コメディ・ライト小説(新)
- Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!? ( No.73 )
- 日時: 2019/01/01 14:52
- 名前: *叶* (ID: bLTkk.cx)
~喧嘩してもまた笑いあえたら、良いことが起こるはず~
土方さんのバックハグに、屯所に戻ってからも私は機嫌がよかった。
そのせいか、原田さんにお茶をいれるとき、こぼしてしまい怒られたことも全然気にしていなかった。
むしろ、うわのそら。
「おお、春香。ちょっとやってもらいたいことがあるんだが…」
土方さんの部屋に戻ろうと廊下を歩いているとき、局長とばったり会った。
『やってもらいたいこと』?
「掃除をしてくれないか?…隊士たちの」
部屋の掃除かぁ。
現代にいるときはこまめに掃除はしていた。
親にBLコミック見られるのがイヤだからと自分で。
「良いですよ」
と私は快く引き受けた。
よし!
一番汚れてる部屋からしようかな。
私は、ガラッと部屋の戸をあけた。
- Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!? ( No.74 )
- 日時: 2019/01/03 21:33
- 名前: *叶* (ID: 6JiMyIa1)
わぁ‥。
空気が淀んでる。
その部屋に入った瞬間、それがすぐに分かった。
文机には書きかけの手紙。
柱の隅っこには黴?
どうりで黴臭いはずだ。
そして─────────。
壁と柱の間に。
「キノコぉぉ!?」
ぴょっこりとキノコが生えていた。
しかも、かなりでかい。
これが目に付かないなんてあり得ない。
つまり。
この部屋の主はかなり不潔だ。
掃除のしがいがある。
でも、さすがにキノコは触れない!
キノコに触れないよう、私は掃除を開始した。
そのとき、だった。
「‥っ!?女、なぜに部屋にいるのだ!?」
あからさまに不機嫌な顔をした隊士が駆け込んできた。
どうやら、この部屋の主のようだ。
「副長から掃除を頼まれたんですよ」
それだけ答え、文机の下を磨こうと屈むと。
その隊士は急に真っ赤になり、慌てて文机の下からなにか絵を取り出した。
「何ですか、それ」
「春画…だ…原田さんから預かった」
怒鳴りつけられるかと思ったら、隊士は複雑そうに答える。
なんだ、その春画とは?
掃除を終わらせ、私は土方さんに訊いてみた。
「土方さん…春画ってなんですか?」
その途端、お茶を飲んでいた土方さんが噴いた。
「それ…女が…男と…んー…とりあえずお前はまだ知らなくて良いことだ」
土方さんは言葉を濁して答えた後、
「それ、誰から聞いた?」
と問う。
誰だっけ…名前は聞いたはず。
「斎藤さんです!」
土方さんは突如立ち上がり、私に告げた。
「斎藤を斬ってくる」
え!?
ちょっ…!?
斬るとか尋常じゃないですよ!?
駆け出した土方さんの後を追い、私も走り出した。
*
ちなみに春画とは、現代で言うところのエ●本の事らしいです‥。
by春香
- Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!? ( No.75 )
- 日時: 2019/01/04 08:13
- 名前: *叶* (ID: H4NN94uP)
その後。
ボロボロになった斎藤さんと再び遭遇。
斎藤さんは疲れきった顔なのに、私をみると怒鳴りつけてきた。
「お前、余計なことを言ったなぁ!?」
えと?
余計なこと??
