コメディ・ライト小説(新)

Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった ( No.50 )
日時: 2015/02/06 16:14
名前: 美奈 (ID: 9ihy0/Vy)

第26話
しばしの沈黙が続く。

〈…ん?〉

僕は異変を感じた。
友達からルーズリーフをもらい、それに必死で何か書いている京汰…。
一体、何を書いて…

〈や、やっ、やめてっ!!物騒な真似はよしなさい京汰っ!悠馬ママのいう事をちゃんと聞いてっ〉

(どこのどいつが"ママ"だてめぇこの野郎…!!)

ルーズリーフに呪符をしたためていた彼。
…すごい、現代的だと、こんな所で感心してしまう。
安倍晴明様、賀茂忠行様。
平安時代からアナタ方が中心となって広まった陰陽道。
平成に入ると、呪符の書き方までラフになったようです……。

Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった ( No.51 )
日時: 2015/02/09 22:00
名前: 美奈 (ID: /dHAoPqW)

第27話
僕は頑張って、ルーズリーフ製の呪符に対抗した。京汰は本気でビビる僕に、真顔で呪符を突きつけようとする。
ご主人。アナタ、やっぱ息子の育て方間違えたでしょ。きっと多分恐らく絶対確実に、間違えたよね。
でもルーズリーフ製だとやはりうまく行かないのか、呪符を僕に押し付けようとする京汰も少し苦しそうに見えた。
この光景をみれば、安倍晴明さまも賀茂忠行さまも、当たり前だ、と口を揃えただろうけど。
…と僕が油断していると。

「くっそふざけやがってこの野郎!!!消すぞぉぉっっ」

京汰がいきなり立ち上がって、隣の男子に一発拳を入れた。
男子生徒は、ええっ、えっ、と、痛みや怒りも忘れて戸惑うしかないようだった…。