コメディ・ライト小説(新)

Re: 仮定したなら反論だ! ( No.3 )
日時: 2019/01/20 09:19
名前: ゆら葵 (ID: 7YSFrjgb)

この話はしておいた方がいいだろう。
ケーは楓が好きだった。私が楓と喋っていた時だって、ずっとこっち見てくるし。あんな分かりやすかったら、いくら私だって気づく。
この前の“他の”の意味はそうだ。(第一議題参照>>1
楓を柊にとられて、ヤキモチを妬いているのでは無いのだろうか。勝手に4人の中で三角関係を作らないで欲しいが。みんな、私を置いていくつもりか。
『運命の人は近くに居る』なんて嘘だと、これらのことから、分かったのだ。楓たちが稀なのだ。もしかしたら、逆なのかもしれないが、そんな言葉は信じない。
だいたい、幼馴染みを恋愛対象として見れない。

私達は今、下校をしている。お互い、部活に入っていなく、小学校の頃からの習慣だった。
さっきの話に戻すと、私の隣に居る人は、幼馴染みを恋愛対象として、見ていたらしいが。
「ケーってさ、まだ好きなの?」
「は⁈ま、まだってなんだよ⁈」
「だって、2人は付き合っちゃってるだろ?もう、諦め時なんではないか?もう、脈なしだよ?」
「は?なんで諦め時なんだよ?カンケーねーだろ。」
「ん?なんで?お前、付き合ってる2人を引き離すつもりか?」
…おかしい。何かが、狂っている。ええい、もう、聞いちまえ!
「……お、お前、楓が好きなんだろ…?」
あれ、どうして声が震えているのだろう。自分のデリカシーが何処かに行ってしまったから?そんなはずはない!でも、私は立ち止まって、ずっと下を向いていた。
なんで。なんで、なんで!
そんな不安な疑問は、ケーの一言が消し飛ばした。
「…は?んな訳ねーだろ。…ほら、進むぞ。」
しかし、解決された訳ではなかった。
「……ほんとにバレたかと思った…。無駄な心配だったな…!」
ケーはそう言った。どうやら、私に聞かれていると思ってないらしい。
ふーん。楓は違っても、他にはいるんだ?
私はそう考えたが、今日はやめておこうと思った。何故か、自分の身が保たない気がしてきたからだ。
上を向こうと思い、首を動かそうとしたら、何故か動かなかった。
犯人はケーだった。
「…ケーちゃん?…良い子だから、その手を退けようか⁉︎」
「…ちょ、今、無理……。」
「はあぁ⁉︎私、進めないんですけど⁈あなたが進もうって言ったんでしょ⁉︎」
「…そのまま進んどけ!何かに当たりそうになっても、オレが守ってやる。」
「きゃー、イケメンっ!
って、なんねーし!首痛くなっちゃうから〜。」
この会話の間、ずっとケーは頭を押し続け、私は一生懸命に頭をあげようとした。
頭に感じるケーの手は、前よりずっと大きくて、かかる力も大きかった。これは、噂の『圭右くんに頭ぽんぽんされたら、死んでもいい〜。』の“頭ぽんぽん”にカウントされるのだろうか。ちなみに今、現在進行形ですが、死んでいいなんて、思えませんっ!むしろ、殺気の方が断然強いぞ!
すると、ケーはいきなり手を離した。私はずっと対抗していたため、勢いよく起き上がった。
「…あの顔、見られなくて良かった……。」
何故か安心している隣のケーくんは
私より前を歩いていた。

こういう光景を見たら、女子達は私に殴りかかってくるんだろうなぁ、なんて。