コメディ・ライト小説(新)

Re: 君を忘れないよ ( No.2 )
日時: 2019/01/27 12:22
名前: RUNA♪ (ID: vpptpcF/)

 

「結!いい加減起きなさい!」
暖かい布団の中ですやすや眠っていると、やや起こり気味のお母さんの声が聞こえた。
「……ん?今何時?」
「もうすぐ八時よ!早くしないと遅刻するわよ!」
「えぇぇぇ!」
私は、布団からガバッと勢いよく起き上がると、急いで制服に着替える。そして、教科書やノートを鞄に詰め込んで急いで部屋を飛び出した。
ふと、隣の部屋が目に入った。隣の部屋には、めったに使わない机や段ボールが置かれている。
あれ?この部屋、誰か使ってなかったっけ?

「ねぇ、私の隣の部屋って誰か使ってなかった?」
私は、朝ごはんを食べながら忙しそうにしている母に聞いた。すると、母は不思議そうに私見て、
「なに寝ぼけたこと言ってるの。あの部屋は、ずっと誰も使ってないわよ。」
と言った。
やっぱり私の勘違いだったのかな?
私は時計を見て、もうすぐ八時になることに気づき、慌てて朝ごはんを食べ、玄関に向かった。
「あ、結!傘持っていきなさい。午後から降るみたいだから。」
その言葉を聞いて、少し違和感を感じた。
何故か、このやり取りを前に一度したことがあるように思えた。
あ、この前も雨だったから、その時にしたのかな?
「うん、わかった。行ってきます!」
少しむしゃくしゃしながらも、お母さんに挨拶して外に出ると、私は走って学校に向かった。

「はぁぁ、疲れたー」
「あれ?珍しく遅かったね。どうしたの?」
「久しぶりに寝坊しちゃってさー。朝から猛ダッシュはきついよ………」
「そりゃきついねー(笑)。あ、そうだ!今度の夏休みに海に行こう!って、蒼生が言ってた!」
「海か~!最近全然行ってないなぁ。」
「三人で行こうよ!」