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コメディ・ライト小説(新)
- Re: 透明なもの。【感想募集中(´○`)/】 ( No.47 )
- 日時: 2019/03/15 16:26
- 名前: sara (ID: f4.sojV4)
みなさんこんにちは、saraです。
さて、先日中学校を卒業し、高校受験にも合格することができました!
というわけで、今回も更新頑張ります!!
では、どうぞ!
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「で?」
戻ってきた愛ちゃんが私たちの向かいに座りながら言う。
「『で』って何よ」
楓が若干キレながら言う。
「別に?」
愛ちゃんもはじめが帰ったからご機嫌斜め。
そんな二人に挟まれた私。
自然とため息が出てきた。
そんな私を二人が同時に見る。
「……」
知らんぷりしてポテトをつまんでみつめる。
はじめがおいて行ったポテト。そういや、用ってなんだったんろう……
「クラスカラー、どうすんの」
愛ちゃんは頬杖をついた。
「だいたいの候補とかはあるの?」
私は愛ちゃんにたずねる。
「赤青黄色緑オレンジピンク紫」
「う……わお」
無愛想な言葉に、投げやり、という言葉がうかんだけれど、それは飲み込む。
ファストフード店には似合わない無音が訪れる。
もう、なんだこのひと。
「……あのさあ」
楓のつぶやきに愛ちゃんは顔を上げる。
「やる気あんの?」
「……」
「はじめ好きなのは別にいいけど、あんたのためだけのクラスマッチじゃないんだから」
正論だ。
「……」
黙ってはじめのおいていったポテトを食べる愛ちゃんに楓は頬をぴくっといわせて、
「もう帰る」
拗ねたように、怒ったように、悲しそうにそう言って、後ろのドアから出ていった。
「…………」
私は何も言えず、ドリンクをすすった。
だって、わからなかったんだもん。
「そんな目で見ないでよ」
気分が沈み、無言で駅に向かった。
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