コメディ・ライト小説(新)

Re: 透明なもの。【感想募集中(´○`)/】 ( No.45 )
日時: 2018/10/25 15:38
名前: sara (ID: f4.sojV4)

さあさあ皆さんこんにちは、saraです!
いよいよクラスマッチ!!!
スポーツドリンク、クラスTシャツ、体育館……楽しいに決まってるじゃないですか!
私は実際に体験したことはないのですごいインターネットで調べました。
がんばったなあ……。
一ヶ月くらい前にだいたいの内容は決めていたのですが、やっぱ変えようと思い、この2週間、文化祭の準備とともに頑張りました!褒めてください!笑
では、どうぞ!

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第二章 クラスマッチ

「ねえーはるー」
隣ではじめが頬杖をついて目を閉じたままだるそうに声をかける。
か、かわいい……!
「はあい?なんですかい?」
はじめが体を起こして私の方を見る。
「クラスTシャツさあ」
私はシャーペンを置く。
今はクラスマッチ2週間前、ハンバーガーショップ。私ははじめと向かい合って座っている。私の隣には楓がいる。
実は私、クラスTシャツを作る係になりました!
楓と一緒にね!ユリはバイトで忙しいようで、放課後のこれないらしいからやらなかったけど。

「こっちの白と黒のたてのしましま、後ろには背番号と名前をつける方、あとーこっちの後ろがオランジーナ風のやつに前の左胸のロゴ」
はじめはそう言って私と楓の前に二枚のデザイン案を見せてくる。
「楓とはるでかんがえたやつだねっ」
楓は私の方を向いて微笑む。
はじめは、
「これ、クラスカラーみたいなの決めたらやりやすいんじゃないかなって」
と言い、また頬杖をついて、ポテトをつまんだ。
なるほど。
「おー、いいね」
楓は感嘆した。
するとはじめは嬉しそうに笑った。
「で、仕事の速いはじめくんは、愛と一緒に先生の所に行きました」
『愛と一緒に』が少し引っかかったけど、私は平静を装ってさっきポテトと一緒に買ったメロンソーダを飲んだ。

「もうすぐ愛もくるはずなんだけどなあ~」
はじめの一言に楓と私は硬直した。
私はメロンソーダの入ったカップを手に持ったまま、楓は髪の毛を指に巻きつけたまま。
はじめはそんな私たちの様子に気づかず、スマホを取り出していじりはじめた。
そこから2、3秒してから私たちは顔を見合わせた。
まじかー!
楓は両目を見開いていた。

それからはじめは目のはしを指で吊り上げて声を高くし、担任の真似をした。
「『それなら各組で一つずつ決めなさい』って先生が言ったからさー」
私ははじめの話がなかなか頭に入ってこなかった。
今、四人ですわれるこの席で唯一あいているのははじめの隣。
今愛ちゃんに来られたらとてもとても困る。
「あ、今学校でたって」
はじめはスマホを見て私たちに言う。そして画面を見て少し笑い、画面を見たままコーラを飲んだ。
「その対決みたいなので、まず1クラスで第三希望まで決めて、かぶったらあとは俺ら実行委員がじゃんけんしてかった方、みたいなかんじになったんだ」
「なるほどねー」
私はまた平静を装った。
「で、我らが1-Cは何色にするんですかい?」

ガチャ。

すぐ後ろにあったドアが開いて愛ちゃんが入ってきた。
私たちと同じ、制服姿。
まずい!
そう思うのより早く、愛ちゃんははじめの隣に座ってしまった。
「またせてごめんね、はじめん」
愛ちゃんははじめのほうを向いて言う。
「楓たちは無視かい」
楓が小声でつぶやいた。
あー、もうどうしよ。
「じゃあ、愛なんか買ってくるね」
愛ちゃんが立ち上がるとはじめも立ち上がる。
すると愛ちゃんは嬉しそうに、
「あ、はじめんいこー」
と、はじめの袖をつかもうとする。
が、はじめはそれを見ずに、奇跡的にかわし、私たちのほうを見ると、
「ごめん、俺これから用事あるから3人でクラスカラー決めといて」
と言い残し、後ろのドアからでていってしまった。

ガチャ。

その時の愛ちゃんの顔をユリに見せたい。
私は瞬時にそう思った。
だって彼女は口をぽかんと開けたままだったから。

ポコポコッ

LINEがきた。
私はスマホを見る。
「あれ、楓、なんで隣にいるのに……」
すると楓はしーっ、とひとさし指を立てた。
私はだまってスマホの画面を見る。

『今の愛ちゃんの顔、ユリに見せたい』

私は笑ってしまった。
笑い声が大きすぎたのか、既に立ち直りドリンクを頼んでいる愛ちゃんがチラリとこちらを見た。
私たちは本当に気が合う友達だ。
私たちはハイタッチした。