コメディ・ライト小説(新)
- Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!? ( No.27 )
- 日時: 2018/11/20 19:04
- 名前: *叶* (ID: u5ppepCU)
~妾なんてさ、奥さんに失礼な役だよね~
翌日。
高杉さんとの約束の日…ってあぁ!!
副長に訊けなかったな…。
仕方ない。
独断で行くか☆
あとで怒られても困るし、断るつもりだけど。
局長と廊下?で出会い、団子屋に行くと告げる。
「何か用事か?」
ニコニコと訊かれ、咄嗟に答えた。
「えと…っ!恋人との逢瀬です!」
何故にこんな答えを言ったのか───!?
直ぐに後悔した。
局長は少し残念そうな顔をした。
「そうか…平助、残念だな」
「どうしたんです?」
藤堂さんがどうしたんだろう。
局長は直ぐに笑顔に戻り、
「いや…まあ行ってこい」
と告げた。
高杉さんに会ったら、言わなくちゃ。
「長州にはいけません!」
「お団子奢ってくれなかったじゃないですか!」
と…。
大切なのはお団子の代金だ。
お団子詐欺だと思ったよ…あの時は。
プンプンと息巻いて、私は団子屋に着いた。
- Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!? ( No.28 )
- 日時: 2018/11/21 18:56
- 名前: *叶* (ID: u5ppepCU)
「よぉ、団子娘」
意地悪な低音が私の耳を擽る。
高杉さん~!!!
私はギッと彼を睨みつけ、
「長州にはいきませんっ!お団子の件、どうしてくれるんですか!?」
と、一息で言い切った。
高杉さんは目を丸くし、それから吹き出した。
何?
失礼じゃないかぁっっ!!
「団子はすまなかった。長州には行かないのか…ならば」
高杉さんは急に脅すような言い方になり、私の顎に手を当てた。
そして、グイッと私の顎を持ち上げた。
「俺の妾にならぬか?」
………はっ?
- Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!? ( No.29 )
- 日時: 2018/11/21 21:21
- 名前: *叶* (ID: u5ppepCU)
★☆平助☆★
「俺の妾にならぬか?」
短髪の男が、平助の想い人にそんなことを囁いた。
春香の後を追跡していた平助の時がしばし止まる。
それは春香も同じで。
「妾…っ?愛人ですか?え~っ」
非常に困った声で、春香は垂れてきた髪を耳にかける。
そんな仕草まで艶っぽく見えるのだから、恋とは不思議なものだ。
(どうするんだろうか…春香さんは…もしやあの人の妾にっ!?)
平助の頭の中であの男の傍で春香が微笑んで、
『私、新選組から出れてよかった』
と、あの憎らしい男に口づける場面がもわもわと浮かぶ。
(それは絶対嫌だ…)
頭を抱え、平助はうずくまる。
10分ほどうずくまって、あたりを見回すと、春香とあの男の姿は消えていた。
- Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!? ( No.30 )
- 日時: 2018/11/22 15:52
- 名前: *叶* (ID: u5ppepCU)
「はぁ…」
人目に付かない裏路地で、一時間ほど高杉さんに口説かれ、疲れた!
イケメンに口説かれるのは嬉しいけどなぁ…妾は奥さんに失礼な立場だと思う。
訊けば、奥さんは美人な人らしいし。
「どうした、春香」
ひとりで溜め息をついて、副長室で悩んでいたら。
土方さんの声が耳元で聞こえたっっ!!
好きな人の声が耳元で聞こえたら、誰だって驚くよ!
「いえ…とある人から妾になるか迫られていて…」
結局返事は聞き入れてもらえず、またしばらく考えてほしい、との事。
「‥良かったな。貰い手があるなら、もう行っておけ」
急に土方さんの視線が鋭くなり、声が尖っているような?
突き放された言い方は、冗談以外で初めてだった。
「わかりましたよ‥はぁ」
妾になるつもりは毛頭ないが、今はなぜか怒っていらっしゃる土方さんを宥めるよう、軽く答えた。
