コメディ・ライト小説(新)
- Re: 透明なもの。【感想募集中(´○`)/】 ( No.32 )
- 日時: 2018/06/20 23:21
- 名前: sara (ID: xStpW3P0)
こんにちは、saraです。
皆さんのまわりには、どのような女性や男性がいますか?
わたしのまわりはいつもガヤガヤ、わちゃわちゃしています笑
授業中に絵しりとりしたり、先生のマネしたりしてるのは内緒で……笑
中学最後なのでまだまだ楽しみます!
はい、本編どーぞ![ひょっこりはん……?笑]
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前回のあらすじ
ストレスのたまっているはるは涼からの手紙を読み、スッキリしたような気持ちに。
しかし、近づいてくるクラスマッチがみんなの恋をうごかします!
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「はる?」
はじめの声がして、眠りから覚めた。
「あっ、はいっ」
半分寝かけていたところを、はじめに起こしてもらったようだ。
「ごめんごめん、ちょっと寝不足で」
私は目をこすった。
「大丈夫?」
とはじめは言い、声をひそめて
「作家の仕事?」
ときいてきた。
私が人に聞かれたくないのをわかってくれていたの?!教えてないのに。わ、すごい。
素直に感心し、小さくうなずいた。そして私は同じように声をひそめて
「昨日原稿かきおえたとこ」
といった。
はじめはそっか、と呟き、シャーペンでペン回しをし始めた。
「来週小テストもあるし、クラスマッチも近いから無理しないでよ?」
「もちろん。クラスマッチ楽しみだなぁー」
◇
私達の高校は、体育祭はないが、クラスマッチといって、クラス同士で戦う、それはそれは青春ぽくて楽しい行事がある。
毎年6月末に開かれ、優勝クラスは一年間購買のパンが安くなるという割引権利をもらうことができる。
なにより、歴代の先輩たちは、このクラスマッチで毎年必ず2~3組のカップルをうんでいる。
「だからこれは女子の戦いでもあるってことね」
昼休み、楓は腕組みをしていった。
「ユリは彼氏できそう」
私は自信を持っていった。
「そうかなぁ~……」
とユリはどこか嬉しそうに言った。
「でもユリ、2年の先輩に狙われてるんでしょ?」
楓は言った。
「いや、なんか、遊ばれてる気がする」
ユリは下を向いた。
この年になるとそういう人増えるからなぁ……。
そんなことを考えていると、背後にゾワッと、何かの気配を感じた。
ひっ!
あわててくるりと後ろを見ると、
「何話してたのー??」
と愛ちゃんが笑顔できいてきた。
うわっ。ちょっと怖いな……
「クラスマッチだよ」
と楓がめんどくさそうに言った。
「なんかさいきん楓塩対応だよねぇ~」
愛ちゃんは細い目になった。
「まじ塩」
ハハ、とひきつりぎみに楓は笑った。
「まぁいいやー、愛、これからはじめんたちと音楽室でお弁当なんだー、じゃあねー!」
愛ちゃんはドアのほうにスキップで向かった。と思いきや、あっ、といってすぐ戻ってきた。
そして私達3人を見回して、
「そうそう、愛ー、はじめん狙ってるから、みんなとんないでねー、よろしくー」
と言った。
私達は愛ちゃんが教室を出るまで何も言わなかったし、動かなかった。
でも、愛ちゃんがドアを閉めたとたんに小声で、
「ヤバいヤバいヤバいヤバい」
「謎の宣戦布告じゃん」
「怖すぎでしょ」
と、頭をくっつけあって相談した。
私は炎でもえあがっていた。
なんとなく愛ちゃんははじめのこと気にしてんのかなーとは思ってたけど……。
なに『はじめん』って?!
なぜいっしょにお弁当?!
