コメディ・ライト小説(新)
- Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!? ( No.41 )
- 日時: 2018/11/29 18:31
- 名前: *叶* (ID: u5ppepCU)
~イケメン+壁ドン=ときめきの方程式は変わらない~
その夜。
藤堂さんがえらく明るかったのはとっても覚えてる。
鼻歌を歌っていたのだ───何を歌ってるかは不明。
そのお陰でというか、原田さんや永倉さんに絡まれていて、私の妄想が暴走して膨らんだのは秘密です!
「手に…さわれた!」
おおっ?
なんかよくわかんないけど、藤堂さん大興奮。
「良かったですねえ、平助」
山南さんがニコニコと笑っている。
総司は意味ありげにニヤニヤと私 と土方さんを見比べていた。
「……総司、何を考えてる?」
土方さんが恐る恐る問うと、総司はとても楽しそうに微笑み、
「いいえ、大したことではありません♪」
と、語尾に♪が跳んでいた。
局長は、と見ると、何かを決意したような表情で藤堂さんを見ていた。
- Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!? ( No.42 )
- 日時: 2018/11/30 18:41
- 名前: *叶* (ID: u5ppepCU)
眠たい。
だけど寝たくない。
こんなジレンマ?が一時間ほど続いている。
うつらうつらするけど、完全には眠らない。
深夜のテレビとかないもんな、この時代。
現代なら深夜アニメが放送されていて、私がテンション上げている時間帯だ。
アニメシックだ!
ずうっと土方さんの隣で微睡んでるのもつまらないなあ───。
私は、ソッと布団を抜け出した。
今日の月は綺麗だと原田さんが零していた言葉を思い出す。
風流でも雅でもない私だけど───自分で言っておいて悲しくなった!───この時代の月でも拝もう。
もしかしたら、美青年と逢えるかも!?
一番の理由は美青年である。
- Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!? ( No.43 )
- 日時: 2018/12/01 08:35
- 名前: *叶* (ID: u5ppepCU)
外に出ると、驚いたことに藤堂さんがいた。
「藤堂さん、どうしたんです?」
藤堂さんは少し恥じらうように、耳まで赤くなった。
めちゃくちゃ反応が初々しい。
好きな子に話しかけられた、シャイボーイみたいだな!
「厠です…」
あっ、厠か。
聞いておいてガッカリした。
「そう言えば…春香さんは私の手に触れるとき、抵抗はなかったんですか?」
抵抗?
んー…?
なんて言うか…。
「藤堂さんだから、そんなに男の人として意識はしてなかったかな。強いて言えば、────弟?みたいな感じかな」
率直に告げると、藤堂さんがショックを受けたように泣きそうな顔になる。
「あっ、ごめんなさい…弟みたいで可愛いなって…」
思ったんです、と言う前に。
ドンッと、近くの壁に押し付けられていた。
壁ドン!?
驚く間もなく、藤堂さんの手が、無遠慮に首筋に触れた。
「ひゃっ!?」
冷たい指先に、ビックリしていたら。
「これ、何ですか?」
憤りのためか、愛想のない声で藤堂さんが訊く。
高杉さんにされた跡のことらしい。
でもなぁ───絶対勘違いされるわ!
「言わなかったら離しませんよ?」
可愛い藤堂さんがSな発言した!
こんな状況なのにときめく私って、乙女かな?
真剣に考え込んでしまう。
どう言えば藤堂さんを怒らせずにこの状況をかいくぐることができるだろうか?
- Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!? ( No.44 )
- 日時: 2018/12/01 21:10
- 名前: *叶* (ID: 2gVh92pS)
じぃっと藤堂さんを見つめながら、考えていると。
「平助!」
と、とても怒ったような声がした。
声の主は、永倉さんだった。
眉をつり上げ、肩を怒らせてのしのしと近づいてくる様は、まるで赤鬼。
「お前、何をしてるんだ!!」
「永倉さん…!?」
永倉さんは藤堂さんの着物の襟あたりをむんずと掴み、ニカッと私に笑いかける。
「此奴は一晩俺が叱るから、安心しろよ?犬にでも襲われたぐらいに考えておけ」
犬!?
まあ───そういうことにしておこうか。
一晩怒られるとか…なんか妄想が膨らんでしまう!
『平助…』
『あっ…永倉さん…』
ヤバい、鼻血でそう。
妄想が暴走しまくる!!
