コメディ・ライト小説(新)
- Re: 晴れでも傘が必要になることがあります。【コメント募集中】 ( No.25 )
- 日時: 2018/06/16 18:08
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://書き方を忘れてる自分がいる←
「蕾ー! おはよう、今日は早いんだね」
いつもなら咲の方が早いよね?と確認しながら私の横に並んでくるのは陽向ちゃんだ。
……昨日は私の前を歩いてた陽向ちゃんが今は私の横にいる。
もしもこのあとにあの事故があって、星がいなくなっちゃうんだとしたら……。
あれやこれやと考えている私の耳に陽向ちゃんの声は入らない。
「……これ、急いで家出てきたから髪の毛梳かしてないでしょ」
髪の毛に触れられて、ようやく我に返った。
そういえば昨日は楓に髪の毛のことを指摘されたんだっけ。
「あ、えっと……」
私に有無を言わせず、陽向ちゃんはポーチの中から櫛とスプレーを取り出した。
もしかしてポーチを持ってないのって私だけなのかな……ポーチ持ってる=女子力高い、だと思ってたけど──。
ポーチ持ってない=女子力低すぎ、なのかな。
スルスルと髪の毛を梳かされる。
「うん、これならOKかな」
自分の髪の毛からふんわりといい香りがした。
「いい匂いでしょ?」
これなら学校でみんなから注目されちゃうかもよ、と陽向ちゃんはいたずらっぽく笑った。
「ありがとう!」
そう言ってから私は駆け足で学校へと向かった。
○
そっか、ここら辺で楓に会ったけど今はまだ時間早いからいないのか。
靴を履き替えて、のんびりと教室に向かう。……まだ星の姿は見当たらない。
「まだ……いるよね」
もし星の姿を見ることができたら、私はどう反応するんだろう。
今までなら考えたこともない、星がいなくなってしまうかもしれないという恐怖。それを目の前にして私は改めて考え直してみた。
「おはよーさん」
楓だ。 変に振る舞うと案外鋭いから平然を装おう。
「おはよ」
「……ん、なんかシャンプー変えた? すごくいい匂いする」
「そう、かな? 陽向ちゃんが髪の毛にトリートメントつけてくれたから……」
「そっか」
おっとり笑う楓。
ふんわりとし包み込んでくれそうで、優しい。
男子の中でも何人か、楓のことを意識してる奴だっていると思う。
「今日、桐生とデートの日?」
「へ!?」
急に星の名前を出されて動揺した。
……これじゃ絶対怪しまれる。
「ま、まぁ」
「なるほど、だから今日は蕾なんだか恋する乙女って感じがしてたんだね~」
勘違い、は勘違いだけど違う捉え方をされたらしい。
「あ、ほら。 噂をすれば……」
楓の向いている方に私も視線を合わせる……とそこには確かに星がいた。
私はいても立ってもいられず、星に駆け寄った──。
.*・゚
お久しぶりです((
すっかり間が空いてしまいましたが、更新再開していきます( ᐛ )و
よろしくお願いしますm(*_ _)m
byてるてる522