コメディ・ライト小説(新)

Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!?  ( No.85 )
日時: 2019/01/20 15:19
名前: *叶* (ID: 7WYO6DME)

~何かを守るためなら人は鬼になる~

屯所に戻ってからが大変だった。

斎藤さんが蒼白になって何度も私に頭を下げ、仲直りをした。
あの山南さんでさえ青ざめていたことから、私がどれだけ無茶をしたかがわかると思う。

「とりあえず副長に無事を伝えてこい」

斎藤さんに付き添われ、私は副長室へ。
うう…めっちゃ怒られる…。

言い訳を考えながらガラリと戸を開け、土方さんのもとへ突進。

斎藤さんが心配そうに見やりながら、私に軽く頭を下げ、部屋を出て行った。

重い沈黙があたりを包む。

やっぱり怒られる!
過去最大級の危機だ。

ギュッと私は目をつぶりながら、

「仲里春香、帰ってきました!」

と言うと。
土方さんが無表情を少し和らげて、

「良かった」

とだけ言う。
これは謝った方が良いかな、と私が口を開く。
それと同時に、土方さんの冷たい声が私の耳に響いた。

「お前は新選組ここを出ていけ」

頭の中が、真っ白になった────。
                      

Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!?  ( No.86 )
日時: 2019/01/23 18:53
名前: *叶* (ID: UFZXYiMQ)

「なっ…!」

あまりの驚きに言葉が続かない。
そんな私をみて土方さんは口元の端を、少し歪めてニヒルに笑った。

「荷物は適当に包んだ。即刻出ていけ」

その視線が。
出会ったときよりも更に冷たさを増していた。
日本刀のように冴え冴えとした冷たい光が私を射抜くような気がした。

「嫌です!なんで…?」

泣きそうだ。
声が震えてしまってる。

「足手まといがここにいれば邪魔だ。それだけだ」

無表情で土方さんは言い切り、文机に向かう。

その背中に触れて、理由を訊きたかった。
でも…拒絶されたから…。

私は、風呂敷にくるまれた荷物をもって、立ち上がった。

「わかりました…今までお世話になりました」

少し礼をして、私は副長の部屋を出た。
原田さんの大声が聞こえてきて、涙がほろりと零れた…。

正門を出る途中で、藤堂さんと出会してしまった!

「春香さん?」

優しい笑顔も声も!
もう、見たくもないし聴きたくもない───。

私は、何にも言わずに屯所から飛び出していった。
                            

Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!?  ( No.87 )
日時: 2019/01/27 13:58
名前: *叶* (ID: UFZXYiMQ)

side 藤堂

(どうしたんだろう、春香さん)

屯所の正門を駆け抜けた春香の背中を見ながら、平助は首を傾げた。

泣いていたような気もする。

(何でだろ…もう二度と戻ってこないような予感が…)

いや、それはないと平助は自分の予感を振り払った。
何かあったのなら、言ってくれるだろうし。
杞憂だと平助は考えることにした。

       *
side 春香

『足手まとい』…か。
私、そう思われてたんだ…。

さっきから、その言葉が脳内を駆け巡っている。

確かに私は、女だし剣術の心得がない。
足手まといだったかもしれない。

なのに、何でいきなりあんな事を───!?

次は怒りがこみ上げてきた。

好きな人に振られたみたいじゃないか。
やっぱり、悔しいし悲しい。

立ち尽くした、そのとき。

「お前ッ!新選組の…!」

野太い声。
振り向くと、大柄な体格の男たちがいた。

「兄貴たちの仇討ちだ!てめぇらやるぞ!」

ひときわ野太い声の男が周りの男たちに声をかけた。

ヤバい!
前みたいに絶体絶命じゃねぇか!

今回は、もう新選組みんなは現れないだろう。
それに───私みたいな『足手まとい』に構うのも厭だろう。 

そう考えると、逃げる気力は失せた。

「可愛らしい女だ…よし、仇討ちは後でだ。今は…」

男は嫌らしい目でニヤリと笑った。

もうヤバいどころじゃない。
本当に怖い…私、馬鹿だなぁ…。

今更逃げようたって。
遅い。

男の手が、私の着物の裾を掴んだ、その瞬間。

「ほう…我らの目の前で粗暴な行いをするかッ!」

どこからか鉄扇が飛んできて、男の頭を叩いた。
誰が…?

私は鉄扇が飛んできた方向を仰いだ。


      *

【閲覧1200突破!?】

嬉しいことこの上ないです!

私冥利に尽きます!←え

展開が在り来たりなので只今スランプ中ですが、ゆっくり更新していこうと思います!

これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
                                             

Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!?  ( No.88 )
日時: 2019/01/31 18:38
名前: *叶* (ID: PrIvPbQU)

side 土方

「芹沢の始末をつける」

近藤さんが、告げた。
重い沈黙。

芹沢の角屋での話や、焼き討ちが会津候の、耳に入った。
それが原因でややこしい事態になる前に、芹沢を処断しろとの事。

「当たりめぇだな、あんなの人じゃねぇ」

左之は酒を呷りながら吐き捨てたように言う。

「始末はいつを目処に?」

山南さんは顔色ひとつ変えず、訊いた。
近藤さんが俺を振り仰いだ。

「今夜だ」

そのために、春香アイツを追い出したんだ。
女に血なまぐさい惨状を見せたくない。

ましてや、俺の────。

「それじゃあ今夜だな、気張ってこうぜ」

左之はのんびりと言って部屋を出て行った。
…と、

「おい!平助、何で泣いてんだ!?」

大声を出し、恐らく走っていった平助を追いに駆け出す。

変わんねえな。

この組を守るためなら、俺は鬼にでもなってやる。

春香の居ねぇ部屋に戻りながら、俺は空を見上げた。
暗雲が立ちこめていた。

───俺の”不安“を表すかの様に。
   
                                       

Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!?  ( No.89 )
日時: 2019/02/03 21:23
名前: *叶* (ID: eVCTiC43)

飛んできた方向には、でっぷりとした大柄なおじさんが赤ら顔で立っていた。
その周りには何人かの男の人たち。

そしてその人たちは共通して、見覚えのある浅葱色の羽織を着ていた。

「てめぇっ!」

野太い声の男は刀を抜いて、おじさんたちの方へ斬りかかる。

でっぷりとした体型なのにだるまのようなおじさん(以下、だるま)はすばしっこく間合いから抜け出し、かわりに男を斬りつけた。

鮮やかな赤色。

だるまの動きを目で追っている間に他の奴らも斬り伏せたり、斬り伏せられたりしていた。

「女、無事か」

だるまは刀を懐紙で拭いながら、のっそりと近づいてきた。
んっ…存外、酒臭い。

「はい…」

だるまはおもむろに私の顔を覗き込み、

「なかなか可愛い顔をしてる…よしっ、ついて来い」

私の手を握り、ずんずんと歩き出した。

えっ…!?
これ、どーゆー事だ!?
私、何処へ連れてかれるの!?

                              

Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!?  ( No.90 )
日時: 2019/02/04 21:28
名前: *叶* (ID: eVCTiC43)

今更ですが…

諸注意を!!←書き始めてそうとう経ってるだろがァァァ


◎ 史実を交えたりオリジナルを投入したりまぜこぜです、ご本人様には関係ありません!((当然だろ

◎ 時系列的にまぜこぜかも←
なんせ禁門の変と池田屋、どちらが先かも((黙

◎ 少しずつ勉強しながらです、更新ペースはウサギ並みにはやかったり亀並みにゆったりだったり。
基本気まぐれです。←

◎ 「あれ、ここ違うな」などのご指摘もお願いします!

◎ 新選組を少しでも好きになってもらえたり、興味を持っていただけたら本当に嬉しいです!

◎ アドバイス、ご指摘、感想など、永遠に受付中です!
(誹謗中傷などはお控えください、作者は豆腐メンタルです)


…ということでよろしくお願い致しますm(_ _)m
                            

Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!?  ( No.91 )
日時: 2019/02/07 21:24
名前: *叶* (ID: eVCTiC43)

>>89

いや…あのぉ…。

酒臭い。
芹沢だるまのお酌をしてるから尚更酒臭さを実体験。

無理やり連れてこられた場所はどうやらだるまたちの根城らしい。

こんな簡単に知らない女の子連れ込んでいいのか?

「うぷっ…えっと、寝たいんですが!」

お布団にくるまりたい、うん。
という主旨を言ったはずなのにぃ!

芹沢だるまはニヤニヤ笑った。

「誰とだ?」

はぁっ!?
あっ、──寝るってそういう風に捉えられたの!?

最悪。

「もういいです!ふて寝しますから!」

私はドンッと戸を開け、部屋から出て行く。 
此処を出て行くのも何だかなぁ…───。

芹沢に悪い気がするし。

とりあえず寝ようと私は布団にくるまった。
           

   
       

Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!?  ( No.92 )
日時: 2019/02/09 21:10
名前: ゆら葵 (ID: 7YSFrjgb)

初めまして。感想失礼します。ゆらあおいです。

面白いお話です!
みんな個性的で、好きですが、私的には、藤堂くんが大好きです。可愛くて、可愛くて…!

新選組の話は、漫画でひとつだけ読んだことがあって…。その曖昧な記憶を呼び起こして読んでいます。しかし、このお話を読んでいるだけでも、結構な勉強になってたりします。興味が湧いてきました!

これからも頑張ってください!楽しみにしています!

Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!?  ( No.93 )
日時: 2019/02/10 11:24
名前: *叶* (ID: eVCTiC43)

>>92

ゆら葵様

感想、ありがとうございます!
確かに皆個性的ですよね笑
まだ登場してない人も出していこうと思います((まだかよ

平助は私の理想(( を詰め込んだキャラです←
そこまで可愛がっていただけるとは…めちゃくちゃ嬉しいです。゚(゚´ω`゚)゚。

なんと!
ありがとうございます~(。・艸・) (。-艸-)) (( 。>艸<)-3

勉強に!?
嬉しいです嬉しいです!!

