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コメディ・ライト小説(新)
- Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった ( No.151 )
- 日時: 2020/09/13 13:26
- 名前: 美奈 (ID: yl9aoDza)
第4章 後日譚
第94話
・・・・・・・・・
無事に妖退治を終えた僕たちは、ごくごく平和に帰宅した。
「はぁぁぁっ、緊張したぁぁあ焦ったぁぁぁあ」
玄関に入るなり、京汰は盛大に息を吐く。
確かにこの人頑張ったのは認めるけど、それ以上に説教しなきゃいけない点が多いんだよねぇ。
『京汰。手を洗ったらリビングに来なさい』
「な、何だよ親みたいな言い方して!」
ブツブツ言いながらも、素直に従う京汰くんは、やっぱり良い人間ではある。
『京汰くん。本日はお疲れさまでした』
「お、おう、お疲れ」
『しかしですね、ちょっと注意しなきゃいけないことがあります』
「はぁ」
『なぜ皆川先輩を妖と見抜けなかったわけ?!』
「え、そ、それは...!ってか悠馬はいつから分かってたの?!」
『昨日体育館で見た時からだよ。あまりに人間離れしてるんだもん、おかしいなぁって思わない?』
京汰はふるふると首を左右に振る。
「思わないよ...あんなイケメンもいるんだな、としか...」
『バカっ!人間離れしてるな、と思ったら、ほんとに人間なのか疑いなさい!それに華音様に僕が視えてたことにも気づかないなんて...クラスのカフェで装飾が取れた時に分かんなかった?!普通天井付近の装飾が取れたなら天井見るじゃん、なのにその下にいる僕の方に目線向けてたよね?!』
詳しくは第66話を参照されたい。
「一瞬それ思ったけどきっと違うって...」
『一瞬でも思ったなら、まずは勘に従えええええええっっ!!!君の直感は普通の人間とは違うから!だから従って間違いはないから!そういう小さな気付きが世界を救うのね?!そしてそういう小さな見逃しとか綻びが世界を破滅させるのね?!』
もう止まらん。こんな鈍すぎるおバカを放っておくことはならん。
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