コメディ・ライト小説(新)

Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった(新章開始) ( No.154 )
日時: 2020/09/17 12:32
名前: 美奈 (ID: AwgGnLCM)

第95話
・・・・・・・・・
帰宅するなり、悠馬はお説教モードだ。
いつも以上に饒舌じょうぜつでスルーしたいのだけれど、今回ばかりは俺の力不足も認めなければならない。

「すみません...」

『それに!』

「ま、まだありますか...」

『あるよばかもーーーーーん!!!何なんだあの術は!!どの術誌にも載ってない新種の技を、あの超危険な局面で急に繰り出すし、失敗したら京汰も死んでたよ?!』

あーあれか...。
だって呪が分かんなかったんだもん。火事場のばか力の要領でうまくいくんじゃないかと...。
でも悠馬の言う通りで、あれ失敗したら確実に死んでた。悠馬の繰り出す業火と皆川先輩の妖力をもろに浴びてたはずだ。

『もはやあそこで新技出せるのはバカ通り越して天才だけど、でもほんっと危ないから!まずは基本を勉強して、お願いだから!あんなんされたら僕も守りきれない!責任持てない!無理!』

褒めてんだか貶してんだか...。
相変わらず何か憎たらしいけど、今回は謝るしかありません。
悠馬がいなければ、俺と華音様はほぼ確実に死んでたから。
そこは本気で感謝してます。ありがとう。

「申し訳ございませんでしたっ!出直しますっ!」