はいっ、これからもがんばります!
(資料を参考にしながらですが確実に史実を入れれるように頑張ります)

本当に励みになりました!!
ありがとうございます(//∇//)

      *

【1300】
いつの間にか閲覧がどえらいことになってました←良い意味です

ありがとうございます!

コメントが励みになったのでこれからは更新を安定して行おうと思います!
…とか言いつつ、無理かもしれません←

未だに完結が見えない作品ですが、最後まで頑張ります!

これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
   


         

Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!?  ( No.94 )
日時: 2019/02/10 18:22
名前: *叶* (ID: eVCTiC43)

>>91

「…、可哀想だがな」

……ん?

ふと声がして、私は思わず目覚めた。
寝相が悪いからか、布団が横に飛んでいっていて寒い。

「誰ですか‥えっ!?」

私は目線を上にあげて、思わず驚いた。

私の頭上2㎝くらい上に、刀の刃が‥。
しかもその刀を掴んで立っていたのは────。

「土方さ…ん…?何を、しに此処に?」

私の”大好きな人“だったんだ────。
              

Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!?  ( No.95 )
日時: 2019/02/13 21:23
名前: *叶* (ID: eVCTiC43)

「何って…決まってるだろ?」

お前をこの手にかけるんだよ、とゾッとするくらい冷たい目で。

「お前こそ何で此処にいる?」

土方さんは呆れたような憤っているような声で、そう訊いた。

「私は───」

芹沢に助けられたことを手振り混じりで言う。
その間、土方さんは無表情。

語り終わり、冷たくて重い沈黙があたりを包む。

「…出て行けば助かるぞ」

土方さんは顔を背け、冷たいトーンのまま、そう告げる。
よくよく見れば、その刀は少し汚れているような────まるで人を斬ったような。

「──────嫌です」

私は、掠れた声を振り絞って答えた。
此処で、逃げたくはない。

大好きな人の側に居たい、その一心で。
たとえその人が、『鬼』でも。
最後の一瞬まで居たい…!

キュッとなるくらい切ない気持ちが溢れた。
                

Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!?  ( No.96 )
日時: 2019/02/13 21:33
名前: *叶* (ID: eVCTiC43)

【1400!】

閲覧が1400超え…∑(OωO; )

書き始めた当初は夢にも((何回目

ありがとうございますm(_ _)m
皆様のおかげでここまで来れました!

Smiling!も更新しますが(宣伝((
基本はこちらを重点的に更新しようと思います(〃ω〃)

これからもよろしくお願いします!
コメントも楽しみにしてまs((

*追記*
好きなキャラクターを教えていただけるととっても嬉しいです(。・艸・) (。-艸-)) (( 。>艸<)-3

改めてよろしくお願いしますm(_ _)m
      

Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!?  ( No.97 )
日時: 2019/02/17 21:21
名前: *叶* (ID: 6OlyY266)

>>95

土方さんの冷たい横顔は、まるで仮面を被っているよう───。

いや、本当に被っているのかもしれない。
土方さんの守りたい物が、あるんだ、きっと新選組ココに…。

そう思うと、何故だろう。
雪が溶けるような感じで、“愛しい”と想えた。

思わず、というか私は土方さんに駆け寄り、ぎゅっと抱きしめた。

「ッ!」

土方さんの『仮面』が、剥がれた‥
ように私は思う。

「大好きですから、そばにいさせてください!そのためなら、私──」

言いかけた言葉は、途切れた。
土方さんが切なさと優しさを交えた笑顔を浮かべていたから。

「お前は、強いな──」

少し掠れているけど大好きな声が。

「わかった。もう『出ていけ』とは言わん」

と、優しく告げた。

嗚呼…。
なんでこの人は優しすぎるの?
ほろりと、涙が零れてしまった。

絶対に、この人を死なせない。

私は、新たな決意を固めた。
                
      

Re: 乙女ゲーム的な日常…にならない!?  ( No.98 )
日時: 2019/02/22 21:23
名前: *叶* (ID: aiwVW5fp)

*後日談*

そーいえば。

「え、なんで『出ていけ』と言ったんですか?」

これを聞いてなかった!
一番大切なことなのになあ…。

土方さんは少し呆れたように嘆息し、しぶしぶといったように告げた。

「『おなご』だからなあ」

…え?
えっえっえっ?
……それだけですか?

えっ、私が『女の子』だから?
まさかのそれだけえぇ!?

何でだろう、すごーく腹が立ってきた。

「土方さん…おなごだからって差別するなあぁぁっ!」

私は大声で怒鳴った。

      *

【お知らせ‥かもしれない←】

作者です!
テストが終わったのでこれからはたくさん投稿します!
(下手したら更新ペースは変わらないかも←え)

>>97は勉強の合間に書いたのでいつもより下手だったので、明日あたり改稿します。

これからもこの作品をよろしくお願いします!

(結局お知らせじゃないし←)