コメディ・ライト小説(新)

Re: 透明なもの。【感想募集中(´○`)/】 ( No.21 )
日時: 2018/08/19 21:59
名前: sara (ID: f4.sojV4)

こんにちは、saraです。
今回から第一章に入ります。
はるたちの恋が本格的に(?)動き始めます!
あと、一章終わるごとに番外編作りますのでお楽しみに。
じゃあ、いきましょう!

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第一章 こっち見ててほしいんだ。

「え?」

涼の口から飛び出たこの言葉はなんだ。
『こいつは俺の』?ん?

はじめが早口で、
「待った、それってどういう意味?」
とこらえきれずに言った。

「何?意味ってそのままだけど」
「そのままって?」

「俺の彼女」

「はぁ?!」
叫んだのは私だ。
なんで?違うし、告白も何もないし、特に何もないし、もう好きじゃないし、なにより……

「……涼は私ふったじゃん」

私は、はじめが驚いているのを目の端でとらえながら静かに言った。
はじめはますます驚いて、口が開いたままだ。
涼は長くため息をついた。
「はる、手紙よんだか?」
「手紙って……もしかして下駄箱に入れた?」
私はポケットの中の手紙を取り出す。

「家で読んで。俺眠いし帰るわ。じゃ、また明日ー」
さらーっと帰っていく涼。
すっからかん状態のはじめ。
はじめはおそるおそる
「……はるって付き合ってたの?」
ときいてきた。
「昔はね」
私ははじめの顔を見れなかった。
好きな人の前で、元カレのことなんて話したくない。

「そーなんだ……」
ほら、また気まずくなった。
「私も帰るね。また明日」
くるりと振り返って家へと急ぐ。
なんとなく、カレーが食べたかった。