんどん膨らんでいった。じわりと、目じりに涙がにじんだ。

「こんな弱っちいやつが紫苑の彼女ねぇ」

 突然、私の背後でニタニタと嫌な笑いを浮かべていた男が鼻で笑ってそう言った。それが無性に悔しくて、ぎりっと歯をかみしめとにかくもがく。すると、相変わらず余裕面で正面に立っていた男が、嘲笑うかのような調子で言ったのだ。

「アイツはどうせ、自分の居場所を用意してくれるお優しい奴が欲しかっただけだろ。俺たちの居場所を奪って自分好みの場所に変えちまったみてぇになっ」

 最後は憎々しげにそう吐き捨て、男はいきなり手を離すと私の肩を強く押した。声をあげる間もなく地面に激しく尻餅をついた私は、顔をしかめつつ片肘をつき、上半身を起こそうとして――

 そこで、突然だった。まるで部屋の蛍光灯を消したかのように、辺りが一気に暗闇に包まれたのだ。しかもその暗さは、雲が太陽を隠したなんてレベルのものではなかった。一気に顔から血の気が引いた。

「おいっ、な、なんだこれは!」

 大の男2人が理性を失って震え声を上げる一方、私は地面に尻餅をついたまま呆然と眼前の闇を見つめていた。……何も、見えない。黒の絵の具で塗りつぶしたかのような、本物の漆黒。人や建物の気配すら薄れ、この闇にたった1人取り残されてしまったのではないかという錯覚に陥りそうになる。それでも私はなぜかその不安や孤独感に完全にのまれることはなかった。視界を埋める黒を、肌に感じる冷気を、体が知っているような気がしたのだ。

 それだけではない。もうひとつ、私を突然の闇から救い出したものがあった。地面に倒れたままどうすることもできない私の真横に突如人の気配が生じ、その人物が小さく何事かを呟いた直後、ふわりと体が浮く感覚と共に周囲の景色が一変していたのである。それは実に一瞬の出来事だった。
 さびたシャッター。汚れと落書きと、細いツタに覆われた壁。割れたガラス。人の住む気配のない、浅い空気。そこに並んでいたのは、明らかに廃屋だった。廃屋が両脇に並ぶ細い道に私は尻餅をついて倒れていたのだ。もちろん道は整備されているはずもなく、大小さまざまな石が無造作に転がっている。本来ならこんなところに倒れていたら非常に痛いだろうが、今は状況の変化についていけていないせいか痛みなど全く気にならなかった。それよりも、眼前の景色の変化にひたすら唖然として声も出なかった。

 不意に、この場にそぐわない美しい銀色が視界をよぎり、私は目を見張った。先程の男2人の代わりに、私の目の前には銀髪で小柄な人物が手の平を地に向け片膝をついていたのだ。顔を伏せているせいで長い銀髪がすだれのように目や頬を隠している。私はわけもわからず辺りの景色とその人物とをものすごい勢いで交互に見やった。
 すぐにその人物は顔を上げこちらを見た。印象的な銀のすだれの向こうに現れたのは、ぱっちりとしたこれまた印象的な蒼い瞳(め)だった。海のように澄んだ色だ。おそらく外国人の血が流れているだろう少年は、あんぐりと口を開けたまま目しか動かせない私に、にっこりと優しく微笑んだ。

「ケガ、してない?」

 日本語喋れるんだ、などという疑問が沸くよりも早く、こくこくと人形のように頷く。彼はもう一度微笑むと、唐突感もなく立ち上がりそのままくるりとこちらに背を向け歩きだしてしまった。それを少しの間呆然と見つめていた私は、彼が5メートルほど先の角を曲がったところでさすがに正気に返って、

「ちょっ、ちょっと待ってください!」

声をあげて慌てて後を追いかけた。しかし私が同じく角をまがった時には、彼の姿は忽然と消えてなくなってしまっていたのである……。

 すぐ横の建物に手をついてしばらくその場に立ちすくんでいると、何やら遠くから大人数の子供の声が聞こえてきた。随分とにぎやかな声だ。時折ボールの弾む音も聞こえてくる。私はゆっくりと声のする方を振り返り、そしてもう一度周囲の景色を見まわして、
 深い安堵感に思わずその場にへなへなと膝をついた。そこは紛れもなく、下橋だったのだ。緋桜の家とは広場をはさんで反対側にある、寂れた昔のままになっている場所。体が温まるのと同時に噴き出してきた涙を手でぬぐって、私はすぐに携帯を耳にあてた。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.260 )
日時: 2012/09/04 20:35
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: FsSzscyg)

こんばんは〜!!

最近更新の鬼ですねぇ〜。早すぎです。。

そして麗牙、かっこよ過ぎです!!
久々に闇の能力遣い、登場してました!!(涙涙)

今回は記憶消してませんでしたね。

人質無しで麗牙と風也を招いてしまいそうな気配。。。。後藤ヤバいです(溜息)


いつの間にか変わってたフォントもECに良く似合ってます!
次回楽しみですなぁ〜〜!!

Re: Enjoy Club  ( No.261 )
日時: 2012/09/04 22:40
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>ARMA3さん

コメントありがとうございます!!

更新の鬼(笑
がんばってついてきてください^^←

ちょっと今回はウィーくんをかっこよく書きたかったのと、みぃちゃんの能力を久しぶりに書きたかったのとであんなかんじになりました^^
いや、書きながら思ったけどウィーくんイケメンですね!!笑← こんな子いたら惚れます絶対(笑

はい、今回は記憶消してません。
結構顔見られても記憶消さないこと多いです^^ むしろ消すことの方が珍しいかな。
この間の影晴の屋敷のは、本拠地まで来られちゃったっていうのとE・C目当てでやってきちゃったのとで危険視されちゃった感じです、たぶん。詳しい話は影晴にきいてくださるとうれし…←

後藤めっちゃピンチですね(笑
てか後藤も町田と同じく名字呼び捨てですね! てかもしかしたら地の文で後藤と雄麻が混同しちゃってるかもです>< あとで確かめなきゃ><

このフォントなんか丸文字っぽくてかわいいですよね^^
管理人さんに感謝ですv

それではコメントありがとうございました!!
ぜひまたいらしてください♪

Enjoy Club 2章 第4話『知る者、知らぬ者』(6) ( No.262 )
日時: 2012/11/02 20:38
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: http://ameblo.jp/aozor-aqua/

 二度のノックの後に扉を開けて入ってきたのは功だった。緋桜の頼れるサブリーダーだ。外から帰ってきたばかりなのだろう、黒いジャケットを羽織りバッグを肩にかけている。
 緋桜の家の2階、一番奥の物置と化している部屋で突っ立ったまま考え事をしていた風也は、軽く目を見開いて入り口を振り返った。この部屋は普段から人気がなく他よりも冷えた空気が漂っている。自分の世界に入って考え事をするにはちょうどいい場所なだけに、突然人が入ってくるとそれなりに驚いてしまうのだ。

 功は扉を閉めずに枠に寄りかかると、「亜弓は?」と腕を組んで一言尋ねた。予想通りの問いかけだったのですぐにうなずいて、隣の部屋との壁を見る。

「寝室で爆睡してるよ」

 穏やかな笑みを交えてそう言う風也に、功はうなずいた。

「……ほっとしたんだろうな。有衣とかならともかく、普通のやつが不良どもにケンカ売られたら絶対怖いもんな」

 静かな低い声。功はがっしりと腕を組んだまま、同じく寝室の方を見やる。それからしばらくどちらも口を開かず、刻々と時が過ぎた。どちらもいつの間にか深刻な面持ちになっていた。

 亜弓が不良にからまれたと言って電話をかけてきたのは、つい先刻のことだ。ただでさえ亜弓にとっては大事なのにからんできたのが後藤のグループの男達だと聞いて、その場にいた風也と有衣は憤慨した。下橋に恨みがあるのはよくわかっているが、亜弓には全く関係のない話だ。とりあえず急いで迎えに行き緋桜の家に連れて帰ると、亜弓は半泣き状態で事のいきさつを話し、そのまま緊張の糸がほどけたのか眠ってしまった。その時功はいなかったから、きっとたった今家に帰ってきて有衣から事情を聞いたのだろう。
 風也は視線をやや下に落として、唇をかんだ。危なかった。“見知らぬ銀髪蒼瞳の少年”とやらが助けてくれなかったら、今頃どうなっていたかわからない。

 扉のきしむ音が聞こえ顔を上げると、後ろ手に扉を閉めた功がこちらと目を合わせて言った。どこか不安そうな表情をしていた。

「後藤のところに行くのか?」

 少し間をおいて、風也は首を横に振る。彼が何を言いたいのかはわかっている。

「ぶっとばしには行かない。“他の不良どもと極力ケンカはしない”っていう掟はオレが作ったもんだ。仮にもトップが破るわけにはいかねぇよ」

 落ち着き払った声だったが、正面に向けた瞳は押し殺した怒りにぎらついている。功も「ん」と一言相槌を打つのみで、それ以上何も言わなかった。しかしおそらく彼も同じことを考えているはずだ。……このままにしておくわけにはいかない。また亜弓がケンカを売られる可能性は十分にある。

 ――……話が通じる相手とは思えねぇけど、もう放っておくわけにはいかねぇよな

 かつて下橋で好き放題やり散らしていた後藤雄麻の顔を頭に浮かべ、風也は舌打ちしたい気分で固く瞼を閉じた。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.263 )
日時: 2012/11/03 14:16
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: Uc2gDK.7)
参照: http://ameblo.jp/suzaku-runa/

 更新お疲れ様です!!

 遂に風也が動き出すんでしょうか(ワクワク
 そして冷静な功がカッコいい♪ ていうか登場かなり久しぶりですね!(笑)
 
 前回の麗牙も素敵でした^^
 みぃちゃん最強ですね……ウィル君も最高です! 惚れたぁ(*´ω`*)←
 
 次回も楽しみにしてます☆
 

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.264 )
日時: 2012/11/03 14:59
名前: 美樹 (ID: KIi4ddQs)


長く続いてますね〜!
頑張ってくださいね!

Re: Enjoy Club ( No.265 )
日時: 2012/11/03 16:43
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

>>(朱雀*@).゜.さん

いつもコメント本当にありがとうございます!!

そろそろ風也が動きますねー
でも私まだ後藤の顔考えてないんだよなぁ←
とりあえず次回はたぶん朱雀さんが気に入ってくださっているあの人が出てくると思いますv その間に後藤の顔考えておきます(笑

功久しぶりですね!
風也ともう一人誰を出そうかはちょっと迷いました(誰を出しても久しぶりだし^^)。
てか最初はあーちゃん視点で、あーちゃんと風也と有衣の会話で書いてたんです。でもそしたらなぜか筆が進まず……;
風也視点に変えてみたらすらすら書けました^^  なんでだろう(笑

麗牙は久しぶりに活躍させたい一心でかきましたv
みぃちゃんの能力とかいつぶりに書いたんだろう……

ありがとうございます!!
更新頑張ります。ぜひまた見に来てやってくださいv


>>美樹さん

はじめまして^^
コメントありがとうございます……!!

なんだかお客様のお陰でながーく続けられております^^
もしお時間があったら、冒頭だけでも読んでくださるとうれしいです。

美樹さんの小説もギャップがすごくてとてもおもしろかったです!
また見に行きますねv

では、ぜひまたいらしてください♪

Re: Enjoy Club ( No.266 )
日時: 2012/11/03 19:43
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: http://ameblo.jp/aozor-aqua/


一応お知らせしておこうと思ってたのにすっかり忘れてました。

先日ブログを始めましたー
文章が書きたくて。あとカキコの方とつながれたら楽しいなぁと。
リアルの友達には一切教えずに(←)こじんまりやっていくつもりです。
お時間ありましたらちらっとのぞいてやってください^^

参照に張っておきます。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.267 )
日時: 2012/11/03 20:18
名前: 美樹 (ID: 0zrQTctf)


今から全部読みますね♪
来てくださって
ありがとうございます!
ブログも行けたら行きます(○ωく)

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.268 )
日時: 2012/11/03 20:42
名前: 美樹 (ID: 0zrQTctf)

すいません
ブログってアメブロですか?

いまDSから来てるんで
ブログ行く時は
携帯から行きたいんで

アメブロなら、
IDを教えてくれると
嬉しいです\(=∀=\)

Re: Enjoy Club ( No.269 )
日時: 2012/11/03 20:57
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: http://ameblo.jp/aozor-aqua/

>>美樹さん

わざわざありがとうございます……!!
アメブロです。IDってaozor-aquaでいいのかな……?←
たぶんなんの面白みもないブログですよー^^; 

それと小説も読んでくださるということでとてもとてもうれしいです!!
でもあの無理はなさらないでくださいね^^; 無駄にだらだらと長いので;

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.270 )
日時: 2012/11/03 21:23
名前: 扉 ◆39VlOKaPKo (ID: u5fsDmis)



こんばんは(^ ^)

スレ立てちゃいました(笑)
今回は…!今回は絶対に続けたい…!

携帯からの投稿なんで、これからはちょくちょくこちらに顔出したいなと思います。
よろしかったら、お願いします(^◇^)

……図々しいですね、すみません。
お暇があったら、覗いてください(^ ^)


報告のみですみません!一章読み進めてますよ!

それでは〜


Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.271 )
日時: 2012/11/04 00:39
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: 7lLc0QEy)

こんばんは〜!

 久しぶりですねぇ。ホント長かった。。。
 ブランクが大きかったせいか、スレが賑やかですね(笑)。一章のスレアップされてたし(笑笑)

 今まで、生来の悪党がいなかった亜弓編に、いよいよ現れたのでしょうか。性悪説の世界で生きているような男が。。。。
 もちろん後藤のことですが。筋金入りの悪なのか、それとも一介のチンピラなのか、次回あたりで彼の人間の大きさというか「格」がわかるんでしょうねぇ。楽しみですっ!

ブログ拝読させていただきました!タイトルが。。。露骨(冷汗)趣味全開ですな(苦笑)

でもコンテンツはとても素晴らしいことかいてありますね〜!ECの雰囲気そのままって感じで微笑ましいです。
わたくしめも、学生に戻ってそのオープンキャンパスとやらに行ってみたい!!

それでは、失礼しました〜〜!

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.272 )
日時: 2012/11/04 09:24
名前: 美樹 (ID: 0zrQTctf)


感想を、、、

小説読みました(全部)
想像してた面白さとは違う
面白さてでした(°□°))

にしても、
よくここまで皆来てくれますね!

私も美樹意外の名前で
他に小説書いてて、それは
更新した数が100を越えてから
全然皆来なくなっちゃって(=_=;)

尊敬です。

面白いからですよね!!

頑張ってください!!

(気がついたら
  ほとんど感想書いてない、、、)

Re: Enjoy Club ( No.273 )
日時: 2012/11/04 22:49
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

久しぶりにこんなにコメントが来てうれしいですー><!!

>>扉さん

扉さんのスレの方先にいっちゃいましたv
報告してくださってほんっとにありがとうございます!!
扉さんの小説読みたいからうれしいですv

続き楽しみにしてます♪
コメントありがとうございました。ぜひまたいらしてください!


>>ARMA3さん

お久しぶりです。いつもコメントくださって本当にありがとうございます!!

なんだか扉さんが1章に来てくださってから賑やかなんですv 久しぶりに賑やかになって友桃はテンション急上昇しております。でもそろそろ現実に戻った方がよさそうですね←
とかいいながら実は今も後藤のキャラを考えて楽しく四苦八苦しております。意味わかんないですね(笑

後藤の「格」のことですが、いま私の中でものすごく揺れ動いておりまして(笑 どうなるかちょっとわかりません。ので、覚悟しておいてください!←

ブログのタイトル、お気づきになられましたか!? そうです、趣味全開なんです!!笑
たぶんご存じない方がほとんどだと思うので一応書いておきますと、私のブログのタイトル「君の選んだ道に 前向きさよ、はびこれ」ってAqua Timezさんの「MASK」って曲の歌詞だったりします。
くさいなぁと思っても鼻で笑って流してやっといてください^^ 私はこの歌詞好きなので^^

ってことで長々と書いちゃいました;
コメントありがとうございました!
ぜひまたいらしてください♪


>>美樹さん

読んでくださったんですか!? ……全部……!?

びっくりしちゃいました。
読んでくださってありがとうございます!

お客様は後半になるにつれてどんどん減ってますよ(笑
やっぱり頻繁に更新してた時期はお客様がわりと来てくださいましたね^^
最近はもう全然更新してなくて……^^;

おもしろいから来てくれてるんだったらうれしいなぁ……

コメントどうもありがとうございました!
ぜひまたいらしてください♪ 

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.274 )
日時: 2012/11/05 22:19
名前: 北野(仮名) ◆nadZQ.XKhM (ID: CSxMVp1E)

お久しぶりの更新を目にしてテンション上がってます、北野です。
怒ってる紫苑さんもかっこいいですね。
でも、極力穏便にすませようとしているのでしょうか。
相手が相手だから難しそうですが……。

最近自分も全然カキコの小説更新できてないです。
そろそろ復帰できそうなのでまた頑張ります。
友桃さんも頑張ってください。

Re: Enjoy Club  ( No.275 )
日時: 2012/11/06 07:20
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>北野(仮名)さん

コメントありがとうございます!!
お久しぶりです。この間北野さん(狒牙さん)のお名前を探しに他の版をふらふら〜っと見て回ったのですが見当たらなかったので、最近は余りいらっしゃってないのかなぁと思ってました><
またお会いできてうれしいです!
今日勉強が終わったら小説の続き読みにいこー♪

テンション上がってますというお言葉にテンションが上がりました←

風也は一応穏便に済ませたそうな感じですが、どうなるんでしょう……?
作者も書いてみないとわかりません(笑←
とりあえずかっこいい風也を書きたいなぁv

そろそろ復帰できそうとのことで^^!
お互い更新頑張りましょう。また見に行かせていただきます!
コメントありがとうございました。またぜひいらしてください^^

Enjoy Club 2章 第4話『知る者、知らぬ者』(7) ( No.276 )
日時: 2013/07/25 08:25
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: 白波出す予定だったけど変わりました^^;

「女を取り逃がしたぁ!?」

 たまり場が一望できる位置でドラム缶に片膝を立てて座っていた後藤は、部下からの報告を聞くと鸚鵡返しにそう叫んだ。うっすらとしか眉の跡が残っていない額に青筋が立つ。今にも殴りかかってきそうな体勢のトップを見て、部下2人は慌てて深々と地に頭を下げた。

「すっ、すみまっせーん!!」

 彼らの口からほとばしり出たあまりにも情けない声に、後藤はこめかみを震わせ、かかとで激しくドラム缶を蹴りつけた。

「ナメた謝り方してんじゃねぇ!」

 びくっと肩を震わせる部下2人。そしてそれを息をつめて見つめている十数人のメンバーたち。彼ら全員に意味もなく鋭いにらみをきかすと、後藤はドラム缶から腰を上げた。そのまま大股でミスを犯した2人に近付いていく。地を伝わって聞こえるトップの足音に、部下2人は大きな体を情けなく縮こめた。

 下橋を追い出さた後、この地――風音の繁華街から離れた一角――に巣くっていた不良グループに加わった後藤雄麻は、下橋を離れてからもやはり暴力で事をなす男だった。元々この地にたまっていた不良たちはそれほどケンカが強くはなく、後藤はものの数週間でグループのトップの座を奪い取ってしまった。彼と同年代の取り巻きは以前どおり無駄に力を振りかざし、まれではあるが下橋からついてきた年下の者たちはやはり以前どおり、後藤に意見をすることもできずに弱い者同士で固まっていた。下橋からの付き合いの者でさえそうなのだ。元々この風音の地にいた不良たちの扱いがさらにひどかったことは言うまでもない。要するに、下橋から追い出される前と大して変わらなかったのである。
 後藤は見た目からしてがたいのいい、いかにも強そうな男だった。明らかに地のものではない濃い黒髪をオールバックにし、耳の脇辺りに2、3カ所赤いメッシュを入れていた。蛇のような細く釣り上った目に、とがった顎。眉はもう何年も前からそりとられている。耳にはいくつものピアスがつけられていた。

 ただでさえいかつい顔を怒りに青白くさせた後藤は、2人の元まで来ると物も言わずにその脇腹を蹴り飛ばした。それでもまだ怒りがおさまらないのか、肩のところまで袖をまくった上着が肩からずり落ちていることにも気付かず、再び彼らに足を踏み出す。脇腹を押えてアスファルトの地面に転がっていた2人は、後藤の足音に気付いて慌てて飛び起きた。

「すすすすみません今度こそあの女を」
「もう手遅れなんだよっ。あの女が紫苑にこのこと言ってみろ! あのガキまた俺らをつぶしに来るぞ!」

 そう言ってぎりっと歯を噛み鳴らす。腹立たしいくらいに整った顔と透き通るような金髪が脳裏に浮かびあがってきた。今目の前にいる部下2人も下橋の頃から同じグループにいたメンバーだ。紫苑風也の尋常じゃない強さはその目で見ている。対等にやり合って勝てる相手ではないはわかっているはずだった。

「それなのにてめぇらときたら……! 最悪な状況じゃねぇか!」
「ひぃ」

 後藤がごつい指輪をいくつもはめた右の拳を振り上げると、2人は再び情けない声を上げて勝手によろけその場に尻餅をついてしまった。軽蔑のまなざしでそれを見、持ち上げた腕を下ろすと後藤は盛大に舌打ちをした。そもそも不思議なのが、なぜ男2人がかりであんなごく普通の女1人を捕まえてこれなかったのかということだ。まさかあの見た目で実はめちゃくちゃ強かったりするというのか。
 後藤は苛立たしげに顔をしかめた。今日は嫌なことの重なる日だ。つい数時間前にも、せっかく部下が持ってきた警察の弱みにあたる資料を何者かが取っていってしまったのだ。しかもその何者かはやたらケンカが強いうえに、辺りを急に真っ暗にしてしまうという怪奇現象まで引き起こしてきた。

 あまりにむしゃくしゃするので地面に転がっている部下の足を思いっきり蹴飛ばしてくるりと後ろを振り返ると、彼の右腕とも言える付き合いの長い男がそばに寄ってきた。後藤が上着の襟元を直しつつ目を合わせると、彼は切実な声音で言った。

「早めに手を打った方がよくないか?」
「あぁ、やっぱりもう一度あの女を――」

 後藤の考えに右腕の男が目で相槌を打った、その時である。突然、「よぉ」という場にそぐわない平静な声音が、辺りの張りつめた空気を一掃した。

「先日はどーも……って、2年も前だから全然先日じゃねぇか」
「おま……っ」

 嫌な予感とともに普段出入り口のように使っている路地を振り返ると、案の定今最も会いたくない人物がそこにいた。――紫苑風也である。かつて下橋にいたメンバー達は、脳裏に焼き付いている金髪を再び目の当たりにしてあんぐりと口を開けている。今までも恨みを抑えきれず下橋に人を送り込んだことはあるが、まず絶対に風也がいない時間帯だった。下橋を追い出されてから彼とこうしてまともに向かい合うことなど、ついになかったのだ。
 当の本人はというと、ポケットに手を突っ込んで物珍しげにぐるりと周囲を見回していた。味方を後ろに付けてきている様子はない。敵地に1人で乗り込んできたにもかかわらず、彼の顔には一片の恐れも浮かんでいなかった。その様子を見て後藤は戦慄していた。自信があるのだ、彼は。対等な条件であれば、自分達なんか1人で簡単にひねりつぶせる自信が。

 風也は気が済んだのかようやくこちらに視線をぶつけてくる。その寸前、後藤は固い表情のまま上着のポケットに何気なく手を滑り込ませた。

Re: Enjoy Club ( No.277 )
日時: 2012/11/06 16:56
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>独り言?

つい数日前までは、後藤は意外性を出して(?)ちょっと残念な感じのやつにしようかと思ってたのです。もっと言うと町田に次ぐギャグ要素的なやつにしてしまおうかとまで考えてたんですが(親近感わきそうだし)、
いざ書き始めたときに、それだと下橋の過去バナの格が下がるっていうか有衣ねーさんたちがせっかく頑張って戦った相手なんだからそれなりのやつにしなきゃなぁと思いまして。。。
結局後藤はこんな感じになりました。たぶんイメージとそんなにギャップはないのではないかと。

でも書いてたら意外とかわいく思えてきました(笑←
恐るべし生みの親(笑

ってことで、後藤のことかわいがってやってください(ぇ

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.278 )
日時: 2012/11/06 19:13
名前: 美樹 (ID: 0zrQTctf)

また来ました〜(=ω=)
表現が上手ですね〜
頑張ってください!

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.279 )
日時: 2012/11/06 20:10
名前: ヴェルタ (ID: 7KibeQxc)

ちょっとずつですが呼んでます


来ました!文章に深みがあって、
微妙なニュアンスが上手に出てますね、すごいっス!


自分ももっと頑張ります!

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.280 )
日時: 2012/11/06 21:47
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: Uc2gDK.7)

 こんばんは^^

 後藤雰囲気出てますねぇ!
 イメージとぴったりです、動作や容姿まで(笑)
 だから頭の中で想像しやすかったです♪ まるでその情景が目の前にあるよう!(笑)
 
 それで今回の読んだだけでも後藤たちすごく強そうなのに(しかも見方いっぱい居ますし)、風也にはかなり警戒しているよう……
 風也の強さを改めて実感しました^^ 次で後藤たちを蹴散らすのでしょうか!?
 でも最後の分がかなり気になる;
 
 そして自分的に見逃せない部分が!
>>白波出す予定だったけど変わりました^^;
 何と……!(泣)
 白波は次に期待、ですね♪

 更新引き続き頑張ってください!

