コメディ・ライト小説(新)
- #3 うみねこ ( No.3 )
- 日時: 2019/02/21 18:57
- 名前: 空巫女 (ID: r7vnrseg)
<#3 うみねこ>
翌日の朝6時。目覚ましの音で私は目を覚ます。目を擦りながらベットから出ようとすると....床に座る白い服を着た、水色の髪の少女が居た。
「は?」
え?私は寝ぼけてるのかな?頬を叩くも、少女は居た。
「い、違法侵入!!」
私は驚きのあまり後退りをする。そして大声で叫ぶ。何故この言葉が出たのかは私でも解らなかった。
「飼い主、落ち着いてよ!私、昨日貴方に拾ってもらった猫!」
「そんな訳....あ」
寝起きのせいで気がつかなかったが、少女には猫耳と尻尾があった。
「その耳と尻尾、本物?」
「本物!疑うなら触って?」
少女は尻尾が触りやすいように、後ろ向きになる。尻尾がくねくね動く辺り、本物なのだろう。さっき、耳も動いてたし。でも触ってみたかったので、触ることにした。
「何これ...触り心地最高!」
一言で表すとモフモフ。これ程モフモフな物は他に知らない。
「信じてくれた?」
「いや、信じれなくても証拠がある以上、信じるしか無いのよね...」
「はぁ、よかった」
猫の少女は安堵し、溜め息を吐いた。
十数分後。取り合えず着替えて朝食を取る。猫の少女の食べ物は“人間が食べれる物なら何でも良い”と言うことで、トーストにコーンスープ、サラダのメニューにした。
「ねぇ、貴方って名前あるの?色々聞きたい事があるけど、名前が無いと不便だから」
「無いよ。飼い主に決めてほしい」
「その“飼い主”って呼び方禁止。私は白鳥千影。千影って呼んで」
「うぐ....解った...」
少女は少し嫌そうに返事をした。
さて、猫の少女の名前、何にしようか。この子、年は私と同じ位で水色の髪のツインテールで、結構背が高くて可愛い美少女....って、何考えてるのよ私は!今は名前を考えないと!水色....青系なら海?海の猫で...
「海猫って名前はどうかしら?」
「うみねこ?海猫かぁ!気に入ったよ!」
猫の少女こと、海猫は満面の笑みを浮かべ、尻尾と耳を激しく動かすと、「ニャン♪」と喜びの声をあげた。
さて、聞きたい事が色々あるけども...まずは学校、どうしようか。海猫を一人で家に置いていく訳にもいかなければ、学校を休む訳にもいかないし...