私の肩をつかみ、斎藤さんは大声で言った。
「俺のあれじゃねぇのに…原田さんのだよ」
ちょっと落ち着いたらしい。
でも、私も黙って怒鳴られているわけにはいかない。
「でもそんなのすぐに返せば良いじゃないですか!」
「原田さんになかなか渡せなかったんだよ!」
「言い訳じゃないの!?ほんとはムッツリなんでしょ?」
「アホじゃないのか、お前」
ああ言えば、こう言うの喧嘩になってしまった。
元はといえばあんなの置いとく方が悪い。
「アホじゃないし!」
「いや、絶対アホだろ」
だんだんお互い声が大きくなっていき。
「アホなのはお前らだー!」
怒り狂った土方さんの拳骨が頭に落ちてくるまで私と斎藤さんは罵りあっていた。
- Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!? ( No.76 )
- 日時: 2019/01/06 13:40
- 名前: *叶* (ID: H4NN94uP)
「ったく…原田があれを皆に貸していることはかなり有名だぞ?」
土方さんが呆れたように笑った。
私は正座でお説教を受けていた。
隣には、仏頂面の斎藤さん。
「副長、このじゃじゃ馬女が勝手に勘違いしただけで…」
斎藤さんが失礼なことをほざく。
「何だとおぉっ!」
こんな事で黙ってる私ではない。
斎藤さんにつかみかかろうとしたけど、土方さんにべりっとはがされた。
「お前ら…ちょっとは仲良くしろ…」
土方さんは、笑顔だけど口元がピクピクしていた。
「副長はこの女を好いていると噂がありますが、違いますよね?」
斎藤さんが爆弾発言をかます。
なんだそれえぇっ!
「お前らが仲直りしたら教えてやる。春香、今日1日は斎藤の世話係…小姓になれ」
土方さんは完全に怒ったようだ。
目がつり上がっている!
と言うか…斎藤さんの、
「「小姓ぉぉっ!?」」
思わず斎藤さんと一緒に叫んでしまった。
- Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!? ( No.77 )
- 日時: 2019/01/06 13:39
- 名前: *叶* (ID: H4NN94uP)
【閲覧800突破!】
信じられないくらい嬉しいです(。ノωノ)
ありがとうございますありがとうございますありがとうございます…!!
えー、こんな作者がここまで続けられたのは読んでいただいてる皆様のおかげです!
本当にありがとうございますm(_ _)m
誤字とかあったりの駄作ですが、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
- Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!? ( No.78 )
- 日時: 2019/01/06 21:27
- 名前: *叶* (ID: H4NN94uP)
>>76
「それは災難だな」
私が涙ながらに永倉さんに相談すると、永倉さんは苦笑いしながら言った。
「あの人は確かに表情も乏しいが、いい人だぞ」
私の頭を撫でながら永倉さんは窘めた。
この間、原田さんはお酒を何杯も飲んでいる。
藤堂さんは原田さんを叱っている。
「斎藤がそこまで喧嘩を売るのも珍しいな。お前、好かれたんじゃね?」
原田さんがお酒をグビッと飲み干しながら変なことを言う。
それは絶対ない。
「好かれたんなら大変だな…平助」
原田さんはニヤニヤ笑い、なぜか藤堂さんに話を振る。
藤堂さんは、私の顔をみて真っ赤になる。
「なんで私にゃんですか!」
あっ、噛んだ!
藤堂さんが『にゃ』使うとなんか萌える!
- Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!? ( No.79 )
- 日時: 2019/01/07 18:57
- 名前: *叶* (ID: H4NN94uP)
美男子+『にゃ』=萌え♡
この方程式はほんとに良いなぁ!
文机に向かってる斎藤さんの後ろ姿を眺めながら、私は妄想。
藤堂さん…ネコのコスプレしたらもっと萌えるなぁ。
これで同人誌、一冊は描けそう!
「…出かけてくる、お前はついて来るな」
斎藤さんが不意に立ち上がり、無表情でそう告げた。
ふん!
その方がありがたい。
斎藤さんが出て行ったのを確認し、私は斎藤さんの文机に置いてあった書状を手に取る。
読んでみようかな。
…とは思い立ったものの。
字が読みにくい。
解読できない!
そうか、この時代の文字と現代の文字は少し違うからか。
しかぁし!
私は読むのを諦めたわけではない。
こういう時は───!
私は斎藤さんの部屋を飛び出した。
