コメディ・ライト小説(新)
- Re: 透明なもの。【感想募集中(´○`)/】 ( No.29 )
- 日時: 2018/06/15 22:20
- 名前: sara (ID: xStpW3P0)
こんにちは、saraです。
いよいよあのいまいましいテストが近づいています……そして、サッカーを見るのが好きな私に追い討ちをかけるようにワールドカップがテスト期間にかぶっているんですよ…………!
開催がロシアなので時差で夜ふかしないと生で見れないし……。
それで、クラスのサッカー部男子たちとサッカー語りつつ女子と勉強がんばる日々です笑
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前回のあらすじ
愛ちゃん、はじめ、本の出版社……リアルが忙しくストレスがたまっていくはる。やっと涼からの手紙を開き……
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…………はぁ。
涼からの手紙を手に取りため息をついた。
なんだろうと思っていながらなぜか怖く、ずっと開けてなかった……。しかも忘れてた……
ひらくか。
白い封筒を開いた。
中から半分に折られている紙を取り出す。
ドキドキ、でも少しワクワク。
ファンタジー映画の、日常が非日常へと変わっていくような、この気持ち。ドキドキしながら、私は紙を開いた。
山本はるへ
突然ごめん。
入学してからあまり話さなかった。
はるさ、多分気まずくて、俺のこと避けてたよね。
ちょっと傷ついた、なんて笑
お前はアホだから勘違いしてるっぽいけど、俺はお前と別れたいとは思ってなかった。
自然に話すの少なくなったし、何となくで終わったよな、俺たち。
だから、やり直そう。
なんか、俺の中では、受験終わったらちょくちょく会ったりするつもりだったんだけど、勘違いさせてごめん。
避けられたくなかったから、手紙にしたわ。
じゃ、返事はまたこんど。
封筒にはもうひとつ小さなメモが入っていて、涼のLINEのIDが書いてあった。
一通り読み終えたときには、今まで手紙を忘れかけていたことを謝りたい気分だった。
ふられたと思ってた。
なんだろう、今までつけていた重りが急にとれたように、スッキリした。
さぁ、あとはこれを断るしかない。
でも気まずくなって、友達として話せなくなるのもつらい。
もう少し、仲良くなったあとにしよう。
私は涼のLINEを追加してから立ち上がった。
これから落ち着いていろんな問題を解決していかなくちゃ。
ピロリンピロリン、と向こうの方でお風呂がわいた音がした。
お風呂に入ろう。めんどくさいし、お風呂に入っている間は全部忘れよう。
そう思った。
私はお風呂に入った。
新しいことがはじまるとは知らずに。