コメディ・ライト小説(新)

Re: 0刑事! ( No.11 )
日時: 2018/12/23 15:57
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

現れた明華は息を切らしていた。走ってここまで来たのだろう。

明華「これ以上、傷つけないでください」
モッケ「あ!君が七夜の後輩の女の子!」
明華「素直にその体を本来の所有者へ戻してください。そうすれば
この子たちが消えることもないよ」
署内にいた座敷童とその仲間たちが明華の後ろにいる。
モッケが一歩後ろに下がり明華が一歩前に出た。

明華「ここにいる子たちは七夜の体を乗っ取り昔に貴方たちを捨てた
家系を潰すという考えに反発し貴方に無理矢理追い出された子です!
この子たちは私たちの味方ですよ」

自信に満ちた明華の笑みにモッケが額に汗を流していた。
座敷童「私たち、このおねーちゃんたちに協力する!七夜も助けるもん」
座敷童は明華の服の裾をギュッと握る。モッケが首をブンブンと横に振る。
モッケ「大人の言うことなんて聞くな!おとなは僕たちを殺した!」
座敷童「このおねーちゃんは優しいもん!」

二人がいがみ合う中、明華が静かに呟く。
明華「最低」

明華「全部聞いたよ。ホントに貴方たちも含めて皆、七夜さんのことが
大好きなこともね。でもね大好きな人の体を無理矢理奪って悪用するのは
よくないかな」

明華の後ろにいる座敷童たちの体が光り出す。
座敷童「刑事のおねーちゃん、七夜のことお願いね」
明華「大丈夫、任せなさい!」
モッケ「やめろ…やめろ!!大人のいうことなんか聞くな!!!!」

涙目になりモッケが叫ぶ。座敷童たちが一人ずつ消えていく。