やっばい、私はやっぱり無理だあの人。
私は愛ちゃんのことを好きになるのをあきらめた。
- Re: 透明なもの。【感想募集中(´○`)/】 ( No.33 )
- 日時: 2018/06/21 23:28
- 名前: sara (ID: xStpW3P0)
こんにちは、saraです。
教室って、青春だなぁーって思いません?黒板とか、学校ならではの木と鉄の椅子と机とか……放課後の、誰もいない教室に呼び出されるとか!いいなぁー。と思っていたら、そんな感じの夢を見ました笑
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前回のあらすじ
愛に宣戦布告され、燃え上がり、焦るはる。クラスマッチに向けての準備が進んでいきます。
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「よし、はるをかわいくしよう」
楓とユリはなぜこの結論にたどり着いたんだろう。
放課後。私は二人に髪をいじくられながら思った。
愛ちゃんに対抗するのは大変だからと、私にいろいろレクチャーしてくれるらしい。
「はいできた!編み混みとゆる巻きを組み合わせました~」
ユリが得意気になって言った。
私は鏡をみておぉ~、と感嘆した。
これかわいいなぁー。
全体がゆるく巻かれていて、両サイドは編み混みにされている。自分の髪だとは思えないなぁ……と自分の髪を見ていると、
「次はメイク!いくよ!」
と楓がスッと現れた。
楓はメイクを手際よく教えてくれて、一緒にマスカラを塗ったり、リップを塗ったりして、30分もすれば仕上がった。
最後に服をえらんでもらって着替えた。
だいぶあか抜けたかな。
鏡を見て自分でもわかるほど変わっていた。
髪はいつも自然なうち巻きだからアイロンもあまり使わなかったし、メイクも普段とはちがかった。
服だって好みとは違う感じだったけれど、
「似合う似合う」
と二人が言うのできてしまった。
でもいざきてみるとだいぶよくなったと思った。
「テーマは春のデート!お花見してそうだなぁ!」
ユリは嬉しそうに言った。
「よし、じゃあテーマは夏デートで行こう!」
「え、またぁ?」
「まだまだいくよぉ!」
今日は長くなりそうだ。
~はじめ~
なんとなく。
愛の視線を感じることが増えてきた。
涼は、
「だまされてんな」
とかいって笑うけど、そんなことないし!
かわいいし、元気だし、普通にいいと思うんだけどな。
俺は素晴らしく頭が良い訳ではないけど、少し位は気があるんじゃないかと思う。
俺はよくわかんないけど普通にいいとは思うのに。
涼は何が怪しいのだろう。
- Re: 透明なもの。【感想募集中(´○`)/】 ( No.34 )
- 日時: 2019/03/09 08:59
- 名前: sara (ID: f4.sojV4)
こんにちは、saraです。
やっとテストが終わりました!!
なのでカキコお休み期間も終わりです!これから更新頑張りますね!
ではどーぞ!
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前回のあらすじ
愛からの一言で火がついたはるたち。ユリと楓ははるをかわいくしようと頑張ります。
一方はじめは愛へ好意をもっているようではるピンチ!
そんな中クラスマッチが近づいてきて……
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今日も頑張るぞ!
髪を結びながら気合いを入れた。
『かわいくしようと頑張る会』は毎週行われることになり、いつしか私もやる気に満ちていたのだ。
今日は髪型を変えての登校。
ユリが言ってたことを早速試してみた。
はじめはなんて言うかな……!
