コメディ・ライト小説(新)

Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった ( No.128 )
日時: 2020/05/26 15:58
名前: 美奈 (ID: 50PasCpc)

第76話
「どうした?!城田に何かされた?!」

俺は思わず華音様に駆け寄る。

「きょ、京汰くん!んーん違うのっ、告白タイムやるからホールに早く来なって城田くんに言われたんだけど、何となく気が向かなくて、屋上に行こうとしたら城田くんついてきて...」

「それは立派なストーカーだね、後で俺殴っとくわ」

<テニスバカめ...>

悠馬も怒ってるやん。

殴らなくていいから別に!!と慌てて制する華音様は、動きを止めた。

「やまっ...皆川先輩!なぜここに?!」

華音様の頬がほんのりと紅潮しているのは、屋上までの階段を上ってきたから?
それとも...皆川先輩を見つけたから?

「あ、華音ちゃん!」

皆川先輩は満面の笑みを向け、軽く手を振る。
こんなん同じ場にいたら俺の立ち位置1ミリもないやん。

華音様は歩いて皆川先輩に近づき、「試合お疲れ様でした!あのシュートすごい良かったです!」「ありがとう、華音ちゃんも次の試合出れるといいね!」などと楽しそうに話している。...悔しいが、この美男美女はとてもものすごく素晴らしいくらいに画になる。神話とかに出てきそう。


しっかし、悠馬の顔がさっきから少しずつ険しくなってきている。
え、実は四角関係だからとかそういうこと?でも悠馬諦めてくれたんじゃなくて?てか本当に顔怖すぎない?!