Re: Enjoy Club ( No.281 )
日時: 2012/11/07 07:44
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

>>美樹さん

コメントありがとうございます!!
また来てくださってうれしいです^^

いやいや、表現なんて全然……><
もっとバリエーション増やしたいです。同じ表現しか浮かばなくて><

コメントもらえると本当励みになります。
また来ていただけると嬉しいです^^ 改めてコメントありがとうございました!


>>ヴェルタさん

わぁ〜ヴェルタさんまで来てくださった……!!
コメントありがとうございますv
ちょっとずつでも読んでくださっているだけで本当ありがたいです。少しでも楽しんでいただけたら幸いですー^^

微妙なニュアンスがでてるって言っていただけてすごく安心しました。読者の方に言いたいことが伝わってるかは毎度毎度不安なもので^^;

またヴェルタさんの小説読みに行かせていただきます!
コメントどうもありがとうございました^^ ぜひまたいらしてください♪


>>(朱雀*@).゜.さん

コメントありがとうございますv

わぁ〜なんか雰囲気出てるって言っていただけるのうれしいですね!!←
後藤のイメージ壊さずに済んだようでよかったです^^ ていうか私とおんなじ想像をしている朱雀さんがすごい……!!笑
後藤は顔のイメージが決まったらわりと勝手に動いてくれました。今はきっと後藤にも何かいいところがあるさ!と信じております← って全然脈絡のないこと書いちゃいましたね^^;

風也は強いです(笑
能力者と対等に戦えるくらいですから(笑
風也と後藤たちの戦いはどうなるんでしょう……。私の頭の中に浮かんでるのがまだワンシーンだけなので、これからいろいろ頭の中で映像動かしていきたいと思います。

はい、あと白波ですね!笑
次出しますよ、また予定が変わらなければ^^!
扇とお園ちゃんとのごたごたがあった後白波は何をしているんでしょう^^; ていうか扇とお園ちゃんの名前だしたら悲しくなってきたー><←

更新頑張ります!
ぜひまた見に来てやってください(^^)/

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.282 )
日時: 2012/11/07 18:53
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: KZXdVVzS)

こんばんは〜〜!
筆のってますね〜!!

風也に会うまでの後藤、嘗て下橋を牛耳っていたワルのトップって感じが滲み出てます。最高ですっ!
後藤お気に入りキャラに追加決定です!今まで影薄いどころか、影なかったのに。。。

>>顔が決まったら勝手に動いてくれた
友桃殿は顔を決めてから書いていらっしゃるんですねぇ。私めは顔とか不明なまま書いている人物がいろいろといますよ。。
その筆頭が主人公。。。。(ぉぃ!)

亜弓を誘拐できなかったのは、後藤にとって本当に予定外したでしょうねぇ。部下の報告で周囲が真っ暗になったとか、思わずふいてしまいました。。。

後藤は町田?にはなりませんでしたが、すっかり苗字呼び捨てキャラになってしまいましたねぇ。そういうキャラは味があるのかも知れません。どうぞ大切になさってください(笑ひ)

次回は後藤のアジトで対風也戦ヒートアップ?!。。。にならないですねぇ(笑)

次回更新期待してます!!

Re: Enjoy Club ( No.283 )
日時: 2012/11/08 06:26
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>ARMA3さん

コメントありがとうございます^^v

筆のってますかね……? 実際後藤は動かしやすかったので、書いてて楽しかったですけど^^
直前まで顔すら決まって無かったキャラだったのに書いてみないとわからないものですねー。あとあれか、他のキャラみたいに伏線とか何考えてるのかとかいろいろ考えなくていいから楽だったのかも(笑

私はわりと外見が決まってからそれを頭の中で動かしてストーリー想像して文章に起こす感じでやってます^^!
ていうかやり方は人それぞれなんで別に外見決まって無くてもいいとは思うんですが、まさかの主人公さんですか!!笑 でも言われてみれば確かに、Asの主人公を思い浮かべてって言われたら頭に浮かぶのパソコンに向かってる後ろ姿なんですよ(笑 ちょっと体が大きい感じのね(笑

>風也に会うまでの後藤、嘗て下橋を牛耳っていたワルのトップって感じが滲み出てます
ってところ、下橋の流れっていうか状況っていうか、そういうの本当にわかって読んでくださってるんだなぁって思って感動してしまいました……!
長いじゃないですか、この小説。だから話の流れわかって読んでくれているだけでなんかもうありがたいですv

あたりが急に真っ暗になって後藤は本当に度肝を抜かれたでしょうね(笑
みぃちゃんの能力はたまに楽しいです(笑←

町田はレベルが高すぎました(笑
でも後藤も第二の(?)名字呼び捨てキャラってことで読者様の頭の片隅にでも置いておいていただければなぁと思います。
……どうせだから後藤、今後の展開に若干からませちゃおうかな?

ケンカになったらヒートアップになる前に風也がサラッとぼこぼこにしちゃうと思います(笑

コメントありがとうございました!
ぜひまたいらしてください♪

突発的プチ企画 ☆ お客様の小説紹介第4弾!! ( No.284 )
日時: 2012/11/10 11:37
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

数時間前にふと思いついたんです。
あ、お客様の小説紹介またやろう!って。

1章の方でも3回小説紹介をやったことがあって、その時にはコメントをくれた数が多い順に5つずつくらい紹介してたんですが、
すみません今回は無理です。コメントの数かぞえるのがまぢで労力かかるので、最近読んだ小説を挙げさせていただきます!
ほんとはいつも読んでいる(朱雀*@).゜.さんの『☆星の子☆』とかも感想書きたいんですが、以前小説紹介に載せたことがあるので今回はすみません>< みなさん、朱雀さんのもとってもおススメですよ♪

ってことで小説紹介始めます!
私の偏見たっぷりな感想文になる可能性大です。こんなんやだーと思ったら遠慮なく言ってください^^


?.『Invincible ability――最強の能力――』by狒牙さん(北野(仮名)さん)
 複雑・ファジーの小説です! ずっと前から読んでいて、とってもおもしろくてコメントもさせていただいていたんですが、このプチ企画が忘れ去られていたせいで紹介できていなかった小説です……! やっと紹介できるv
 能力者モノのお話です! 能力者と非能力者が日常共に暮らしている世界で、物語の主人公の男の子は「非」能力者。日常の風景の中で彼の家族や友人、それから彼の能力に対する考え方が描写されていきます! そして同時に彼が何度も見る不思議な夢。その夢は能力者にとっても、非能力者にとっても残酷な未来の予兆で――!?
 設定とか話の展開がとてもしっかりなされている小説です!! しかも文章がすごくしっかり書かれているので読み応えのあるものを読みたい人に特におススメです。
 登場人物もすごくいいんですよー^^ 私は特に主人公の弟分・アルトくんが大好きですv まず名前からしてかわいいv←
 能力者モノが好きな方、文章・設定がしっかりした小説を読みたい方、ぜひぜひ見に行ってみてください♪


?.『As Story』by書き述べるさん(ARMA3さん)
 こちらはなんとなんと……! 友桃が書いております『Enjoy Club』の二次小説でございます……!! 小説大会で入賞もなさってますv
 で、内容のおもしろさを語る前にまず言っておきたいのが、私の書いてる原作よりこちらの作品の方が設定が細かくてかなりしっかりしてます!笑 いや、本当に(笑 そういう意味でもぜひ読んでほしいです←
 最初の方は、書き述べるさんのオリジナルキャラクターが活躍してくれます! AB(アビ―)とかCD(コード)とかすごいかっこよくて(ていうか雰囲気が全体的にかっこいいです)テンションあがっちゃうんですけど、主人公がまた様変わりな人なんです(笑 たぶんカキコではかなり珍しいタイプの主人公です。主人公の衝撃が大きくて、私はそこで一気に引きこまれました!
 原作のキャラに関しては、私が読んだとこまでだと麗牙光陰のメンバーと影晴・天銀が活躍してくれてます! てか天銀大活躍!!笑 こっちの天銀のがかっこいい!!vって思いながらいつも読んでます(爆
 私のとはまた違った雰囲気の文章で、そこが逆におもしろいですよね。たぶん読むととってもかっこいいE・Cを楽しんでいただけるのではないかなと思います^^ ぜひぜひ読んでみてください♪ あ・二次(紙)版です。


?.『月下詩、』by扉さん
 友桃は扉さんのおっかけでございます。いや、まぢで。
 なんかもうなんて言えばいいのかわからないですけど、とにかく胸を打つ文章をお書きになる方です!  私なんかは読むと泣くシーンじゃないのに涙にじんできます。扉さんのことばひとつひとつにじ〜んってきちゃうんです。なんかもう伝えたいこといっぱいあるのに語彙力なさ過ぎてもどかしいです、さっきから(笑
 異形のものを捕え、辺りに住む人々の安全を守る怪番役。それが八一・夕影・清輝の3人の役目。ある日怪番役の任務を無事に(?)終えた3人は、異形を倒した森の中で謎の少女と出会います。ていうか拾います(笑)。その少女との出会いが怪番役の運命をどう変えていくのか――!? これからの展開がとっても楽しみです^^
 まだ連載始まってそう時間がたっていないのですぐに追い付けますよー! ていうか清輝をみにきてください← 任務の帰りに女の子を拾ってきちゃうお茶目な清輝を(笑 コメディ・ライト版で連載してます^^


?.『天空のディヴェルト』byヴェルタさん
 展開がとてもとてもおもしろい小説です……!!
 あの世とこの世のはざまにある、隔離された別世界――”臨界”。まるで平安時代のような人・建物・風景のその場所に、高校生の主人公が紛れ込むことになります。そして主人公が迷った矢先に出会ったのが一国のお姫様。彼女と彼女を取り巻く人々と出会うことで、主人公は自身の重大な秘密を知っていくこととなります。果たして主人公は無事に“人界”へと戻れるのか――!?
 かなり長い間、臨界をテーマパークと勘違いしたままお姫様と話をしている主人公が無茶苦茶おもしろいです(笑 お姫様との会話が噛み合っているようで噛み合ってない(笑
あとわりと冷静(冷めてる?)であんまり反応が大きくない主人公が逆に新鮮で面白いです^^ あとお姫様がめちゃくちゃかわいい……!!
 あとたぶんヴェルタさんは中世のことにお詳しいんでしょうね! 独特なものの名前とかがちゃんとごまかさずに書かれているので、読んでるといつのまにか小説の世界に入り込んじゃってます!
 平安の雰囲気をぜひ味わいに行ってみてください^^ コメディ・ライトです。


?.『戦闘系☆オタク女子』by美樹さん
 これはもう爆笑しました!!笑 無茶苦茶おもしろいです!
 主人公の女の子は画面を見ながらキャッキャしてるオタクな子です。でもそんな彼女に実はとんでもない裏の顔があって――!?笑
 裏の顔が出た瞬間、まぢで吹きました。せいなちゃん(主人公)かっこいいです!! 惚れますv笑
 最初のギャップだけじゃなくて、その後の学校での様子とかでも笑わせてくれる小説です。それと今せいなちゃんとせいなちゃんの友達との関係がちょっと危なそうな感じで、これからどうなるのかとっても気になります>< なんていうかもう、せいなちゃんにはしあわせになってほしい←
 ギャップに笑いたい人、ぜひ読んでみてください!! コメディ・ライトです。




わぁ〜久しぶりに書いたぁ
おもしろかったぁ
てかめちゃくちゃな紹介文ですみません^^;
でもほんとどれもおもしろいので読んでみてくださいね^^ ではでは

Re: Enjoy Club 第2章 =突発的プチ企画= ( No.285 )
日時: 2012/11/10 22:47
名前: ヴェルタ (ID: seUpyUpS)


 凄いですね、紹介かあ・・


 ありがとうございます
 駄文をベタ褒めしていただいて・・w




 どれも面白そうっスね、紹介の仕方も上手だし


 友桃さん、将来小説家になってそうな気がしますw

Re: Enjoy Club 第2章 =突発的プチ企画= ( No.286 )
日時: 2012/11/11 15:56
名前: 美樹 (ID: 0zrQTctf)

わー!!
載せてくださって
ありがとうございます(☆∀☆/

長々と駄作の感想を、、、(笑)

頑張ってくださ〜い☆

Re: Enjoy Club 第2章 =突発的プチ企画= ( No.287 )
日時: 2012/11/12 12:51
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: NSVLab2D)

こんにちは〜!

小生の拙作の紹介をしていただきまして、誠に恐れ入りますつ。
とてもテンションあがっちゃいますね〜!!

紹介される方はもちろんうれしいですが、書く方もなんか楽しそうですねぇ。

幾つかカキコの小説読込んだら、自スレで小説紹介してみるか。。。


どうも、ありがとうございました〜〜!!

Re: Enjoy Club ( No.288 )
日時: 2012/11/13 20:15
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>ヴェルタさん

思ったことをつらつらと述べたまででございます^^

どれも本当おもしろいですよー♪
ていうか小説家!?Σ
なんていうかそんな恐れ多い……!!

コメントどうもありがとうございましたm(__)m
小説の更新楽しみにしてますねー^^


>>美樹さん

なんかみなさん駄文とか駄作とかおっしゃてますけど、私からしたらどこが!?って感じですΣ

小説の更新楽しみにしてます!
コメントどうもありがとうございましたm(__)m


>>ARMA3さん

書く方も楽しいですよーとっても♪
でなきゃ4回もやらないです(笑←

おっ、小説紹介企画がもしかしてちょっと広まるかも……^^?
なんだかそれもたのしいですねv

コメントありがとうございました!
小説の更新楽しみにしております^^

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.289 )
日時: 2012/11/16 17:58
名前: ヴェルタ (ID: seUpyUpS)

更新頑張ります!


友桃さんも頑張ってくださいね。


いやあの参照の多さ。
マジで尊敬します。

Re: Enjoy Club  ( No.290 )
日時: 2012/11/16 23:14
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

>>ヴェルタさん

ありがとうございます^^

参照とコメントは本当に励みになります。

わぁ〜てかそんな全然尊敬に値するようなものではないのですが、でもうれしいですそう言っていただけると←

もう少しだらだらとがんばらせていただこうかなと思ってます^^
もう少しじゃ終わらない気も多々しますが(笑


>>独り言?

次の話書き終わったのでたぶん明日には上げられます。
……ちょっとこれから白波を書くのがさらに楽しくなりそうです。え、なんで?って思うかもしれませんがまぁ適当に流しといてやってください。
ではでは(^^)/

Enjoy Club 2章 第4話『知る者、知らぬ者』(8) ( No.291 )
日時: 2012/11/17 07:49
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


 ブー、ブーと携帯のバイブ音が鳴っている。ブー、ブー。バイブ音は止まらない。ループでもしているのか頭の中で延々と鳴り続けている。それこそ違和感さえ無くなってくるほどに。他に音は何一つ入ってこないのに、その音ばかりがずっと……。



 高い位置で結んだ黒髪はかなりゆるんで乱れている。視界を遮る邪魔な髪を払う様子もない。茫洋とした表情の白波は独り、細い道を歩き続けていた。道と言っても大して整備のされていない、足場の悪いところだ。しかも両隣りに迫りくるように立つ建物の壁は、薄汚れ、どんよりとした灰色。その壁と壁の間を冷たい風が吹き抜けていくようなそんな場所を、白波は足を引きずるようにして歩いていた。

 ――……天銀……

 自分がどこを歩いているのかもわからない状態で、ただただ道の続く方向へと足を進めていく。すわった目つきで正面を頑として見つめているが、その目は決して前方の風景を映してはいなかった。ずっと白波が見つめていたのは、数時間前なのか数日前なのかもわからない、あの時の光景だった。人の命が目の前で絶たれた、思いもよらない姉とのつながりが無情に断たれた、あの光景。あの時間。それからすっかり、時が止まってしまったかのようだ。……いや、本当は動いているのだ。自分の周りの時間は、乱れることなく淡々と流れ去っているのだ。残酷なほどに、平然と。

 自分の足が地をかむ音がふと耳に届いた。ゴツゴツとした足元。足を一歩引きずるたびに、小石がこすれる音が聞こえてくる。それに混じるのは、相変わらずのバイブ音。それでもやはり固まった表情は動くこともなく、ひたすら道なりに、足が向いた方向に進んでいく。少しするとうっすら自分の息遣いも聞こえてきた。冷たい汗が頬を伝うのを感じる。わずかに目を細め、ぼんやりとした頭で自分の息遣いに意識を向けると、細かな呼吸音が徐々に白波の目を現実に戻させた。

 不意に、ピチャッという音とともに左のつま先が地を踏みそこなった。ゆっくりと一つ瞬きをして、足元に目を落とした。

 ――小さな湖だった。澄んだ水面に、自分の顔が映っている。白波は震える息を吸い込んで、ゆっくりとそれを、飲み込んだ。

 強く歯を噛みしめて、白波は両方の手を握りしめる。左手の中で、くしゃりと何かが音を立てた。写真だった。園香と夜ゑと、そして姉の若菜が笑顔で写っている写真。園香が持っていたものだ。
 もう、戻れない。そんな気持ちが白波の胸をよぎった。自分も、写真の中の彼女たちも、もう二度と戻れはしないのだ。

 ――……天銀……っ

 水面に映る自分の瞳は憎悪に燃えていた。湖の淵に立ち、白波は長いこと水面を見つめていた。





 ブー、ブー。

 ――……まただ

 白波はゆっくりと目を上げた。また、いや、まだ鳴っている。白波は音を少し鬱陶しく感じながら、先ほどより幾分か落ち着いた表情であらためて周囲を見渡してみた。小さな湖をぐるりと囲む木々の葉は、鮮やかな赤や黄に色づき始めていた。木々は湖の向こう側にも深く続いており、自分の後ろの方に一ヶ所だけ奥の光が見える場所があった。そこには草のはらわれた小道ができていて、でこぼことした土は人の行き来を感じさせた。正面にある湖の表面は、周りの風景をきれいに映しどっている。木々の緑も、それに混じる赤や黄も、空のさらりとした水色も。そしてその画(え)の上に、陽の光を反射して白い光がちらちらと散っていた。これほどまでの彩に、白波はたった今ようやく気が付いたのだ。

 服を通して、バイブの振動が伝わってくる。どうやら携帯が鳴っているのは少なくとも今は現実のようだと、白波は慌てる様子もなくそれを開いた。ウィル=ロイファーからの電話だった。白波のもう1人のリーダーだ。彼らには語れないようなことを犯した後だったからさすがに後ろめたい気持ちもおきたが、でもそれ以上に、救われている自分が確かにいた。

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.292 )
日時: 2012/11/17 21:57
名前: 北野(仮名) ◆nadZQ.XKhM (ID: JjNmRcbN)

こんなに褒められてしまっていいのだろうかと、恐縮中の北野(狒牙)です。

見てみると今朝に最新話が上がっていた様子なので、今一気に読みました。

やっぱり今までずっと冷たく見えてきた白波にも感傷的になる時もあるんですね。
それに、ウィルに対する信頼感みたいなのも感じたりと、何気にこういう白波は初体験でしょうか。

それにしても、凄くその場の情景が絵画みたいに伝わってきました。
やっぱり自分も精進しないといけないと感じました。

更新頑張ってください。

Re: Enjoy Club ( No.293 )
日時: 2012/11/18 07:48
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

>>北野(仮名)さん

いつもコメントありがとうございます^^
新しい小説シリアス・ダークの方にあがってましたね!!v 今度読みにいきます^^

白波にとってはお姉さんの友達が目の前で天銀に殺されてしまうところってかなり衝撃だと思うんです。
だからちょっとここらで白波の気持ちに変化を出したいなぁと思うんですが、いかんせんわたくし気持ちの変化を書くのがとてもとても苦手なもので……^^; 風也があーちゃんに心開くところとかめちゃくちゃ雑でしたからね(笑 わりと省いたし←
だから今回はもう少しちゃんと書けたらいいなぁ

そうですね! ウィルに対する信頼感とか安心感的なのを書くのはたぶん初だと思います^^ さらっと書いちゃったことはあるかもですが。
ここもあえて書いた部分なので気付いてくださってうれしいです^^
みなさんなんだか細かいところまで見てくださっててうれしいなぁ

絵画みたいにってそんな全然です><
でも風景かくの楽しいんですよねーv 表現がパターン化してるのが自分でも悲しいところですが;
北野さんの方が絶対うまいです!!

はいっ、更新頑張ります。
コメントどうもありがとうございましたm(__)m
ぜひまたいらしてください^^

Re: Enjoy Club ( No.294 )
日時: 2012/11/30 21:01
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: どーでもいいレスしてすみません><


現実逃……いえ、気分転換しに来ました←

ラジオ書いたらテンションあがるかな。。。

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.295 )
日時: 2012/12/01 14:08
名前: 書き述べる ◆KJOLUYwg82 (ID: KZXdVVzS)

ご無沙汰しております。

場面の雰囲気ががらりと変わりましたね。
こういう変化のあるところ(例えば、後藤の場面から今回のシーンとか)一気に読むと、もっと印象強くなりそうな気がします。というか、EC縦書きで製本して読んでみたい。。。一章でも似たようなこと言ってたような。。。。

 白波、ジレンマですね。今まで麗牙と天銀の両サイドに属していて不都合が無かったのに、今回の件で天銀に並々ならぬ憎悪燃やして。。。
 でも何かの事情で天銀と行動を共にしてるのでしょうから、、、どうするのだろう、白波。。。

 あと風也、後藤との勝負の行方は如何に!!って、なんとなくわかりますが。。。。

 ここ2、3週間、パソコンが故障して、久しぶりにカキコ来られてなんとなくホッとします。。
 早く小説紹介にとりかからねばっ!!
 今はECの紹介文考え中なんですけどねぇ、エピソード多すぎて。。。(困)

それでは、また〜〜!!

Re: Enjoy Club ( No.296 )
日時: 2012/12/10 06:33
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>書き述べるさん

返信遅れてしまいました、ごめんなさい><!

はい、場面すごい変わりました><
話ごとに場面が毎回変わることがEnjoy Clubだと多いですが、これが私の悪い癖なのか、そもそもの話の構造のせいなのかはよくわかりません^^;←

わぁ〜縦書き製本ってちょっと夢ですよね!
そういえば1章でもそういった話がちらほら出ていたような……

「どうするのだろう、白波。。。」はそっくりそのまま作者の声です!(ぇ
どうするんでしょう彼← とりあえず白波はあんまり語っちゃうとつまらなくなるので今は黙っておきます^^

……後藤のこと忘れかけてました(笑←
まぁそこの勝負の行方は、ね(笑 あ、でも大丈夫ですちゃんと書きます!

この小説紹介してくださるんですか!?
ありがとうございます! うれしいですv
確かにこの話まとめるの難しそう>< とりあえず大枠「親友でECのえれさま編」と「彼氏で不良の風也編」があるって書いとくとまとまるかも。

それではコメントどうもありがとうございました(^^)!
ぜひまたいらしてください♪

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.297 )
日時: 2012/12/14 18:20
名前: おかき (ID: WbpP5E5t)



友桃さん、お久しぶりです。

覚えてますかね?元セピアです。

久しぶりにお邪魔したらEnjoy Club、2章に突入しててびっくりしましたwww

そして一気に読みました←

やはり2章も面白いです!!これからも応援してます!

Re: Enjoy Club ( No.298 )
日時: 2012/12/14 20:55
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>おかきさん

セピアさん……!!
待ってすごいなつかしい……!!

お久しぶりです^^ もちろんはっきりと覚えております!!
すごいびっくり……っていうかここ最近で最大級のびっくりな気がします。
また来てくださってほんとにほんとにうれしいですv 時間が空いてもまた見に来てくださるお客様がいるってすっごい幸せです。

ていうか読んでくださったんですかΣ
ありがとうございます^^
読者の方に楽しんでもらえるようにこれからもがんばります。

わ〜ほんと今幸せです。
コメントどうもありがとうございました^^
ぜひまたいらしてください(^^)/

Re: Enjoy Club ( No.299 )
日時: 2013/01/01 10:13
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


あけましておめでとうございます^^!

今年こそめざせ完結!←
これからもよろしくお願いしますm(__)m

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.300 )
日時: 2013/01/01 21:40
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: n3KkzCZy)

 あけましておめでとうございます♪
 今年も素敵な小説書き続けて下さいね^^
 お互い完結させましょう(`・ω・´)

 っていうか、何だかここにコメントするの凄く久々な気が……!
 IN率は徐々に低下中ですが、今年も何卒よろしくお願いしますm(_ _)m
 
 では良いお年を!!

Re: Enjoy Club ( No.301 )
日時: 2013/01/06 13:01
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>(朱雀*@).゜.さん

返事が遅くなりましたすみません……!!

あけましておめでとうございます^^
完結目指してがんばりましょー!

これからもよろしくお願いしますv

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.302 )
日時: 2013/01/09 19:56
名前: Lithics ◆19eH5K.uE6 (ID: ADlKld9P)

こんばんは!
遅くなりましたが、おけましておめでとうございます。

随分と時間がかかってしまいましたが、ようやく最新まで拝読しましたよ。と言っておいてもう続きが気に成る場面だった訳ですが、忙しい時期ですからね(苦笑)無理をしない程度に、更新頑張ってくださいな。

最後の方は、白波さんにスポットが当たっていましたね。
或る意味で黒幕より謎が多いというか、敵か味方がまだ判らない人物だけに色々と判ってくるのは楽しいです。思ったよりも熱い人なのかな、とか勝手に人物像を想像したりですね(笑

それでは、またの機会に。
失礼しました。

Re: Enjoy Club ( No.303 )
日時: 2013/01/14 13:18
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>Lithicsさん

すみませんお返事が遅くなりました……!!

全部読んでくださったんですか!! どうもありがとうございます(*^^*) ほんとうれしいです!

