コメディ・ライト小説(新)
- #29 おとまりかい・その2 ( No.36 )
- 日時: 2019/04/05 17:08
- 名前: 空巫女 (ID: mG18gZ2U)
<#29 おとまりかい・その2>
「わ、忘れてる訳ないじゃないか」
「そ、そうれすよ!」
狼狽える二人。葵に関しては噛んでいるし。
「ま、いいわ。紅実に関してはみっちり勉強させるから。それと、葵。少しいいかしら?」
私は手招きする。葵は逆らってはいけないと、思ってるのか、怯えながら近づいてくる。
「ねぇ、最近海猫の様子が変なの。葵は同じ獣人だし、海猫から少し話を聞いてきてくれないかしら?」
葵の耳元で囁くと、葵は静かに頷く。
「場所は海猫の部屋でお願いね?私達は私の部屋で課題終わらせるから」
「解りました。丁度、我からも海猫殿に話がございましたので」
葵はお辞儀をすると、海猫がいる方へ歩いていく。
「海猫殿、少しお話があるですが...できれば、場所を変えていただけると...」
「ん?なら私の部屋で話そっか」
幸い、海猫の方から自身の部屋で話すと、言ってくれたので、物事は早く進みそうだ。
そうして、二人は海猫の部屋に向かう。
「紅実。海猫達は居なくなった事だし、私達は勉強するわよ?あ、ノート写すのは無しだからね?」
「は、はい」
海猫達が居なくなったのを確認すると、私達は私の部屋へ。
ノートを写させて貰えないと知った紅実の目が死にかけていたが、自業自得だ。いくらいつもより頑張ってたとしても、課題が終わってないのには変わりないし。
その後。22時。
「ふぅ、終わった...」
余程疲れたのか、紅実は顔を机に伏せている。
「お疲れ様。葵達はもう寝たそうだし、私達もお風呂入って寝よ?」
「だな...」
私が軽く頭を撫でると、紅実は掠れた声で、返事したのだった。
【少女と海猫の少しだけ変わった日常、略して“海日”。完結は#37前後を予定しております。(後日談投稿も予定しています)
これからシリアスが入るのでコメディ板でよかったのかな...と思いつつ、初めて投稿した小説作品なので、完結させたいです。
それでは、海日を引き続きお願いします!】