ドキドキ、ドキドキ。心臓が跳ねている。
私は昇降口でローファーをしまう。
「おはよう!」
「わ」
短く言って振り替えると、そこにははじめがいた。
「今日髪結んでたから、一瞬だれかと思ったよー」
はじめは私の左に来て、ローファーをしまおうとした。
わ……近い……
はじめと私の距離はあと数センチで肩が触れてしまいそうで、なかなか動けなかった。
はじめはローファーをしまうと、廊下へ進みながら話しかけてきた。
「クラスマッチ、楽しみだね」
私ははじめの横を歩いた。わ、カップルみたいじゃん!私はユリに感謝をした。ありがとうありがとうありがとうありがとう……
「俺、球技ちょっと自信あるんだー」
「へー、いいな男子は元気で」
そう言うとはじめは
「女子も元気じゃん」
と笑った。
ポコポコっ
「あれ、LINEだ」
はじめが立ち止まったので、私も止まった。
はじめは口もとに笑みをうかべながらスマホでな何かを打っている。
「いいことあったの?」
再び歩き、私が言うと、
「うーん、ちょっとだけ」
と言って笑った。
教えてほしかったな……後になって思った。
二人で階段をのぼると、ユリに会った。
ユリは私達を見ると笑って
「おはよう」
と言って、すれちがった後、チラッとこっちを振り返った。
私はユリとピースサインを交わし、歩いていった。
「……はる」
「ん?」
急にはじめが言った。はじめは少し黙り、
「やっぱいいや」
と笑った。
「なんだよぉー、気になるじゃん」
私は肩を軽く叩く。これもユリに教わった技。さりげないボディータッチは大切なんだよね!よし、いいかんじ。
◇
「次の時間はクラスマッチの相談だね!」
楓は席に座っている私のところまで来て言った。
「うん、楽しみだなぁ~」
私は教科書をしまいながら言った。気づけば次は4時間目。早いなぁ……
はいじゃーはじめるよー、と先生が教室に入ってきたので、楓はあわてて席に戻っていった。
「じゃあクラスマッチが近づいているということで、改めてクラスマッチについて説明するわね」
「クラスマッチってのは球技大会みたいなもので……」
なんだかウキウキしてきた。
チラッと左を見るとはじめもそのようで、少し笑っていた。
かわいいなぁ……。しばらく見とれていると目があった。
え。
はじめは目をそらさない。
机に頬杖をついたまま、目だけが、私を見つめている。
ドキドキがみるみるバクバクに変わっていく。
きれいな目。私はただ、ただそう思った。
なんとなくきまづくなったので、
「どした?」
なるべく冷静をよそおってきいた。
するとはじめは
「いやなんか、かわいいなって」
「へっ?!」
な、なんて言った?!
少ししてはじめは自分の言ったことの重大さに気づいたらしく、
「え?」
と言ってから横に首をふりながら
「や、違う違う違う違う違う」
と早口で言った。
「おいはじめ、何が違うんだ?」
と先生が言ったので、はじめは顔を赤くしてうつむいた。私の顔も同じくらい赤かっただろう。
しばらくして先生が係の話をしていると、
「ごめん。いや、あの、そういうつもりじゃないって言うか、変な意味はない……し、誉め言葉!誉め言葉だから、変に考えなくていいよ」
「分かってるよ。大丈夫」
いや、分かってない!
え?何があった?かわいい?私が?は?え?えぇ……?
ハテナマークが頭を飛び交う。
「はいじゃあ実行委員やるひと、だれかいない?」
先生が言った。あぁ、集中しよう。
「男女一人ね」
先生は言って、みんなを見回した。
「お、はじめくんやる?」
え、と思って左をみると、はじめが手をあげていた。
「よし決まり!」
え、え、一緒にやりたい!
左斜め前の方の楓に視線を送ると、素早くうなずいていて、その斜め前のユリも、うなずいていた。
よっしゃ、手をあげるぞ。頑張るぞ!いくぞ!
「はーい先生、愛がやります」
右から声が聞こえた。
えっ……。私は固まった。
愛ちゃんの方を見ると、目があって、ニヤリとした。
わ、わわわわわ。ライバル視されてる。まずい。
楓とユリはそれを見て顔を見合わせていた。
や、や、やばい!
「よし、じゃあ決まり!」
先生は笑顔になる。
「よろしくね、はじめん!」
「ん、頑張ろ」
え、え、えぇーーーー?!