はいっ、白波はとにかく謎が多い人として書いてます。その謎な感じを感じ取っていただけたようでほっとしました^^
彼のことはたぶんこれからいろいろわかってくると思うので(たぶん←)、また更新したら続き読みに来てくださるととっても嬉しいです。

もう続きが書きたくてしょうがないですね^^;
で、今ちょっと時間ができて、なぜか本編じゃなくてE・C年表を書き始めちゃったりしています(ぉぃ
書きあげたらアップしようかな。

コメントどうもありがとうございましたm(__)m
ぜひまたいらしてください♪

EC2位入賞おめでとうございます!!! ( No.304 )
日時: 2013/01/16 12:20
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: OHW7LcLj)
参照: http://www.kakiko.info/bbs_kanri/index.cgi?mode=view&no=24

こんにちは〜〜!

昨日、大会1位の発表があったので、2,3位を探してたら管理人さんの掲示板にアップされてましたね〜!

前回に続き、連続入賞。しかも順位上がってます!
おめでとうございます〜〜〜!!

じゃ、また〜〜!!

Re: Enjoy Club ( No.305 )
日時: 2013/01/27 09:59
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: 投票してくださったみなさん、どうもありがとうございましたm(__)m

>>ARMA3さん

返事が遅れて申し訳ありません……!!

どうもありがとうございます!!
これもARMA3さんをはじめとする読者の方々のお陰です(; ;)
なんだかこれからもゆるゆると書いていきたいなぁって思えますね^^数ヶ月書いてない私が言うセリフじゃないですけどね(笑←

あの、あと3ヶ月くらい待ってやってください←
早ければあと2,3カ月で最大級に忙しい用事が終わるので。

続きが書きたい……(; ;)

それではあらためてありがとうございましたー!!
ぜひまたいらしてください♪

E・C紹介文 byARMA3さん ( No.306 )
日時: 2013/01/27 10:21
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode=view&no=10027

こんにちは^^ みなさん久しぶりですv
1つ前のレスでも申し上げましたが、
小説大会 銀賞をいただきましたー^^
ここのスレのお客様のARMA3さんも銀賞を獲得なさっています!
投票してくださったみなさん、本当にありがとうございましたm(__)m
そしてARMA3さん、おめでとうございます!!v

それでですね、今回はなんとARMA3さんが「☆星の子☆」((朱雀*@).゜.さん)とEnjoy Clubの紹介文を書いてくださったということで、みなさんにもよんでほしいなぁと宣伝に参りました←
ARMA3さんの「As story」のスレ(NO.108,109)に載っています! 参照に貼っておきますね。As story」もとってもおもしろい小説なのでそちらもぜひ読んでみてください^^

紹介文わかりやすいしすごく面白いです!
特にあーちゃんの形容の仕方とか笑っちゃいました(笑
読者の方がこうやって紹介文書いてくださるのって嬉しいですね^^
杏樹.さんのEC名言集以来だなぁv
本当にありがとうございましたm(__)m

*E・C年表* ( No.307 )
日時: 2013/01/27 10:20
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


ARMA3さんのE・C紹介文に感化されて書いちゃいましたv
そして無茶苦茶重大なミスを見つけてしまいましたv←
先に謝っておきます、ごめんなさいm(__)m
ていうか本編書けって話ですね(笑

以下E・C年表ですー^^
つまんない代物ですがお時間ありましたらざっと読んでやってくださいv


――――――――――――――――――――――――
●E・C年表


   【27年前】影晴(28)、能力者を生む新薬開発成功――1章プロローグ
   【20年前】影晴(35)・天銀(20)が新薬によって不老に
   【6年前】影晴(47)、E・Cを組織――2章プロローグ※
   水希(6)など能力者が集まったのがこの時期――1章4話※

   【2年前】風也(14)らが当時のトップ後藤(22)を下橋から追い出す――1章8話
        下橋、平和な場所に

【本編開始時点】4〜6月 入学式――1章1話
             亜弓(15)、風也(16)と出会う――〃
            町田(15)が風也にアタック?――〃
            風也、白波(14)と出会う――1章2話
            小松(15)の邸宅で、亜弓・風也・麗牙が対峙――1章3話
            恵玲(15)と白波が初デート――1章4話
            町田が風也にアタック??――〃
        7月 テスト期間――〃
           町田が風也にアタック?――1章5話
        夏休み 亜弓と風也のいざこざ→和解、付き合い始める――〃
            風也、能力を使う恵玲を目撃――〃
            影晴(55)、能力解除の新薬開発成功――1章6話
            恵玲と白波デート、月下とすれちがう(接触なし)――〃
            麗牙、屋敷にて影晴と久しぶりの再会、E・Cの勢力拡大を告げられる――〃
            亜弓・風也、E・Cと対峙&恵玲が能力者だと発覚、記憶を一部消される――〃
            扇(21)・迅(16)と、麗牙が初めて対面――1章7話
            亜弓、初めて下橋に来る――1章8話
        9月  2学期開始、体育祭準備――2章1話
            町田が風也にアタック?――〃
            葵、風香を気にし始める――〃
            天銀の能力により、扇・園香逝去――2章3話


※重大な設定ミスを見つけました!!Σ
 有希若菜ちゃんの年齢をなぜか4つも間違って設定していましたΣ
 若菜ちゃんはE・Cの組織化のタイミングにわりと関わっている子なので、ウィルたち能力者がE・Cに加入したタイミングが2年ぐらいずつずれます(泣; ずれても内容にはそんなに問題ないけど、本編に書いた数字が間違ってることになっちゃいますね^^;
 もうアップしてある分の間違ってる数字は固まった時間がとれるまでそのままにしときます。ずさんな設定で申し訳ないです><

銀賞受賞おめでとうございます♪ ( No.308 )
日時: 2013/01/27 17:33
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: jhXfiZTU)

 Enjoy Club銀賞受賞おめでとうございますっ!!
 それとARMA3さんもおめでとうございますっ!!
 
 いやぁ、めでたいことです(*´∀`*)
 私も頑張らなきゃ!^^
 それとARMA3さんが小説の紹介文も早速読みに行きました♪
 ありがたい事ですね、つくづく自分って幸せ者だなぁv

 
 ECの年表、とても分かりやすかったです^^
 てか結構昔の内容覚えてなかった……!Σ(゚д゚lll)
 受験終わったらまた1から読み直したいなぁ(´・ω・)
 

Re: Enjoy Club 第2章 =紹介文&年表= ( No.309 )
日時: 2013/01/27 20:37
名前: ARMA3 ◆80E.zojjrI (ID: KZXdVVzS)


こんばんは〜!!

まずはわたくしめの書いた小説紹介コメを、紹介していただきまして、本当にありがとうございます!

....紹介のコメントを紹介してもらう、、、、(笑)

年表、すばらしいです。なんだか感慨深いですねぇ。
6年前のエピソード、全然覚えてなかった、、(謝罪)

風也と亜弓が付き合い始めるってとこ、物凄くあっさりしてますね(笑)

そして、町田!.......4回もアタックしてたのか。
ホントこの方の風也への接近のしかたは、"アタック"という表現がぴったりですよねぇ!

次回アップは、本編期待してますよ〜〜(プレッシャぁぁ)



それでは、また〜!

Re: Enjoy Club ( No.310 )
日時: 2013/02/02 22:17
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

返信遅れてごめんなさい><

>>(朱雀*@).゜. さん

わぁ〜ありがとうございます!!
読者様から祝っていただけるのは本当にうれしいのですーv どうしよう今ちょっとあーちゃん化しちゃった(笑←

私やARMA3さんをはじめ読者が朱雀さんの小説を応援したいと思うのは、小説が面白いっていうのはもちろん、朱雀さんが応援したいと思わせる人柄だからですよー^^
これからも小説の更新楽しみにしておりますv

わ、わかりやすかったですか!?(ホッ
私もざっくり読み返しながら、そう言えばそんなこともあったなぁ……って他人事のように思ってました(ぉぃ
一から読み直すのはたいへんですよー!!と叫びたいけれど、実はわりと伏線張りまくっているので読み返すお時間があれば読み返してみてほしかったり←
いえ、贅沢は言いません(←言ってる
こうやって顔を出してくださるだけでも本当にうれしいです^^

ではでは、いつも本当にありがとうございます!!
ぜひまたいらしてください♪


>>ARMA3さん

こんばんは^^!
はいっ、紹介してくれたことを紹介させていただきました!笑

6年前の話はわりとさらっと書きましたからね(笑
あとあーちゃんと風也っちのはわりと短期間の話だった気がするので(←)さらっと書きました!
町田はね、年表から外すわけにはいかなかったんですよ(ぇ
本来年表に載るようなでかいことをしている子ではないんですけど(笑 なんとなくね。

が……んばります!!
またいらしてくださいねー(^^)/


Re: Enjoy Club 第2章 ( No.311 )
日時: 2013/04/27 23:01
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

あげます^^

Re: Enjoy Club ( No.312 )
日時: 2013/06/10 21:28
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: http://ameblo.jp/aozor-aqua/


お久しぶりです(*^^*)

忙しい用事が終わりましたー!!
やっと続きかけます……!! めっちゃうれしい……!!

カキコ離れてる間に見慣れないお名前ばかりな状況になってしまったので(ていうかむしろ友桃って誰だよみたいな笑)、また新しい方の小説も見に行こうかなーと思いますv

なんか続き書いても読者の方いない気もしますが(笑)、まぁゆるゆるとやっていきますー^^

それでは今日は失礼しますm(__)m

Enjoy Club 2章 第4話『知る者、知らぬ者』(9) ( No.313 )
日時: 2013/06/16 10:37
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: 久しぶりすぎてドキドキ←


 バニラエッセンスの甘い香りが、オーブンからふわりともちがってきた。もう何度も経験していることなのに恵玲は思わず口元を緩めてしまう。ゆっくりとオーブンに近付き中をのぞくと、オレンジ色の光の中に円形の型が見えた。まだ焼き始めてから10分も経っていないので生地は膨らんでいないようだが、そろそろだろうと恵玲はにんまりと笑った。

 今回の任務の標的である不良たちから難なく獲物を盗り上げた恵玲と水希は、足取りも軽く早々に家へと引き上げていた。もちろん、もはや麗牙光陰の家と呼んでもいいような定番の場所となっているウィルと白波の家である。しかし当の家主は2人ともいない。白波はいつも通り音信不通の行方知れずの状態で、ウィルは任務の報告に主の元へと向かっていった。白波はともかくウィルはもう十数分もすればここに帰ってくるだろう。
 そして先に帰宅した恵玲と水希が何をしているかというと、のんびりケーキ作りをしているのである。

「あぁ〜、今日も任務楽しかったぁ」

 オーブンの近くの椅子に腰かけた恵玲は、大きく伸びをすると同時に明るい声を上げた。恵玲の唐突な声に、水希は小さく笑っている。彼女もエプロンを外しながら、恵玲の向かいの席に座った。

「あっという間だったよね」
「もちろんだよぉ。あんな雑魚たちに時間なんてかけないもん!」

 後藤達が聞いたら頭を沸騰させて怒りそうな台詞を、恵玲はよく通る可愛らしい声でしれっと言い放った。水希がもう一度小さく笑った。

 ――恵玲は思う。自分はきっと、能力者としての生活が本当に性に合っているのだろう、と。能力を持って生まれてきたこと自体は自分でも正直不気味に思うし不安はある。未だに亜弓に打ち明けられていないことがずっと胸の中でわだかまっていたりもする。それでも、能力を使って任務をこなすことは他にかえ難い快感だった。
 頬杖をつき、あらぬ方向をぼんやりと眺めながらそんなことを考えていると、正面から、「あのさ……」と控えめな声がした。水希だった。一拍遅れて我に返った恵玲は、目をぱちくりさせて彼女を見た。

「あっ、何? どうしたの?」

 水希は何やら神妙な面持ちでテーブルの一点をじっと見つめていた。内心首をかしげながら静かに待っていると、やがて彼女は重たい口を開いた。

「前影晴様の屋敷に皆で行ったとき、影晴様言ってたよね? “これからE・Cの勢力を拡大する”って」

 ゆっくりと目を見開く恵玲。正直、今の今まで忘れていたことだった。なぜかって、あの主の宣言以降具体的に何も変化がないからだ。しかし水希は、その不穏な空気を感じる宣言がずっと気にかかっていたらしく、目を伏せたままゆっくりと言葉を紡いでいった。

「私、恵玲姉ちゃん達も影晴様も大好きだからE・Cのことは大好きなんだけど、……能力のことはそんなに好きじゃないの。だから能力を使いすぎるのは気が進まないんだけど、E・Cの勢力拡大するってことはたぶん能力使う機会が増えるってことでしょう? だから不安なのが消えなくて。……それに、もしかしたら能力者も私たちだけじゃ足りなくなるかもしれな――」

 はたと、水希の言葉が途切れた。上げた顔に、驚きと不審が入り混じったような感情がじんわりと広がっていく。そしてそれは、恵玲も同じだった。
 勢力を拡大して能力者が足りなくなったら、単純に考えて能力者を増やすことになるだろう。だが、

 ――……能力者を、“増やす”……?

 お互いの顔を見つめあったまま、重い沈黙が流れる。

 ――……能力者って意図的に増やせるものなの……?

 自分は今、確実にひきつった笑みを浮かべていると恵玲は思う。

 そのままどれくらいの時間がたったのだろうか。玄関の開く音で、2人は我に返った。ウィルか白波が帰ってきたのだろう。改めて正面を見ると水希が血の気の引いた顔で表情をこわばらせており、恵玲はとっさにテーブルの上にある彼女の手を力強く握った。

「影晴様の言う“勢力拡大”っていうのは、たぶんあたし達が想像していることとはちょっと違うことなんだよ。だから大丈夫!」

 恵玲は、胸の内の不審感を無理やり隅に追いやって、力のこもった声で言う。今ここにウィルがいれば、きっとそう言って水希を励ましたはずだ。自分達は、影晴のことを信じるしかない。特にウィルと水希は、それがやや盲信的な域までいっていることに当の本人達も、恵玲もとっくに気付いている。でも、だからこそ2人の影晴への信頼は繋いでおかなければ、と恵玲は握った手に力を込めた。ウィルと水希にとって、影晴は心の支えだ。もちろん恵玲にとってもそうだが、2人は特にそれが強いように思う。勝手な憶測で、信頼を失ってはダメだ。
 果たして水希は、まっすぐな目をこちらに向けてはっきりとうなずいてくれた。その目が今はやけに健気に見えて、恵玲は少し泣きそうになった。もしかしたら、主のことに関しては自分がしっかりしなくてはいけないのかもしれない。初めて恵玲はそんなことを思った。

Re: Enjoy Club ( No.314 )
日時: 2013/06/16 10:39
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


……2人がケーキ作りをしてる意味(笑

ケーキ作ってるのすっかり忘れてました^^; あとで修正するかも(笑

来た北喜多キタ〜〜〜〜!!! ( No.315 )
日時: 2013/06/16 21:20
名前: ARMA3 ◆vRT4gG3lws (ID: KZXdVVzS)

ご無沙汰しております〜〜!(ほんとに)
トリップ忘れてしまって、、(ぉぃ)
以前と違うかもしれませんが書き述べると同一人物です。(スミマセン)


久々の更新が、本編!(泣泣)しかも水希いる。。。。。

久しぶりの登場で、恵怜(使ってなかったから変換が一発でいかない...)から妙に吹っ切れたような爽やかさを感じます!

「勢力拡大」の言葉で水希が引っかかるとは、、、。影晴も迂闊でしたね。
 でも、水希とウィルの彼に対する信仰は絶対、なはず。
 後藤シメたあとにこんな展開になるとは、、、、(心臓バクバク)

 是非、新しい人にもこの小説、読んでいただきたいですねぇ。

 もちろん一章から。(1章もアゲとかないとだめですよっ)


 これからの展開と、たくさんの新しい読者さんたちがこの小説を読んでくれることを、私めも期待してやみません!!


じゃ〜〜!!!!!

Re: Enjoy Club ( No.316 )
日時: 2013/06/17 21:04
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>ARMA3さん

お久しぶりです^^!
コメント来ないんじゃないかと思ってたんでいつも以上にうれしいです!! ありがとうございますm(__)m

言われてみれば再びみぃちゃんが……!!
無意識だけど、ちょっと出番増えてるかな^^?

出番の話はともかく(笑)、「勢力拡大」のところでみぃちゃんが引っかかるとは私も予想外でした(爆) 影晴がとっても珍しく迂闊なことをしてしまった原因は私にあります(笑) 影晴ごめんね(笑

今回の話はなかなかしっくりくる展開にならなくて2,3回書き直してるんですけど、最終的にえれさまとみぃちゃんが勝手にちょっと暴走してくれたおかげで話が進みました^^
……正直2人が影晴に不信感抱くなんて作者からしてもめちゃくちゃ予想外です; これからどうなっちゃうんでしょう(笑

それと今回のえれさまは私個人的に好きだったりしますv
えれさまらしいかんじになったかな、と^^
強いえれさま大好きですv←

ていうか、最後の方にとてもうれしいお言葉が……!!
ありがとうございますm(__)m
ちなみに1章の方はこのスレからも飛べるようにしてあるのでたぶん大丈、夫……かな?←
新しいお客様が来てくださるのも飛び上がるほどうれしいですが、以前いらしていたお客様がまた顔を出してくださったりすると倍うれしいですねv

それではあらためて、コメント本当にありがとうございましたm(__)m
ぜひまたいらしてください♪
今から最新話かきます! ではでは

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.317 )
日時: 2013/06/18 19:26
名前: 向日葵 (ID: VfIAwHwu)

はじめまして!向日葵です(^∀^)

けっこう前から読ませてもらっていたんですが、 機械音痴なんでやり方よくわかんなくて・・・感想書くの遅くなっちゃいました(笑)
なので今、更新されているの見て、
やったぁぁぁ!って叫びたい感じです。ってかもう叫んじゃってます(笑)

残念ながら文才は無いですが、小説読むのは大好きです!
これからも更新頑張ってください(^^)

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.318 )
日時: 2013/06/18 19:40
名前: 明鈴 (ID: cFK/w3CU)

初めてお邪魔させていただきます。
明鈴あきすずです。

あらすじを読ませていただいたのですが、とても面白そうな設定で…!
文章も、描写が丁寧で読みやすく、もう、凄いの一言です!!

ひとまず第一章から順に読んでいこうと思います(*´∀`*)

またお邪魔させていただきます♪

Re: Enjoy Club  ( No.319 )
日時: 2013/06/18 22:51
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>向日葵さん

向日葵さん、はじめまして^^
新しいお客様とってもうれしいです!! コメントどうもありがとうございますm(__)m

以前から読みに来てくださっていたということで、感激です><!!
読みに来てくださるだけでもうれしいですが、やっぱり読者の方と直接お話しして仲良くなりたいなぁと思うので、こうしてコメントを残してくださって本当にうれしいですv
それから、ずっと更新していなかったのにこんな小説のこと覚えていてくださったなんて……!! ありがとうございます(*^^*)

これからまた更新していけたらなぁと思っているので、よろしければまた見に来てくださるとうれしいですv
向日葵さんの小説も今度読みにいきます(^^)/ 
コメント本当にありがとうございましたm(__)m ぜひまたいらしてください♪


>>明鈴さん

わぁ〜明鈴さんだ!!v
いつも明鈴さんのスレの方でお世話になっておりますm(__)m

まさか来てくださるとは思いませんでした! コメントどうもありがとうございます^^ とってもうれしいですv

あらすじ褒められたの初めてですー! ありがとうございますv
タイトルとかあらすじとか苦手なんですよー><
もうちょっとわくわくするもの書けるようになりたいなぁ

描写が丁寧なのは明鈴さんの方です!!
明鈴さんの描写、今後もお手本にさせていただきます^^

1章の方から読んでくださるということで、本当にありがとうございます。無駄にだらだらと長いので、申し訳ないやら無茶苦茶嬉しいやら頭が上がらないやら……←
……更新頑張ろう。

あらためて、コメントどうもありがとうございました!!
ぜひまたいらしてください(^^)/


>>独り言というか近況報告というか。。。
風也と後藤の話、筆が止まってます><
てかこれ結末見えてるのに(笑)書く意味(笑) ……それでも書くけどね(笑

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.320 )
日時: 2013/06/22 10:30
名前: 苺莢 (ID: SyxKXH7O)

おー!!

あ、苺莢です。

ホント もう、最初の一文から ひかれちゃいます……うー!!
私もがんばんなきゃ!!です。

実はですねー。少し前ですが、友桃さんの名前を見て、「かわいい!」
って思ってたんですよ♪
ネーミングセンス good!!ですね♪

Re: Enjoy Club  ( No.321 )
日時: 2013/06/23 07:33
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>苺莢さん

こんにちはー^^
こちらにも顔出してくださってありがとうございます(*^^*)

わぁ〜なんだかありがたいお言葉が……!!
うれしいです。でもまだまだ文章とか内容とか誰視点で書くかとかめちゃくちゃなので、私もがんばらなきゃです!

名前ほめられたの初めてな気がします!笑
ありがとうございますv
私自身は友桃ってほんと変な名前だなぁと思って使っているんですけど(この名前思いついたのだ〜いぶ前なので、今と名前に対する感覚変わってるんです^^;)、ほめられるとそれはそれでうれしいっていう←
ていうか名前の付け方がこってるのは苺莢さんのほうですよね^^!
オシャレな名前考えるの楽しそうだなぁv

いつもコメントありがとうございますm(__)m
ぜひまた来てやってください!


>>独り言(?)
今次の話半分くらい書きおえたところです。
ていうか最近お客様の小説読みに行けてなくて寂しいですー>< 書き終わったら続き見に行きます!

Enjoy Club 2章第4話『知る者、知らぬ者』(10) ( No.322 )
日時: 2013/06/26 12:01
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: や〜っと書き終わりました^^;

 2年振りに見る元・下橋トップの顔は、以前とほとんど変わっていなかった。

 風音の中心街から外れた路地の一角。アスファルトの地面にドラム缶を置いただけの殺風景な場所に、後藤率いる一同が集まっていた。ざっと14、5人だ。風也はその中に目的の人物である後藤雄麻の姿を見とめると、その付近でぽかんと口を開けて立ち尽くしている不良どもにも目を走らせた。
 後藤が下橋を追い出されて早々このグループのトップの座を奪い取ったことは噂に聞いていたが、メンバーを実際に目にするのはこれが初めてである。この場にいるのは全員男で、見たところわりと年齢層は高そうだった。少なくともほとんどが風也より年上だろう。中には見覚えのある顔もちらほら見える。以前下橋で後藤と行動を共にし、後藤と共に下橋を追放された取り巻き達だ。皆ひきつった顔でじりじりと後ろに下がっており、風也が姿を見せた時点ですでに引け腰になっているのが見え見えだった。これなら万が一殴り合いのケンカになっても1人でどうにかなりそうだと、風也は余裕をもって後藤に視線を移した。

 ――……さて、極力暴力沙汰にはしたくないが、どうするかな

 4、5メートル先で、警戒心も露わにひきつった表情を浮かべる後藤。その時、表情も、こちらを睨み据える目線もがんとして動かさないまま、彼の手がさりげなく上着のポケットに伸びたのを風也は見逃さなかった。

「やめとけよ」

 ぴたっと後藤の手が止まる。

「やるだけ無駄だぜ」

 彼が服に何を忍ばせているのかはわからないが、なんにせよ使われたら面倒である。部下達も一応は鉄パイプを握ってこちらの出方を伺っていたようだが、今はトップである後藤に意識が集中していた。彼らの視線の先で後藤が憎々しげに顔を歪めて派手に舌打ちをする。元々鋭くつり上がった目をしている上、眉もそり上げている彼が苛立ちを前面に出すと、それだけで十分な迫力があった。彼の部下達がおびえるのも無理はない。
 風也はそんな後藤の視線を真っ向から睨み返していたが、しばらくして視線をはずすと落ち着いた刺のない声で言った。

「別にボコしに来たわけじゃねぇよ」
「は?」

 後藤はようやく声を発した。随分と真の抜けた声ではあったが。こちらの発言が理解できなかったのか大げさに片眉をあげて見せた後藤は、次の瞬間何か思い当たることでもあったのか突然バカにしたように笑い声を上げた。

「ハハッ、そうか。そういやお前のとこ、極力ケンカはしねーっつうバカみてぇな掟があるんだったな! ハッ、ビビって損したぜ。じゃああれか、お前もしかして、俺に“彼女まで巻き込んでんじゃねぇよ”って口で説得しに来たのか!?」

 急に勢いを取り戻し半笑いの声で言い募る後藤と、何がそんなにおかしいのか腹を抱えて笑う聴衆。後藤のご機嫌取りをしようとしているのが見え透いていて、風也は思わず冷めた目つきで聴衆を見てしまった。

 彼らと下橋とで根本的に考え方が違うということはよくわかっている。むしろ後藤もそれを知っているのなら話が早い。ただし、知っているだけで理解しているわけではないだろうが。

 案の定、周囲におだてられて上機嫌の後藤は、先ほどまでの警戒に満ちた表情はどこへやら、獰猛なまでの笑みを浮かべてさらに挑発を続けた。

「暴力には訴えない、ねぇ。まぁ、てめぇは元々自分の居場所作るために下橋に来たやつだしな。俺らみたいな根っからの不良じゃねぇし、力だけで全て決まっちまう不良の世界は耐えらんなかったか!?」
「……俺より弱い奴が言う台詞じゃねぇだろ、それは」

 空気が凍りついた。
 勢いづいてでかい声を張り上げていた後藤は、風也の呆れ声にぴくっとこめかみをひきつらせる。先程までの笑みが凍りつき、額には青筋が浮かんでいた。彼の部下達は部下達で、あんぐりと口を開けてこちらを凝視している。そんな双方の視線を受けながら、風也は思わずこぼしてしまった本音に、内心舌打ちしたい気分だった。

 ――……やばいな、余計なこと言っちまった

 そして案の定。後藤の短気が爆発した。先程止めた手が再び動き、上着のポケットの中で何かをつかむ。そこから引き抜いた手には折りたたみナイフが握られていて、周囲の聴衆がわっと歓声を上げた。怖気づくのも早いが、復活するのも早い連中である。
 おめでたい奴らだとぼんやり考えている間に、怒りに顔を赤くした後藤が近くまで迫っていた。そして彼は握りしめたナイフをためらいなく真横に振り切った。風也は無防備に突っ立ったままの体勢。後藤のいかつい顔に、うすら笑いが浮かんだ。

 ――何かが地面に落ちる、渇いた甲高い音。先程まで沸き立っていた聴衆が一瞬にして静まり返る。腕を振り切った後藤も、唖然とした顔で自分の右手を見つめていた。……空気をつかんでいるだけの、空っぽの手を。ものの見事に遠くまで飛んでいったナイフと風也の振り上げた足が、何が起こったのかを物語っていた。

「言ったろ、無駄だって」

 ため息まじりの風也の声に、後藤は我に返る。と、その間に風也は振り上げた足を戻しもう一発放つ体勢に入っていたのである。「やべ」と思わず声を漏らした後藤は慌てて両腕をクロスしてガードを試みたものの、そのタイミングは絶望的に遅れていて。
 風也の足が空を切り、斜め下から後藤の顔面に一直線に向かっていった――……

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.323 )
日時: 2013/06/27 20:36
名前: 書き述べる ◆KJOLUYwg82 (ID: 7TaqzNYJ)


こんばんは〜!

