コメディ・ライト小説(新)

#9 きつね ( No.11 )
日時: 2019/02/24 15:10
名前: 空巫女 (ID: 1.75.8.2)

<#9 きつね>

部活見学騒動から数日後。海猫は見事に部活に馴染んでみせた。ホルンの腕も、先輩が驚く位だそう。あと、少し気を抜くと、もふもふされている様。

今日は部活が無く、私と海猫と紅実の3人で下校している。
「なぁ、あれって....」
海猫と出会った公園の前を通る時、紅実が半分呆れて声を出した。
「黒い狐....」
私はため息を吐き喋る。
「私と同じ場所って....」
海猫も同様に呆れていた。
「今度は「私が連れて帰れ、だろ?言われると思ってたよ!」
何だ。解ってたのか。
「こいつは私が連れて帰る。獣人じゃなかったら保護施設に届ける、でいいよな?」
「いいんじゃない?」
「了解。じゃあ帰るよ」
「ええ。後、帰ってから、まずは体を洗うとは良いわよ」
「そうなのか?ありがとな」
紅実はニカッと笑うと狐を抱き抱え、帰っていった。