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コメディ・ライト小説(新)
- Re: 0刑事! ( No.7 )
- 日時: 2018/12/23 09:28
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
01係の元に人食い狐の男がやってきた。
縋「妖狐、ですか。もしかしてお稲荷様ですか?」
狐「そうじゃ。ちょっとばかし気になる娘をたまたま見つけてのぉ」
狐は明華を指差した。
縋「明華ちゃんですね。でも彼女だけが目当てではないでしょう?」
狐「鋭いのぉ、儂はちっとばかし腹が減ってるんじゃ」
愛斗「おいおい、ここはレストランじゃないんだぜ?それにお稲荷さん
だろ?祀られてんならお供え物とかでいいんじゃね?」
縋は椅子から立ち上がった。
縋「じゃあ食堂を借りて皆で何か作りましょうか」
全員が驚き声を上げた。
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食堂では01係が料理をしていた。いなり寿司なら簡単にできるだろうと
いうことで全員で作ることにした。
縋「結構出来ましたね。じゃあこれを皿に盛り付けて彼に渡しましょう」
明華「そうですね!にしてもいなり寿司を作ったのは久しぶりです」
七夜「久し振りって言うと作ったことがあるのか?」
七夜の質問に明華が頷いた。
明華「小さいときに母親と一緒に作ったんですよ」
一人一皿持ち、テーブルに並べていく。狐は目を見開き嬉しそうに笑った。
狐「昔は子どもたちがよくこれを持って儂のところに来ていたんじゃが
最近の子は来なくてのぉ。久しぶりじゃ、これを食べるのは」
明華「だからお腹が減ってたんだね」
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狐「世話になったの、人間。儂は神社に帰るとする」
縋「えぇ、お元気で」
01係は彼を見送った。
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