いよいよきましたねぇ!
因縁の対決。そう思ってるのは後藤だけかもしれませんが。。

風也の蹴りのシーンを見ると、風也の前に後藤ではなくウィルが対峙していた場面を思い出しますねぇ。
確か恵玲の正体がばれそうになる際どい話だった気がします。
そして、風也は麗牙光陰を退散させていたはず。。。。立ち向かう相手を間違えすぎですねぇ、後藤は(苦笑)。それが無性に微笑ましいです。

根っからの不良って、完全に開き直ってるところもまたいいですね!
自ら更正の余地を絶ってしまっている覚悟(?)が素晴らしい!

下橋の過去編読んでたときは、後藤が悪い奴と思ってましたが、やはりECには悪い奴がいない気がしてきました。


次回楽しみにしてます〜〜!!!

じゃっ!!!

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.324 )
日時: 2013/06/29 09:02
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>書き述べるさん

こんにちは!
コメントありがとうございます^^

そうですね、因縁の対決のはずなんですけど差が大きすぎて^^;笑

ウィルと対峙してたシーンなつかしいです! そうです、おっしゃる通りえれさまの正体がばれそうな回です。小松の屋敷で初めてE・Cと対面した時の話だったかな……? そんな昔の話を覚えていてくださってうれしいですー^^!

あと、準主役(のはず)の風也に切りかかったり、根っからの不良って自分で認めちゃったりしてて立場的にはやっぱり悪者なはずなのに悪者認識されていない後藤がすごいです……!!笑
でも生みの親として(笑)なんだかうれしいですv 後藤がんばれ、なんか意外と嫌われてないよ(笑

なんか今改めて考えると、今回の話は間に別の話を挟まずに連続でぱぱ〜っと終わらせちゃった方がよかったなぁって思います。反省。
それと本編の流れからはずれちゃってる感がすごいのでちょっと戻さなきゃ^^; 町田の話書いてるときは本編からそれてるってあんまり思わないのになんでだろう(笑

次回はもう少し本筋と関わりそうなのを書きます! たぶん!←
コメント本当にありがとうございましたm(__)m
ぜひまたいらしてください♪

Re: Enjoy Club 第2章 =最新話更新= ( No.325 )
日時: 2013/06/29 10:34
名前: 書き述べる ◆KJOLUYwg82 (ID: 7lLc0QEy)

町田ぁ!(泣笑)

すみません、あまりに久しぶりに御仁のお名前(というか苗字)を耳にして衝動を抑えることができず、つい叫んでしまいました。。。。。

失礼しました〜〜

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.326 )
日時: 2013/07/19 21:00
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>書き述べるさん

ごめんなさいスレ放置してました←

町田ちゃんまたいつか登場すると思うんでたのしみにしててください(笑)


>>独り言?
最近また続き書いてないですねー><
明日から旅行に行くので、旅行先で書きます!
ではでは

Enjoy Club 2章第4話『知る者、知らぬ者』(11) ( No.328 )
日時: 2013/09/21 22:05
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: 1ページ目

「――なにが“根っからの不良”だ」

 風也は呆れ顔でそう呟いた。冷たい視線の先には、薄目である一点を見つめている後藤の姿がある。顎まで薄皮一枚のところで寸止めされた風也の足を、彼はひきつった顔で凝視していた。その顔から一度沸騰した怒りが急速に冷却されるの見て風也があっさりと足を引くと、彼は苦虫をかみつぶしたような顔でこちらを見る。同時に、静まり返っていた聴衆からどよめきが起き、やや安堵したような空気が一帯に流れた。
 羞恥と怒りにこぶしを震わせている後藤に、風也はどこか冷めた目を向けて言った。

「お前も下橋に来た理由はオレとたいして変わんねぇだろ。ほんと何が“根っからの不良”だよ」

 乾いた笑いを漏らして、ふと風也は後藤から視線をそらす。そのまますぐ後ろの2階建ての建物の壁に背を預けると、小さく息を吐いて額ににじんだ汗を軽くぬぐった。ここは背の低い建物がずらりと並んでいる場所なので、どうしても熱い日差しが差し込んでくる。ちょうど風也と後藤が立っている場所も、アスファルトの地面が白く照らされていた。よくこんな暑いところにたむろっていられるな、とそこだけは感心しながら後藤に視線を戻すと、彼は汗をふくのも忘れ顔を真っ赤にしてこちらを睨みつけていた。今にも歯ぎしりまで聞こえてきそうである。人より体格が大きくケンカも強い後藤が、風也のような細身の青年に手も足も出ないこの状況は、部下達から見たらさぞ目を疑う光景のはずだった。

 ――後藤が下橋に来た理由。それを、風也は具体的に知っていたわけではない。しかし、下橋に入るために初めて後藤と“お目見え”したとき、彼はそれをにおわせることを言っていた。初めて下橋に来た日。その日のことが、自然と脳裏に浮かんできた。

Enjoy Club 2章第4話『知る者、知らぬ者』(11) ( No.329 )
日時: 2013/09/21 21:53
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: 遅くなりました>< 2ページ目


「下橋に入りたい!?」

 風也が初めて下橋の地を踏んだのは、中学2年生の頃だった。下橋駅の改札を抜けた途端、高校生くらいの青年に声をかけられ事情を話すと、彼はなぜか素っ頓狂な声を上げた。どうやらその青年は下橋のメンバーで、他の不良グループがケンカを売りに来ないか見張り番をしていたようだ。風也が改札を抜けた途端すぐに声をかけてきたのもそのせいだろう。いつも誰かが見張りをしているなんて、やはり下橋は噂通りの危険なところなのだなと緊張が増したのを風也は覚えている。“下橋の連中と目を合わせたら最後、因縁をつけられてボコボコにされる”なんて噂もまことしやかに流れていたので、この場で不良たちに囲まれるのではないかと体の芯から緊張していた。

 果たして、目の前にいる茶髪で整った顔立ちをした青年は、突然「下橋に入りたい」と言ってやってきた風也のことをどうやら怪しんでいるようだった。幼さの残る顔に懸念の表情を浮かべて、風也のことを上から下までじっくりと観察している。その間風也は、唇をぎゅっと引き結んでじっとしていた。当時はまだ自分の力量を知らず、それなりに不良たちが怖かった風也は、目の前の青年を見たり脇に目をそらしたりして視線をさまよわせていた。身長差があるので、青年を見る目が自然と上目遣いになってしまう。それでもその日、風也は心を決めて自ら不良グループへの加入を望んだのである。
 目の前の青年は、不良のイメージからはやや外れた、線が細くて甘い顔立ちをしていたが、それでも対峙していると恐怖心はしっかり沸いてきた。握った拳にうっすらと汗がにじんできた頃、青年がためらいがちに聞いてきた。

「お前、本当にここに入りたいのかよ。ここの噂聞いたことあるだろ?」
「はい。それでも入りたいんです。お願いします」
「……ならいいけどよ。正直あんまりオススメしないけどな。つーかお前さっき下橋に入りたいって言ってたけど、下橋は地名であってグループ名じゃねぇからな?」
「えっ」

 風也は思わず目を瞬いた。巷では“下橋”の噂が出回っているので、てっきりグループ名も兼ねているものだと思っていたのだ。それまで緊張した面持ちだった風也が急に幼い表情を浮かべるのを見て、青年はニカッと歯を見せて笑う。その笑顔に驚いて目を丸くする風也に、彼は懇切丁寧に教えてくれた。

「下橋にはグループが3つあるんだよ。“緋桜”と“白虎”と“光刃”。ちなみにオレは“緋桜”のメンバーだから、“緋桜”に入れるように上に紹介してやる。ちなみに“緋桜”は3グループの中で一番強いチームだぜ。トップの後藤雄麻とか他の大学生は強い上に怖いから気をつけろよー。それでもいいか?」
 すらすらと出てくる言葉に目をぱちくりさせながら「は、はいっ」と弾かれたように返事をすると、もう一度青年は歯を見せて笑い、こちらに背を向けた。“緋桜”のトップのところに案内してくれるのだろう。なんだか随分と愛想がいい上に親切な青年で、もしかしたら下橋の不良も話してみると案外いい人ばかりなのではないかなんていう期待まで膨らんでしまった。

 ともかくも恐怖心をぬぐえた風也が青年の後についていこうとすると、不意に彼がもう一度こちらを振り返った。びっくりして足を止める風也を、じっくり見つめている。眉根を寄せて。

「あ、あの」
「なんっかお前不良っぽくないんだよなぁ。つーかすげぇ美系」

 それはこっちの台詞である。しかし青年はすぐに、「ま、いっか」と前に向き直り再び歩きだした。

 後でわかったことだが、この時案内してくれた彼が、のちに革命仲間になる三和伸次である。





 案内された先には、いかにも不良のイメージぴったりな男がいた。筋肉質なでかい体。オールバックに固め、メッシュの入った金髪。無造作に羽織った革ジャン。角ばった手には、ぎらぎらと光る指輪がいくつもはめられている。そして極め付けが、こちらに向けられた蛇のように人相の悪い目。
 後藤雄麻という名の下橋のトップは、ドラム缶にどっしりと腰を据え、同じく人相の悪い仲間たちと煙草を吸いながらたむろっていた。ただでさえ体の大きな男たちなだけに、元々小柄な風也から見るともう口をきくことすらはばかられるような連中である。つまりこの時はまだ、自分が後に革命を起こして目の前の男たちを下橋から追放することになるだなんて、これっぽっちも予想していなかったのである。
 ここまで案内してくれた青年が固い声で加入希望者であることを告げると、後藤はわざとらしくほぼ無いに等しい片眉を上げ、「このチビがかぁ!?」と大声を上げた。瞬間、周りにたむろっている男たちが、一斉に品の無い笑い声を上げる。しかしさすがにその場で追い払われるようなことはなく、後藤は薄笑いを口元に浮かべながら風也を近くに呼んだ。案内してくれた青年はそこで去っていった。

「名前と学年は」
「紫苑風也。中2です」
「中2!? お前それで中2かよ! すげーチビだな、てっきり小学生かと思ったぜ!」

 そう言って、ギャハハと派手に声をあげて笑う後藤。風也は思わずむっとしたが、相手の機嫌を損ねるとまずいということは本能で感じていたので、彼らの笑いがおさまるのをただ黙って待っていた。ふんぞり返って笑っている後藤は、嫌な笑みを口元に残しながら舐めまわすように風也を見る。

「で、てめぇみてぇなケンカもできなさそうな奴が、なんでここに来たんだよ」

 一瞬風也は口ごもった。理由を聞かれるだろうとは思っていたが、どこまで話すべきなのか迷っていたのだ。しかし、ドラム缶にたてた片膝に腕をのせて非常に偉そうな態度の彼を見ていたら、詳しく話す必要はな無いように思えてきてやや投げやりな口調で言った。

「家に帰りたくないんすよ。ていうか、顔を合わせたくない」

 すると後藤が突然身を乗り出してこう吐き捨てたのだ。

「ハッ、あたりめーだろそんなのは! 帰りたい家なんかあるもんかっ」

 思わず、風也はまじまじと彼の顔を見つめてしまった。家に帰りたくないことが“当たり前”だとぬかした奴は、少なくとも風也の周りでは初めてである。しかし驚く半面、どこかほっとしている自分もいた。少なくとも、拠り所を求めているという点では自分も、後藤も、そしておそらく他のメンバー達も同じだと確信できたのである。

Enjoy Club 2章第4話『知る者、知らぬ者』(11) ( No.330 )
日時: 2013/09/21 22:15
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: 3ページ目

 風也は現実に思考を戻した。ちょうど太陽に雲でもかかったのか辺りがさっと薄暗くなったときだった。肌ににじんだ汗が急速に冷えていく。建物の壁にもたれかかったままふと正面に立っている後藤に視線を戻すと、彼は汗だけでなく頭まで冷えてしまったらしい。こちらから目をそらして、頬を伝う汗をぬぐっている。そのつり上がった目には、先程の爆発するような怒りは薄れているように見えた。

 ――……四六時中イライラしすぎてさすがに疲れたか?

 半分本気でそんなことを考えながら黙って後藤を見ていると、彼はどこか不本意そうな表情で話しだした。

「あ〜今なんか急に、てめぇが下橋に来たときのこと思い出しちまった。最悪」

 え、と顔をしかめて後藤を見る。後藤と同じことを考えていたなんて正直勘弁してほしい。しかし風也が顔をしかめている理由などさっぱりわからない後藤は、やはり不本意そうな表情で後を続けた。

「下橋に来た理由は……そういやそうだったな、胸糞悪いことに確かにてめぇと一緒だ。家も学校も死ぬほど嫌いだったからな」
「……オレ学校はそんなに嫌いじゃなかったけど」
「だからっ。だから尚更てめぇのことが許せねぇんだよ!」

 こちらの言い分は無視して急に激し始めた後藤を、風也は目を丸くして見た。何となく、壁に預けていた背を持ち上げて後藤の言葉を待つと、彼は唾を飛ばす勢いで言い連ねた。

「紫苑てめぇだったらわかるはずだろ、下橋が俺らに必要な場所だってことくらい。てめぇだって今下橋をとり上げられたらどうせ帰る場所がなくなるクチだろ! なのにてめぇ下橋に来て1年経つか経たないかのうちに騒ぎ起こして俺たちを追放しやがって! 俺らと同じことやられてみろよ!」

 イライラにまかせてガッと足で地面を打つ。再び顔を真っ赤にして怒ってはいるが珍しく口で訴えてくる後藤に、風也も同じく口で応戦した。ただし、至極穏やかに。

「その台詞、そのまま返すぜ。確かにオレがやったことはお前らにとってはひどいことだけどな、お前らは下橋にいるときにグループのメンバーに好き勝手ひどいことをやってる。お前らは下橋が唯一安心していられる場所だったかもしれねぇけど、同じように下橋が必要な他のメンバーから安心していられる場所奪ってるんだよ。居場所を奪われてるのは、……お互い様だ」

 自然と、最後の言葉が震えてしまった。今この瞬間、自分たちのやっていることが非常にくだらなく思えたのだ。くだらなくて、……本当にへたくそだと。下橋が必要なのはみな一緒で、下橋が安心して帰る場所であってほしいのはみな一緒で、それなのにお互い下橋の奪い合いをしている。みんなで仲良く下橋で暮らせばいい。こんなに簡単なことなのに、こんなにも、難しい。
 じんわりとにじむように、胸の内に冷たさが広がる。心地良さからはほど遠い。なんだか本格的に気持ちが落ち込んできた風也に、後藤がぼぞっと独り言のように呟いた。

「つーか俺他の奴のことなんて興味ねぇしな」

 風也がゆっくりと顔を上げ後藤を見る。救い難いといった目で。

「紫苑はお優しい奴だからな、他のメンバーがどう思ってるかとか考えるかもしれねぇけど、正直俺は興味がねぇ」
「お前はほんっとに……。他の奴らの気持ち考えねぇくせに拘束だけはするからタチが悪いぜ」

 風也は深々とため息をついた。後藤は後藤で「ははっ」と渇いた笑い声を漏らしている。それを聴衆は声も立てずに見つめていた。

 不意に、風也がくるりと後藤に背を向けた。

「……ったく、何しに来たのかさっぱり分からなくなっちまった」

 オレンジ色の夕日に照らされた金髪をくしゃりとかき混ぜる。ぐだぐだと話している間にすっかり時間が経ってしまったようだ。さわやかな風が吹く一方、照りつける西日の暑さに頃合いだと感じた風也は、そのまま「今日は帰る。じゃあな」と軽く手をあげ、後藤達のたまり場から立ち去ろうとした。

「お、おいっ」

 思わず、といった風に後藤が声をあげる。夕日の眩しさに目を細めながら首だけ振り返ると、彼はバツの悪そうな顔で口をもごもごとさせ、挙句「なんでもねぇっ」と吐き捨てた。風也は自分でも信じられないことに、呆れも蔑みもなく笑ってしまった。

「おいおいそこは、“やっぱり俺、金輪際下橋にケンカ売るのやめるからもう一度やり直してくれよ……!”って感動的な和解の言葉を言う場面だろ」

 つられて肩を震わせる後藤。

「言うかバカヤロー。……ただ、てめぇの彼女に手ぇ出すのだけはやめてやるよ!」

 風也は目を丸くして後藤を見た。やがて口端をあげ、「上出来」と声を弾ませる。宝石のように光る夕日に照らされている後藤も、どこかすがすがしい笑みを浮かべていた。

Re: Enjoy Club ( No.331 )
日時: 2013/09/21 22:25
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


……なんか最後の方台詞ばっかり^^;

Enjoy Club 2章第4話『知る者、知らぬ者』(12) ( No.332 )
日時: 2013/09/25 22:19
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


 ――……ちぇっ、移動教室か

 友賀葵は横目でもぬけの殻の教室を見、唇を尖らせた。

 友人から“紫苑風香”という女の子の存在を知らされてから、葵は気が付くと彼女の存在を探すようになっていた。登下校中の道中で、校内で、休日も風音の街を歩きながら。例えいつもつるんでいる3人の友人と廊下を走り回っている時でも、風香がいる1組の前を通過する瞬間はしっかりと教室内に視線を投げていた。それだけ気にしていれば当然両手の指では足りないくらい彼女の存在は目に留めていたが、中でも一番会う確率が高かったのが1組の教室。……いや、“会う”というのは語弊かもしれない。遠くから一瞬様子を伺うだけなのだから。
 風香は第一印象と変わらず、いつ見ても不安げな様子の子だった。彼女の隣には常に同じ友人が1人寄り添っていたが、もしその友人がいなくなってしまったらそのまま支えを失って泡のように消えてしまうのではないか、そう思ってしまうくらい彼女は頼りなく、力ない存在だった。少なくとも、愛らしい顔立ちで明るくて、大勢の友人に囲まれている葵とは対極とも言える女の子。もしかしたら、風也が到底同じタイプとは思えない自分の姉を好きになったのも、今の自分と似たような感覚だったのかもしれない。そんなことをぼんやりと考えている時だった。

「残念。またいなかったな」

 葵はハッとして目を上げた。右隣を歩く広野が、足を進めながら先程通り過ぎた1組の教室を振り返っている。風香を探しているのがバレていたと知り、葵は思わず彼から目をそらした。その途端、残り2人の友人が実に楽しそうな笑い声を上げた。

「なんだよ葵、照れてんじゃねぇよ!」

 言いながら勢いよく体操服の背中をたたかれる。「いってぇなぁ」と葵が睨むのと、背中をたたいた友人が「あ!」と声を上げるのとはほぼ同時だった。驚いてその友人を振り返ると、彼はやけにうれしそうな顔で前方を見ている。その視線の先を目で追っていき、葵はしかめていた顔を一気に輝かせた。移動教室から帰ってきたところなのか、噂の紫苑風香その人が、教科書とノートを細い両腕で抱くように持って歩いて来るところだった。艶やかでくせのない黒髪が肩口で揺れている。顔をちょっとだけ横に向けて、いつも一緒にいる友人と話をしながら歩いていた。その口元にはわずかながらも笑みが浮かんでいて、葵は胸が熱くなった。
 ――が。そんな幸せな気分は、すぐに友人の悪ふざけでぶち壊されてしまったのである。

「紫苑さんだぜ、おいっ。やっぱ影薄いけどよく見ると可愛いよなぁ!」

 服の袖をつかみつつ熱のこもった声でそう言ったのは、左を歩く友人。広野ではない。広野は葵の右隣で、音量を落とせというように人差し指を口元に立てている。葵もチラチラと風香の方を見ながら慌てて友人を止めた。

「お前声でけーよ。バレたらどうすんだよ!」
「いいじゃん、葵モテんだから大丈夫だって」
「何が大丈夫なんだよ、おれ別にそういうわけじゃ」
「へへっ、今さら隠すなよ! ほら、紫苑さん来たぜ。――紫苑さん! こいつが話あるって!」

 唖然として友人を見ると、先ほどの倍以上の力で背中を押され、小柄な葵は大きくつんのめって誰かにぶつかってしまった。反射的に謝りつつ顔を上げると間近に風香の顔があって、葵はスローモーションのようにぱっちり二重の目を見開く。ぶつかった拍子にいつも気にしている前髪が少々崩れていたりもしたが、この時ばかりは気が付きもしなかった。
 対して突然見知らぬ男子から名指しをされ、さらに見知らぬ男子に衝突された風香は、驚き以上におびえを含んだ瞳でこちらを凝視していた。その大きなつり目を真正面から見た瞬間、葵は思わず固まってしまった。

 一歩、風香が片足を引いた。胸元に抱いた教科書を固く握り直す。そしてこちらが声をかける間もなく、さっと顔を伏せるとそのまま葵の前から立ち去っていった。彼女の友人も怪訝そうな顔でこちらを見、慌てて彼女を追っていった。

 葵は耳まで真っ赤にして床に視線を落とした。このどうしようもない羞恥が、廊下を行き交う同級生達からの好奇の目のせいなのか、それとも全く別の理由なのか、自分でもさっぱりわからなかった。

Enjoy Club 2章第4話『知る者、知らぬ者』(12) ( No.333 )
日時: 2019/03/25 02:57
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)
参照: 2ページ目

 土で汚れた運動靴のつま先を地面に打ちつける。じん……とつま先がしびれているのに、特にわけもなくもう一度。それからしばらくは薄汚れた白い壁におとなしく背中を預けていたが、数秒後今度は少しだけ場所を変えて再び壁にもたれかかる。汗のにじむ手を強く握って、すぐに開いて、葵はかすかにため息を漏らした。瞬間、慌てて小さく首を振った。

 ――……いやいや、なに似合わないことしてんだよ

 気持ちを切り替え、葵は迷わずある一点に目を向けた。先程からどれだけ気持ちが落ち着かなくても、片時もそらさなかったある場所。1組の下駄箱である。





 友人に背中を押され風香に不快な思いをさせてしまった後、友人たちは手のひらを合わせて謝ってきた。

「ごめんっ。ほんっとごめん葵!」
「だから別にいいって」

 投げやりな口調でそう言って、葵は乱暴にハンガーを元の位置に戻す。この学校では生徒は全員制服で登校した後、体操服とジャージに着替えて一日を過ごす。そして、まさに今がそうだが、帰るとき再び制服に着替えて帰路につくのだ。たった今着なれた学ランに袖を通した葵は、カバンの置いてある自分の席へと足を急がせた。
 口ではもういいと言っていが、どこか不機嫌そうな表情の崩れない葵に、友人たちは困った顔でついてくる。正直広野は何も悪いことはしていない気がしたが、それを掘り返す時間も今は無い。なにせ自分は今非常に急いでいるのだから。葵は重たいカバンを背中に背負うと、肩身狭そうにしている3人を振り返った。

「さっきのは本当にもういいからさ、先帰っててくんない?」

 すぐに1人が眉をひそめて問い返してくる。

「なんで? せっかく今日部活休みなんだから、遊びにいこうぜ」

 肩身狭そうにしている癖に素直には帰りそうにない友人に、葵は仕方なく事情を口にした。茶色い髪をいじりながら、目をそらしてぼそっと。

「……紫苑さんに、謝りたいんだよ」

 3人の顔が一気に光を帯びる。だけでなく、「お〜!!」と無駄に大きな声まで張り上げてしまった。クラス中の注目を浴び、慌てて口を押さえていたが。

「ご、ごめん」
「いいって。用事すんだら連絡すっから、3人で先遊んでて」

 ガラにもなく真剣な目で葵がそう言うと、友人たちも重々しい動作でうなずいてくれた。





 あれから30分。葵はたった1人、昇降口の隅で待ちぼうけをしている。一応かなり急いで支度はしたはずだし、広野達と別れてから猛ダッシュでここまで来たはずだが、もしかしたらもう帰ってしまったのだろうかと、葵は心の底から落ち着かなかった。

 風香とあんな風に対面を果たす気なんてさらさらなかった。勢いでいったらおびえて口もきいてくれなそうな子に見えたから、ゆっくり話せるタイミングで、騒がしい友人のいないところで話そうとそう思っていた。それがあろうことか、男子にからかわれたかのような状況で対面を果たしてしまったのだ。正直言って“最悪”である。友人の悪ふざけを恨む気はなかったが、葵の胸は焦りでいっぱいだった。

 おもむろに携帯電話をポケットから取り出して自分の顔を映す。前髪はオッケー。生まれつきの茶色い髪は右寄りの位置でいい具合に分かれ、二ヶ所きちんとピンで止まっている。首筋まである後ろ髪もはねていない。表情は……少し固いが、まぁ大丈夫だろう。携帯電話をしまうともう一度気合を入れ直し、再び1組の下駄箱に目をやった。そこに風香が姿を現わすはずだった。――その時。

「――あ」

 葵は心臓がはねそうになった。目当ての人物が、例の友人と共にようやく姿を現したのだ。彼女たちが靴を履き替えて、ドアの方に来てから声をかけようと思っていた葵はしかし、待ちきれずに足を踏み出した。
 先にこちらに気が付いたのは、髪をハーフアップにしている友人の方だった。

「あっ。え、ちょっと……風香、またあの」
「紫苑さん」

 迷惑顔でこちらを見ている友人は無視して、葵は固い声でそう声をかけた。元々声変わりをしていないよく通る声をした葵だが、この時ばかりは思ったように声が出なかった。今にも後ずさりしそうな様子の風香の目を、葵は勇気を出して真っ直ぐに見た。

「さっきは、ごめん。本当にごめん!」

 そのまま勢いよく頭を下げると、やや時間がたってから返事が返ってきた。

「い……いいよ」

 消え入りそうな音量だが、耳に心地よい澄んだ声。初めてきちんと声を聞けたことに感動していると、友人が「行こう」と風香の手を引いた。そのまま走ってでも行ってしまいそうな2人を見て、葵は慌てて2人を呼びとめる。かろうじて振り返ってくれたが非常に帰りたそうな様子の風香を見て、葵はごくりと生唾を飲み込んだ。

 ――……ごめん紫苑先輩。名前、使わせてもらいます……!

