コメディ・ライト小説(新)
- Re: 透明なもの。【感想募集中(´○`)/】 ( No.18 )
- 日時: 2018/06/01 23:10
- 名前: sara (ID: xStpW3P0)
こんにちは、saraです。
みなさんお久しぶりです。
最近運動会やらスポーツテストやら色々ありました。
中学生最後の運動会が終わりました。
運動会とか、体育祭は男子がカッコよくみえます笑
それが終われば元に戻りますけどね笑
まぁ、そこから始まる恋もありますしね。
その話はまた次回にしますね(・∀・)/
じゃ、本編いきましょーか。
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前回のあらすじ
自分の勘違いに気付き涙を流すはると、それを見ておどおどするはじめ。
そんな恋に急展開!
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勘違いだった……
なに浮かれちゃってんの、はずかしいし。
そんな私の前に涙でにじんだ世界が広がる。
私は涙をさっと拭った。
「拾ってくれてありがとう、私気づいてなかったみたい」
揉み消すように笑顔を作って手紙を受けとる。
泣いたことなんて、なかったことにしたい。
少し間が空いて、
「ううん」
とはじめがこたえた。
「なんかごめん」
はじめが下を向いている。
あぁ、もう消せない。
あのときみたいだ。
「ううん、大丈夫。トラウマ思い出しただけ」
うそつき。
「……ほんと?」
はじめが顔をあげてこっちを見る。
背中日差しがあつい。
「うん……」
そのまま会話が止まってしまった。
涼……。
前みたいに助けに来てよ。
ブランコを揺らす。
「俺さ」
ブランコをこいでいるはじめ。
「うん」
「はるが何で泣いたか知んないけど」
「うん」
「辛くなったら一人で抱え込むなよ?」
「え?別にへーきだよ」
はじめはこいでいたブランコの速度ををゆっくりと落としていく。
「ほんとうに?」
「…………」
「なー、俺たち気合うし、いつでも言って。気の会う仲間、大事でしょ?」
そうだ。
忘れちゃだめだ。
楓もユリもいる。
大丈夫、大丈夫。
「うん!」
ブランコを止めたはじめは立ち上がった。
「行こ」
はじめが私のこと好きじゃなくても。きっと。大丈夫。
私はユリと楓の顔を思い浮かべる。
まだ好きになったばっか。まだまだチャンスはある。
二人はきっと、そう言ってくれる。
「うん!」
私は立ち上がった。
日差しが眩しい、晴れた春だった。
◇
「あれ?はじめっていえこっち?」
「うん、はるも?」
「案外近いんだね、いつも会わないのに」
それから普通に会話が進んだ。
歩きながらはじめが左を指差す。
「俺こっちの道」
「あ、私も」
「私こっち」
「あれ、俺も」
「俺家ここ」
はじめが指指したのは大きな白い家。バランスよく草木が配置されていて、花がたくさん咲いていた。
「私後ろのマンションだよ」
はじめの家の道を一本挟んだ後ろのマンション。
三階に住んでいる。
「俺たち家近いね」
「だね、びっくりした」
二人で笑う。
「あれ?はるとはじめだ。」
少し低めで、でものんびりしたその声は涼だ。
「あ、涼!おーい」
はじめが大きく手をふる。
わ……かわいい。
涼は茶色くてサラサラの髪をわしゃわしゃと無造作に直しながらこっちに歩いてきた。
涼は私達二人を交互に指差しながら
「なになに、二人付き合ってんの?」
と言ってニヤッと笑った。
「ちげーわ」
はじめは笑って言いつつ軽くこぶしをつくり涼の体に弱くあてた。
出たよ、コイツのこーゆーとこ。
パッと見穏やか系イケメンに見える。
なのにS。
なんだよ、とか考えときながら私は涼が好きだった。確かに好きだったのだ。
私は急に制服のそでを引っ張られて、涼の方にひきよせられた。
「ならよかった。コイツは俺のだぞ?邪魔すんな」
「え?」
私とはじめの声が重なった。
一体、何が起こっているの?