コメディ・ライト小説(新)
- *E・Cラジオ* NO.10 風也&功 ( No.405 )
- 日時: 2019/11/02 18:02
- 名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: U7ARsfaj)
風也「功、ここ来るの初めてじゃね?」
功「そうだな。こういうとこ来るのは小学生の時の放送委員以来だな」
風也「あぁ、言われてみればオレもダチについてきて放送室だけ入ったことあるかも」
功「ん。懐かしいけど、これ、どうやって始めるんだろうな」
風也「……自己紹介? ちがうか、挨拶……?」
功「今までどうしてたんだ……?」
風也「恵玲が仕切ってた」
功「あぁ、あのBBQ来てた子か」
風也「うん、あの凶暴な奴」
功「凶暴なのかよ」
風也「凶暴だけど、待ってやべぇ、全然ラジオ始まんねぇ」
功「有衣とかこういうの得意そうだな」
風也「うん」
功「えっとじゃあ、第10回E・Cラジオは、下橋のリーダーの風也と、サブリーダーの芝崎でお送りします。よろしくお願いします。……で、いいか?」
風也「うん、サンキュ。……名字だけでわかる人少なそう」
功「あ、芝崎功です。漢字変換が有名人の漢字になるな」
風也「漢字変換?」
功「いや、なんでもない。それよりそこにあるの、読むやつ?」
風也「あぁ、うん、お便り。んーと、じゃあ、これで」
功「風也読んで」
風也「え。……“下橋ファンさん”から、“下橋のトップ5は美男美女が揃っていて恋愛関係ドロドロしてそうですが、そのへんどうなんですか?”」
功「ドロドロ、はたぶんしてないような気が……」
風也「とりあえず夜ゑと伸次は別枠」
功「そうだな。あそこも付き合ってるわけじゃないけど長いよな」
風也「付き合ってないの、伸次がもたもたしてるからだろ、絶対……」
功「ん。夜ゑから告白なんてありえなそうだし」
風也「うわー、ぜってぇ無い。ユウのがそのへん言いそう」
功「お前ん時は?」
風也「え?」
功「有衣と付き合うとき」
風也「……んー、ユウから……?」
功「だろうな」
風也「革命誘ってくるときも単刀直入な感じだったけど、恋愛もそうだった気がする……」
功「うわ、革命懐かしいな。たしかに有衣からの誘い、オブラートで濁したりがゼロだったな」
風也「オレあんとき、アイツの顔と名前は知ってたけどどういう奴かまでは知らなかったから、急にトップをひきずり下ろすとか聞いてすげぇびびった記憶ある。コイツ、やべぇ奴だなって」
功「ははっ、まぁ革命企てた有衣と伸次と夜ゑがヤバいやつらなのは間違いない」
風也「それに乗る功もとんでもねぇけどな」
功「いや、俺はおもしれぇのが出てきたなっていうのと、すさんだメンツから離れられるかもしれないっていうのと、両方だったからな。……それより、昔話してるとたぶんラジオ終わんねぇぞ」
風也「あぁ、たしかに」
功「じゃあ、お便りの回答は、たぶんドロドロしてませんってことで」
風也「……たぶん?」
功「じゃあ、そろそろ帰るかー」
風也「次は伸次も連れてこようぜー」
バタン……(←ドアが閉まる音)
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風也と功の会話は穏やかだった……