「紫苑さんあの……紫苑、風也先輩のこと、知ってる……?」

 予想よりもはるかに、
 風香が大きく表情を変えた。

 波風が、立とうとしていた。

Re: Enjoy Club ( No.334 )
日時: 2013/09/25 22:30
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


第4話『知る者、知らぬ者』 終了です^^
ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございましたm(__)m

まだまだ続きます(笑

Re: Enjoy Club 第2章  ( No.335 )
日時: 2013/09/28 18:13
名前: 書き述べる ◆KJOLUYwg82 (ID: 7TaqzNYJ)



(たぶん)因縁の対決、無血のうちに終わりましたね。
しかも全く後腐れなく。

久しぶりにECを読みましたが、とても清清しいです。

 それと、風也が後藤にツッこむシーン。恐らく後藤が現役のころに幾度となく風也とのそんな光景が見られたんじゃないかなぁと思いますが、たぶんこのシーンのようなお互いが余裕そうな雰囲気は、後藤が組織をそとからこの状況だからこそ見られる、とてもレアなシーンなんだろうなぁ、って思って読んでました。

亜弓に手を出そうとしてたのに、風也はさらっと見逃すなんて、心が広いですねぇ。。。。でも、亜弓がその場に居合わせたら、どんな反応するんだろう(笑)。

 帰ってから敢えて亜弓に話して、反応窺ってる(ド?)Sな風也とか、とても微笑ましい気がします(ぉぃ)


次の話、冒頭だけちょっと見ましたが、「友賀」「紫苑」の文字見てなんだか無性に嬉しいですねぇ!!
なんと、葵、風香の回?!。。。。兄妹(姉弟)そろって何を。。。。どうなるんだ(笑)
早速読んで見ます!!

じゃ、また〜〜〜〜!!

Re: Enjoy Club  ( No.336 )
日時: 2013/09/28 21:19
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

>>書き述べるさん

コメントありがとうございます!

そうですよね、久しぶりですよね。私も今久しぶりにEC書けて清々しい気持ちでいます^^ 小説を書くのってほんと楽しいし気分すっきりしますね^^

はい、因縁の対決(?)無血のうちに終わりました。
わりと色々迷って何回か書きなおしたんですけど、納得はいってます。
ていうか、なんか想定していた中で一番ハッピーエンドみたいになっちゃった感じですね^^; 正直ほんとはもうちょっと毒のある話を書いてみたかったりするんですが(笑)、なかなか厳しそうです。

あと毎回「因縁の対決」って言葉に、「たぶん」とか「後藤がそう思ってるだけ」とかいう言葉が付けられててなんか笑っちゃいました(笑 かくいう私も「?」とかつけちゃってますけど。
後藤不憫ですねー(笑

風也があーちゃんのところに戻った後の展開は、ご想像にお任せします^^笑

最新話>>332>>333はおっしゃるとおり、友賀葵と紫苑風香の二人のお話ですー^^
この二人の話が書きたくて書きたくてずっとうずうずしてたので、かなりさらっと書けちゃいました。相変わらずクオリティは低いですが、みぃちゃんが好きな書き述べるさんなら、たぶんふうちゃん(風香)のことも好きになってくれると思うので期待しててください(^^)/

それではあらためてコメントありがとうございましたm(__)m
ぜひまたいらしてください。

Re: Enjoy Club 第2章  ( No.337 )
日時: 2013/09/29 23:09
名前: 書き述べる ◆KJOLUYwg82 (ID: KZXdVVzS)

これは、、、、、?!どうしてこうなった!

ラストに大波乱の予感が。。。思わず唸ってしまいました。

 そうかぁ、学校には風香と風也が兄妹って知られてないんですよねぇ。まさか下橋の総長の妹がウスバカゲロウみたいな女子生徒だなんて、誰も思わないですよねぇ。

 葵のの生まれつきの茶髪とか、容姿の描写見てるだけでにやけまくってしまいます。。。

 このあとホントどうなるんだろ。葵が風也の名前出して、そして今度は姉貴の名前出して、、、、年長者の威を借りまくってそうな感じですね(笑)

 嘗ての二人と全然タイプが違うのに、既に葵と風香があの二人に重なってしまって、既に涙腺ゆるくなりかけてます。。(苦笑)


 是非執筆がんばってください!!!!

Re: Enjoy Club  ( No.338 )
日時: 2013/10/02 17:44
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>> 書き述べる さん

お返事が遅れてすみません><
いつもコメントありがとうございます!!

どうしてこうなっちゃったんでしょう(笑

ふぅちゃんはほんとに物静かな子ですからね、たいていの人は気付いていないと思います^^; 疑ってる人くらいはいるかも!
でもたぶん風也の妹っていう噂が回っちゃったら、わりとふぅちゃん迷惑しそうですね……

たしかに葵は年長者の威を借りまくってます^^
ふぅちゃんに近付くために許してやってください(笑
そのうち葵とかふぅちゃんのキャラ絵あげたいなぁ
ふたりともめっちゃかわいいですよーv

涙腺ゆるくなるのはまだ早いです!!笑
更新頑張ります^^ ぜひまたいらしてください(^^)/

登場人物紹介-16- ( No.339 )
日時: 2013/10/03 22:10
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


登場人物紹介16人目です!
前回が葵(あーちゃん弟)だったので、今回はふぅちゃんを紹介します^^
まだ2回くらいしか出てきてないので詳しくは書けませんが、ネタバレにならない程度に……!!


【NO.16】紫苑 風香 Shion Hu-ka

  ・年齢:13才(中2)
  ・誕生日:3月28日
  ・血液型:A型
  ・身長:153cm
  ・黒髪
  ・部活:吹奏楽部


 風也の妹・ふぅちゃんですv

 とっても大人しくて、いつも伏し目がちな子。人と接するのが苦手で、慣れている人でないと言葉もすらすらとは出てこない子です。

 そんなふぅちゃんが親しくしているのが手塚愛理ちゃん^^! 幼稚園生の頃からの親友です。
 愛理ちゃんは、ふぅちゃんの兄が風也だってことも、その風也がかの不良だっていうことも知っています!
 そしてこのふたり、基本学校でも放課後でもずっと一緒にいます(笑) 
 ふぅちゃんを吹奏楽部に誘ってくれたのも愛理ちゃんです。なんかもはや仲良しというより、愛理ちゃんがふぅちゃんのことを心配で心配でたまらない感じ(笑) この子放っておくと不安……><!!みたいな。
 まぁでも優しい子であることには変わりありませんね^^ たぶん愛理ちゃんがいなかったら、ふぅちゃん今頃学校に通ってないんじゃないかな……

 紫苑兄妹のことは近いうちに(?)書く予定です!
 ふぅちゃんと愛理ちゃんの話も書いてみたいなぁ    

 愛理ちゃんは今後の展開に直接関係しないので名前覚えてもらわなくても大丈夫ですが、ふぅちゃんのことをすごく心配してくれてる友達がいるんだなぁ〜くらいに頭の片隅にでも置いておいてやってください(*^^*)

 次は月下かな。 

*参照4000突破*  ( No.340 )
日時: 2013/10/06 00:05
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


参照4000突破しましたー\(^^)/

ここまで読んでくださった読者の方々、本当にありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願い致します!

Re: Enjoy Club 第2章  ( No.341 )
日時: 2013/10/20 20:55
名前: みっしゅ  ◆PnwuPf0/kk (ID: S34N07sC)

友桃さん!
雑談掲示板で紹介した私の小説、読んでくださってありがとうございましたー!!!

こんなすごい小説を書いている方にコメントしてもらうほどじゃないですね、私。
まだ全然読んでいないですが、ちょっとずつ読み進めていこうと思います!

そうそう、未朱ちゃんは、番外編の主人公になります。
未朱ちゃんからのメッセージもあるので、よければ見ておいてください。

ではっ!

Re: Enjoy Club 第2章  ( No.342 )
日時: 2014/01/15 22:16
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>みっしゅさん

わぁ〜ごめんなさい……!!
カキコ全然来れてなくてコメント気が付きませんでした>< もうほんと土下座><

改めまして、コメント本当にありがとうございます!!
お客様が来てくれることなんてもうほとんど無いので、こうしてコメントを残してくださる方がいると本当にうれしいです^^
また更新する時間ができそうなので、よろしければまた見に来てください^^
みっしゅさんの小説もまた読みにいかせていただきます!

ではでは(*^^*)

Enjoy Club 2章第5話『僕らの仲間は』(1) ( No.343 )
日時: 2014/04/26 23:19
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
参照: 1ページ目

 じっと見つめる先で、灰色の雲が三日月を薄く覆っていく。雲の隙間から漏れる鈍い光。辺り一面深い藍色に塗りつぶされた中で、唯一残る光だ。それさえも薄黒い雲に飲み込まれて見えなくなったかと思うと、しばらくして再び三日月がその姿を現す。颯爽と流れていく雲は、月の上を通り過ぎてしまうとそのまま暗闇に飲み込まれていった。
 今日は風が強い。馴染みの公園をふちどる木々が、ざわざわと低い音を立てている。その音の強弱がなんとも不気味で今の自分たちにぴったりだと、春妃は他人事のように思った。
 同じ月下白狼のメンバーである安藤園香から“遥声(ヒア)”が届いたのは、3日も前のことだった。普段あまり使わない“遥声”が突然頭の中に響いたこと自体も驚きだったが、それ以上にその内容が問題だった。

 ――影晴は味方じゃないわ!! お願いだからみんなは……

 彼女の声はそこで途切れた。あの声を思い出すたび、春妃の心はひどい焦りで焼けつきそうになる。あんなに切羽詰まった涙交じりの声を、あの勝気な園香の口から今までどれくらい聞いたことがあっただろうか。正直、胸騒ぎどころの騒ぎではなかった。それでも今こうしてじっと公園のブランコに座っていられるのは、近くにいるある人物のお陰だった。月下白狼の中でもつるむことの多い、神崎迅である。春妃がブランコに座ったまま後ろを振り返ると、迅がまた「あ〜!!」と苛立ちの声をあげた。だけでなく、元々ぐしゃぐしゃの黒髪をさらに激しくかき混ぜていた。

「なんなんだよ一体! “お願いだからみんなは”何だよッ。扇とお園はどこにいんだよッ。影晴が味方じゃねぇことくらいとっくにわかってんだよッ!!」

 天にたたきつけるように唾を飛ばしながら叫んでいる。誰がどう見ても、迅はひどく荒れていた。「あーくそッ」とかすれた声を吐き出し、足元の小石を力いっぱい蹴飛ばす。……蹴飛ばしついでにつま先を思いっきり地面にぶつけ、涙目で悶絶していたが。

 園香からの“遥声”が聞こえてから3日。迅はずっとこの調子だった。焦りに焦って苛立ちを募らせていく彼を見ていると、こちらは逆に冷静さを取り戻すものである。ああなってはいけないぞ、と。だから春妃は、扇と園香の身に何が起きたのか震えるような不安を抱えながらも、落ちつけ落ち着けと自分に言い聞かせることができていた。相棒みたいに発狂しそうになったら月でも見て落ちつけ、と。
 実を言うと、扇と園香の身に何が起きたかはおおかた見当がついている。というのも彼らは最後にこの公園で集まった日、こう言っていたのだ。「E・Cを脱退する」と。そして3日前、扇は電話でこう言っていた。「今から“最後の”任務に行ってくる」。そう、園香から鬼気迫る“遥声”が届いたあの日だ。この状況で2人が無事でいるとは春妃には到底思えなかった。思えなかったが、……無事じゃないなんてことも、とても考えられなかった。

 ブランコの鎖がきしんだ音を立てる。春妃は伏せた顔を両手で覆い、後ろで石を蹴飛ばしている迅に張りのない声で言った。

「迅。さっきの調子でもう一回“遥声”使って……」

 いつものように間延びする余裕もなく、徐々にしぼんでいく声。それをかき消すような大声で迅が叫んだ。

「扇ー!! お園ー!! 返事しやがれーッ!!」

 お世辞にもきれいとは言えない声が辺りにこだまする。きっとこれは近所迷惑以外の何物でもないだろうなと頭の片隅で思いつつ、知らないふりをしておいた。
 しばらく春妃は顔を伏せたまま、迅は公園の中央に突っ立ったまま返事を待ったが、これまでと変わらず何も反応はない。ごくりと、唾を飲み込む。直後、乱暴な足取りで迅がこちらに近付いてくるのが聞こえてきた。

「おいハルッ。オレ様たち、ずっとここにいていいのかよ!?」
「そんなことわかんないよ。でもここが一番会える可能性は高いと思う。いつも集まってた場所だし……」
「でも最近は全然来ねーだろ。オレ様がお園とケンカしちまったし……」

 すぐ隣に来た迅の顔を見上げると彼は拗ねたような表情で唇を噛んでいて、春妃は黙って視線を下へと戻した。この公園で最後に集まった日――扇と園香がE・Cを脱退すると自分達に宣言したあの日だ。扇達がE・Cを脱退する理由を教えてくれなかったことに迅が激怒しそのまま彼らとケンカ別れをしてしまったのだ。ケンカなんて迅と園香の間では日常茶飯事のようなことだったが、さすがに迅も後味が悪いのだろう。

 ――……バカだし短気だけど、いい奴だからなー迅は

 ふうぅと長く息を吐き出す。この公園以外で2人がいそうな場所といえばもちろん自宅だが、あいにく自宅は大体の場所しか知らされていない。別に彼らが隠しているわけではなく、今まで自宅に行くような用事が無かったせいだ。春妃は何かをかき消すように首を振り、重い腰をあげた。

「迅の言う通り、これだけ待ってても来ないのにここにずっといるのもあれだねー。試しに2人の家探してみよっかー」
「家どこか知ってんのか!?」
「ぼんやりとなら……」

 一瞬眉根を寄せた迅だが、どちらにしろじっとはしていられなかったのだろう。やる気満々の顔で、その辺に放り投げていた鞄を力強くつかんだ。

 その時である。ズボンのポケットに入れていた携帯電話が、音を立てて振動したのだ。思わず歓喜の声をあげた春妃は、震える手で携帯電話を開いた。迅が慌てて駆け寄り手元を覗き込んでくる。果たしてディスプレイには……

「なんだよ非通知の電話かよー」

 心底残念そうな声をあげ地面にしゃがみこんだ迅を放って、春妃は無言で通話ボタンを押した。まだ、希望を捨てていなかったのだ。非通知でも、もしかしたら扇や園香からの電話かもしれない。春妃は恐る恐る、「もしもし?」と固い声で呼びかけた。しゃがみこんだままの迅がじっとこちらを見上げてくる。――しかし次の瞬間、誰がかけてきた電話かなのかを知り、春妃の体は凍りついた。


「久しぶりだね、春妃。――私だ、影晴だ」

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.344 )
日時: 2014/04/20 22:32
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


5章突入ですー^^

久しぶりの月下登場です。
直前まであーちゃんの弟・葵と、風也の妹・ふぅちゃんの話をしていたので、がらりと雰囲気変わります(笑)←
E・Cらへんがどうなってたか読者の方が思いだせるように書いていきたいですが、難しいですね……。そもそも春妃って誰って感じかも^^;

でも読者の方を置いてきぼりにしないように頑張りますー><!!

Re: Enjoy Club 第2章  ( No.345 )
日時: 2014/04/22 14:42
名前: 書き述べる ◆KJOLUYwg82 (ID: Vkpu3Lr3)

お久しぶりです。ホントに。。。。。。あまりに久しぶりすぎますね(苦笑)

たぶん今年から再来年くらいまでで最大のサプライズです。

今回の話の最後の春妃以上に驚いています。


本家のECはお園と扇の場面で止まったままだったのですねぇ。

たぶん読み飛ばすことなく最新話まで読んできた人は、数か月たったくらいでは登場人物忘れてないと思いますよ。。
作品が長いし、何よりそれぞれが絶妙な個性持ってるし。

感想はもう少しスレが進んだら書くと思います。

とりあえず今はどうか、ラストシーンまで書き上げてください!とお願いするばかりであります。


っと、そういえば図書館の方も更新しておいた方がいいかと思います。
たぶんスレが止まっていると思っている方々多いと思うので、トップページで告知しておいた方がいいかと思います。


どうも失礼しました〜

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.346 )
日時: 2014/04/22 22:02
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


>>書き述べるさん

わぁ〜お久しぶりです!!
コメントありがとうございます^^
こんなに早くコメントを頂けるとは思いませんでした……うれしいです。

私の悪い癖で、いろんな話を交互に入れてしまっていたので月下らへんの話がしばらく放置されていました^^;
たしか後藤の話も間に入ってきてましたしね……。
いろんな場面の話を交互に入れるのは一応あえてやっていたことではあるのですが、今回はやりすぎました(笑) ちょっと控えます(笑)

登場人物のことでなんともありがたいお言葉が……><!!
ありがとうございます。ほんと励みになります。
時間はかかりそうですが、完結させたいとはほんとに思っているのでがんばります\(^^)/

図書館のほう更新しました。
言われなかったら気が付きませんでした。ありがとうございます!

それではコメント本当にありがとうございました^^
ぜひまたいらしてください♪

Re: Enjoy Club ( No.347 )
日時: 2014/04/26 23:18
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)


続きを書いていたら第5話(2)じゃなくて、先日あげた第5話(1)の続きにしてしまった方が良さそうな流れになっちゃいました^^;
なのですみません、連続投稿になりませんでしたがこの後あげる話は第5話(1)の続きにします!

それと今まではノートに書いてから流れ直しつつパソコンで打ってここにあげるって形とってたんですけど、
それやってると更新ペース遅くなるので今後はパソコンで直接打っちゃいます。
なのでもしかしたら文章とか話の流れの感じとかが若干変わるかもしれませんがご了承くださいm(__)m

Enjoy Club 2章 第5話『僕らの仲間は』(1) ( No.348 )
日時: 2014/04/26 23:24
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

 一瞬、思考が止まった。
 春妃は携帯電話を耳に当てたままぱちぱちと目を瞬いた。状況のわからない迅が不審げな顔でこちらを見てくるが、それどころではない。数秒の間をおいてようやく「え?」と小さく声を発すると、電話をかけてきた相手がくすくすと笑い声を漏らした。

「春妃とは本当に長い間話していなかったから驚くだろうとは思っていたが、もしかして忘れてしまったかな? 大崎影晴だよ」

 笑みまじりの穏やかな声。春妃は、初めて影晴に会った時の彼の声と重ね合わせながら固い声で言った。

「あるじ……ですか?」

 正面にいる迅が驚愕に目を見張る。「主」は、月下のリーダーである扇が影晴の面前で使っていた彼の呼称だ。信じられないという気持ちを隠せない春妃に、電話のぬしは変わらず穏やかな声で言った。

「あぁ」

 全身が、しびれるような衝撃だった。

 月下白狼のリーダーで事あるごとに影晴と対面している扇はともかく、春妃や迅、園香は影晴と対面することなど滅多にない。それこそ初めて彼と会い、E・Cという組織に加わったあの日以来ずっとだ。以前扇と一緒に迅も影晴の屋敷に呼び出されたことがあったが、例外中の例外である。ともかく春妃にとっては影晴と直接話をすることなどありえないことなのだ。
 今自分が話しているのは“あの”大崎影晴だと認識した瞬間、春妃の脳裏に様々な光景がよみがえった。影晴を警戒し、彼と一定の距離を保ち続けていた扇。影晴への不信感も露わに反抗し続けていた園香と迅。扇が「影晴にはこれ以上従えない」、「最大限に警戒しなければ」と言っていたことも、園香が「いつか痛い目を見せてやる」と言っていたことも。この人が、今話しているこの人がその張本人なのだ。

 春妃は一度強く唇を引き結んだ。影晴からの突然の電話。タイミングからしてこれが、今音信不通になっている扇と園香のことと無関係だとは思えない。E・Cを脱退すると言っていた2人が結局影晴と会ったのかどうかも、会ったとしてその後どうなったのかも一切わからない春妃としては、どうにかして現状を、真実を知りたかった。2人の話題を彼から振ってくれるかそれともこちらから振るべきなのか判断にあぐねつつ、とりあえず「お久しぶりです」と挨拶をし直した春妃に、影晴は相変わらず落ち着いた声音で言った。

「実は春妃、……もちろん迅もだが、君たちに扇と園香のことで伝えておかなければならないことがある。急で申し訳ないが今から2人で私の屋敷に来てくれないか?」

 ――会ったのだ。
 真っ先に春妃はそう思った。扇と園香は影晴に会ったのだ。そして脱退を宣言したのだ。影晴の言葉からそれを察し、春妃は背筋の凍る思いだった。今すぐこの場で、扇らが今どうしているのか尋ねたい気持ちを必死に抑え、春妃は電話口でぎこちなくうなずいた。迅が睨むような目つきで携帯電話を見つめていた。

*E・Cラジオ* NO.8 亜弓&恵玲&風也 ( No.349 )
日時: 2014/05/06 19:23
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)

恵玲「みなさん、こんにちはー!!」

亜弓「久しぶりのE・Cラジオなのですー!」

風也「久しぶりな上にほんと唐突だよな、このラジオ」

恵玲「なんか2章に入ってから重い話が続いてて、友桃がもっときゃっきゃした話を書きたくなったらしいよ」

風也「きゃっきゃした話……?」

亜弓「楽しい話ってことですか?」

恵玲「たぶん友桃が期待してるのは恋バナだと思う」

亜弓「わぁ〜いいですね、恋バナ! 恵玲は最近どうなんですか!?」

恵玲「えっと最近はぁ」

風也「……急に声色変えんなよ」

恵玲「もぉ風也くんてば怖いなぁ。ていうか、あたしよりふたりはどうなの?」

亜弓「私たちですか?」

恵玲「うん」

亜弓「特に変わったことは……あっ、この間某ディズニーランドに行ってきました!」

風也「“某”の使い方おかしいだろ……」

恵玲「結局行ったんだ」

亜弓「はいです。楽しかったのですー!」

恵玲「亜弓あんまりデートスポットに行きたがらないから、びっくりしたでしょ?」

風也「あぁ、そうだな。普段は近所ぶらぶらすることの方が多いしな」

恵玲「でしょでしょ。じゃあ、突然デートスポットに行きたいって言った理由も知って――」

亜弓「わぁ〜!! 言わないでくださいー!!」

風也「……?」

恵玲「えっ、いいじゃん言えば」

亜弓「い、いいですけど……良くないのです」

恵玲「どっち」

亜弓「だって! だってなんか恥ずかしいじゃないですか!」

恵玲「ふーん。じゃあ、手はつな――」

亜弓「わぁ〜〜!!! なんでここで言うんですか、恵玲のばかばかっ」

風也「お前ら相変わらず仲いいな」

恵玲「ほらぁ、彼氏を取り残しちゃだめじゃーん。風也くん、亜弓が突然デートスポット行きたがった理由知りたいでしょ?」

風也「知りたい」

亜弓「即答……!!」

恵玲「あっ、でもラジオもそろそろお開きの時間だから、続きはまたゆっくりと」

風也「楽しみにしてるぜ?」

亜弓「こういうときだけ2人の仲がいいのですー…」



 * * * * * * * * * * * * 


あれっ、
続きを書かなきゃいけなくなっちゃった(笑

相変わらずラジオへたくそですねー^^;
お目汚し失礼致しました。

Re: Enjoy Club 第2章  =ラジオ更新= ( No.350 )
日時: 2014/05/06 20:34
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: rs6q0PGa)

 お久しぶりですー!
 じゃじゃーん、朱雀も書き述べるさん以上に久方振りに登場ですっ笑
 結構小説更新されてた……!

 やっぱりEnjoy Club面白いです(*´ω`*)
 臨場感が素晴らしくてこっちまでハラハラします! それにふぅちゃんが可愛い!! ふぅちゃんと葵のほんわかしたお話を、これから沢山見たいですね♪笑
 扇達の名前が出るとやっぱり悲しいです。迅と春妃はこれからどうやって立ち向かっていくんでしょうか。ピンチの場面で白波がかっこよく登場してくれることを心の底から期待します!笑

 これからも友桃さんは、変わらず楽しい小説を更新してくれますように♪
 また覗きに来ます!!
 ではノシ


PS.
 ディズニーデート良いですね! 私も行きたいなぁ(*´ω`*)

Re: Enjoy Club 第2章  =ラジオ更新= ( No.351 )
日時: 2014/05/07 21:43
名前: 書き述べる ◆KJOLUYwg82 (ID: Vkpu3Lr3)

どうも失礼失礼しますっ!

