コメディ・ライト小説(新)

Re: 満月ウサギとクール男子~短編~ ( No.2 )
日時: 2017/11/08 15:37
名前: 雪原みっきい (ID: 9Urj1l4Z)

第一章 山形県川西町
利月が
「死ぬ!」
と思った瞬間ふわっと体が浮き、尻餅をつくことなく、雑木林にトンっと降り立った。利月はこの場所を知らなかった。
そして―
「もう!ここどこよー!」
今に至った。
「月が遠い・・・」
それもそのはず、ここは月から遠く離れた「地球」なのだから。利月は忘れているようだが、実は、ここは利月が二歳のころ、よく来ていたところなのだ。利月は元は地球人だったのだが、ひょんなことで月人になってしまったのだ。だから、利月がこの雑木林を知らないのも、無理はないのだ。ひょんなこと、はまたあとで話そう。さて、ここはどこでしょう。日本?それとも違う国?答えは日本列島の山形県川西町の、とある雑木林である。正確に言えば、大塚地区の雑木林だ。
「どうしよう・・・ねぇ、どうしたらいいのー!?」
と、利月が叫んだ時だった。カサっ、カサっと何者かの歩く音が聞こえてきた。それも、その足音は、だんだん利月の方へと近づいてくる。
「だっ、誰っ!?」
おびえる利月のことは、知らぬかのように、足音は大きく、速くなっていく。恐怖感で心が押しつぶされそうな利月の前に現れたのは―――――――――――
クール系のイケメンだった。利月の恐怖感は驚きへと変わっていく。