久々のハイテンション仕様の亜弓、風也、恵怜の3人組!
そしてさらに久しぶりな読者様のご来訪(笑)

長寿スレって、いいですねぇ。。。


和やかな3人のやり取り見てると、2章はこの3人組が平和だった印象が薄くて、ラブ:コメ=9:1だった1章の亜弓と風也編を思い出してしまいます、、、(涙涙涙)

終わりきらなかったラジオ、亜弓が突如ディズニーに行きたがったわけとは?!

ミステリーですねぇ、いつも本家ECは素晴らしい仕上がり具合です(笑)


更新楽しみにしてます!

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.352 )
日時: 2014/07/13 16:12
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: 3JMHQnkb)


全然見に来てなくてコメントもお返ししてませんでしたー><
ほんとごめんなさいー><;;

>>(朱雀*@).゜. さん

朱雀さんだぁー!!
コメントありがとうございます……!!

ふぅちゃん気に入っていただけたようでよかったですv
ひと安心^^
シリアスな方向に突っ走っちゃってるこの小説の中で、せめてふぅちゃんと葵だけはほんわかしていてほしいです(笑←
あ、あとできればあーちゃんも。

私も扇と園香の名前を出すとつらいです(;_;) 自分でやったくせに(;_;)←
これからもっと迅とハルの存在感をあげていけるといいんですけど、ちょっと不安ですね(笑
白波はかっこよく書けるように頑張ります!笑

いつもほんとありがとうございます!!
また更新したら見に来てくださるとうれしいです^^
コメントありがとうございましたv


>>書き述べる さん

お返しがおそくなってすみませんでした……!!m(__)m
いつもありがとうございます^^

ほんと平和な3人を返してほしいです(笑←
まぁでも途中からシリアスになる予定ではあったので(だから最初にどこの掲示板にのせるか正直迷いました)、仕方ないかなぁって感じではありますが^^;

ていうか終わらなかったラジオどうしよう←
とりあえず今からラジオの続編ほっぽりだして本編書きます!!←

コメントありがとうございました^^
またぜひいらしてください♪


Re: Enjoy Club 第2章 ( No.353 )
日時: 2014/07/17 04:48
名前: 書き述べる ◆KJOLUYwg82 (ID: WkkVAnf4)

ぅおおおおっと?!

コメが返ってきてたの全っっ然気づきませんでしたぁ。。。。(愕然)

本編!!

公言してしまいましたね?(ゲス)

本編!!(るせぇ)


スミマセン、人のスレで狂うなって感じですよねぇ。。(溜息)


ECはどう見てもコメライでしょう(ちょっとテキトー)
もうそれですっかり定着してしまってると思いますょ。。。
というか、どこおいても別に削除されるわけじゃないしね。。。(笑)
色々制約があったはずの複ファもバラエティ豊かな作品群がずらりと並んでるし。。。(笑)
まぁ、そのユルさがカキコの醍醐味だと思うんですけどね!
ユルさと喧嘩は江戸の華ってね。。。。江戸じゃないか。。。でも"カキコ"じゃごろ悪いし。。。。


だいぶ話が逸れましたが、更新この上なく楽しみにしております!!

前回は春妃が携帯出たら、影晴が扇と園香のことで集合ってとこで終わってますからね〜!(作者に言うな!)

騒ぎすぎました。。。。スミマセンっっ(汗汗汗)

がんばってください!!(ぁぁ僕も自スレ更新せねば。。。)
じゃ、また〜〜〜!!

Re: Enjoy Club 第2章 いつも読んでます^^ ( No.354 )
日時: 2015/06/07 18:32
名前: クエン酸Na (ID: AwgGnLCM)


 いつも読んでます!!
これを読んだのがきっかけとなり、このサイトで小説を書き始めました!!

友桃さんみたいな

・読みやすい
・面白い
・ストーリー性がある

小説をかけるよう努力しています^^


続きを楽しみにしています。

頑張ってください!!\(*⌒0⌒)♪


Re: Enjoy Club 第2章 ( No.355 )
日時: 2017/08/31 00:09
名前: 管理人 ◆cU6R.QLFmM (ID: QYM4d7FG)

管理人です。

小説の移動が完了しました。
ご確認ください。

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.356 )
日時: 2017/08/31 22:53
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: TaIXzkpU)


ご無沙汰しております、友桃です。
コメントをいただいていたのに何年もの間お返ししていなくて申し訳ございませんでしたm(__)m
コメント見たとき嬉しかったです、ありがとうございます。
もうご覧になっていないとは思いますが、遅ればせながら返信させていただきます。


>>書き述べるさん

ご無沙汰しております、そしてごめんなさい結局更新していなくて><!
むりでした!
今回もちょっと不安ですが、月1だったらいけるかなと思い管理人様にお願いして復活してもらいました。
もうね、書きたくてしょうがないんです。
あーちゃんたちがずっと頭の中でいろいろやってるんです(;_;)

あと前回のあらすじ書いておいてくださってありがとうございます笑
助かりました笑

また改めてご挨拶できたら嬉しいです^^
コメントありがとうございました。


>>クエン酸Naさん

コメントありがとうございます! そしてご返信ができていなくて本当に申し訳ございませんでした。

とても嬉しいお言葉ばかりで泣きそうになりました(;_;)
読んでくださっていたとは…!

今ももしカキコにいらしていたらぜひクエン酸Naさんの小説をよませていただきたいです!

コメント本当にありがとうございました。
ぜひまたいらしてください^^


>>管理人様

お忙しい中お手数をおかけいたしました。
本当にありがとうございましたm(__)m


>>独り言?

最新話を書くために過去のを読み返していたら、色々思い出しました。なんか色々。
2章に入ってから、地の文を書くのが楽しくなっちゃって、無駄に文章量増えちゃって読みにくくなってたなぁそういえば、とか。
今は逆に簡潔に書く方に興味がいっちゃっているので、だいぶ文章変わっているだろうなぁと思います。
もちろん文章力自体が落ちているのも多々ありますが。

数年ぶりの更新だから、これまでのあらすじ的なの書いた方がいいのかなぁとか思いながら、とりあえず最新話あげようかと思います。
めざせ月1更新!くらいのスローペースになるかと思いますが、お付き合いいただけたら幸いです。

ではでは

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.357 )
日時: 2017/08/31 23:05
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: ShMn62up)

初めまして、四季と申します。こんばんは。私はここへ来てまだ半年くらいしか経っていませんがよろしくお願いします。

大作凄いですね!これからゆっくり読ませていただきたいと思っております。

更新頑張って下さい!

Enjoy Club 2章 第5話『僕らの仲間は』(2) ( No.358 )
日時: 2017/08/31 23:09
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: TaIXzkpU)


「なぁハル、おうぎとおそのは無事なんだよなぁ」
「僕が知りたいよ、それは。影晴かげはるは何も言ってなかったし」
「あぁ~なんでこんならされなきゃいけねぇんだッ」

 じんがいらだちを抑えられずに、髪をかきむしる。それを横目で見、春妃はるひは苦笑を漏らした。

 ――……この状況にいて、いつも通りいられるの、逆にすごいや……

 自分は緊張やら不安やらが入り混じって、とうていいつものペースとは言えない状況なのに。彼の、自分のペースを保てるところが今は少しうらやましい。

 春妃と迅は今、影晴のいる屋敷を歩いている。一時間ほど前に、影晴から召集の電話があったからだ。ただでさえ春妃にとっては久方ぶりの面会。加えて今歩いている廊下は不気味なほどに薄暗く、肌寒い空気に包まれている。人気もない。春妃は体の脇でこぶしを握り、ごくりと生唾を飲んだ。
 しばらく歩くと、どこまでも続いていきそうな長い廊下に終わりが見えた。正面に、大きな扉が見える。

「あそこだぜッ」

 待ちに待ったと言わんばかりの声音でそう言い、急に歩を速めた迅の腕を、春妃は慌てて引き留めた。そのまま勢いで扉をも開けてしまいそうだったのだ。

「ちょ、ちょっと待ってよ。一応心の準備っていうものが……」
「そんなこと言ってられるかよッ。早く扇とお園がどこに行ったか聞きてぇんだよッ」
「わかってる! わかってるからちょっと落ち着けって」

 らしくもなく語気を強める春妃を見て、迅はようやく耳を傾けてくれたようだ。不満そうに口をとがらせながらも、足は止めている。彼の腕を強くつかんだまま、春妃は床に視線を落とした。手が小刻みに震えるのを止められなかった。

 影晴に会えば、本当に扇らの居場所がわかるのだろうか。

 迅の視線を感じる。自分の中の嫌な予感をかき消そうと唇をかんだ時、迅が突然力強い声音で言った。

「万が一、万が一だぞッ、扇とお園に何かあったらオレ様が影晴のやつをぶっとばしてやる」

 顔をあげて迅を見る。彼の双眸に迷いはない。春妃が声も出せずにその目を見ていると、彼は「それからッ」と続けて春妃から目をそらした。

「それから、万が一E・Cにいられなくなったとしても、今までと変わらねぇッ。ハルはオレ様の相棒だッ」
「相棒って……」

 ふっとつい笑い声が漏れる。

「なっ、笑うことねぇだろッ!?」

 むくれた顔でこちらを振り返る迅。それを見てふふっと小さな肩を震わせて笑うと、春妃は穏やかな表情で彼を見た。

「そうだね。いこっか、相棒」
「……お、おぅッ」

 この先にどんな道が待っていようとも、自分たちの絆が無くなるわけではない。
 ふたりは力強く歩を進め、そして――
 春妃がゆっくりと、扉に手をかけた。

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.359 )
日時: 2017/08/31 23:23
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: TaIXzkpU)


>>四季さん

コメントありがとうございます!
はじめまして……じゃないんです、実は!笑
四季さんのスレッドや、短編集の「ひとひらり」のほうでお世話になっております、「ひなた」と同一人物ですm(__)m
ここでは友桃(ともも)と名乗っております(ていうかこっちがメイン)。

まさかここでお会いできるとは思ってもみませんでした。
来てくださって本当にありがとうございます。うれしいです。

とても長いのでご無理をなさらず……という気持ちと、
何年たっても忘れられない我が子のようなキャラたちが出ている小説なので読んでくれたらとても嬉しいなぁという気持ちとが入り混ざっております笑
お時間ができたときにでもちょろっと覗いてやってくれたらうれしいです。

コメント本当にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


>>独り言?

最新話書きながら、春妃がちゃんとドアをノックしてから入るかどうか親心に不安になりました笑 彼なら大丈夫だろうけど。いや、ノックしている描写を書けって言う話なんですけどね……笑

なんかこれまでのあらすじ書いた方がよさそうですね自分のためにも…

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.360 )
日時: 2017/08/31 23:37
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: MSa8mdRp)

そうでしたか!驚きました、こんな大作を書いてらっしゃったのですね。

お気遣いありがとうございます。マイペースに読んでいきたいと思います。

こちらこそ今後もよろしくお願いします!

*E・Cラジオ* NO.9 亜弓&恵玲 ( No.361 )
日時: 2019/03/24 21:57
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: 7hsLkTT7)

  *  *  *  *  *


恵玲えれ「(ちょっと亜弓あゆみ、早くしてよ、何してんの)」

亜弓「(えっ、もう始まるんですか!? 私まだクレープ食べ終わってな)」

恵玲「(いいから始めるよ! せーの!)」

亜弓「えっ、『Enjoy Club』の~」

亜弓&恵玲「振り返りラジオ~! パチパチパチパチ~」

亜弓「……『Enjoy Club』って何ですか」

恵玲「あんた今自分で言ったんじゃん」

亜弓「原稿読まされただけなのです!」

恵玲「そんなのいいから置いといて、みなさん、こんにちはー! 主人公の、荒木恵玲です」

亜弓「主人公は私なのです!」

恵玲「今日は、あたしたちが登場するお話を、ばばばっと、ものすごいざっくり振り返りたいと思いまぁす」

亜弓「すごいですね」

恵玲「すごいんだよぉ。でもね、実は亜弓がいるとものすご~く振り返りにくいから、ちょっとあっち行っててくれる?」

亜弓「え!?」

恵玲「いや、ほんとに。あんた今、何も覚えてないことになってるから」

亜弓「覚えてないって、何をですか!?」

恵玲「何をって、例えば、あんたの愛しの風也かざやくんが色々勘ぐって、あたしのことをストーカーしたこととかぁ」

亜弓「え? ストーカー?」

恵玲「そのおかげで、色々ばれちゃって大変だったこととかぁ」

亜弓「え、全然話がわからないんですけど」

恵玲「だからあんたは記憶消されてるんだって。しかもそのあと、急に影晴かげはる様が勢力拡大するっておっしゃって、なんだか今不穏な感じなんだよね……」

亜弓「かげ……? せいりょく……?」

恵玲「しかも白波しらはくんはまた音信不通だし」

亜弓「だから誰なんですか、その変わった名前の人は」

恵玲「ちなみにあんたは今、風也くんに恨みを持った不良にからまれてたところを、ウィルくんとみぃちゃんに助けてもらったところだからねっ。ふたりとも任務の途中だったんだから、感謝してよねっ」

亜弓「……もう、なにがなんだか」

恵玲「っていうことで、色々あるけどがんばってまぁす。あとよく知らないけど、お隣のグループがす~ごい大変みたい! みんな、応援よろしくねー!」

亜弓「私、主人公なのに~……」



  *  *  *  *  *

あーちゃんが相変わらず不憫だった……笑

Re: Enjoy Club 第2章 【ラジオ更新】 ( No.362 )
日時: 2019/03/25 01:58
名前: いろは (ID: YFfwNhg/)

先日は私のスレのほうにコメントをしてくださり有難うございました。
読ませて頂きました。
ストーリーが面白くとても読みやすかったです。
続きを楽しみにしております。
執筆頑張ってください、応援しています。

Re: Enjoy Club 第2章 【ラジオ更新】 ( No.363 )
日時: 2019/03/25 16:41
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)

>>いろはさん

コメントありがとうございます!
(ずっと更新してないから当然ですが)コメントいただくの久しぶりなのでどきどきしております笑

もったいないお言葉がたくさん……!
どうもありがとうございます。
更新頑張ります^^

またいろはさんの作品読みに行きますね^^

あらためて、コメントありがとうございました。

Re: Enjoy Club 第2章 【ラジオ更新】 ( No.364 )
日時: 2019/03/27 05:59
名前: 書き述べる (ID: BLMhacx0)

お久しぶりですっ
あんたがいると振り返りにくいって、確かに(笑)
かなり暴露してる勢いだが、バレてないのがすごい。。。

Re: Enjoy Club 第2章 【ラジオ更新】 ( No.365 )
日時: 2019/03/29 03:49
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: TW9kGICx)

>>書き述べるさん

コメントありがとうございます!
ご無沙汰しております!

いざ振り返ろうとして、「あ、無理だ」と思いました笑
E・Cのメンバーだけのラジオならいけそうですが、さすがに久しぶりの更新で主人公抜きはかわいそうかな……と笑

コメントありがとうございましたー^^

Enjoy Club 2章 第5話『僕らの仲間は』(3) ( No.366 )
日時: 2019/07/09 23:56
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: U7ARsfaj)

 両開きの重い扉を開くと、大きな広間が視界に広がった。そして真っ先に目に飛び込んできたのが、正面、部屋の一番奥に腰かけるスーツ姿の男だった。――すぐにわかる。あれが、影晴だ。
 扉を開けた態勢のまま立ちすくむ春妃の横を、なんの躊躇ちゅうちょもなく相棒が通り過ぎた。

「扇とお園はどこにいるんすかッ!!」
「ちょ、ばか、迅!」

 春妃は慌てて迅の腕をつかむ。挨拶も無しにあまりにも挑発的な物言いだった。
 対してゆったりと椅子に腰かけている影晴は、何を言うでもなく、静かに腰を上げた。それを凝視したまま、春妃は彼から目が離せなかった。

 すらりとした長身。右目を覆う真っ白な包帯と、それを隠すように長く伸びた黒髪。引き結ばれた薄い唇。初めて会った時のことなど、昔すぎてはっきりと覚えているわけではないが、それでも、彼が当時とほとんど変わらない姿であることだけはわかる。記憶の片隅に残る彼の姿と、不自然なほど一致している。
 ごくりと、生唾を飲み込んだ。

「ハル、痛ぇ」

 迅が顔をしかめて掴まれた右腕を揺らす。春妃は無言で右手の力を抜いた。

「春妃、久しぶりだね」

 ゆっくりと近づいてきた影晴は、目の前に立つと口元に穏やかな笑みを浮かべた。その隻眼から目を離せないまま、春妃はぎこちなくうなずいた。

「お、ひさしぶりです」
「はは、緊張しているね。それもそうだろう。ずいぶん前に、初めて会って以来だからね」

 そう言って影晴は、静かに春妃の栗色の頭に手を置いた。

「大きくなった」

 凪いだ声で、そんなことを言う。どう反応すればいいのか戸惑い、春妃はやっと影晴から視線を外した。

 影晴は、謎に満ちた人物だった。能力者として生まれ周りから受け止めてもらえずに過ごしてきた自分たちを、当然のように見つけて受け入れてくれた人だった。それだけではない。能力を堂々と使える場まで、用意してくれている。
 なぜ? どうしてそんなことをする? そんなことができる? 今自分に向けられている父親のように見守る眼を、どこまで信用すればいい?

 目を伏せ身を固くする春妃とは対照的に、影晴を真っ直ぐに睨みつけているのが、迅だった。影晴はようやくそちらに目を向け、包帯に覆われていない左の眉を下げた。

「扇と園香はE・Cを離れてしまった。……本当に残念だ」

 迅が目を瞬く。

「離れてしまったって、じゃあ普通に脱退させたってことっすか?」
「あぁ、2人からは事情も聴いた。やむを得ないだろう。やっぱり君たちも、2人が脱退することは聞いていたようだね」
「でッ、でもお園は――」

 おそらく『遥声』のことを話そうとしたのだろう迅を、春妃は目で制止した。それを見た影晴が、す……と目を細めたように見えて、冷や汗が背中を伝う。影晴が口を開くより前に、春妃は固い声で彼に問いかけた。

「じゃあリーダーたちは脱退した後、どこに行ったんですか?」

 果たして影晴は、静かに首を横に振った。春妃の胸に失望と疑念が広がっていく。

「そこまでは2人からは何も聞いていないよ。その様子だと、春妃たちも聞いていないようだね」
「聞いてないどころか、連絡もとれねぇよッ」

 そう乱暴に言い放ち床を蹴る迅。それを眉を下げ見つめる影晴。絶対に何かがおかしい、影晴は何かを隠している。そう思っても、得体のしれない影晴に不用意にことばを投げるのもためらわれて、春妃は何も言えなかった。

 やがて影晴は、再び口元に凪いだ笑みを浮かべた。

「扇と園香の2人が抜けた穴は相当大きいだろう。しばらくは、任務も簡単なものにするよ。いずれ新しい能力者が現れたらすぐ君たちに紹介するから、それまでは2人で頑張ってほしい」

 その目は決して笑っておらず、有無を言わさぬ力があり、春妃と迅は腑に落ちない思いを抱えながらも力なくうなずくことしかできなかった。

Re: Enjoy Club 第2章 【第5話(3)更新】 ( No.367 )
日時: 2019/06/02 23:43
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: U7ARsfaj)

>独り言

次の話どうしようかなぁと考えてるんですけど(プロットはあるけど完全に忠実には書いてない)、

迅とハルはしばらく出番続いたし、
久しぶりにあーちゃんでほっこりするか!って思ったけど今あーちゃんらへんだすと月下が荒れてる流れ切っちゃいそうだし、
じゃあ音信不通になってる白波と、ウィルたち出すか! 白波出したら(朱雀*@).゜さん喜ぶし!と思ったところで、
(朱雀*@).゜さんいないやー(´Д⊂ヽと急に寂しくなりました笑

マメに継続して書くのって大事ですね^^;
とりあえず仮想(朱雀*@).゜さんに喜んでもらうために白波だそう笑
あと、みぃちゃん出したら書き述べるさんも喜んでくれるかな(お名前今書き述べるさんでいいんだろうか)

前よく来てくださっていた方をなつかしみつつ、
新しい方にも読んでもらえるようにがんばろーと思いました^^ 長いから読む方大変だけど笑


>追記

トップページを一部整理してみました。
スクロールする量ちょっとは減ったかな?

最近人に読んでもらう文章を書くことが増えて(小説ではないですが)、読みやすさを前より考えるようになったのですが、たぶんその影響でトップページが長いことが気になって気になって……笑
それに登場人物の名前だけ最初に書いてあってもあまり意味がないかな、と今更ながら思ってしまいました^^;

1章のスレをあげるのは勇気がいりましたが(笑)、1章こそトップページが長いので許してくださいm(__)m

=登場人物いちらん= ( No.368 )
日時: 2019/06/02 23:16
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: U7ARsfaj)

トップページにおくには長いなぁと思ったので移動しました^^
前はかっこいい感じがしたからアルファベットで読み方書いていましたが、ひらがなのほうが読みやすいと感じる今日この頃。。。


=登場人物いちらん=

・友賀 亜弓 (ともが あゆみ)
・荒木 恵玲 (あらぎ えれ)
・紫苑 風也 (しおん かざや)

・ウィル=ロイファー
・有希 白波 (ゆうき しらは)
・棚妙 水希 (たなだえ みずき)

・芝崎 功  (しばさき こう)
・月上 有衣 (つきがみ ゆうい)
・三和 伸次 (みわ しんじ)
・蓮田 夜ゑ (はすだ よえ)
・後藤 雄麻 (ごとう ゆうま)

・谷田 津波 (たにだ つなみ)
・沢田 美久 (さわだ みく)
・幸崎 静音 (こうさき しずね)
・町田 美沙 (まちだ みさ)

・大崎 影晴 (おおさき かげはる)
・天音   (あまね)
・天銀   (あまがね)

・篠原 扇  (しのはら おうぎ)
・安藤 園香 (あんどう そのか)
・富永 春妃 (とみなが はるひ)
・神崎 迅  (かんのざき じん)

・風香   (ふうか)
・友賀 葵  (ともが あおい)

・若菜   (わかな)

>>15 あだ名紹介

Enjoy Club 2章 第5話『僕らの仲間は』(4) ( No.369 )
日時: 2019/06/29 11:08
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)

 影晴から召集命令を受け取ったのは、久しぶりに家に帰ろうと泗水の街を歩いているときだった。白波は、用件だけ端的に書かれたメールを確認し、すぐに携帯電話を上着のポケットにしまう。自宅に向かって進んでいた足が、だんだんとペースを落としてやがて止まった。

 召集命令というのは、白波のみに対するものだ。恵玲や水希はもちろん、麗牙光陰のリーダーとして頻繁に影晴の屋敷に出向いているウィルも、今回のことは何も知らない。彼らには何も言わずに、いつも通り黙って影晴の屋敷に向かうのだ。召集の理由もおおかた予想がつく。昨日屋敷に呼び出した、月下白狼の神崎迅と富永春妃のことだろう。
 いつもだったら、第二の能力であるテレポートですぐに屋敷に向かってしまう。しかし今日は、そんな気になれなかった。歩みを止めていた足が、もう一度自宅に向かう。

 9月も後半。だんだん涼しい風も出てきたころ。真っ白な日は差しているが、それも心地よい。夏でも構わず着ているロングコートは薄手で、これぐらいの季節がちょうどいい。
 古い家の並ぶ、人気のない住宅街を歩いていくと、見慣れた茶色い屋根の一軒家が見えてきた。白波がウィルと一緒に住んでいる家だ。もっとも、白波よりも恵玲や水希の方が家にいる時間は長そうだが。

 門の前で立ち止まって、クリーム色の壁を見上げる。黒髪が視界の隅を邪魔したが、気にも留めずにぼうっとその場にたたずんでいる。とくに連絡はしていないが、おそらくウィルは中にいるだろう。恵玲や水希はまだ学校に行っている時間かもしれない。本来、白波自身もそのはずだが、いつの頃からか学校に興味がわかずほとんど行かなくなってしまっている。
 顔だけ出してから影晴の屋敷に行こう、と門に手をかけたとき、右手から耳慣れた快活な声がした。

「白波くん!」

声のした方を振り返ると、予想通り小柄な黒髪の少女がこちらに駆け寄ってくるところだった。――荒木恵玲。頼りになる麗牙光陰の戦闘要員である。大きな黒瞳くろめが、真っ直ぐにこちらを捉えていた。その視線に耐え切れず、白波はふと目をそらした。

「久しぶりだね」

 目の前まで来た恵玲は上目遣いにこちらを見、不意に眉を下げた。

「白波くん、顔色よくないけど大丈夫? 具合悪い?」
「……なんともない」

 低い声で答えておもむろに門を開ける。恵玲は小首をかしげつつ、後ろからついてきた。ついてきながらも、どことなく弾んだ声で話しかけてくる。

「今日はねっ、みぃちゃんも来てると思うよ。宿題こっちでやるって言ってたから。もちろん、ウィルくんもいるよ!」

ついてくる彼女の足取りまで弾んでいるような気がする。
 白波は玄関の正面まで来たところで立ち止まり、おもむろに後ろを振り返った。後ろ手に手を組んで、こちらを見上げる恵玲と目が合う。彼女は大きな黒瞳を幾度も瞬いて、小首をかしげてみせた。肩口で黒髪が揺れている。
 いぶかしげに彼女を見た白波は、しかし言うべき言葉も見つからず、そのまま再び玄関に向きなおろうとして、
 恵玲に思いっきりコートの裾を引っ張られた。

「な……」
「今何か言おうとしてたんじゃないの?」

 つかまれた裾をちらりと見、再び正面を見る。独り言のように、低い声音で呟く。

「別に。……なんでそんなに楽しそうなんだと思っただけだ」

 裾をつかむ手に力が入るのがわかる。何か言い返そうとしたのだろう、小さく息を吸い込んだ恵玲の声は、上方から飛んできた声にさえぎられた。


「なんで楽しそうなのかなんて、そんなの決まってるよね、恵玲」
「わかってないの白波兄ちゃんだけだと思う」


 声ですぐに誰かはわかるので、それほど驚きもせずにゆっくりと左上方を振り仰ぐ。2階の窓から、よく知った2人が仲良く並んでこちらを見ていた。光を吸い込むような銀色の髪と、澄んだ黒髪が並ぶと、それだけで視界に映える。恵玲がぱっとコートから手を離して、そちらに大きく手を振った。

「ウィルく~ん! みぃちゃ~ん!」
「外で声がしたから何かと思って見に来ちゃった。紅茶、用意してあるから早く中に入りなよ」
「うんっ」

 いこっ、白波くん! そう言って恵玲が手首をつかむ。つかみながら、こちらを真っ直ぐ見つめて光るような笑顔を浮かべた。

「白波くんと久しぶりに会えたのが嬉しいんだよ。白波くん、神出鬼没だから、す~ぐどっか行っちゃうんだもん」

 言うだけ言って、こちらの言葉も待たずに家に入っていく恵玲。その後ろ姿を見つめながら、数秒間をおいて後に続く。いつも人の背中を見ているばかりだと、ふと、そう思った。

Re: Enjoy Club 第2章 【第5話(4)更新】 ( No.370 )
日時: 2019/06/16 02:34
名前: 塩鮭☆ユーリ (ID: 7/pkw8b6)

こんにちは!(こんばんは?)

「試験前なんだからガマンガマン……」と思っていたのに、気づいたら読んでいた塩鮭☆ユーリです。
 面白すぎて1章からイッキ読みしてしまいました(* ´ ▽ ` *)笑笑
 えれ様とあーちゃんが特に好きなキャラですが、全員好きですね!

 皆さん名前の響きが綺麗で好きですし、勿論名前だけじゃなくて、性格とか大好きです!
 ユウさんや町田さん、葵くんの性格も好きですっ。
 本編だけ先に読ませていただいたので、ゆっくりと味わいながらラジオとか読ませていただこうと思ってます。

 本編は、謎がいっぱいでてきて、こうかな?こうかな?と自分なりに続きを予想しながら読んだりしてます。恋愛系エピソードのときは足をジタバタさせてるか顔がニヤけてるので、妹から変な目で見られましたっ(><)笑笑

 更新楽しみにしています。 

Re: Enjoy Club 第2章 【第5話(4)更新】 ( No.371 )
日時: 2019/06/17 14:33
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: U7ARsfaj)

>>370 塩鮭☆ユーリさま

コメントありがとうございます……!!
ちょっと本当にとび上がるほどうれしいです( *´艸`)
コメントだけでもうれしいのに1章から一気読みしてくださるなんて、うれしすぎてあと100話分くらいがんばれそうです←

すごく思い入れのあるキャラばっかりなので、気に入っていただけてうれしいです。
えれさまとかあーちゃんみたいなメインキャラが挙がるのももちろんうれしいんですけど、
有衣ねーさんや町田や葵の名前もある……!と思ってテンション上がりました。

謎をまだいくつか散らしている気がするので、ちゃんと伏線回収できるようにがんばります!
恋愛エピソードも少なくとも葵はがんばってくれるはず!笑←

更新頑張ります。
ぜひまたいらしてください^^
コメントありがとうございました!

Re: Enjoy Club 第2章 【第5話(4)更新】 ( No.372 )
日時: 2019/06/23 23:38
名前: 柞原 幸 (ID: Ytr7tgpe)

こんにちは\( ˆoˆ )/柞原 幸です。
読みにきちゃいました。

時間ないから少しずつ読んでこーって思ってたんですけど、ちょっと止まんなくなる事件が起きました…。(-.-;)

まだ一章なんですが、早く全部読みたいっ!笑笑
次来るときは好きなキャラについて大量に語ろうと思います(最初なので控えめ)

応援してます*\(^o^)/*

Re: Enjoy Club 第2章 【第5話(4)更新】 ( No.373 )
日時: 2019/06/25 19:59
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: U7ARsfaj)


>>372 柞原 幸さま

来てくださったんですね……! とてもとても嬉しいです、ありがとうございますm(__)m

早く読みたいと言っていただけるなんて、嬉しすぎます。
控え目になんておっしゃらずに、ぜひ!笑 好きなキャラのこと大量に語ってください!
私親バカなので、キャラのこと色々語ってくれるのすごい嬉しいんです(´▽`*)

キャラ語りを待っております……←
改めて、コメントありがとうございました。
小説また読みに行かせていただきますね!

Re: Enjoy Club 第2章 【第5話(4)更新】 ( No.374 )
日時: 2019/06/26 17:16
名前: 朱雀 ◆Z7bFAH4/cw (ID: 3t44M6Cd)

 とももさんんんん!!
 お久しぶりです、(朱雀*@).゜.です!
 たまーに、ほんとに半年に一回くらいで小説カキコ覗いてるんですが、トップページ見たらコメディ版でEnjoy Clubがあがってて何事!? と急いで見に来たら……いつの間に本編が更新されてる;; しかも私の名前があがってる笑
 今もう嬉しくて泣きそうです……まさか続きが読めると思っていませんでした。なんだかここにコメント投稿するのも懐かしくて、思わず思い出に浸っちゃいますね笑
 とりあえず合間見つけて本編初めから読み直そうと思います……!
 また遊びに来ます!

Re: Enjoy Club 第2章 【第5話(4)更新】 ( No.375 )
日時: 2019/06/27 19:48
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: U7ARsfaj)


えっ!(朱雀*@).゜.さんだ!!
お久しぶりです……! また会えた、嬉しい……!
仮想(朱雀*@).゜.さんとか言ってたら、まさかご本人と会えるなんて……!
なんかどうしよう、私もいま何事!?ってなってます笑

嬉しすぎて何書けばいいのかわからなくなってるんですけど笑、
とりあえず最新話で白波を出したのは正解だった!ってことはわかりました!←

読み返してくれるなんてほんとうれしい(´Д⊂ヽ
ちょっと今週末は厳しいので、7月入ったらまた続き書きます。

また来てくれたらとてもとても嬉しいです。
コメントありがとうございました(^^)!

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.376 )
日時: 2019/06/28 12:52
名前: 朱雀 ◆Z7bFAH4/cw (ID: 3t44M6Cd)

@友桃さん
 仮想朱雀さん笑 本物ですよー^^ ほんと、カキコで会話するのが久しぶりで嬉しいですっ

 てかてか! 一昨日から研究室でこっそりECを読み直してるんですが、あれっそうだったっけ……!? みたいな衝撃事実が多くて一人でめっちゃ楽しんでます。笑
 まず白波ってえ、14歳!? 181 cm!? ショタやん! みたいな笑笑
 あーちゃん達もまだ高校生でしたね、勝手に脳内で大学生に変換されてました笑 以前ECを読んでたときはあーちゃん達がすごく大人なイメージだったのに、いつの間にか私のが年をとってしまったなぁ笑
 あと、意外に風也がめっちゃきてます、かっこいいです。ここ数年で私の好みが少し変わったようです笑 あーちゃんとのやりとりが微笑ましくて、一人でにやにやしながら読んでます笑 もちろん白波は相変わらず大好きです!

 長々と書きましたが、とりあえずECを読み直すっていう新しい楽しみが出来ました!!わーい
 友桃さんのペースで、きままに更新してください^^
 ではっ

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.377 )
日時: 2019/06/28 22:15
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)


最新話の第5話(4)の後半を更新しました!
前更新した>>369に付けたすかたちで書いてあるので、>>369をご覧くださいm(__)m
(前更新したとき、「続く」と書いてあった部分です)。

変な更新の仕方してすみません……(´・ω・`)

Re: Enjoy Club 第2章 【6/28更新】 ( No.378 )
日時: 2019/06/28 22:28
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)

>>376 朱雀さん

わかります、期間置いて読むと印象変わりますよね! 好みも変わるし!
書いてる側の私もそういうことあります笑
なんだか前とはまた違った読み方をしてくれてるのがすごーく嬉しいです( *´艸`)

白波はね、14歳なんですよ実は笑
中学生で自らワインぐびぐび飲んでる子なんですよ笑

とうとう風也が評価されるときが……!
よかったね、風也(´Д⊂ヽ←親心

新しい楽しみができたなんて嬉しすぎます、ありがとうございます。
ちょびちょび更新していきたいなぁと思います^^
朱雀さんもまた星の子とか書くタイミングができたらぜひ教えてください! 読みたい(´▽`*)

ではでは、また来てくれたら嬉しいです。
コメントありがとうございました!

Enjoy Club 第2章 第5話『僕らの仲間は』(5) ( No.379 )
日時: 2019/07/05 22:25
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: U7ARsfaj)

 うっすらと湯気の立った紅茶をすする。そのほどよい甘さと香りに、恵玲はうっとりと息をついた。

「はぁ~おいしい」

 恵玲の正面に座ったウィルが、うれしそうに微笑む。

「それはよかった」
「ウィルくん、ほんと天才だよぉ。喫茶店開けちゃいそう」

 言いながら、もうひとくち。涼しい部屋で飲むのにちょうどいい温度の紅茶を、こくりと飲み込む。喫茶店はさすがに、と困ったように笑うウィルの横で、水希がカップを置きながら頷いた。

「ウィル兄ちゃんが喫茶店やるなら、私ウェイトレスのアルバイトしたいな」
「あっ、それいい! あたしも……」

 ギッ……と椅子を引く音で、恵玲は言葉をとぎらせ左を見上げた。白波がいつも通りの無表情で、立ち上がったところだった。繊細な柄のカップからは、まだ淡く湯気が立っている。が、彼は引いた椅子を無言でテーブルにおさめており、恵玲の目には、なんというか、今すぐ立ち去ろうとしているようにしか見えなかった。

「えっ、白波くん、どこか行くの?」
「……帰る」

 ぽつりと、つぶやくような声。リビングに入ってからまだものの5分もたっていない。ウィルはぽかんと口を開けているし、水希もぱちくりと目を瞬いている。対して白波は微塵も表情を崩さず、玄関のほうに歩き始めてしまった。慌てて立ち上がったのは、リーダーのウィルである。

「白波! 次の任務、来てほしいんだけど!」

 白波が無言で振り返る。ひとつに結った黒髪が、首元で揺れている。その茫洋とした目を、ウィルの澄んだ蒼瞳あおめがまっすぐに捉えている。それを恵玲は、自分でも無意識のうちに、固唾をのんで見守っていた。
 振り返っただけで何も言わない彼に、ウィルがしびれを切らして言葉を続ける。

「明日の夜、10時。……来れる?」

 果たして白波はわずかに顎を引き、

「わかった」

一言だけそう言って、そのままリビングを出て行った。

 しばし沈黙が流れた。恵玲が眉を下げて正面のウィルを見つめていると、彼は白波が去っていったほうを見つめたまま、ゆっくりと椅子に腰を戻した。整った顔に影が落ちる。やがて、彼は首をかしげてつぶやいた。

「白波って、あそこまで無口だったっけ……」

恵玲たちが反応するよりも早く、いや、もともとあんな感じか、と自分で否定している。恵玲は両手で頬杖をついて、ウィルを見た。最初白波に会った時に、体調が悪そうに見えたことを思い出し、それを口に出そうとして、

「あの、さ……」

水希の控えめな声に、ぱっとそちらに目を向けた。頼りになる可愛い妹のような存在の彼女は、神妙な顔つきで、おずおずと疑問を口にした。

「白波兄ちゃん、帰るって……、どこに帰るの?」

 彼の家は、ここだ。

 恵玲は、彼女の顔を穴が開くほど見つめ、突然勢いよく立ち上がった。驚いて目を丸くするふたりには構わず、リビングを飛び出す。まだ、いるかもしれない。“風”の能力を使ってどこか遠くに行くとしても、まだ見えるところにいるかもしれない。まだ、間に合うかも――。
 身軽に廊下を駆け、玄関の扉を勢いよく開ける。正面には、小さな門と、誰もいない舗装された道路。ふわりと小さな砂ぼこりだけが立っている。一歩、二歩と足を進め、空を振り仰ぐ。それらしき人は、いない。

 恵玲は澄みわたった空を見上げたまま、きゅっと唇を結んだ。

 わかっている。あの言葉にそんな深い意味はなくて、もしかしたら風音高の屋上に行くのかもしれない。それか、自分たちが知らない彼のお気に入りの場所があるのかもしれない。だって、もともとこの家にはほとんど帰ってこないのだから。いつもすぐにいなくなって、しばらく顔を見せないことなんて日常茶飯事なのだから。

 ――彼が帰る場所はどこなんだろう。

 もう少し彼に近づけたら、教えてくれるだろうか。恵玲は空を見上げながら、泣きそうな気持ちでそう思った。

Re: Enjoy Club ( No.380 )
日時: 2019/07/06 14:07
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: U7ARsfaj)

>>独り言

小説を書くときはわりと、頭の中で映像みたいに(アニメみたいに)浮かんでいる物語のイメージを文字に起こしているのですが、
たまにその流れでオープニング曲とかエンディング曲とかも妄想することがあります。

で、最近、第2章のエンディング曲(とくにE・Cサイド)のイメージでよく聞くのが、RUIさんの「月のしずく」です。
歌詞の意味とかあまりよくわかっていないのですが(←)、曲の雰囲気とかメロディとか歌声がイメージぴったりだなぁと思っています。
アニメのエンディングっぽくしたときの、登場人物の配置も妄想してます笑(ちなみに最初のカットは白波笑)
私が絵が描ける人だったら、そういうの描くのになぁとか思ったり。

最近オープニング曲は具体的にイメージしてるものがないので、何かあったら教えてください~( *´艸`)
ではでは

Re: Enjoy Club 第2章 【7/5更新】 ( No.381 )
日時: 2019/07/08 12:41
名前: 朱雀 ◆Z7bFAH4/cw (ID: 3t44M6Cd)

 こんにちはー^^
 ついに白波の核心に迫る、て感じですね。わくわくしますが同時に嫌な予感がしてしまいます……絶対白波推しには辛い展開な気がする (泣
 前回の話 (>>369) を読み直して気付いたんですが (大事な部分見逃してた……) 、白波ってテレポートも使えるんですか……!? えっえっ第二の能力って最強かよ……ウィルの立場、笑
 そういえば白波ってウィルよりも早くから今の家 (恵玲達が集まる方の) に住んでるんですよね。単独で召集命令もかかるし、銃も立派に扱えるし、物心ついたときから影晴に良いように使われてたのかなぁ……と考えると辛いです;;
 多分壮絶な過去 (?) があって今の無口で感情の起伏が乏しい白波が出来上がってしまったと思うので (めっちゃ自分の想像です笑) 、どうか恵玲や風也をはじめ登場人物の皆に彼の心の扉をこじ開けてほしいなぁと思います。白波の満面の笑みが見れるなら多少の恵玲様の強行突破、辛い展開も耐えてみせます……!笑

 長々と感想失礼しましたっ

PS. 星の子の更新はめっちゃ未定なんですけど (期待しないでください泣) 、もし今後書くとしたら新しい方のコメディライト版に移動してもらってほうが良いでしょうか;


Re: Enjoy Club ( No.382 )
日時: 2019/07/08 20:21
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)

>>381 朱雀さん

コメントありがとうございます!
とてもとてもうれしいです( *´艸`)
しかも最新話のほうまで追いついてくれてる感があって、もうなんとお礼を言ってよいのやら……ほんとにうれしいです。ありがとうございます。

白波の件ですが、
彼にはしあわせになってほしいと思ってます!!←親心
ので、過去バナはいろいろあるかもしれませんが、少なくともこれからのことに関しては私もえれさまと風也と、あとウィーくんにがんばってほしい!
(ここで主人公とみぃちゃんが出てこない哀しさ……!)
ちなみに過去バナも、前からず~っと書きたいと思ってるかわいいシーン(エピソード?)があるので、重いばっかりではないはずです。早く書きたい。
なんだか朱雀さんのコメントを白波に見せてあげたいですねー(/_;) 

あと、そうなんです、白波は実はこっそりテレポートも使えます!
それが最初に出てきたのはたぶん天銀と一緒に扇と園香と対峙したところかな……?
あ、もっとさかのぼると、影晴と天銀がふたりでしゃべってるシーンにそれっぽいことを書いたはず……!
うっすら伏線はるの好きなんですけど、うっすらすぎて大抵気付かれずに終わります笑

星の子はいつかまた読めたらとてもうれしいですけど、ご無理はなさらず……!
もしいつか更新されるとしたら新しいほうに移してもらったほうがいいと思います(^^)

それでは私こそ長文失礼しましたm(__)m
コメント本当にありがとうございました。
ぜひまたいらしてください!

=キャラ絵= NO.17 ( No.383 )
日時: 2019/07/08 20:32
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)
参照: http://www.kakiko.info/upload_bbs3/index.php?mode=image&file=1183.png

久しぶりのキャラ絵更新です(*´▽`*)

今回はなんと! 書き述べるさんがゲームのキャラメイクで作ってくれました!
書き述べるさん、ありがとうございます!
しかもこれがめっちゃ可愛いんですアニメみたいなんです是非みなさまにも見てほしい!!

2枚あるんですけど、まずはみぃちゃんから(^^)
めちゃ可愛い! 好き!←

参照からご覧ください^^

=キャラ絵= NO.18 ( No.384 )
日時: 2019/07/08 20:36
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)
参照: http://www.kakiko.info/upload_bbs3/index.php?mode=image&file=1184.png

2枚目は、みぃちゃんとえれさまです!

なんかほんとにイメージぴったりすぎてすごいです、感動してます。
ちゃんとえれさまがミニスカなところがいいし、目の感じがイメージ通りです、すごい~(*ノωノ)

こちらも参照からどうぞ!
書き述べるさん、あらためて、ありがとうございました!!

Re: Enjoy Club 第2章 【7/8キャラ絵更新】 ( No.385 )
日時: 2019/07/09 12:26
名前: 朱雀 ◆Z7bFAH4/cw (ID: 3t44M6Cd)

>>382 友桃さん

 白波の可愛いシーン!? なんですかそれは……今からめちゃくちゃ期待しちゃいます笑
 Oh……テレポートの描写は以前からあったのですね。すっかり記憶から抜け落ちてしまっていて申し訳ないです>< 毎日少しずつ読んでるんですがまだ一章の7話でして;; 今はとりあえず最新話と平行して読んでます。早く二章突入したい笑
 うっすら伏線大好きです笑 読み直すとこんな所にも伏線が! て気づけて。あとやっぱり友桃さん文章書くのお上手です。多少文字数が多くてもすらすら読めるし、E・Cの世界に魅入ってしまいますb
 とりあえず早く最新話まで追いつけるようにします!笑


>>383, >>384
 書き述べるさんのキャラ絵、神ってますね……!
 ほんと二人ともイメージぴったりすぎてすごい笑 特にみぃちゃんは愛が感じられます笑
 読者様がこんなにイメージに合ったキャラを描けるのも、友桃さんの素晴らしい人物描写の賜物ですねっ

Enjoy Club 第2章 第5話『僕らの仲間は』(6) ( No.386 )
日時: 2019/07/09 23:52
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: U7ARsfaj)

「おいッ、ハル。さすがにのど乾いたからそのへんの自販機に……」

 何気なく後ろを振り返って、迅は言葉を詰まらせた。よく目つきが悪いと言われる細いつり目をさらに細める。視線の先では、相棒の富永春妃が、公園の端においてあるベンチに半身を横たえ寝息を立てていた。迅は、「あー」と声を漏らしながら左手でガシガシと自分の乾いた黒髪をかきまわすと、迅は相棒の隣のベンチに勢いよく腰かける。ペンキの禿げたベンチがきしんだ音を立てた。

 迅と春妃は、影晴との対面を終えた後、重い足を引きずりながらいつもの公園に帰ってきていた。もともと影晴に呼び出された時間が遅い時間だったため、もう深夜もいいところである。春妃の眠気が限界だったのも無理はない。

 迅は、履き古したジーンズの膝に両肘を置き、左にいる相棒を見た。すやすやと気持ちよさそうに眠っているが、艶のいい栗色の髪は風にあおられ頬を覆っている。
 視線を前に戻して、ベンチから腰を上げる。やはり、のどが限界だ。ちょっと離れたぐらいで誘拐されるなんてことはないだろう。迅は早歩きでその場を離れた。

 影晴には会ったが、結局肝心の扇と園香の居場所については何もわからなかった。うまくはぐらかされたような気はするし、やはり不信感はぬぐえない。影晴はなんだか怪しい人物のような気がするのに、なにが怪しいのか、どうすればそれを暴けるのかはわからない。

 ――……オレ様は難しいこと考えるのが苦手なんだよッ、くっそ!

 苛立ちにまかせて、自動販売機のボタンをこぶしでたたきつける。静まり返った夜の住宅街に、ガシャンッと缶が落ちる音がむなしく響いた。――こういうときに頼りになるのは、リーダーの扇だった。

 不意に足音が近づいてきて、迅は弾かれたように後ろを振り返った。さっきまでベンチで寝ていたはずの春妃が、存外はっきりした目つきでこちらを見ていた。

「なんだよハルかよ、びっくりさせんなよ……」
「考えてたんだけどさー」

 緊張感のない間延びする声を、彼の口からひさびさに聞いたと迅は思った。

「迅、この間麗牙光陰の人たちと会ってるんだよねー?」

 予想外の言葉が出てきて、迅は目を丸くした。

「お、おう……。会ったけど、それがどうしたんだよ」

 若干身を引きながら尋ね返すと、春妃は変わらぬ調子で続けた。

「リーダーとお園と、あと影晴の謎をあばくの、麗牙の人たちに協力してもらうのはどうかなーと思って」

 今度はぽかんと口が開いた。
 そんなこと、これまで一ミリたりとも考えたことがなかった。この間の対面も例外中の例外で、もう一つのグループの彼らとは接触しないことが今までもこれからも当たり前だと思っていたからだ。それは、E・Cに入った一番最初に、グループ同士の接触はまず無いことを影晴から言われていたからというだけでなく、扇づたいに、彼らは自分たち月下白狼とはずいぶん毛色の違ったグループだと聞いていたからだ。正直、自分たちの味方という意識はあまりなかった。もちろん、敵とまでは思っていないが。
 間抜けな顔のままの迅に、春妃はゆったりとした口調で続ける。

「影晴に聞いてもあの感じだとダメだと思うんだー。かといって、リーダーたちの連絡を待ってるだけっていうのもねー。それに、影晴の謎をあばくなんて危険なことをしようとしたときに、僕らだけの能力じゃ絶対に無理だからねー」

 とくに最後の言葉にはぐぅの音も出ず、迅は唇を引き結ぶ。
 しばらくの静寂ののち、迅は冷静な目の色をした相棒に問いかけた。

「麗牙のやつらと組むのはいいけどよ、どうやって会うんだよ。さすがに連絡先の交換なんてしてねぇぞ」
「顔」
「はッ!?」

 相棒から返ってきた一言に、迅は素っ頓狂な声を上げた。意味が分からず眉根を寄せると、春妃は幼い顔に笑顔を浮かべた。

「顔、もちろん覚えてるよね?」

 冷たい圧力を感じる笑顔である。

「覚えてるけど……荒木あらぎの顔なら」
「じゃー大丈夫」

 春妃の小さな唇が弧を描く。話についていけていない迅は、だんだん苛立ってきて声を荒げた。

「だから何がだよッ! 電話番号もメールアドレスもなんにも知らねぇのに、どうやって連絡とるんだよッ!」

 対して春妃は、くるりとこちらに背を向け、薄黒い空を見上げながらゆったりとした口調でのたまった。

「迅、ほんとバカなのー? 何年、E・Cにいるんだよー」

 迅が言い返すよりも前に、再びこちらを振り返る。くりっとした丸い瞳が、いたずらっぽく光っていた。

「ひとつだけ、あるでしょー。僕らが声を飛ばす方法」

 はたと思いあたって、迅は目を見開く。

 空の濃さが薄れつつある。が、明けようとしていた。

Re: Enjoy Club ( No.387 )
日時: 2019/07/09 23:39
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: U7ARsfaj)

第2章 第5話『僕らの仲間は』終了です!
ここまで読んでくださった方、コメントをくださった方、本当にありがとうございましたm(__)m

5話では迅とハルがたくさんでてきましたが、
次は!
とうとう!
主人公の登場です!!(たぶん)

あとたぶん町田も笑

しばらくフラワー(なつかしい)な雰囲気に戻りまーす^^

Re: Enjoy Club 第2章 【7/8キャラ絵、本編更新】 ( No.388 )
日時: 2019/07/15 01:01
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)

>>385 朱雀さん

お返事が遅くなりました……!

いえいえ、かなり時間がたってしまってるので抜け落ちてしまってて当然です^^(むしろ私も読み返しながら書いてる笑)
読み返してくださってる間にどこかで拾っていただけるとありがたいです笑
ていうか、なるほど! 並行して読んでくださってるんですね、ありがとうございます( *´艸`) 1章7話って早いですね……!

わあぁ、文章の件ありがとうございます(*ノωノ)
自分では読み返すと文章量の好みが時期によってころころ変わるなぁ;と思ってしまいますが^^;
今は比較的地の文が少ない気がしますたぶん。

たしかにみぃちゃんへの愛を感じますね!笑
これもみんな書き述べるさんのみぃちゃん愛の大きさと、私の文章を絵にしてくれた某友人のおかげです!
あ、某友人といえば、今「小説用イラスト掲示板」に昔のキャラ絵を載せてるのでよかったらご覧ください~(*´▽`*) 白波もいるよ^^

ではでは、いつもコメントありがとうございます!
ぜひまたいらしてください^^

Re: Enjoy Club 第2章 ( No.389 )
日時: 2019/09/21 17:53
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: U7ARsfaj)


>独り言

最新話を書こうと思って、あーちゃん今何してるんだっけと思って読み返していたら、前回登場まさかの2012年でした。7年前。衝撃(;´Д`) あーちゃんごめん。

今日最新話更新めざします(本業は終わっていない)。

Enjoy Club 第2章 第6話『揺らぎ』(1) ( No.390 )
日時: 2019/09/22 02:17
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)

 きゅっと、頭の高い位置で茶髪を結う。ゴムでとめた後に、上から黒地に水玉模様のシュシュ。ちょっと顔を横に向けて留め位置を確認すると、私――友賀亜弓は、鏡に向かって「よしっ」と小さくつぶやいた。

 今日は体育祭。外は、開催を迷う余地もないほどの晴天だ。いつもは制服で学校に向かうが、今日は朝から体操着である。首筋をかすめる慣れない気配をむずがゆく思いながら、私はかばんを肩にかけ、濃い青色のジャージを手に取った。それを見た母親が、眉をひそめた。

「亜弓、あんたジャージなんて持っていくの? 暑いわよ?」

 私も思わず眉を下げる。

「走るときは着ないですけど、応援席のときは着てないと日焼けがすごいってみんなが言ってたのです」

 そりゃあ暑いのはわかっている。今も、持っているそばから汗をかいている。
 母親が、「えー」と言いながら頬に手を当てている。暑かったら無理には着ないからと言って、私はそのまま玄関に向かった。そんな私の背中に、再び声が飛んでくる。

「今日、お父さんと葵と一緒に見に行くからね」

 「えっ」と濁点の付きそうな勢いでつぶやいて、私は勢いよく後ろを振り返った。

「葵も!? なんでですか!?」
「さぁ? おもしろそうだからって言ってたわよ」
「え~、来なくていいのです~」

 生意気な弟がにやりと笑っている姿がはっきりと目に浮かぶ。目に見えて意気消沈している私に苦笑しながら、母親がひらりと手を振った。

「気を付けてね」
「はいです~。行ってくるのです~」

 私は焼くような日差しを覚悟しながら、ドアを開いた。

Enjoy Club 第2章 第6話『揺らぎ』(1) ( No.391 )
日時: 2019/09/24 21:44
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)

 からりと晴れた青空。雲ひとつない澄んだ青を見上げて、視界に入り込んだ白い光に目を細める。空気は乾いているが、ちりちりと痛みさえ感じそうな日差しだ。外にさらした腕はすでにうっすらと汗ばんでいる。いつもはおろしている髪を今日は束ねてきて正解だった。首筋を通る薄い風だけでもありがたい。

 今日は8時に教室集合と言われている。体育祭自体は9時開始なのだが、それまでに全員に割り振られている係の仕事があるのだ。楽な係を選んだので気負うほどではないが、これでは体育祭が始まる前に汗だくになってしまいそうだと、私は白い体操着の襟もとをぱたぱたとあおいだ。

 そろそろ恵玲が来る頃かと携帯電話を開いて時間を確認したとき、右手のほうから足音が聞こえてきた。そちらに視線を向けて、私は思わず目を瞬く。待ち合わせ相手である親友の隣には、金髪の彼の姿があった。ふたりとももちろん体操着姿である。風也はジャージの上着も羽織っているが。

「桜通りで風也くんとばったり会っちゃったぁ」

 そう言ってにっこり満面の笑みを見せたのは恵玲。真っ黒な髪を、耳の下で二つに結っている。なぜ恵玲が桜通りにいるのかも謎だったが、それよりも風也がなぜか驚いたようにこちらをじっと見ていることのほうが気になった。とりあえず「おはようです」と言って目で問いかけると、風也も目を瞬きながら「おはよう」と返し、

「いや、髪……珍しいな」

後ろ髪を手で示した。あぁ、と言って手を打つ。たしかに、今日のようなポニーテールはおろか、いつもの片側だけハーフアップにする髪型以外見せたことがないかもしれない。

「前、津波たちに、体育祭のときポニーテールにしてきてって言われたのです」

 私はそう言って、へらっと笑う。普段と違う髪型のことをあえて指摘されるとなんだか気恥ずかしい。つい彼から視線を外して下を向くと、恵玲が絶妙に鼻にかかった声で言った。

「珍しいだけじゃなくて、他にもいろいろ思ってることがあるんじゃないのぉ、風也くん?」

 小さな唇がきれいに弧を描く。何を言い出すんだ急にと思って恵玲をにらむと、風也も横目で彼女をにらんだ。彼のつり目でにらまれると結構怖いはずなのに、そこはさすがの恵玲、微塵も気にした様子もなく、大きな黒瞳くろめで風也を見返す。そして不意にちろっと赤い舌を出すと、私たちを置いてそのまま学校のほうに歩き始めてしまった。
 ぽかんと口を空けて彼女の後ろ姿を見つめていると、風也がため息をついて隣に並んだ。

「アイツ今日は一段とムカつくな」
「なんか朝からご機嫌ですよね」
「どうせこれから勝負事が待ってるからだろ」

 呆れた声音に、私は小さく笑う。風也も、恵玲の性格をかなりわかってきている。
 ふと、彼の指先が私の結いあげた髪に触れた。距離の近さに目を丸くして固まる私に、風也はちらりと目を向けて一言。

「――可愛い」

 さらに、視線をそらして、「似合う」と。
 ぼっと火がついたように熱くなった頬を両手でおさえる。すると風也がもう一度こちらに目を向け、突然ぷっと吹き出した。

「え、なに……」
「顔、真っ赤」
「え、や、だってそれは……!」
「ちょっとそこ、いちゃついてないで早く行くよ!」

 恵玲のよく通る声が飛んでくる。わたわたとふたりを交互に見ていると、風也が「行くぞ」と言って私の手を引いた。

Enjoy Club 第2章 第6話『揺らぎ』(2) ( No.392 )
日時: 2019/09/25 22:28
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)

 嫌な予感は、していた。HRで出場種目を決めた、あの日から。

 開会式を終えて自分の応援席に戻ってくると、そこにいたのは隣のクラスの町田美沙だった。彼女も私と同じように、いつもはおろしている真っ直ぐな黒髪を一つに束ねている。その上から青いハチマキが巻かれているのを見て、3組は青組なんだな、つまり風也は青いハチマキをまくんだな、と、これから起きるだろう面倒くさい展開も忘れて呑気のんきに想像していると、こちらに気付いた町田が「あっ」と声をあげてつかつかと歩み寄ってきた。思わず半歩足を引いたが、あからさまに逃げるわけにもいかずその場で踏みとどまる。隣にいた恵玲や津波たちも、ご愁傷さまとでも言いたげな目でこちらを見て同じく立ち止まった。町田の後方では、彼女がいつも一緒にいるクラスメートたちが楽しそうに笑いながら観戦している。笑ってないで、止めてほしい。
 そんなの全く視界に入っていない町田は、私の正面まで来ると、身を乗り出すような勢いで言った。

「出場種目、ちゃんと男女混合リレーにしてくれた!? 後ろから2番目だよね!?」

 すっかり気圧されて何度もうなずく。
 それを見てほっと胸をなでおろした様子の町田は、再びこちらを見て、嬉々とした声でとんでもないことをのたまった。

「じゃあ、言った通り勝負ねっ。勝った方が風也くんと付き合えるの! いいよね!?」
「よくないです!!」

 目を丸くして即否定する。びっくりしすぎて、思ったよりも強い声が出てしまった。町田が大きなつり目を見開いた。

「なんで!? 勝負するって言ったじゃん」
「リレーの勝負はするって言いましたけど、風也を賭けるなんて言ってないのですっ」

 憮然として言い返す。本人のいないところでなんて話をしているんだろうと困り果てていると、ザッと砂をかむ音とともに、3組の担任の先生が困り顔でこちらに近付いてきた。がたいのいい、若い男の先生だ。

「始まって早々どうしたんだ。なにかあったのか?」

 咎める様子はなく穏やかな声で聞いてくれたが、隣のクラスの先生なので私は面識がない。どう反応すればいいかわからず助けを求めるように町田のほうを見ると、その後方――町田の友人たちから実に楽しそうな声があがった。

「川島先生、大丈夫ですよ。ちょ~っと恋愛方面でもめてるだけなんで!」
「ていうかぁ、男の取り合い?」

 とたんに、うっと声を詰まらせる先生。不得手な話題なのだろうか。見ているこっちが心配になる。
 すると、それまで私の左で楽しそうに様子を見ていた恵玲が、可愛らしく小首をかしげた。

「ところで、肝心の風也くんはどこにいったのぉ?」

 なんだかもやもやした気分のまま、彼女に目を向ける。

「さっき飲み物買いに行くって校舎の方に行っちゃいました」
「あ~、それじゃあすぐに帰ってくる……」

 不意に。
 恵玲が顔をしかめて、耳に手を当てた。突然の不可解な行動に、私は目を瞬いて首をかしげる。

「恵玲、どうかし――」
「ごめん、ちょっと、えっとぉー、頭痛いから、保健室行ってくる」
「は!?」

 絶対、嘘だ。

 慌てて付き添おうとする先生を強く遮って、恵玲は一人で校舎のほうに歩いて行ってしまった。まるで怒っているかのような、力強い足取りだった。

 もう、なにがなんだか、とあきらめに近い気持ちで彼女の背中を見送っていると、代わりに見慣れた金髪が視界をよぎった。あっ、と声をあげて、思わず町田と声をそろえて呼び止める。こちらを振り返った風也は状況を見て何かを察したのか、ものすごく逃げたそうな顔をした。首から下がっている青いハチマキが、白い体操着の上でふわりと揺れた。

「なんかめんどくせぇタイミングで来ちまったな……」

 その表情を意外そうな顔で見る先生。と、胸に手を当てキラキラした瞳で見つめる町田。

「今ね、風也くんを賭けて友賀さんと勝負しようって話、してたんだよ!」

 そんな、夢見る少女の顔で言うセリフではない。
 風也は胡乱うろんげに彼女を見て、「帰りてぇ……」と頭を抱えるような声音で呟いた。それを3組の面々が、苦笑を交えつつも存外穏やかな空気で見つめていて、私は自分の厄介な状況を棚に上げて、少しほっとした気持ちでそれを眺めていた。

Re: Enjoy Club 第2章 【9/25最新話更新】 ( No.393 )
日時: 2019/09/26 06:17
名前: 書き述べる (ID: Rts1yFTc)

小説大会コメライ金賞!
おめでとうございます~~!

大会結果にEC載ってるのみて思わず来ましたっっ

そいえば、亜弓のシーンになると一人称視点でしたっけ
亜弓のパートがかなり久しぶりで文章自体にびっくりしました。。(滝汗)

風也が亜弓にド直球にかわいいっていうのも衝撃的でしたが、町田!
いるだけで全部持ってく子。。。

町田他の主要登場人物に比べて出番が少ないので、なのに存在感大きいから魅入ってしまう。。。
そしてホッとします!今日も平和だと。。。

あと恵怜にきた遥声も懐かしいです。。。
ぁぁそういうのがあったなと、感慨に浸ってます。。。

次回更新楽しみです!!

じゃ!!

Re: Enjoy Club 第2章 【9/25最新話更新】 ( No.394 )
日時: 2019/09/29 11:26
名前: 朱雀 ◆Z7bFAH4/cw (ID: /FmWkVBR)

 わぁぁぁ小説大会金賞おめでとうございます-!!!!

 友桃さん、流石ですっ。実は私もひっそり投票してました^^
 やっぱり知っている小説が受賞するのは嬉しいですねぇ。しかもEnjoy Clubこれで何度目……ほんとかっこいいです、尊敬します。

 それと最新話更新お疲れ様です。
 風也の不意打ちの可愛いにやられました。画面の前でめちゃくちゃにやけましたよ笑 こんなストレートに褒めてくれる彼氏がいてあーちゃんが羨ましい><笑
 てか風也は体操着でもめっちゃかっこいいいんだろうなぁと想像してしまいました。青いハチマキに金髪? 最高かよ……
 町田がなかなか強敵(笑)だけどあーちゃん頑張って……!
 体育祭での二人の風也争奪戦、楽しみです^^笑
 
 久々にフラワーな回に癒やされました。笑

Re: Enjoy Club ( No.395 )
日時: 2019/09/29 17:34
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)

>>みなさま

このたび小説大会2019夏の金賞を受賞させていただきました……!!
投票してくださった方、この小説を読んでくださったみなさま、そしてコメントを残して応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。

定期更新とはとうてい言えない状況で、こうして投票してくださる方々がいるのは本当にありがたいです。
私の頭の中ではいまだにあーちゃんたちがわちゃわちゃ動いているので、相変わらず不定期にはなってしまうと思いますが、今後も更新頑張っていきたいと思います。

ていうか実は、もう1回キャラ人気投票をやりたいという野望があるのですが(前回からかなり話動いてるし)、そのためにはもう少し安定して更新してお客様を増やさないとだめですねーがんばります。

また近日更新できる予定なので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


>>書き述べるさん

いつもコメントありがとうございます!
そしてお祝いのお言葉まで、ありがとうございます。
私も金賞のところに載ってるの見たときめちゃくちゃびっくりしました。

そうなんです、あーちゃんだけ主人公特権で一人称視点になるんです笑 へんな小説……笑

風也がどういうふうに「可愛い」を言うかは、すごく悩みました。
今回みたく改まって「可愛い」って直球で言うか、あるいは会った瞬間「可愛いじゃん/似合うじゃん」ぐらい軽く言うかで。
ここに載せた後もひと晩悩んで、次の日も悩んでました笑
結局、状況考えたらこれでたぶん合ってると納得してますが、今までこういうセリフを言わせたことがあまりないので、読者の方とあーちゃんはびっくりしたろうな、と思います笑

書いてくださってる通り、全部持って行った例の町田は、実はものすごい出番が少ないんです!
今回書くにあたって町田を全文検索(笑)かけたら予想以上に少なくて、作者がびっくりしました。
彼女にはこのままメインストーリー無視して突っ走っていってほしいなと思っています(放任)

あ、遥声ってわかってもらえた( *´艸`)
えれさまはえれさまで体育祭そっちのけで独走すると思うので(←)、ぜひまた見に来てくれると嬉しいです。

あらためて、コメントありがとうございました!


>>朱雀さん

いつもコメントありがとうございます!
そしてお祝いのお言葉も……!! お二方のように昔からのお客様にこうして祝ってもらえるなんて、私は果報者です、ほんとに。ありがとうございます。

投票してくださったんですね! うれしいです、ありがとうございます。
金賞は最初に頂いたきり一度も受賞していなかったので、私はすごくびっくりしましたし、久しぶりにまたこれを見れたなぁ、という感覚でした^^

最新話についてですが、
一度くらい言わせておこう、と笑←
もともと、日常の場面のどこかで1回くらい可愛いという趣旨のことを言わせたいなと思っていて、なかなか言ってくれなかったんですけど(言ってないよね。。。)、
今回最新話書きながらポニテバージョンのあーちゃんをノートに落書きしていたらそれが予想以上にめちゃくちゃ可愛くて(というか似合っていて)、これ風也が見たら「かわ……っ!!」てなるじゃんと思って、ここに入れました。
ストレートに褒めてくれる彼氏は私もとてもうらやましいですが笑、たぶん風也ふだんはあまり言ってない気がします笑

風也を褒める朱雀さんが新鮮です!笑
どなたか体育祭バージョンの3人を書いてくれないだろうか……←

町田がライバルの立ち位置なのに全然ライバルになっていませんが笑、2人の闘いご期待(?)ください^^

それでは、コメントありがとうございました!
また是非いらしてください^^

Enjoy Club 第2章 第6話『揺らぎ』(3) ( No.396 )
日時: 2019/10/01 00:58
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)

 そのころ荒木あらぎ恵玲えれは、校庭を脇目もふらずに歩いていた。校舎の方向に向かって歩いてはいるが、実のところ目的地は決まっていない。ただ、他の誰の目にもつかない場所。それもできれば、どれだけ大きい声で叫んでも誰の耳にも届かないような場所に行きたかった。
 向かう先が決まっていないわりに、土を踏むスピードは速く、そして力強い。一歩一歩足を踏みしめるたびに、体の脇で握ったこぶしを勢いよく振っている。今の彼女を友人が見たら、目を丸くして声をかけるのをためらっただろう。それくらい今の恵玲は、張り詰めた雰囲気をまとっていた。

 黒瞳くろめがちな目が、強く前を見据える。

 ――……教室、はダメ。誰かが廊下にいたら聞こえちゃう。校舎の裏……も大きい声だと意外と聞こえちゃうかも

 候補を考えては打ち消す。握るこぶしに、力が入った。

 ふと目線を上にあげる。校舎と青空の、境い目。

 ――……屋上ならもしかして……

 よし、と心の中で気合を入れ、恵玲は歩くスピードをさらに速めた。




 先刻。頭の中に“遥声ヒア”が響いたのは、突然だった。
 あまりに突然だったので、親友と話している最中だったにもかかわらず会話を止めて頭の中の声に意識を向けてしまった。そんな行動、こちらの事情を何も知らない人から見たら不審な行動にしか見えないのはわかっているが、驚いて声をあげなかっただけでも褒めてほしい。

 “遥声”が飛んでくるなんて、本当に稀なことだ。恵玲自身は、その場の感情に任せて使ってしまうこともあるが、他のメンバーはほぼ使わないと言ってもいいくらい“遥声”を使わない。使う必要がない、と言った方がいいかもしれない。その場にいない能力者仲間と、電話でもメールでもなく、あえて声を飛ばして連絡を取らねばならないことなどそう滅多にないのだ。
 だから恵玲は、それが飛んできたというだけで心底驚いた。そしてさらに、その声が記憶違いでなければ隣のグループである月下白狼のメンバーのものであることに、二重で驚いた。しかも、その内容が実に半端で。

「“荒木、聞こえるか”、なんて、聞こえてなかったら返事できないじゃん。ていうか用件はなんなの、一体」

 苛立ちに独りごちる。
 とにかく、“遥声”が届いていることを答えてやらねばならないが、叫ぶ場所がない。
 ――と、そこで。

 はたと、恵玲はその場に立ち止まった。気づくと校舎の入り口までたどり着いていたが、そんなことはどうでもいい。もっと重要なことに気が付いてしまったのだ。

 ――……どうしよう

 口元に手をやり、ぎゅっと目をつむる。先ほど飛んできた声は男性のもので、どこかかすれたように聞こえる声だった。たしかに聞き覚えがある。先日、影晴の屋敷で月下白狼のメンバーと対面したときにいた2人のうち、リーダーではないほうの声だ。どことなく影晴への態度が生意気だった彼。そこまでは覚えている。覚えているが、

 肝心の「顔」が、思い出せなかった。

 “遥声”は、相手の顔を思い浮かべて叫ばねば効力はない。しかし、ぼんやりとした輪郭くらいしか思い出せない。
 恵玲は早々に思い出すのをあきらめて、近くにある花壇に腰かけた。伏せた額に手をあてる。
 “遥声”を返せない苛立ちと、なぜ月下白狼の彼から“遥声”が飛んできたのかという疑問とで混乱する頭をゆっくりと静める。そうすると、だんだん今自分がすべきことが、ふわりと浮かんできた。

「ウィルくん……いるかな」

 頼りになる彼と連絡を取ろうと顔をあげるのと同時に、人の気配がして視界にさっと影がかかる。無言で上を見上げると、亜弓が焦った顔でこちらを見下ろしていた。

「大丈夫ですか!? もしかして、本当に具合悪かったんですか!?」

 仮病だとわかってるような顔をしていたくせに、結局追いかけてきたのだろうか。
 恵玲は彼女の質問には答えず、身軽な動作で立ち上がった。親友のほうを振り返って口端を上げる。

「ちょうどよかった。あたし早退するから、先生に言っておいて」

 えっ、と顔をしかめる亜弓。何か言い返してくる前に、恵玲は言葉を連ねた。

「さっきの、ほんとに風也くん賭けるの?」
「賭けるわけないのです!!」

 間髪おかずに全力で否定される。

「なぁんだ、つまんない」

 そう言って恵玲は、何か言いたげな顔で見つめてくる亜弓にひらひらと手を振り、迷いのない足取りで校舎を後にした。取り残された亜弓は、不服そうに親友の後ろ姿を見つめていた。

Re: Enjoy Club 第2章 【10/1最新話更新】 ( No.397 )
日時: 2019/10/05 16:35
名前: 柞原 幸 (ID: Ytr7tgpe)

お祝いコメント、遅くなってごめんなさい(・・;)
コメライ金賞受賞おめでとうございます!
もう本当に凄い経歴ですね…!バリバリ尊敬してます╰(*´︶`*)╯
友桃さんの書く文章は丁寧で、正確なので本物の単行本読んでる気持ちになっちゃいます。
これからも応援してます!!頑張ってください!


あ、最近気づいたんですが、









あーちゃんが可愛くて鼻血出そうです笑笑((変態

Re: Enjoy Club ( No.398 )
日時: 2019/10/06 14:29
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)


>柞原 幸さん

コメントありがとうございます!
お名前見たときとてもうれしかったです( *´艸`)

お祝いのお言葉まで、ありがとうございます!
幸さん(と呼んでいいのかな…?)が投票してくださったおかげです!
以前からお世話になっている読者様はもちろん、新しい読者様にも投票してもらえるっていうのは本当にうれしいし、心強いです。

あーちゃんはたまに熱烈なファンが付く子なんですよね……!笑
コメント欄で一番(いい意味で)荒れるのはあーちゃんに対するコメントな気がします笑
主人公のあーちゃん推してくれたら筆者としてもとてもうれしいので、ぜひ応援してやってくださいませ(*´▽`*)

それではあらためてコメントありがとうございました!
ぜひまたいらしてくださいv

Enjoy Club 第2章 第6話『揺らぎ』(4) ( No.399 )
日時: 2019/10/14 11:36
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)

 屋上へ続く重たい扉を開けたとたん、乾いた風が金糸を揺らした。視界を覆ったそれを鬱陶しげに耳にかけ、かわりに襲ってきた容赦ない日差しに顔をしかめる。そのまま視線を落とすと、その先には見慣れたコンクリートの地面と、黒い、人影。はっとして風也が目を上げた先には、薄手のロングコートを着た長身の青年がわずかに目を見張ってこちらを凝視していた。
 コートの裾がはためいているのを見て風也は思わず空を見上げる。まっさらな青空から降り注ぐ日差しは十二分に熱を含んでいて、手でひさしを作っていても頬を汗が伝うくらいだ。なんだか前にも同じようなことを思った気がするなと心の中で苦笑しながら、風也はゆっくりと視線を青年に戻した。予想外の先客は、初めてこの場所であった時と同じように、ワインを片手にひとり佇んでいた。

「すげぇ久しぶりだな。つーかお前それ暑くねぇの?」

 苦笑交じりに青年――有希白波に声をかけると、彼はわずかに目を見張ったまま、どこか宙に浮いたような声音で呟いた。

「……覚えているのか」

 予想外の返答に眉をひそめる風也。

「覚えてるって何を……。お前のことだったらそんな暑い格好してワイン持ってる中学生、そうそう忘れねぇよ」

 言いながら、開けっ放しだった扉を閉める。重い金属が大きな音を立てると、それまでどこか呆けた様子だった白波は我に返ったように目を瞬いた。

 それっきり黙ってしまった白波を問い詰める気も起きず、風也はゆったりとした足取りでフェンスのほうへ向かった。数メートル離れた場所から白波の視線を感じるが、とくに何も言ってくるでもない。風也も何も言わずに左手でフェンスを握り外を見下ろすと、体育祭真っ最中の校庭は、いつになく人と熱気と砂ぼこりでにぎわっていた。
 まだ自分が出る競技まで時間がありそうだ。首に下げた青いハチマキを手でおさえつつ眼下の校庭を右から左に流し見る。ほとんどが豆粒のように見える中、見知った顔は背格好でだいたい見当がつく。
 フェンス越しに眼下を見下ろしたまま、風也はおもむろに右手に声を投げた。

「何か用があってここに来てんの」

 しばらくの沈黙の後、低い声が短く告げた。

「誰も来ない場所に……」
「あぁ、そういや前もそんなこと言ってたな」

 ようやく視線を彼に向ける。はっきりとこちらを見ているその瞳は、どこかくらく、おぼつかない。まるで特別な意思もなくこの場に立っているように見えるのに、なぜかその目は明確にこちらに向けられていて、不思議な奴だと風也は目を細めた。そのままフェンスに背を向けてもたれかかると、さびついた甲高い音があたりに響いた。

「でもここ、オレ結構来るぜ。昼休みだと亜弓とか他のやつも来るし。まぁ今日は体育祭だから……」

 風也はふと思いあたって言葉を止めた。

「あぁ、体育祭やってるから今なら誰も来ないと思ったのか」

 白波は何も言わない。じっとその場に佇んだままの彼を、時折ふく風だけが軽やかに撫でていく。
 彼から視線を外した風也は、フェンスにもたれかかったまま地面に胡坐をかき、ゆっくりと目を閉じた。静かな空間で目を閉じると、風だけが色濃く感じられて、気持ちよかった。

「悪ィけどオレ30分くらい寝てから下戻るから、それまで――」
「いや、もう用は済んだから、いい」

 「え?」と問い返すより早く、
 一段と強い風が、辺りに吹き荒れた。驚いて目を開けようとするが、風にあおられた金髪が視界を覆ってうまく開けられない。髪を抑える手の甲に、頬に、体に吹き付ける、芯の通った――風。

 ――まただ、と風也は思った。初めてここで会った時と、同じだと。

 風がやんで目を上げると、やはり白波の姿は忽然となくなっていた。狐に化かされたような気持を味わいながら、しかし風也は、肌に残る風の感触に、言いようのない違和感を感じていた――